コースの流れ
| # |
料理 |
素材・特記 |
ペアリング |
| 先付 |
ドクダミ茶(冷) |
夏仕様・クセなし |
— |
| アミューズ |
トウモロコシの天ぷら(ホワイトコーン) |
近隣農家産・生食できる品種・高糖度 |
— |
| 椀 |
ジュンサイの温かいお澄まし |
底に小粒の柚子 |
— |
| お造り |
鯉の洗い / イワナの刺身 / 鹿肉のロースト |
清流育ちの鯉・臭みなし。鹿肉に山椒オイル |
— |
| 焼き物① |
鮎の塩焼き(3匹) |
安曇川産天然鮎・炭火焼き、蓼酢添え |
🍷 2016 Meursault |
| 焼き物② |
鮎の塩焼き(さらに2匹) |
別デザインの器で供 |
🍷 2016 Meursault |
| 珍味 |
鮎の背越し |
生・骨抜き後輪切り、酢味噌・炒り酒 |
— |
| 小鉢 |
手長エビ / イワタケ / 鯉の卵 / 胡麻豆腐 |
川のもの尽くし |
🍷 2014 Gevrey-Chambertin |
| 鮨 |
子持ち鮎のなれ寿司 |
酢不使用・自然発酵の酸味 |
🍷 2014 Gevrey-Chambertin |
| 〆 |
鯉こく / 鮎ご飯 / お漬物 |
鯉こくは甘い味噌仕立て |
— |
| デザート |
枝豆のくずもち・青大豆のきな粉 |
プルプルの食感 |
— |
ペアリングの要点
✦
鮎の塩焼き × 2016 ムルソー
蓼酢(強い酸味)に、あえてなめらかで低酸のムルソーを合わせる"対比のマリアージュ"。「想像以上のマリアージュ」と内田氏が感動。
内田氏のコメント
- "特別の中の特別な一軒。ミシュラン三ツ星に値する"
- 春は山菜・夏は鮎・秋はマツタケ・冬は熊鍋と季節で完全に変わるコース
- ワインセラー2万本(ロマネ・コンティほか)
- 鮎尽くし(7匹+背越し2匹):「生まれて初めての体験」
※ 原文はプレーンテキストファイルとして保存されています。
フィリポナについて
シャンパーニュ地方アイ村・1522年創業。単独畑「クロ・デ・ゴワス」(5.5ha)を1935年取得。単独畑名を名乗れるのは全シャンパーニュでこことクリュッグ/クロ・デ・メニルのみ。
| # |
料理 / シャンパン |
素材・特記 |
ペアリング |
| ウェルカム |
Royale Réserve Brut Jéroboam (5,000 ml) |
見事な熟成感・圧倒的な完成度 |
— |
| アミューズ |
牡蠣 / ソーシソン / イカ墨揚げ団子 |
40年前ルイ・ウーティエのトリフ料理に類似。スペシャリテイ候補 |
🥂 Royale Réserve |
| — |
🥂 Royale Réserve Rosé Brut Magnum |
フィリポナ当主との絆で実現 |
— |
| 前菜 |
アスパラ / パンチェッタ / メロン |
グリーンアスパラにクリーム。メロンのボール |
🥂 Rosé Magnum |
| — |
🥂 2008 Grand Blanc Brut (10 years aged) |
シャルドネのみ・日本未流通品 |
— |
| スープ |
山梨産トウモロコシ / エスプレッソ / フォワグラ |
コーンスープにフォワグラ沈む、コーヒーの苦み |
🥂 2008 Grand Blanc |
| メイン |
ランド産小鳩 / グリーンピース / 巨峰 |
胸肉ロースト(白いソース)+腿肉コンフィ |
🥂 2006 Cuvée 1522 Grand Cru |
| ★ |
🍾 2008 Clos des Goisses |
2時間前抜栓・デカンタ済み。Chardonnay 55% / Pinot Noir 45% |
— |
| デザート |
会津産白桃 / 梅酒 / パンナコッタ |
— |
— |
内田氏のコメント
- "どの壜も完成度100%・文句の付けようがない"
- "5,000回以上フレンチを食べても、いまだに新しい知識だらけ"
※ 原文はプレーンテキストファイルとして保存されています。
| # |
料理 |
素材・特記 |
ペアリング |
| ウェルカム | 🥂 パスカル・ポンソン | ハウスシャンパン・軽やか | — |
| アミューズ |
グジェール3種 |
蟹×きゅうり / ホタテ×アボカド / サーモン×ズッキーニ |
🥂 シャンパン |
| オードブル |
ジビエのテリーヌ |
雉・鳩・イノシシ・鹿のモザイク。季節のピクルス添え |
— |
| スープ |
新栗×タピオカのクリームスープ・フォワグラのガトー仕立て |
アラン・シャペルのレシピ。タピオカで重さを調整 |
— |
| 魚 |
明石海峡産赤足エビのロテイ・アンディーブ柑橘コンフィ |
ソース2色(海老出汁×ミカン) |
— |
| 肉 |
仙台牛腿肉のポワレ・ジロール茸のソース |
ジャガイモのミルフィユ添え・グラタン仕立て |
— |
| デザート |
紅玉リンゴとフヌイユのデザート |
黄玉リンゴのソルベ(高い酸味)、タタン風 |
— |
内田氏のコメント
- "クリニャンクール料理長を口説き落とした唯一無二の業態"
- 音楽家とオペラ歌手がサービスに参加する独自の演出
- "アラン・シャペルのスペシャリテイが体験できる貴重な場"
- "6年も楽しく通える良い店"
| # |
料理 |
素材・特記 |
ペアリング |
| ウェルカム | Paul Goerg Brut | — | — |
| 前菜 |
"幸福を呼ぶテントウムシ" |
ほぐし蟹+ホタテ / 黒オリーブ / シブレット触角 |
🍞 ミルクパン |
| スペシャリテイ |
クロメスキ(フォワグラ+トリフ液体入りコロッケ) |
250年前ヴェルサイユ宮殿発祥。10日間かけて製造 |
🍞 そば粉ガレット |
| メイン |
鹿肉フィレ×ポワヴラードソース + ロース×サヴァイヨン(2色) |
トランペット茸 / ジャガイモのドフィーヌ |
🍷 Marquis de Calon-Ségur 2013 |
| デザート |
牛乳とココナツの葛切り |
料理の鉄人スペシャリテイ / ラズベリーアイス |
— |
内田氏のコメント
- "古典料理の会をしているようで感動"
- 一日3〜4組限定 / 過去メニューを記録して同じ料理を二度出さない
| # |
料理 / ワイン |
素材・特記 |
ペアリング |
| ウェルカム① | 🥂 ポール・デチエンヌ(アンボネイ グランクリュ) | 蜂蜜風味・濃厚 | — |
| ウェルカム② | 🥂 ジャン・イヴ・ド・カリーニ Grand Cru 2004 | — | — |
| アミューズ① |
セップ型ブリオッシュ・トリフスライス |
三沢パンシェフ作 | — |
| アミューズ② |
イチジクの葉包み・イチジクと鮑 |
— | — |
| — | 🍷 ケンゾー・エステート 朝露 2014 |
ソーヴィニヨン・ブラン。初体験の銘柄 | — |
| 前菜 |
軽く塩で〆た鮮魚・シャルドネ風味ナージュ |
長崎旅行イメージ。海ブドウ・シーパセリ |
🍷 朝露 2014 |
| — | 🍷 ボーヌ白 1999 / ボーヌ赤 1999 |
同年の赤白飲み比べ | — |
| リゾット |
セップ・ジロールのリゾット・黒ニンニク |
黒ニンニクは10日間製造 | — |
| メイン |
佐賀県産野生イノシシ・セロリのパルマンティエ |
ハーブ+柑橘マリネ。ニンジン見立ての梨 |
🍷 オーバーチュア(オーパスワン) |
| デザート |
マロン&チョコのムース・トンカ豆アイス |
— | — |
ペアリングのポイント
✦
ボーヌ白 1999 × ボーヌ赤 1999
「白は心配していたが見事に飲みごろ。白ながんばった」
内田氏のコメント
- "8名のために総料理長・ソムリエチームを独り占め"
- 福田料理長の手書きスケッチ入りメニューボードが記念品に
| # |
料理 / ワイン |
素材・特記 |
ペアリング |
| ウェルカム | 🥂 ブルーノ・パイヤール プルミエ・クリュ | 心地よい苦みが特徴 | — |
| アミューズ |
マッシュルームのテリーヌ・生ハムのムース |
「古典料理の基礎ができているシェフ」と即座に判断 |
🥂 シャンパン |
| オードブル |
大分産宝石ハタ+ホタテのカルパッチョ |
シェリーヴィネガーソース |
🍷 白3種 |
| ハウスワイン白 |
アルボワ 2014(シャルドネ)/ シャトーヌフ・デュ・パプ白(マルサンヌ他)/ ヴィレ・クレッセ |
個性の違う3種を同時比較 | — |
| 魚 |
メカジキのグリル・ガルグイユ×ベーコン |
野菜は山梨の浅野シェフから直送 | — |
| ハウスワイン赤 |
ブラザーフッド(ピノ・ノワール NY)/ クロ・ド・トリア 2011(シラー100%)/ シャトー・カイヨー 2005 |
— | — |
| メイン |
イベリコ豚のソテー・デミグラスソース |
ガス開通から8日間かけて作ったデミグラスソース |
🍷 赤3種 |
| デザート |
グレープフルーツのムース |
軽やかな酸味 | — |
内田氏のコメント
- "ランタンポレル" はフランス語で「タイムレス・変わらない」
- ワインリスト10ページ・価格は酒屋と同水準の良心的設定
- 内田氏の著書を古賀オーナーが愛読していたことに感激
- 半年後に「古典料理のコース」の約束
| # |
料理 |
素材・特記 |
ペアリング |
| ウェルカム | 🥂 ボランジェ(ハウスシャンパン) | 骨格ある味わい | — |
| アミューズ |
5種のアミューズ盛り合わせ |
サーモンリエット / キノコ春巻き / グジェール / ビーツムース / パテ / ゴボウコンフィ |
— |
| 前菜 |
シマアジを軽く炙って・魚出汁ジュレ・酢橘のすり身 |
— |
🍷 2015 南ア フィルバーグ |
| スープ |
牡蠣のスープ |
魚出汁・小ぶり牡蠣2個・エスプーマも魚エキス |
— |
| 魚 |
タラ・蕪とともに |
紅白の蕪薄切り / 蕪葉フリット / 丹波黒ニンニクバターソース |
— |
| — | 🍷 ジゴンダス 2014(グルナッシュ主体) | — | — |
| 🌟肉 |
青首鴨の胸肉サルミソース |
内臓パテ入り小トースト / 腿肉コンフィの小パイ |
🍷 ジゴンダス 2014 |
| デザート① |
小さなババ(グランマニエ・アルコール除去版) |
— | — |
| デザート② |
柚子風味のクレープ・シュゼット仕立て |
柚子アイス添え・テーブルで実演 |
— |
ペアリングのポイント
✦
青首鴨サルミソース × ジゴンダス 2014
「古典的スタイル、本当に美味しく懐かしい」。アラン・シャペル時代の旧友との再会。
内田氏のコメント
- 店名「プレスキル」=「不易流行」(古典を守り新しさにもチャレンジ)
- 彦坂支配人・徳永メートルはアラン・シャペル時代からの旧友
- "またゆっくり来たい"と強く感じた
| # |
料理 |
素材・特記 |
ペアリング |
| 前菜 |
煮イワタケ / 鮒のなれずし / ゼンマイ / 川海老 / 鹿ロースト / マツタケなど |
なれずしは「良質チーズそっくり」 |
— |
| 🌟鍋① |
ツキノワグマ鍋(昆布+鰹+はちみつ出汁) |
比良山系産・背油薄切り。「全く臭みがなく高貴な味わい」 |
🍷 Châteauneuf-du-Pape |
| 鍋② |
イノシシ鍋(味噌仕立て) |
山椒がけ / イグチダケ / 琵琶湖産本モロコ天ぷら |
— |
| デザート |
柿のアイスクリーム / 野生のイチゴ / 山の湧き水 |
— | — |
内田氏のコメント(熊鍋)
✦
出汁の変遷:20年前は砂糖+みりん → 試行錯誤を経て昆布+鰹+はちみつへ。「はちみつがなめらかさとコクを加えた」
| # |
料理(コンセプト名) |
素材・特記 |
ペアリング |
| ウェルカム | 🥂 A・ロベール(ピノ・ムニエ主体) | — | — |
| アミューズ |
"収穫祭" — 芽キャベツ |
ザルいっぱいの中に「当たり」1個(イベリコ豚+コンテのグジェール) |
— |
| プレゼン |
🦆 宮城県産青首鴨(網獲り)のプレゼンテーション |
散弾銃より血が入らず高品質 |
— |
| 前菜 |
"玉手箱" — 香箱蟹・根セロリ・すだち |
スモーク演出 / 鶏コンソメジュレ / ウチコ+ソトコ全部入り |
— |
| 魚 |
"美白" — カワハギ・十勝マッシュルーム |
昆布締め / 肝ソース / 「日本一の生マッシュルーム」 |
🍶 ソジェニー(ノンアルコール) |
| 中間 |
"継承" — オマール海老・ゆり根・トマト |
濃厚ビスク投入 / 通行人を引き寄せるほどの香り |
— |
| 🌟メイン |
"冬月" — 青首鴨・下仁田葱・ミカン |
胸肉炭火焼き(血+赤ワインソース)/ 腿肉カリカリ |
— |
| デザート |
"晩翠" — 洋ナシ・バナナ・文旦 |
スライスコンポートは口でとろける |
— |
| 小菓子 |
白鳥のプチシュー / バラのマカロン / 抹茶ロール 他(アムール名物) |
アムール名物の大量の小菓子 |
— |
内田氏のコメント
- "初めは軽やか → 折り返しで一転して濃厚フレンチへ"という構成
- クリスマス3日間「ドン・ぺリ付き1人5万円・完売・入れ替えなし」
- "リーズナブルすぎると感謝しつつ帰途に就いた"
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 食前 |
ブラン・ド・ブラン |
喉をシュワっとさせる一杯 |
🥂 レコルタンのピエール・モンキュイ(さっぱり) |
| 前菜① |
ガスパチョ(冷たいスープ) |
真夏の定番。トマト味がさわやかでフレッシュ、刻んだきゅうりのコリコリ感と青臭い風味が引き立てる |
— |
| 前菜② |
パテ・ド・カンパーニュ |
ボリューム感あり。塩味抑え気味のやさしい味、洋がらしは付かず |
— |
| メイン |
若鳥のフリカッセ |
ソテーと煮込みの中間の調理。フライパンでソースを肉にからめる。ワインビネガー風味(ボキューズとは流儀が異なる) |
— |
| 付合せ |
野菜各種 |
ポテト、ナス、ピーマン、オクラ、カブ、ヒメニンジン。豊富でボリュームあり |
— |
| デザート |
クラフティ(数種の果物入り) |
果物とカシスのソルベ添え。半ば乾いたスポンジケーキ状で出てきたことに違和感 |
— |
| 〆 |
コーヒー |
— |
— |
内田氏のコメント
- 8月は都内の人口が減少するため客は少なく、今日は4組8名でやや寂しい
- シャンパンを飲んで昼5000円以下とリーズナブル、しかも量がほどほどあるのが嬉しい
- 隣客が取った仔牛のトマト風味の煮込みの肉の塊は見事な大きさだった
- クラフティが本来のイメージ(プリン状)と変わって出てきたことに違和感を覚えた
- 久しぶりに行ったのにフランス人の支配人が覚えていてくれて嬉しかった
- 前菜・メインのチョイス幅が広く、クラシックなメニューも意識して加えてあり、リーズナブルに楽しめる店
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
シャンパン |
なじみの紅白ラベル |
🥂 マム |
| 料理① |
フォワグラのフレンチトーストサンドイッチ |
— |
— |
| 料理② |
ガスパッチョ |
— |
— |
| 料理③ |
冷製コーンスープ |
— |
— |
| 料理④ |
オマールのローストチャイニーズスタイル |
田村敏郎さんが「いつものくせで」と笑いながら運んでくれた |
— |
| 料理⑤ |
手長エビのカダフィ包み揚げ |
ブロッコリーソース。目の前で揚げてくれた |
— |
| 料理⑥ |
ブランケット・ド・ヴォー・バターライス添え |
クリームシチュー。ねっとりした懐かしの味、クリームソース |
— |
| 料理⑦ |
明治記念館の名物カツサンド |
とても柔らかく、お代わりした |
— |
| 料理⑧ |
九条ネギとイカのパスタ |
本当に美味しい |
— |
| 料理⑨ |
名物フレンチトースト |
この日のためにメープルシロップをカナダから取り寄せ。青柳シェフのお勧め、お代わりするほど |
— |
| 料理⑩ |
チーズ盛り合わせ |
コンテ、ミモレット、フルムダンベール |
— |
| デザート① |
バニラとハチミツのアイスクリーム |
— |
— |
| デザート② |
3種のコンポート |
イチジク・メロン・赤いフルーツ |
— |
| デザート③ |
一口チョコ2種類 |
— |
— |
内田氏のコメント
- 約50種類のパーティ料理はすべて水準高く美味しかった
- 理事長・大沢晴美さんより、アンドレ・ソレイル著「レストラン・サービス」が9月28日にフランスと同時に日本語訳出版されるとの披露。同日にサービスの世界大会が初めて日本で開催されるのを記念
- ルーアンの大会で二位のタテル・ヨシノの田中さん、翌年チャンピオンの高森修さんが壇上に
- 田村さんに「日本のサービスも遜色ないでしょう」と尋ねると「語学がまだネックです」との答え
- 福田・音羽・中村・コルビ各シェフ、アピシウスの松本さん、随筆家の関口さんに逢え、同窓会のよう
- 満腹の、有意義な総会の一夜だった
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 前菜 |
前菜4品のチョイス |
— |
— |
| スープ |
ハモのスープ |
シャペルのスープはどれも絶品 |
— |
| メイン |
鶏のベッシー包み |
鉄のココットで供。6名で一羽。今日は通常のプラスチック袋でなく本物のベッシー(豚の膀胱)をフランスから取り寄せ調理。血管の這う膜に一同感動 |
— |
| チーズ |
チーズ |
— |
— |
| デザート |
ワゴンデザート |
全部を少しずつ。小菓子もつまむ |
— |
内田氏のコメント
- 鶏のベッシー包みは下準備期間が必要で、前もって頼まねばできない古典料理。直前キャンセルは客側のマナー違反
- 本物のベッシーを取り寄せて調理してくれたことに一同感動した
- 数日前が誕生日だった増田さんへ、音楽終了後にもかかわらず特別に誕生日プレートを美しい合唱と共に届けてくれた
- 料理はもとより、さらに素晴らしいサービスの店になった。感度のよさは稀
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| アミューズ |
プチシュー・ミニクロワッサン・プチタルト |
シェーブルチーズ入りプチシュー、アンチョビー入りミニクロワッサン、タマネギとベーコン・黒オリーブのプチタルト |
🍷 ジャン・ヴェッセル(ヴィズイ村・ピノ70%) |
| 前菜① |
水茄子のガスパッチョ |
しっかり味を付けたすり流しの茄子にコンソメゼリー添え。さわやか |
— |
| 前菜② |
夏野菜のコンポテ(煮込み) |
温泉卵、バイヨンヌハム添え。赤ワインで煮込み。流れ出す黄身に絡めて食べる郷土料理 |
— |
| 前菜③ |
ベトラーヴ(ビーツ)のデクリネゾン |
フロマージュフレ(冷たい)添え。ゼリー、マーブルビーツのチップ等。見た目も美しい |
— |
| 前菜④ |
クルジェット(ズッキーニ)のラビオリ |
トマトのクリュ、バジル香るシェリーヴィネガーのソース。酸が切れ味鋭い。皿はリモージュのベルナルド製アンティーク |
— |
| グラニテ |
青リンゴ風味のグラニテ |
バスク産マンザナ(青リンゴのリキュール)。独特の風味 |
— |
| メイン |
ニース野菜のピティヴィエ |
パイ包み。中からパプリカの赤や黄。黒トリフとバターのソース。野菜だけだが満腹に |
— |
| デザート① |
桃のマセレ |
ヴェルヴェーヌのムース敷き、シャンパーニュのグラニテ添え。マセレ=常温でのコンポート |
— |
| デザート② |
沖縄産バナナのタルト |
ウイキョウのソルベとコンフィ添え。エピスが良いアクセント |
— |
| 〆 |
小菓子5つ・コーヒー |
特にガトーバスク(ラム入りカスタード、粉砂糖でバスクの白十字)が美味 |
— |
内田氏のコメント
- 工夫を凝らしチャレンジした調理の数々が見事
- フレンチの楽しみのひとつは新しい味・新しい素材との出逢い。今日も沢山出逢えて幸せ
- 皿のリモージュ・アンティークはシェフ(今帰仁さん)がパリの市場で発見して購入。芸術家として美術にも詳しい
- 調理の基本に忠実で味がしっかりあり、さらに進化させるアイデアが上手な店
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 前菜 |
自家製パテのプレート |
豚のリエット、豚の田舎風パテ、豚の頭の肉のゼリー寄せ、若鳥の柔らかいソーセージの4種盛り。サラダ・ピクルス・洋がらし添え |
🥂 ローランペリエ |
| 魚 |
マダイのポワレ |
じゃがいものモワルー(マッシュより柔らかい)、ブイヤベースソース。ニンニク風味のアイオリペーストをパンに塗って添える。薄いフィレ二切れ |
— |
| メイン |
鶏のキノコの詰め物 |
白ワインソース、オルゾパスタ添え。白い料理にネギの緑がアクセント。オルゾは米形のパスタで弾力ある食感 |
— |
| デザート |
オリーブオイルのマカロン |
オリーブのコンフィ入りレモンクリーム、レモンのソルベ添え |
— |
内田氏のコメント
- フランス料理の基礎を尊重しつつオリジナリティ溢れたメニューを提案する姿勢、質が高く尊敬する料理人の一人
- かつて鴨のトゥール・ダルジャン風(血入りソース)を交渉してリーズナブルなコースで実現してもらった思い出。血入りもオレンジソースも絶品だった
- もう一度血入りソースを企画したく先月電話したが、今は血が輸入禁止でブーダンノワールさえ作れないとのこと。残念、一歩遅かった
- 客が落としたナイフをすぐ拾い、同時に別スタッフが新しいナイフを運ぶ手際の良さに驚く。安心感がある素晴らしいスタッフ
- 28席で約半分の入りだが客はほとんど若い女性。注文も手慣れて進化したと感じる
- 9月17日(祭日夜)に3周年記念フルコース+シャンパン5種で16000円のディナーに誘われた。リーズナブルすぎる
- 料理の質は素晴らしく、価格をリーズナブルにしたことで以前より入りやすくなった印象
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 食前 |
ブラン・ド・ブラン |
さわやか |
🥂 グランクリュ・ルノーブル |
| 付出し① |
シフォンケーキ見立ての一品 |
生クリームに見立てたハム風味のクリームを塗る |
— |
| 付出し② |
そば粉のガレット |
生ハムとクリームチーズを巻く |
— |
| 前菜① |
アワビ・エダマメ・ウニのゼリー寄せ |
キャビアの塩味でいただく。真夏らしい一品 |
— |
| 前菜② |
オマールのジュレ3層 |
下がオマールのムース、上が赤パプリカの滑らかなムース。夏を感じさせる |
— |
| 前菜③ |
シマアジのカルパッチョ(白いガスパッチョ) |
透明で濃厚なトマトの冷たいスープをかける。スープが半端でなく濃く、パンチ力 |
— |
| 前菜④ |
フォワグラのソテー |
パンドエピスの粉末を振りソテー、ジロール茸たっぷり。好きな組み合わせ |
— |
| 前菜⑤ |
リードボーのブレゼ |
食感があくまでも柔らかい |
— |
| 魚 |
アマダイのポワレ |
ノイリー酒風味、白イカ、キャベツ添えバジルソース。熱々でカリッと |
— |
| メイン |
キントア豚のポワレ |
バスク地方の銘柄豚。脂身をそぎ落とし改めて巻きつけてポワレ。人参のソースにヴィネグレット。カシス練り込みの自家製パン添え |
— |
| デザート① |
ヘーゼルナッツのブランマンジェ |
パイン、パッションフルーツのムース |
— |
| デザート② |
パッションフルーツとマンゴーのシブースト(メニュー外特別) |
桃のフレッシュさを残したコンポートとそのジュ |
— |
| 〆 |
小菓子・コーヒー |
ダコワーズ(柔らかく美味)、刻んだパイナップル入りフィナンシェ |
— |
内田氏のコメント
- 望めば食前のシャンパンが飲める環境に生まれて本当に幸せとしみじみ思う
- 久しぶりに来たが安定した美味しさは不変。今日も満席
- 目の前の東京駅が修理の膜を取り払われ、素晴らしい景色に替わっていた
- 格別なひと時を過ごし幸せな気持ちで帰途についた
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 食前 |
シャンパン |
シャルドネ65% |
🥂 ティエリー・トリオレ |
| アミューズ |
北海道産バフンウニ・甲殻類のジュレ・ビーツのエスプーマ |
ビーツの鮮やかな紅色にカニのジュレとウニ |
— |
| 前菜 |
栃木の季節野菜のサラダ |
定番のトリフのヴィネグレット、グレープフルーツのエスプーマ、クスクス。木炭の粉をクリームで和えたグレーのクリームが良い苦みのアクセント |
— |
| スープ |
トウモロコシ(ゴールドラッシュ)のスープ |
オトワのスペシャリテ。フルーツトマトのソルベ、ピスタチオのオイルが隠し味。とても軽い味 |
— |
| 魚 |
北海道産カレイと初夏の野菜のソテー |
ミント風味、生海苔のソース。ミント香る生海苔がハラハラほぐれる。お代わりパンはセサミとビエノワーズ |
— |
| メイン |
低温調理した和牛のフィレ |
軽い牧草の香り。赤ワインソースとフルムダンベールのソースの二種 |
— |
| デザート① |
メロンとシャルトリューズ |
淡いグリーン。くりぬいたメロンがジュレに浮き、バジルのソルベ、青リンゴのクリスティアン |
— |
| デザート② |
トチオトメのバシュラン |
飴で固めたイチゴのコンポートにメレンゲ球。割るとココナツアイスとイチゴソルベ。バラの香りのする透明な玉付き |
— |
| 〆 |
エスプレッソ(シングル)・小菓子6種 |
— |
— |
内田氏のコメント
- 新幹線が満員の時期、あえて倍の1時間40分かかる鈍行で小説を読みながら行く一日の過ごし方が楽しい
- 地方は帰省客のため旧盆まで開け、その後少し遅い夏季休暇を取る
- 玄関ホールで音羽和紀ご夫妻が温かく出迎え。2年前からご長男が料理長として厨房を取り仕切る
- 待合室の販売本(音羽和紀著、高久多美男「魂の伝承」=アラン・シャペル伝)を紹介。シャペル探求者は読むべき好著
- 魚の焼き具合がカリッと素晴らしい理由を尋ねると、スチームコンベンションの性能向上でデータ管理を信じてやっているとのこと。真空調理は焼き目を入れないと香ばしさが出ない
- ソムリエが地元ワイナリー「ココファーム」の仕入価格の高さを嘆く。ワイナリー育成を願う
- 音羽氏に高水準を保つ秘訣を尋ねると「まずかったら駄目。美味しいかチェックし、前衛的すぎないか古臭すぎないかチェックを入れてコースが完成する」との答え
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 前菜 |
スペイン風スクランブルエッグ |
小エビ5つ、トマト、ホウレンソウ入り。小エビの塩味が卵の塩味を補い美味(多くの客はパエリヤを選択) |
— |
| メイン |
鶏とポルチーニ茸の煮込み |
まあまあ美味。パンはシャンピニオンだが湿って風味なく美味しくなかった |
— |
| デザート |
マドリッド風カスタードプリン |
平たいクレームブリュレの器に下にビスケット、上にドロっとしたカスタード。やや貧弱と感じた |
— |
内田氏のコメント
- 店内満席で常連が多く人気店のようだが、1000円のランチ価格で質の高い料理を求めるのは無理
- スペインを前面に出すとこういうメニュー構成になるのかと確かめながら食べた
- 「エスペロ」は「誰々を待つ」という意味
- ある程度お金を出すつもりでないと希望の質の料理には出逢えない。リーズナブルなレベルで満足する人の方が圧倒的に多い
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 前菜 |
ジャンボンペルシェ |
豚の頭・舌・ハムなどの肉、パセリのゼリー寄せ。自家製の丁寧さ。ピクルス、なめらかなマスタード添え |
(ジョゼ・ミシェルのシャンパン グラス1200円・打ち合わせのため遠慮) |
| スープ |
人参の冷たいスープ |
普通の人参なのに甘くニンジン臭さもなく美味。時間をかけた調理で素材の味を引き出すのが上手 |
— |
| メイン |
ベッコフ |
アルザスの地方料理。岩手の銘柄豚肉とポテト、タマネギに白ワインをたっぷりかけ一日なじませ、夜のオーヴンの余熱でゆっくり火を通す。崩れるほど柔らかいタマネギ |
— |
| サービス |
桃のコンポート |
「本をいただいたので」と小皿で一品サービス |
— |
| デザート |
あんずのタルト |
バニラアイスクリーム添え。お勧めのあんずで酸っぱさが際立つ |
— |
| 〆 |
コーヒー |
— |
— |
内田氏のコメント
- お盆休みで東京の人口が少ない中、6組14名でほぼ満席
- 隣客が付け合わせがマッシュポテトだけと文句を言っていたが、肉の煮込みのソースを残さず絡めるための定番。野菜を添えるかは店の判断で、一方的な苦情には店も対応が大変
- 「ビストロ」と名付けている割に仕事が丁寧で、その分美味しく好感が持てる
- 忙しいさなかシェフが出て来てくれて恐縮。次回は秋にお勧めのスペシャリテ「カスレ」を食べたい
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 前菜 |
函館より届いた海の幸のデリス |
スモークの香りと采園サラダ添え。アワビ・白身魚・ウニが3層、桜チップの白いスモークが煙る。良い燻製の香りが風味を引き立てる |
— |
| 魚 |
シロキスの炙り |
ブールブランソース。皮に炙りを入れ、塩味濃いめの昔風。42歳のシェフは美味しさのポイントをよく分かっている |
— |
| メイン |
和牛のグリエ「備長炭熱波と香りの魅力」 |
墨の良い香りが分厚い肉を噛むと香ってくる |
— |
| チーズ |
オッソイラティ・ロックフォール |
両方とも羊。ロックフォールに銀座マロニエゲート屋上産のハチミツ添え |
— |
| デザート |
巨峰のソルベ・バニラアイス・カスタードのシガー仕立て |
太巻きチュイルにカスタード、両脇を巨峰が蓋 |
— |
| 〆 |
小菓子5点 |
バラ風味のマカロンなど個性ある品 |
— |
内田氏のコメント
- 良い燻製の香りがこれだけ風味を引き立てるものかと感動した
- レカンの会長・矢野さんとは35年来の友人。当社がレカンの傍系会社に原材料を納入していた縁
- リーズナブルで美味しかったロティスリー・レカンがビル建て直しで閉店し、ル・シャスリオンが生まれた
- スタッフはベテラン揃い(井上さん、大野さん)で皆元気で何より
- 見回すと皆記念メニューを頼んでおり、24名でほぼ満席
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 食前 |
アンリオ |
暑さを払う |
🥂 アンリオ |
| 付出し |
ゴールドラッシュの冷たいムース |
実に甘いトウモロコシ。チョリソとオーストラリアの黒トリフがアクセント |
— |
| 前菜 |
夏野菜とマグロ |
細長い茄子を下敷きに焼き茄子をマグロで巻く、ウニ・アボガド・海ブドウ。オリーブのパウダー、シトラスキャビア、パッションフルーツのソース |
🍷 2010 プイイフュッセ ヴィエイユヴィーニュ |
| スープ |
カボチャのスープ |
オレンジゼリーを下敷きに、そうめんカボチャを巻いたもの、エビとバジルの春巻きに冷たいかぼちゃのソースを注ぐ |
— |
| メイン |
和牛の薄切り・ベアルネーズソース |
塩味が利いて懐かしく美味。ルッコラのピューレ、トウミョウ、エダマメ添え |
🍷 2008 ムーリス(ボルドー・ミディアムボディ) |
| デザート |
パイン尽くしのデザート |
半球メレンゲにパインのコンポート、上半分はパインのソルベ。ソテーしたパイン、アロエ、酸味の強いヨーグルトソース |
— |
| 〆 |
小菓子・エスプレッソ |
マカロン、フィナンシェ、プチチーズケーキ |
— |
内田氏のコメント
- シェフの武田さんはサンス・エ・サブール出身。私がしょっちゅう来ていたのを知っていた。感性の高い料理を出す
- 支配人の宮崎さんはオルタシア出身
- 皆まだ若いのに素晴らしい感性で、日本のフレンチは外国人の目にも質の高いレベルに映ると思う
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
付け出し |
— |
🥂 ペトロス グランクリュ ブラン・ド・ブラン |
| 付出し |
タラバガニの軽いムースリーヌ |
小さな香味野菜とジュレ。塩味を抑えた軽い味付け |
🥂 ブルーノ・パイヤール(オリエント急行のラベル) |
| 前菜 |
フォワグラのパヴェ |
(敷石に見立て)タイム香る柔らかく煮た茄子、バルサミコヴィネガー。やや小さめ、バルサミコのパンチ |
🥂 ポール・ロジェ(チャーチル愛飲の銘柄) |
| — |
J・ラセール プルミエクリュ |
4番目のシャンパン |
🥂 J・ラセール |
| 魚 |
的鯛のソテー |
さわやかなオレンジ風味のマーシュ(やや苦みの葉)のサラダ、シャンパンのジュソース |
🥂 アヤラ(5つ目・軽やか) |
| メイン |
鶏胸肉のポッシェ |
モリーユ茸のムースリーヌ、ホウレンソウのフラン添え。薄切りが滑らかでクリームになじむ。シャンパン尽くしゆえクリームソースで |
🥂 ジョセフ・ペリエ/ロゼのモエ・エ・シャンドン・アンペリアル |
| デザート |
白桃のコンポート |
ひらまつグループ真夏の定番。マラスキーノ風味のグラニテと一緒に |
— |
ペアリングの要点
✦**メイン(鶏胸肉のポッシェ)× シャンパン**
- 今日はシャンパン尽くしのため、メインの肉料理も赤ワインソースではなくクリームソースを合わせた
- ジョセフ・ペリエとロゼのモエ・エ・シャンドンをメインと同時に楽しめる贅沢
内田氏のコメント
- 信国さんの母堂が若くして乳がんで他界された縁で、ピンクリボンの会を支援するイヴェントを開催
- 乳がん治療の第一人者の解説や、自身5年前に発病したタレント山田邦子さんの明るいトークで啓蒙され勉強になった
- 会費1万円で7種類のシャンパンとメゾン・ボキューズの料理、100名募集はあっという間に満員
- 100名の宴会料理なのにいつになく質が高く、どの料理も切れ味がありとても美味しい
- がんは2人に1人が罹る可能性があり早期発見が大事。乳がんは早期発見すれば98%完治と学んだ
- ソプラノ歌手のアメージング・グレース、手品、ビンゴゲーム(50名に賞品)など盛りだくさん。にぎやかで楽しい一夜、信国さんに感謝
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 食前 |
プロセッコ(ベネト) |
シャンパンよりやや軽めだが許せる質。自家製グリッシーニとイースト無しのおせんべい状のパンを支配人が手で折って手渡し |
🥂 プロセッコ |
| 料理① |
ラ・ポレンタ(3種) |
赤ワインを練り込んだ赤いポレンタ(レオナルドの発案)、タラのブランダードを乗せたもの、ウズラの卵を乗せたもの |
🍷 イタリア産シャルドネ(酸味きりっと) |
| 料理② |
イワシのソテー |
真黒に焼いた岩塩を塗ってソテー。本のレシピ通りだと塩味が濃すぎるため現代風にアレンジ |
— |
| 料理③ |
パンのニョッキ |
ジャガイモ伝来前はパンを丸めたニョッキ。レオナルドは丸い形が好き。チーズ・ハーブ入り、ラードやバターで風味づけ |
— |
| パスタ |
自家製パスタとソーセージのラグー |
赤ワインを練り込んだ赤黒いパスタ(芝エビの外観)にソーセージとみじん切り肉を軽く煮込む。味がしっかり |
🍷 モンテプルチャーノ・ダブルッツォ(赤) |
| 料理④ |
ウズラと鶏のトサカのラビオリ |
クルトンを添える。トサカはコリコリして美味、味付けしっかり |
— |
| メイン |
鳩のレオナルドスタイル |
鳩の胸肉のソテーに、イチジク・リコッタチーズ・マスタードソース。立派なハチノス(黄金色)を切り分けてたっぷりかける。皆が絶賛 |
— |
| デザート |
ティラミス |
当時は果物が主流でお菓子の文献が少ないため、代表的イタリアデザートで代用 |
— |
| 〆 |
エスプレッソ・小菓子(ビスコチオ、メレンゲ) |
お酒の強い方にはグラッパをエスプレッソに加える。自家製グラッパ(ミント、セージ、エーデルワイス入り)もサービス |
— |
内田氏のコメント
- 総支配人ジョルジョ・マテラさんがレオナルドの料理文献集(伊出版社、12ユーロ)を見せてくれた
- トマトは300年前に伝来。当初は赤い色から「悪魔の野菜」と評され、ピザマルゲリータのヒットで一般化
- レオナルドはナプキンを膝に掛けることや、それを洗って乾かす機械まで発明したと載っており驚き
- 当時のイタリアは内陸部で川魚が主流、肉料理が一般的。魚の流通は日本が一歩進んでいた
- 5月前は女性が畑仕事で料理は男性の仕事。「マンマの料理」は100年ほど前から
- 料理長パオロ・コロネッロさんによると次回の古典料理発掘は2カ月後。また伺うのが楽しみ
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
シャンパン |
3人で乾杯 |
🥂 シャンパン |
| ビュッフェ |
前菜各種 |
銘柄生ハム、胡椒入りサラミ、豚のリエット、田舎風テリーヌ、キッシュロレーヌ、白身魚のエスカベッシュ、野菜類のフリット |
— |
| ビュッフェ |
メイン各種 |
鯛のパイ包み焼き、鴨のパイ包み焼き、ビーフシチュー、ポークとキノコのクリーム煮、野菜のマリネ、パエリア風のリゾット |
— |
| デザート |
デザート各種 |
パリブレスト、イチゴのショートケーキ、紅茶のケーキ、レモンのケーキ、ピンクグレープフルーツのコンポート、チョコレート数種、ヌガー、バター風味のビスケット。味は皆確かで美味 |
— |
| 〆 |
コーヒー |
途中で足りなくなるハプニングも |
— |
内田氏のコメント
- 12時から一階奥のチャペルで、ドゥ・マルシェ(ヴァイオリンとアコーディオンの女性二人組)のミニライブ。「パリの空の下セーヌは流れる」等の古典シャンソンに拍手多し
- 麹町のエメヴィベールはパリ郊外の庭のある一軒家、こちらはパリ市内の豪華な館のイメージ
- お店の方が丁寧に切り分けて皿に乗せてくれる。時間がかかるので大きめの皿に沢山盛ってもらった
- 客は皆紳士淑女で、少なめの席の譲り合いなど麗しい光景はさすがエメヴィベールの客
- ランチ4200円から、ディナー8400円からとリーズナブル。知名度ある二つ星で必ず人気が出ると思う
- 帰りにお土産(レイノー社製の魚をかたどった小皿)を頂戴。早速ランチに行くつもり
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 前菜 |
マグロとウニの前菜 |
— |
繊細な大吟醸・新潟「鶴齢」 |
| 主菜 |
仔牛の頬肉の煮込み |
— |
濃厚な石川の山廃仕込み「天狗舞」 |
| デザート |
ティラミス |
— |
甘みとコクのある福島の古酒「末廣」 |
ペアリングの要点
✦※これは内田氏自身の訪問ではなく、毎日新聞の記事「SAKE 世界へ売り込め」を紹介した日記。料理と日本酒のマリアージュは記事に基づく。
内田氏のコメント
- 清酒はアメリカ・東南アジアでは順調に伸長。課題は優れた食文化で知られるフランス・イタリアへの売り込みで、その一環としてイタリア料理とのマリアージュ企画が打ち出された
- 2012年4月、古川元久前国家戦略担当相が「国酒は日本らしさを象徴する」と位置づけ、「国酒プロジェクト」の海外展開を後押しする方針を打ち出した(官民の動きが本格化)
- 輸出品目が軒並み不振の中、清酒は2011年に前年比3.2%増と順調に伸ばす例外的存在
- 料理記者ミケーラ・デイ・カルロさん(40)は「日本酒がイタリア料理とこんなに合うとは!新しい世界の発見だ」と驚きを隠さなかった
- 記事は「日本酒が世界酒となる日も近い?」と明るく結んでおり、内田氏も「楽しみな世界になりそう」と期待
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| アペリティフ |
チーズ味の小さなサブレ |
おつまみ。シャンパンによく合う |
🥂 コート・オバール/ジャック・ラセーニュ |
| お通し |
燻製フォワグラのテリーヌ(アンディーヴ巻き) |
内向きに自然に巻かれた細長いアンディーヴの中に、燻製をかけ細長く仕立てたフォワグラ。香ばしい |
🍷 やや甘口 マルセル・ダイス リースリング(少量) |
| 前菜(実質メイン級) |
スズキのパイ包み(一匹姿焼) |
ブール・ブランソース(ボキューズのソース・ショロンではない)。パリ郊外フォンテンブローのレストラン、ヴィエーニュ・フォンテーヌのスペシャリテ。腹には定番の白身魚でなくエビのクネル(切ると鮮やかなピンク) |
🍷 2009 コント・ラフォン マコン シャルドネ(黄金色がかった存在感ある白) |
| メイン |
ピジョン(鳩)のタイユバンスタイル |
胸肉・腿肉・たっぷりの内臓をソテー、濃い色の血入りソース。見た目より軽やかで味わい深い。付合せはブロッコリー、刻んだキノコ、きしめん状の真っ白なパスタ(ソースをからめる定番) |
🍷 2007 コート・デュ・ローヌ ラヴィアラート/シャトー・レイアス(グルナッシュの赤) |
| デザート① |
ブランデーに漬けたグリオットチェリーのムースグラッセ |
チェリーの赤い色が印象的 |
🍷 アンリ・ジロー「アクフィア」ラタフィア・ド・シャンパーニュ(17度・口に吹きかけるスプレー) |
| デザート(メイン) |
クリスティアン・ド・ポム(リンゴ) |
アルザス・マーレンハイムのレストラン、ル・セルフのスペシャリテ。千切りリンゴにシナモンを加え甘く煮てパートフィロで巻き、ソーセージ状に揚げバニラアイス添え |
🍷 同・アンリ・ジロー「アクフィア」 |
ペアリングの要点
✦**スズキのパイ包み × 2009 マコン シャルドネ**
- 存在感のある白で、姿焼のパイ包みに大満足のマリアージュ
**鳩のタイユバンスタイル × 2007 コート・デュ・ローヌ(グルナッシュ赤)**
- ピノ・ノワールではワインが優しすぎて鳩の血入りソースに負ける
- そこで、ピノより少し重たいが酸のあまり強くないローヌを選択。飲みやすくぴったり
**アンリ・ジロー「アクフィア」(ラタフィア17度)**
- 香水のスプレーのように口の中に吹きかけて味わうワイン。グラスに注いで飲むこともできる
- 生産者はアンリ・ジローだが発泡はしていない。「この世界の奥行きの深さに敬意」
内田氏のコメント
- 6日で店を去る船橋シェフの最後の古典料理を一同で味わった。本当に懐かしさを感じる数々の古典料理
- 今日も「ドゥ・プラ」スタイル(2皿)。前菜が姿焼パイ包みで「これでは前菜でなくメインのよう」と驚き
- 鳩は内臓も血も全部使える良質なもの。アルカン(食材業者)への感謝も記す
- 料理の終わりに船橋シェフが挨拶に来訪。しばらく休養するとのことで、これだけ当時のままの優れたレシピを知る方なので残念
- 「フランス料理でも日本料理でも、連綿と続く優れた料理の体系を無理な変形をさせず次世代に引き継いでほしい」と願う
- 「この料理とワインの世界は本当に文化度の高い、すごい世界」と所感
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| お通し |
フリチュール(軽いフライ) |
アラン・シャペルのスペシャリテ。ワカサギ、小エビ、アナゴ、パセリ。手でつまんでスタート |
🥂 ブリュット・スーヴェラン(至高/3年熟成のスタンダード) |
| 前菜 |
サラダ・オートン(秋) |
オマール、ソーモン、フォワグラのテリーヌ、赤い野菜類。秋の紅葉を思わせる色使い |
🥂 ブリュット・ロゼ(赤ワイン13%、サーモンピンク) |
| スープ |
キノコのカプチーノ仕立て |
秋のスペシャリテ。スープとしては珍しく良いマリアージュ |
🥂 ブラン・ド・ブラン(コート・デ・ブラン5年熟成シャルドネ/上田ソムリエ推奨) |
| 魚料理 |
明石鯛のシャンパン蒸し |
ホウレンソウのソース |
🥂 ブリュット・ミレジメ 2003(猛暑年。クリーミー・フレッシュ) |
| メイン |
シャラン産鳩の胸肉 |
分厚いのに柔らかくくせなし。付合せは腿肉ミンチを茄子スライスで覆ったもの、縮緬キャベツに包んだフォワグラ(相乗効果) |
🥂 1998 キュヴェ・アンシャンテルール(トップキュヴェ/大きめの白ワイングラスで) |
| チーズ |
チーズ4種 |
地産地消。シャウルス、ラングル、アベイ・ド・シュトー、ブリー・グランマニエ風味 |
🥂 残しておいた各シャンパンと合わせる |
| デザート |
フランボワーズのムスリーヌクリーム(アマレット/あんず風味) |
チョコレートのソルベ添え。久保田さんの新作 |
🥂 ブラン・ド・ブラン(上田ソムリエが「一杯だけ」とサービス) |
ペアリングの要点
✦**キノコのカプチーノ × ブラン・ド・ブラン**
- 通常スープにワインは合わせにくくパスすることが多いが、これは良いマリアージュだった
**シャラン産鳩 × 1998 キュヴェ・アンシャンテルール**
- トップキュヴェは料理に負けず、しっかりマリアージュして大満足
- 最後の2種はフルートでなく大きめの白ワイングラスで(より味わえる)
**デザート × 冷えたブラン・ド・ブラン**
- デザートに冷えたシャンパンは最高に合う
内田氏のコメント
- トマ・アンリオ氏:品質決定者として「誰が造っているのか」という責任感を常に意識。「家族経営の良さを前面に」と高い誇り
- 通常法律で15カ月熟成のところ、アンリオはスタンダードを3年寝かせる。「澱が作用してうまみに替わり、ほんのり甘みが残る」
- 追求するのは「レースを思わせるエレガントさ」「枠の中におさまった安心感」。車に例えると派手なポルシェでなくベントレー(地味だが良さがじわじわ分かる)
- アンリオ氏に「フランスでもシャンパンで通す食事会は盛んか」と尋ねたところ「まだ一般的でない。日本は進んでいる」との感想
- チーズで残したシャンパンを全部飲みほし「トータル1本飲んでいる感じ」でフラフラ
- ラ・ジュネス独自の音楽ステージを堪能。ソプラノ宇津木さんのプッチーニ「私のいとしのお父さん」でお開き
- 帰りにアンリオのロゴ入りハンドバッグハンガーを頂戴。「今日も大満足の一夜」
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
(開始までの待ち時間にプレゼント) |
お店からの配慮 |
🥂 ルイ・ロデレール ブリュット・プルミエクリュ(5年熟成の丁寧さ。お代わり) |
| アミューズ |
アミューズ2種 |
— |
🍷 ブルゴーニュ・アリゴテ(アリゴテ100%。「ありがとうに通じる」乾杯酒) |
| 前菜 |
石川産生き〆真鯛の瞬間マリネ |
長ナスに乗せ、ライムの香り |
🍷 2010 ムルソー(樽香少なく若い) |
| 前菜② |
フランス産セップのタルト仕立て |
網油のベールで覆う。長さ5cmの大きなセップ |
🍷 2010 ピュリニー・モンラッシェ(ミネラル感・パンチ力) |
| 魚料理 |
ブルターニュ産オマールとエストラゴン風味の豚足 |
ソース・コラリーヌ。刻んだ豚足でコクとボリューム |
🍷 2010 バタール・モンラッシェ(モンラッシェとオマールは最高の相性) |
| 魚料理② |
佐世保産ヒラメのポワレ |
ガーリック香るポテトピューレ、マスタードソース(赤に合うよう工夫) |
🍷 2009 モンテリー(ヴォルネーとムルソーの間の小村の赤) |
| メイン |
ブレス産仔鳩のロティ |
下仁田ネギ、アバ(内臓)のピューレ。鳩ガラの赤ワインソース+ベーコン(コッコ・ヴァン感覚)。付合せは砂肝・心臓・豚のミンチをコンフィにしクレピネット包み、真黒いトランペット茸 |
🍷 2009 ポマール(丁寧な造りでエレガント) |
| デザート |
バローナ社イヴォワール(高級ホワイトチョコ)のムース |
フランボワーズのジュレをチューブに、フリュイルージュ(赤い果実)、グラス・ヴァニーユ。まろやかで尖っていない |
— |
ペアリングの要点
✦**セップのタルト × 2010 ピュリニー・モンラッシェ**
- 頭で考えると異質だが、樽香とキノコの香ばしさ同士が合い、バランス良くぴったり
**オマール × 2010 バタール・モンラッシェ**
- 昔からモンラッシェとオマールは最高の相性。ワインが若いのでエストラゴンを利かせた
- バタールは「ムルソーよりリッチで、ピュリニーよりミネラル感が高い」
**ブレス産仔鳩 × 2009 ポマール**
- 内臓まで使える良質のブレス鳩は血のミネラル分が残る。ゆえにミネラル感のリッチなポマールが良い
- 添えた鳩のレバーペーストにミネラル感が強調され、ぴったりすぎるマリアージュ
内田氏のコメント
- すべての料理が今日のワイン会一夜のためだけの創作という贅沢さ
- スーベヤーン氏:「当社はフィロソフィーを大事にし、どの銘柄でも一定水準以上の品質」と自信。土壌が石灰質なほど酸が強くなる傾向も解説
- 飯塚シェフの料理は「ベースをクリヤーにとり、最後にどう合わせるか」という進め方。ピュアで安心感がある
- ルクセンブルグから毎日空輸するパンも美味
- スーベヤーン氏に「フランスにもこのようなマリアージュの会はあるか」と質問→「フランスでは日常にワインが組み込まれており、改めての会は聞いたことがない。一度も出たことがない」と。「日本のフレンチは水準が高く驚いている。ソムリエも優秀」と評価
- ソムリエの佐藤さん・角さんのサービスを称賛。飯塚シェフも見送りに出てくれ「満足の一夜」
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| お通し |
サンマとシイタケの小さなテリーヌ |
スモークした生クリーム添え(風味が増す) |
🥂 エルネス・ラペノー(ネゴシアン) |
| 名物 |
20種類の野菜のテリーヌ・プレッセ |
プレスして半分以下の体積に。塩加減良く、サフランソース |
🥂 アンリ・ビリオ グランクリュ(ピノ4・シャルドネ6、門出のリキュール風味) |
| 定番 |
長期熟成の田舎風テリーヌ |
やや強めの塩味 |
🥂 同上 |
| 秋の料理 |
セップとシャンテーニュ(栗)のフリカッセ |
キノコのテリーヌ、赤ワイン風味のポーチドエッグ添え(黄身がとろける) |
🥂 BBR社 ル・メスニル ブラン・ド・ブラン グランクリュ(カンパニー・マニピュラン/約500名の生産者組合) |
| 魚料理 |
ソバの実をまとったスズキのロースト |
香草風味のトマトバターソース |
🥂 ジョゼ・ミッシェル ブリュット・ロゼ/🥂 ステファン・コキュイエ ブラン・ド・ノワール グランクリュ(軽め)を同時に |
| メイン |
天城天然シャモ胸肉のキノコ詰め |
腿肉のブリック包み焼き、黒ニンニクのエミュルション。皮をパリパリに焼く、ニョッキ添え。松沢直紀料理長が古典技法を完璧に |
🥂 エグリ・ウーリエ グランクリュ・ロゼ・ブリュット(数段高い格調・感動) |
| ヴィンテージ |
(料理と合わせず単独で) |
リコルクなし。泡は柔らかめだが元気、ほんのり赤みを帯びた色 |
🥂 1976 ドラピエ |
| デザート |
紅玉にレーズンの入ったテリーヌ |
パンデピスのアイス、バニュルスのソース。口が洗われる酸味 |
— |
| 小菓子 |
葉巻に見立てたエクレア |
メロン・オレンジ・バジル3種のクリームを自分で詰める |
— |
ペアリングの要点
✦※厳密に料理とシャンパンをマリアージュさせる会というより、料理ごとに個性の違うシャンパンを楽しむ会。
**会の趣旨**
- 厳密に料理とマリアージュさせるより、料理ごとに個性の違うシャンパンを楽しむ会
- 1976ドラピエなど貴重なヴィンテージは料理と合わせず単独でかみしめるように飲む
内田氏のコメント
- エルネス・ラペノーは初めての名前。ネゴシアンと知る。最初から質の高いシャンパンで一同興奮気味
- 「秋本番のクラシックスタイルの料理は、秋になったら真っ先に食べたい」(赤ワイン色のポーチドエッグの魅力)
- ハイライトはエグリ・ウーリエのグランクリュ・ロゼ・ブリュット。1976ドラピエは長い年月で自然にほんのり赤みを帯びた色に
- 「ヴィンテージワインには、長年眠ってようやく表舞台に出る風格を感じる」
- 酔って厳密な評価はできなくなったが一同文句なく大絶賛
- 支配人の二枝洋さんがこの日のためにこれだけのシャンパンを揃えてくれたことに一同大感謝。「今日も大満足の一夜」
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| アミューズ |
4品(一つずつ) |
①ニンジンのピクルス+ニンジンのムース+食べられる花 ②炭を練り込んだ甘くないフィナンシェ+ユズの粉末 ③タンドリー香るパートフィロのミルフイユ ④黒米のチップス。どれも独自性ある初めての味 |
🥂 ジャック・ラセーニュ(有機栽培シャンパン) |
| 前菜 |
鯖 プチオニオン ウイキョウのスライス |
ソースに牛乳とヨーグルトのアイスクリームパウダーをスプーンでかける(新しい味) |
🍷 2010 トゥレーヌ ソーヴィニヨンブラン |
| 魚 |
タラ、ピルピル |
ピルピルはスペインのマヨネーズ様ソース。付合せはネギ・九条ネギ・ねぎの根のフライ・イカ墨パウダー |
🍷 2010 コート・ド・カタラン(マカブ・シャルドネ・地元ブドウのブレンド。ぎりぎりまで軽く個性的) |
| メイン |
シャラン産鴨 パースニップス(白ニンジン) ジュニパーベリーソース(ネズ) |
ネズの実はジンの原料。鴨の骨ダシにジンの風味。ジンから造った透明な細パスタ(ところてん状)、赤タマネギの皮2枚をアクセントに |
🍷 2010 カミーユ・ジル ジヴレ・シャンベルタン(香り高くまろやか) |
| デザート |
ショコラ トンカ |
①ダークチョコのドーム型ケーキ ②やや甘いチョコアイス ③チョコ・クリスピー ④ミルクチョコのムース ⑤ブラックチョコのソース、5種が一度に |
🍷 アンリ・ジロー「ナタフィア」(17度・口に吹きかけるスプレー) |
ペアリングの要点
✦**タラのピルピル × 2010 コート・ド・カタラン**
- 味を軽めに抑えた料理に、繊細で個性的な白がぴったり。「ファンになってしまった」
- 選択した春藤さんは素晴らしいソムリエ
**シャラン産鴨 × 2010 ジヴレ・シャンベルタン(カミーユ・ジル)**
- 鴨にブルゴーニュは王道のマリアージュ。香り高くまろやか、苦くない味わいで大満足
内田氏のコメント
- 厨房はピンセットを持った細かな手仕事で「大変な戦争状態」になっているとのこと
- 田中シェフは来年フランスで自分の店を開店すべく準備中
- 「料理はやや軽めだが感性高い。中途半端な軽さでなく、思想と個性を十分に持った軽さ」
- 「才能あるシェフと今日の料理で十分わかった。本場で日本人の才能をお披露目してほしい」と成功を祈る
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| アペリティフ |
(食事の体制を整える一杯) |
すっきり |
🥂 シャルトーニュ・タイユ(マグナムボトル) |
| 前菜 |
フォワグラのテリーヌ |
ジュレ、ジャム、温かいブリオッシュ、たっぷりのサラダ。いつも通りでほっとする満足感 |
— |
| スープ |
カニのポタージュ(新作) |
スプーンですくうとキノコが入っている |
— |
| メイン |
リエーブル・ロワイヤル(野兎の王様風) |
茶色い毛で3kgほどの野兎(リエーブル)を赤ワインに漬け丸ごとオーブンで姿焼。内臓を取り出しソースに。焼けると耳が萎れトランプのキングの髪のように垂れる=王様風。焦げ茶色のドロッとしたソース。内田氏は約4年ぶり |
🍷 1995 シャトー・モンタス(バイザグラス/マデイランAOC、タナ+カベルネ等。深みがある) |
| デザート |
かわりモンブラン |
モンブラン風クリームを丸めたパートフィロに詰める。アイスクリーム添え |
🍷 2012 ボーヌのヌーボー グラン・コリーヌ(プレゼント/大岡さん醸造。シャルドネ・13度・フレッシュ) |
| 小菓子 |
プティフール(約30種からの選択) |
ワゴンから10種ほどチョイス |
— |
ペアリングの要点
✦**リエーブル・ロワイヤル × 1995 シャトー・モンタス**
- 強さと強さの見事な調和。「これこそ真のジビエの醍醐味」
- 料理を食べてワインを含むと、ワインがやや飲みやすく感じ一層おいしくなる
**デザート × 2012 ボーヌのヌーボー(グラン・コリーヌ)**
- ボーヌのヌーボーはボジョレーのような解禁制限がなく、12時間早く新酒を飲める
- さわやかの極限・フレッシュな白ブドウジュースのよう。リエーブルの重さとの対比で素晴らしいひと時
内田氏のコメント
- 若月シェフの古典を踏まえた料理は時々無性に食べたくなる。前菜のフォワグラのテリーヌは「どうしても食べたくなる」定番
- リエーブル・ロワイヤルは何度かチャレンジしたが、野兎が獲れず野ウサギ(ラパン)に差し替えた苦い経験も。今日食べられるとは思っていなかった大感激
- 姿焼を正面から見ると白い前歯が2本。やや グロテスクとも。1匹を切り分けると8人前ほど
- 散弾銃の弾が口から出ると、店は謝らず拍手して「おめでとうございます!」と言う(ジビエの作法のエピソード)
- ボーヌのヌーボーはボジョレーより12時間早く今年の新酒を飲む貴重な初体験
- 帰りに若月シェフに「今日のリエーブル・ロワイヤルが過去食べたうちで最も美味しかった」とお礼。「今日も大満足」
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| パン |
5種の丸いフォカッチャ |
オリーブ・トマト・バジル・アンチョビー・チーズ。バターはムース状のプレーンと燻製の2種、ハーブ入りオリーブ |
— |
| 前菜 |
生ハムの取り合わせ |
生ハム・サラミ・グアンチャーレ(頬肉)・パンチェッタ(バラ肉)の盛合せ。栗のイガに入った栗のビスコチオ、豊水梨のシャーベット・フォワグラのムース・刻んだ赤タマネギを添えて |
— |
| パスタ |
キノコとジャガイモのパスタ |
パルメジャーノ・レッジャーノの巨大チーズ(1個10万円以上)の中を掘ってチーズ風味にからめる。下にベーコン風味のジュレ、上にミルクの泡 |
— |
| メイン |
日向地鶏の朴葉風味 |
乾いた大きな朴の葉に地鶏を乗せ、スモークした煙ごとガラスの器でかぶせて供す。持ち上げると香ばしい煙が立つ(ASOの得意技) |
— |
| デザート |
4種盛り合わせ |
ココナツのアイス、普通のクレームブリュレ、リンゴのコンポート、リンゴのムースのケーキ |
— |
| 小菓子 |
植木鉢の小菓子(全12個) |
本物の花と共に、長い竹ヒゴの先にゼリーやギモーヴが花のように咲く。各違う味 |
— |
ペアリングの要点
✦※午後に業界会議があるため、この日はシャンパン抜き。
内田氏のコメント
- 出迎えてくれた長坂さんとは平松本店以来20年ぶりの再会。専務の頃にひらまつの料理の作り方の企業秘密をいくつも教わった懐かしい思い出
- かつてフレンチは店舗数が少なく平凡な店も多い中、ひらまつは「最右翼に美味しい間違いない店」として手帳にリストアップしていた
- 「このような料理を出されたら必ずリピーターになる」と思わせる魅力。店の方々のレベルも揃い感じが良い
- デザートのクレームブリュレが普通すぎて違和感。「九州のお客様は変化球より、まっとうな味をまだ好む段階かとも思う」と率直な所感
- 食べきれないフォカッチャをお土産にしてくれた積極的なサービスを称賛
- 結婚式場もある広い店内を長坂さんに案内してもらった。午後の会議のためシャンパン抜き(赤い顔はできない)
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
(着席後すぐ) |
解説と共に最初の一杯。和気あいあいとした滑り出し |
🥂 ピエール・モンキュイ(シャルドネ100%、10年ぶりリリースのノンドゼ) |
| 付出し |
案納芋の冷たいヴルーテ |
さわやかなライムのジュレをアクセントに |
🥂 ピエール・ペテルス グランクリュ ブラン・ド・ブラン(やや強い酸味) |
| 前菜 |
フォワグラのテリーヌ 洋ナシのコンポート重ね |
姫リンゴのコンフィ添え |
🥂 ビルカール・サルモン(ピノ・ムニエ50%。甘み・果実味・バニラ香。三ツ星全店に入る) |
| 魚料理 |
真鯛のフレゴラ仕立て |
サルデーニャ島のフレゴラ(パスタ)に乗せ、濃縮した魚のスープのジュのソース |
🥂 アグラパール(アヴィズのグランクリュ。樹齢40年の古木、ミネラル感リッチ) |
| メイン |
バヴェット(はらみ)のブランシャ焼き |
フレッシュセップのソテー、エシャロットのクーリー |
🥂 ボランジェ ロゼ(今日のメイン。衝動的に好きになる洗練さ) |
| チーズ/デザート |
チーズ+ミルクチョコレートのドーム・オレンジシャーベット添え |
シャンパンのほのかな甘さとデザートの甘さが質の違う甘さで個性的 |
🥂 ポール・バラ グランクリュ(後味やや甘く飲みやすい) |
ペアリングの要点
✦**付出し(案納芋ヴルーテ・ライム)× ピエール・ペテルス ブラン・ド・ブラン**
- シャンパンのやや強い酸味とライムの酸味がぴったりで違和感なし
**フォワグラ × ビルカール・サルモン**
- リンゴなど酸味のある食べ物とシャンパンは相性抜群
**メイン × ボランジェ ロゼ**
- 前の優れた4本が平凡に感じるほどの洗練さ。ロゼだからではなく何か他の要素がある
- 料理もシャンパンも味が変に変わらないので「マリアージュしている」
内田氏のコメント
- 信国さん解説:ブドウの木は樹齢35年くらいが最盛期
- 解説の「後」でなく解説と「共に」最初のシャンパンが注がれる進め方を称賛。「一杯いただくだけで断然くだけ方が違う」「お預け状態は主催者側の能のなさ」と持論
- ワイン会の組み立ては「候補ワインをテイスティング→特徴を生かした料理を考え絞り込む」順番
- ボランジェの醸造責任者がBS放送で瓶熟成中の倉庫前で語った「いまこの子たちは静かに眠りながらボランジェになることを学んでいる」を回想。「フランス人は表現が豊か」
- 約10人の親しい方たちと楽しく交流。「桃源境にいるような夢見心地」で帰宅後バタンキュー
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| アペリティフ |
(リーズナブルな一杯) |
マムで1300円。良心的な店の姿勢 |
🥂 マム |
| 前菜 |
栗のヴルーテ |
トリフのスライス、ホタテのソテーを合わせて。ドロッとした栗スープの良さにシェフの感性 |
— |
| 前菜② |
盛り合わせ |
メダチマグロのスモーク、フォワグラのテリーヌ・ブリオッシュ添え、フロマージュブラン・キャビア添え、生野菜・スペシャルドレッシング |
— |
| 魚 |
スズキのキノコ類ソテー添え |
ヤナギマイタケ、ユキレイタケ、プルロット、ジロールなど盛りだくさんのキノコ |
🍷 シャトー・サンテ・マルゲリータ(南仏。ブドウはイタリアのロール品種。さわやか) |
| メイン |
エゾ鹿の腿肉赤ワインソース |
付合せは茄子のペーストの上にイチジクとシェーブルチーズ(クラシックスタイル) |
🍷 バチラス(ローヌ/シラー・グルナッシュ主体。ジゴンダスやシャトーヌフ・デュ・パプのすぐ上の地域) |
| デザート |
リンゴのスチューデル(アルザスのタルト) |
バニラアイス添え。紅玉の酸っぱさ加減が良い |
— |
ペアリングの要点
✦**スズキ × シャトー・サンテ・マルゲリータ(ロール)**
- 初めての白だがさわやかで美味。「分け入るほど新しい経験があり奥深い、一生エンドレスで楽しい世界」
**エゾ鹿 × バチラス(ローヌ)**
- 飲みやすく良い提案。定番の付合せ(茄子・イチジク・シェーブル)が鹿肉に良く合う
内田氏のコメント
- シェフは18歳でフランスの大学に留学、学問の道からそれてシェフに。南仏エクサン・プロヴァンスの二ツ星ル・クロ・ド・ラ・ヴィオレットで部門長を任された実力者
- シェフ自ら皿ごとに解説に来てくれ、エピソードから古典(原点)料理の心を良く知っていることが分かる
- ル・クロ・ド・ラ・ヴィオレットのスペシャリテをお願いしたところ「やりまっせ!」と快諾。来年早々の楽しみが増えた
- 6名と話が弾み、12時開始の食事会が3時半に。これだけ食べて飲んで一人7700円は「安すぎる、もう少し高く取ってもいい」
- シェフの修行時代のレシピノートを何冊も見せてもらった。きれいなアルファベットと豊富な挿絵。最後のノートは日本語が一行もなくなり成長ぶりを感じる
- 「私の知らないこんな優れたレストランがまだあったのか」とうれしい気持ち。1〜2月に古典(原点)料理の会をお願いした
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| アペリティフ |
(一杯) |
いつもながら美味 |
🥂 ドラモット(ブラン・ド・ブランの代表の一社) |
| アミューズ |
豚足のパートフィロ包み揚げ |
バルサミコの入ったグルビッシュソース(ケッパー・ゆで卵入りのクラシックなソース)。小ぶりな春巻きほどの堂々たるボリューム |
— |
| 前菜 |
タラバ蟹の軽いムースリーヌ |
ポロねぎとジャガイモのポタジェール。蟹肉はしっかりした味、目の前で注ぐポタージュが軽く対比が見事 |
— |
| 魚 |
イトヨリのムニエル ブールノワゼットソース(焦がしバター) |
軽く煮込んだアサリとキャベツ添え。フレンチ基本のソースのひとつ |
🍷 2009 デュブッフ サン・ヴェラン プレステージ(シャルドネ。風味良い) |
| メイン |
鴨胸肉のロースト そのジュソース |
パイケースに入ったキノコのフリカッセ。真っ赤なもみじを添える女性シェフらしい気配り |
— |
| デザート |
キャラメリゼしたクルミのアイスクリーム |
大きめのカクテルグラスに、ホロ苦いチョコのクーリー、甘酸っぱいリンゴのコンポート。クルミのアイスは絶品 |
— |
ペアリングの要点
✦※日記前半は11月22日放送のカンブリア宮殿(村上龍ホスト)に平松社長が登場した話題と、ひらまつグループの動向。
**魚(イトヨリのムニエル)× 2009 サン・ヴェラン プレステージ(デュブッフ)**
- 懐かしいブールノワゼットソースに、風味の良いプレステージクラスのシャルドネ
内田氏のコメント
- 11月22日放送のカンブリア宮殿に平松社長が登場。ひらまつは1982年に西麻布の地下の店から出発し、今や上場企業(売上高100億円・営業利益19億円)
- レストランウエディングの先駆者で、20年以上前から始めた事業が今や売上の65%。シェフという特殊技能と経営の両立を果たす平松氏を尊敬
- 12月3日オープンのグループ30店目は大阪フェスティバルホール跡地最上階の「ラ・フェット(祭り)」(グループ最大面積)。料理長は長谷川幸太郎さん、支配人は陣内さん、総動員体制
- その関係で西麻布キャーヴ・ド・ひらまつのシェフが交代。新任は30歳の女性・伊藤シェフ
- アミューズのボリュームとクラシックなソースから「今度のシェフは古典大好きでは」と推測→蟹肉のしっかりした味、珍しいムニエル、懐かしいブールノワゼットソースで「絶対古典料理好き」と確信
- 伊藤シェフ本人も「平松のもとでクラシックをきっちり学び古典料理は大好き」と。今日の料理に古典の素養が上手に散りばめられていた
- 「ひらまつグループは巨大グループとは思えないほど画一的に走らず各店独創的。各店シェフの創造力に任せているのが大正解」と再度敬意
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
乾杯のシャンパン |
ルイ・ロデレール、ブリュット・プルミエ |
🥂 ルイ・ロデレール ブリュット・プルミエ |
| 付け出し |
赤貝のぬた |
小山さん開発のからしと酢ゼリー。酸味が程良く心地よい |
— |
| 八寸 |
文箱八寸(2段) |
上段:菜の花の和えもの、卵焼き2種、ピータン、サーモン、マグロ、キャベツ巻き、松風、ゼンマイ、サツマイモ、龍飛巻きこぶ〆。下段:にこごり2串。当店名物 |
— |
| 椀 |
鯛とゼンマイのこぶだしのお澄まし(あぶらめ椀) |
最上級昆布を2分以内に熱湯をくぐらせた淡い味。内田氏には薄すぎると感じられた |
— |
| 旬采 |
旬采づくし(春野菜のおひたし) |
つくし、そらまめ、ゼンマイ、たけのこ、しいたけ、とうみょう、木の芽 |
🍶 獺祭 23%(冷酒・酒米を77%まで削る) |
| 造り① |
鯛の刺身 |
表面に軽く切れ込み。250年前の景徳鎮の皿で供。付合せに山芋・生海苔・ダイコン |
— |
| 造り② |
マグロの刺身 |
表面に切れ込み、薄味醤油の乗りが良い |
— |
| 寿司① |
イカの握り |
表面の細かい切れ込みに醤油がなじみ、初めての柔らかな食感。酢飯は極限まで柔らかくフワッと |
— |
| 寿司② |
握り(極上の刺身と握りを堪能) |
握った最後に特製醤油を人さし指で塗って供す |
— |
| 洋皿① |
ビーフシチュー風の洋食 |
赤ワインのような味だが実は味噌仕立て(最後に味噌を入れる)。ソース主体はニンジンを溶けるまで煮込む |
— |
| 洋皿② |
豚のリエット(ミニハンバーガー仕立て) |
前日1000個作り世界ソムリエ選手権前夜祭で提供。味噌で味付けの和風リエット。小バンズに刻んだらっきょうのジャム、アンディーブ、マヨネーズを挟む |
— |
| 〆 |
土鍋の深川飯・赤出汁 |
あさりとアナゴの絶妙な味付け、おかわり。銀のリングが入っており不純物を吸着し味を良くする(「大当たり」) |
— |
| デザート |
ハート型のイチゴとメロン/ワサビ味のスフレ |
最後の緑茶も美味 |
— |
内田氏のコメント
- 虎ノ門から2年の休みを経て麻布台に移転新築。和食の最高峰との呼び声高い店。個室単位の予約で客同士が顔を合わせない設計、政治家の予約が引きも切らない
- 室内は裏千家の茶室専門設計士による設計、宮大工の凝った内装
- ご主人の小山裕久氏は和食界の頂点。パリではロブションとのコラボで有名。目の前で見事な包丁さばきを披露(堺の松工の包丁)
- ニューヨークタイムス誌の世界100大レストランに、日本から唯一徳島の青柳本店が入る
- 会席を真剣に味わいたかったが、途中でビーフシチューやリエットのハンバーガーが出て「変化球にごまかされて三振した気分」と残念
- お会計は一人53,000円。価格が非日常的すぎ、政財界専用で一般客は来ないでほしいというメッセージの価格と感じる。一度味わえばよいと判断
- 小山氏に「レポートするなら二度と来ないで」と釘を刺されたが、二度と行かないので感想を述べることに躊躇はない、と記載
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
シャンパン |
ポール・ロジェ。着席後すぐの新鮮な一杯 |
🥂 ポール・ロジェ |
| お通し |
小品4つ |
生ハムを巻いたクレープ/ベーコン風味のシフォンケーキ見立てにスモークしたクリーム/薄切りフォワグラにゴマをまとったチュイルのサンドイッチ/ショットグラスにエビのエキスのゼリーを含む3層クリームをグリンピースのクリームで封じた新作 |
— |
| 前菜① |
マコモ茸に包まれたフレッシュサーモンのミキュイ |
当店スペシャリテ。本当に柔らかいサーモンのミキュイ |
— |
| 前菜② |
ホワイトアスパラのソテー、ホワイトアスパラのババロワ添え |
太めのホワイトアスパラの上に長方形に刻んだグリーン野菜。白と緑の二色で美しい。煮込んだ切り身は柔らかい |
— |
| 前菜③ |
リー・ド・ヴォーのキャラメリゼ、シードルヴィネガーソース |
外側はしっかり厚くキャラメリゼ、中は真っ白く特有の柔らかさ |
— |
| 魚料理 |
山口県萩産キジハタ(白身)、ブール・ブランソース |
優しい美味しさ |
— |
| メイン |
長野県産仔羊腿肉のキャベツ包みグリエ |
乳飲み仔羊でほぼ白に近い肉色、大変柔らかな食感 |
🍷 2010 シャトー・フロンサック(赤・メルロー80%・サンテミリオン上方) |
| アヴァンデセール |
アヴァンデセール |
— |
— |
| デザート |
ブラッドオレンジのドーム仕立て |
強烈な酸味と苦み。中からマンゴーの濃いジュースが流出。付合せに塩キャラメルのアイスクリーム |
— |
| 〆 |
コーヒー・小菓子数点 |
秀逸な小菓子 |
— |
ペアリングの要点
✦**仔羊腿肉のキャベツ包みグリエ × 2010 シャトー・フロンサック**
- 優しいお肉の味に、優しい赤ワインの風味のマリアージュ
- 満足で「なんとも言葉が出ません」
内田氏のコメント
- 4月よりメニューが大幅に変わったとの情報を聞きつけ早速来店
- 着席後すぐのシャンパンが外界とのシャットアウトになり、リラックスの始まりを楽しむ
- 当店スペシャリテのサーモンのミキュイを今日も味わえて幸せ
- お昼もいつものように満席で、数席は2交代
- 素晴らしい料理・サービスで人気が永続しているのも頷ける。今日も3時間、外界を離れて素晴らしいひと時を過ごせた
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
シャンパン |
マイイのブラン・ド・ブラン。酸味がしっかりさわやか |
🥂 マイイ ブラン・ド・ブラン |
| お通し |
ニンジンのムース、ペルノー酒風味 |
滑らかなムースに細かく刻んだ柔らかなホタテ |
— |
| 前菜 |
パテ・ド・カンパーニュ(3人とも) |
シェ・イノスタイル。酒の風味が強く香り、しっかりとした肉厚。バゲットが進む |
— |
| 魚料理 |
ソール・アルベール・ノイリー酒風味(3人とも) |
古典的メニュー。厨房で切り分け。表面の細かなパン粉がカリカリのアクセント |
— |
| メイン① |
仔羊のキャフェ・ド・パリ風 |
骨付き仔羊にローズマリー・エストラゴン・ガーリック等の緑のペーストを塗り焼くクラシックスタイル。付合せはカブをくりぬき薄味の細野菜を詰める |
— |
| メイン② |
鹿児島県産ビーフステーキ 粒コショウ風味(客2名) |
— |
🍷 ポムロール シャトー・ガザン(赤・グラスで提供) |
| チーズ |
ラングル/カマンベール/ロックフォール |
水っぽくないしっかり目のカマンベール。ロックフォールに小スプーンのハチミツが見事なマリアージュ |
— |
| デザート |
クレープシュゼット(尾崎さんのテーブルサービス) |
オレンジを練り込んだバター・クレープ。グラニュー糖を溶かしオレンジジュースを注ぎ、コアントロー&クールボアジェ、レミーマルタンの青い炎でフランベ。一人2枚、バニラアイス添え |
— |
ペアリングの要点
✦**ビーフステーキ 粒コショウ風味 × ポムロール シャトー・ガザン**
- 店から「これが合います」とグラスで提供されたのには驚き
内田氏のコメント
- 支配人の尾崎さんは20年の友人。マキシムで初めて会って以来、ナイフとフォークだけで行うデグパージュのパフォーマンスを楽しんできた
- マキシム名物の舌平目のブレゼ・アルベール風や仔鴨の洋桃添えを、目の前で骨抜き・解体してくれた古典フレンチのサービスを回想
- この店はクラシックな古典メニューがいつもチョイスできるのが嬉しい。メニュー構成は全品クラシックの雰囲気で素晴らしいラインナップ
- クレープシュゼットのバター・クレープにオレンジを練り込む芸の細かさに驚く。甘く酸っぱく楽しいデザート
- お客様の満足そうな笑顔が何よりだった
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
シャンパン(マグナム) |
BBR社のエリザベス女王在位60年記念ボトル。すっきりさわやか |
🥂 BBR エリザベス女王在位60年記念 マグナム |
| 付け出し |
ミニドーナツ |
キノコ風味の生地、中の詰め物はレバーペースト。食をそそるアイデア |
— |
| アミューズ |
プチトマトのアミューズ(隣席で提供) |
甘み・辛み・酸味・しょっぱみ・苦みの5つの味を一つに込める |
— |
| 前菜 |
野菜の前菜(バカールのスペシャリテ) |
生野菜10種ほどが氷に刺さって供される。食べられる花、オイスターリーフ(生ガキそっくりの風味)、ヒゲごと食べるベビーコーンなど。ディップはエビの味噌味の濃い熱いスープ |
— |
| パン |
キノコ風味のパン/ブリオッシュ等5〜6種 |
小麦の穂の形、バカールの焼き印。リエット添え |
🥂 ミッシェル・ブリガール・レゼルバ(追加) |
| 魚料理 |
生きたオマールのソテー |
尻尾の身がプリンプリン |
— |
| メイン |
フランス産仔牛 トランペット茸のソース |
解禁になったばかり。肉質滑らかで風味が味わい深い |
— |
| デザート |
スフレ、ブルーチーズのアイスクリーム添え |
アイスは色は黄色いが味はブルーチーズそのもの |
— |
| 〆 |
エスプレッソ・塩キャラメル |
大満足 |
— |
内田氏のコメント
- 渋谷のバカール(ワイングラスの意味、ラテン語。バカラも派生語)。2カ月先まで予約がいっぱい
- 初めて見る野菜がいくつもあり、この世界の奥行きの広さに感心。アイデアの宝庫という印象
- 13席を3人で運営しているのにメニューが豊富で、アラカルトも厭わないパワーがすごい
- 皆が違うデザートを頼んでも何事もないようにさっと出てくる、すごいプロのお店
- この人気店に今度いつ来られるのだろうかと思いながら帰宅
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
梅ワイン |
黒塗りの漆の盆の上に先付けとともに用意 |
梅ワイン |
| 先付け |
蒸しアワビ・小エビ・ホタテ昆布・根芋・アスパラ・長ネギ 美味出汁ゼリーかけ |
淡い色なのにカツオ出汁の香りが強烈。器に残るゼリーまで拭って食べたいほど |
— |
| 椀 |
アイナメ葛叩き(関東風) |
カツオの濃い出汁。細切りゴボウ・ニンジン・ソラマメ、薄切りスダチ(酸味が口をきりっと)。蓋の内側は金箔の図柄 |
— |
| お造り |
マグロ・イカ・マコガレイ、うちみょうが添え |
ワサビ用・生姜用の2種の醤油小皿。イカは表面に細い切り身を入れ醤油の乗りを良くする |
— |
| 箸やすめ |
ウナギの道明寺蒸し(生山椒風味) |
柔らかく蒸したウナギ。5感を使って味わいテンション上昇 |
— |
| 合肴 |
田楽2本(タケノコの木の芽味噌焼き/豆腐の柚子味噌焼き) |
串刺し。曇りのない美味しさ |
— |
| 焼き物 |
鯛 塩焼き&黄身醤油焼き |
形の良い部分を2つ、2つの味付けで重ねて。付合せに新じゅんさいの冷たい澄まし汁 |
— |
| 煮物 |
宮崎・尾崎牛ロースの薄切りとタケノコの含ませ煮 |
上品なすき焼きの味。青い花山椒添え。下は本物の炭火 |
— |
| ご飯 |
ふきのとう入り鯛の炊き込みご飯 |
お釜ごと。すり流したとろろ入りの赤だし、香のもの5種(きゅうり、細切り昆布、浅漬けたくわん等)。お釜が空になるまでおかわり |
— |
| 水菓子 |
赤黄青の果物(スイカ・マンゴー・メロン) |
同じ長方形に整える。種のない超甘いスイカ |
— |
| 甘味 |
お汁粉 |
高級な砂糖を使った上品な味。白玉が真ん中に |
— |
内田氏のコメント
- 玄治店は江戸時代の医者・岡本玄治に由来(三代将軍家光の疱瘡を治療し人形町一帯の土地を拝領)。歌舞伎のお富さんと切られ与三郎の舞台でも知られる
- すべて個室で次の間つき、専用庭付き。2名で20畳の部屋という贅沢な空間思想に驚く。客にゆとりを感じてもらうための広さ・庭という信念が素晴らしい
- 漆の盆は毎日から拭き→熱いタオル→ネルで丁寧に拭く。食器は2週間に一度の献立に合わせ食器係・調理長・おかみの3人会議で決める文化度の高い仕事
- 伝統文化の偉大さを痛感。「山高ければ谷深し」、最高峰が分かるほどその世界の偉大さが分かる
- お昼15,000円はリーズナブルすぎる。広い空間・生け花・庭の手入れ・食器の楽しさを総合すれば非日常の質の高いひと時
- 経営が成り立つのは若女将のご主人が系列の京橋明治屋の経営者で合算決算をしているからと推測。そのおこぼれを客が受けている
- 名前におごる名店も経験しているが、濱田家は全てが完璧。サービス業の原点を忘れた店は早く気づいてほしいと強く思った
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
獺祭(だっさい)のスパークリング |
山口県の銘酒。コルクを開けると一斉に渦を巻いて白濁。辛口でスパークリング仕上げ。330cc 2500円 |
🍶 獺祭 スパークリング |
| 八寸 |
八寸4品 |
大根の細切りおひたしキノコ添え/たたみいわしとアナゴの棒寿司/ホタテ・ポン酢と醤油と砂糖だけのジュレ添え/サイコロ切りマグロの煮物・木の芽添え |
— |
| 椀 |
海老信条とシイタケ |
とても柔らかい。淡い味の昆布出汁 |
— |
| お造り |
カンパチ・ヤリイカ・マグロ |
カンパチの身が重く引き締まった白身で美味。生海苔の味も良い |
— |
| 煮物 |
茄子の湯葉あんかけ |
フレッシュなウニ添え。優しい味、熱々をお匙で |
— |
| 焼き物 |
鰆の照り焼き |
おおぶりの切り身が二切れ。照り焼きの加減が上手 |
— |
| お食事 |
づけ丼/牛の煮込み丼(選択) |
赤だしはやや辛め、漬物はまあまあ |
— |
| 甘味 |
ミニあんみつ |
寒天にグラニュー糖を加える。ほのかに甘い寒天が良い |
— |
内田氏のコメント
- 4月18日オープンしたばかりの店。青柳の系列店ゆえ変な仕事はしない
- 酒のメニューが充実:十四代4合16000円、米を23%まで磨いた特別な獺祭14000円、標準獺祭1合1300円、ヴォーヌロマネ14000円と手頃
- 個室が充実。特別な入り口から直接出入りできるVIP用個室もあり、政治家と親交の深い親会社・青柳のオーナー料理長 小山さんの好みかと感じた
- おいしい和食を望む人にはリーズナブルで良い店ができたと思う
- この味の良さ、この値段なら人気が出るのではと思いながら店を後にした
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
酸味のしっかりとしたシャンパンで梅雨空を払しょく |
🥂 ニコラ・フィアット |
| アミューズ |
ウズラの卵のクルスタード、オシェトラキャビア添え |
マダム・マギー・ヴォーダブラの作品。まったりしたクリーム色のソースに覆われた半熟卵2つ、上にキャビア。塩味軽く全体に優しい味 |
— |
| 前菜 |
アトランティック・オマールのメダリオン・サラダロワイヤル |
アレックス・ハンバート(1955-1968)の作品。スライスしたオマールの両脇に新じゃが・ビーツ、ヴィシソワーズソースをサービスで卓上がけ(マキシムのスタイル) |
🍷 シャブリ 2011(ビショー社・白) |
| スープ |
ポタージュ・ビリビ(ムール貝のポタージュ) |
辻静雄の著書で知られる伝説のスープ。白ワイン大量とムール貝5kgを使用。ムール貝の風味豊か。バルト氏が洗練させてメニュー化した由来 |
— |
| 魚料理 |
ドーバー産舌平目のブレゼ、アルベール風 |
デルクマ・マナージュ氏考案。オリヴィエ氏によるデグパージュ(骨を一発で除去)披露。フレンチベルモットソースのまったりした甘さ。ザリガニの代わりに細かく切ったオマールを使用 |
🍷 プイイ・フュメ 2009(白) |
| メイン |
シャラン産鴨のロティ、洋桃添え |
ミッシェル・メナール料理長(1968-2002)発案。名物ポンム・スフレ添え。カナール(オスの親鴨)使用。デグパージュで腕の内側を再度焼き直し、グリーンサラダと共に二度味わう仕立て |
🍷 ジヴレ・シャンベルタン 2007(赤・7時間前抜栓) |
| デザート |
クレープ・ヴーヴ・ジョワイヤーズ(陽気な未亡人) |
モーリス・フェルノ(1950-1980)のデザート。中の大量のクリームが強いレモン風味で引き締まった味 |
— |
| 〆 |
子菓子・コーヒー |
グレープフルーツのザボン漬け風、ブランデー漬け干しブドウのチョコレートコーティング |
— |
ペアリングの要点
✦**オマールのサラダロワイヤル × シャブリ 2011**
- シャブリ特有の酸味とミネラル感がすんなり料理にマリアージュ
- 内田氏評:「何も気が付かず、すっと飲んでしまうのは料理とワインが最高のマリアージュをしているから」
**シャラン産鴨 × ジヴレ・シャンベルタン 2007**
- 7時間前に抜栓して用意。とてもまろやか
- オリヴィエ氏曰く「デカンターは時間がない時のもの。あらかじめ分かっている時は、デリケートなブルゴーニュには早めの抜栓が良い」
内田氏のコメント
- 一世を風靡したレストラン・マキシムの料理ということで16名の賑わいに。松崎沙織さんの古典料理の会も定着してきた
- ポタージュ・ビリビは辻静雄の著作から以前より食べたかった料理。「オリジナルの味そのままに皆と食べられて幸せ」
- 古典料理の会の意義は、古典料理を原型に忠実に再現し、現代の人に味を覚えてもらい次世代に伝えること
- 舌平目・鴨のデグパージュ(ゲリドン・サービス)は世界遺産フランス料理の重要な文化。高級店が技術を磨いて守ってほしいと願う
- ポンム・スフレなど成功率の低い面倒な調理をわざわざ行ってくれた力の入れように敬意
- 「陽気な未亡人」のネーミングの由来など、マキシム全盛期の逸話も披露
- 次回はフロリレージュ2回目、秋口には西麻布アムールでの会が決定
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
軽やかなスプマンテ |
🥂 スプマンテ |
| 付け出し |
タラのムース |
小さなパンの上に乗せて |
— |
| 現代の一品 |
マグロのタルタル、アボカド、メロン |
中央にペルシアンブルーの岩塩を乗せた大きな丸いタルト |
— |
| パン |
カラサオ(サルデーニャ) |
イースト菌不使用、薄いおせんべい状。バジルの刻みが香ばしい |
— |
| 前菜 |
蛙のフリット、ラディッキオ(チコリ)のクリーム添え |
鶏肉のように柔らかい蛙の腿肉、やや苦みの薄紫チコリのムース |
🍷 アルネイス(ピエモンテ・ロマロ地区・白) |
| 古典① |
イワシの炭火焼き |
月桂樹の葉と小イワシを円を描くように配置(ダ・ヴィンチの円のデザイン)。石炭のように黒い塩を振り、温製。新鮮で臭みなし |
— |
| 古典② |
パンのパスタ・キジのラグーソース |
固くなったパンを水に浸し柔らかくして作る(小麦粉不使用)。きしめん状で腰が強い。キジのミートソースが味わい深い |
🍷 ディマスドネリア(プーリア州・赤) |
| 古典③ |
ビーツ(赤カブ)のラビオリ・ゴルゴンゾーラソース |
黒トリュフを削ってかける。古くなったチーズの廃物利用が起源 |
— |
| メイン |
パルマ産ポークのフィレ・ポルチーニ茸添え |
ポルチーニを刻みマデラソース状の濃い味でパンの上に。干し葡萄の赤ワイン漬け添え |
— |
| デザート |
クロカンティーノ |
ウォルナッツとヘーゼルナッツの固めのアイスクリーム |
— |
| 〆 |
小菓子・エスプレッソ |
スポンジケーキ状の小菓子。昔の小さな容器・昔の製法で淹れたエスプレッソ |
— |
内田氏のコメント
- グリーゼの本業はケータリング。古典料理は趣味だが、時代考証の真剣さ・確かさに頭が下がる大好きな店
- 店名「レ・トレラネ」(3匹の意)は、若き日のレオナルド・ダ・ヴィンチと親友ボッチチェリの息子が共同オーナーで開いた店という設定
- ダ・ヴィンチは16歳で料理人を目指し入店、ヌーベル・キュイジーヌのような料理を考案するも店主に疎まれ解雇。ナプキンや食器洗い機も考案した天才
- 支配人マテラ氏の解説:昔の料理店主は素材を自分で獲りに行った時代が長く続いた
- マテラ氏のイタリア料理への憂い(カルボナーラにクリームを入れる等、日本では「イタリア風」が多い)に内田氏も全く同感
- トリュフが珍重されたのはせいぜいこの百年。フランス人は素材や謂れを尊重して高く売るのが上手
- 「イタリアの昔にタイムスリップしたような気分」で大満足
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
糖分無添加とは思えぬスッキリした中に深い味わい |
🥂 フィリポナ ノンドゼ |
| お通し |
マッシュルームと名古屋コーチンの串/海水見立てのゼリー寄せ |
長い串に刺して立てて。シャテルドンに塩を加え海水に見立てたゼリーにウニ・ジュンサイ・エダマメ。清涼感たっぷり |
— |
| アミューズ |
クロワゼ(カモ×アヒル)の鴨のテリーヌとフォワグラ |
リンゴの甘いチャツネがよく合う |
— |
| パン・バター |
2種のバター |
モリーユ茸を練り込んだもの、バジルを練り込んだもの。フレッシュで柔らかい |
— |
| 前菜 |
天然クエの冷製ブランダード仕立て、グリーンアスパラのスープと共に |
豊後水道産。付け合わせのチョリソ |
🍷 コンドリュー 2010(ピエール・ガイヤール・白) |
| 魚料理 |
天然マナガツオのポワレ、パルメザンチーズのリゾット、貝のジュとレモン風味のソース |
福井県若狭湾産。オマールブルーの鮮やかな青の容器 |
🍷 マコン(シャルドネ)2009(コントラフォン・白) |
| メイン |
ヴァンデ産小鴨クロワゼのステークアッシュ(フランス風ハンバーグ)、丹波シメジ添え焦がしバターソース |
腿肉と胸肉をひき肉にし、つなぎを一切加えず成形。鴨の臭みなく軽やか。ダークチェリーと相性抜群 |
🍷 シャトー・ド・フィーゲル 2004(ボルドー・グラーヴ グランクリュ・赤/カベルネ過半+メルロー) |
| アヴァン・デセール |
巨峰のソルベ・ソーテルヌ風味、ヨーグルトのクリーム |
— |
— |
| デザート |
キルシュのアイスクリーム、メロンとそのジュース |
— |
🍷 シャトー・クーテ 1990(ソーテルヌ・バルサック・甘口/お猪口で) |
| 〆 |
紅茶・小菓子 |
真珠の光った粉をまぶした有田焼の容器、わざと色むらを作った有田焼のプレート |
— |
ペアリングの要点
✦**天然クエ × コンドリュー 2010**
- 付け合わせのチョリソと酸味のあるワインの対比が良く、ヴィオニエの華やかさも相まって良いマリアージュ
**シャトー・ド・フィーゲル 2004(ボルドー)**
- 内田氏評:「ボルドーワインは家で開けるとあまり美味しくないことが多いが、レストランで供されると素晴らしい出来なのは不思議」
内田氏のコメント
- フィリポナ ノンドゼは糖分無添加にしては味気なくならず、スッキリした中に深い味わいで素晴らしい出来
- オマールブルーの青い容器は、生のオマールエビの青色を映した良い色
- マナガツオに合わせたマコンの作り手はナチュラル思想の持ち主。ヴィオニエの後に持ってくる奥行きがあった
- 若きシェフは前回は馬肉、今回はハンバーグと意表を突くメインを好むが、美味しいので成功
- 有田焼の色むらは、低温・低気圧で風の強い日に窯の煙突の煙がたなびく時の温度変化で生まれるとの解説
- 京都出身の若きシェフの情熱を感じる調和のとれた優れた店。さらに高みへ期待。最近は昼の満席が続く
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 前菜 |
コールコンソメ |
日本人好みのやや味の薄い、とても柔らかなコンソメゼリー |
— |
| 主菜 |
スパゲッティ・ミートソース |
パスタは太く柔らかく、細いうどんのよう。日本の昔のパスタを感じさせる。ソースはやや甘く万人好み、丸くまとめた家庭料理の味。普及品で最高級のクラフト粉チーズ添え |
— |
内田氏のコメント
- 太く柔らかい昔ながらのパスタを、現代風にアレンジせず当たり前に堂々と出す所が良い
- ソースはハーブも余計な食材も入っておらず、プロの技というより丸くまとめた家庭料理の味
- 伝票に「煉瓦亭総本店」とあり、暖簾分けの店が数店あるとのこと
- 質問しようとしたら若い店員に支払いのクレームと誤解され逃げられた。サービス産業で相手の質問をよく聞かず「私の担当ではありません」と逃げるのは合格とは言えないと苦言
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
ソフトな飲み口でお代わり |
🥂 クレマン(アルザス) |
| アミューズ |
自家製ピクルス |
ラディッシュでカリフラワーがほんのりピンクに |
— |
| 前菜 |
3種盛り合わせ |
①シャンピニオンと千葉県産コハクドリのテリーヌ ②ヤガラのカルパッチョ・ソースピストゥ ③カワマスのスモーク・ディル風味マヨネーズ添え/鴨のスモークと野菜のサラダ |
🍷 ドメーヌ・ド・フロリアン(白/ヴァン・ド・ペイ、ペトリュス醸造責任者が独立、ソーヴィニヨン・ブラン主体) |
| バター |
セルドメール入りバター |
岩塩入りのしっかりした塩味。シェフの信念の表れ |
— |
| 一品 |
フォワグラのフラン・マデイラ酒風味 |
紅茶カップ一杯。濃いマデイラソースに覆われた茶わん蒸し状で、スプーンでとろり |
— |
| スープ |
ガスパチョ |
店のスペシャリテ、アピシウス高橋氏のレシピ。濃いどす黒い赤でドロッと濃く、きゅうりの切り身のコリッとした食感 |
— |
| メイン |
魚のソテー3種(ヒラメ・アカハタ・ヤガラ)カレーソース |
5つのソース(香草/キノコ/粒コショウ/トマトとケッパー/カレー)と魚(ヒラメ・アカハタ・マトウダイ・ヤガラ)から選ぶスタイル。カレーソースはクミンが香る上品な味 |
🍷 ヴァン・ド・ペイ(同生産者・赤/グルナッシュ70%+シラー、ミディアムボディ以上) |
| デザート |
盛り合わせ |
バナナのタルト、コーヒー風味のパンプリン・キャラメルソース、バジルのソルベ、バニラアイス、白桃のコンポート、アメリカンチェリー |
— |
内田氏のコメント
- 18席の小じんまりした四角い空間は心地よく、良い料理を出してくれそうな店
- セルドメール入りバターは「この塩味が食事に良い」というシェフの確固たる信念の表れ
- ガスパチョはアピシウス高橋氏のレシピで、さすがの一品
- メインは魚を店任せにしたところ、ヒラメ・アカハタ・ヤガラの3種が少しずつソテーされて出てきて嬉しい
- 友人3人で話が尽きず、コーヒーが出た頃には9時半。一人1万円をややオーバーはリーズナブルで皆満足
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
赤ぶどうの濃厚さがよく出たシャンパン。リエットを詰めたグージェールとオリーブ味のスティック |
🥂 カルトブランシェ |
| アミューズ |
新タマネギのブランマンジェ、ホタテのタルタルとウニ添え |
新タマネギの香りがよく出ている |
— |
| 前菜① |
無農薬野菜のエクスポジション(展覧会) |
エミュのスペシャリテ。細かく切ったイベリコ豚生ハムが塩味のアクセント |
🍷 リースリング 2011(アルザス・リーフェル/40年以上の古木・複雑なミネラル感) |
| 前菜② |
石黒牧場のホロホロ鳥とフォワグラのパテアンクルート |
日本唯一のホロホロ鳥生産者・石黒さん。パイ生地がサクサク、フォワグラとホロホロ鳥肉のモザイク状の滑らかな食感 |
— |
| 魚料理 |
カナダ産活きオマールのポワレ、スパイシーな甲殻類のソース、ココナツの香り |
ソースにマンゴーやパッションフルーツ。ピリ辛濃厚なソースに清涼感豊かな白が最高 |
🍷 グレ(ボルドー・コス・デストールネルのセカンド・白/ソーヴィニヨン・ブラン、トロピカルな果実の風味) |
| メイン |
シャラン産鴨のロースト、グリンペッパーとピメント・デル・ピキーリョのソース |
粒コショウソースに合わせワインを選択。万願寺唐辛子のようなバスク地方の唐辛子の風味 |
🍷 シャトー・ローランド・ギャルト 2001(プルミエ・コート・ド・プライユ・赤/メルロー80%) |
| デザート |
3種のアイスクリーム(バニラ/紅茶/ミルク) |
ミルクのアイスはミッシェル・ブラスの食事会以来の軽やかさ |
🍷 ラタフィア(ドラピエのヴァン・ド・ナチュレ・甘口/17度、切れのある甘さ) |
| 〆 |
クレームブリュレ、パリブレスト、イチジクのコンポート |
おなかが満腹に |
— |
ペアリングの要点
✦**オマールのポワレ(スパイシー) × グレ(白)**
- ソーヴィニヨン・ブランの香りがマンゴー・パッションフルーツ・パイナップルなどトロピカルの果実を感じさせ、ピリ辛濃厚なソースに清涼感豊かに合う。最高
**シャラン産鴨 × シャトー・ローランド・ギャルト 2001**
- 鴨だがブルゴーニュではなく、粒コショウソースに合わせてメドックの滑らかな赤を選択。バスク地方の唐辛子の風味にもよく合う
内田氏のコメント
- 根本支配人は東京グリンツィングの熱田オーナーに師事。知識より接客姿勢を徹底的に教えられたという基本姿勢に共感
- 弱いが種類を飲みたいという願いをかなえ、各ワインを半分の量で提供してもらった
- ワイン醸造家の相続では相続税が高く現金払いで畑を手放す生産者が多く、買い手は中国人が多いとの大沢さんの話。日本企業の姿勢は評判が良い
- アラン・シャペル閉店の経緯(経営に疎かったこと)、マダム・ロワゾーが3つ星を維持する対照的な話などを情報交換
- 久高シェフ(元ジョージアンクラブ、スーシェフはコウジ・シモムラ氏)がブルターニュで一つ星獲得、その師オリヴィエ・ロランジェの話など人生模様を実感
- 「様々な人生があることを実感」「自分の一生を満足に生きようと思うのは大変なこと」。今日も大満足の一日
内田氏のコメント
- 斎藤コレクションの浮世絵を1時間かけて鑑賞。髪の毛一本一本の細さ、着物の柄、ぼかしの技術に日本人の繊細さ・腕の確かさを改めて感じた
- 記念品売り場でジベルニーのモネの家の居間(壁一面が西洋風額縁入りの浮世絵)の写真を見、北斎「神奈川沖浪裏」を同型の額縁付き(版画13,000円+額縁8,000円)で即購入
- 北斎は世界に影響を与えた千人に選ばれた唯一の日本人として再評価中。富嶽三十六景の完全版(46枚)版画集は603,750円
- 隣のカフェに期待して入るも、メニューが現代的すぎて望む食事と程遠く、入らずに退店。三菱歴史館という名から歴史を感じさせる優れた洋食を期待していた
- 東京ビル地下のレストラン街もどの店も魅力度が浅く、結局菊亭の上天重を食べて帰宅(まあおいしかった)
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| スープ |
キノコのスープ |
キノコたっぷり、豆腐入り。あんかけのような味と色 |
— |
| サラダ |
グリーンサラダ 味噌風味 |
味噌の味がほんのり軽くさわやか、ソース成功 |
— |
| メイン |
キノコのパスタ |
朱塗りの大きな木のどんぶりで提供、クリームソース、パルメザンチーズたっぷり |
— |
| デザート |
抹茶のパルフェ |
抹茶100%のねっとり濃い味。グリオテインチェリー入りホワイトチョコの小菓子添え |
— |
| デザート |
オレンジのソルベ/バニラアイス |
オレンジはスパイス漬けで爽やかなスパイシーさ。バニラは超レトロな味 |
— |
内田氏のコメント
- イートピアで紹介され、いつか行こうと思っていた店。早く着いたが「涼んでいてください」と快く入れてくれた心あるサービスに感激
- 店内に安藤広重の浮世絵「王子のキツネ」が掛かる。15匹の白いキツネが群がる妖怪的な不気味な絵に感心
- メカジキのタタキや鯖を複数料理に使うなど、西洋と日本の食文化を上手にミックス。キャッチフレーズに合致
- 日本酒7〜8種、グラス600円からとリーズナブル。ポートワイン・梅酒・食後酒10種以上も充実(最高はグレンリヴェット グラス1450円)
- 「皆美味しく、卒のない良いお店」。外国人による和洋融合の試行錯誤を心から応援したくなる
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
スパークリング |
フランチャコルタ・ブリュット・イモツィオーネ2008(シャルドネ80%)、3400円とリーズナブル |
🥂 フランチャコルタ2008 |
| アペリティフ |
アペリティフ4種 |
イカ墨ポレンタ巻(タラのブランダード入り)、ライスペーパーで赤パプリカ巻、フォカッチャ+シェーブル+新タマネギ、オニオン&アンチョビのラビオリフライ |
— |
| パン |
バターリッチなブリオッシュ/カンパーニュ |
ミッシェルの考えで最初に満足感のあるパンを |
— |
| 前菜 |
アーティチョークのニョケッティ・イワシの軽い燻製 |
レモンの皮の風味、茹でて柔らかくしたアーティチョークを巻く |
🍷 イエルマン ソーヴィニヨン2012(白) |
| パスタ |
茄子のトルテッリ、ミントとアーモンド |
茄子ピューレ、ニンニク&パルメザン練込、リコッタ乗せ |
— |
| 魚① |
鯖のヴェニス風 |
関鯖の皮がカリカリ。涙のトマト・葡萄・茄子・大根の軽いマリネ添え |
— |
| 魚② |
スズキのトマトウォーターとパステーク(すいか) |
真っ赤なトマトパウダー、トマトから出た透明な汁のソース。今年の白眉のひとつと一同感動 |
🍷 フォンタナサンタ2010(白) |
| メイン |
フランス産仔牛のコストレッタとサフラン |
玄米あられ・エシャロット・サフランをまぶす。日本の食材が料理に溶け込む |
🍷 マリナ・チベティック2008(モンテプルチアーノ・赤) |
| デザート① |
グラッタケッカ(上品なかき氷) |
下からブラッドオレンジゼリー・グレープフルーツのかき氷・アーモンドアイス |
— |
| デザート② |
サクランボのモッツァレーラ |
マスカルポーネとモッツァレーラを白いミルクシートで包む。日向夏の皮添え、繊細 |
🍷 モスカート2011(ピエモンテ・甘口) |
| 〆 |
コーヒー+小菓子4種 |
苺入りギモーヴ、カシスの赤いチュイル、巾着状アーモンドシート、チョコボンボン |
— |
ペアリングの要点
✦**全体**
- イタリアンテイストふんだんの質の高い料理に、伊・仏の白〜赤・甘口を順に合わせた
- 内田氏評:おいしいワインが続くので、各ワインと料理のマリアージュのポイントをもっと詳しく聞きたかった
内田氏のコメント
- セザールの祖母がイタリア人ということもあり、料理もワインもイタリアンテイストが豊富
- スズキのトマトウォーターの透明なソースは「今日の、いや今年の白眉のひとつ」と一同感動
- セザールは謙虚な性格で「日本のシェフのギヨームに素晴らしい日本の食材を教わった。日本は素晴らしい」と挨拶
- 料理はボリュームこそ少ないが、手間のかかった質の高い料理の連続と感心
- 質の高い料理を連続でいただき五感が刺激された良い一夜。8人とセザール・ダニエーレで記念撮影し解散
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
スパークリング |
「フランスです」と出されたがイタリアのアルテマージ。やや苦みが強くシャンパンに劣る |
🥂 アルテマージ(伊・スパークリング) |
| 前菜① |
海の幸のマリネ |
アンディーブの葉の上に小エビ・タコ・ホタテ。新鮮で美味しい |
— |
| 前菜② |
大山鶏のテリーヌ |
周りをベーコンで巻く。小サイズで銘柄鶏の違いは分かりにくい |
— |
| 前菜③ |
白身魚入りクレームブリュレ風ロワイヤル |
タラ入り、上をバーナーで炙りブリュレスタイル。タラの味が無く量が多い |
— |
| パン |
自家製パン3種 |
シャンピニオン、ライ麦とハーブの黒パン、ソフトバターロール。有塩バター4切れ |
— |
| スープ |
カボチャの冷たいスープ |
デミタスカップ。当たり前すぎる味 |
— |
| 魚料理 |
スズキのポワレ |
アサリと青海苔のソース、ナージュ仕立て。オクラと紫大根添えはやや硬め |
— |
| メイン |
牛フィレ肉のポワレ ケッパー風味ソース |
付合せは茄子・赤黄ピーマン・蕪。柔らかいが5cm角と小さくがっかり(3800円コース) |
— |
| デザート |
マスカルポーネチーズ マンゴーがけ |
マンゴーのジュからのゼリーをかける。美味しい |
— |
| 〆 |
コーヒー |
— |
— |
内田氏のコメント
- 昭和40年代初めのカラーブックス「東京で味わえる世界の味」に載っていた憧れの店。ようやく訪問できた「願望実現ツアー」のひとつ
- 写真の高台の西洋館イメージとは違い普通の住宅街にあった。移築のわりにペンキも木の階段もしっかり
- マニア向けの最高の質や珍しい料理は狙わず、横浜・西洋館という好立地を生かし、来店客が満足する食べやすいメニューにしている印象
- 特に感動する美味しさ・珍しさはないが、質が悪くもない店
- 帰路に港が見える丘公園の各文学館を見学。中原中也の回顧展や、漱石・川端・谷崎・三島らの肉筆原稿が良く、こちらが今日のメインのよう
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 前菜 |
パテ・ド・カンパーニュ |
やや大ぶりでねっとり柔らかめ。マイユ風マスタード、ピクルス、ブラックオリーブ、生オレガノ、バゲット3切れで600円 |
— |
| スープ |
おばあちゃんのスープ |
ジャガイモ・ニンジン・タマネギのポタージュ。取手付き容器で200円 |
— |
| メイン |
キッシュロレーヌ サラダ添え |
ベーコン・チーズ・タマネギ入り。大きなカット、チーズが糸を引く。美味しい |
— |
| デザート |
ファーブルトン |
牛乳と卵だけの硬めのプリン状ガトー。底にプルーン。たっぷりの生クリームと合わせ素朴な美味しさ |
— |
| 〆 |
アイスコーヒー |
〆て2150円とリーズナブル |
— |
内田氏のコメント
- 12時前なのに28席の半分が埋まる人気店
- ナイフ・フォークは軽く薄っぺらいが、この店らしくて良い。違和感のない程度の店らしさが客にとって落ち着く
- 窓際から玉ひで(親子丼)の行列が見え、日傘の夫人や麦わら帽子の老人、外人客らが強い日差しの中で並ぶ光景を眺めた
- 帰路、半世紀前から営業する喫茶店「快生軒」の扉に「本日禁煙」の頑固親父らしい張り紙。喫茶店で禁煙とは入る人がいるのか疑問
- いろいろな考え方の店があると感じながら満足で帰途
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
シャンパン |
モエ・エ・シャンドン・ブリュット・アンペリアル、辛口ですっきり |
🥂 モエ・アンペリアル |
| お通し |
和洋中前菜4種盛り合わせ |
マスのピンクの卵のガレット+味付き小エビ、トマトのコンフィなど。一同感動 |
— |
| 前菜 |
冬瓜の澄まし汁/枝豆のすり流し(金田中) |
くりぬいた冬瓜に刻み冬瓜・すっぽん・福久良アワビ・衣笠茸・つゆ生姜。青竹筒に冷たい枝豆のすり流し |
🍷 金田中の蔵(オリジナル吟醸酒・冷) |
| 中華 |
魚介のクリーミーチリソースのオーヴン焼き(四川飯店) |
ピリ辛、赤いクリームソース、小さなオマールエビが次々。高価な食材ふんだん |
古越龍山5年甕出し紹興酒 |
| パン |
バゲット/トリフ風味パン |
メインをペリグーソースにせず、パンでトリフの風味を味わう趣向 |
— |
| メイン |
特選フィレ肉のグリル・フォワグラとのマリアージュ(福田料理長) |
芳醇な赤ワインのソース、茶色にとろけるまで炒めたタマネギたっぷり |
🍷 シャトー・ヴィニュロー2006(赤・やや熟成) |
| デザート① |
カシスのゼリーとフレッシュオレンジのソルベ |
スミレ色の細長いメレンゲ添え。カシスは酸味を抑え、オレンジソルベは出す直前仕上げのフレッシュさに感動 |
— |
| デザート② |
ペルー産チョコのカカオ豆仕立て(ジャナン) |
カカオの模型の蓋を取ると中にカカオの粒。カカオの軽いムースとレモングラス風味のソルベ |
— |
| 〆 |
コーヒー |
お土産に食べるオリーブ・食べるポモドーロのコンフィ瓶詰め |
— |
ペアリングの要点
✦**メイン × シャトー・ヴィニュロー2006**
- クーカーニョ鳥居シェフソムリエ:「ボリュームを感じさせる料理なので、宴会の通常より熟成の進んだ高級なものを合わせた」
- 内田氏:和洋中それぞれにマリアージュさせた酒で本当に満足
内田氏のコメント
- 待合室でモエ・アンペリアルを供し、野々部総支配人の発声で乾杯。250名の大人数
- 和洋中前菜4種盛りはどれも個性的で美味しく、相席8名が感動。特にマスの卵のガレット+小エビが秀逸
- ジャナンのカカオ豆仕立てデザートは見た目も満足、手間のかかった一品。「三ツ星では給仕が蓋を取るが、大人数なので各自で」と厨房から大画面中継で説明
- 大満足で帰途。出口で一人一人にお土産
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
シャンパン |
ヴーヴ・ペルティ。もう少し冷やしてほしい、1500円では量が少ない |
🥂 ヴーヴ・ペルティ |
| お通し |
ガスパチョ・タコ・トマトの透明なジュレ |
小グラス、冷たく味が良い |
— |
| 前菜 |
鎌倉有機野菜のテリーヌ |
黒オリーブソースとトマトソース。アオリイカのフリット+刻みパセリ。テリーヌは他店比較で見劣り |
— |
| 魚料理 |
イトヨリのソテー |
茹でホワイトアスパラのオランデーズソース添え、ムール貝とそのジュのソース。美味しい |
🍷 リースリング(グラス千円) |
| メイン |
オーストラリア産仔羊の粒マスタードソース |
2005年開店時からのスペシャリテ。肉は柔らかいが普通の粒マスタードソースで平凡。付合せの野菜が喉につかえる食感 |
— |
| デザート |
オレンジ風味のクレームブリュレ グランマニエのアイス添え |
スペシャリテ。グランマニエのアイスは味が薄くソルベの方が良かった |
— |
| 〆 |
コーヒー+小菓子 |
メレンゲ、カシスを練り込んだギモーヴなど |
— |
内田氏のコメント
- 鎌倉西口からタクシーで訪問。外の暑さから入ったので、もう少し冷やしたシャンパンがほしかった
- スペシャリテの仔羊は普通の粒マスタードソースで、他店と区別できず平凡。付合せのカボチャ・ムラサキイモは喉につかえる食感
- 一方、相手の選んだ頬肉の煮込みは素晴らしく、煮込みはしっかり作る店と評価
- 北鎌倉のブランデルヴ同様、冒険しない昔風の危なげないフレンチ。地元に愛され盛況だが、東京の激戦区ではこのメニューでは印象に残らない時代がかったものと感じた
- 厳しい感想となったが、毎夏の遠方での新店開拓はウキウキする楽しい一日
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
シャンパン |
世界最古(1729年〜)ルイナールのブラン・ド・ブラン。1階ホールではカンパリ |
🥂 ルイナール ブラン・ド・ブラン |
| お通し |
パリソワーズ |
ヴィシソワーズにコンソメゼリーを加える。ジャガイモが濃いストックの味 |
— |
| 前菜 |
グリーンアスパラガスのシャルロット、アントナン・カレーム |
シャルロット型に組むのは大料理長カレームの考案 |
— |
| 魚料理 |
オマール・テルミドール(革命月) |
懐かしいグラタン状の古典料理 |
🍷 フレデリック・マニエン2010ムルソー(白・新樽50%・ミネラル豊か) |
| 口直し |
シャンパンのグラニテ |
— |
— |
| メイン |
シャラン産鴨のロティ、オレンジ風味 |
パルマンティエ風クロケット添え。鴨は柔らかな味、ソースたっぷり |
🍷 シャルム・シャンベルタン2000(赤・非の打ちどころない味) |
| チーズ |
エポワス/24カ月熟成コンテ/ロックフォール |
— |
— |
| デザート |
サバラン と フリュイルージュ(美味礼讃) |
古典料理 |
🍷 シャトー・クーテ2006(ソーテルヌ貴腐ワイン・上品) |
| 〆 |
コーヒー |
この後、声楽の饗宴 |
— |
ペアリングの要点
✦**メイン(鴨オレンジ)× シャルム・シャンベルタン2000**
- シャンベルタンはナポレオンがこよなく愛したブルゴーニュの銘酒
- ジヴレ・シャンベルタンも美味しいが、このワインは格が違う
**古典料理への回帰**
- 浜野先生が「せっかくのパリ祭なら古典料理に回帰しなさい」と強く勧め実現。一同大感謝
内田氏のコメント
- 高野支配人の熱意に負け、土日夜は出ない方針を曲げて参加。客層は紳士淑女ばかりで、客層が店の雰囲気を作ると感心
- パリ祭は日本固有の呼称で、フランスでは「7月14日」と言うだけ。1789年革命の翌年から祝日に
- ジャガイモを広めたパルマンティエやマリー・アントワネットの蘊蓄が料理を倍美味しくする
- コーヒー後、ソプラノ小川里美・テノール高田正人による全10曲の饗宴。乾杯の歌からアンコールのタイム・トゥ・セイ・グッバイまで堪能
- 抽選会で食事券が当たり素晴らしい日に。料理・ワインの質に加え楽しい会で、2万円はリーズナブルすぎる
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
クレマン |
フレデリック・マニアン(モレ・サン・ドニのネゴシアン)ブラン・ド・ノワール。さわやか |
🥂 マニアン クレマン ブラン・ド・ノワール |
| お通し |
カダイフをまとったグルヌイユ |
クレームダイユとパセリのクーリ |
— |
| 前菜 |
鴨のフォワグラのテリーヌ |
木の実のコンポテと5層ずつ重ね、酸味のあるリンゴのピューレ |
🍷 ジャン・グリヴォ ブルゴーニュ・ブラン・シャルドネ2009(白・年産2000本の希少品・優雅) |
| 魚料理 |
北海道産キンキの詰め物 |
蒸し上げてソースベアルネーズと共に |
🍷 ニュイ・サン・ジョルジュ1er 2010 クロ・ド・ラルロ(モノポール・酸味とミネラル豊か) |
| メイン |
フランス産ホロホロ鳥の股肉のブレゼ |
コックヴァン風の伝統技法、サラダのファルシ添え、トリフ詰めの太いマカロニ |
🍷 シャンボール・ミュジニー1er 2007 アミオ・セルヴェル / クロ・ヴージョ・グランクリュ2007 アン・グロ(赤・2種同時) |
| チーズ |
クーロミエ |
ねっとり |
🍷 ドルーアン ジヴリー・シャンベルタン2010(赤) |
| デザート |
シュープラリネ・マンゴーのジュレとグラスキャラメル |
エキゾチックなクーリがけ。頑張っているのにワイン談義で注目されず |
— |
| 〆 |
小菓子+コーヒー |
流れ解散 |
— |
ペアリングの要点
✦**キンキ × クロ・ド・ラルロ**
- キンキのミネラル感とベアルネーズソースのバターの風味に、酸味・ミネラル・バターの風味を併せ持つこのワインがぴったり
**メイン(ホロホロ鳥)× 2種同時提供**
- クロ・ヴージョの方が風味も余韻も優れると感じたが、官能テストゆえ好みは人による。自分の好みを押し付けない
内田氏のコメント
- 現在のブルゴーニュは3800のドメーヌ、250のネゴシアン。グランクリュは全体の1.4%、プルミエクリュも10%と希少
- クロ・ヴージョは所有者が80人もおり、生産者名まで確認しないとおいしいものに出逢えない現状。良い土壌でも人間の技量が大事
- ネゴシアンを見下してはいけない。畑価格高騰の中、原料を買い自分のスタイルで作る熱心で技量ある醸造家が評価を高めている
- グリヴォの希少白に酒石酸の結晶を久しぶりに発見。珍しいワインがよく出るのがこの会を質の高いものにしている
- 次回ワイン会はシャンパーニュ ブラン・ド・ブランがテーマ、9月18日。固定客の豊富さに敬意を表す
内田氏のコメント
- 世界中の日本食店は55,000軒(3年前の20,000軒から急拡大)。日本食は世界的ブーム
- 和食の無形文化遺産申請の対象は外国人旅行者でも輸出でもなく「日本国民」。和食離れの現状から日本人に和食の良さを見直してほしいのが目的
- 無形文化遺産は世界遺産(顕著で普遍的な価値が必要)と異なり、形のない文化が対象で、普遍的価値は求められない。意味は「文化の多様性尊重への貢献」
- 既登録の食分野3件はフランス料理・メキシコ伝統料理・地中海料理。日本の好きな料理ランキングはすし・カレー・ラーメン等と多様化、米を毎日食べる人やお節を食べる人の比率も減少
- 申請名称は「和食、日本人の伝統的な食文化」。特徴は新鮮な食材と素材の味わい、健康的な食生活、自然の美しさの表現、年中行事との関わり
- 審査は2012年3月提出、2013年11月事前審査、12月本審査(書類審査)。勧告でOKならまず却下されない
- 内田氏は質問で「日本酒・日本ワインも独自文化。酒税中心の国税庁では育成が不十分。育成できる組織体制を」と要望。渕上氏は「ごもっとも。酒も日本文化、監督体制も含め頑張る」と明快に回答し満足
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
シャンパン |
シャルトーニュ・タイエ |
🥂 シャルトーニュ・タイエ |
| アミューズ |
アミューズ5種 |
バスク豚キントアのサラミ・ジェズ、チーズのクッキー・キャラウェイ風味、軽井沢産水茄子+生シラス、トウモロコシ・ピュアホワイトのロワイヤル・コンソメのジュレ、サケ・トキシラズのミキュイ。個性ある優れた小品群 |
— |
| 前菜 |
ミズダコのマリネ・新じゃがいもとサマートリフのサラダ |
足は薄輪切りでジャガイモとサンド、吸盤は熱々フリット。アンチョビとニンニクのエスプーマが味を引き締める |
🍷 プイイ・フュッセ VV コルディエ2011(白・複雑で優雅なミネラル感) |
| 魚料理 |
アナゴのヴァプール・リードヴォーのフリット クミン風味 |
イカ墨のリゾット、アサリのジュとガラムマサラのエマルジョン。魚・肉・イカ墨を詰め込んだ力作。カレー風味をぎりぎりに抑える実力 |
🍷 ドメーヌ・デストゥブロン2009(白・ルーサンヌ/マルサンヌ/グルナッシュブラン・トロピカル風味) |
| メイン |
南信州 千代幻豚の藁焼き |
7時頃から火入れ・休ませ・藁で燻香付けの手間のかかる料理。脂身が多くプルンプルン。ソースは豚のジュとヴィネガーのみ |
🍷 ブルゴーニュ・ピノノワール・ロゼ・マレシャン2010(ロゼ・優しい味) |
| デザート |
ネクタリンのムース・桃・パプリカとトマトベリーのソルベ |
夏にぴったりのさっぱりめ |
— |
| 〆 |
コーヒー |
一人17,000円(割り勘) |
— |
ペアリングの要点
✦**アナゴ × ドメーヌ・デストゥブロン2009**
- ワインのトロピカルフルーツの風味がカレー風味・クミンに合う
- 料理・ワイン双方がよりおいしくなる稀有のマリアージュ、傑作の一つ
**メイン(千代幻豚)× ロゼ**
- とても優しい味の豚に、優しい味のロゼワインのマリアージュが最高
内田氏のコメント
- アミューズ5種はそれぞれ美味しく、はっきりした個性のある優れた小品群
- 料理長の実力は相当なもの。支配人の星さんはイタリア料理店で14年サービス経験後にオープンさせた経歴、穏やかな良いサービス
- ただし料理もワインも途中で値段を示すものが無く、いくら取られるか不安に。一人17,000円は質は高いが16席の小店にしてはやや高価な印象
- 10時を過ぎ酔うと急に眠気が襲うので、満足感に浸りながら急いで帰宅
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
シャンパン |
グラスシャンパン「マーク」。スキャッチャ(薄いせんべい状のパン)を生豆のグラスに立てて提供 |
🥂 マーク |
| 前菜① |
自根きゅうりのジュレ(水輪ナチュラルファーム) |
きゅうりの木で育てた自根きゅうり。サイコロ切り+冷えたジュレ、さわやか |
🍷 曽我ソーヴィニヨン・ブラン2010(小布施・日本ワイン・仏一流銘柄に劣らぬ美味しさ) |
| 前菜② |
トウモロコシ ピュアホワイト(群馬産) |
火を入れたもの・生のもの半々で和える |
(同上) |
| 前菜③ |
有機クレソンのサラダ(栃木フォレストファーム) |
グラス入り、箸で。マスタードドレッシングが効いてくる |
(同上) |
| 野菜① |
ズッキーニのグラタン(岩手・三浦さん自然栽培) |
肉が塗られ濃厚 |
— |
| 野菜② |
青茄子のコンソメ煮(茨城・田神さん自然栽培) |
葛入りで上品なトロッとした味、今日の白眉ほどの美味しさ |
— |
| 野菜③ |
ニンジンのココット蒸し(茨城・鈴置さん有機) |
オレンジ風味のニンジンピューレとオレンジパウダー。ダリアの花びら散らし |
— |
| 野菜④ |
カブの蒸し焼き・岩ガキ風味(長野・水輪) |
カブが主役、岩ガキはエクラゼして添える。見事な大きさのカブ |
🍷 曽我ワイナリー ロゼ(余市・微発泡・酸味少なく美味) |
| 魚料理 |
天然イサキのスナッケ、ソースネバゴット(長崎対馬) |
皮をはいで蒸し焼き。ラビゴットにオクラ・ツユムラサキ・モロヘイヤを加えた造語ソース |
🍷 余市ロゼ(ぴったりマリアージュ) |
| メイン |
黒毛和牛モモ肉のロティ、酸味の赤ワインソース(北海道産) |
ミニパプリカのエチュベ添え、皿一面のサマートリフ約30枚 |
🍷 余市ロゼ |
| チーズ |
フロマージュブラン と 苺トチオトメのコンフィチュール |
— |
🍷 余市ロゼ |
| デザート① |
ロザリオ・ビアンコと白ワインのジュレ(山梨産) |
大きなマスカット状のブドウ。冷やす温度が好み |
— |
| デザート② |
白鳳の桃のスライスとスープ、ベルベーヌのソルベ |
香り高く感動もの。真夏のデザートとして秀逸 |
🍷 酒井ワイナリー リースリング・リヨン2011(店からのプレゼント・さわやかな甘さ) |
| 〆 |
コーヒー+小菓子 |
チョコのフィヤンティーヌ(真ん中の層がパリパリ)。カヌレはジャムと共にお土産 |
— |
ペアリングの要点
✦**日本ワインの地産地消**
- 志賀高原・小布施の曽我さんの白と、余市の曽我ワイナリー(兄弟)のロゼを同日に
- 日本の野菜の最高峰に優れた日本ワインを合わせる、本来の自然な流れ
- 2種ともフランスワインと堂々と競争できると内田氏の舌は感じた
内田氏のコメント
- 自然栽培とは農薬・化学肥料はもちろん有機肥料さえ使わず、何年もかけて土作りから行う野菜
- 青茄子のコンソメ煮が「今日の白眉」ほどの美味しさ。カブの蒸し焼きは材料チョイス・構成に相当時間をかけた印象
- グラースは良質の日本ワインを積極的に出してくれてうれしい。2種ともフランスワインと競争できる質
- 白鳳の桃とベルベーヌのソルベは真夏のデザートとして秀逸、感動もの
- 蜂須賀シェフは本当によく考え抜く料理人。蜂須賀夫妻に改めて感謝
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
限りなく優しい風味、3杯お代わり |
🥂 グランクリュ ブラン・ド・ブラン マロール・カントワ |
内田氏のコメント
- 清水将シェフはラール・エ・ラ・マニエールで3年、感性高い料理で評価された才能豊かな人物
- アニスのコンセプトは「ラールの時よりも、もっと砕けた現代フレンチ」
- 清水シェフはアヌシー湖畔の三ツ星、ハーブの使い手マーク・ヴェラのもとで修業。「マーク・ヴェラづくし」の一夜限りコースを依頼し快諾を得た(古典フレンチの会での実現を松崎さんに連絡予定)
- 当時の名物、グリーンアスパラを束ねてとかしたバターに浸し熱を入れ、バター風味を茎に浸み込ませて軽くソテーした料理の再現も依頼しOKをもらった
- 3年前あたりから新規開店店の味の満足度比率が格段に増し、東京フレンチの質が驚くほど高まった時代を回想
- ラールにいた山下さんがマネージャー。28日に食事予約あり、どんな料理が出るか楽しみとのこと
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
すっきりとした口開け |
🥂 アンリ・ジロー・エスプリ・ブラン・ド・ブラン |
| お通し |
魚をテーマの3点(アユのペースト・スイカのコンフィチュール添え/ワラサ=ブリの子のタルタル・粒マスタードあえ/くぬぎマスの卵・白バルサミコ酢味) |
くぬぎマスの卵はイクラより小ぶりでシコシコ |
— |
| 前菜① |
白イカのフリット・ヴィシソワーズソースのブランマンジェ・サマートリフの香り |
ヴァンジョーヌ・ヴィネガー(黄色いワイン)の泡がアクセント。ヴィシソワーズのブランマンジェが絶品、ゲソの小フリットも美味 |
— |
| 前菜② |
山口産天然ウナギの軽い燻製とサマートリフのミルフィユ |
砂浜と小石のパノラマを敷いたガラスの箱の上に盛る印象的な容器 |
🥂 オマージュ・フランソワ・エマール・ブリュット(ピノ・ノワール70%・樽香強い) |
| 前菜③ |
フォワグラのロテイ・焼き茄子とサマートリフのマリアージュ |
生フォワグラ厚さ3cmのブロックをポワレでなくローストに。トリフのアイスクリーム添え |
🍷 ラタフィア(アンリ・ジローのブランデー入り甘口酒・17度、小フルートで) |
| 魚料理 |
マトウダイ・サマートリフとキノコのスペルト小麦のリゾット |
濃厚なリゾットにさわやかな枝豆がアクセント |
🍷 オマージュ・ア・フランソワ・エマール(ロゼ・現在生産終了。赤白混醸) |
| メイン |
カイユ(ウズラ)インペリアル・ドウミドウイユ仕立て |
フォワグラを溶かした濃厚ソース。皮下にトリフのスライス。モモ肉ロテイ+ほぼ生のささ身。付合せにコーンのかき揚げ・みょうが・白プチトマト |
🥂 2000 フィ・ド・シェーヌ(アンリ・ジロー最高キュベ・ピノ70%・濃い黄色) |
| デザート |
トリフのスフレ |
大振りの容器に溢れる。出す直前に攪拌、軽く滑らか。トンカ豆のアイスクリーム添え |
— |
| 小菓子 |
アメリカンチェリーの膜に包まれたジュレ・トリフのステイック状チョコレート |
コーヒーと共に |
— |
ペアリングの要点
✦**ウナギの燻製 × オマージュ・フランソワ・エマール(樽香強いブリュット)**
- クセのある樽香と、ウナギのうまみ・脂分とのマリアージュが良い
**フォワグラのロテイ × ラタフィア(甘口酒17度)**
- フォワグラには甘口ワインが定石。最高の組み合わせ
**マトウダイの濃厚リゾット × ロゼ**
- 濃厚なリゾットに合わせて、白でも赤でもなくロゼを選択
**メイン × 2000 フィ・ド・シェーヌ**
- 料理・シャンパンとも圧巻。ピノは樽熟成すると色が付きやすい
内田氏のコメント
- アンリ・ジロー社の創業は1625年。シャンパン確立前のため、当初はワインメーカーとしての創業
- 「ここまでトリフにこだわっているとは頭が下がる」——お通しからデザートまでサマートリフづくし
- メインは料理・シャンパンとも「圧巻」と高評価
- 下野さんのソムリエとしてのチョイス(ロゼ→フィ・ド・シェーヌ)に感心
- 大満足で帰途についた一日
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| お通し |
ごく薄の海老せんべい・甘いコーンのムース |
シャンパンと共に |
🥂 シャンパン |
| 前菜(ワゴン) |
オマール(シャペルのスペシャリテ)のサラダ/富山産岩ガキ・キャビア添え/津南ポークのテリーヌ/アスピックのテリーヌ/スペインの生ハム/豚肉のにこごり/トマトのブランマンジェ |
10種以上の前菜ワゴンから選択。ジョエル氏「僕の味と一緒」と賞賛 |
— |
| スープ |
針生姜を散らした蟹のクリヤースープ(店からのサービス) |
中にハモが沈む。味付けのセンスを賞賛 |
— |
| メイン |
オーストラリア産子羊(外園シェフお勧め) |
肩肉を蒸したトロッとしたソース、中央にアーティチョークとジロール茸のサラダ。大ぶりでボリュームたっぷり |
🍷 ブルゴーニュ(ラ・ヴィネお勧め・優雅な味) |
| チーズ |
コンテ・ロックフォール 他 |
王道のチーズ |
— |
| デザート(ワゴン) |
ケーキ類5種ほど・スイカの赤ワインコンポート・南国フルーツのアイスクリーム |
スイカのコンポートと南国フルーツのアイスが高評価 |
— |
ペアリングの要点
✦**子羊 × ブルゴーニュ(ラ・ヴィネお勧め)**
- 「ブルゴーニュ」という大きな名前だが作り手が違い、一味違う優雅な味
- ジョエル氏は対のブルネロ(伊)を「フランス料理店なのでイタリアワインは見たくもない」と拒否
内田氏のコメント
- ジョエル・ブリュアン氏は旧キュイジーヌ・フランセーズ・ジェイジェイのシェフ、30年来の友人。現在はフリーで料理指導・フェア開催
- 会食のきっかけは、ジョエル氏が内田氏の長男の訃報を知りお悔やみの電話をくれたこと。長男はジョエルの店の常連だった
- ジョエル氏は生前のアラン・シャペルと親交(「2人で葉巻も吸った」)
- 音楽の生演奏でイタリアオペラが流れたことに「なぜフランス料理店でイタリアの曲を」とイタリア嫌いを表明
- ジョエル氏評:「このお店の味は確かで一つ星は間違いない、二つ星も狙えるかも」。雰囲気・料理・サービス・音楽すべて良いと絶賛し、ミシュランに積極的に声をかけるよう助言
- 外園シェフ(32歳)の味の感性の高さを称賛
- 師匠ボキューズ氏(86歳)の健康を気遣う。ジョエル氏は日本人を好み、もうフランスには帰らないとのこと
- 「内田さん、私のフェアをしてくれる店を見つけて」と依頼され、内田氏も再び神髄の料理を味わいたいと希望
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
グラス1,900円 |
🥂 テタンジェ |
| オードブル |
小エビのカクテル |
昔懐かしいメニュー、ケチャップが申し訳程度に |
— |
| スープ |
チキンコンソメスープ |
大きなボウルで提供、客が自由に量を汲むサービス。黄金色が銀スプーンに反射 |
— |
| パン |
自家製ホームメイドパン3種(バゲット・クルミパン・ナンフランス) |
クルミパンの香りが強く美味。バターは蓋つき冷やし銀食器で4切れ |
— |
| 魚料理 |
サーモンムニエル・ポーランド風 |
ポーランド風=刻み茹で卵とクルトン。バターが淡くしみ込み、皮目を丁寧に除く。茹でた白ジャガイモ添え |
— |
| メイン |
小牛のカツレツ・ミラノ風 |
薄いカツ、塩味が利く。下に茹でパスタを敷き小牛のジュとハーブのソース。付合せにパセリ・モロッコインゲン・サツマイモのグラタン・ハム・薄味の冬瓜 |
— |
| デザート |
ミルクチョコレートのムースとケーキ生地の3層ミルフィユ・抹茶のアイスクリーム |
— |
— |
| 〆 |
デミタスコーヒー |
— |
— |
内田氏のコメント
- 同日午前は箱根・強羅のポーラ美術館「モネ、風景を見る眼」特別展(ポーラ19点+上野西洋美術館15点の初コラボ)を鑑賞。「エトルタ海岸の朝焼け」が印象的。常設のフジタ・ロダン・ガレの花瓶集にも感激。続いてルネ・ラリック美術館も訪問
- お水は自社源泉の箱根天然水
- 「草創期の日本の洋食は塩味が結構利いている有名店が多い」との持論。カツの塩味と冬瓜の薄味の交互が良い
- 「現代フレンチとは思想が違うが、やはり安定した美味しさ」。税サ込5,000円はリーズナブル
- 東京を離れると違った一日の感じ。帰宅後、東京の猛暑に驚いた
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯① |
— |
足利ココファーム・ワイナリー、リースリング・リヨン100%。地元振興。グラス1,600円 |
🥂 2009 ノヴォ(日本の発泡酒) |
| 乾杯② |
— |
ランソン系列・3種混合。グラス1,200円でリーズナブル、こちらが美味 |
🥂 アンリ・ド・ヴェルレーヌ |
| アミューズ |
3種(赤いハチミツの膜のシェーブルチーズ/シラスとマスカルポーネの小タルト/自家製アンチョビーを詰めたプチシュー) |
どれも質が高く上品 |
— |
| 冷製 |
鹿沼産ゴールドラッシュ(トウモロコシ)の冷たいスープ・シシリアン・ルージュ(トマト)のソルベ |
目の前でコーンスープを注ぐ。トマトの透明ジュをソルベに |
— |
| 前菜① |
ヤシオマスのコンフィ・上三川産赤タマネギのジュレと燻製クレーム |
ヤシオマス(栃木名産の新種マス)。芯温41度で調理。赤タマネギのジュレが絶品、スペシャリテ級 |
— |
| 前菜② |
伊達鶏のパテアンクルート |
フォワグラのテリーヌのスライス多数。鶏の味付けが秀逸。付合せにインゲンとトリフ |
— |
| 前菜③ |
淡路産ハモのベニエ・那須烏山産クレソンと宮ニラのソース |
ハモはさらっと揚げ、ニラソースにガーリックの隠し味。クレソンのジュを泡立て |
— |
| 前菜④ |
和歌山産サワラと島ニンジンのクーリー |
オカヒジキの素揚げを乗せ、下にキャベツとタマネギのソテー。皮目をカリッと、新鮮 |
— |
| メイン |
黒毛和牛のロテイ・軽い山椒風味の赤ワインソース |
付合せ野菜のヴィネガー風味も美味 |
— |
| デザート① |
オオバのソルベ・梅の冷たいジュレ |
淡くブルーの色のグラスも綺麗 |
— |
| デザート② |
エキゾチックなタルトタタン・ジャスミンティのグラス |
マンゴー・バナナ・パッションフルーツで炊いた夏のタルトタタン。紅茶アイス添え |
— |
| 小菓子 |
6種(アンズのフルーツゼリー/カシスとオレンジのギモーヴ/カンパリのマカロン/ピスタチオのマカロン/抹茶のマドレーヌ/アーモンドのチョコまぶし) |
コーヒーと共に |
— |
内田氏のコメント
- 帰省客で混む新幹線を避け在来線で片道1時間45分、推理小説(松本清張ほか)を読みながらのゆったりした一日。遠征は一人でひっそり行く主義
- アメリカ修業から帰国した長女がマリアージュ部門を担当。長男が料理長、次男がシテ・オーベルジュの支配人と一家で奮闘
- 日本の発泡酒の発展の壁は「味わいの努力」と「高コストによる価格の壁」と分析
- 支配人就任の荒井康之氏(旧シェイノで面識)が解説:和歌山の漁師が生け〆して送る魚の新鮮さ、栃木・茨城の野菜の質の高さ・安さを強調
- ヤシオマスの赤タマネギのジュレに感動、「永く残る一品にちがいない」
- 「本当に質の高い、良いお店」。さらなる隆盛を祈念
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
— |
1万円コース付帯のサービス。1999年・3種混合。滑らかで軽やか、喉奥に快い苦み |
🥂 アルフレッド・グラシアン 1999 |
| アミューズ |
ロックフォールとバナナのクリームのクルミのマカロン・レバーを挟んだジャガイモのチュイル |
味わいは安定して美味 |
— |
| 前菜① |
ブルゴーニュ産エスカルゴのキッシュ仕立て・カタバミの葉と赤ワインのムータルド添え |
ホウレンソウ・チーズたっぷりの卵に黒いエスカルゴ、伝統的な味 |
— |
| 前菜② |
複合スープ(上:パニス〔白ニンジン〕・根セロリ・オニオンのヴルーテ/中:65度キュイの卵黄/下:オマールのコンソメゼリー) |
かき混ぜて食す。ヴルーテに小さく切ったツブ貝多数。ロドラントのスペシャリテ |
— |
| 前菜③ |
ラングスティーヌのフィヤンティーヌ・クレーム・ド・エピス(カレー風味のバスクのソース) |
柔らかな小麦粉生地でラングスティーヌをサンド。ニンニク味のホウレンソウ添え |
🥂 リシャール・フリニヨー(ピノ・ムニエ主体・オレンジがかった色) |
| 魚料理 |
五島列島産イサキのポワレ・島ニンジンのフォンダン・ブール・ド・ペルシ(パセリのバターソース) |
ズッキーニに魚介を詰めたグラタン、食べられるマイクロニンジンの花添え |
— |
| 口直し |
自家製梅酒のグラニテ |
たっぷり気味の量 |
— |
| メイン |
イタリア・ヴェネト産子ウサギの背肉のファルシ・マデラソース |
背肉を大きく丸め中にフォワグラ。ジロール茸を絡める。濃いマデラソース |
— |
| デザート |
アロエのコンポート・抹茶のグラニテ・マンゴーのソルベ・パッションフルーツ添え |
今帰仁シェフの故郷・沖縄から。透明な寒天状アロエがヌルヌルの面白い食感 |
— |
| 〆 |
小菓子5種・濃いコーヒー |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**ラングスティーヌ等の前菜 × リシャール・フリニヨー(ピノ・ムニエ主体)**
- ブラン・ド・ブランの優しい味に対し、ピノ・ムニエ主体は手ごたえがあり2杯目に好適
内田氏のコメント
- ほとんど宣伝をしない店だが、独創性・リーズナブル・美味で徐々に人気上昇。「まじめにやっているお店だけにうれしい」
- 若い女性客からシェフへ「5周年おめでとうございます」と花束。手ぶらで来たことが恥ずかしくなった
- 前日まで見たBS放送(フルトヴェングラー)を思い出し、「あの偉大なフルトヴェングラーよりも私の方が何と幸せか」と感じつつ満足の帰途
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
とてもソフトな味わい。極辛口プルン・セルベニーも用意(選択制)。飲めない方にシャメイ(アップルタイザー)も |
🥂 デ・スーザ |
| — |
— |
100%ヴィオニエ |
🍷 コート・デュ・ローヌ 2011 |
| 付け出し |
温かいコンテチーズのテリーヌ・ベーコンを巻いた細身グリッシーニ・パン・ド・カンパーニュ添え |
24か月熟成コンテのねっとりした風味。インカの目覚めと好相性 |
— |
| 前菜 |
ランド産フォワグラとイチジクのマーブル・茄子のチャツネ添え |
サラダ菜と熱々ブリオッシュ付き。フォワグラ3層・イチジク2層 |
🍷 2009 ピノ・グリ(アルザス甘口) |
| スープ |
芝エビと完熟トマトのガスパチョ |
焼いたニンニクのスライスがパンチ。別途オマールのジュレ・ウニ添えも定番にあり |
🍷 プイイ・フュメ・シャトー・ド・トレーシー 2011 |
| 魚料理 |
コチのポワレ・パセリのクーリー |
白シメジを逆さにクラゲに見立て海を演出 |
🍷 ムルソー 2010 |
| (別注) |
スズキ・焦がしバターソース |
同行者が選択 |
🍷 2001 サントーバン(シェリーのような印象深い味) |
| 口直し |
シャンパンのグラニテ |
定番、実に美味 |
— |
| メイン |
子羊のパイ包み焼き |
高野氏の提案(鴨は7月の古典料理の会で選択済みのため変更)。メニュー外のパイ包み |
🍷 シャトー・ブーシェ・ムーリス 1999 |
| (メイン別注の赤4種) |
— |
高野氏が4名それぞれに別の赤を用意:シャトー・マルテ(サンポワ)/シャトー・セルガン(ポムロール)/シャトー・リオナ(サンテミリオン)。内田氏にはリオナ |
🍷 各種ボルドー |
| デザート① |
ライムとミントのゼリー |
秀逸 |
— |
| デザート② |
桃のデクリネゾン(桃の泡・ソルベ・コンポート・ムース) |
— |
🍷 ペーシュ・ド・ヴィーニュ(桃のリキュール・抜群のマリアージュ) |
| デザート③ |
チョコレートのデザート |
同行者選択 |
🍷 リヴザルト 1982 |
| 小菓子 |
ワゴン25種以上(スモモのゼリー・カヌレ・オレンジのジュレ・チョコがけオレンジピール・マカダミアの砂糖まぶし・生キャラメル2種・カシスのギモーヴ 他) |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**桃のデクリネゾン × ペーシュ・ド・ヴィーニュ(桃のリキュール)**
- 桃尽くしの皿に桃のリキュールが抜群のマリアージュ。こうしたワインを探して持ってくるのが高野さんの真骨頂
**チョコのデザート × リヴザルト1982**
- 色合いも似て、チョコのビターとリヴザルトの甘さの中のビターがぴったり
内田氏のコメント
- 支配人・高野氏のサービスに脱帽。前菜・メイン・デザートを4名それぞれ別の料理にすると、各人に合わせたワインを個別に用意
- 「鴨は7月の古典料理の会で選ばれたので別の料理を」と覚えていてくれた配慮に感激
- 内田氏だけで7種類、テーブル全体では一晩で15種をはるかに超えるグラスサービス。「私の永い食事の歴史でも初めて」
- 「料理・ワイン・サービスと三拍子そろった素晴らしいお店」「日本のフレンチのレベルは改めてすごい」
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
店からのサービス。やや甘口の素晴らしい香り、しっかりした酸味。「これがクリュッグ」 |
🥂 クリュッグ |
| 付け出し |
4種(ケークサレ+濃いチーズ味の熱いパン/プチトマトの飴かけ/生ハムの柔らかなムース・ミモレット添え/トルティーヤに乗せたサーモンマリネ) |
縁日のリンゴ飴をミニにしたようなプチトマト |
— |
| 前菜① |
愛知県産若鮎のハーブとオイル揚げ・緑のマスタードリーフのソース・野菜と食花添え |
頭まで丸ごと、持ち味の苦み。トマトに甘いジュレで甘口ワイン風味、苦い鮎と対比 |
🍷 2009 サントネー(オリヴィエ・シャルドネ100%・トロッとした口当たり) |
| 前菜② |
アカザエビのスペイン・コヒージョ仕立て |
マッシュルーム、プラム添え。初めての味 |
🍷 2009 サントネー |
| 前菜③ |
徳島産アワビのスライスのソテー・ニンニク・パセリ・ハーブのソース・グリーンアスパラ・ジロール添え |
5枚スライス、シコシコ感が心地よい |
🍷 2009 サントネー |
| 魚料理 |
間接的にゆっくり火を通したアマダイ |
白ゴマ・コリアンダー入りデュカのオリエンタル風味。オレンジ風味アンディーヴのソテー添え |
🍷 2009 サントネー |
| メイン |
尾崎牛のイチボ(赤身)のステーキ |
宮崎の生産者名。3切れに各自家製ミニ野菜サラダ。トマトに茄子のピューレを詰めオーヴン焼き |
🍷 2005 シャトー・ムートン(前日抜栓・まろやか) |
| デザート |
マンゴー・マンゴーのエスプーマ・牛乳のブランマンジェにカルピスソーダかけ |
カルピスにぱちぱちはじける砂糖をまぶす面白い食感 |
— |
| 小菓子 |
ワゴン(ピンクグレープフルーツのコンポート/リンゴのカスタードケーキ/マカダミアの砂糖まぶし/ピーナツチョコ/オレンジ風味の冷たい液体チョコレート) |
コーヒーと共に |
— |
ペアリングの要点
✦**鮎・アカザエビ・アワビ・アマダイの前菜群〜魚料理 × 2009 サントネー**
- 「濃厚な料理でも通して飲める白が好き」との注文に対し、トロッとして酸味が強すぎないシャルドネを選択。しっかりとぴったりマリアージュ
**尾崎牛 × 2005 シャトー・ムートン**
- 吉岡氏が前日から抜栓。グランヴァンならではの香りの発散力。今ショップでは少なくとも15万円とのこと
内田氏のコメント
- 開店からもう4年。時の流れの早さに驚き
- 乾杯のクリュッグからして「さすが吉岡さん」と感動の口開け
- 「サントネーというワインはこんなに美味しかったのか」と再認識
- 吉岡氏は「本当に的確なワインしか出さない人」。グランヴァンを飲めることへの幸福を実感
- 「この、人生において満足感の高い趣味をもっともっと広めたい」
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
シャブリ地方に近いコート・デ・バール、モングーのブラン・ド・ブラン |
🥂 ジャック・ラセーニュ ブラン・ド・ブラン |
| 付け出し |
ブロッコリーの冷たいスープ・燻製モッツアレーラ添え |
皿の縁にカレー風味のブロッコリーのソテー |
— |
| 前菜 |
マグロの軽いソテー・ヤマトイモ・白瓜・ビーツ・シイタケ添え |
炒ったピスタチオの粉末の良い香り。「並べただけのような、あまり印象に残らない料理かも」 |
🍷 2010 コートドニュイ シルヴァン・ロワシュ(しっかり目のシャルドネ) |
| パン |
バゲット・ナッツ入りパン2種 |
バターの代わりに味付けした柔らかなフロマージュブランを木のスプーンで |
— |
| 魚料理 |
アカムツ・茄子のキャビア |
茄子のキャビア見立てはどこにでもあるメニュー、素直な普通の調理。アボガド・ウド・バジルのソース。「構想がいまひとつわからない」 |
🍷 2010 コートドニュイ シルヴァン・ロワシュ |
| メイン |
大山鶏を長時間かけ柔らかく仕上げ・トロトロの甘いタマネギと共に |
清水シェフの本領発揮。朝出勤後すぐ肉の火入れを始める努力の賜物。付合せのインカの目覚めは燻製が強め |
🍷 2010 コートドニュイ シルヴァン・ロワシュ |
| 温野菜 |
バーミキュラの鉄鍋蒸し野菜(ニンジン・数種ズッキーニ・インゲン・サトイモ 他) |
名古屋・バーミキュラの熱々鉄鍋を中央に。野菜自身の水分だけで柔らかく煮る |
— |
| サラダ |
生野菜と食べられる花のサラダ(直径30cmの木製ボール) |
スプレーのドレッシングをかける。からし菜が印象的。野菜をよく知る清水シェフらしさ |
— |
| デザート |
パイナップルのナージュ |
マンゴーのスープにパイナップル・ゴールデンキウイ・フロマージュブランのアイスクリーム |
— |
| 〆 |
ガラスのカップのコーヒー |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**前菜〜メインを通して × 2010 コートドニュイ・シルヴァン・ロワシュ**
- 「通して飲める白がほしい」との注文に応じたしっかり目のシャルドネ。美味
内田氏のコメント
- 4日のオープンセレモニーに続く正式コースの訪問
- 前菜・魚料理は「並べただけ」「構想がわからない」とやや辛口の所感
- 一方、長時間火入れの大山鶏のメインは「清水シェフの本領発揮で素晴らしい美味しさ」と高評価
- 蒸し野菜のバーミキュラ鍋は「1ミリの隙間でも欠陥品」という厳しい品質。技術立国・日本のヒット商品として言及
- 開店間もないが連日満席の好スタート。才能ある清水シェフの目指す方向に今後も興味
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
— |
男性的で力強い。「力強さとフレッシュさのパーフェクトなバランス」 |
🥂 マム |
| アミューズ |
トマトのスープ仕立て(紅白) |
下が通常のトマト、上は汁を集めた透明なトマトのジュレ。トマト尽くし |
🥂 ペリエ・ジュエ・グラン・ブリュットNV(1854年〜・シャンパン業界初のブリュット) |
| 前菜 |
スコットランド産ソーモンのマリネとフレッシュキャビア |
1週間マリネ。サラダ菜・グレープフルーツ添え |
🥂 グラン・ブリュットNV |
| スープ |
オマールエビの蒸し煮・ミネストローネ風 |
テイスティングで熟成が進んでいたため、当初より濃厚な味に変更 |
🥂 2004 ベル・エポック(シャルドネ50%/ピノ45%/ムニエ5%・エレガント) |
| 口直し |
シャンパンのグラニテ |
グレープフルーツのさわやかな香り |
— |
| メイン |
ブレス産ミニパンタード(ホロホロ鳥)胸肉のキャベツ包みとキュイス(股肉)のロテイ |
当初の鶏から、マグナムのボリューム感に合わせ野性味あるホロホロ鳥に変更。きゅうり・にんじん等の夏野菜の甘さがシャンパンのコクと好相性 |
🥂 2002 ベル・エポック・マグナム(市場にない希少品) |
| デザート① |
キルシュのアイスクリーム・スイカのソルベ |
色が似て合う |
🥂 ペリエ・ジュエ・ベル・エポック・ロゼ 2004(グレース・ケリー愛飲・アッサンブラージュ) |
| デザート② |
桃とシャンパーニュのブランマンジェ・野イチゴのコンポート |
ロゼとよく合う |
🥂 ベル・エポック・ロゼ 2004 |
| 〆 |
小菓子7種・コーヒー |
アントニー・ドウヴィール氏によるシャンパン瓶のカット実演 |
— |
ペアリングの要点
✦**ホロホロ鳥 × 2002 ベル・エポック・マグナム**
- 「野生の鳥にブルゴーニュの赤」ではなく、リッチなシャンパンを合わせる試み。野菜の甘みとシャンパンのコクを合わせ大成功
**垂直比較の妙**
- 2004を飲んだ後の2002マグナムは別格で2004が影が薄くなり、さらにロゼ2004を飲んだ後は2002マグナムにやや陰りが見えた。「上には上がある」
内田氏のコメント
- ペリエ・ジュエ社は1811年創業。創業200年で醸造責任者はたった7人。アビズに65ha、ほぼ白ブドウ
- グラン・ブリュットは1854年からのシャンパン業界初のブリュット。「マリー・アントワネットは辛口のシャンパンを知らずに死んでいった」
- シェフソムリエ杉本氏が、テイスティング結果に応じて料理の味・素材を当日変更したことに「私たちのためにそこまで真剣なのか」と感動
- 名醸シャンパンは口の広いワイングラスでも、残った要素をじっくり楽しめる
- 生産者ゲストのアントニー・ドウヴィール氏(日本人の奥さんと結婚15年)の瓶カット実演が見事
- 「ペリエ・ジュエは、すごいシャンパンである」と再確認。会を開いたエメ・ヴィベールに感謝
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ① |
クレマン・ダルザス シャルドネ・エクストラ・ブリュット |
リキュール無添加の辛口。アルザスはシャンパーニュに次ぐ生産地 |
— |
| ② |
サヴォワ メトード・トラディショナル モン・ブラン |
スイス国境近く。土着品種グランジェ100%、本当に辛口 |
— |
| ③ |
クレマン・ダルザス アリマン・ログネル(ロゼ) |
リキュール10g添加 |
— |
| ④ |
クレマン・ド・ブルゴーニュ(ロゼ) |
リキュール12g添加 |
— |
| ⑤ |
ヴーヴレ・ペティヤン・ブリュット 2005 |
ロワール。熟成し黄色。シュナン・ブラン100%、リキュール10g |
— |
| ⑥ |
クレマン・ド・リムー |
ラングドック。シャルドネとシュナン・ブラン |
— |
| ⑦ |
フランク・ボンヴィル エクストラ・ブリュット |
シャンパーニュ・シャルドネ100%、本当に辛口 |
— |
| ⑧ |
ダニエル・エチエンヌ ブリュット・ミレジメ 1996 |
シャルドネ50%/ピノ50%。ノワゼット・シェリーの香り、泡は強くない |
— |
| ⑨ |
ブジェイ・セルドン メトード・アンセストラル ヴィエイユ・ヴィーニュ |
ビュジェ・ガメイ。ほんのり甘く美味。アルページュの食前酒で有名、生ハムと抜群 |
— |
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 前菜 |
パテ・ド・カンパーニュ |
細切り人参のマリネ・オリーブ・ピクルス添え。しっかりした塩味で600円とリーズナブル。皮の味が素晴らしいバゲットが進む |
🥂 グラスシャンパン(小ぶりで900円と良心的) |
| スープ |
おばあちゃんのスープ |
ニンジン・タマネギ・ジャガイモのポタージュ。若干トロ味あり、200円と良心的 |
— |
| メイン |
コッコヴァン(鶏胸肉の赤ワイン煮込み) |
日替わりメイン。マッシュポテト(バター風味)添え。1050円ランチ |
— |
| デザート |
リンゴのタルト |
コーヒー付き。料理一人2500円 |
— |
内田氏のコメント
- 来客が「味の質追求でなく、ゆったり過ごすのが目的」だったため、アットホームなこの店を選んだ
- 正統的なコッコヴァンは放し飼いの雄鶏の股肉の煮込みであるべきで、運動させない雌鳥の股肉では煮込むうちに肉が骨から溶けてしまう、と昔シェフから教わった。胸肉の赤ワイン煮込みにはやや期待外れ
- 赤ワインソースと言うならクリームを混ぜて味を柔らかくし過ぎず、シャープな赤ワインソースにすべき。その方が付け合わせのマッシュポテトが活きる
- バゲットの皮の部分の味が素晴らしく良い
- いつもの穏やかな名物おばあちゃんがおらず(亡くなったか)、フランス人の娘さん(オーナー)が明るくフロアを仕切っていた。心残りな気持ちで店を後にした
- マダムは「これからも地方の美味しいデザートを心がけます」と話してくれた
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 突き出し |
ポン・デ・ケージョ |
タピオカで作ったモチモチのチーズとローズマリー味の団子。グージェールのような役目 |
— |
| アミューズ |
フォワグラのフラン |
カップ入り。ポルト酒風味のゼリー、小さく切ったイチジクを添える。隣に小さなブリオッシュ(定番の組み合わせ) |
— |
| スープ |
ヴィシソワーズ(パリソワーズ) |
表面にオクラのすり流し、ブルグール(ねぎを湯がきカリカリに)。底にコンソメジュレ |
— |
| 前菜 |
釧路産イワシのマリネ |
軽くあぶってマリネ、一匹横たわる。アンチョビー・バター・甘いプチトマト・ラディッシュを乗せる |
— |
| 魚料理 |
和歌山産ホウボウのソテー |
赤イカ・柔らかく煮た茄子添え。新井シェフ自らブイヤベースソースをかける(魚臭くなく洗練)。直前にスダチを擦った緑の粉を振りかけ香り良し |
— |
| メイン |
北海道足寄町・石田綿羊牧場産サウスダウン種の仔羊 |
股肉に首肉・豚足のミンチを巻き、表面をアメリカンドッグのパン生地で巻いた太いソーセージ状。直径25cmの分厚いケヤキの輪切りの皿で供。タマリンドの酸味ある赤味がかったソース(赤ピーマン入り) |
— |
| デザート① |
名古屋産巨峰のソルベ |
種も皮も一緒にミキサーで一週間。甘み無添加なのに上品でしっかりした甘さ |
— |
| デザート② |
ピスタチオとラズベリーのバシュラン |
バニラアイスクリーム添え。真っ白なメレンゲのリングがパリッと割れる |
— |
| 小菓子 |
小桜(かりんとう)・黄金梅のゼリー・鳩形の人形焼きフィナンシェ |
浅草を意識した秀逸な3点。コーヒーと共に |
— |
内田氏のコメント
- 来客があり今日はシャンパンを飲めず。ポン・デ・ケージョがシャンパンに合いそうで残念
- ブイヤベースソースは何でもかんでもの魚のゴッタ煮でなく、ちゃんと素材を選んで作るので美味しい。料理が今完成するというパフォーマンスも素晴らしい
- コーヒーの角砂糖は、皿のプラスチック棒に平たくくりぬいた角砂糖を輪投げのように10個ほど積み重ねた初めての出し方
- 浅草界隈のフレンチ5~6軒を一通り行っているが優れた店は少ない中、オマージュは抜群の質の高さ。いきなり行ってこの質の高い独創的なコースを味わえるのは普段の努力の表れでシェフに敬意を表す
- マダムの子供(2歳4カ月と4カ月)に、来年の幼稚園入園テストには浅草寺幼稚園を勧めた。自身の息子たちもそこに入れ、寿司の高勢・てんぷらの大黒屋・蕎麦の十和田・雷おこしの平岡など浅草人気店の友人が一度に増えた
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 前菜 |
ヴィシソワーズ |
デミカップ入り・味濃いめ。生ハムとクルトンを乗せる。やはりボリーさんの味 |
🥂 ハウスシャンパン アヤラ(バランス良く美味) |
| メイン |
ホロホロ鳥のロースト |
生野菜のサラダ添え。皮目カリッ、白身の肉の奥までジュがしっかり浸み込む。低温調理でじっくり火入れ |
— |
| デザート |
イル・フロッタント / タルト・タタン / マロンのケーキ / ミルクのアイスクリーム |
ワゴンで11種類のクラシックなデザート群から選択。糖尿を考え控えめに |
— |
| 小菓子 |
柚子風味のギモーヴ・砂糖をまぶしたアーモンド |
コーヒーと共に |
— |
内田氏のコメント
- 月一度の定期検診で糖尿病の数値がやや良くなり、気が緩んで急遽来店。11時開店で早い時間なら入れる
- ホロホロ鳥は中身の白い肉までジュがしっかり浸み込み、パサパサを想像していたので驚き。肉の奥までソースの味がしみ込んだローストがこんなに美味しいと感じたのは久しぶり。ボキューズなどのフレンチの質の高い技かと思った
- 支配人格の牛腸さん(ロオジェ出身)によると、低温調理の下準備を予約状況を見ながら早くから進めているので、すぐ出てきても時間をかけている
- 席の上の写真にボキューズ・若き日のボリー・シャペル・ジャン・トロワグロ、別の写真にグラン・ヴェフールのレイモン・オリヴェとボリーが写り、歴史的写真に感激
- 新しいロオジェは開店秒読み。厨房はテニスコート一面ほどで最新設備
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| アミューズ |
ヨモギの緑色の小さなタルト |
カボチャのピューレー・だだちゃ豆・こがしたタマネギ・プチマーシュ入り |
🥂 シャンパン ロワイエ(ピノ70%・シャルドネ30%、ふくよか) |
| 前菜 |
鯖のマリネ(大分のミカン畑をイメージ) |
黄金色に皮目を光らせ藁の燻製の香り。藁に見立てたミモレット・エメンタールの極細切り。下にゴールデンビーツのムース |
🍷 ブルゴーニュ・シャルドネ2010 ベルナール・モロー(白・しっかりした味わい) |
| 野菜料理 |
大地のひと皿(根菜だけの一品) |
ズッキーニ・芽キャベツ・ツルムラサキの軽いフライ、ゴボウ粉のかかったニンジンのピューレー、サツマイモ。タマネギ・タイム・ミルクの白いエスプーマ |
— |
| 魚料理 |
オナガダイのソテー |
リモンチェッロと粒マスタードのソース、ミズナのソテー添え。レモン風味でパンチあり |
— |
| メイン |
イベリコのプレッサー(豚の首と肩の赤身)のソテー |
珍しい部位。脂身少なくしこしこ、肉の味良し。ジュ・ド・ビヨンドソース、大分のベニアズマ・黒イチジク添え |
— |
| デザート① |
ドラゴンフルーツのサイコロ型ソテー |
ドラゴンフルーツソース。鮮やかな紅色は千葉県鴨川産の高級品種だけ |
— |
| デザート② |
バシュラン |
渦巻状の大ぶりメレンゲがライムとホワイトチョコをサンド。キウイ・葡萄・ミント・マンゴーソース添え |
— |
| 食後 |
アフリカン・ネクターのハーブティー |
お勧めで初挑戦。とても深い味 |
— |
| 小菓子 |
生姜のチョコレートコーティングスティック・カシス味のギモーヴ |
— |
— |
内田氏のコメント
- 「ライラ」はラボラトリーとリリック(詩)の合体の造語。シェフはミクニに5年、パリに5年学んで帰国
- メニューがなくその日の仕入れで料理を考えるスタイルのため、はじめに今日の料理を全部十分に説明してもらうことが、料理とワインのバイザグラスの組み立てに必要だと思った
- 台風襲来の中でも中止せず来店したが、18席ブロックごとほぼ満席。新開店なのに人気がある
- 最近開拓する店が皆水準以上の良い店なのは驚くべきこと
- 次回・次々回は白金高輪のアルシミスト、ベルクレでは古典料理をお願いする計画。ターゲットの店を皆で決め、自分の飲食分を自分で支払うスタイルは公平で運営しやすい
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| アミューズ |
トマトのチュイルでクリームチーズを挟んだもの・生ハムとパルメザン入りパンフリット |
酸味の強いトマトのチュイル2枚/熱々ステイック状 |
🥂 ルイ・ロデレール ブリュット・プルミエ |
| 幕開け(前菜3種) |
シャテーヌ(ペリゴール産栗)の冷たいポタージュ/カリフラワーのムース・炙った甲イカ/炙った真鯖・ナシ |
栗のフリット・はちみつ入り/コンソメゼリー・薄スライスのカリフラワー乗せ/ライム風味さわやか |
🍷 アルザスのピノブラン(白・3品どれにも合う) |
| 前菜 |
新涼(甘エビとアボカド) |
両方ねっとり感の定番の組み合わせ。下にカリッと揚げたクスクス、ペーパークレス(ワサビ風味)乗せ |
🍷 プロヴァンスのロゼ デュー・ニュイ(カリニヤン・カンソー、淡いピンク、ドライ) |
| 前菜 |
月見(フォワグラと秋茄子) |
賀茂茄子のコンフィとピューレー、フォワグラのソテー、水茄子のサイコロ・ナッツ。スダチのピューレー |
🍷 マコン・ヴィラージュ2007 ドメーヌ・ボングラン(完熟ブドウの芳醇な甘さ) |
| 魚料理 |
秋桜(アマダイ) |
ウロコを熱い油で起こす。白いキノコ尽くし(エノキ・白マイタケ・ギンナン)、ショウガ風味のビーツのスライス |
🍷 ムスカデ(白・前面に出ず料理を引き立てる) |
| メイン |
紅葉(仔豚の二部位) |
セル(腰肉)は皮目パリッとキャラメリゼ、股肉はロースト。バスケス・ソース(バスク風、トマト・パプリカ)。白インゲン・万願寺とうがらし添え |
🍷 アロース・コルトン2008(赤・ピノ・ノワール、新樽の華やかな香り) |
| アバンデセール |
黒イチジクのコンポート |
ジュレ・ヨーグルトのアイスクリーム添え |
— |
| デザート |
デラウエア・ピオーネのベルジュソースのマリネ |
ベルジュソース=半分ワイン・半分ブドウジュース。中央にラムレーズンのアイスクリーム(濃厚で美味) |
— |
| 食後 |
ブルーマウンテン100%のコーヒー |
メインゲストはシャルトルーズ(淡いブルー・55度)をなめながら |
— |
| 小菓子 |
イチゴショートケーキ・抹茶ロールケーキ・ドライフルーツケーキ・フィナンシェ・ラベンダー風味ミニクレームブリュレ |
定番のミニチュア菓子(細部まで精密) |
— |
ペアリングの要点
✦**月見(フォワグラ)× マコン・ヴィラージュ2007 ドメーヌ・ボングラン**
- フォワグラに甘口でなくマコン?と4人が同時に疑問
- 実は完熟ブドウによる芳醇な甘さのあるマコンで、見事にだまされた。平田支配人の選球に感心。マリアージュの神髄
**紅葉(仔豚)× アロース・コルトン2008**
- 四つ足はボルドー、二つ足はブルゴーニュがセオリー
- 今日の仔豚は四つ足だが繊細な味付けで、千葉県産の繊維質の良い肉質が鳥肉のような風味も感じさせるため、〆として赤を持ってきたい意図もありブルゴーニュを選択。大正解
内田氏のコメント
- 6種類の料理とワインのマリアージュで、この世の天国にいるような気持ち
- ムスカデは昔の安ワインのイメージとは全然違う美味しさで、料理を引き立てる控えめさが丁度良い
- ロゼと甘エビは色も似ており、料理とワインの相性は色も似ているということを改めて実感
- ラムレーズンのアイスクリームはこんなに濃厚で美味しいのは初めてで、後藤シェフから最後に特大のパンチを食らった
- 4人、大満足で帰途についた
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 前菜① |
トウモロコシの冷たいスープ |
タマネギ少量でより滑らかで甘い。熱々バゲットと交互に |
🥂 グランクリュ シャンパン ライアンブル(ピノ・ノワール80%・シャルドネ20%、酸味しっかり) |
| 前菜② |
さんまのマリネ |
秋茄子のピューレー・バジルソース。マリネの加減が素晴らしく旬のお皿は格別 |
— |
| 前菜③ |
ジャンボン・ペルシェ |
2センチ強の厚切り。耳の肉のコリコリした部分を使用、酸味・塩味やや強め |
— |
| メイン |
岩中豚のシュークルート |
豚肉スライス・太いソーセージ・ポテト・クミン香る酢キャベツ・練りからし。ソーセージはニンニク/ショウガ/黒コショウ/クローヴの香り、これも岩中豚の自家製 |
— |
| デザート |
クレーム・ダンジュ |
フランス・アンジュ地方の郷土菓子。オレンジ添え・グランマニエ風味。フロマージュブラン・卵白・生クリームを和え水分を抜く |
— |
内田氏のコメント
- バゲットの皮が香ばしいので尋ねると1ブロック先のブーランジェのもの。テレビに出てから行列のできる店に
- 薄味のゼリー寄せのジャンボン・ペルシェが多いが、変な薄味志向は日本人シェフの勇気のなさでダメ。須藤シェフの厚切りにする感性や塩味を見る舌は確か
- 須藤シェフは豚を半頭買いし、ステーキ・テリーヌ・ジャンボン・ペルシェ・ソーセージと持ち味に応じて解体・自家製。良い仕事でも人に言わない地道な努力こそ持ち味で敬意を表す
- 隣の飾棚にグラン・ヴェフールのレイモン・オリヴェの使い込んだ分厚い本があった。40年近く前、日本橋高島屋特別食堂オープン記念のフェアでオリヴェ来日、粒コショウの入ったペッパーステーキを星付きの味とありがたがって食べた思い出
- 本当に好きな店のひとつで季節ごと訪問したい
- 文末に、白金高輪のル・クシネ(ボキューズの古典料理を行った店)のサービス人員がゼロになり、佐々木料理長が配膳までしているので手伝える方を募る連絡を記載(電話03-6408-9155)
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 前菜① |
栗のポタージュ |
はちみつ入り。淡い味のマロングラッセをイメージ |
🥂 ハウスシャンパン ルイ・ロデレール ブリュット・プルミエ |
| 前菜② |
根セロリのムースとスライス・スズキのカルパッチョ |
和食のような優しさから始まる |
🍷 ジュリアン・ブロカー シャブリ2010(白) |
| 前菜③ |
ウニの炭火炙り・茄子 |
淡い味のコンソメゼリーを敷く |
🍷 サントーバン2011(白・シャブリより質量あり、順番として良い) |
| 前菜④ |
太刀魚のうろこ揚げ |
数種類のキノコ添え。黒い粉はセップのパウダー |
🍷 サントーバン2011 |
| 前菜⑤ |
クルマエビのナージュ |
甲殻類とトマトのスープ。ピンク色のソースは濃厚で秀逸 |
— |
| 前菜⑥ |
フォワグラのソテー |
大麦のリゾット・ナッツ添え |
🍷 マルク・ランベ ゲヴェルツトラミネール(やや甘口、すっきりした甘さでフォワグラにぴったり) |
| メイン |
シャラン産鴨のロースト |
鴨のジュソースと柚子胡椒ソース。秋野菜豊富(プチトマト・インゲン・ブロッコリー・万願寺とうがらし・マッシュルーム・ジャガイモ)、鴨ささ身一切れ添え。レモンを焦がしたパウダー・クミンと白ゴマ・マルドンの塩などのアクセント |
🍷 ジャン・リュック・コロンボ クローズ・エルミタージュ2010(赤・シラー) |
| デザート |
白ワインゼリーとメロンのスープ |
小さなタピオカ多数。下にココナツのムース |
— |
| 小菓子 |
イチゴショートケーキ・抹茶ロールケーキ・ラベンダー味クレームブリュレ・フルーツケーキ・マカロン |
超ミニサイズ。エスプレッソと共に |
— |
内田氏のコメント
- アムールのランチは2種類ずつ3度・計6種の前菜が出るリッチな構成。和食のような優しさから始まり、だんだんフレンチの濃さの料理になる変化の度合いが良い
- 店内ほぼ満員。話が弾みお開きは3時近くに
- 後藤シェフが挨拶に来て、10月2日のアムールでの古典料理夕食会の4皿の構想がほぼ決まったとのこと。内容は当日まで内緒。彼の感性をどう料理に活かすか楽しみ
- 預けていた古典料理の上下2巻のテキスト本を返却いただいた
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| パン |
バゲット・栗を練り込んだ秋らしいパン |
2種のオリーブオイル(濃いグリーンのまろやか/ブラッド・オレンジ風味)。後者は初めての味で何度も注いでもらった |
🥂 ドメーヌ・カーネロス(カリフォルニアのスパークリング、ピノ・シャルドネ混合、単純明快なアメリカ的) |
| 前菜① |
カンパチとサーモンのミルフイユマリネ |
ケッパー・レッドオニオンのレリッシュ・ケールとトマトのグリーンサルサ。野菜がハロウィンの蝙蝠の形 |
— |
| 前菜② |
秋茄子とタラバカニのコンソメゼリー |
丸いガラス容器入り。ゴボウのエスプーマとゴボウのフライ添え |
— |
| 魚料理 |
イサキのパンシアード |
松茸とアワビのリゾット、フィッシャマンズソース(魚のジュ)、アーモンドとパルメザンのクランブル |
— |
| メイン |
小鳩の照り焼きグリル |
黄ビーツと黒ダイコンのソテー、セージ風味のカボチャのニョッキ添え。表面が北京ダックのようにテカテカ、鳩の臭みなし。バゲットに乗せたムラサキイモのムース(シトラスシロップで香り付け) |
🍷 ボンテッラのジンファンデル(赤・アメリカ固有品種、酸味・苦み少なくバランス良くマリアージュ良好) |
| メイン(取り分け) |
和牛ショートリブのブレゼ(煮込み) |
次男のチョイス。濃いめの味付けで柔らかく一流の美味しさ |
— |
| デザート |
洋ナシのシブースト・ムラサキイモのモンブラン・マロンアイスクリーム |
下はさいの目の洋ナシ、上にとぐろを巻いた細いムラサキイモのモンブラン、マロンアイス。ミッキー印刷のホワイトチョコのシート |
— |
内田氏のコメント
- 孫の浅草寺幼稚園入園テスト用のダークスーツをイクスピアリで購入してから入店
- 隣のシェフ・ミッキー(4600円バイキング)が大人気で長蛇の列。エンパイア・グリルは大人の雰囲気で縫いぐるみは来ない。孫は聞き分け良く忘れてくれた
- ディズニーは子供を喜ばせることに本当によく気が付く(キッズプレート、ミッキー型のくり抜き、飛び出す紙シートなど)
- ワインリストは充実(オーパス・ワン55,000円が最高値、ヴォーヌ・ロマネ等)でバランス良い。ドメーヌ・カーネロスの1600円はやや高いと感じた
- 2年前に工藤さんから替わった小柏進料理長の力量は確か。まだ若く質問への答えも的確で落ち着いた優れた方
- サービス責任者の林高志さん(マンダリン・オリエンタルのシグネチュアに5年)は素晴らしいサービス。家族写真をハガキ大の飛び出すアルバムにして持ってきてくれ、ミッキーの記念メダルも2つくれた
- かつての総料理長・三壁勉さんが「ディズニーランドはミッキーがいるから大体の味でいい」という上層部の言葉に反発し退職した思い出。三壁さんのフェアは素晴らしかった
- 素晴らしい祭日の一日と人生に感謝する気持ち
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| お供 |
大振りのグジェール・オリーブのサブレ |
シャンパンに合う |
🥂 ピエール・ミニヨン ブリュット・プレステージ(ドミニク・ブーシェ名入り、シャルドネ40%/ピノ30%/ムニエ30%、最初酸味強め) |
| アミューズ |
クロケット・ド・ポワソン・セロリラブのクレーム |
カレイとヒラメの味のピンポン大の軽く揚げたコロッケ、根セロリのピューレ。とても優しい味 |
— |
| 前菜 |
ズワイガニとトマトのシャルロット(円筒形) |
オマールのビスクソース。蟹肉新鮮、トマトの酸味少なく優しい味 |
🍷 トロボー サヴィニー・レ・ボーヌ2010(赤・酸味少なくホッとする味、メインまで通し) |
| 魚料理 |
スズキのロティ |
砕いたピスタチオ、キノア(カルナローニ米=3年熟成米)のリゾット添え、ハーブ風味ソース。厚切りで中は半生でプリンプリン |
🍷 サヴィニー・レ・ボーヌ2010 |
| メイン |
若鳥のファルシ(詰め物) |
キノコと野菜添え、ジュ・ド・ヴォライユ。(浅田さんはオックステールの煮込み。ドミニク得意のバターリッチでロブションスタイルの滑らかなマッシュポテト) |
🍷 サヴィニー・レ・ボーヌ2010 |
| デザート |
イチジクのタルト |
カスタード・クレームシャンティ、バニラアイスクリーム添え。バニラが香り高い |
— |
| 小菓子 |
生キャラメル・アンズのゼリー・カシスのギモーヴ・抹茶フィナンシェ・トリフチョコ |
コーヒーとミルクを高みから同時に注ぐカフェオーレと共に |
— |
内田氏のコメント
- ドミニクさん(エグゼクティヴ・シェフがいつもいる姿勢が素晴らしい)が挨拶に来た。ディレクターの涌井稔さん(大手ホテル出身)、メートル・ドテルの山本晃平さん(パレスホテル出身)も丁寧で実力さすが
- ドミニクの方針でフレンチをカジュアルに楽しんでほしいと重々しい服装にしていない(パリ本店はもっと砕けた服装)
- 大手資本がバックにいると経営がしっかりし、運営にお金のかかるフレンチ振興にありがたい。大企業の文化事業進出に大感謝
- クラシックスタイルがどの料理にも軸にある私好みのメニュー。料理も味も強烈なインパクトはなく目新しい食材もないが、外れのない安定した味がこの店の持ち味
- 開店早々なのでパリの店で出すメニューをそっくり真似ている。これから季節ごとのメニュー構成が楽しみ
- 大都市の飲食店数の話:ニューヨーク約25,000店、パリ約28,000店に対し東京は16万店。うちフレンチ約1,600店、イタリアン約3,000店。外国人の評価も総じて高く、観光より味を求めて来る外国人が増えた
- 開店記念でゲランドの塩の土産をいただいた。階段を上がるとレオナルド・デカプリオに似たドミニクさんが挨拶のため待っていて恐縮した
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| お供 |
大きなグジェール |
この店の名物。チーズの量がふんだんでコストがかかる |
— |
| 前菜 |
カレー風味のカボチャの冷製ポタージュ |
デミカップ入り。ねっとりと濃く、少量だけに印象深い |
— |
| メイン |
イチボ(牛の腰と腿の間)のステーキ |
フォンドヴォーのソース(エシャロット・タマネギ・トマト・オリーブオイルのクラシックスタイル)。3切れ、柔らかくやや脂身を含んだ赤身の良い肉。腿の霜降りとも呼ばれる部位。付け合わせはパニス(ひよこ豆)のフライ |
— |
| デザート |
タルト・タタン・ガトー・オペラ・バニラアイスクリーム |
ガトー・オペラが特に秀逸。コーヒー味のスポンジに蜜がタップリでびしょびしょの食感 |
— |
| 小菓子 |
柚子風味のギモーヴ・赤い砂糖でコーティングしたアーモンド |
コーヒーと共に |
— |
内田氏のコメント
- 11時から開いており午後早く用事があるとき便利。11時半なのにすでに満席で予約してきて正解
- 今度のロオジェのシェフはマリニエールさん(34歳)。現代フレンチと並びクラシックスタイルのメニューの用意もあるそうで楽しみ
- ボリーの名物の大きなグジェールはチーズの量がふんだん。次に大きいドミニク・ブーシェのグジェールはチーズが軽め。一流シェフでも感性の違いが現れる
- 井脇マネジャーが「最近は刺しの多い牛より赤身を皆さん好まれます」と話し、同感
- ガトー・オペラの食感・おいしさは格別。ボリーさんの味の感性はやはりすごい
- ボリーさんは麺屋武蔵のラーメンが大好き。矢都木さん主催の7日の特別食事会は大盛況になりそう
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 付け出し |
牡蠣の軽いグラタン・シャンパーニュ風味 |
パリのタイユバンのスペシャリテ。生牡蠣より数段美味しいと評 |
🥂 ルイ・ロデレール・ブリュット・プルミエ(ハウスシャンパン) |
| 前菜 |
レバーのケーキ・エクレヴィス(ザリガニ)入り、エクレヴィスのソース |
アラン・シャペルのスペシャリテ。鳥レバーのムースをプリン状に、ピンクのソースに小海老状のエクレヴィス、刻んだ黒トリュフ散らし |
🍷 1997 ピュリニー・モンラッシェ(白) |
| 魚料理 |
ソーモン・オゼイユ(鮭の薄切りスカンポ風味) |
トロワグロ最有名のスペシャリテ。スカンポ独特の酸味と脂の乗ったサーモン、バターソースのバランス。皿たっぷりの酸っぱいソース |
🍷 2002 サンセール(白・ソーヴィニヨン・ブラン) |
| メイン |
鹿のセル、グランヴヌール・ソース |
13人分ひと固まりの姿焼き。鹿のジュのソースに栗のピューレ、ブルーベリー、グロゼイユ(フサスグリ)を自分でかけるフェルナン・ポワン(ピラミッド)スタイル。フォワグラムースのバゲット、舞茸リゾット添え |
🍷 1999 ヴォーヌ・ロマネ(赤)/ 🍷 1985 グラン・レゼルヴ(スペイン・フミーヤ・ムールベードル100%) |
| デザート |
ガトー・マルジョレーヌ |
ピラミッドのスペシャリテ。下半分のナッツの香りが際立つ |
🍷 シェリー(クリームのカテゴリー・中間の甘さ) |
| 〆 |
コーヒー |
100%ブルーマウンテン。ミルク・砂糖なし。上品な番茶のようとの評も |
— |
ペアリングの要点
✦**前菜(シャペル)× 1997 ピュリニー・モンラッシェ**
- ヴィンテージ料理とヴィンテージワインは相性の座りがよい
- ブラインドではシャルドネとは思えなかった(内田氏の感想)
**ソーモン・オゼイユ × 2002 サンセール**
- ソーヴィニヨン・ブランの酸味が程よく、ワインを飲んで料理を食べると料理の酸味がより引き立つ
- ピュリニー・モンラッシェより若いが、コクのあるサンセールを後に出す順番が正解
**鹿 × 1999 ヴォーヌ・ロマネ/1985 スペイン・グラン・レゼルヴ**
- タイプの違う2種の赤が、どちらも鹿に合うと感じた
内田氏のコメント
- 会を追うごとに満足の評価が高まり、参加人数が増えていることが嬉しい
- ワインは布でエチケットを隠したブラインドテスト形式。各テーブルほとんど当たらなかったが楽しければ良い
- 後藤シェフがこの日のためにエクレヴィスやスカンポをわざわざ仕入れた感性に敬意
- 古典料理をここまで忠実に再現してくれるとは思わなかった(皿たっぷりのソースはコスト高)
- 鹿の見事な肉塊のパフォーマンスで皆の興奮が頂点に達し、写真を撮りまくった
- 後藤シェフの感性と平田支配人の的確なソムリエぶりに感謝。日本のフレンチの質の高さを実感
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| アミューズ |
フォワグラのテリーヌとブルターニュ産プーレのテリーヌの層 |
イチジクのチャツネ、バルサミコと共に |
🥂 ジャン・ラルマン・エ・フィス・ブリュット・グラン・クリュ(ピノ100%) |
| 前菜 |
トラウトソーモンのマリネ、アプリコ・ソース |
イクラより小ぶりの鱒の卵添え。赤身・脂身2部位 |
🍷 シャトー・タルボ・カイユー・ブラン(白・ソーヴィニヨン・ブラン+セミヨン) |
| 魚料理 |
オマールのシベ |
赤ワインで煮詰めたシベ。真黒いソースにホウレンソウ、殻を炒め乾燥させた赤いパウダー |
🍷 2007 サルジェ・ド・グリュオー・ラローズ(セカンド)/ 🍷 2007 シャトー・グリュオー・ラローズ(ファースト) |
| 口直し |
シャンパンのグラニテ |
当店の定番 |
— |
| メイン |
国産牛フィレ肉のパイ包み焼きペリゴール風 |
厚みがあるのに柔らかく皆絶賛 |
🍷 1999 グリュオー・ラローズ/ 🍷 1995 グリュオー・ラローズ |
| フロマージュ |
ブリー・ド・モー/ブルー・ド・ベルニュ/サレル/ポン・レヴェック |
ロートシルト家のブリー、青カビ、オーベルニュのコンテに似たサレル、最古のチーズポン・レヴェック |
🍷 1989 グリュオー・ラローズ(本日のハイライト) |
| デザート |
クレームダンジュと完熟ぶどうのコンポート |
懐かしい一品 |
— |
| 〆 |
コーヒーと小菓子 |
22時半を回る |
— |
ペアリングの要点
✦**オマールのシベ × 2007 セカンド/ファースト飲み比べ**
- セカンド(サルジェ)は酸味が強く角張る。ファーストは比較すると全然違う美味しさで、さすがファーストの実力
**メイン × 1999/1995 の垂直**
- 99は渋みがさらさらだがややあり。95は渋みが細かくまろやか。垂直になるほど美味しさが違う
**チーズ × 1989 グリュオー・ラローズ**
- 滑らかでとがった風味がなく、カベルネの風味も樽香も完全に一体。この89を味わった後では今日のワインの味わいが残酷なほど変わった
内田氏のコメント
- シャトー・グリュオー・ラローズは1725年グリュオー氏の畑購入に始まり、1781年命名の名門。紋章に「ワインの王であり、王のワインである」
- 畑82ha、年20万本、平均樹齢40年、カベルネ・ソーヴィニヨン60%・メルロー30%等。若木をセカンドに分けたのはグリュオー・ラローズが初
- 垂直テイスティングは個性や熟成の違いが明確にわかり、知識が増える優れた手法
- サン・ジュリアンのワインはポイヤック(ランシュ・バージュ)のガツンとした力強さと違い、バランスの良いやさしいワインで大好き
- 輸出責任者ダヴィッド・ローネイ氏曰く、本日は3世代の経営者のワインを飲んでいる。「89年は素晴らしいがまだ赤ちゃん」
- リーズナブルな設定に高野支配人はじめ皆さんへ感謝。日本語製本の小冊子をお土産にいただいた
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| お通し |
黒オリーブのパイ/タマネギとベーコンのフィナンシェ/パルメザン味のポンデケージョ |
3種ともシャンパンにぴったり |
🥂 ジャン・ラルマン・エ・フィス・グラン・クリュ |
| アミューズ |
北海道産サンマの軽いマリネと群馬産茄子のムース |
サイの目のサンマが控えめ。トマト・ビーツ・ラディッシュ、淡いピンクのゼリー、紫菊の花弁。色合いがきれい |
— |
| 前菜 |
北海道産ホタテのカルパッチョ |
ほぼ生のホタテ薄切りをガレットに、下に鮮やかなカボチャのピューレ。白と黄の対比 |
— |
| 魚料理 |
石川県能登産スズキのポワレ |
タンドリースパイスのツブ貝と白菜のブレゼ、岩手産黒米のクーリー。白身の下の真黒い米ソース |
🍷 2010 サビニー(・レ・ボーヌ)・プルミエ・クリュ ドメーヌ・ダルデュイ |
| メイン |
青森産の仔鴨のロースト、シラーのソース |
春菊香る日本産キノコのボルドレーズ、栗のピューレ、生栗スライス添え |
🍷 2010 サビニー・プルミエ・クリュ(魚・肉両方に合わせる) |
| デザート① |
ソーテルヌ香る京都産富有柿のマリネ |
マスカルポーネのクレーム、柿のピューレ、マジョラムの葉 |
— |
| デザート② |
富士(酸っぱくないリンゴ)のタルト、シナモンのアイス |
木イチゴのゼリーの赤いシート、紫蘇のつぼみ。リンゴとシナモンは二重丸のマリアージュ |
— |
| 〆 |
コーヒーと小菓子 |
カシスとオレンジのゼリー、アールグレイのメレンゲ、ピスタチオのフィナンシェ、スミレの花の砂糖漬け |
— |
ペアリングの要点
✦**魚・肉 × 2010 サビニー・レ・ボーヌ・プルミエ・クリュ**
- 魚にも肉にもどちらも合いそうなので通しで合わせた
- ボーヌのワインはシャサーニュ・モンラッシェやピュリニー・モンラッシェより美味しく感じる(酸味が少ないからか)
内田氏のコメント
- レセプショニストはオルタシア(ガニエール時代)の横堀女史。客の多くは一休の予約からとのこと
- 室内はベージュがかった白で、シェフ出身地・北海道を表す白樺がオブジェのように立つ。内装デザインもシェフが手掛けた
- パンは入江シェフ配合指定でメゾン・カイザーに依頼。バターはエシレ無塩に岩塩添え
- シェフの並々ならぬ色彩へのこだわり・他と違う感性を発見し楽しくなった
- シェフ宣言:「レストランは非日常の空間。すべての食材にオマージュを捧げ、食をアートする」
- 新しい才能を発見、フレンチの世界の層の厚さを感じた。えくぼさんに感謝
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| お通し |
甘くないマカロンに挟んだリンゴとフォワグラのムース |
— |
🥂 ジャック・ラセーニュ・ブラン・ド・ブラン |
| 前菜① |
フォワグラのテリーヌ+レンズ豆のポタージュ |
テリーヌをカンナくず状に削り、濃いネズミ色のポタージュを注ぐ。初めての食感 |
— |
| 前菜② |
イワシのマリネ、コリアンダー風味、カリフラワー添え |
シトロンキャビアの酸味がアクセント。バターはムラサキイモのパウダーでティラミス風 |
— |
| 前菜③ |
四角い自家製ブーダン・ノワール、パネ(パースニップ)添え |
カシス風味のマスタードで。血入りソーセージが良い味 |
🍷 マルク・テンペ リースリング(スッキリ) |
| 前菜④ |
ほぼ生の肉厚ホタテ、ビーツの赤いソース |
ザクロの粒散らし |
— |
| 前菜⑤ |
黒米にイカ墨の真黒い一皿 |
中央を割ると半熟卵。前皿が真赤・今皿が真黒と色彩を重んじる |
— |
| 魚料理 |
スズキのポワレ、ウニ、ニンジンのピューレ、コーヒーのエスプーマ |
白身魚とコーヒーの冒険的組合せ。ウニは裏ごし。グラン・ヴェフールのギー・マルタンの仔羊コーヒー風味より洗練と評 |
— |
| メイン |
千葉県産カシュー仔豚、皮目をハチミツでカリカリに |
カシューナッツばかり食べさせた仔豚。イチジク添え、セージ風味 |
— |
| チーズ |
ブルー・ド・ジェクス |
食べやすいブルーチーズ。栗のハチミツを塗って |
— |
| デザート① |
キリ(クリームチーズ)の甘いエスプーマ+生野菜サラダ |
合わせるとサラダというよりデザート。初めての味 |
— |
| デザート② |
串に刺したカボチャの甘いニョッキ、メープルシロップのアイス |
— |
— |
| 〆 |
コーヒーと小菓子 |
チケ(黒砂糖味のグジェールのような熱々パフ)。柔らかなカヌレのよう |
— |
ペアリングの要点
✦**料理全体 × マルク・テンペ リースリング**
- 料理がしつこくないので、スッキリ目のリースリングを選択
- 料理に対し対等でなく、やや軽めのワインを好む(内田氏の好み)
内田氏のコメント
- 店名アルシミスト(錬金術師)はブリヤ・サヴァラン『美味礼讃』冒頭「料理人は錬金術師のようである」から。東日本大震災で開店が数か月ずれ込んだ
- 料理人2名・ソムリエール1名の3名で切り盛り。皿が大きく後片付けが大変そうと心配
- 独創的な皿群でシェフの努力はなみなみならぬ素晴らしさ
- 勘定書きが各人の食べた分・飲んだ分で明確。4分の1で割る大雑把なやり方でない誠実さに感動
- 誕生月のKさんにろうそくを立てたピンクの綿菓子がサプライズ。貸切状態で記念写真
- 新しく行くフレンチの水準の高さに毎回驚異を感じる。日本の食文化の質の高さは改めてすごい
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| アミューズ |
特選生ウニ、甲殻類のジュレ、滑らかなカリフラワーのクリーム |
ロブション定番。小さなカクテルグラスで |
🥂 ド・スーザ・ブラン・ド・ブラン |
| 前菜 |
北海道産活きホタテ貝のタルタル仕立て |
たらこオイルとライムの香り。透明な薄いホタテを積み重ね |
🍷 2008 シャトー・モンテュス・ブラン(パシュラン・デュ・ヴィクビル・プチ・クリュヴ/新樽2年) |
| 魚料理 |
山口県萩の天然真鯛のポワレ |
カリッと焼き、濃厚な赤ワインソース |
🍷 2006 マディラン・シャトー・ブスカッセ・ヴィエイユ・ヴィーニュ |
| メイン |
オーストラリア産仔羊のグリエ |
アーティチョークのピューレ、南仏野菜、タプナードで仕上げたジュレ添え |
🍷 1996 マディラン・シャトー・モンテュス/ 🍷 2002 シャトー・モンテュス(タナー100%) |
| デザート |
リモンチェッロでマリネした柿、クレーム・マダム |
レモンのジュレとソルベ |
🍷 2000 パシュラン・ド・ヴィクビル(遅摘み甘口・プチ・マンサン) |
| 〆 |
カフェと小菓子 |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**真鯛 × 2006 ブスカッセVV**
- 渡辺料理長:魚を口に含み目を閉じてこの赤を飲むと、濃厚な白ワインを飲んでいるかのような錯覚が起きる(解説通りだった)
- タンニンと酸味のバランスが良い
**仔羊 × 1996/2002 モンテュス**
- 6年新しい2002を後に出す理由は、こちらの方が力強かったから
- タンニンが非常に力強いがカベルネと違い変な渋さがなく、一気にファンに
内田氏のコメント
- ブリュモン氏は栽培から醸造まですべてを独学で手掛ける。「世界トップ50の作り手のほぼ半数が独学。優れたワインは努力であって学問ではない」
- 南西地区(5.8万ha・43アペラシオン)に改良が目覚ましく、300年かかる改良を30年で成し遂げたと高評価。グランヴァンを作る考えはない
- 加糖もせず澱引きもせず、何も加えず自然体で熟成、ぶどう本来の力強さでワインを造る哲学
- 信国さん:「変な造り手のワインは舌がざらざらするが、今日のワインは滑らか」その通りと実感
- ブリュモン氏:「全体の80%のワインは30年で美味しくなくなるが、しっかり作ったワインは100年持つ」
- ボルドー・ブルゴーニュの2大産地でなくとも優れたワインは沢山あることを教わった
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 八寸 |
瓢亭(高橋さん)の八寸 |
名物の瓢亭卵は450名分不可能のため抜き。質の高い八寸 |
🍷 勝沼醸造 アルガブランカ・クラレーザ(酸味の強いスッキリした白) |
| 先付け |
嵐山弁慶(磯橋さん)の胡麻豆腐ウニ添え |
胡麻豆腐はねっとり感が命。出汁は一滴残さず |
— |
| お椀 |
吉兆(徳岡さん)の丸吸(スッポンのお澄まし) |
白身魚のみで育てた「淡味」のスッポン、1匹で5杯分。臭みなし |
🍷 勝沼醸造 ピッパ(白) |
| お造り |
鯛・つばす・生湯葉 |
— |
🍶 北川本家 純米吟醸 富翁(軽く・やや甘口) |
| 炊き合わせ |
ひろうすと野菜の炊き合わせ |
小さながんもどきに含んだ出汁の風味が最適 |
— |
| 蒸しもの |
なかむら+平八茶屋 合作のぐじの柚香蒸し |
箸でつまめないほど柔らかい。下の昆布まで美味 |
🍶 佐々木酒造 純米吟醸 聚楽第(富翁より香りがはっきり) |
| 酢の物 |
ホタテと京野菜の酢の物(清和荘・竹中さん) |
ジュレ仕立て(酸味がホタテに絡むよう)。水・日本酒・酢に昆布だし、追いガツオ |
— |
| 焼き物 |
美山荘(中東さん)の鴨の山椒焼き |
山椒は思ったより強くなく鴨・ねぎと調和 |
🍶 増田徳兵衛商店 月の桂 純米大吟醸 微発泡にごり酒(17度・パンチ力。発泡が鴨の脂を飛ばす) |
| ご飯 |
茸ご飯(とりよね・田中さんの止め椀) |
細切りニンジン・ゴボウ、シイタケ・シメジ。丹波黒豆味噌の赤だし(塩辛くなくコクがある) |
— |
| お茶 |
祇園辻利 特選壷切り茶(煎茶) |
香ばしく質が高い |
— |
| 水物① |
クルミをまぶした抹茶パフェ(竹林・下口さん) |
抹茶アイスの苦みが上品。最高の材料 |
— |
| 水物② |
キール風味のゼリーと果実(銀水・山岸さん) |
フルートグラスで |
— |
内田氏のコメント
- 16時から裏千家・筒井紘一氏、菊乃井・村田吉弘氏、吉兆・徳岡邦夫氏らによるフォーラム「次代に伝えたい和食文化について」が先立って開催
- 京都料理芽生え会は設立60年、京料理老舗の若主人の集まり(会員68名中20名が勢ぞろい)。椿山荘は藤田観光全店から和食料理人を集結
- 美山荘・中東久人会長の開会宣言、全員の「いただきます」で開始。この美しいしつけまで申請の範疇
- 各料理・酒ごとに名家の跡取りが代わるがわるマイクで熱心に説明。料理を試作→酒を確定→再度味付けを微調整する真剣さが伝わる
- 料理人は自分の番が過ぎると気軽に会場を回遊して挨拶。吉兆・徳岡さんはポケット一杯の名刺で挨拶回り
- 450名の大掛かりな会なのに予定通り9時過ぎにお開き。最高レベルの日本文化に触れた意義ある会
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
ヴァン・ドランジュのソーダ割り、ドメーヌ・ブナン |
カンパリのようなスッキリ風味 |
— |
| アミューズ |
低温で火を入れた味噌風味のフォワグラのテリーヌ、イチジク添えシェリーヴィネガー風味 |
薄いトースト2枚添えで堂々の分量。シャンパンのナッツ風味と味噌の大豆風味のマッチング |
🥂 モリゼ・ブリュット・ミレジメ 1999(シャルドネ90%・スッキリ) |
| 前菜 |
毛ガニとアボカド、トマトのジュレとトマトのソルベ、カニみそのソース |
ゼリーで固めた毛ガニのガレットの大きさに迫力。アボカドはエスカベッシュ |
🍷 サンセールGC 2008 ドメーヌ・ジャン・マックス・ロジェ(マグナム) |
| 魚料理 |
ヒラメのヴァプール・セップ添え、ソースアルベール |
古典的な料理。柔らかなヒラメとセップの豊かな風味 |
🍷 ピュリニー・モンラッシェ 1996 ドメーヌ・ベルナール・モレ |
| メイン |
ランド産の鳩の炭火ロティ、赤ワインとそのジュソース |
コリコリした小ぶりのハツ添え。クラシックなソースに現代の火入れの対比 |
🍷 ジヴレ・シャンベルタン・プルミエ・クリュ・ラヴォー・サン・ジャック ドメーヌ・ルネ・ルクレール |
| デザート |
ムース・ショコラとケーク・オ・ショコラ、オレンジのアイス |
チョコレートとオレンジの古典的組合せ |
🍷 グルナッシュ・ディセット ドメーヌ・ブナン(酒精強化甘口) |
| 〆 |
コーヒー+バ・アルマニャック 1972 G・ゴードラン |
豪華な一夜 |
— |
ペアリングの要点
✦**毛ガニとアボカド × サンセールGC 2008(マグナム)**
- トマトの酸味とサンセールの酸味がマリアージュのポイント
- 蟹とサンセールは定評。生牡蠣にも高級銘柄より普通のサンセール・シャブリの方が合う(直球同士)
**ヒラメ × ピュリニー・モンラッシェ 1996**
- バタール・モンラッシェを彷彿とさせる味わいで大満足。この96はこの会で終わりとのこと
**鳩 × ジヴレ・シャンベルタン1er ラヴォー・サン・ジャック**
- 鳩の鉄分と赤ワインの風味・果実味がぴったり
内田氏のコメント
- ドウ・ロアンヌは歴史あるシェ・イノのグループ。草創期の優れたサービスマン明永さんが昨年逝去、ご冥福を祈る
- ラ・ヴィネはカーヴ・タイユバン時代から通算19年のフランスワイン専門店。現社長荻原さんとも19年の付き合い
- アミューズ1品で柚原賢シェフの力量の確かさが分かった。若いのに古典のなんたるかを良く知っている
- まさに全盛期のシェ・イノそのものの料理と錯覚するくらいの素晴らしさ。「さすがワイン屋の会」
- 恰幅の良いマネジャー岩崎稔巳さんは閉店したプチポワンのマネジャー(高森さんは部下だった)
- 料理の質・量ともに最大級の賛辞をしたい良いレストラン。素晴らしいワイン店との付き合いで人生何倍も楽しんでいる
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| お通し |
豚肉のリエットと薄切りバゲット |
柔らか目で滑らか、塩味もまろやか。この一品で料理が期待できると感じた |
🥂 フレデリック・マントレー(シャンパン) |
| スープ |
バターナッツ(瓢箪形カボチャ)のポタージュ |
ドロッとしない、やや軽めのポタージュ |
— |
| 前菜 |
地鶏のバロティーヌ |
薄切り3切れ、キノコのマリネ、プチトマト添え。酸味のあるソースを絡めて |
🍷 ムスカデ |
| メイン |
豚肩ロースのソテー、粒マスタードソース |
ビストロ定番。味わいはまあまあ。牛ハラミステーキも選べた |
— |
| デザート |
アンノウ芋と栗のモンブラン仕立て、バニラアイス添え |
あまり甘くない。舟和の芋羊羹の方が甘く美味と感じた(軽めの甘さの思想) |
— |
内田氏のコメント
- シャンパン込みで6000円未満はありがたい価格
- 特徴は深夜1時まで営業(歌舞伎を最後まで見た後でも来られる)、夜のコースはなく60種余りのアラカルトを組み合わせる形式
- 少人数向けハーフサイズの皿の用意、グラスワインも数種類。ブラッと来てゆったり過ごす居心地の良いお店
- シェフは渡仏経験はないが、オーバカナルはじめ日本での経験が豊富
- 来年度の古典料理候補店の吟味を実施。2か月に一度・年6回開催を目指し、候補店10軒あまりに打診へ
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
— |
着席後すぐ。全員揃うまで飲んで待てる配慮 |
🥂 ゴッセ・ブラバン トラディショナル・ブリュット・プルミエ・クリュ |
| アミューズ |
天使エビの小さなタルタル(2種) |
1つは生、もう1つは燻製オリーブオイル |
🥂 レゼルヴ・ブリュット・グラン・クリュ NV(ほぼ2007・ピノ80%・アニス、スパイス香) |
| 前菜 |
北海道産ホタテ、豆苗、セロリシード、ピスタチオ、北緯40度のハーブ |
— |
🥂 ノワール・ド・アイ・グラン・クリュ(ほぼ2005・ピノ100%・樹齢50年VV・ブルゴーニュの赤のよう) |
| — |
ヴァンデ産フォワグラのテリーヌ・マジョラム風味、アーモンドとブドウ添え |
1977アルマニャック風味のソース。ねっとりして素晴らしい |
🥂 2002 キュヴェ・ガブリエル・グラン・クリュ(ピノ85%・シャルドネ15%) |
| 魚料理 |
八丈島産尾長鯛・信州産いろいろなキノコ添え |
— |
🥂 1999 キュヴェ・ガブリエル/ 🥂 1996 キュヴェ・ガブリエル・グラン・クリュ(本日の目玉・当主のプライベートストック) |
| メイン |
蝦夷鹿・信州産ネクタリン・アルティーショー・グリーンアスパラ・自家製エピス添え |
柔らかくジビエ特有の良い香り |
🍷 コトー・シャンプノワ・アイ・ルージュ・グランクリュ(2006・選別ピノ100%・年産1000本) |
| デザート |
チョコレートのガトー、ヘーゼルナッツ、カシスのアイス |
ロング・ペッパー(インドネシア原産・冬虫夏草に似る)の粉末添え。ねっとり濃厚 |
— |
| 〆 |
コーヒーと小菓子3種 |
サブレ、カシスのマカロン、砂糖でくるんだほうずき |
— |
ペアリングの要点
✦**1996 キュヴェ・ガブリエル(本日のハイライト)**
- 香りはシャンピニオンの良い香り。果実味・フローラル・腐葉土の香りで余韻15秒
- 糖度11度・酸10gの良いブドウ。99と3年違いなのに全く別物の素晴らしい風味
- クリスチャン氏「この年度は後20年は楽に持つ」
**蝦夷鹿 × コトー・シャンプノワ・アイ・ルージュ(シャンパーニュ地方の赤)**
- クリスチャン氏:ノワール・ド・アイ(ピノ100%)はジビエにも合うので最後の鹿にも合わせてほしい
- アイ・ルージュは緯度が高く日照が少ないため酸味が強い。「ヴォルネイに近い味」との声
内田氏のコメント
- ゴッセ・ブラバン(社名は創立者ゴッセ氏とブラバン氏より)はグラン・クリュ栽培10ha、うち6haを自家生産(5万本)。ドンペリやボランジェにも販売
- アイ村はシャンパーニュ中心地エペルネのそば、標高60〜200m・チョーク質土壌、良質なピノ・ノワールが有名
- 着席後すぐ注いでくれる春藤さんの配慮に感謝(普通の会は全員揃うまで空グラスでお預け状態)
- 名刺に「ヴィネロン(栽培家)」と入る人柄のよさそうな小柄なクリスチャン氏に好感
- 「リコルクは(ヴィンテージでも)していない」との答え
- 昨年10月でオレキスを辞めた古典料理の技量抜群の船橋俊夫シェフが今年3月にがん再発で逝去、敬意を表しご冥福を祈る
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
— |
コルドン・ブルー(青い帯)はフランス国王の正装の格式。一番搾りのみ・3年熟成 |
🥂 ドゥ・ヴノージュ・ブリュット・セレクト・コルドン・ブルー NV(2008ベース) |
| アミューズ |
栗カボチャのポタージュ |
コーヒーの粉、下半分はローズマリーのジュレ |
— |
| 前菜 |
マリネしたソーモンとサラダ菜のテリーヌ、エシャロットのクーリー添え |
上下がサラダ菜の濃緑、中央がソーモンのピンク。クーリーもピンクに染め |
🥂 ブリュット・ロゼ NV(ピノ60・ムニエ20・シャルドネ20+赤13%・2009ベース) |
| 魚料理 |
真鯛のグラチネ、長崎・高野屋特選カラスミ乗せ |
酸味のサバイヨンソースとクレーム・ファッテ・フュメ(燻製クリーム) |
🥂 1996 ブリュット・ミレジメ(マグナム・1000本)/ 🥂 1996 エクストラ・ブリュット・ルイ15世(ピノ50・シャルドネ50・GC) |
| メイン |
ハーブ豚、軽くスモークしてゆっくりグリエ |
根セロリの岩塩包みロースト、フランス産栗・舞茸のフリット。根セロリのピューレ・エスプーマも味がしっかり |
🥂 2002 エクストラ・ブリュット・ルイ15世ロゼ(4000本・日本へ60本のみ・GCピノ60シャルドネ40+赤10%) |
| デザート |
マロンパルフェとクーリーカシスをスープに浸し、カフェのメレンゲ添え |
— |
🥂 1990 ブリュット・シャンパーニュ・ド・プリンス(本日のハイライト・甘口・シャルドネ100%・ステンレス) |
| 〆 |
カフェと小菓子 |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**真鯛のグラチネ × 1996 飲み比べ**
- 同じ96でマグナムのミレジメとルイ15世(配合違い)を同時に違う個性で楽しめるのがワイン会ならでは
- ルイ15世の方が優雅さが勝り、非の打ちどころのない完璧な味
**ハーブ豚 × 2002 ルイ15世ロゼ**
- 豚が優しい味なのでロゼがぴったり。豚のピンクの肉を食べてロゼを飲む幸せ
**デザート × 1990 ド・プリンス(最高値・9万円)**
- 最高値の目玉が実は甘口。ドサージュ10g/Lでほんのり優雅な甘さ、良質のシェリーのよう
- 1990はフランスワインにとって稀なグレート・ヴィンテージ
内田氏のコメント
- ドゥ・ヴノージュはスイス人アンリ・マール・ヴノージュ氏が1837年創設、年100万本・40カ国輸出の名門
- 国王ルイ15世がボトルでワインを運ばせた(1728年)逸話と、ルイナール創業(1729年)の関連の解説
- 4代目当主は女性イボンヌ。社交界に自社シャンパンをPR、ラベルに初めて絵を用いたのもドゥ・ヴノージュ
- 渡辺料理長:料理とワインのマリアージュはシェフとソムリエの数度のキャッチボールが不可欠
- 最高クラスのシャンパンを飲む幸せがこんなに簡単で良いものか自省(吉本隆明の著作のように良いことも悪いことも同時に考える)
- 6種類の最高級シャンパンとコースで3万円はかなりリーズナブル。原則一晩3万円以上は使わないと自分で決めている
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| お通し |
茄子のピューレのタルト/サザエの瞬間スモーク/黄色いトマトのムース |
3種ともシャンパンによく合う |
🥂 アンリ・ジロー(ハウス・アイ村GC・ピノ70シャルドネ30) |
| 前菜① |
鰆をピンポン大に丸めクルトンをまぶし、レフォールチーズソース |
真っ白なソースにミニ野菜と今日の主役・松茸のスライス |
— |
| 前菜② |
松茸のフリット |
一直線に塗った自家製マヨネーズソース、松茸の粉末、ベーコンの泡 |
— |
| スープ |
柔らかなフォワグラのフラン、松茸の濃いコンソメ |
さいの目の松茸、栗・ナッツ、パセリのフリット。目の前で熱々コンソメを注ぐ |
🍷 2002 オーセイ・デュレス ピエール・トピノー(ボーヌ・通しで) |
| 魚料理 |
カマスの炭火焼き、松茸エクラゼ+薄切り松茸8枚 |
カマスがすっぽり隠れるほどの松茸。ブールブランソース、ほのかなスダチ |
🍷 2002 オーセイ・デュレス(通し) |
| メイン |
山形牛で松茸を巻いたキャラメリゼ |
縦半分の大振り松茸をポルト酒風味でキャラメリゼ(大学芋のよう)。蕪のクリームソース、ゴボウのフリット添え |
🍷 2002 オーセイ・デュレス(ぴったり) |
| デザート |
丸く長いチョコレートケーキ、ユズのソルベ添え |
マッシュルーム形のメレンゲ、影絵のようなチョコ粉末。キノコ尽くし |
— |
| 〆 |
コーヒー(アルペッジオ)と小菓子 |
エルブリのようなプルンプルンのエピス香オレンジジュース入りの膜、抹茶のシフォンケーキ |
— |
ペアリングの要点
✦**松茸料理 × 熟成香のあるワイン(一般論)**
- キノコは大地の恵みなので、腐葉土のような熟成香のあるワインが一般的に合う
- 今回は好みを伝えて2002オーセイ・デュレスを後の料理まで通しで使用
**昨年の鹿料理での教訓(回想)**
- 島本ソムリエがクローズ・エルミタージュ2009とシャトーヌフ・パプ2009を半分ずつ提供
- 食べ進めると最初敬遠したエルミタージュが鹿に合うようになり、パプは物足りなくなる。料理でワインの風味が変化することを学んだ
内田氏のコメント
- ホールスタッフが総入れ替え。シェフソムリエ皆月さん(ロ・アラ・ブッシュ出身)、アシスタント上田さん(ホテルバー出身)
- 引き継ぎ不明でソワニエ(常連)が把握できず、夕食中6時過ぎに予約確認電話。良いお店は常連に一律確認電話を入れないはずと指摘
- カマスの松茸の使い方にコストを心配。山形牛は蕪のクリームソースより醤油ベースの甘辛で食べてみたかった(クリームソースは焦点をぼかす気がする)
- 食べ終えても口中いっぱいに松茸の香りの余韻が残り、最高に贅沢な気持ち
- 下野さんに心から感謝。11月12月は約束を控え体調を整える期間にしたい(趣味を末長く楽しみたいから)
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| — |
— |
エレガント、ピュア、フラワーの香り。軽快な中に酸味 |
🥂 ブリュット・キュヴェ・ド・レゼルヴ NV(ブラン・ド・ブラン・2010ベース) |
| — |
— |
フルーツ感あり、2gのドサージュ。すべて2009年 |
🥂 エキストラ・ブリュット NV |
| アミューズ |
ナシと柿のさわやかなガスパチョ、サラミで巻いた羊チーズのサブレ添え |
さわやかな中に塩味が生きる |
🥂 ブリュット・ミレジメ・エスプリ・ド・2008(ドサージュ4g・4畑) |
| 前菜 |
キャビア・ウニと甲殻類のコンソメゼリー、滑らかなカリフラワーのクレーム |
ロブションのスペシャリテ中のスペシャリテ。濃いオマールのコンソメゼリー |
🥂 2005 ブリュット・キュヴェ・スペシャル・レ・シェティヨン(BdB・メニルの区画・VV45〜65年) |
| 魚料理 |
ホタテ・ブランチャ焼き、スペルト小麦のリゾット、黒トリュフ |
ロブションの定番。シェティヨンに合う3要素(ホタテ・クリームリゾット・黒トリュフ) |
🥂 2005 レ・シェティヨン |
| メイン |
大山地鶏の胸肉のステーキ、スモークしたラクレットと大シイタケ |
ケッパーとセップオイル、ニンニクのピューレ添え |
🥂 2000 レ・シェティヨン(本日の目玉・幻の畑) |
| デザート |
赤い飴細工のボール、フランボワーズとグラッパ味のクリーム |
小さなバニラアイス添え |
🥂 ブリュット・ロゼ(年4000本・ピノ・ムニエ40シャルドネ60) |
| 〆 |
コーヒーと小菓子 |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**前菜(オマールのコンソメゼリー)× 2005 シェティヨン**
- オマールとシャルドネの相性は大変良い。最高品質のシャルドネのノン・ドサージュBdBが合わないはずがない
**魚料理 × 2005 シェティヨン**
- シェティヨンに合う料理がホタテ・クリームリゾット・黒トリュフ。3つが入ったこの料理がベストマッチ
**2000 シェティヨン(メインの目玉)**
- フラワー、フルーツ、ドライブーケ、カカオ、シガーの香り。上品な中に骨格がしっかりした堂々たるシャンパン
- ブラン・ド・ブランの最高峰のひとつ
内田氏のコメント
- ピエール・ペテルスは年18万本生産。シャンパーニュ5つ星メゾンの一つ(他はジャック・セロス、エグリ・ウーリエ、サロン、クリュッグ)
- 評論家リチャード・ユーリンは「ステンレスタンクのモンラッシェ」と最大級の賛辞。「史上最高のブラン・ド・ブラン」との評価も
- ロドルフ氏:メモリーを大切にし、クローンのぶどうは絶対使わず先祖の畑を昔ながらの方法で守る。シャルドネも細かく分類すると18種類
- 4つの畑のイメージ:メニル=グレー/冬、オジェ=白/春、アヴィズ=オレンジ/夏、クラマン=ブラウン/秋。絵画のように感性で混ぜる
- 泡の話:ジュースの粘度が高いときめ細かい泡に。最良のブドウでフィルターを使わないと細かい泡になる
- 「セロスとはスタイルが違う」とあまり好きでない感じ。サロンに匹敵するBdBという評価は分かる気がする
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
— |
酸味が少なくほのかな甘み、飲みやすい(マグナム) |
🥂 ヴェズレーのジャン・ラルマー(マグナム) |
| アミューズ |
バニラ風味のレモンのジュレ、アニスのクレーム、タップナード |
モナコのロブションのスペシャリテ。小さなグラスに層 |
— |
| 前菜 |
フォワグラのブランチャ(鉄板)焼き、スペルト小麦のリゾット |
フルール・ド・クリネに相性が良い |
🍷 2011 フルール・ド・クリネ(セカンド・メルロー95%カベルネ・フラン5%) |
| 魚料理 |
スコットランド産ソーモン、オゼイユ入り、2色のキャベツのマリネ |
しっとり焼き、ビーツのコンディモン、ケッパー、スモーククリーム。皮つきハラミ部分。鮎の魚醤+ソーモンのジュ+バターの透明ソース |
🍷 2011 シャトー・クリネ(メルロー87%・CS12%・CF1%・1時間デカンタ) |
| メイン |
特選和牛フィレ肉のグリエ、そのジュ、旬の野菜 |
ホース・ラディッシュがピリッと引き立てる。ニンジン、芽キャベツ、ユリ根、ゴボウ、ギンナン、キヌガサダケ等多彩 |
🍷 2009 シャトー・クリネ(パーカー100点・1時間デカンタ・メルロー85%)/ 🍷 1999/ 🍷 1993 クリネ |
| デザート |
キャラメルフレッシュマンゴーと、はじける飴、マンダリンのソルベ |
— |
— |
| 〆 |
カフェと小菓子 |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**2009 シャトー・クリネ(パーカー100点・本日の目玉)**
- 1時間デカンタで、第一印象が「何とまろやかな」。バランスよく美味しく2011よりさらに数段上
- 戻って2011を飲むと同じワインかと思うほどかすむ。「これが100点のワインか、さすが」と感動
- 2009は乾燥した暑い年。ブドウのクリーミーさとフレッシュさが樽のタンニンを和らげた
**1999/1993 の古いヴィンテージ(迷走期)**
- 古いほど美味しいと思ったら全然美味しくなかった。ラボルド氏が本格的に醸造に携わったのは2004年から
- 素晴らしいワインの後では劣るワインは美味しく感じない。比較ができるのがワイン会の長所
内田氏のコメント
- この時期に優れたワイン会が集中するのは、ぶどうの取り入れが一段落しオーナーが海外出張しやすくなるため
- ロブションでは10月だけでアラン・ブリュモン、ドゥ・ヴノージュ、ピエール・ペテルス、クリネと4回開催。11/5シャトー・マルゴー、12/6シャトー・ディケムも控える
- シャトー・クリネはAOCポムロール。前オーナー・アルコート氏が1989年パーカー100点達成後、不慮の事故で逝去し品質が迷走。現オーナー・ロナン・ラボルド氏が1999年継承、2009年に再び100点獲得
- パーカー・ポイント(4観点・100点満点、85点以上が本当に良いワインで全体の0.1%)の解説あり
- ロブション価格で2009は9万円等のところ今日の費用2.5万円はリーズナブル
- ラボルド氏「ワインは栽培の上手下手で品質の90%が決まる」。彼の好みはレオヴィル・ラスカズ、地区はサン・ジュリアン
- 1999/1993を絶賛する人もいたが本当にわかっているか疑問。日本のワイン会の質の高さは素晴らしく書き留めておきたい
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| お通し |
スモークした小さなサツマイモ |
大皿に焚き火の跡のようにほうじ茶の葉を枯葉に見立ててスモーク、煙とお茶の香り |
🥂 フルーリー(ピノ85%・濃いめの色合い) |
| アミューズ |
三重県産生エスカルゴのエスカルゴ・バターソース |
殻の中に小さなクルトン。フランスでも生は通常6月のみ |
— |
| 前菜 |
フォワグラ入りブリオッシュ、和栗・栗のピューレ・コンソメジュレ添え |
ロワジス(オアシス)ルイ・ウーティエ氏のスペシャリテ |
🍷 2011 ヴァン・ド・ターブル・ラ・リューヌ(ロワール/シュナンブラン・白) |
| 魚料理 |
舌平目のスフレ、ルドワイヤン風 |
鳥取産小ぶりの舌平目に新鮮なホタテのムースを詰め、エビ殻のアメリケーヌ・ソース、マッシュルーム添え |
🍷 2009 ムルソー(白) |
| メイン |
肥育鶏(プーラルド)のヴェッシー包み煮 マリューズ・ヴェタール風 |
フェルナン・ポワンのスペシャリテにアラン・シャペル流アレンジ。フォワグラ入り濃厚コンソメ(ノンフィルター)、小ぶりの大根・ニンジン・ネギ、スペルト小麦添え |
🍷 2007 ジャック・カーシュ エシェゾー(赤)/🍷 2010 テラス・ド・ラルザック(ラングドック・赤、グルナッシュ60+シラー+カリニャン) |
| デザート |
リンゴのクレープ・カルヴァドス風味 |
オーベルジュ・ド・コンデの一品。古典はパイナップルだが季節でリンゴに変更。擂ったリンゴをクレープで挟みバニラアイス添え、炎の立つカルヴァドスを掛ける |
シードル+カルヴァドス |
| 食後 |
コーヒー、食べられる大振りなホウズキの砂糖掛け |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**前菜フォワグラ × 2011 ラ・リューヌ(シュナンブラン)**
- ほのかな甘みがフォワグラに合う。シャープな酸味がないためアルザスではないと内田氏は判断
- 何か条件を違えたためヴァン・ド・ターブル格になっているが美味
**魚料理(アメリケーヌ)× 2009 ムルソー**
- オマール(甲殻)にシャルドネは古くからのマリアージュの基本中の基本
**メイン × エシェゾー/テラス・ド・ラルザック**
- 標高400mの高地畑のテラス・ド・ラルザックは黒っぽい色でも酸味浅いまったり感がなく、心地よい酸味
内田氏のコメント
- 焚き火に見立てたお通しの驚きの演出を「フロリレージュの面目躍如」と評価
- アメリケーヌ・ソースが素晴らしく一同大満足、「久しぶりにパンでソースをぬぐった」との声も。ソースたっぷりこそ古典料理
- 「バターリッチすぎて食べにくい」という懸念はなく、川手シェフの味付けの上手さによるものと推察
- ブラインドのワインは皆なかなか銘柄を当てられず、内田氏もムルソー・エシェゾーとも正解できず
- 12時開始の会は気付けば3時過ぎ。松崎氏の綿密な事前打ち合わせに感謝、持ち出しを心配
- 次回はミッシェル・ゲラール(1月25日)、3月浅草オマージュ、5月池尻大橋オギノで古典料理の会を予定
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
ボーモン・デ・クレイエール |
やや濃いめ、ピノ35%・シャルドネ65%。2度おかわり |
🥂 シャンパン |
| お通し |
栗カボチャの軽やかなエスプーマ、ローズマリーのジュレ |
モナコのロブションのお通し |
— |
| 前菜 |
甲殻類のジュレ、キャビアとウニと共に |
ロブションのスペシャリテ。内田氏は5回のワイン会中4回供され乱暴と感じる |
🍷 2011 パヴィヨン・ブラン(ソーヴィニヨン・ブラン100%・白) |
| 魚料理 |
天然真鯛のロースト、アーモンドパウダー、赤ワインソース |
ベーコン入りキノコのフリカッセ、上にパセリのエスプーマ |
🍷 パヴィヨン・ルージュ(カベルネ66/メルロー34・赤) |
| — |
2010 シャトー・マルゴー(カベルネ90/メルロー10) |
ロブションでは20万円 |
🍷 赤 |
| — |
1999 シャトー・マルゴー |
ロブション価格17万円。妻と感動した味に似た風味 |
🍷 赤 |
| メイン |
オーストラリア産子羊の真空調理 |
ロブション風ポテトのピューレ、ニンジン、キノコ、香り高いジュを一滴 |
🍷 1983 シャトー・マルゴー(赤) |
| デザート |
真っ赤なダリア(ライム風味チーズケーキ) |
ショコラのソースとフリュイルージュのソルベ。ねりきりのようなショッキングレッド |
— |
| 食後 |
コーヒーと小菓子 |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**垂直テイスティングの妙**
- 2010を味わった後、残しておいたパヴィヨン・ルージュに戻ると荒さが目立ち、2010の格上を実感
- 1999は内田氏好みの風味で、2010・1983は互いに似た系統。1999が他2本とずいぶん違う
- 1983は色も若々しくへたっておらず、余韻(フィネス)の長さがある
**マッシュポテトの使い方への指摘**
- マッシュポテトが合うのはたっぷりの濃厚な赤ワインソース。ソースわずかな今日の仔羊では肉にまとわりつき味を寝ぼけさせる。小皿で別出しの配慮がほしかった
内田氏のコメント
- グランヴァンの垂直テイスティングは貴重な経験。ただし落差のあるワインを同時に味わわないと本当の素晴らしさが分からない
- ポール氏「優れたワインだけより優れた料理と合わせて。偉大なワインとは感動的で心に響くワイン」
- ポール氏「テロワールのDNAがグラスに表れ、各年がパーソナリティを持つ」を良い表現と評価
- サービスの失態を指摘:チボー氏がグラスをフォークで叩いて発言を遮るマナー、22名にパン籠が魚料理時にようやく回る運営
- ヘミングウェイが娘をマーゴと名付けたほどマルゴーを愛した逸話を想起
- ワインの価格は青天井ゆえ節度を持つべきと自戒。お土産はマルゴーのシャトーの絵の金縁額
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| お通し |
パテ・ド・カンパーニュ、チキンコンソメスープ |
サラダ添え・楊枝刺し、デミカップに熱々のスープ |
🥂 アンリ・ジロー(グラン・クリュ、1500円)/🥂 ピノムニエ80%(ほんのり甘口、1200円) |
| 前菜① |
アンディーヴとロックフォール・チーズのサラダ |
強烈な塩味がほんのり香る程度で食べやすい |
🍷 サンセール(白) |
| 前菜② |
野菜のテリーヌ(スペシャリテ) |
各種野菜を下ごしらえしチキンのゼリーで固めハムで巻く |
🍷 アルザス風ブドウ4種混合の軽い甘口白 |
| 前菜③ |
フォワグラのソテー |
リンゴの甘いチャツネ添え |
🍷 同・甘口白 |
| 前菜④ |
ホタテのソテー、ニンジンのマリネ・バルサミコ添え |
— |
🍷 同・甘口白 |
| 前菜⑤ |
オマールのビスク |
サービスで白身の魚入り |
— |
| 主菜① |
薄切りポークのソテー |
— |
🍷 サヴィニー・レ・ボーヌ(赤) |
| 主菜② |
ブフ・ブルギニヨン |
— |
🍷 サヴィニー・レ・ボーヌ(赤) |
| デザート |
プリン、フォンダン・ショコラ |
単純明快に |
— |
| 食後 |
コーヒー |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**甘口白の活躍**
- アルザス地酒のようなブドウ4種混合の軽い甘口白が、フォワグラにもホタテにもぴったり。名前を聞き忘れたが、こうしたスペシャリストの店で未知の美味なワインに出逢える喜び
**ボーヌの赤**
- 主菜にはサヴィニー・レ・ボーヌ。ボーヌのワインはなぜか飲むものすべて内田氏の好みどおりで美味
内田氏のコメント
- ランチはせず夜6時から翌朝3時まで営業のワインを楽しむタイプの店
- コースはなくアラカルトだが、ポーションを小さくしてくれるので一人でも多様な料理が楽しめる
- シェフの柴田真利氏はジョージアン・クラブ出身、クラシック・スタイルの基本ができた感性高いシェフ
- 5種類のワインと7種類の料理で1万1千円。楽しいほろ酔い気分で帰途
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| お通し |
ごく小さなホタテの軽いコロッケ(4つ) |
ガスパチョ、アンチョビ、オレンジ、ソースベルト(パセリ)の4種のソースにつける |
🥂 ひらまつラベルのシャンパン ドラモット |
| 前菜 |
フォワグラのテリーヌのパイ生地ミルフイユ |
カシスのゼリー添え。極限まで柔らかく絶品 |
🍷 シャトー・モンタス(プチマルサン・白) |
| 魚料理 |
太刀魚のオレンジバターソース |
酸味が程良い |
🍷 2005 ルリー(コート・シャロネーズ/ピノ・赤) |
| メイン |
イベリコ豚のロース肉 |
沢山のキノコの濃いスープに放射状の切り身、中央に大きなポーチドエッグ、白いカブの切り身 |
🍷 同・ルリー |
| デザート |
ムラサキイモのモンブラン |
鮮やかな明るい紫の長方形、中にメレンゲの太いスティック |
— |
| 食後 |
小菓子とコーヒー |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**魚〜肉をルリーで通す**
- 肉までということで、コート・シャロネーズ(ボジョレの北)のピノ、2005ルリーを合わせる。ブルゴーニュが魚肉と無難で美味
内田氏のコメント
- 女性の伊藤シェフの料理は何度も食べたが、いつも古典の要素がふんだんで、どれを食べても本当に美味しいと感心
- イベリコ豚は美味しさとボリュームに圧倒される。濃いキノコのスープに新鮮なカブの相性が清涼剤のよう
- ひらまつの株主のため20%引きで、これだけ飲食して6000円
- 素晴らしい絵画鑑賞と美味しいフレンチで「人生を謳歌している日」と満足
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
グラスシャンパン |
アール・ヌーボー調アネモネの絵 |
🥂 ペリエ・ジュエ |
| お通し |
オリーブのサブレ、フィナンシェ |
渦巻き模様、稲穂をアクセントに添える |
— |
| アミューズ |
キタアカリの燻製ヴルーテ、蝦夷豚ベーコン |
北海道産ジャガイモ。白樺水と焦がしタマネギのブイヨンを目の前で注ぐ。クリーム色の黄色に濃い茶のスープ |
🍷 2011 ヴーヴレ・リ・モレセック(シュナンブラン・辛口・白) |
| 冷前菜 |
オマールの軽いグリエ、春菊のサラダ |
カブのラメル、ワサビ香るクレーム。茹でずグリエで香り立つ |
🍷 同・ヴーヴレ |
| 温前菜 |
「マルセイユに敬意を表して」 |
サフラン香る黄色いフラン(刻んだホタテ入り)、利尻昆布、生フォワグラの切り身、ブイヤベースのスープ |
— |
| メイン(魚) |
ヒラメのパヴェ、黒トリフの軽いムース |
備長炭で焼いた下仁田ネギのフォンデュ。白い泡の下に真黒なトリフムース |
🍷 2011 サントーバン(白) |
| メイン(肉) |
フランス産仔鳩のロースト・レバーソース |
エシャロットのオーヴン焼き、ノワゼット香るサラダ。レバームースが秀逸 |
🍷 2010 ジヴリー・シャンベルタン(ジブリオット・赤) |
| チーズ |
モンドール(今が旬) |
クルミとレーズン入りの暖かいパンケーキにトロトロのモンドール |
— |
| デザート |
赤い果実のクレープ・ローズマリー風味 |
北海道産マスカルポーネの濃厚アイス添え。真っ赤と真っ白の対比 |
— |
| 食後 |
コーヒーと小菓子(5種) |
スミレ色の平べったい砂糖菓子が印象的 |
— |
内田氏のコメント
- 前菜2品の次がもうメインのチョイスで品数が少なく、12600円は内田氏の好きな店の頑張った価格の1.5倍。魚も肉も両方出すべきと感じる
- 内装・ドアノブ・白樺の生えるトイレまで入江氏の好みで完成された室内の償却費が価格の一因か。最近の客は少しでも高いと夜は来ない傾向があり危惧。今晩は3人だけの貸切状態
- 入江シェフは自店開店時に昔のレシピを家にしまい一から味造り。北海道産マスカルポーネに合わせ砂糖量を調整。次回メニューはスタッフ全員の試食会で改良
- 師ガニエールは天才の一人。世界8か所の店を精力的に巡り、新食材で東京へ電話、皿洗いまで気を配る人物。インスピレーションが鋭く変更が多く定番が定まりにくい
- イリエは非常に洗練された通好みの質の高い店
- 招待した夫妻は軽井沢の人気フレンチで地方のレベル低下を痛感(市販ドレッシング、スーパー級のケーキ)。内田氏も東京と地方の差は歴然と同感、例外は宇都宮オトワ・レストランのみ
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
ポール・ロジェ ブリュット・レゼルヴ |
軽やかで美味、おかわり |
🥂 シャンパン |
| — |
2011 ブルゴーニュ・シャルドネ(ベレール氏の白) |
マコンのルリー(石灰質)とモンテュス・レ・ボーヌのブドウ。酸味少なくスッと入る優しい味 |
🍷 白 |
| アミューズ |
コキヤージュのフラン、ブロッコリーのクーリー |
ショットグラス入り。飯塚シェフの腕前 |
— |
| 前菜 |
スモークサーモンのミルフイユ |
カブと洋ナシ、レフォール(西洋わさび)のクリーム添え |
🍷 同・ブルゴーニュ・シャルドネ |
| メイン |
ラカン産仔鳩のロティ |
ポテトのグラティネとアバ(内臓)のムース。ポテトグラタンが絶品 |
🍷 2008 ニュイ・サン・ジョルジュ1er レ・サン・ジョルジュ(赤)/🍷 2008 リシュブール グラン・クリュ(赤) |
| デザート |
モンブラン、栗とカシスのアンサンブル |
柚子のグラスをあしらって |
エスプレッソ |
ペアリングの要点
✦**フォワグラ × ガメイ**
- 合うか気になっていたが、赤ワインのジュレとフランボワーズでぴったり。ワインの酸味とフォワグラの油分の相性は良い
**スモークサーモン前菜 × ブルゴーニュ・シャルドネ**
- カブとナシのほろ苦さが、まろやかなだけだった白に微かなほろ苦さを引き出す。双方の個性が際立ち美味に。これが本当のマリアージュと感動。酸味の強いシャブリは決して合わない
**ニュイ・サン・ジョルジュ/リシュブール(2008)**
- リシュブールを飲んだ後シャンボールに戻ると角張って感じ、リシュブールの格上を実感
- ニュイ・サン・ジョルジュとリシュブールは互角で勝負つかず。時間経過後のニュイ・サン・ジョルジュは甘いジャムそのものの香りに変化
内田氏のコメント
- ベレール氏(38歳):受け継いだ畑を有機栽培(ビオデナミ)に転換、ドメーヌ・ルロワに世話に。「ビオは土が何を欲しているかを学ぶこと」「努力は裏切らない」
- 時間の80%を畑作業に。栽培に馬を使い起伏ある畑も均等に鋤く。「テロワールより造り手が前に出てはダメ」
- ニュイ・サン・ジョルジュの畑は申請中で2〜3年で特級昇格すると熱弁。内田氏も特級の資格十分と感じる
- 飯塚シェフの大盤振る舞いのポーションで24000円は申し訳ないほど
- ベレール氏に日本のワイン造り手ともっと対話してほしいと内田氏は要望
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
シャンパン・マム |
紅白ラベルのおめでたい印 |
🥂 シャンパン |
| デザート |
レモンビネガーのギモーヴ |
パセダ氏のデザート |
— |
| デザート |
フランボワーズビネガー風味のショコラのフォーマット |
同・パセダ |
— |
| デザート |
アイスヌガー(純白のバシュラン) |
同・パセダ |
— |
内田氏のコメント
- 全32ブースのうち20数種類を実食
- 来日シェフ3名:ル・プチ・ニースのジェラール・パセダ、ラ・コネットのアラン・ノネ(メートル・キュイジニエ・フランス副会長)、レジス・エ・ジャック・マルコンのレジス・マルコン
- パセダの魚介スープを「今まで食べていたドロッとした魚スープとは全く別物の質の高さ」とし、才能ある方とファンに
- クリスチャン・マセ駐日フランス大使が出席。ひらまつ田村氏、世界チャンピオン宮崎辰氏、彦坂ソムリエ、ロレオール伊藤勝康氏ら名の知れたサービス・シェフ60〜70人と会う
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 白 |
2011 あさつゆ(ソーヴィニヨン・ブラン) |
5月リリース。さわやかでソフト |
🍷 白 |
| — |
2009 カベルネ・フラン100%(未リリース・ラベルなし) |
良い香りが強く立ち、角ばらず飲みやすい |
🍷 赤 |
| — |
2010 リンドー(RINDO) |
代表銘柄のフルボディ赤。飲み応えがあり、戻るとカベルネ・フランの影が薄くなる迫力 |
🍷 赤 |
内田氏のコメント
- 孫まで何の迷いもなく受け入れる「軸のぶれないサービス」に感心。子供用のジャガイモ・山芋・オレンジジュース・菓子パンを快く提供する最高のサービスに恐縮
- 生花が50以上。レストラン同業者より金融・アパレル関係の名前が多く、客層の上品さの質がいつもと違う印象
- メニューは8400円と12600円。フレンチの中に和食が入り、ワインセットで12600円コースが19950円
- ワインバーかと思ったらモダンなグランドレストラン。夜にグラスワインと個性的料理をゆっくり味わいに再訪したい
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
ジャン・ボバン(コンジーのRM) |
比率1:1:1 |
🥂 シャンパン |
| アミューズ① |
タップナードのカリカリ/カブのラヴィオリ仕立て/ビーツのピーナツオイル風味 |
ブラックオリーブ・アンチョビ・ケッパー、中にズワイガニ、さいの目ビーツ |
— |
| アミューズ② |
トピナンブール(キクイモ)のフリット |
茎の甘い縮みホウレンソウと共に |
— |
| 前菜 |
カリフラワーのブランマンジェ、白トリフのスライス |
生カリフラワー、手長エビのヴィネグレット。強い香りと喧嘩しないよう単純なメニューに |
🍷 2008 メルキュレ(ドメイン・ロレンゾン/シャルドネ・白) |
| メイン |
カイユー・アンペリアル(大振りのウズラ) |
大根のグラタン、ゴボウのフリット、縮みホウレンソウのクーリー。削り白トリフをたっぷり。1羽まるごと |
🍷 同・メルキュレ |
| デザート |
クレープシュゼット風(洋ナシ) |
中に白トリフのスライス。エピス(香辛料)のアイス添え |
— |
| 食後 |
コーヒー(リニッソイーノ・マイルド)、モンブラン風小菓子 |
トリフの香りを邪魔しない選択 |
— |
ペアリングの要点
✦**白トリフ × 2008 メルキュレ(シャルドネ)で通す**
- メインまで1杯で通すべく、黄色みがかった色・まろやかな風味・穏やかな香りのメルキュレを選択。内田氏が大好きなスタイル
- 強烈な白トリフの香りには複雑な味でなく単純な料理で正面競争を避けるのが正解
内田氏のコメント
- 削り白トリフを各皿にこれでもかとかけ、トータルコストは4万円はほしいほどの贅沢
- ウズラの火入れは抜群。フィンガーボールが油で白く濁るほど
- 飲み物込み16500円は周年行事とはいえ店に申し訳ない価格
- 今年の白トリフ食べ納め、最終日に来られて本当に幸せ
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 前室 |
サン・メイラン(ピノ主体のヴァン・ムスー) |
27階大宴会場前室で |
🥂 泡 |
| 乾杯 |
シャンパン・ロイヤー |
全員起立で乾杯 |
🥂 シャンパン |
| アミューズ |
そら豆のクリームスープ |
乾燥プチバゲットと生ハムを交互に、塩味がスープの美味しさを増幅 |
— |
| 前菜 |
少し火を入れたマグロ、ブラックオリーブとトマト |
ソース・ピストウ(バジル・パセリ)。鶉の半熟玉子は不要と感じる |
🍷 ブルゴーニュ(白) |
| 魚料理 |
タラの味噌焼き、オマールのクーリー |
クリーミー・ポレンタとロースト・アーティチョーク。オマールのクーリーは少量すぎる |
🍷 コート・デュ・ローヌ(赤) |
| メイン |
鴨の胸肉のメープルキャラメリゼ |
カボチャのニョッキ、ポルチーニソース |
🍷 同・コート・デュ・ローヌ |
| デザート |
リンゴのバリエーション |
クリスティヤン、青リンゴのソルベ、生リンゴのボール5つ、パンケーキ、ジャム |
— |
| 食後 |
コーヒー |
流れ解散 |
— |
内田氏のコメント
- 赤白とも業者価格数百円のワインと推察するが、素晴らしい会場で19000円のリーズナブルな会費ならこれで十分
- 島村氏トーク:キュルノン=「なぜわるいのか?」+ロシア風「スキー」。本名モーリス・エドモン・サイヤン。「美味しい料理の発見は新しい星の発見のよう」「料理は第9の芸術」「料理は錬金術」
- 「クラシックな料理は必ずマスターを。全ての優れた料理の原型がそこにある。煮込んだ野菜の素晴らしさを思い出して」
- 隣席のロイヤルパーク森総料理長に著書『マリアージュ』を進呈。「フレンチ」表記への礒村氏の苦言(キュイジーヌ・フランセーズと言うべき)を伝えられるが、内田氏は親しみを込めた「フレンチ」表現を変えない立場。本質より枝葉が先に来る人かと感じる
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
クレマン・ド・ブルゴーニュ・ブリュット・ロゼ・バスチャン |
長男バスチャン(18歳)の名を取る。泡も色も柔らか |
🥂 泡 |
| アミューズ |
川マスの小さなタルタル(2つ) |
一つにオリーブを垂らす |
— |
| 前菜① |
サロマ湖産真ガキ・春菊のソース |
エンダイヴ添え。苦いソースをカキに絡める |
🍷 2010 シャサーニュ・モンラッシェ レ・ブランショ・デュスー(白) |
| 前菜② |
ニュージーランド産手長エビ・シャンパーニュソース |
2畑の同年飲み比べ |
🍷 2010 ダン・ド・シアン/2010 ブランショ・デュスー(白) |
| 魚料理 |
静岡産ヒラスズキ、信州産キノコ |
同銘柄の垂直テイスティング |
🍷 2009/2008 シャサーニュ・モンラッシェ1er デュスー(白) |
| メイン |
松坂豚フィレ肉、根セルフイユ・自家製エピス |
火入れ柔らかく美味 |
🍷 2008 バタール・モンラッシェ(白・本日のハイライト) |
| デザート |
洋ナシとショコラ、アカシアのハチミツ |
— |
— |
| 食後 |
粒チョコ・フィナンシェ・マカロン、コーヒー |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**畑違いの飲み比べ(同2010年)**
- ダン・ド・シアンは柑橘系・酸味・アフターのミネラル・チョーキー、標高の高さ由来
- ブランショ・デュスーは酸味が優しく、内田氏の好みでよりシャサーニュらしい
**垂直テイスティング(2009 vs 2008 デュスー)**
- 2009は酸まろやかでリッチ、2008は酸強くミネラル高くピュア。2008は1時間前デカンタ。酸がしっかりした2008は長熟して偉大なワインになる可能性
**2008 バタール・モンラッシェ**
- 非常にパワフルだがまだ若い。セラー25年、地下なら50年持つ。今開けてしまうのはやや惜しいと感じる
内田氏のコメント
- フィリップ氏所有の7畑が地図上に飛び飛びにあり、飲む順番を数字と矢印で示す親切な計らい
- フィリップ氏「ワインは90%が畑で決まる。残り10%は選果と良い樽選び」「グリーン・ハーベストはしない」と現場重視
- 同席は一人参加の男性4名(経産省局長Sさん他)。ワインへの詳しさ・嗜好の違い、タイユバンやフロリレージュ評価の相違など、感性の世界での受け止め方の違いを実感
- ワインの銘柄当ての達人芸には不毛の努力が要るならパスする、と三国志・曹操の逸話を引いて述懐
- 1日で得るものが普段の何倍も多い質の高いワイン会。17000円はリーズナブルすぎる
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 食前酒 |
2012 トカイ・ドライ・フルミント(辛口白) |
フルミントはハンガリー等の土着種。ソーヴィニヨン・ブラン風のスッキリした風味 |
🍷 白 |
| アミューズ |
安納イモのスープ、ライムのジュレ |
ショットグラス入り。ライムの酸味が白ワインに合う |
🍷 ドライ・フルミント |
| 前菜 |
ホタテ貝、ウニとキャビア乗せ |
マリネ後に優しく火入れ、甲殻類エキスのパプリカのクーリー添え。小皿4つ |
— |
| メイン |
仔羊の背肉のロティ、肩肉のズッキーニ・カネロニ仕立て |
仔羊のジュのソース、皮つきニンニク添え |
🍷 2000 シャトー・ピション・ロングヴィル・バロン(ポイヤック2級・赤、カベルネ70%、1時間前デカンタ) |
| アヴァン・デセール |
シャンパンとオレンジのソルベ・グレナデンのジュ添え |
— |
— |
| デザート |
洋ナシのソルベとジュレ、マロンのエスプーマ |
— |
🍷 2005 トカイ・アスー6プット カピ・ヴィンヤール(特別な甘口・非市販) |
| 食後 |
(流れ解散) |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**フォワグラ × トカイ(5プット/6プット)**
- 唯一フォワグラだけが甘口ワインに合う食材。他はブルーチーズかデザートになる
- 5プットも6プットもリッチで、甘い中に品の良いスパイシーさと土っぽさ。酸がしっかり残った甘さゆえ。1999は1993と共に最高の出来の年
**仔羊 × ポイヤック(ピション・ロングヴィル・バロン)**
- 「四足の中でも仔羊には絶対ポイヤック」の定番マリアージュ
- ラトゥールほど強すぎないポイヤックの杉のような植物の風味が仔羊の脂身を洗い流すのに合う
**デザートの特別甘口(2005 カピ・ヴィンヤール)**
- 川そばの一級単一畑から好日に手摘み、雑味なし。1999より色は淡いが洗練は上。非市販を会のために持参
内田氏のコメント
- 貴腐菌が付き干しブドウ状になったフルミント(11月中旬摘み)の実物を試食。半生で明確な酸味があり美味。「美味しい素材からしか美味しいものはできない」
- プットの単位解説:1プット=26kgのブドウが入る桶。5プットは136Lの白に約130kgの甘口を加える。6プット以上はエッセンシア
- 貴腐ブドウは一粒ずつ手摘み、熟練者でも丸一日6〜10kg。最盛期は240人の臨時作業員。トカイは3年セラー熟成の決まり
- ラ・ピラミッドのソムリエ・トマジ氏の逸話(甘口の後、客が水で口を洗うのを待って次のワインを注ぐ配慮)を辻静雄の著書から想起
- 仔羊とポイヤックの相性を細かく解説したのが支配人でなく料理を運ぶ若手青年。フランス語を交え高度に即答できる訓練ぶりに感心
- 11月4日:ストラディヴァリウス(バイオリン名器)の音の謎を扱うBS番組のまとめ(料理に関係なし)
- 11月7日:オトワ・レストラン情報誌より、ブレス鶏とAOC制度の解説
- 11月9日:来年1月25日開催予定のミッシェル・ゲラール古典料理の会の予告
- 11月18日:菊の井・村田吉弘氏「日本料理の常識」(器・マナー・京都など)の聞き書きエッセイ
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| お通し |
茹でジャガイモ+バター |
熱々2個・四角く切ったバター、お昼のセット |
— |
| メイン |
ビーフカレー |
さいの目の柔らかなビーフ5切れ、中辛で注文(パンチは弱め)。1,450円 |
— |
| 薬味 |
ラッキョウ・福神漬・干しブドウ |
テーブルに瓶で置かれ、かけ放題 |
— |
内田氏のコメント
- ある人から薦められて、やっと来られた一軒
- 11:30過ぎに入店、あっという間に40人ほどの喫茶店風の店が満員になり驚いた
- ランチ1,450円は今時としては高価な方
- 薬味3種かけ放題は、3種とも好きな自分には嬉しいサービス
- 中辛で頼んだが、パンチがなく大辛口で良かったと思った。味は良い
- 地元に密着した良いお店。今日の感想は「あたりともはずれともいえない」位置づけ
- 焼きリンゴ300円が気がかりだったが、満腹のため食べずに退店
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
— |
🥂 フレネ・ジュイエ(レコルタン、酸味しっかり、シャンパンの典型) |
| アミューズ |
ベーコン入りパン(スモーククリーム添え)・豚足入り春巻き・キントアハムのサンド・生ハムとパンのミルフイユ |
シャンパンに合うアミューズ4種 |
🥂 フレネ・ジュイエ |
| 前菜① |
赤いリンゴのヴィシソワーズ |
ジャガイモ入り、リンゴの赤味が出ている。縁にホタテ・ニンジン等を添え落として食べる。酸味しっかりの冷製スープ |
— |
| 前菜② |
17種類の野菜のテリーヌ |
グループ元祖の有名スペシャリテ。安納芋=ピューレ・ヴァニラ風味、シイタケ=グリエ・アニス風味、きゅうり=千切り・生姜風味 等 |
— |
| 前菜③ |
フォワグラのソテー・聖護院蕪と塩だけのカブのスープ |
水を一切加えないカブのコンソメ。塩味が利いて美味。塩スープ×フォワグラのマリアージュは初めて |
— |
| 魚料理 |
アマダイのカリカリ焼き・ベルモットソース |
皮目カリカリ。アワビのソテー・レンコンのソテー添え |
🍷 シモン・ビーズ ブルゴーニュ(白・シャルドネにピノグリ少々混ざる珍しい白) |
| メイン |
ロワール産プーラルドのロースト |
皮目カリッと香ばしく、滑らかな火入れ。オルゾ(米形パスタ)、フワフワに削った黒トリフ添え |
🍷 シモン・ビーズ ブルゴーニュ(白) |
| デザート |
リンゴのソテー・タルトタタン風 |
酸味の強いリンゴの持ち味 |
— |
| 〆 |
コーヒー・小菓子(ダコワーズ、アールグレイ風味クッキー) |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**フォワグラ × カブの塩スープ**
- フォワグラと塩は定番のマリアージュだが、塩スープ×フォワグラは内田氏も初体験
- フォワグラ・カブ・塩味スープ全体が一体となって美味
内田氏のコメント
- 17種野菜のテリーヌは大変な労作。説明用シートを見ながら噛みしめていただいた
- カブのコンソメスープは水を一切加えず、塩味が利いて本当に美味
- 削った形の黒トリフは香りが立ち上る
- 優れた質の料理群を皿ごとに楽しめ、大満足で帰途についた
- 赤レンガの東京駅を見ながらの食事は他にない魅力
- 出口に自著『マリアージュ』が展示されており、恐縮しつつ嬉しかった
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
柚子風味を加えた日本酒 |
塗りもののお猪口をひっくり返して注ぐ |
— |
| 八寸 |
菜の花のからし和え・タラコの落雁風・豆腐味噌・うおぜ(エボダイ)の椿見立て寿司・ナマコのみぞれ和え・からしレンコン・カラスミのイカ巻き燻製 |
白木の重箱、小皿6枚に7品。味の個性が良く出ている |
🍶 鄙願(新潟・冷酒、竹筒見立ての容器) |
| 猪口 |
組み揚げ湯葉の小さな茶わん蒸し |
下にコノワタ。塩味で湯葉を食べる |
— |
| 向付 |
ヒラメ・寒ブリの刺身 |
ブリは京野菜のからみダイコンおろしと醤油で。黄菊の酢漬け添え |
🍶 鄙願(冷酒) |
| 蓋物 |
アマダイの蕪蒸し(菊乃井版) |
京料理の定番。聖護院蕪と卵白がふわっと、上にウニとワサビ。百合根・ギンナン・三つ葉・針海苔・キノコ入り |
— |
| 焼物 |
サワラの朴葉焼き |
白みそ・酒・幽庵地に漬け、串で炭火焼き後、朴葉で包んで再度焼く。懐かしい味 |
— |
| 強肴 |
鴨鍋 |
黒塗り陶器の七輪。鴨4切れ・つみれ・下仁田ネギ。昆布・カツオ・醤油・味醂・鴨の骨だしのスープ。粉山椒を振って |
— |
| 食事 |
イクラご飯 |
小釜で炊いた白飯中央にイクラ。混ぜて淡いピンク。香のもの3種添え |
— |
| 留椀 |
生麩入りキントキニンジンのすり流し |
真っ赤な色のみそ汁。ニンジンの味、上品 |
— |
| 水物 |
生姜飴のアイスクリーム・焼きりんご添え |
砕いた飴入り。焼きりんごはタルトタタンそのもの。酸っぱい紅玉使用 |
— |
内田氏のコメント
- 水を打った石畳の路、途中の小さな社など、設えに菊乃井のおもてなしを感じる
- 開店1時間足らずで満席。客の大半は上品な中高年女性のグループ
- からみダイコン・聖護院蕪は調理人が実物を持参して説明。若い男性スタッフがキビキビとサービス、村田オーナーのおもてなしの心がよく訓練されている
- 昔からの定番料理はやはり美味しく、何度も食べているので「ホッとする」。高度な伝統料理を食べに来ているので目新しさへの不満は起きない
- 鴨鍋は火力が強く、鴨の色が見る見る変わるので、過剰なパフォーマンスより炊いて持ってきてくれるだけで良いと感じた
- 鴨ネギ(鴨×下仁田ネギ)は本当に良いマリアージュ
- 水物のタルトタタンは、村田オーナーのフランス留学経験が活きていると実感
- 高級和食は世界に誇れる堂々とした文化。村田氏のリーダーシップに敬意。月一度献立替えで、季節ごとに再訪したい
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
— |
🥂 フレデリック・マルトン(レコルタン、ピノ多め、乳酸由来の柔らかい酸) |
| アミューズ |
ウフ・マヨネーズ |
茹で卵を二つ切り、たっぷりの自家製マヨネーズの上に。素朴 |
— |
| スープ |
ゴボウのポタージュ |
ゴボウの風味が良く出てフレッシュ感 |
— |
| スープ |
オマールのビスク |
良い香りが立つ |
— |
| サラダ |
シェーブル・ショーのサラダ |
温めたヤギのシェーブルを中央に、塩気のサラダ菜で囲う |
🍷 プイイ・フュメ(白・ソーヴィニヨン・ブラン) |
| 前菜 |
シャルキュトリー(7種盛り) |
イベリコ豚生ハム・サラミ・厚切り豚肩ロースハム・テート・ド・フロマージュ・豚の田舎風テリーヌ・厚切りベーコンのキャラメリゼ・自家製ソーセージ。下に酸味のレンズ豆 |
🍷 オーストリア リースリング2011 |
| 口直し |
ニンジンのラペ |
オレンジの酸味を利かせた細切り。脂を流して口中さわやかに |
🍷 ブルゴーニュ(軽めの赤) |
| デザート |
プラムのクラフティ |
注文後に作る熱々。CDサイズのガレット。カスタードに埋もれたプラムの酸味 |
🍷 リースリング2011(酸味がマリアージュ) |
ペアリングの要点
✦**シェーブル・ショー × プイイ・フュメ**
- ヤギチーズの軽い酸味と、ソーヴィニヨン・ブランの酸味が良くマリアージュ
**シャルキュトリー(脂) × リースリング & 酸味のレンズ豆**
- 油を流すのに最適なのがリースリングというセオリーがよく分かる
- しつこい味と酸味は対比されて両方の持ち味が生きる
**プラムのクラフティ × リースリング**
- プラムの酸味とリースリングの酸味がぴったり合う
- 気の抜けたソーヴィニヨン・ブランは弱く、プラムの酸味に負けた
内田氏のコメント
- アミューズ11種・スープ2種・サラダ3種・前菜14種・サイドディッシュ4種・メイン17種・デザート10種・本日のスペシャル6種と、飲み物を除いて60種超のメニューに圧倒された
- 小ぶりにできるものは小ぶりにしてチョイス
- シャルキュトリーは4切れずつと量が多く、4〜5人で頼むもの。2人ではミスチョイスで、満腹になり、キッシュ・ロレーヌや名物ハーブオムレツを頼めなかった。油でぷりぷりのベーコンは残した
- 今回で料理の量と傾向が分かったので、次はもっと考えたチョイスができる
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 前菜 |
ワゴン前菜3品 |
各自のチョイスで |
— |
| 自社製品アレンジ① |
長崎ちゃんぽんの麺・オマールのスープ仕立て |
中太のちゃんぽん麺がヌードルのよう。エビの殻のスープが麺に合う |
🍷 プチシャブリ(甲殻類×シャルドネの定番) |
| 自社製品アレンジ② |
ミニチャーシュー麺 |
極細麺、スープはブイヨン。シャペルらしくミニニンジン添え。チャーシューもフレンチ風 |
— |
| 自社製品アレンジ③ |
きしめん風平打ち麺(大黒軒のキツネうどん麺) |
スープなし、麺に味付け、フォワグラとトリフ添え。ラグーのパスタのよう |
— |
| メイン |
各自異なるメインをチョイス |
6人それぞれ別のメイン |
— |
| チーズ・デザート |
チーズワゴン・デザートワゴン |
目いっぱいチョイス |
— |
内田氏のコメント
- 取引先・大黒食品の乾麺を戻し、フレンチ風にアレンジする小久江シェフのアイデアが今日のハイライト
- ラーメンをフレンチ風に調理する、おそらく日本で初めての課題に見事成功
- クリスマス週間の満席の中、特別に工夫してくれた小久江シェフに大感謝。1品でもいいところ3品も考案
- 大黒食品・竹村会長ご夫妻から「サービス精神の新しい次元を教えていただいた」とのお言葉。自社ラーメンが3品もフレンチ風になって驚かれていた
- 6時半開始の食事会が気づけば10時半。4時間も経ったと気づかなかったほど楽しかった
- 黒田さん、小久江さんはじめスタッフに心から感謝
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| メイン |
白身魚のフライ |
スズキの大振り切り身を良い油で揚げる。生臭さが立たない。自家製タルタルソースをナイフで塗る。1,500円。昔風にレモン添え |
— |
| 付け合わせ |
コールスロー・ポテトサラダ・トマト・きゅうり・レタス |
ドレッシングをしみ込ませた湿ったキャベツ、塩味のしっかりしたポテトサラダ。昔ながらの懐かしい付け合わせ |
— |
内田氏のコメント
- 人気店なのに1,500円はまあまあ良心的な価格
- スズキの切り身を良い油で揚げ、切っても生臭さが立たないのは結構大変なこと(魚フライは半分以上が生臭さを出す店が多い)
- 魚フライの白眉は3年前に亡くなった浅草・佐久良の富樫さんの鯛のフライ。鯛は身が締まって水っぽくなく本当に美味しかった
- 真面目に造り、人気におごっていない姿勢が感じられた
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| メイン |
上天丼 |
シシトウ・ナス・サツマイモ・メゴチ・エビ2本、一番下にかき揚げ。山盛りでお椀から溢れる。1,300円 |
— |
| 添え |
みそ椀・お香(香の物) |
— |
— |
内田氏のコメント
- なかなか昼に空いていない人気店だが、ラッキーに着席。直後に何人も断られるほどの盛況
- 価格はリーズナブル、上天丼1,300円
- たれの味付けは上品で奥深く、薄味でなくしっかり濃い目で本当に美味しい。米にたれがしみ込む具合も最高
- 具を一つ一つ噛みしめて味わった。「いとおしい気にさせるほど」美味しい
- 浅草には高名な大手てんぷら屋が多いが、あかしより上の味の店を知らない
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
— |
🥂 ドノン・ルパージュ(ムニエ少々のブラン・ド・ノワール、コクのある酸味) |
| 前菜① |
牡蠣の温製 |
厚岸の真牡蠣をキャベツに2重に包みベーコン散らし、小籠包のように蒸す。蒸し汁とバターソースが混ざり美味なソースに |
— |
| 前菜② |
セロリラブ(根セロリ)ムースのガレット |
マリネした活きホタテのカルパッチョ・ウニ・ボタンエビを乗せ、コンソメゼリーで整える。海鮮が生き生き、軽やか |
— |
| スープ① |
聖護院蕪のポタージュ |
生ハムの切り身とリーク添え |
— |
| スープ② |
セップのパイ包みスープ |
鳥海氏の師ポール・ボキューズの得意料理(今日はトリフでなくセップ)。チキンコンソメベース、さいの目ニンジン等。パイを破ってコンソメに落として食べる |
— |
| メイン |
ジビエのミンチのパイ包み焼き |
キジ・鴨・鹿のミンチ、中央にフォワグラ。根ミツバ・シイタケ・チコリ・菊の葉・柿のソテー添え。鹿の出汁にカシスを加えた古典的ソース |
— |
| デザート① |
ピティ・ヴィエ |
ルコント得意のキリスト生誕にちなむデザート。細かく砕いたアーモンドのタルト、香ばしい。アールグレイのアイスクリーム添え |
— |
| デザート② |
チョコレートのスフレ・コニャックのアイスクリーム添え |
スフレにコニャックを注ぐ定番の組み合わせを秀逸に |
🥃 コニャック(アイスクリーム) |
| 〆 |
生のハーブティー(ミックス)・子菓子 |
庭から摘んだレモングラス・レモンバーム・ミント・ローズマリー等。フロランタンと生チョコ |
— |
ペアリングの要点
✦**チョコレートのスフレ × コニャック**
- スフレにコニャックを注いで食べる定番の組み合わせを秀逸にさせたデザート
内田氏のコメント
- クラシックメニューが豊富で、昔からの技法を美味しく懐かしくいただける
- パイ包みスープは聖護院蕪のポタージュと途中で交換。普通の店ではあまり出さない壷のスープを久しぶりに味わえて満足
- 柿のソテーは甘いので肉と交互に食べるとさわやかになり、良い付け合わせ
- 自著『マリアージュ』にトリウミが載っているため高木支配人に進呈。脳梗塞の後遺症もなくお元気で何より
- 高木氏は表参道の名店ジョエルの名支配人、鳥海シェフも20年前ジョエルのシェフ。皆の消息が話題に(ジョエル・ブリュアン氏、ル・クシネ佐々木翼シェフ、サービスの佐々雄介氏ら)
- 新しいロオジェは評判が良くないと客から聞いているとのことで気がかり。初代ジャック・ボリー氏が偉大すぎて比較されるのは大変
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| カナッペ |
フォワグラのテリーヌ |
ねっとりしてリキュールの風味が豊か |
— |
| 鮨 |
小ぶりな寿司 |
上品 |
— |
| 揚物 |
アツアツのてんぷら(小ぶりの海老) |
抹茶塩で・風味が濃く美味 |
— |
| 焼物 |
鯛のパイ包み(巨大) |
丁度よく火が入る |
— |
| 前菜 |
スモークサーモン |
ねっとり感・ケッパーの酸味が丁度よい |
— |
| 菓子 |
ブラックベリーのタルト |
黒い色なのに酸味が少ない |
— |
| 菓子 |
アップルパイ/イチゴショートケーキ/モンブラン |
懐かしいオールドファッション、高年齢の来客に配慮 |
— |
内田氏のコメント
- 11:30〜13:00開催。親しい取引先には混まないうちにとの配慮で一般は12:00案内
- 受付で故人の略歴シート、控室で着席して献花時間まで待機する仕組みに感心
- 白い花を一輪ずつ手渡し、故人の写真の前で献花後、立食へ
- 懐かしいオールドファッションのケーキが多いのは87歳の故人と高年齢来客への配慮と推察
- 一流ホテルの手際・配慮はさすがと感じる
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
シャンパン ペレッシェ・エ・フィス |
3種ブドウの混合・酸味がしっかり |
🥂 ペレッシェ・エ・フィス |
| お通し① |
牛のたたき |
切り身が大きく迫力あり |
— |
| お通し② |
フォワグラのみそ漬け |
味噌と分からぬ薫り高い風味・リキュールのよう |
— |
| お通し③ |
牛タンのハム |
切り身が大きい |
— |
| 前菜 |
手長エビの軽いフリット(3本)/ロワール産白アスパラガスのソテー |
今年初の白アスパラ、オランデイーズ・ソース(表面をグラタン状に焦がし)、生の薄いスライスをネギのようにたっぷり |
— |
| 鍋 |
鴨鍋(Tさん特注) |
飼育鴨3羽を尾崎氏が目の前で解体、すっぽん用大土鍋に鴨スープをたっぷり、九条ネギ・ゴボウ添え |
🍷 2009 ヴォーヌ・ロマネ(軽めのブルゴーニュ赤) |
| 鍋・付 |
鴨つくね(手羽のミンチ) |
鴨特有の臭みが増幅されず美味 |
— |
| 〆 |
おかゆ(残ったスープ+ご飯+溶き卵) |
茹で上がったつくねを料理長が目の前で刻み投入 |
— |
| 祝菓子 |
誕生祝プレート |
チョコでお二人の名前、数種のジャムをブドウ・バラの絵に盛る |
— |
| デザート |
タルトタタン風のリンゴ/シナモンのアイスクリーム・シナモンソース |
個別に仕上げ |
— |
| 〆 |
エスプレッソ |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**鴨鍋 × 2009 ヴォーヌ・ロマネ**
- 鴨が主役なので軽めのブルゴーニュ赤を選択
- 淡い赤色で雑味がまったくなく、主役の鴨の前に出ない優しい風味
- 内田氏評:「これを選んで正解」
**白アスパラガス × オランデイーズ・ソース**
- 内田氏評:「最高のマリアージュの一つ」「久しぶりの懐かしい味」
内田氏のコメント
- イノグループの料理は「古典の軸がぶれていない、素晴らしい料理」と評価
- フォワグラのみそ漬けは味噌と分からぬほど薫り高く美味
- 鴨鍋は浅草の予約困難な鴨鍋屋に断られたオーナー井上氏が「ウチで作ればいい」と考案、今日がお披露目
- 皆3度もお替わりが進む味わい深さ。鉄板焼き用個室で料理長が付きっきりでサービス
- フレンチ店なのにパンもバターも食べず終い、という初めての経験
- 8年ぶりに会ったハイバー・シュローダー社ライセ社長と、かつての大修道院前のレストランでの白アスパラ食べ放題を懐かしく回想
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 前菜 |
スモークサーモン(好物) |
帝国より色は淡いが、ねっとり感・風味は互角 |
— |
| 中華 |
シュウマイ/春巻/アワビの煮物/カニの甲羅蒸し/牛のピリ辛煮/焼きそば/チャーハン |
桃花林のコーナー(名物の北京ダックのみ無し=集中回避のため) |
— |
| 前菜 |
生フォワグラのソテー |
プルンプルンして美味 |
— |
| 肉料理 |
ローストビーフ |
肉質柔らかく、ホースラデイッシュは強烈な辛さ、ポテトのグラタン添え |
— |
| 卵料理 |
プレーンオムレツ・クリームチーズソース/スパニッシュオムレツ |
良い味 |
— |
| 主菜 |
ビーフストロガノフ/サフランライス |
安定した味 |
— |
| 鮨 |
久兵衛の小ぶりなお寿司 |
本当に美味 |
— |
| 揚物・麺 |
てんぷら/一口もりそば |
てんぷらは揚げすぎでやや冷え・天つゆも冷たく残念、そばはネギの風味よく材料良好 |
— |
| チーズ |
フランスの代表的チーズ数種 |
薄切りバゲットの上に並ぶ |
— |
| 菓子 |
ショートケーキ/洋ナシのタルト/バニラアイスクリーム/マカロン/粒チョコレート |
定番・安定感あり |
— |
内田氏のコメント
- 来客順に座って待つ前室の仕組みが定着。オークラは11:15頃に案内とより柔軟な対応
- 役員が立礼する中、すぐ立食可。お待たせしない配慮を評価
- 大宴会は皆が一度は食べたことのある昔からの料理が軸になると実感
- この1週間で帝国ホテルとオークラを比較、日本のホテル宴会料理の質・サービスの高さに改めて感じ入る
- 大勢が来るお別れ会の運営が全く混乱なく進むのを見て、一流ホテルの組織化された手際を見事と感じる
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| アミューズ |
自家製パテ・ド・カンパーニュ |
小さく二つに切りピクルスを乗せ長い楊枝を刺す |
🥂 マム・コルドン・ルージュ |
| スープ |
ポロネギとセロリのスープ・トリフの香り |
ブイヨンに細かいポロネギ・賽の目の根セロリ・香ばしいクルトン、スライス&刻み黒トリフ |
— |
| 前菜 |
フォワグラのラビオリ・トリフの香り |
ジュー・ド・ヴォライユとポルト酒の古典的な濃い茶色ソース、ラビオリ3つにスライストリフ |
🍷 2011 ピックサンルー(ラングドック白/マルサンヌ・ルーサンヌ・グルナッシュ) |
| 米料理 |
トリフとパルメザンのリゾット |
軽いチーズ味の刻みトリフ、ブイヨンと生クリームの泡をたっぷり |
🍷 2011 ピックサンルー(白) |
| メイン |
富士鶏胸肉ヴァンジョーヌ・ポシェ・トリフソース・冬野菜添え |
ヴァンジョーヌと袋詰め低温調理で肉質柔らか、ジュー・ド・ヴォーとクリームのソース、ニンジン・ダイコン・ゴボウ・ポテト・ロマネスコ |
🍷 2003 シャトー・シマール(サンテミリオン赤/メルロー主体) |
| デザート |
メレンゲに乗せた洋ナシのコンポート・モンブラン仕立て |
白墨そっくりのメレンゲの棒、洋ナシ・バニラアイス・生クリームの層、上にモンブラン |
— |
| 〆 |
自家製プテイフール(ココナツのギモーヴ/マドレーヌ)/コーヒー |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**トリフコース × 2011 ピックサンルー(白)**
- 香り高くボリューム感があり、トリフの香り・ボリュームに負けない
- スパイシーさがトリフと合う
- 内田氏評:「ソムリエたちが集まってチョイスしただけのことはある」
**鶏肉ヴァンジョーヌ × 2003 シャトー・シマール(メルロー主体)**
- 熟成したヴァンジョーヌにキノコ・ナッツ風味、熟成メルローもキノコ風味で選定
- トリフの香りとバッテイングせず良いマリアージュ、滑らかでのど越し心地よい
- ただし当日抜栓直後で本領発揮前。事前に開けておいてほしかったとの指摘
内田氏のコメント
- 黒トリフのフルコースが8000円(飲んで10800円)はリーズナブルと評価
- ブランキ・シェフは三ツ星ルドワイヤン出身で良い仕入れ業者を知り、良トリフが安価に入手
- トリフはサマートリフではなく香りの立つ黒トリフでなければ意味がないと持論
- 前回差し上げた著書「マリアージュ!」を店が回し読み、参考にしてくれて嬉しく思う
- 総じて黒トリフ本来の強烈な個性・迫力には欠けるが、良いコース企画に感謝
- 「黒トリフを食べる旬は今でしょ!!」と締めくくる
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
シャンパン アンリオ |
のど越しをすっきり |
🥂 アンリオ |
| お通し |
野菜と塩入りスポンジケーキ/生ハムのムース・パートフィロ包みミモレット添え/スモークサーモンのサイコロ・サワークリーム添え/プチトマトの飴包み(リンゴに見立て) |
4種、いずれもシャンパンに最適 |
— |
| 前菜 |
塩でしめたサバの軽い炙り |
野菜添え、ゴマとユズのソース。ほぼ生の青魚 |
🍷 2010 リースリングVV(ミネラルのみ)/日本酒(グラス) |
| 魚料理 |
クロダイのソテー |
たっぷりのハニーキャベツ、魚のすり身コロッケ添え |
🍷 プロヴァンスのロゼ(ピット・ジョリー夫妻オーナー) |
| メイン |
鹿肉のソース・グランヴヌール |
粒コショウ入りポワヴラードに果実(ダークチェリー多)を加えた古典ソース、芽キャベツ・セロリ・栗の甘露煮添え |
🍷 2011 クローズ・エルミタージュ |
| デザート |
コーヒーのブランマンジェ/オレンジのソルベ/グレープフルーツ・オレンジ/モンブラン状の栗 |
盛りだくさんの一皿 |
🍷 ソーテルヌ シャトー・カンテグリル(小グラス) |
| 小菓子 |
クレーム・ブリュレ/冷やした飲むチョコレート/フロランタン/チーズケーキ |
ワゴンで選択、液体チョコは何杯でも行ける美味しさ |
— |
ペアリングの要点
✦**生サバ × ワイン vs 日本酒**
- 生に近い青魚は果実味・樽香とバッテイングし、ワインが合いにくい
- 自己主張しないミネラルのみのリースリングVVで「何とか合うか」という程度
- ソムリエ井口氏がグラスの日本酒を出すと完全にマリアージュ。生魚・青魚には日本酒
- 生ガキ×シャブリも同様で、安い単純なミネラル感のシャブリが合い、グランクリュは合わない
**鹿肉グランヴヌール × 2011 クローズ・エルミタージュ**
- 単体ではおいしくないワインが、鹿肉を食べ進めるとぴったり合ってくる不思議
- 古典的な組み合わせ=昔から受け継いだ完成された形と大満足
**デザート × ソーテルヌ シャトー・カンテグリル**
- 苦いコーヒーのブランマンジェの後に飲むと甘口がやや苦く感じる、ソムリエの意図通りのマリアージュ
内田氏のコメント
- 4種のお通しはいずれもシャンパンに最適で「素晴らしい滑り出し」
- パンは3種・バターは4種(プレーン/チーズ/クルミ/海藻)でいずれも美味
- マリアージュは味の構成の違いで決まり、料理に最適な酒は国境を越えるという学びを大いに楽しむ
- 単純な料理にはチープなワインが合うなど、マリアージュの面白さをたくさん体験したいと意欲
- 杉浦シェフの「古典に裏打ちされた腕前の確かさ」を味わったコースと評価
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| スープ |
カボチャの冷たいポタージュ・アニス風味のクリーム |
普通より濃くねっとり、目の詰まった布で絞り出しきめ細やかに仕上げ |
— |
| メイン |
オマール海老のロースト・カレー風味のクリームソース |
殻つきで蒸し焼き状に調理、フュメ・ド・ポワソンにカレー粉・ココナツミルク・バナナ・リンゴのソース、カルダモン風味のソテーリンゴ添え、別皿にニンジンのピューレ・コリアンダー風味 |
— |
| デザート |
タルトタタン/パリ・ブレスト/イル・フロッタント(浮島) |
バニラアイス添え |
— |
内田氏のコメント
- ボリーさんの料理は「いつも一工夫違う」。支配人の牛腸氏(元・調理人志望)の解説も分かりやすい
- パリ・ブレストはパリ〜ブレスト間自転車競走を記念したリングシュー、中身はバタークリーム・アーモンド風味がオリジナル
- イル・フロッタント(ボキューズではウフ・ア・ラ・ネージュ)はリヨンの郷土菓子、アングレーズ・ソースは「馬鹿でもできるソース」が由来
- 「甘さを抑えた」が褒められる風潮に異論。デザートには最適のしっかりした甘さが必要との持論
- 牛腸支配人と料理の重厚感について談義。最近の人気店は方向が似て個性が見えにくいと共感
- スペシャリテは料理人一代で終わらせず正確に伝えて人類の遺産にすべきと改めて思う。著書を一冊贈り退店
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
モエ・エ・シャンドン |
定番の辛口・風味の良さに満足 |
🥂 モエ・エ・シャンドン |
| 冷前菜 |
マグロのタルタル・バジル添え |
レフォールチーズのソース |
— |
| 温前菜 |
ホタテとハマグリ、ソース・プロヴァンサル |
当店のプロヴァンサル・ソースは鶏などのジュの風味を加えたジャガイモの滑らかなクーリー。外側をムラサキイモのソースが囲み2色の対比が綺麗。素材の火の通し方も柔らかい |
— |
| 魚料理 |
マナガツオのナージュ仕立て |
スープはカブのコンソメ。カブの味がよく出た濃い目のスープと、半生でふっくらした白身が良く合う |
— |
| メイン |
和牛のヒレステーキ 赤ワインソース |
個室に戻ってから供された |
— |
| デザート① |
イチゴのコンポート、マスカルポーネ・チーズのアイスクリーム添え |
— |
— |
| デザート② |
誕生祝いのショートケーキ(イチゴ・生クリーム) |
孫の名前をアルファベットで記したハッピーバースデイ仕様、切り分けて供 |
— |
| スープ |
カボチャのポタージュ |
— |
— |
| メイン |
ほぐした牛肉・ポテト等 |
ミッキーの顔の形の皿に、子供の好きそうなメニューを盛る。子供だましではない水準 |
— |
| デザート |
プリン、バニラアイスクリーム、果物の盛り合わせ |
— |
— |
内田氏のコメント
- ディズニーランド内のレストランながら、ファストフードのような料理ではなく、手の込んだ正統なフレンチと感じた
- 料理はおしなべて水準が高く、評価できる良いレストランと評価
- 約40席の豪華な内装のダイニングルームから、プライベートな催しのため個室へ移動
- 食事の途中、正装のミッキーが登場し孫をハグ、全員と握手。3本の蝋燭を吹き消す演出に孫は大興奮、家族も感動。「ディズニーは演出が上手」と感じ入る
- 帰りに下村康弘料理長が挨拶に来訪。10年前の三壁料理長の料理を懐かしく語り合った
- 支配人より「クラブ33は外に向かっては存在しないことになっているのでレポートはしないでほしい」と言われたが、写真は掲載しない条件で記録に残すことにした
- 「本当に記念すべき、素晴らしい一日でした」
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
シャンパン・ロワイエ |
ピノ・ノワール60%、季節らしいほんのり桜色のラベル |
🥂 シャンパン・ロワイエ |
| 前菜① |
新玉ネギのスープ |
今の季節の定番。新玉ネギ特有の高い香り、ややクリーミー(レシピは去年と同じ) |
— |
| 前菜② |
田舎風お肉のパテ |
定番。塩味の加減良くしっとり、崩れない。リヨンのマスタード・ピクルス・生野菜のドレッシングと調和 |
— |
| メイン |
ハラミ肉のステーキ |
上にキャラメル色に炒めた柔らかなタマネギ。赤ワインビネガーとヴォライユのエキスのさっぱりソース。付け合わせはインカの目覚めとマッシュルームのソテー |
— |
| デザート |
クルミと黒糖のタルト/キャラメルのアイスクリーム |
アイスはラム酒風味 |
— |
| 〆 |
コーヒー |
— |
— |
内田氏のコメント
- 3周年の葉書をいただき昼に訪問。ほぼ満席で、飛び入りの二人を断る場面もあり「もったいない」と感じた
- 須藤シェフの仕事はいつも丁寧で安定。パテはしっとりして、肉がパサつかず崩れない点を評価
- 多忙の中、須藤さんが席まで挨拶に来て「ゆっくりしていってください」と丁寧に対応
- 「こういったステーキがやはりいい」と満足。どの料理も須藤さんらしく丁寧で安定していた
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
モントードン |
ランスの150年の歴史を持つネゴシアン・マニピュラン。シャルドネ55%、飲んだ後かすかに甘く優しい(お替り) |
🥂 モントードン |
| 付け出し① |
安納芋のヴルーテ |
ショットグラス入り、ほんのり甘い |
— |
| 付け出し② |
アボカドムースのベリーヌ |
ガラスの小鉢、刻んだ桜鱒とともに |
— |
| 前菜 |
貝類と彩野菜のエチュベ |
貝類のジュのジュレをかけて、オニオンヌーヴォーのムースとともに。ランスの旧三ツ星レ・クレイエールのスペシャリテ |
🥂 シャンパン |
| 魚料理 |
伊豆下田産金目鯛のヴァプール |
ベルガモット・オレンジのエスプーマ。小さなパイケースにサクラエビとグリーンピースのプランタニエール。肉厚で柔らかい |
— |
| お口直し |
ライムとヨーグルトのシャーベット |
— |
— |
| メイン① |
フランス産仔牛のロースト |
そのジュ、ホワイトアスパラガス・万願寺唐辛子添え |
🥂 ポール・ロジェ 2004 |
| メイン② |
和牛頬肉のビーフシチュー |
ココットの蓋を取ると登場。濃厚。ダブルのメイン料理 |
🥂 ポール・ロジェ 2004 |
| デザート |
春らしい素材4種の盛り合わせ |
フルーツのタルト、ホワイトチョコのムース、イチゴのコンフィを乗せたイチゴのムース、桜のアイスクリーム(風味が秀逸) |
— |
| 小菓子 |
アーモンドのチュイル |
大きく肉厚でパリパリ、香ばしい。下の白い粒は砂糖菓子(トロワグロ本店と同じ出し方) |
— |
| 〆 |
エスプレッソ |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**次郎肉のためのワイン選び(シャンパンで通す)**
- 肉の前のワインを迷ったが、好きなのでシャンパンで通すことを希望
- ポール・ロジェ 2004は濃縮感が強く手ごたえのあるシャンパンで大満足
**ダブルメイン × ポール・ロジェ 2004**
- 仔牛肉のローストには負けずぴったりのマリアージュ
- 一方、ビーフシチューにはやや噛み合わず。メインがダブルで来るときワインをどう合わせるか迷う
内田氏のコメント
- 貝類と彩野菜のエチュベはレ・クレイエールのスペシャリテで、ジュレたっぷりの半生の貝類が美味。久しぶりに食べられて幸せ
- 木の芽のクーリーは山椒若芽で香りが強く美味。筍のガレットはカリカリで出汁の風味があり「滅法味が良い」
- 金目鯛はオレンジ風味の泡とともに肉厚で柔らかく「幸せを感じる」
- 小菓子に敷かれた小砂利(砂糖菓子)まで美味しく食べられて満足
- シェ松尾は安定感のある落ち着いた良い店。今日も大満足で店を後にした
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
ジャマール(ブラン・ド・ブラン) |
透明なボトルのシャンパン |
🥂 ジャマール |
| アミューズ |
竹鶏物語 |
幅3cmほどの竹の筒、上半分の蓋を取るととんがった筍と鶏のフリット。隣に温かい鶏のコンソメ(木の芽を浮かべ、本当に素晴らしい味) |
— |
| 前菜 |
新緑(グリーンアスパラ) |
横長に一本のグリーンアスパラに、フルーツトマトとホタテのカルパッチョを交互に、マイクロ人参をかぶせる。赤・白・緑3色が鮮やか |
🍷 2011 アルザス シルバネル(白/エルミタージュ) |
| スープ |
新玉ねぎのヴルーテ「恋人」 |
横長スープ皿。タマネギのポタージュに小さく切ったベーコン、細麺カッペリーニが渦巻き、鶉の半熟卵。カルボナーラをイメージ |
🍷 2011 シャトー・ルピュイ ロゼ(ボルドー右岸/少量サービス) |
| メイン |
ナバラン・ダニョー |
子羊。春野菜たっぷり。部位はエボーリー(首)とセル(鞍下肉)。トロトロにせず歯ごたえを残す煮込み加減 |
🍷 フィリップ・バカン ボーヌ(赤) |
| デザート |
天使(クレーム・ダンジュ) |
甘口を少々合わせる |
🍷 ゲベルツトラミネール 遅積み(伊フリウリ産・甘口) |
| 小菓子 |
小菓子4種 |
秀逸 |
— |
ペアリングの要点
✦**新玉ねぎのヴルーテ × シャトー・ルピュイ ロゼ 2011**
- スープにワインを合わせるのは珍しいが、少量ずつのサービスで提供
- カベルネ・ソービニヨン/フラン/メルローをセニエ法でロゼに仕上げた珍しいワイン
**ナバラン・ダニョー × フィリップ・バカン ボーヌ**
- 内田氏の希望でボーヌを。酸味が丁度良く大好きな地方。やや粘土質の土壌が作用(大岡支配人の説明)
**甘口ワインのバイザグラス**
- アムールは甘口を4種ほど用意。チョコのデザートには赤の濃いバニュルスを勧めるなど、日本のバイザグラスのサービスの進化を実感
内田氏のコメント
- 後藤シェフの料理はいつも完璧。今日の新作コースは全部スペシャリテといえるほどの、気合を入れた美味しい料理
- アミューズ「竹鶏物語」は見たこともない可愛らしい姿で、コンソメも本当に素晴らしい味
- レフェルヴェソンスから支配人に来た大岡さんのサービス・トークも素晴らしく、半分ずつの豊富なバイザグラスは優れたサービス
- 料理・サービスの質が素晴らしいのに来客数と比例しないのを疑問視。広く知られてほしいと切望
- 「まぎれもない一流のレストラン」と評価
内田氏のコメント
- 料理は相変わらず安定して美味しかった
- ギターの名手・福岡さんに、所蔵のモズライトギター(1967年ヴェンチャーズ来日後に残されたドン・ウイルスンのパールホワイト、父にねだり入札したもの)を弾いてもらう企画で訪問
- 45年間放置でメンテナンスが必要と聞き、この企画は断念。ノーキー・エドワーズのギターはボロボロのためドンのギターを選んでいた経緯
- 代わりに福岡さんがフェンダーのテレキャスターを持参し、ジュネス始まって以来のエレキギター入りバンドに
- ブルース・カントリー・ポップスの伴奏・間奏いずれも堪能。小節の効かせ方も好みで大満足。「君の友達」も好評
- やかましいイメージと違うエレガントなエレキ演奏で、ジュネスらしい新しいページ。誕生祝のような大満足
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| おつまみ |
白身の魚の刺身など数点 |
お任せコースに入る前 |
— |
| 握り① |
白身の魚 |
淡白なものから入る |
— |
| 握り② |
イカ |
— |
— |
| 握り③ |
エビ |
食べやすく二つに切ってある |
— |
| 握り④ |
タコ |
ヌルヌルを除くしごき方が見事。最高に美味しいタコ |
— |
| 握り⑤ |
マグロ赤身 → 中トロ → 大トロ |
— |
— |
| 握り⑥ |
コハダ |
大トロで脂っこくなった口を酸味で洗い流す再スタート |
— |
| 握り⑦ |
イクラ |
浅草海苔最高級で巻く |
— |
| 握り⑧ |
ウニ |
きれいなベージュ色でスックと立つ。金ラベル(最高級、グリーンラベル30個に1個の希少価値)。やや冷たい |
— |
| 握り⑨ |
アナゴ |
口に入れると溶ける柔らかさ |
— |
| 握り⑩ |
煮ハマグリ |
濃厚な味の連続 |
— |
| 〆 |
卵焼き |
コース終了の合図 |
— |
| 追加 |
かんぴょうの海苔巻 |
「あと、いかがしますか?」に応えて |
— |
| 香の物 |
漬物2〜3種 |
おしまい |
— |
内田氏のコメント
- 2014年4月29日、安倍首相とオバマ大統領がすきやばし次郎で会食。これを機に過去の思い出を回想
- 紹介者の連鎖(「Iさんの紹介の内田の紹介の…」)や、態度の悪い客は満員と偽って断る逸話など、客筋とマナーを重んじる次郎さんの姿勢を紹介
- 季節やネタの基本を理解する客には機嫌が直る。「わかるやつが来たか」と和やかに
- カンテサンス岸田シェフの「マグロの美味しい料理を研究中」に対し、「日本人が一番旨いと言うのが刺身なのだから見つかるわけない」と笑った逸話
- ウニは「人生観が変わるほどの味」。物事には最適な順番が存在すると感じさせる構成
- 小食の妻には小ぶりに握るなど、客が残さぬよう気遣う。すしを右手で食べやすいよう斜めに置く計算
- ミシュラン3つ星取得後、予約困難・コースが2万→3万円となり疎遠に。カラオケ二次会を嫌い接待に使わなくなった経緯も
- 真夏でも命の次に大切な両手を守るため手袋をして丸ノ内線で出勤する姿勢に敬意。現ミシュラン最高齢三ツ星として長寿記録の更新を願う
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
ポール・ロジェ(シャンパン) |
さわやかな風味・ソフトな酸味・繊細な泡、完璧な美味しさ |
🥂 ポール・ロジェ |
| アミューズ |
パプリカのムース |
— |
— |
| 前菜 |
フォワグラのコンフィ・イチジクのチャツネ・自家製ブリオッシュ添え |
店のスペシャリテ。身の詰まった滑らかな肌、綺麗なピンク色の本物のフォワグラ |
🍷 2008 ピノグリ・グランクリュ(アルザス/白・甘口) |
| スープ |
温かいワタリガニのポタージュ |
壺入り、下層に蟹のフラン。カニの匂いが強い贅沢なスープ |
🍷 2008 ピュリニー・モンラッシェ(白・辛口・ややクリーミー) |
| 魚料理 |
島根・浜田産スズキのポワレ・キャベツのムース・パセリとシトロンのソース |
刻みシトロンの酸味が印象的 |
🍷 2011 ロワール・ルージュ(赤/カベルネフラン+カベルネソーヴィニヨン) |
| メイン |
ブルターニュ産仔牛のロース肉のココット焼き・そのジュ |
大きなブロックで焼き、目の前で切り分けるサービス。脂身は少ないがねっとり感 |
🍷 2003 シャトーヌフ・デュ・パプ(赤/グルナッシュ主体・ミディアムボディ) |
| デザート |
せとかとマンゴーのジュレ・たれ蜜のグラス・エピスの香り |
上品な甘さ |
🍷 2006 シャトー・リューセック(貴腐ワイン/ねっとりした甘さ) |
| デザート(相手) |
チョコレートのデザート |
— |
🍷 グラハム 30年物ポートワイン(赤) |
| 〆 |
小菓子ワゴン7種・エスプレッソ |
ワゴンに27種類の小菓子、うち7種ほど。エスプレッソの苦さと対比 |
— |
ペアリングの要点
✦**フォワグラのコンフィ × 2008 ピノグリ・グランクリュ**
- 遅摘みではないのに甘口で、甘さに酸味がしっかりあってフォワグラと素晴らしいマリアージュ
**ワタリガニのポタージュ × 2008 ピュリニー・モンラッシェ**
- 熟成が進んだ辛口・ややクリーミーな飲み口がポタージュのまったり感とよく合う
**スズキのポワレ × 2011 ロワール・ルージュ(赤)**
- 濃いソースとシトロンのやや強い酸味に対し、魚でも赤ワインがぴったり
**仔牛ロース × 2003 シャトーヌフ・デュ・パプ**
- 肉のねっとり感の後に赤ワインを含むと、口中の脂身が洗われ両者がより美味しくなる「優れたマリアージュの効果」
**チョコレートのデザート × グラハム30年ポート**
- ポートの赤い色がチョコの色に似ており、料理とワインの色が似たもの同士が好相性
内田氏のコメント
- 2004年オープン以来、料理・サービスの高い洗練度、都心のオアシスといえる美しい一軒家のロケーションでひいきの一軒として通った
- いつもサンルーム中央の最も良い席に案内されるなど、店の配慮に恐縮。常連にはお店近くに住む歌手のジュディ・オングさんもいた
- シェフソムリエ杉本氏が開催したシャトー・コス・デストゥールネルの垂直テイスティングの会の高水準に感動した思い出
- 以前ボヤいた「リエーブル・ロワイヤル(野兎)」を次回メインに用意してくれた、めったにできない優れたサービスに感謝
- 満席のなか、シャンパンから始まる完璧な料理とワインのバイザグラス6種を堪能、今日も大満足
- 来年夏、飯田橋あたりに新しい一軒家のエメ・ヴィベールが新庭園とともに再オープン予定。スタッフとの再会を楽しみに待つ
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 課題料理 |
カワカマスのアンチェ、ファルシ/軽く燻製したソーモントラウトのアスピック |
コンクールの課題料理 |
— |
| 前菜 |
ソーモントラウトのアスピック・パテ・アンクルート・ホロホロ鶏とリー・ド・ヴォーのテリーヌ・田舎風パテ・舌平目とタラバガニとタコのテリーヌ・バスク産シャルキュトリー5種 |
前菜は全10種類、すべて満足の味 |
— |
| 魚 |
カワカマスのクネル・リヨン風アメリケーヌソース/オマールとホタテのソテー赤ワインソース |
魚は全4種類 |
— |
| 肉 |
骨付き仔牛肉のソテー・グラン・メール風/ルーアン鴨ビュルゴーのロティ・トリフソース/子羊のロースト・スパイス風味/黒毛和牛の鉄板焼き山椒風味 |
肉は全8種類 |
— |
| スープ |
あさりのスープ・ピストウ風味 |
— |
— |
| デザート |
ルバーブのフランベ・アルマニャックのアイスクリーム添え/カマンベールチーズのアイスクリーム/ガトー・サンマルク/メロンのジュレ・白ポルト酒風味 |
デザートは全14種類 |
— |
内田氏のコメント
- プロスペル・モンタニエ氏はフランス料理史を飾る著名な料理人にしてラルース百科事典の編集者。ジョエル・ロブション氏も1969年に同会で優勝
- 今回は例外的にモンタニエ氏の故郷カルカソンヌで2014年1月27日に開催、審査委員長はロブション氏、代官山のアンドレ・パッション氏も審査員
- 審査は作り手を伏せて採点する方式で、えこひいきの余地がない
- 隈元シェフは2004年ジャン・シリンジャー杯優勝で出場権を獲得。64回目にして初めて優勝杯が日本にもたらされた快挙
- 師匠の中村勝弘シェフの乾杯で開会。寡黙な隈元シェフの原稿棒読みのスピーチに大拍手
- 発起人の嶋村光夫氏、FFCCの大沢晴美女史らと歓談。嶋村シェフの「日本人のフレンチが歴史ある大会で優勝、オリンピックなら金メダルの快挙」という言葉が印象に残る
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
ドラモット(シャンパン) |
エチケットに1999、残り少なくフェア用のみ。先入観なしでもおいしく4杯おかわり |
🥂 1999 ドラモット |
| 付け出し |
ポルト酒風味の黒イチジク・ベゴニアの花/クロワゼ鴨のリエット入りグジェール/グルヌイユのベニエ・クーリ・ヴェルト |
3種。しっかりした味で上品。グルヌイユは大ぶりで肉が盛り上がり良いカエルを選定 |
— |
| 前菜① |
リュバーヴのソルベ・マイス(とうもろこし)の食感・ロゼ・シャンパーニュのジュレ |
ロゼシャンパンのジュレは贅沢な味、もっと量がほしかった |
— |
| 前菜② |
フレッシュ・セップのペルシェ(パセリ)・ほのかな柑橘の香るウフ・モレ(半熟卵)・トリフのエミッション |
生セップは身が柔らかく香り高く、これまでで一番。中央に大ぶりの半熟卵、黄身がとろける |
— |
| 魚料理 |
土佐の一本釣りアマダイ・そのコンソメとトマトのフリュイ・ジロールのソテー・キヌサヤのエチュベ・シトロネル風味 |
コンソメはかつおだしの風味が強く和食のお澄ましのよう。アマダイの皮はパリパリに立つ |
🍷 2010 シャサーニュ・モンラッシェ・プルミエ・クリュ・モルジョ(ジョセフ・フェヴレ/白・酸味控えめ) |
| メイン |
ラングドック産乳飲み仔牛のロース・ナチュラルなジュ・式部ナスのダミエ・ラングスティーヌ添え |
真二つにカットした手長エビはほとんど生のソフトな食感。17時半抜栓で飲みやすい |
🍷 2004 シャトー・ブラン・カントナック(マルゴー/赤・3種混合・ミディアム) |
| デザート① |
バジルのクレームグラッセ |
小さなデザート |
— |
| デザート② |
スリーズ(さくらんぼ)のエピセ(スパイス風味)・マラスキーノのジュレ・カカオのフイユテ |
エレガントなおいしさ |
🍷 2005 ピノ・グリ・アルテンブルグ・ヴァンダンジュ・タルディヴ(ワインバッハ/遅摘み・甘口) |
ペアリングの要点
✦**アマダイ × 2010 シャサーニュ・モンラッシェ1er モルジョ**
- 酸味が抑えられた好みの風味、ボリューム感も素晴らしくシュバリエ・モンラッシェの格を感じる味わい
**仔牛ロース × 2004 シャトー・ブラン・カントナック(マルゴー)**
- フルに近いミディアム、2004年は柔らかい仕上がりで仔牛ロースの繊細さと合う。17時半抜栓で9時には飲みやすく
**カカオのデザート × 2005 ピノ・グリ・ヴァンダンジュ・タルディヴ**
- 甘口ワインのややトロッとした飲み口と合う
内田氏のコメント
- 平松定番のシャンパン・ドラモットが一口で美味しく、聞くと1999年もので、残り少なくフェア用に使用とのこと。先入観なしに飲むと味は嘘をつかないと実感
- 小川シェフはまだ若いが本店シェフを丸二年任され、クラシックの素養が十分に鍛えられた有望な料理人と感じた
- 長年お世話になった支配人・高橋達郎氏が本日退職し実家の不動産業を継ぐ。キャーヴ・ド・ひらまつ時代に10年以上わがままなワイン選びに的確にリコメンドしてくれたことに大感謝
- 相席8人とも食べることが大好きで意気投合。隣は高橋支配人の奥様、向かいはベネッセ特別顧問の方
- 株主なので2割引、この料理・ワインの内容はリーズナブル。最後に厨房スタッフ15名ほどが全員挨拶、初々しく良い感じ
- ひらまつ本店の特別ディナーは春夏秋冬・年4回開催。次回は9月29日とマダムから早めにアナウンスがあり、忙しい客に親切と感心
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| アミューズ |
ポンデケージョ(小さなパン) |
チーズ味・スパークリングにぴったり |
🥂 ジェイ・シュラム・プレステージ2005 |
| 前菜① |
千代幻豚のテリーヌ |
中ヨークシャー種の小型豚。昭和30年代の主流豚で絶滅寸前まで行った品種。味わい深い |
🥂 ジェイ・シュラム・プレステージ2005 |
| 前菜② |
インカの目覚めのソテー・アッシュ・ア・ド・ヴォー |
バスク地方の料理。トマトベースのピリ辛味にタマネギ・仔牛の切り身。燻製ジャガイモにとろけるチーズ |
🥂 ジェイ・シュラム・プレステージ2005 |
| 魚料理 |
オマールとホタテのソースベシャメル |
ほんのり白味噌の味。オマールとシャルドネの相性 |
🥂 ジェイ・シュラム・プレステージ2005 |
| 肉料理 |
鴨の胸肉 アメリカンチェリーとブラックベリーのソース |
チェリーとベリーのソース |
🥂 ジェイ・シュラム・プレステージ2005 |
ペアリングの要点
✦**コース全体 × ジェイ・シュラム・プレステージ2005(スパークリング)**
- ブドウはピノノワール+シャルドネの混合。10度に冷やし、グラスの中で温まる過程で風味の変化を楽しむ趣向
- 黄金色でボリューム感がすごく、フィネス(余韻)が長い
- 洋ナシ・リンゴのフルーティさに、ブリオッシュ・ノワゼット・クレームブリュレのカスタードのリッチな風味
- 千代幻豚にもピリ辛にも負けず、鴨肉にも負けなかった
- カリフォルニアの太陽で育ったブドウの厚みはすごいが、ストレートな味わいで、シャンパーニュ地方のような複雑さは土壌の関係か少なめ
内田氏のコメント
- 1本16400円と高価なため、ボトルで取得。千葉氏がオルタシア在籍時から3年越しで飲みたかったスパークリング
- 「こんなに質の高いスパークリングがアメリカにあったのか」と世界の広さに感激
- 千葉氏はアメリカワインに関し日本で右に出る者がいないといわれる知識の持ち主
- 店の品ぞろえの90%がアメリカワイン。フランスワイン好みの客を粘り強く説得し「美味しい!」と言わせることに快感を覚えるという
- 帰り道に近くの和食「龍之介」に寄り、名物の冷汁(ゴマ風味の味噌をかける)をいただいた
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 付け出し |
黒オリーブのサブレ・グジェール |
黒オリーブを練りこんだ小さなサブレ/中心にグリュイエルチーズの大ぶりグジェール |
🥂 ブーシェPB シャンパン(ピエール・シニョン) |
| アミューズ |
ホタテ・レモンの皮のコンフィ・鱈の卵 |
小さなホタテの真中にチーズ、鱈の卵にバルサミコ酢添え。ソフトなホタテにレモンの酸味 |
🥂 ブーシェPB シャンパン |
| 前菜 |
日本酒でマリネしたフォワグラのテリーヌ |
野菜のジュレ、マンゴーとスモモのジャム添えポルト酒ソース。ピンク色の切り口、王道のフォワグラ |
— |
| 魚料理 |
オマール・ブルー ホタテ添え |
濃厚な貝のジュのクリームソース。北寄貝・ハマグリ・アサリ、貝類はシコシコ感 |
🍷 シャサーニュ・モンラッシェ・プルミエ・クリュ マシェリエール 2011(白) |
| メイン |
オックステールのシチュー |
ドミニクのスペシャリテ。牛の尾から余分な脂を削ぎ落とし煮込む。ほんのり甘口。付合せに塩茹で野菜(カリフラワー・芽キャベツ・インゲン・ニンジン)とバターリッチのマッシュポテト |
🍷 アンリ・クレール ブルゴーニュ・ルージュ 2010(赤・ピノ) |
| デザート |
桃のコンポート バニラアイスクリーム添え |
大ぶりの白桃をドーム状に甘く煮る。やや酸味あり、チュイル・バニラアイスとマリアージュ |
— |
| 〆 |
エスプレッソ・小菓子5種 |
マドレーヌ、バラ風味のギモーヴ、ダークチョコレート、杏のジェリー、生キャラメル |
— |
ペアリングの要点
✦**オマール・貝類 × シャサーニュ・モンラッシェ プルミエ・クリュ マシェリエール 2011**
- どちらも穏やかな風味で素晴らしいマリアージュ
**オックステールのシチュー × アンリ・クレール ブルゴーニュ・ルージュ 2010**
- ボルドーでも合うと思ったが、山本ソムリエが内田氏の好みを知りピノを選んでくれた
内田氏のコメント
- ブーシェのPBシャンパンは作り手ピエール・シニョン、シャルドネ40%の飲みやすくコクのある風味
- フォワグラは日本酒マリネだがほんのり丁度よく違和感なく、まさに王道の一品
- オックステールは煮込みで肉がパラパラと細長い筋にほぐれ「滅法美味しい」人気スペシャリテ
- マッシュポテトはオックステールから削いだ脂分を補填してバターリッチに仕上げる工夫。混ぜずに交互に食べて大満足
- ドミニク・ブーシェは輝かしい経歴の持ち主で、料理に高度なクラシックの素養が随所にうかがえる「本当に良いお店の一つ」
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 付け出し |
フリチュール |
シャペルのスペシャリテ。軽い油で稚鮎・タコのイボ・パセリ・レタスを揚げる |
🥂 シャンパン |
| アミューズ |
冷たいトマトのポタージュ |
夏のシャペルのスペシャリテ。アメリケーヌソースのような色。良いトマトのみで何も足さないありのままの味 |
— |
| 前菜① |
炙ったハモ |
冷たいきゅうりのすり身の上に乗せる |
— |
| 前菜② |
ラタトゥイユ シャモの半熟卵 |
自分で割って混ぜる素朴な料理 |
— |
| 前菜③ |
自家製スモークサーモン |
脂ののったもの、細かく切ったユリ根添え |
— |
| メイン |
北海道焼尻島の血飲み小羊 |
外園料理長のおすすめ。注文から3か月かかる。あばら肉、皮がカリカリの肉、ハーブを塗ったロース肉の塊など各部位を完璧な火入れで |
— |
| デザート① |
フルーツのコンポート |
シャペルのスペシャリテ。スイカ・イチジク・桃・パイナップル、それぞれ漬け込む酒を変える |
— |
| デザート② |
盛り合わせ |
チョコレートケーキ、レモンのタルト、生クリームリッチのケーキ、フランボワーズのソルベ |
— |
内田氏のコメント
- 11点の前菜から3点を選ぶうれしい迷いがあった
- 焼尻島の血飲み小羊が今日あったのはラッキー。アラカルトの量があり各部位を楽しんだ
- 音楽の実演も良い曲・優れた演奏と歌唱でいつもながら大満足
- 「料理、サービス、音楽と、楽しませる要素の沢山ある良いお店」
- 帰りがけにスペシャルイベントの案内:9月22日(月)「アラン・シャペルの思い出を受け継ぐ、グランシェフの饗宴」。小久江シェフと日本人一番弟子・宇都宮オトワレストランの音羽シェフ(ともに1947年生まれ)のコラボフェア。シャンパン1杯・税サ込で一人18000円、グラスワインセットは税サ込5000円。内田氏は予約済み
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 突き出し |
オリーブの粒(ライム添え) |
香り付けにライムの切り身を入れたガラスの小鉢。塩味がシャンパンとよく合う |
🥂 シャンパン |
| アミューズ・ブーシュ |
多彩な小鉢 |
ブランダードとジャガイモ(熱々)、生ハムとメロン、鳥レバー入りアーモンド風味マカロン、オクラのスリ流しで覆った豆乳のババロア、赤ピーマンのムース・チャツネ添え |
🥂 シャンパン |
| パン |
リグリアの特選オリーブ油・北海道美瑛のバター |
パンにつけたり塗ったり |
— |
| 前菜 |
トマトとブラータのサラダ |
ブラータはモッツァレラに生クリームを練りこんだ味。冷たいトマトスープを目の前でかける。夏らしい |
— |
| 魚料理 |
宮城産アイナメとズッキーニ |
甲殻類風味のリゾットを敷き、アイナメの上に熱いアーティチョークのフリット、レモンピール風味のムース |
— |
| メイン |
紀州鴨のロースト |
プルンプルンしたフォワグラのソテーを乗せる |
🍷 ボルドー デスクラーク(カベルネ70%・やや暖かめの常温・バイザグラス) |
| デザート① |
雷おこし風味のブランマンジェ |
浅草テイスト。本当におこしの風味。「浅草のオマージュしかできない独自性」 |
— |
| デザート② |
キンカンのムース |
半透明な飴のシートで蓋。季節を感じさせる初めての味 |
— |
| 〆 |
エスプレッソ・人形焼形のマドレーヌ |
オマージュのスペシャリテ。焼き上げたばかりの色々な人形焼の形。アプリコットのゼリー添え |
— |
ペアリングの要点
✦**紀州鴨のロースト × ボルドー デスクラーク**
- カベルネ70%の割に飲み口が滑らかでよくマリアージュした
内田氏のコメント
- 荒井シェフはあさって(土)の隅田川花火大会の客の準備で多忙の様子
- アミューズの色とりどりの小鉢に、味の確かさと客を喜ばせるサービス精神が表れている
- 「何を食べても美味しく、突然訪問しても、コンセプトの分からない料理が一皿もない」集中力を高く評価
- 今日も満席で、浅草のおばさんたちも優雅にディナーを楽しむ嬉しい光景
- 荒井シェフが「また古典料理をやっても良い」と言ってくれた。幹事の松崎さんと打ち合わせをしたい
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 付け出し |
黒オリーブ |
数粒 |
🥂 スパークリング(一杯800円・シャンパンは置かず) |
| 前菜 |
豚のテリーヌ |
鉄のココットでソフトな味。ねっとりした玉ねぎのコンフィ、ラタトゥイユ、小麦とベーコンのリゾットが小容器でサービス。「この豪華さ、初めから大満足」 |
— |
| スープ |
カボチャの冷たいスープ |
香りが高く良い材料。浮き身のクルトンにも味付けがある感じ |
— |
| メイン |
豚の胸肉のコンフィ |
おすすめ。脂身も豊かな大きなブロック。名はコンフィだが茹で上げた料理、ソースは穏やか |
— |
| デザート |
カスタードクリームとリンゴの包焼き キャラメルソース |
レネのスペシャリテ。甘く煮たリンゴとカスタードを薄いパートフィロで包み焼き。たっぷりの甘いキャラメルソース |
— |
| 〆 |
フランボワーズのゼリー・コーヒー |
小菓子 |
— |
内田氏のコメント
- 開店30分前に着いたが、準備中なのに快く冷房の利いた室内に入れてくれた
- ワインリストはリーズナブルなワインばかりで良心的なお店という印象
- フランス人シェフの店らしく塩味も甘味もはっきりした傾向で、内田氏の好む姿勢
- メディアにあまり登場したくない様子で、海辺の真夏でも観光客は少なく周辺の常連ばかり
- 「メニューも個性的、誠実なリーズナブルさがあちこちに表れたまずまずの良いお店」
- 鎌倉の他店メモ:和田塚のエテ(夏)は3か月待ちの一番人気、小町通り脇のフィデリテ(開店5年・健在、原宿パピヨン・ド・パリの蝶柄の見せ皿を使用)
- 帰りに豊島屋本店でリーズナブルで美味しいアップルパイを2つ購入。店員皆のすがすがしい接客態度に感心
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
持ち込みのシャンパン |
🥂 ブラン・ド・ブラン |
| 小鉢 |
トウガンの冷たいお出汁仕立て |
柔らかく煮たトウガンにスダチの風味 |
— |
| 前菜 |
ミズナスのしそ風味/プチトマトのうめソース/新レンコンの青トウガラシ風味 |
梅干しは美穂さん自家製2年物 |
— |
| 前菜 |
ゆでジャガイモ・小エビのマリネ添え |
会話中に剥いていたジャガイモを即調理 |
— |
| 揚げ物① |
ハーブと小ナスの素揚げ |
オリーブオイル揚げ、軽い食感 |
— |
| 揚げ物② |
ズッキーニのフライ |
シチリアのオリーブで揚げ、18か月熟成パルメジャーノを紐状でかける |
🍷 2010 コート・ド・ニュイ(赤・ブルゴーニュ) |
| 揚げ物③ |
アボカドのフライ |
生ハムを巻き、その塩味で |
— |
| 揚げ物④ |
新ショウガ/ジャガイモ・ゴーダチーズ風味/トウモロコシの揚げ物 |
トウモロコシは甘味豊富 |
— |
| 揚げ物⑤ |
イベリコ豚のとんかつ・マスタードソース |
オリーブで揚げる |
— |
| 〆 |
卵かけご飯 |
魚沼産三沢・大沢のコシヒカリを土鍋炊き、さっと揚げた卵をのせ黄身を崩す。お代わり、漬物で2杯目 |
— |
| デザート |
水まんじゅう |
涼やか |
— |
| 〆茶 |
コーデイアル(ハーブ・しょうがのシロップ) |
胃腸を整えるといわれる。冷たくして |
— |
ペアリングの要点
✦**ズッキーニのフライ × 2010 コート・ド・ニュイ(赤)**
- 当初は塩で供する予定を、赤ワインを開けたため同じ塩味のチーズ(熟成パルメジャーノ)へ変更
- ソムリエールの機転
- 赤ワインは開けたてなのにまろやかで酸も控えめ、内田氏好みの一本
内田氏のコメント
- 店名「クイント(5)」は美穂さんがやりたいことの5番目の目標から命名
- ワインとオリーブオイルという美穂さんの専門2つを楽しむ店
- ソムリエール用にドイツ・シュトルツのグラスを用意
- オリーブオイルは酸化するためフレッシュなうちに食べきるのが大事
- 完全予約制・宣伝なし、友人だけに来てもらいたいためホームページもなし
- 手慣れて忙しさを感じさせない自然体のサービスが心地よい、3人大満足
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
ピノ・ムニエ95%の香り高いシャンパン |
🥂 シャンパン(ピノ・ムニエ95%) |
| オードブル① |
豆腐製の細い乾燥麺の冷麺 |
枝豆・冬瓜・オクラとともにコンソメジュレで和え、大豆臭なし |
— |
| オードブル② |
大豆肉のフリット |
ナゲット程度にスライス、焼きナス・ミョウガとマリネ、エスカベッシュ風 |
— |
| オードブル③ |
白インゲン豆主体の野菜スープ ガルビュール風 |
ハムタイプのミラソーヤを使用 |
— |
| メイン |
大山鶏胸肉のミスト調理 |
しっとり仕上げ、ミラソーヤのそぼろ(ミートソース風)添え、ドライトマト黄・赤2色のピューレー |
— |
| デザート |
真夏のトロピカル |
マンゴー、パッションフルーツ、ココナツのババロアのアンサンブル |
— |
| 小菓子 |
ハート型のマドレーヌ |
アムターらしい |
— |
内田氏のコメント
- 「お肉のように食べられる大豆加工食品」を材料にしたフレンチという課題を後藤シェフが見事に達成
- アムールの鶏胸肉は肌がきめ細かく滑らかで素晴らしい品質と定評
- 「フランチ」は商標登録済み。毎月一回、人気店でフランチをする計画
- フレンチを応援する内田氏にとって心強い会。フレンチの歴史などで手伝いたい
- フレンチ好きと多く知り合えて有意義なひととき。会の発展を願う
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| お通し |
小鉢3品 |
— |
— |
| アミューズ |
鮎のコロッケ・スイカのソース |
内臓をリエットに調理し腹に詰めフライ、頭から食べられる。鮎×きゅうり(青臭いスイカ)の定番マリアージュ |
🥂 クリュッグ・ブリュット・グラン・キュヴェ |
| 前菜 |
夏野菜のサラダ・燻製ジャガイモソース/カスピ海バエリ・キャビア |
イタリア産キャビア大匙一杯、卵白・タマネギの定番付け合わせ |
ズブロッカ(ウオッカ・藁入り) |
| メイン |
キャビア丼 |
イラン産ベルーガ(1.5kg缶)大匙山盛り、トリフを散らしたご飯、脂分多く塩味控えめ |
純米吟醸酒「渓」(島根) |
| デザート |
キャビアのタルト |
チョコムース下敷きにバローナ社50%カカオの粒(キャビアそっくり) |
— |
| 〆 |
コーヒー・グリオットチェリーの柔らかなゼリー |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**キャビア各種 × 力強いワイン**
- クリュッグの重厚さは乳酸発酵せずじっくり樽熟成したボデイの厚みによる
- 1999サロンは8年樽熟成のコク、キャビアの塩味に負けず素晴らしいマリアージュ。「これが本当のサロン」と実感
- ジャック・セロスはアヴィズ・クレマン・オジェ3つのグランクリュ畑のブレンド、澱抜き2013.10.21。オマールの濃厚ソースに負けない
- 1990ブルーノ・パイヤールはマグナムで色濃く重厚なコク(オリエント急行の指定シャンパン)
- ベルーガのキャビア丼には純米吟醸「渓」。クセのない日本酒が塩味に負けないのはすごいこと
内田氏のコメント
- キャビア50グラムは一度のコースで食べたことのない量
- 支配人談:1か月ほど前、安倍首相夫妻が来店し85年サロンを飲み、99をはるかに超える風味だったとのこと
- クリュッグ、サロン、ジャック・セロスと飲み、フランス文化の高さを改めて実感
- この趣味で文化度・人生の豊かさが上がると大感謝
- コース3万円。フレンチのファンならこの高い文化を確かめる絶好の機会(11日まで)
- 下野シェフは「日ごろのお礼の感謝デー」と言うが、この内容では間違いなく赤字。満足感と申し訳なさが交錯
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
スペイン・エルブリ専用のビール(岐阜の業者経由で取り寄せ、ホワイトラガー、パクチー・コリアンダーの香り) |
イネデイット(ビール) |
| 前菜 |
5種の前菜(曲げわっぱ2段) |
グリーンアスパラのパルメザン・オリーブ油風味/イチジクのマスカルポーネ/お出汁で炊いた新牛蒡/ヤマイモ・ミョウガ・ツルムラサキの和え物 |
🥂 プルミエ・クリュ ブラン・ド・ブラン(やや酸味強) |
| 揚げ物 |
シイタケのフライ/アボカドのパルメザン風味/アナゴのハーブ風味フライ/加茂ナスの揚げ物 |
加茂ナスはそのままと味噌バルサミコソースで食べ比べ |
🍷 赤スパークリング(宮崎ツノワイナリー・マスカット・ベリーA、泡軽め) |
| 揚げ物 |
コロッケ |
男爵ジャガイモと挽肉でない豚肉、オリーブ揚げ、醤油バルサミコソース |
— |
| 〆 |
卵かけご飯 |
魚沼郡大沢コシヒカリの土鍋炊き、味噌・醤油漬けの黄身。お代わり、茄子とウリの漬物で2杯目 |
— |
| デザート |
葛餅(きなこ・黒蜜) |
懐かしい味 |
— |
| 〆茶 |
黒豆のほうじ茶 |
独特の風味 |
— |
内田氏のコメント
- イネデイットはエルブリのオーナーシェフがビールメーカーに指導して作らせた専用ビール
- 醤油にバルサミコを加えたソースがコロッケによく合うので驚き
- 宣伝をしていないため横塚さんの友人たちはまだ来ていない様子、ぜひ一度訪れてほしい
- 3人おなか一杯、満足して店を後に。後から4名グループも
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
シャルドネ主体ですっきり |
🥂 アンリ・ド・ヴェルレーヌ |
| アミューズ |
ウニのフラン・生のりのコンソメ/ホンモロコとイタリアンパセリのフリチュール |
デミタスカップ。フリチュールはアラン・シャペルのテイスト |
— |
| 前菜 |
ナス尽くし・北寄貝とともに |
いろいろなナスのマリネ、凍らせたオオバの冷たいパウダーをたっぷり |
🍷 ルシアン・クロシェ サンセール(白) |
| スープ |
鹿沼産ゴールドラッシュの冷たいスープ・マイロックのトマトソルベ |
甘いトウモロコシに酸味のトマトがアクセント |
— |
| 魚料理 |
和歌山県産天然ハタ・アンチョビー風味赤ピーマンのクーリー |
2切れで身を見せる盛り、ホワイト・黄ピーマン敷き |
🍷 2011 シャトーヌフ・パプ(白・グルナッシュブラン主体) |
| メイン |
黒毛和牛のロテイ・宇都宮産山椒とタプナードのソース |
砕いたピーナツがアクセント、ズッキーニのピューレー・カレー風味 |
🍷 バンドール(赤・ムールベルド/カリニャン/グルナッシュ・南仏) |
| デザート① |
刻んだパッションフルーツのデザート |
— |
— |
| デザート② |
チェリーとショコラ・ピスタチオのフォレノワール |
「ババ」変形、注射器でチェリーリキュールを注入 |
— |
| 〆 |
コーヒー・小菓子5種 |
はちみつの香りのべとべとに湿ったフィナンシェが特に美味 |
— |
ペアリングの要点
✦**ワインは地域を下って構成**
- シャンパーニュ → ロワール(サンセール)→ マコン(ヴィレグレッセ)→ 南フランス(シャトーヌフ・パプ白 → バンドール)と次第に南下
- ヌフ・パプの白は初体験、ボリュームがあり美味で驚き
- 力強い牛肉とバンドールがよく合う
内田氏のコメント
- ルシアン・クロシェの醸造家はブルターニュの二つ星ジルの奥様の実家
- オトワのデザートの質の高さは定評、若奥様の意見が強く反映。今年もオリジナリティあふれ大満足
- ミシュランに栃木版があれば間違いなく星が付くはず
- 帰りがけに音羽シェフと有意義な話
- 告知:9月22日(月)18:30より代官山ラ・ジュネスで、シャペル日本人弟子第一号の音羽シェフと小久江シェフのコラボ。シャンパン1杯付き税サ込18,000円、40名限定(20名ほど予約済み)
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
揚げパスタ・イカスミパスタのおつまみ |
オリーブオイルでカリッと揚げ |
イネデイット(エルブリ採用ビール) |
| 前菜 |
5種の前菜(曲げワッパ2段) |
紅オクラの梅しそ和え/白いゴーヤに鰹節/コリンキー(生食西洋カボチャ)に自家製マヨ/バルサミコ漬けマッシュルーム/昆布と塩の青トマト |
🥂 持ち込みブラン・ド・ブラン |
| 揚げ物① |
ジャガイモのフリット |
揚げたて熱々のさわやかさ |
— |
| 揚げ物② |
芽キャベツ/生イチジク/ナス素揚げ/アボカドのフライ |
芽キャベツは塩とバルサミコ、ナスは醤油、アボカドはパルメジャーノ |
🍷 ツノワイナリー シャルドネ(白・宮崎、酸控えめバランス良) |
| 揚げ物③ |
イチジクのフライ(味噌ソース)/セロリの葉のフライ |
セロリの葉はシャペルのフリチュールのように軽快 |
— |
| 〆 |
卵かけご飯 |
極上コシヒカリ土鍋炊き、ロースカツのオリーブ揚げ・粒マスタードで1膳、味噌漬け黄身で2膳目 |
— |
| デザート |
マスカット・アイスヴァインの甘味添え |
上品な甘さ |
— |
| 〆茶 |
ほうじ茶 |
直前に茶葉を煎った香ばしさ |
— |
ペアリングの要点
✦**オリーブオイルのテロワール談義**
- 生産量最多はスペイン。質ではトスカーナが高品質で舌にぴりっと来る
- 同じ種類でも小豆島栽培は滑らかでピリピリしない、テロワールの不思議
- オリーブ・オイル・ソムリエの横塚さんの話を聞きながら食べる心地よさ
内田氏のコメント
- オリーブはハーブの風味を感じさせ食欲促進の効能
- 横塚さんの友人たちはまだ来ていない様子、開店は友人の大事な転機なのでもう来てよさそうな頃
- 独特の感性にあふれた店、ご友人に一度は訪れてほしいと報告したい
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
氷入りの香り高い麦茶/紫蘇風味の冷酒 |
調理場からカウンター越しにサービス |
冷酒(紫蘇風味) |
| 猪口 |
イチジクの西京煮・辛子餡糸鰹 |
トロトロに柔らかいイチジクに冷たいピリ辛クリーム |
冷酒「菊乃井」一合(銅製容器・香り抑え) |
| 八寸 |
ほおずき5種盛り |
糸瓜酢づけに鱧ときゅうり/京ささげの黒胡麻和え/ヤマモモの葛饅頭/寄せ鱧の子の柚子風味/鶉卵の煮こごり・酒入り銀杏。「世界遺産」と興奮 |
— |
| 向付① |
明石天然鯛と太刀魚の刺身 |
太刀魚に出汁味の寒天 |
— |
| 向付② |
鱧の梅肉醤油・紫蘇の花添え |
夏の定番 |
冷酒 |
| 蓋物 |
加茂茄子の揚げだし・車エビのつみれ・唐辛子 |
茄子そっくりの陶器(蓋だけ本物のヘタ)、透明スープに香り強いつみれ |
— |
| 焼き物 |
鮎の炭火焼き(2匹) |
琵琶湖の鮎を稚鮎から生簀育成、10cmほど。頭から尻尾まで蓼酢で。焼き立てを2匹目も |
— |
| 強肴 |
青瓜土佐酢和え茗荷 |
茗荷は主菜に勝たぬよう細長く |
— |
| ご飯 |
鱧と枝豆の土鍋ご飯 |
濃すぎず薄すぎず、お代わり。留椀は赤万願寺唐辛子のすり流し・蓮根餅(真っ赤だが辛すぎない) |
— |
| 水物 |
黒蜜のアイスクリーム・黒胡麻豆腐 |
アイスは甘さ抑えず大ぶり、黒胡麻豆腐はねっとり |
— |
| 〆茶 |
熱いほうじ茶 |
残りご飯を包んでもらい、手拭いの土産も |
— |
内田氏のコメント
- 待合での麦茶など応用の効いた良いサービス
- 八寸のほおずき5種は美術のような見せ方、全く異なる味わい。「世界遺産」と興奮
- 蓼酢があまりに美味しく残りを飲んでしまうほど
- 若手の板前へ「コンセプトに首をかしげる料理が一つもなく、季節感と盛り付けの芸術性、さすが伝統料理」と感想→「京都の親方(村田吉弘さん)が喜びます」
- 村田吉弘氏は和食世界遺産化運動のリーダー格。登録後、日本人・外国人とも客が増加、英語表記も追加
- 食文化を「この世の天国の第一番」と表現。月替わりコースを全月制覇したい(あと8回)
- 人形町の玄治店浜田家も伝統的で美味しいが、立派な部屋に通されるのが敷居高く感じる
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
— |
🥂 ヴーヴ・クリコ |
| 前菜 |
醤油のアイスクリームと冷製コーンポタージュ・オマールエビ添え |
オマールは香り立ち身がぷりぷり、醤油アイスが甘いポタージュのアクセント |
— |
| パスタ |
本日の冷製パスタ |
焼き茄子と冬瓜の日本酒ソース、酒は前面に出ずほんのり |
— |
| メイン |
黒毛和牛の炭火焼き |
ほぼ生の牛フィレ3枚、胡麻だれで |
🍷 2010 ピノ・ノワール(赤・ソフト) |
| 〆 |
からすみ茶漬け |
生臭さが全くなく、塩味で茶漬けが引き立つ |
— |
| デザート |
桃のコンポート・桃のソルベ添え・ショウガライムのエスプーマ |
全体は優しい味、ショウガだけ強烈なパンチ |
— |
内田氏のコメント
- 前菜2品でよねむら修行の浅井オーナーシェフの力量がわかる
- からすみ茶漬けは生臭さを心配したが全く出ず、シェフのチェックに安心
- 多彩な料理が出てコース12,000円はリーズナブル
- 金曜なのに最後まで3人だけ、まだ世間に知られていない様子
- 高級飲食業界は良店が多く皆苦戦している印象。もう一度来てもいいと思える良い店
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
ブラン・ド・ブランでのど越しすっきり |
🥂 シャニシーラ(ブラン・ド・ブラン) |
| アミューズ |
生ハム入りミニクロワッサン/サマートリフとシラスのタルト・ベジタブルゼラチンのシートかけ |
アミューズから手の込んだ料理、6周年の思い |
— |
| 前菜 |
スイカと南高梅のネクター・トマトのジュレ |
梅の風味でスイカの青臭さが消えサッパリ |
🍷 2012 ドメーヌ・ド・モンコー ソフィート・サレット エイタ(白・女性醸造家・トロピカル風味) |
| 口直し |
バスク産リキュール・マンザナのグラニテ |
甘い青リンゴの味 |
— |
| メイン |
今帰仁アグー豚桃肉のロースト・ポルチーニのパイ包み |
レンズ豆・ぺルノー酒の香るソース。沖縄固有種の豚、パイ包みにポルチーニ満載、王子茸のフライも |
🍷 クリ・ド・トウール(ロゼ・コート・デ・トウール「リエーブル」=野ウサギ) |
| デザート |
ティラミスの変形 |
ティラミス風味マカロンとマスカルポーネのクレーム・グラッセを交互に食べてティラミスに |
— |
| 〆 |
小菓子・コーヒー |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**メイン(優しい味の豚料理)× クリ・ド・トウール ロゼ**
- 料理が優しい味なのでロゼを合わせ、ピッタリのマリアージュ
- 作り手「リエーブル」(野ウサギ)のラベルには皆野ウサギの横顔の絵
内田氏のコメント
- ニンニク風味のバスク風アイナメが美味
- バターが松ぼっくりのイメージの球体(トゲトゲ)など、すべてにシェフの思い入れ
- ポルチーニのパイ包みは香りが一気に立ち上り、もう一つ欲しくなるほど。過剰サービスぶり
- ワイン・税サ込で8,000円はリーズナブルすぎる。今帰仁シェフは根っからのサービス精神
- 余り知られていないが毎回素晴らしい。繁盛してほしい
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 前菜 |
ヴィシソワーズ(1,300円) |
どんぶり一杯ほどの量、味は平凡、黒胡椒を挽いてかける(アメリカンらしい) |
(この日はお酒をパス) |
| メイン |
プライム・フィレミニヨン プテイサイズ(200g・4,500円) |
USDA最上級プライムグレード、900度の特別オーヴンで焼き上げ、6cm角キューブのミディアムレア、肉汁ソース |
— |
| パン |
バゲット/タマネギ風味・クルミ風味のパン |
有塩バターと、特にタマネギ風味が良い |
— |
| デザート |
ホットファッジサンデー |
大ぶりガラス器に液体チョコ・バニラアイス3個分・山盛り生クリーム・マラスキーノチェリー、底のチョコと混ぜて食べる |
— |
内田氏のコメント
- オーナーのウルフギャング・ズウイナー氏はNYピーター・ルーガーで41年ヘッドウエイターを勤め2004年独立、マンハッタン本店ほかワイキキ・マイアミ等で成功
- ワインリスト充実、グラス7種・1,400円は良心的。シュラムスバーグのジェイ・シュラムは27,000円、オーパス・ワン88,000円、ケンゾーのリンド21,000円。ほとんど赤
- フィレミニヨンはこの肉質で4,500円はリーズナブル。隣のプライムステーキ2人前15,000円も美味しそう
- 日本の最高級ステーキハウスでは5万円もするので、この店で満足
- アメリカ料理が大好き、直球ストレート系で量も豪快。アーミッシュ村の思い出を回想
- 糖尿病が気になり初めてスープとデザートを少し残した、年齢を感じる
- 大満足で8,000円強なら許せる。もう一度家族で来るつもり
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
— |
🥂 グラスシャンパン |
| 前菜 |
サラダの盛り合わせテリーヌ添え |
普通の倍以上のグリーンサラダ山盛り、フォワグラのテリーヌ・ソテー、鴨の燻製、田舎風テリーヌ、生ハムの5種。ジョエルさんの指導が表れる |
🍷 2009 ポマール(赤・あけたてで滑らかバランス良) |
| メイン |
鶏の炭火焼 |
大皿で量が多い。色々な野菜・キノコの炭火焼、ポテトのグラタン・ドフィノワ、鶏の肝臓・心臓のソテー。ソースはジュ・ド・ヴォライユに白ワインとクリーム |
🍷 2009 ポマール |
ペアリングの要点
✦**メイン(鶏)× 2009 ポマール**
- ジョエルさんが「メインは鶏だから」と熟成5年ほどのポマールを選択
- あけたばかりなのに酸味も強すぎず滑らかでバランスが良い
内田氏のコメント
- ジョエルさんはミッドタウンのジェイジェイをクローズ後、地方都市での料理の夕べを月数回こなし元気。来月は名古屋ホテルオークラ250人、千葉アンバサダーホテルでも大規模食事会
- マダムジョエルとは昨年11月離婚も仲は良く週1〜2度電話
- ジョエルさんは「最盛期ワイン6000本・約4千万円持っていた」、一人でも必ず一本空ける習慣
- 「120キロから85キロに減量、豆腐・納豆・梅干が好き」と意外な好み
- カンテサンスを「何を主張したいかわからない、フランス料理じゃないのでは」と懐疑的。昔ながらのフランス料理を学ぶ動きはジョエルの出番
- 農事功労賞シュバリエ保持、オフィシェ昇格の話は「もういい」と辞退
- 食後は六本木のクラブBPでシャンパンを開け1時間ほど食事の話。割り勘
- 40年来の友人ジョエルさんの元気な様子に安心。アシェットも魅力的でもう一度行きたい
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| スープ |
おばあちゃんのスープ |
ニンジン主体の家庭的な温かいスープ・200円とリーズナブル |
— |
| 前菜 |
自家製パテ |
柔らかな豚肉のパテ。ピクルス2本、種抜きオリーブ2つ、ニンジン千切りのヴィネガー風味サラダ、バゲット、マイユ風マスタード・600円 |
— |
| メイン |
牛肩肉のカレー風味の煮込み |
幼児のげんこつほどの肩肉3つ、赤ワインソースで煮込み。グリーンサラダ・マッシュポテト添え。口に含むとカレーの風味が強い・1050円 |
— |
| デザート |
ファーブルトン |
ブルターニュの郷土菓子。クレープ生地を3cm厚に焼いたガトー、もちもちのカスタード風味。底に甘く煮たイチジクのカシス風味 |
— |
| 〆 |
コーヒー |
トータル一人2600円 |
— |
内田氏のコメント
- 来客とは食事時間に来てもらい、軽く食事をしながら雑談するのが長年のビジネスマナーとしている
- 今日はお酒なしだが、涼しくてシャンパンが恋しくなくてよかった
- 牛肩肉はフィレやロースの高級部位には劣るが、ビストロらしく十分美味しい。ソースにマッシュポテトをからめてソース自体を楽しんだ
- ファーブルトン(ファー=焼いた、ブルトン=ブルターニュ)は当たり前すぎてフランスの菓子屋には置いていない郷土菓子。これだけ食べ歩いていて初めての出会いで「世界は広い」と感じた
- アットホームでリーズナブルなこの店の存在価値は高いと評価
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 前菜 |
きゅうりとヨーグルトの冷製スープ |
ベリーとバジル風味、メロン風味入り。目の前でたっぷり注ぐ。青臭くなく美味 |
🥂 ピカール・サルモン・ブリュット・レゼルヴ(ピノ・ムニエ主体・コクのある良いシャンパン) |
| 魚料理 |
ホタテとカリフラワーのキャラメリゼ(ソテー) |
ケイパーのエマルジョン(ソース)。ソースたっぷりをスプーンで完食 |
🥂 ベリーニ(ライチ風味スパークワイン・サービス、ほんのり甘い) |
| メイン |
南部鶏のクリスピーチキン |
クリームで和えたコーンたっぷり、コリアンダー添え。沖縄パパネロ(唐辛子)のオレンジ色ソース。カリカリ度が最適でピリ辛 |
🍷 ワシントン州クラワイ・ヴァレーの赤(シラーのように濃いがまろやか) |
| デザート |
パイナップルのスダチ風味 |
真空パックでスダチの風味を移す。バナナのアイスクリーム添え |
— |
| 〆 |
コーヒーと小菓子 |
フランボワーズの求肥、西京味噌風味のキャラメル、柚子風味のジェリー、ヌガー |
— |
ペアリングの要点
✦**メイン(クリスピーチキン) × ワシントン州クラワイ・ヴァレーの赤**
- 色はシラーのように濃かったが、飲むとまろやかにマリアージュするワイン
内田氏のコメント
- お昼の4800円のコースを注文。イタリアのガス入りフルチャーノ・フィレッテは発泡やや強く美味
- ジャン・ジョルジュ・ヴォンゲリステイン・シェフ(当時58歳)はアルザス生まれ、オーベルジュ・ド・リルのポール・エーベルランに師事、ポール・ボキューズ、ルイ・ウーテイエの下で働きNYに旗艦店。ミシュラン三ツ星を8年連続獲得
- 彼の料理はミートストックや生クリームを使わず、野菜の水・果物のエッセンス・ハーブ主体のヴィネグレットソースを使うシグネチュア・キュイジーヌ
- 全体に質の高い料理・サービスで良い店。一軒家の贅沢な空間はバックに大手結婚式場がついていることで理解
- ほろ酔いで楽しい気持ちで帰途についた
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 前菜 |
鴨と白レバーのテリーヌ |
白レバーの風味はほとんど感じられず、良質な軽めの鴨のテリーヌという感じ |
🥂 スパークリング(シャンパンより軽いが800円でまあまあ) |
| スープ |
ニンジンのポタージュ |
新鮮さからして冷凍ものではなくちゃんと作っている |
— |
| スペシャリテ |
フォワグラのコンフィ・干しブドウのクリーム・ブリオッシュ添え |
身がぎゅっと締まり、ナイフが滑らかに入る。口に含むそばからとろける。スペシャリテの値打ちあり |
— |
| メイン |
三元豚のソテー 焦がしバターソース |
三元=三種の原種豚の掛け合わせ。大ぶりな良い格好のソテー。焦がしバターは穏やかな味 |
— |
| デザート |
モンブラン カシスのソルベ入り |
キャラメルのアイスクリーム添え。カシスの酸味が抑えられ栗のムースと良く合う |
— |
| 〆 |
コーヒーと小菓子3つ |
生チョコ、バタークッキー、マドレーヌ |
— |
内田氏のコメント
- サービスの奥様は、6名分の皿を出して回る帰りに空き皿をついで片づけたりせず、その席に集中してから別席をケアする、しっかりとサービスの基本ができている方
- どの料理も良い素材をシンプルに調理しており、そつはないが感動するほどではない。リーズナブルな店ゆえ感動レベルまで求めるのは無理
- 丁寧な店と感じた。お昼はサービス料を取らず、ちょうど4千円を支払い満足して退店
- 隣の中高年女性団体は年金・傷害保険など専門的な話で盛り上がっていた(夫の話題はゼロ)
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| アミューズ |
フリチュール(シャペルゆかり) |
ワカサギ、アナゴ、キス、シラウオ、セロリ葉。手でつまむ軽いフライ |
🥂 シャンパン・マム |
| 前菜① |
日光ヤシオマスのコンフィ |
那須高原今牧場のシェーブルチーズ、宇都宮産ビーツのヴィネグレット。低温オリーブオイルでゆっくり火入れ、彩り美しい(オトワのスペシャリテ) |
🍷 1998 ロワール オー・モワンヌ(白・熟成頂点で真黄色、スモーク料理に合わせて) |
| 前菜② |
オマールのサラダ(シャペル伝説のスペシャリテ) |
プリプリのオマール、サラダ菜、ハトの胸肉、ハム、秋トリフ。当時の完璧なスタイルで再現 |
🍷 2011 クローズ・エルミタージュ(ルーサンヌ+マルサンヌ、酸味まろやか) |
| スープ |
鹿沼産ゴールドラッシュの冷たいスープとトマトのソルベ |
天然の甘いトウモロコシと、酸味・甘みバランスの良い凝縮トマトのソルベ(オトワのスペシャリテ) |
— |
| 魚料理 |
アマダイの鱗焼き ローヌ赤ワインソース |
小ナス・小芋添え。うろこが立ち軽い揚げせんべいのよう。餌の小エビに合わせ小エビを添える(小久江氏のスペシャリテ) |
— |
| メイン |
蒸した黒毛和牛 黒毛和牛と伊達鶏のコンソメ |
季節の野菜添え。ポトフのようにスープに半分沈む蒸肉を切って浸しながらいただく |
🍷 2011 ミッシェル・グロ オー・コート・ド・ニュイ(魚の赤ワインソースにも合うよう早めに供) |
| チーズ |
フロマージュブランのアイスクリーム |
栗の花からの蜂蜜とともに。落ち着いた何気ない美味しさ |
— |
| デザート |
和梨と真珠卵のウフ・ア・ラ・ネージュ |
宇都宮永見果樹園の和梨、米だけ食べさせた真珠卵(黄身が真っ白)、シャルトリューズ・リキュールの薄膜のボール添え。オール純白 |
— |
| 〆 |
子菓子十数種類から選択 |
マカロン、チョコ、フィナンシェ等。果物のジュレを中心にいただく |
— |
ペアリングの要点
✦**前菜①(ヤシオマスのコンフィ) × 1998 ロワール オー・モワンヌ**
- スモークをかけた料理に合わせ、熟成が頂点で真黄色になった白を供。良く合った
**メイン(蒸し和牛コンソメ) × 2011 ミッシェル・グロ オー・コート・ド・ニュイ**
- 魚(アマダイ)も赤ワインソースなので、合わせられるよう早めに注いだサービスが見事
内田氏のコメント
- オーナー黒田氏の挨拶、両グランシェフのメニュー説明からスタート。店は満席で壮観
- フリチュールを手でつまみ、昔のポートピアのアラン・シャペルでの食事を回想。三ツ星店で手で食べさせる感性はシャペルが初めてで、優れた独自性として語り草
- オマールのサラダはフランスの料理評論家が「世界一のサラダ」と評した一品。当時ポートピアで家族4人で食べた感動がよみがえり、完璧な再現に小久江氏へ大感謝
- 音羽氏「素材の組み合わせだけで簡単に作れる料理が人気で、苦心して作った料理が不人気なことはよくある」との面白い解説
- 和梨と真珠卵のウフ・ア・ラ・ネージュは、見て驚き食べて美味しい、後世まで名前の残るオトワのスペシャリテと確信
- この夜のため当日昼の営業を休んで取り組んだ姿勢に敬意。デザート後に上品な音楽の実演。次回は11月、小久江シェフと日本ソムリエ協会会長・岡氏のコラボでテーマはブルゴーニュ
- 数か月に一度はこうしたイベントをやってほしいと希望。満足感に満ちたほろ酔い気分で退店
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 一献 |
菊花の香り酒 |
瓢箪型容器から、瓢箪の底で作った金色の盃に注ぐ |
— |
| 八寸 |
燻し秋刀魚寿司柘榴添え・エビの紹興酒漬け・子持ち鮎鞍馬煮・茶巾栗・新銀杏酒煎り・イチョウ芋・松葉素麺 |
寿司飯はサフランで黄色く色付け、鞍馬煮は鞍馬産山椒、茶巾栗は無糖の栗ペースト、イチョウ芋はイチョウ葉形のチップ、松葉素麺は緑の素麺を松葉に見立て海苔で接点を巻く |
🍶 月の桂(冷酒・コクのあるタイプ) |
| 向付① |
明石の天然鯛・うおぜ(えぼ鯛)の昆布じめ |
鯛はわさび、うおぜはポン酢のゼリーシート添え、各二切れ。菊の花の酢漬けがアクセント |
— |
| 向付② |
メジマグロの刺身・黄身醤油 |
小ぶりなマグロ二切れに辛子、黄身を3日間醤油・砂糖・みりんに漬けて濾した黄身醤油で |
— |
| 蓋物 |
鱧と松茸の土瓶蒸し |
澄まし汁に鱧と松茸がたっぷり。鱧は最後の時季 |
— |
| 焼き物 |
子持ち鮎の杉板焼き・椎茸添え |
丸々太った子持ち鮎を薄い杉板で巻き紐で結わえ、火の付いた杉と紅葉した葉とともに供す |
— |
| 強肴 |
小蕪の風呂吹き |
たっぷりの胡桃味噌、胡桃の実添え |
— |
| 御飯前 |
壬生菜・春菊・菊の葉・マイタケ・マスの卵のサラダ |
松茸ご飯を待つ間のサービス |
— |
| 御飯 |
松茸ご飯 |
釜一杯に小さな松茸の切り身が無数に。土産用に折詰めも |
— |
| 留椀 |
蕪のすり流し |
蓮根、蕪の葉、底にワサビ。香の物の細い昆布の佃煮が絶品 |
— |
| 水物 |
ほうじ茶のアイスクリーム・丹波干しイチジクの松風添え |
レモンのアイス・洋ナシのコンポートと選択制 |
— |
内田氏のコメント
- 八寸だけで10月(神無月)の季節感を見事に表現していると感心
- 黄身醤油が滅法美味しく残りを全部飲んでしまった。フレンチのリヨン風サラダの半熟卵を置き換えたらと着想
- 杉板焼きから、甲州の白ワインを杉樽で熟成させたら/杉の枡で甲州を飲んだらという発想を得た
- 待たせないためのサラダのサービスに「おもてなしの心そのもの」と感心
- 12時着で気付けば3時近く。責任者の板前が門まで見送り
- スタッフ総勢35名(接客10名・下ごしらえ25名)、デパート卸の高級弁当も毎朝ここで製造と聞く
- 次は冬の献立を食べに来たいと締めくくり
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| アミューズ |
赤パプリカのムース・ハーブとトマトのジュレ |
ショットグラスの二層仕立て。ねっとり感とさわやかな香り |
🥂 ル・ノーブル・キュヴェ・アンタンス(シャルドネ40%/ピノ・ノワール30%/ピノ・ムニエ30%、瓶熟成30か月) |
| 前菜 |
サーモンのマリネ・タプナードソース・ブリオッシュ添え |
マスの卵、インゲン、ディル、チーズのムース、カリカリのベーコン |
— |
| スープ |
粒入りグリンピースのヴルーテ・甲殻類のジュレ |
ポタージュより濃厚なクラシックなスープ。ラディッキオの苦味がアクセント |
— |
| メイン |
シャラン産鴨のソテー・かんきつ類のソテー添え・鴨のジュとハーブのソース |
厚さ3cmの胸肉。オレンジ・グレープフルーツ・ピンクグレープフルーツを一房ずつ |
— |
| デザート① |
アールグレイのアイスクリーム・アールグレイのパウダー・レモンとはちみつのジュレ |
プルンプルンの膜のジュレ |
— |
| デザート② |
マスカルポーネのアイスクリーム・キャラメルのアイスクリーム |
ティラミスの構成。ココアパウダー、コーヒーを練りこんだ飴のシート、エスプレッソの泡 |
— |
| 小菓子 |
カカオ60%のミルクチョコレート板チョコ |
ベージュ色のミルクリッチ |
— |
ペアリングの要点
✦**メイン × かんきつ類**
- 鴨のソテーに最もマリアージュしたのはピンク・グレープフルーツ
- かんきつ類と鴨という昔からある素晴らしいマリアージュを楽しんだ
内田氏のコメント
- ル・ノーブルは瓶熟成30か月(クリュッグでも36か月)でその複雑味に納得
- バラ(店名)にちなみ各テーブルに白い大輪のバラ。28席ほどのやや小さな室内、4組の客
- 「エメ・ヴィベールでしか味わえなくなった」濃いヴルーテを評価
- デザートが鮮やかに違うので「パティシエが代わったのか」と尋ねたところ、シェフパティシエが自ら作るようになったとの答え
- 麹町時代の閉店を惜しみつつ、新生エメ・ヴィベールへ今後も通いたいと記す
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| アミューズ |
ホタテのムース・カリフラワーのムース・栗のピューレー |
二階建ての穏やかな味に栗ピューレ、目の前で白トリュフを削りかけ |
🥂 2009 フランチャコルタ マルクジーネ ブラン・ド・ノワール(ミレジマート) |
| 前菜 |
カルネ・グルーダ(生肉)・パルメザンチーズのスライス添え |
たっぷりの白トリュフ |
🍷 2012 ピエモンテ リースリング(白/マルセル・ダイス由来の苗、まろやか) |
| 卵料理 |
烏骨鶏の目玉焼き・チーズフォンデューソース |
白トリュフ削りかけ。烏骨鶏は年70個しか産卵せず栄養満点 |
🍷 1998 バローロ(赤/マグナム、ネッビオーロ、デカンタせず) |
| パスタ |
白トリュフのリゾット |
トリュフコースの定番、強い香り、ややアルデンテ |
— |
| メイン |
短角牛のロースト・ジロール茸添え |
白トリュフ削りかけ。短角牛は4大和牛の一つ |
🍷 2011 カンパナイオ(赤/カベルネ50%・メルロー50%、ラフィットが提携指導、日本入荷80本中16本をアフェットが確保) |
| デザート |
白トリュフのジェラート |
これでもかと白トリュフをかけて |
🥃 スコッチ シングルモルト・ウイスキー |
| 食後 |
ハーブティー(4種ブレンド) |
70種から各自の希望に合わせブレンド。淹れて5分待つ |
— |
ペアリングの要点
✦**アミューズ × ブラン・ド・ノワール**
- 白トリュフに負けないよう、ブラン・ド・ブランでなくごく少量生産のブラン・ド・ノワールを選択
- 大渕さんの感性に脱帽
**白トリュフのジェラート × シングルモルト・ウイスキー**
- 甘口ワインだと両方甘ったるく締まりがなくなる
- トリュフ風味のジェラートにスコッチを舐めるように合わせると大正解
- ウイスキーとジェラートのマリアージュという新しい発見
内田氏のコメント
- 今年の白トリュフは握りこぶし大で1kg80万円。過去にはザ・フェラーノで6kg…(1kg600万円、1.5kgが2900万円で落札の逸話)。世界で最も高価な食材
- トリュフは土中のキノコで、雄豚のフェロモンと同じ匂いを出すため雌豚が探すと言われる
- 1998バローロをデカンタせず、注いでからの風味の変化を楽しませる大渕さんの考えに同感
- 2011カンパナイオの完熟度に驚き、いつかもう一度飲みたいワインと評価
- 15,000円は大赤字と思うが、大渕さんは「日ごろの顧客への感謝デー」と割り切り
- 6時半開始の会が気付けば11時近く。ご案内いただいたYさんに大感謝、年一度は再訪したいと締める
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 付け出し |
グジェール(豚のリエット入り)・赤ピーマンのサブレ |
竹炭を敷いた木のケースに熱々で。サンザシの葉添えの和の美意識 |
🥂 アンリオ・ブリュット・スーヴェラン(白赤半々・辛口) |
| パン |
自家製ライ麦パン・バター・サーモンのハーブムース |
バターだけでは変化に乏しいとの細やかな気遣い |
— |
| 前菜① |
アボカドのフォンダン・ツブ貝・ホタテ・ウニ・トマトのジュレ |
ジャム瓶状の器。オキサリスのハーブがアクセント |
— |
| 前菜② |
パルメザンチーズのクレームブリュレ・セップ茸入りファーブルトン |
飴だけの甘さのブリュレ、ねっとりしたガトーにセップを多用 |
— |
| 前菜③ |
サワラの炙り |
表面だけバーナーで白く炙り中は生。ベニクルリ大根・オレンジ・プチトマト・ナガノパープル・シャインマスカット、凍らせ粉砕したサワークリーム |
— |
| メイン |
イトヨリダイのポワレ・焼きナスのピューレ・セップ茸のクリームソース |
カシューナッツ、芽ネギがアクセント。やや濃いめのソース |
— |
| デザート① |
韃靼蕎麦茶のブランマンジェ・ゲランドの塩アイスクリーム |
完熟オリーブオイルをかけて |
— |
| デザート② |
モンブラン |
メレンゲ+マロンクリーム3組、栗の渋皮煮、生クリーム、プルーンのコンポート、カシスの膜。口の中で自分なりに構成 |
— |
| 食後 |
エスプレッソ・フィナンシェ |
焼き立てで表面にバターがにじむ |
— |
内田氏のコメント
- 松本シェフは麹町オー・グードジュール開店時のスーシェフ→日本橋メルヴェイユ開店と同時に料理長→独立
- カトラリーはポルトガル製、ワイングラスは木村硝子、水のグラスは菅原硝子、バターナイフはブラックチタンと、松本シェフ・田中智人支配人のこだわり
- 店名ラ・ペから1995年パリのカフェ・ド・ラ・ペ(ル・グラン1階)の思い出を回想。フォワグラのテリーヌの厚切りに驚いた当時の体験
- 前菜・メインまでで松本シェフの力量の確かさが分かったと評価
- 開店早々で7組の入り(顧客に葉書千枚)。隣客のメインは「ルイビ豚」(旧称ルイビトンが商標で使用禁止に)という小話
- 昼は安いが夜は高い店が貸切り状態になりがちと、ディナーの価格設定の難しさに言及
- 一皿一皿美味しく満足、季節が代われば再訪したいと締める
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 定番 |
トンカツ定食 |
トンカツソースに摺り胡麻を入れて食べる |
— |
| 定番 |
トンテキ(ポークソテー) |
濃厚なソースをかけて |
— |
| 主役 |
ソフトクリーム(200円) |
ガラス器入り。ややざらざらした完璧なミルクのジェラートの食感、甘さもさわやか |
— |
内田氏のコメント
- 今日の主役は食後のデザートのソフトクリームで、これが格別美味しいと紹介
- ホテルオークラ ラ・ベル・エポックのミッシェル・ブラス・フェアで食べたミルクのアイスクリームより美味しいと感じている
- 先週日曜の夜は嫁と3歳の孫を連れ、ソフトクリームのためだけに再訪。3人でデザートだけ食べて出てきた
- 店側は「材料を買って普通に機械にかけているだけ」とのこと。これを食べたくてトンカツやトンテキを食べに行く感覚
- 浅草に用があれば試して感想を教えてほしいと呼びかけ
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| シャンパン |
スリスコラン・エキストラ・ブリュット・ブラン・ド・ブラン |
カキ氷の銀製ボウルから5種選択。すっきり爽やか |
🥂 スリスコラン ブラン・ド・ブラン |
| お通し |
赤ピーマンのムース・チョリソ風味のマカロン/栗のチュイル・リコッタ・トリュフ/ポークの舌先と足先の煮凝り・ラビゴットソース |
小さいのに手が込んだ3種 |
— |
| 前菜 |
毛ガニとカリフラワーのババロア・コキヤージュのジュレ・オシェトラキャビア・そば粉のブリニス |
アサリのエキスのジュレ。ブリニスは太めのスティック状 |
🍷 ルシエン・クロシェ 2006 サンセール(白/遅摘み、収穫日10月10日表記、この15年で3回のみ生産) |
| 魚介 |
分厚いホタテのロティ・セップ茸のクリーム・アルバ産白トリュフと栗のチップス・カボチャのニョッキ・キノコのブイヨン |
ムース仕立て |
🍷 2011 イグレック(白/シャトー・ディケム、ソーヴィニヨン・ブラン、ツンとした香りと酸味で余韻が長い) |
| 魚料理 |
サラダ菜に包まれたアマダイのヴァプール・クレソンのクーリー・カブのフォンダンと貝類・鱗のクルスティヤン・ソースシャンパーニュ |
鯖寿司を意識した姿。カブをくり抜き貝類を詰め、鱗のフライをのせる |
— |
| メイン |
和牛フィレ肉のロティ・トリュフソースのラケ・フォワグラのラヴィオリ・ニンジンとズッキーニのコンフィ |
ペリグーソースより軽いポートワインベース。フォワグラにエストラゴンを練り込む |
🍷 2005 ジヴリー・シャンベルタン ドメーヌ・ロワ・マルク・クロ・プリュール(赤/しなやかで鉄っぽい風味) |
| デザート① |
マロンのパルフェグラッセ・ショコラブランのムース |
淡雪のような白チョコのムース |
— |
| デザート② |
洋ナシのコンポートとカシスのクレーム・ソルベポワール・ヌガティーヌ |
洋ナシをくり抜きナシのソルベ、上に丸いカシスのクリーム |
— |
| 小菓子 |
ユズのタルト・チョコレート・ピスタチオのマカロン・プチシュー・赤い果物のゼリー/ワゴンの小菓子30種 |
果物ピール3種、ヌガー、生キャラメル、ライチのジュレ、ラムのチョコボンボン、ギモーヴ等 |
— |
ペアリングの要点
✦**毛ガニの前菜 × 2006 サンセール(遅摘み)**
- 本来サンセールは酸味が命だが、遅摘みでほんのり甘く、料理に素晴らしくマリアージュ
- ソムリエ中本さんは「今日のような料理のときだけ登場させる」「生産年には毎回5ケース買う」と扱いにくいワインの使い方を熟知
**ワインの合わせ方について(中本さんの名言)**
- 「料理に合わせるのではなく、お客様に合わせる。だから何通りもある」
- お客様のレベルが違えば出すワインも違う。おもてなしの基本
内田氏のコメント
- イグレックの余韻(フィネス)の長さから、ワインの性質は人の手の影響はわずかでほとんどが土地・気候次第と学ぶ
- メインのトリュフソースは定番ペリグーかと思いきや軽いポートワインベース。ソースペリグーは別物でもっと重いと知る
- 1855年ボルドー格付け後のフィロキセラ被害、テロワールが残ればカベルネ・メルローを植え直して最良に、という中本さんの解説
- ブルゴーニュが王様・ボルドーが女王という評価の背景(歴代仏王の嗜好、英領の歴史、度数、流通の便)を教わる
- 「良いワインは基本的に良い畑次第」が今日の学び
- 小菓子ワゴンは30種で壮観。気付けば3時、名残惜しく帰途に
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| お通し |
ポップライスのピリ辛・カシューナッツの黒糖まぶし |
2種 |
🥂 ミッシェル・チェルジー・ブラン・ド・ブラン |
| アミューズ |
生クラゲのゼリー掛けオリエンタル風味 |
— |
🍷 2011 メルキュレ(白/シャルドネ) |
| 前菜 |
カンパチの刺身・カブのピクルス・姫サザエの甘辛煮・蒸し鶏の辛味風味 |
エピセこだわりの4種、味の濃い蒸し鶏は最後に |
🍷 2012 ジャッキーノ(白/サヴォワ、ルーセット・ド・サヴォワ=アルテイス) |
| スープ |
フカヒレ・カニ肉・干し貝柱のスープ |
高級食材3つ、やや濃い濃厚な味(ワインは合わせず) |
— |
| 魚料理 |
鯛の蒸し焼き・ポルチーニのソース |
ナージュ風に半分スープに沈む、柔らかくフレンチのよう |
🍷 ドメーヌ・ガベッソン(白/プロヴァンス、ロル80%・セミヨン20%) |
| メイン |
柔らかく煮込んだ牛タンのポーラーソース |
ポーラー=泡辣、パンチのあるピリ辛。分厚いのに柔らか、本日の白眉 |
🍷 2010 シャトー・デステブロン(赤/プロヴァンス、ムールベードル単一、ヴァン・ド・フランス格)+🍷 2011 ロナン(赤/ボルドー、シャトークリネのサードラベル、メルロー100%) |
| 〆 |
担々麺 |
名物。ゴマのリッチさとトウガラシの辛さが良い出汁に |
— |
| デザート |
紹興酒風味のプリン・薄味の杏仁豆腐 |
— |
— |
| 食後 |
香りの良いお茶・ドライフルーツの小菓子 |
ジャスミン茶のような香り |
— |
ペアリングの要点
✦**四川料理 × バイザグラスのワイン**
- 完璧なバイザグラスによる中華のコースは初めてで楽しい体験
- 初めての品種(ルーセット・ド・サヴォワ等)が多く、スパイシーな中華にも負けず合う
- 牛タンには赤を2種(プロヴァンスのムールベードルとボルドーのメルロー100%)合わせ、安積オーナーの提案も楽しんだ
内田氏のコメント
- フカヒレ・カニ・干し貝柱のスープにはワインを合わせない(スープは通常合わせにくい)
- 牛タンのポーラーソースが分厚いのに素晴らしく柔らかく、本日の白眉と評価
- 個室がいくつにも分かれ、満員でも他客がよく分からない設計。人に会うのを嫌う芸能人がよく来ると納得
- 1、2年いつか行きたかったバイザグラスの中華の名店を、招待で体験でき感謝と締める
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| スパークリング |
「嘉」シャルドネのスパークリング |
山形・高畠ワイナリー。泡の強さはほどほど |
🥂 嘉(国産スパークリング) |
| お通し |
丹波の黒豆の卵豆腐・ワタリガニ・太刀魚の卵添え |
黒と白が混ざり美しい灰色のムース、太刀魚の卵は塩味軽くインパクト大 |
— |
| 八寸 |
菊菜と松茸のお浸し・ジャガイモの酢の物・栗の甘露煮(イガ栗見立て)・サイマキエビの酒盗和え・タラの白子のパルミジャーノ風味・丹波黒大豆の枝豆・イチジクのソテー・卵のカステラ・揚げギンナン |
それぞれしっかり味があり豪華。ジョエルさんも「星がつくね」とご機嫌 |
— |
| 椀 |
ワタリガニの真丈・松茸・スダチの澄まし椀 |
出汁は真コンブとカツオブシ70%・マグロブシ30%(甘味が増す) |
— |
| 刺身 |
サワラの藁焼き炙り・関アジ |
醤油代わりに卵白に醤油を加えた「醤油のスフレ」(高野豆腐そっくり) |
🍶 龍力(兵庫・吟醸/冷酒、香り控えめ) |
| 握り |
兵庫産穴粟(しそう)牛の握り・ウニ |
口の中で柔らかい牛とウニが混ざる |
🍶 田村(北海道・純米大吟醸/冷酒、吟風100%、骨格しっかり) |
| 焼き物 |
タチウオの若狭焼(松茸巻き・墨炙り) |
脇役にアボカドの照り焼き・酢漬けかぶら・燻製チーズ・胡麻まぶしレンコン・金時芋の煮つけ |
🍶 渓(島根・王禄酒造/冷酒、風味とコクのバランス良) |
| 主菜 |
穴粟牛のメレンゲ焼き |
塩釜焼を、牛を醤油麹に漬け外側をアルミホイル包みのメレンゲに変えて調理。塩味少なくソフト。付合せにキタアカリのフライ、トウモロコシの春巻き |
— |
| 煮物 |
レンコン餅・松の実・焼きハモ・レンコン煎餅・ワサビ |
ややはっきりした濃い味の汁とともに |
— |
| 御飯 |
子持ち鮎ご飯 |
板長の父が兵庫の渓流で釣った天然鮎。山椒の粒入り |
— |
| 留椀 |
味噌汁 |
カツオとイリコ(カタクチイワシ)の出汁、苦味のない良いイリコ選別 |
— |
| デザート |
巨峰のゼリー・胡桃餅(キナコまぶし)・蜂蜜プリン |
プリンはクリームでなく牛乳を使い軽く仕上げる工夫 |
— |
ペアリングの要点
✦**刺身 × 龍力(吟醸)**
- 刺身と喧嘩しないよう定石どおり香り控えめの飲みやすい酒
- この日は風味を味わいたいので酒はすべて冷酒で統一
**酒の順番**
- 田村は前の酒より骨格がしっかり、渓は風味とコクのバランスが良い
- おかみさんが若いのによく飲む順番を考えていると感心
内田氏のコメント
- 小林和道板長はこの道20年。神戸を拠点に数店の料理長を務め、サービス担当の奥様と6年の遠距離恋愛の末結婚、2013年11月28日に開店
- 醤油のスフレ(卵白+醤油)など初めて経験するカルチャーショックが楽しい
- メレンゲ焼きを箸で掬って食べたら何の味もしなかった等、献立の工夫に夫婦の努力。ジョエルも「手伝いは雇ってないの?」と驚く
- この味でコース1万円はリーズナブルすぎると評価、カウンター10名ほぼ満席
- ジョエルさんに再び自分の店をやってほしいと依頼、条件が揃えばまんざらでもない様子
- 12月の土日昼に、ジョエルさんと名支配人・高木さんに会いに茅ケ崎のラ・ターブル・ド・トリウミへ行く話に(HPの映像に高木さんがおらず心配して電話したら本人が元気にしていた逸話)
- 天国にいるような楽しい気分で帰途、また来ようと締めくくる
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
ハウスシャンパン パスカル・ポンソン |
バランスの良いシャンパン |
🥂 パスカル・ポンソン |
| アミューズ |
翡翠卵のトリフオムレツ |
ダイニング中央のミニ調理場で外園料理長自ら調理・出来立ての熱々・トリフの香り |
— |
| 前菜 |
ジュネス人気オードブル9品の盛り合わせ |
ブロッコリーのヴィネガー風味刻みトマト添え/ソーモンとナスのテリーヌわさびソース/津南ポークのテリーヌ/タマネギのキシュ/鶏肉のショーフロワソース/厚切りホタテのカルパッチョ/レンコンのギリシャ風マリネ(種抜きオリーブに酸味の強いチーズ)/ボイルエビに大豆のジュレ添え/グリーンアスパラガスとそのピューレー |
🍷 2013 サンセール・レ・ヴァロンヌ・ブラン(白・さわやかな酸味) |
| パン |
7種類のパン |
栗粉入りの甘い風味、もち粉入りのねっとり、ローズマリー入り、ミルクパンなど・新しい仕入先 |
— |
| 料理① |
手長エビのキャベツ蒸し |
トリフ・ジロール茸添え・アメリケーヌソース。瀬戸内のアカアシエビを加え濃厚な風味 |
— |
| 魚料理 |
赤アマダイの鱗焼き |
ジュ・ド・ヴォーのソース(仔牛のジュ)。白身にソースが沁み深い味わい |
🍷 2012 クローズ・エルミタージュ・レ・ジャレ(白・ルーサンヌ/マルサンヌ) |
| メイン |
シャラン産鴨のロースト |
フォワグラ添え・黒ゴマ入りジュ・ド・カナール。西洋ネギ、セップ、煮ダイコン、イチジク、ベリーの付け合わせ |
🍷 2011 ミッシェル・グロ オー・コート・ド・ニュイ(赤) |
| チーズ |
牛乳のチーズ3種 |
コンテ/ブリー・ド・モー/フルム・ダンベール。熟した柿・梨・干しブドウ添え |
— |
| アヴァンデセール |
ジャスミン風味のクレームブリュレ |
フロマージュのアイスクリーム添え |
— |
| デザート |
リンゴ尽くし |
リンゴのソルベ(フジ)・チップ添え/タルトタタン(オウリン)/リンゴ風味のババ(アキバエ、強い酒入り) |
🥂 やや甘口のシードル |
ペアリングの要点
✦**前菜9品 × 2013 サンセール・レ・ヴァロンヌ・ブラン**
- さわやかな酸味がどの前菜にも良く合う
- 内田氏評:「酸味は料理を引き立てる要素。酸味のないワインでは飲まなくても一緒」
**シャラン産鴨 × 2011 オー・コート・ド・ニュイ**
- 酸味が柔らかくフルーティーで、ベリー系の果実味が豊か
- 「鴨にブルゴーニュは最高の組み合わせのひとつ」。酸っぱいベリーと鴨肉の相性は抜群
**リンゴ尽くしのデザート × シードル**
- リンゴからのお酒で統一。泡のおかげですっきり爽やかに合う
内田氏のコメント
- ラ・ジュネス3周年記念ディナー。黒田オーナーと小久江総料理長に4冊目の著書『マリアージュⅡ』を進呈
- アミューズはダイニング中央のミニ調理場で外園料理長が実演調理、印象的なスタート
- 隣席にポルノグラフィティの方と長谷川京子さん。音楽家の女性陣・黒田さんと記念写真、額縁入りでお土産という演出に感心
- チーズの付け合わせの熟した柿とのマリアージュが想像以上に素晴らしいと評価
- 豊田ソムリエからパリのトゥール・ダルジャン勤務時代の話(11000種・45万本の在庫、開店前のソムリエ・ミーティング等)を拝聴
- デザート後の3周年記念ステージ(山本さなえ司会、音楽世界めぐり全10名)が盛況。「いつにもまして力の入った素晴らしい料理」と総評
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
ハウスシャンパン ヴーヴ・オリヴィエ・ブラン・ド・ブラン |
乾杯 |
🥂 ヴーヴ・オリヴィエ・ブラン・ド・ブラン |
| アミューズ |
一口サイズ5点盛り |
ゴーヤ練りこみの緑のマカロン/ブーダンドッグ(炭をまぶした黒いボール・ブーダンノワール入り)/チュイルのお猪口入り安納芋/パプリカ風味ラヴィオリ生ハム添え/タルト生地のジャンボンブラン。年輪の美しい板皿に盛付け |
— |
| 前菜 |
タスマニア産鰻の燻製 |
春菊のピューレー・青リンゴ・玄米のスフレ添え。鰻丼イメージ、ポップライス散らし |
— |
| 料理① |
塩茹でのオマールブルー |
万願寺唐辛子ソース・4ヶ月熟成カボチャ添え。卵黄入りベアルネーズベースの赤いソース、芽キャベツの葉 |
🍷 2012 クローズ・エルミタージュ(白・ルーサンヌ100%) |
| 魚料理 |
ヒラメ |
細切り白ニンジンのフライ載せ・焦がしバターで半生に火入れ・ジロール茸のデュクセル・喜界島産花良冶みかん。根セロリ、コンテチーズの丸いコロッケ添え |
🍷 2009 アルボワ(ジュラ・シャルドネ100%・濃厚でまろやか) |
| メイン |
小ウサギのお腹の肉 |
ホタテのムース添え・ウサギのジュと干しシイタケのソース・銀杏詰め |
🍷 1996 シャトー・ド・フェラン(サンテミリオン・カベルネ60%/メルロー40%) |
| デザート① |
トマトとアーモンド |
プチトマトのスライス・アーモンド・食用花・マスカルポーネのアイスクリーム・バジルシード、スダチのソース |
— |
| デザート② |
モンブラン(分解仕立て) |
栗のコンポート・カシスの濃厚アイスクリーム・ビーツ添え |
— |
| 小菓子 |
小菓子3種 |
カツオブシ風味のトリフショコラ/グレープフルーツ風味のマドレーヌ/生ココナツのタルト |
エスプレッソ |
ペアリングの要点
✦**小ウサギ × 1996 シャトー・ド・フェラン**
- まろやかな熟成ボルドーがウサギに合う
- 内田氏所感:ウサギは鶏肉のように淡白なので「四つ足にはボルドー、二つ足(鳥類)にはブルゴーニュ」のセオリーからはブルゴーニュ赤や濃厚な白アルボワも合うのではと考察
- 背後にいたラ・シームのソムリエも「全くその通り」と同意。ただしコースに赤がないのは寂しく、この赤で正解とも納得
内田氏のコメント
- 浅草の一つ星オマージュにて、大阪中央区の名店ラ・シーム(高田裕介シェフ)を招いてのフェア。大阪からスタッフ全員来訪、満席
- ワインはシャンパン含む4種セットを選択
- 高田シェフはゴーヤ・春菊など苦い食材を好む印象だったが、調理法のためか苦味は感じられず美味と評価
- 付け合わせまで考え抜かれており「他のシェフとまた個性が違う」と感心
- 「モンブランを分解して供する」スタイルが各所で流行か、と所感
- 新井シェフと高田シェフに見送られ帰途。現代のトップシェフ同士のコミュニケーションの良さを歓迎し、こうした試みの活発化を期待
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
フランチャコルタ・ブリュット |
シャルドネ80%/ピノ・ネッロ10%/ピノ・ビアンコ10%。シャンパーニュと同格の質 |
🥂 フランチャコルタ・ブリュット |
| 前菜① |
自家菜園有機野菜のバーニャ・カウダ |
朝収穫・13種のみずみずしい野菜、濃厚なソース |
— |
| パン |
自家製フォカッチャ/グリッシーニ |
秩父産ポレンタをまぶした太いグリッシーニ。シェフのイタリア修行先の味 |
— |
| 前菜② |
熊谷産自然豚の自家製ハム盛り合わせ(アフェッターティ) |
豚タン/サラミ/ピスタチオ入りテリーヌ/生ハム等 全10種、自家製ピクルス添え |
— |
| パスタ① |
タマシャモと秋ゴボウのタリオリーニ |
埼玉地鶏のミートソース、熊谷産卵で打った真黄色のパスタ、香り高いゴボウ |
— |
| パスタ② |
オレキエッテ(自家菜園ブロッコリー・プーリア風) |
タイムの香るモリカ(炒ったパン粉)。硬さを残した歯ごたえ |
— |
| メイン |
所沢産ウズラのトスカーナ風フリット |
衣にローズマリーを練りこみビールで味付け。自家菜園キイチゴとルッコラのサラダ添え |
— |
| デザート① |
レモンバームのグラニテ |
ほんのりさわやかな香り |
— |
| デザート② |
熊谷産柚子のトロトロケーキ(ソレントスタイル) |
デリツィア・リモーネ風味、柚子の甘いトロっとしたソース |
— |
| 小菓子 |
ポレンタ風味のクッキー/フェンネル風味のビスコッティ |
イタリアらしい小菓子 |
エスプレッソ |
内田氏のコメント
- 熊谷市内で最高のイタリアンと評される一軒家レストラン。沼上崇シェフ、パティシエは奥様が担当
- 出されたフランチャコルタの質の高さから料理への期待が高まり、実際に大満足
- ポレンタをまぶしたグリッシーニに感動し「グリッシーニは手持ち無沙汰用のパン」という認識が覆る
- 自然豚の自家製ハム全10種に感動、店名「職人」がぴったりと評価
- オレキエッテをギリギリまで硬く残す等、一般に迎合しないシェフの感性の高さに感心
- 優れた料理人が作る「普通の料理」がどんな味になるか関心があると述懐。E夫妻に大感謝、再訪を希望
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
シャンパンで乾杯 |
一流銘柄がボトル8500円からとリーズナブル |
🥂 シャンパン |
| 前菜① |
ポロネギのポタージュ |
濃い目、ポロネギのスライスをたっぷり載せる |
— |
| 前菜② |
ソーモンのマリネ |
白ビールのジュレ・卵黄と胡麻油・西洋わさびの軽いマスタード。ジュレが甘くやや違和感 |
— |
| 魚料理 |
キンメダイのロースト |
カリフラワーのデクリネゾン(黄・黒・クスクス・ロマネスコ等)・ソースノワイリー |
🍷 2010 ムルソー・シルヴァン・ロワジェ(白・安定感) |
| メイン |
和牛のイチボステーキ |
4人前の塊を目の前で切り分け。カンボジア産生黒コショウのソース、野菜のサイドディッシュ |
🍷 コス・ラボリー(サンテステフ・ボトル12000円) |
| デザート |
柿尽くし |
柿風味のフォンダンショコラ/フレッシュな柿スライス/柿のソルベ |
— |
| 小菓子 |
アーモンドのメレンゲ/生キャラメル |
セロファン包み |
コーヒー |
内田氏のコメント
- オープンしたばかりの虎ノ門ヒルズの評判のフレンチ。日本店シェフの小林直矢氏は浅草オマージュのスーシェフ経験者
- 一流銘柄のシャンパンが8500円から、コス・ラボリーが12000円とワインの価格をリーズナブルと評価
- ポタージュは「まあまあの味」、白ビールのジュレのソーモンは甘すぎてやや違和感と率直に評する
- コス・ラボリーはコス・デストゥールネルの系列ではないが、コス特有のアーシーな風味を感じ美味と評価
- 会計時にアシスタント・マネジャーから11/21の特別ワイン会(10名限定・一人10万円、1935年ボージュ等のレアもの)の案内を受ける
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
ハウスシャンパン アンリ・ジロー・オマージュ・ア・フランソワ・エマール |
木樽熟成・グラン・クリュ畑のブドウ使用 |
🥂 アンリ・ジロー・オマージュ・ア・フランソワ・エマール |
| アミューズ |
ジャガイモのフリット 白トリフかけ |
千切りジャガイモのフリット、サクサクの食感 |
🥂 アンリ・ジロー |
| 前菜 |
聖護院蕪とタラの白子のブランマンジェ |
白トリフ風味のヴィネグレット。甘みと酸味の対比 |
🍷 2011 シャサーニュ・モンラッシェ プルミエ・クリュ ルシュヌボード(白・冷やしすぎず香り重視) |
| 料理① |
コウバコガニと白トリフのクロケット |
白トリフ入り高級カニクリームコロッケ。新鮮なカニの香り |
🍷 シャサーニュ・モンラッシェ 1er ルシュヌボード |
| 料理② |
目玉焼き・ホウレンソウ 白トリフかけ |
ホウレンソウに割った卵をオーヴンで熱し、目の前で白トリフを削る |
— |
| 料理③ |
白トリフのリゾット |
ベーコン風味の泡、芯のあるリゾットにたっぷり白トリフ |
— |
| メイン |
ブランケット・ド・ヴォー(選択)/ジビエ猪の炭火焼き(選択) |
仔牛のホワイトシチュー、または野生猪の炭火焼き。いずれにも白トリフを削る |
— |
| デザート |
白トリフとバルサミコのアイスクリーム |
洋ナシのコンポート・貴腐ワイン風味の生クリーム添え |
— |
| 小菓子 |
グリオットチェリーとオレンジのジュース(薄膜包み)/カシス入りプチシュー |
食後の飲み物が豊富(コーヒー7種・紅茶6種・ハーブティー4種) |
コーヒー(アルペッジオ・フルボディ) |
ペアリングの要点
✦**白トリフコース × 白ワイン**
- 白トリフは色からいって赤よりも白ワインのほうが合うと判断
- シャサーニュ・モンラッシェ1erは冷やしすぎず香りを大事にして提供。クロケットとも好相性
内田氏のコメント
- アルバ産のナンバリングテープ付きの見事な白トリフ十数個がワゴンに。店内は白トリフの香りで充満
- スペシャル・ワイン・テイスティング4種18000円(ジャック・セロス、アンリ・ジロー・オマージュ ロゼ、コルトン・シャルルマーニュ ボノー・デュ・マルトレイ、ムルソー・クロ・ド・ラ・バール コント・ラフォン)の案内あるも、3人とも控えめにシャンパンと白を選択
- トリフとの2大マリアージュ「卵」と「お米」を共にコースに組み込む構成に納得
- 下野シェフが白トリフの風味を最大に活かすため極力料理をシンプルにしていると評価
- 料理を絵画になぞらえ「優れた作品はシンプルで美しい」、一方でジャクソン・ポロックのような「ごちゃごちゃの中の美」も芸術になりうると考察。東急文化村「夢見るフランス絵画展」の感想も記す
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
モエ・エ・シャンドン・モエ・アンペリアル |
秋晴れの下、眼下に大都会を眺めながら |
🥂 モエ・アンペリアル |
| アミューズ |
アミューズ4種 |
ジャガイモと紅芋のモザイク/ソーモンのブランダード風コロッケ/トリフペースト入りキノコのフラン/キヌアトマトのペーストのゼリー |
— |
| パン |
7種類のパン |
海苔練りこみ/トマト練りこみの真っ赤なパン/バジルとクミン/ソフトなミルクパン等。当店専用仕様(三沢シェフ監修) |
— |
| 前菜 |
福田料理長仕様 パテ・アン・クルート・ガストロノーム |
アラカルト仕様の大きなパテ。ファーロ麦のリゾット(ヴィネガー風味)に野菜のブドウ房見立て、刻みトリフ入りブールブランソース添え |
— |
| スープ |
温かい牛蒡のポタージュ・トリフ風味のフラン |
乾燥牛蒡の粉末を振り、新牛蒡の香りが強い |
— |
| 魚料理 |
鱈のコンフィ |
インカの目覚めとポワロネギのエチュヴェ・コキヤージュのエミュルション。ポワロの中にムール貝。永妻信人料理長の火入れ |
🍷 2012 オリヴィエ・ルフレーヴ ムルソー(白) |
| メイン |
ベーコンを巻いた仔牛フィレ肉のロティ |
ほうれん草でくるんだ刻みリードヴォーのフリカッセ・セルリラヴのピューレー |
🍷 ムルソー(白) |
| デザート |
洋ナシのコンポートと洋ナシのソルベ シャルロット仕立て |
濃厚なキャラメルソース。乾燥リンゴそっくりの飴細工と緑の葉の細工 |
— |
| 小菓子 |
小菓子6種 |
ピスタチオ風味マドレーヌ/チェリーをサンドしたビターチョコ/フレーズ・カパ/バラのマカロン/コアントロー入りチョコボンボン/生キャラメル |
コーヒー |
内田氏のコメント
- 渋谷東急セルリアン40階。鳥居支配人推薦の福田料理長仕様パテ・アン・クルート(アラカルト一人前3990円)をランチの前菜と差し替えて堪能
- 先日ラ・ジュネスで小久江料理長仕様のパテ・アン・クルートを食べたばかりで、双方互角の美味しさと評価。秋から冬のスペシャリテを何度も味わえたと感謝
- パン責任者の三沢シェフが焼きたてバゲットを駆け足で運んでくれた過去の思い出に言及、もてなしに感動
- 鱈のコンフィは10分程度の調理で柔らかさが残り、永妻料理長の火加減を称賛
- メインが仔牛のため白ワイン(ムルソー)で通し、セルリラヴのピューレーと好相性
- 出来上がったばかりの『マリアージュⅡ』を鳥居支配人に進呈
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
ローラン・ペリエ・ブリュット |
フレッシュ感 |
🥂 ローラン・ペリエ・ブリュット |
| お通し |
クルマエビのクリスティアン・タイ風ソース |
小さなクルマエビ3匹を春巻き状にカリッと揚げ、タイ風の甘辛ソース |
— |
| 前菜 |
クロマグロのタルタル・キャビアジュレのルーレ(巻物) |
クロマグロのミンチを一面キャビアで巻いた贅沢な巻物。メイクインにハーブ生クリーム+キャビア添え。タイユバンのトラディショナル(原型は牛肉タルタル) |
白ワイン(グラス・ブショネのため同銘柄に交換) |
| メイン |
牛フィレ肉のロティ |
フォワグラと根セロリのミルフィユ添え・ソースペリグー。竹筒状のパイ器、フォワグラのフォンのソースを目の前でかける。鮮やかなピンクの火入れ |
— |
| デザート |
ヘーゼルナッツのキャラメリゼ |
ジャンドゥーヤのチョコレートのパレット・ショコラムース・クレームグラッセ |
コーヒー・小菓子 |
ペアリングの要点
✦**白ワインのブショネ対応**
- 同席者が「ブショネではないか」と指摘、内田氏も確認しコルク臭をやや感じる
- ソムリエがシェフソムリエと相談のうえブショネと判定、同じ銘柄で交換(取り替え時は同銘柄を出すのがルール)
- 「どこまで臭ったら実践でブショネになるか」を確認する場面として記録
内田氏のコメント
- 東京会館でのアラン・ソリヴェレス氏(タイユバン)のフェア。東京会館社長の藤原氏が来訪、著書3冊にサインを求められ感動
- クロマグロのタルタルはタイユバンの伝統メニューで、原型は牛肉タルタルだが日本人向けに質の高いマグロでアレンジしたとシェフ本人から説明を受ける
- 牛フィレのフォワグラ&根セロリのミルフィユもパリ本店ではオードブルの料理を付け合わせに転用したものとのこと
- 斎藤支配人に、新築のための取り壊し前(来年2月まで)に「伝統あるプルニエの古典料理の会」開催を申し入れ、快諾を得る(ダブルコンソメ、舌平目のボンファム、マロン・シャンテリー等)
- 「直球ストレートの王道のフレンチ」を堪能したと総評
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| アペリティフ |
グラスシャンパン |
ヴェズレイのペユシュモネ。ピノ・ノワール70%/シャルドネ30%、黄色みがかったコクのあるシャンパン |
🥂 ペユシュモネ |
| パン |
バゲット・ドライフルーツ入りバゲット・巨大グジェール |
グジェールはカップケーキほど、中はフワフワ。シャンパンのつまみに |
— |
| 前菜 |
いろいろなキノコをじっくり煮込んだ冷製ヴルーテ |
トリフのエッセンスを加えて。クラシックで懐かしいボリーさんの味 |
🥂 シャンパン |
| 魚料理 |
オマール海老、ズッキーニとナスのコンポートサラダ仕立て |
アプリコットの濃厚な山吹色のヴィネグレットをかけて。型で丸く仕上げ、中央に鋏の肉 |
— |
| メイン |
熊本県産あか牛フィレ肉のポワレ・ロッシーニ風 |
プロヴァンス産黒トリフのソースペリグー、フォワグラ(外カリカリ・中プルンプルン)添え、白いニョッキ一つ |
🥂 シャンパン |
| プレデセール |
シャンパンのグラニテ・柚子風味 |
— |
— |
| デザート |
沢山の栗を詰めたモンブラン |
胡桃とカシスのアクセント。三角クッキーの壁、栗ピューレ、カシスクリーム、底にキャラメリゼ胡桃、金箔マロングラッセ3個 |
— |
| 〆 |
コーヒー・ギモーヴ・ミニビスケット |
— |
— |
| デザートワゴン |
イル・フロッタント(浮島)・タルトタタン・ミルクのアイスクリーム |
浮島は卵白を黄身のソースで。タルトタタンはボリーのスペシャリテ。ミルクアイスは風味がミルクリッチ |
— |
ペアリングの要点
✦**あか牛のポワレ × シャンパン**
- 牛のポワレをソースに絡めて食べた後にシャンパンを口に含むと、マリアージュはしたが、まるで別のシャンパンのように味わいが一変
- 「料理のせいでシャンパンの味がこれほど変わるとは思わなかった」
内田氏のコメント
- 冷製キノコのヴルーテを一口食べ、「昔から何度も味わってきた懐かしいボリーさんの味」と実感。これだけで来た甲斐があったと満足
- ニョッキやきしめん状パスタは「ソースに絡めて食べる役割の添え物」。味がしないと文句を言うのはフレンチの初心者という持論を展開
- せっかく来たのでデザートワゴンを横付けしてもらい、クラシックなデザート群(ダロワイヨ創造の7層ケーキ「オペラ」等)の中から3品を追加
- ボリーの料理は「どの料理も顧客を感動させる一本太い軸が通っている」と敬意
- 先月末にiPhone6に替えたばかりで、初めて「レストランナウ」に写真投稿を試みたが、写真だけでは不満足で文章でも記録した
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| アペリティフ |
スパークリング |
2011 ジュリオ・フェラーリ(シャルドネ100%、トレント)。黄色がかり酸・ミネラル・泡心地よく高級シャンパンに匹敵 |
🥂 ジュリオ・フェラーリ |
| パン類 |
フェンネル入りグリッシーニ・薄いパネ・カンパーニュ・オリーブ入りパン・ピッツア(フォカッチャ) |
ブルターニュ産バター、本店選別のオリーブ油、塩5種(キプロス炭塩・スモーク塩・沖縄アグニ・藻塩2種) |
— |
| アミューズ① |
カボチャのコンソメスープしょうが風味・緑のスポンジ・プラタチーズのマカロン |
イタリアンパセリ風味のスポンジ、南イタリアのプラタチーズ挟み |
🍷 2013 ステファノ・アウレンチ(白/ベルデッキオ、マルケ) |
| アミューズ② |
ピスタチオのピューレと野菜のサラダ |
マンゴーのキューブ、オリーブ、菊芋チップス、ハーブの新芽。健康を謳う爽やかな甘さ |
— |
| 前菜 |
カンパチのホワイトバルサミコのマリネ・ザクロの粉雪 |
氷の円盤上にマリネ、液体窒素で急冷したザクロ粉。ミント風味の水で霧が立つ演出(代表作) |
🍷 2009 ピエバト・マリーナ・ベナーデ(白/カリカンテ、エトナ) |
| スープ |
「海」鶏のブロード(カッポーネ) |
鶏のほぐし身入りトルテリーニ5つ、ソフトで洗練されたコンソメ |
— |
| パスタ |
ファゴテッリ・ハインツ・ベック |
薄い蝶ネクタイ形ラヴィオリ5つ、口中で破れカルボナーラ味が出る(スペシャリテ) |
🍷 モンテリオーロ(シャルドネ、ピエモンテ) |
| 魚料理 |
カレー風味のクロスタをまとったタラ・セロリのソース |
クミン風味、柚子マリネ、インカの目覚めとフェンネル入り葛のセロリソース |
🍷 2013 トラミン ゲヴェルツトラミネール(やや甘、北トレンティーノ) |
| 肉料理① |
サラミに見立てた鹿のエマンセ |
— |
🍷 2011 モンテイー(ピノ・ノワール、アルトアディジェ) |
| メイン |
ピスタチオのクロスタをまとった仔牛のフィレ肉、タマネギとドライフルーツ詰め・ラディッキオ添え |
山形産乳飲み仔牛。肉だけからとったフォンのソース、ミルフィーユ状で柔らか |
🍷 2011 テラ・デグラーノ(アリアンコ、イルピニア・ナポリ) |
| デザート① |
柿のクリームと栗のアイスクリーム、アルバ産白トリフ添え |
柿と栗の日本的な組み合わせ、白トリフをスライス |
🍷 モスカード(甘口赤) |
| デザート② |
赤い果実の冷製スフェラ・お茶のクリーム・結晶したラズベリー添え |
テニスボール大の赤い球体、ビスコチオを敷いたソース |
— |
| 〆 |
エスプレッソ・小菓子6種 |
ココナツチョコ、チョコサブレ等。チョコの風味が抜群(「コーヒーとエスプレッソほどの違い」) |
— |
ペアリングの要点
✦**全体方針**
- 柴田正洋ソムリエの提案で、各ワインを通常の1/3量ずつ注ぎ、料理ごとにバイザグラスで試す形式
- スープにはワインを合わせず休む(「普通スープにワインは合わせない」と心得たサービス)
**カンパチのマリネ × 2009 ピエバト・マリーナ・ベナーデ**
- 料理の繊細さを邪魔せず、刺身が生臭くならない最高のマリアージュ
**イタリアワインの発見**
- イタリアのシャルドネもゲヴェルツも本家に勝るとも劣らず、重たい要素がそぎ落とされた飲みやすい優れた赤に感心
内田氏のコメント
- ハインツ・ベックは1963年ドイツ生まれだがイタリア料理の三ツ星。ローマ「ラ・ペルゴラ」で2005年から三ツ星維持、ヨーロッパで最も人気の高い店の一つ
- 「私は口の中に入るものすべてをプロデュースしたい」という意気込みを、パン・バター・塩などの小道具のこだわりから感じた
- 高価で気軽に来る店ではないが、別な優れた個性を知るため美食家が一度は来るべき店と評価
- スパークリングから9種類のイタリアワインを飲み、すべて初めての銘柄で美味。「今年最大の新しい収穫の一つ」
- 旧知のシェフ・ド・ラン岩崎英博さんが、インドネシアでも内田氏のフェイスブック投稿を見て店選びの参考にしていたと知り喜ぶ
- 料理長ストラミレッリは本店のグレードを守ろうと必死で好感が持てた
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| アペリティフ |
シャンパン |
マム(11,000円)。1本目はブショネで交換、2本目で明確にはつらつ感 |
🥂 マム |
| 前菜(内田氏) |
リヨン風コショナイユ |
パテ・ド・カンパーニュ、リエット、サラミ、ソフトソーセージの盛り合わせ。ジョエルが「いいじゃない」と合格サイン |
— |
| メイン(内田氏) |
ポークソテー・マスタードとピクルスのソース |
肉は小さな焼き豚のように固く、「町の洋食屋のほうがよほど美味しい」と不満 |
— |
| メイン(ジョエル氏) |
オマール海老・ソース・アメリケーヌ・ジロールのソテー添え |
味が濃厚で美味しいと褒める |
— |
| デザート(内田氏) |
タルト・プラリネ・ウフ・ア・ラ・ネージュ添え |
クルミを使ったリヨンの郷土菓子。普通の味、ソース・アングレーズが甘くなく不満 |
— |
内田氏のコメント
- 開店前から7〜8組が外で待つ盛況。オーナーのポゴ氏自身が受付・案内し、繁忙時は二階厨房で活躍
- 1本目のマムにブショネを感じて交換させたが、ポゴ氏の「ブショネとは思わないけれど替えなさい」という対応に「味に敏感な仕事なら前向きに気付くべき」と苦言
- 過去4回来てもいずれも料理は物足りず、今回ジョエル氏に確認してもらいたかった。ジョエル氏は美味しい時だけ「グー」と褒めるマナー
- 「リーズナブルだから流行るのか。料理の質よりも設定価格に関心が向く日本人」への問題提起。「この質でフランス料理がわかったと思われては困る」
- 本物のリヨン料理はジョエル氏の料理であり、安価な店だけで「リヨン料理とはこんなものか」と思われるのがつらいと力説
- ジョエル氏のエピソード:成城学園アシェットでペルドローを半身調理したシェフを叱った話(ピジョンやペルドローは一羽丸ごと調理しないと美味しくならない)、来年3月に久しぶりにフランス帰国予定など
- 「20名集めて一日厨房を借り、ジョエル氏の料理を味わう会」を相談(「いつでもいいよ」と快諾)
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| アペリティフ |
シャンパン |
ミッシェル・フォルジュ・ブラン・ド・ブラン(日本未発売ネゴシアン、社長直接買付、1年寝かせ)。リッチな果実味に心地よい苦み |
🥂 ミッシェル・フォルジュ |
| アミューズ |
ペコロス(小タマネギ)のキャラメリゼ・シナモンクッキーのパウダー |
85度1時間温めた半身を軽くソテー、シナモン |
— |
| スープ |
ブロッコリーのヴルーテ・リコッタチーズ添え |
熱々、繊維質を砕いてまろやかに |
— |
| 冷前菜 |
スコットランド産ソーモンのタルタルト・サワークリーム |
上にソーモンのタルタル・イクラ、下にタルト生地 |
🍷 2012 アルベール・ボクスラー(リースリング) |
| 野菜料理 |
原木椎茸のア・ラ・ブランチャ |
鉄板焼き椎茸・生スライス・デュクセルと椎茸尽くし、ネギのエスプーマ |
— |
| 温前菜 |
鱈の白子のムニエル・シェリーヴィネガー風味 |
湯通しして粉を振りバター焼き、チヂレホウレンソウ添え |
🍷 2008 アルボワ(サバニヤン、ジュラ/シェリー香) |
| 魚料理 |
サワラのスナッケ・ムール貝のラヴィゴット・ソース |
軽く火入れ、刻んだエシャロットに白ワインヴィネガー、パセリオイル |
— |
| メイン |
シャラン産窒息鴨の胸肉のロティ、ソース・カルヴァドス |
リンゴとアンディーヴのブレゼ、グリーンペッパーの粒、ソテーした太ネギ |
🍷 2007 ニュイ・サン・ジョルジュ・ラ・シャルモット(チボー・リジュ・ベレール、ソフトな赤・低めの温度) |
| 米料理 |
ユリ根と小エビのリーゾ |
生米をオリーブ油で炒り鶏フォンで炊くデュカス流アルデンテ、小エビはベニエ、醤油風味。エスコフィエ由来 |
— |
| デザート |
安納芋(種子島)の温製スイートポテトとミルクのアイスクリーム |
ふっくら甘味、ミルクアイスは濃厚 |
— |
| 〆 |
ハーブティー・マカロン・オレンジピールのチョコレートスティック |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**鱈の白子のムニエル × 2008 アルボワ**
- サバニヤン由来でシェリーの香りがするため、シェリー・ヴィネガー風味の料理に良くマリアージュ(高野氏「ヴァンジョーヌの子供のような感じ」)
**シャラン産鴨 × 2007 ニュイ・サン・ジョルジュ・ラ・シャルモット**
- 内田氏の好みを熟知した高野氏がソフトな赤を選び、酸が控えめになるよう温度を若干低くしてサービス。「個人の好みを熟知した細やかなサービス」と感嘆
内田氏のコメント
- 京都が本店のボウ・デパール(結婚式場として有名)の東京支店。グラース出身の蜂須賀料理長、メゾン・エメ・ヴィベール出身の高野マネジャーが在籍
- 二十四節気ごとに季節感のあるメニューとワインを替えるコンセプト。客は喜ぶが提供側の努力は大変
- 2,000平米の広大な空間、待合室・150人の大広間・ゆったりした36席のメインダイニングに「最右翼に贅沢な空間」と評価
- 蜂須賀料理長の料理は一皿に色々詰め込まず見た目も味わいもすっきり、素材そのものの味を引き出すシャープさが全皿にあると評価
- リーゾを「何杯でもお代わりしたくなる」「エスコフィエの味ごはん」と絶賛
- ソースをぬぐうソフトなパンが欲しいと要望(最後にリゾットが出るためパンが出ない方針)
- 6,000円のコースはお値打ち。帰りに蜂須賀料理長からグラース名物のカヌレを土産にもらう
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
生ビール(小) |
乾燥した冬、最初ののど越しすっきり |
🍺 生ビール |
| お通し |
生わかめのからし酢味噌・小ナマコのスライス・蜆の温かい透明スープ |
淡白なわかめに濃い酢味噌、コリコリの新鮮ナマコ、蜆の良い出汁 |
— |
| 寿司 |
真鯛を笹の葉でちまきにした手まりすし |
— |
— |
| 焼き物 |
青柳・小柱・平貝の串焼き |
あぶって唐辛子、寿司店の焼き鳥のよう |
— |
| 刺身 |
生きていたイカの刺身 |
塩・ライム/わさび醤油で交互、透明でコリコリ感 |
— |
| 珍味 |
ナマコの卵巣のバチコ(あぶり) |
普通は干からびて硬いが柔らかく豊かな風味 |
🍶 三千盛(岐阜・多治見、辛口冷酒) |
| 椀物 |
ウニと鮑のあんかけ |
鮑は6時間茹でて柔らか、風味あるあん(スペシャリテ) |
— |
| 煮物 |
フグのみぞれ煮 |
骨のない良い身、淡白の中に豊かな味わい |
— |
| 寿司 |
トロをあぶった寿司 |
— |
— |
| 握り |
フグの握り |
紅葉おろしで |
— |
| 握り |
カワハギ(肝たっぷり) |
店主が刷毛で醤油を塗る、淡白な醤油で肝が引き立つ |
— |
| 蟹 |
ズワイガニのオスとメス |
メスは温かい殻つきで卵いっぱい、オスはほぐし身と足の身 |
🍶 ばくれん(山形・亀の井酒造、超辛口) |
| 握り |
フグの白子の握り |
醤油麹でづけにして和からし |
— |
| 握り |
づけにした中トロ |
なんともいえない美味しさ |
— |
| 握り |
コハダ |
表面に薄く醤油の色、トロで多くなった油を酸味でリセットする合図 |
— |
| 蒸し物 |
茶碗蒸し |
中の生のりの風味が素晴らしい |
— |
| 握り |
イカの握り |
白胡麻を散らす(淡白で胡麻と相性が良いから) |
— |
| 丼 |
超ミニサイズの生のイクラ丼 |
かすかな醤油味、新鮮なイクラ、酢飯に合う |
— |
| 寿司 |
ノドグロの蒸し寿司 |
透明なたれにカニの身をほぐして散らす |
— |
| 煮物 |
ほうじ茶で煮たタコ |
お茶で煮て柔らか、外身が真っ黒、お茶の風味かすか |
— |
| 一品 |
ボタンエビ・特製フレーク状の塩 |
ライスペーパーに塩を振り3トンで圧迫し砕いた塩。ソフトな塩味、雪のように振る演出 |
— |
| 握り |
サバの握り・イカの酒盗付け |
酸味の効いたサバ、酒盗の塩味。後半は味濃い目(計算づく) |
🍶 北雪 YK35(山田錦35%精米、佐渡) |
| 寿司 |
朴葉でくるんだノドグロの肝の寿司 |
肝を甘辛く煮てほぐし裏ごし、チョコレートのよう |
— |
| 寿司 |
とろろ昆布で巻いたイワシの寿司 |
味濃い目 |
— |
| 椀物 |
フグの土瓶蒸し |
フグの骨から取った透明なお澄ましに大きな身(本日のメイン料理) |
— |
| 握り |
アナゴ |
半分は塩味、半分は甘いたれ |
— |
| 巻物 |
かんぴょうの海苔巻き(三つ葉入り) |
ここでストップ |
— |
| 水菓子 |
生のキンカン(半身)・巨大な甘いイチゴ |
イチゴは収穫期が1〜5月なので一・五(イチゴ)と呼ぶ |
— |
内田氏のコメント
- 一品ずつ少量で次々に出るおまかせ。「途中でストップしたわんこそば大会のような満足感」と表現するほどの品数
- いずれも料理の完成度が高く、ほぼ全品が原田店主の創作。カウンター9席のため夜の仕込みでお昼の営業は不可能
- 「何でイカの寿司に胡麻を?」の問いに「味が淡白で最も胡麻と相性がいいから」と明快に即答、その反応の良さも評価
- ボタンエビの特製フレーク塩は「フレンチにも応用できるのでは」と着目
- カウンターは白木で見事。店主側のヒノキ柾目は1千万円、客側の白木は3百万円。皿・器も季節ごとに4・5階分が満杯で、品数が多いのに全部違う器に驚嘆
- 日本人は古代からヒノキ(神社)とケヤキ(寺)を大事にし、高級寿司店はヒノキのカウンターが定番という蘊蓄を記録
- これだけ食べて勘定は一人2万円をやや超えるほどで驚き。1ヶ月先まで満員、遅い時間に2交代もある人気店
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
グージェール |
暖かいチーズ風味が香る。シャンパンと好相性 |
🥂 タテル・ヨシノ・ラベルのドーツ(御礼のグラスシャンパン) |
| アミューズ |
ボルシチのカクテル |
ショットグラス。上からペトラーヴ(ビーツ)のムース、オニオンのクレーム、底にコンソメジュレ。鮮やかな赤色だが優しい味 |
— |
| 前菜 |
ニンジンをまとったフォワグラのフォンダン |
トリフ風味・ブリオッシュ添え。基本に忠実なフォワグラのテリーヌ |
— |
| スペシャリテ |
軽くスモークした厚切りのソーモン |
ステラマリス風・白ポルトソース。ねっとりと軽やかなスモーク |
🍷 2005 アンリ・ブルジョワ サンセール(マグナム・白/軽い酸味) |
| メイン |
子羊のペルシャードソース |
大ぶりの骨付き子羊をミディアムレアで。冬は構成を替え砕いた胡桃をまとわせる。皮つきニンニク・甘いパンケーキ添え |
🍷 2009 レゼルヴ・デ・ラ・コンテス(ポイヤック/カベルネ主体・赤) |
| デザート |
パリブレスト・タテルヨシノ風 |
リングシューに柔らかなプラリネクリームのスティック。抑えた甘さ。繊細な風味のバナナのアイスクリーム添え |
— |
| 〆 |
カヌレ・ド・ボルドー/バラの風味のマカロン |
コーヒーと小菓子 |
— |
ペアリングの要点
✦**ソーモン × 2005 サンセール(マグナム)**
- 軽い酸味のサンセールとスモークサーモンの素晴らしいマリアージュ
**子羊 × 2009 レゼルヴ・デ・ラ・コンテス(ポイヤック)**
- 「子羊にはポイヤック」——ポイヤックは良い羊の産地でもあり、典型的な地産地消の形
内田氏のコメント
- 閉店前に「行ってあげたくなった」一軒。今年最初の外食
- フォワグラのテリーヌは「巨匠の基本に忠実」で美味
- 子羊はメイン3種(鶏のガランティーヌ等)から、最も腕が試されるものとして選択。皮つきニンニクを擦り付けて食べ大満足
- デザートの濃淡は「良い悪い・正しい正しくないではなく、シェフの感性」。提案された味を楽しむ姿勢
- カヌレ=「筋の付いた」、バゲット=「棒」、バタール=「中間・合いの子」等、訳さないほうがフランス的でおしゃれという雑感
- 店内はほぼ満席。閉店前夜の暗さはなく、ホールは淡々と通常運営。「今まで楽しませてくれてありがとう」
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
— |
🥂 パスカル・ポンセ(ハウスシャンパン) |
| アミューズ① |
アカアシエビのフラン |
デミカップ。濃厚で表面はエビの香り立つエスプーマ。アミューズの軽さを超える本格的な料理 |
— |
| アミューズ② |
ホタテと牡蠣の軽い煮込み |
ソースが格別。スープを吸うため柔らかなミルクパンを所望 |
— |
| 前菜(ワゴンより3点) |
フォワグラのテリーヌ・丹波産黒豆入り/鹿のパテ・アン・クルート/根菜類のバーミキュラ |
テリーヌは正統的でねっとり濃厚、正月らしく黒豆入り |
🍷 2010 プイイ・フュッセ(白/シャルドネ) |
| メイン |
寒ビラメのムニエル |
肉厚で食べ応え |
🍷 2012 クローズ・エルミタージュ(マルサンヌ&ルーサンヌ) |
| チーズ |
クーロミエ/山羊のシェブレット・デ・ポワト/ロックフォール |
— |
— |
| デザート |
チョコレートのスフレ |
特別仕立て。軽くなくねっとり濃厚 |
— |
| 〆 |
小菓子各種 |
パート・ド・フリュイ3種(洋ナシ・ライチ・青リンゴ)、ギモーヴ3種、チョコレート5種、メレンゲ |
— |
ペアリングの要点
✦**前菜 × 2010 プイイ・フュッセ(シャルドネ)**
- フォワグラのテリーヌ等の前菜によく合った
内田氏のコメント
- アミューズの豪華な2品からスタートし大満足
- ジュネスは小菓子の充実が魅力。ステージ演奏も楽しみ、ソプラノ高津さんがリクエスト曲「坂の上の雲」のテーマを歌い大感激
- 若き料理長・外園さんが外務省大使館の料理人志望で退職予定。育てた小久江総料理長の心情を思い残念
- 世の流れの無常感(去る人・来る人)を思いつつ、愛するジュネスにエールを送る
- 「今年も通うので、変わらぬ素晴らしい味を」と小久江ムッシュへ
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 一献 |
— |
金箔入りの冷酒を赤い漆の盃で |
金箔入り冷酒 |
| 猪口 |
鼈甲あんの茶碗蒸し仕立て |
赤い華やかな容器。生ウニ、汲み上げ湯葉、下に蒸した赤飯・小豆。ワサビ添え |
— |
| 八寸 |
子持ちわかめ・からすみ・黒豆・千車唐味噌づけ・豆くわい・ゴマメの甘煮ほか |
サーモンをカブラ、アマダイをニンジンで鳴門に巻いたもの。正月らしい構成 |
— |
| 向付 |
明石の天然鯛/こしび(幼い本マグロ・15kgほど) |
鯛は土佐醤油とわさび、こしびは黄身醤油とからし。水前寺海苔添え |
— |
| 蓋物 |
ユリ根饅頭 |
トロッとした吸い物。中に鶉のつみれとフォワグラ、黒トリフ。鶉の野性味と強烈なトリフ香で質の高いジビエのよう |
— |
| 揚げ物 |
海老芋のあられ揚げ・ケシの実揚げ |
ナゲット状で香ばしい |
— |
| 強肴(メイン) |
鰤のしゃぶしゃぶ |
一人用コンロ。刺身でも通用する身。九条ネギ・聖護院蕪、カツオと昆布の薄味鍋、ポン酢で。大きな切り身4切れで圧巻 |
— |
| 御飯 |
明石のアナゴの蒸し寿司 |
海老そぼろ・椎茸・金糸玉子・海苔・柚子・刻みショウガ。留椀は白味噌仕立て(生麩・芹・小豆)。香の物は名物の細切り昆布ほか |
— |
| 水物 |
きな粉のアイスクリーム・焼きりんご添え |
焼きりんごは薄切りを10枚以上重ねタルトタタン状に焼成、蜜で湿らせる |
— |
内田氏のコメント
- 蓋物のユリ根饅頭は「迫力のある一品」。鶉とトリフで質の高いジビエ料理のようだった
- 後席の客とトリフをめぐる「さっきから よけていたのが トリフらし」の川柳を想起
- 強肴の鰤しゃぶが本日のメイン。九条ネギ・蕪も含め鍋を空にして大満足
- 料理店=「ご馳走」(産地を駆けずり回り旬の珍味を集める)への感謝。優れた料理店が多いのは食への願望が人類に肯定的に受け入れられている証
- 菊乃井のような名料亭が綺羅星のごとく存在し、歴史上の名料理の探求は「最も良い趣味の一つ」。死ぬ間際まで衰えない意欲
- 同じ趣味の方々と味わい語らうことが最高の幸せの一つ
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 特典 |
— |
オズモール特典のハウスシャンパン1杯サービス |
🥂 ハウスシャンパン |
| アミューズ |
キノコのカプチーノ仕立て |
シャペルのスペシャリテ |
— |
| 前菜 |
牡丹エビのガスパチョ仕立て |
ほぼ生の有頭海老3匹、ガスパチョのソース |
— |
| 魚 |
ホタテのムースを鯛のフィレで巻いたもの |
薄切りきゅうりで覆い、ジロール添え、シードルのソース |
— |
| メイン |
ブレスの鳥のクリーム煮 |
ベッシー包みほどの濃厚ソースではないがオーソドックスで美味。野菜も味わいあり |
— |
| 小デザート |
トピナンブールのアイスクリーム |
真っ白。まさに芋の味わい |
— |
| デザート(ワゴン12種より) |
ガレット・ド・ロワ/クルミ入り焼きりんご/白桃のブランマンジェ/ミカンとパインのシロップ漬け(シャペルのスペシャリテ)/バニラアイス |
いずれも水準が高い |
— |
内田氏のコメント
- 吉村さんは魚料理を絶賛:「料理、美しいし美味しいし、すべていい。星一つ以上行くのでは?」
- ガレット・ド・ロワでミニチュア陶器(オムライス)が当たり、紙の王冠で記念撮影。仏の謂れでは翌年正月に自分主催のパーティを開く必要があり「ではジュネスでやらなければね!」
- 外園料理長が挨拶。大使館の料理人を目指し頑張ってほしい
- 割り勘。吉村さんは「同じ業を営んだものとして、このような素敵な店なのに安すぎて複雑な気持ち」と価格のリーズナブルさに驚嘆
- 音楽部門リーダーに「ボニー・エロイーズ」(100年以上前の米・ミッチ・ミラー楽団の男声合唱)をリクエスト中。「青春=ジュネス」にぴったり
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ハウスシャンパン |
— |
ピノ40%・シャルドネ40%・ムニエ20%。発泡を出し切るためマグナム使用 |
🥂 ルイ・ロデレール・ブリュット・プレミア(マグナム) |
| アミューズ |
ブリのタルタル |
半円の卵形。オリーブとオレンジの細切りでフレッシュさを加える |
— |
| 前菜 |
生ハム“クラテッロ”と胡桃のムース・蕪のサラダ添え |
胡桃油たっぷりのムース |
🍷 2011 アルバーナ・ディ・ロマーニャ・セッコ(アルバーナ100%/天日干しの軽い甘口白) |
| パスタ |
黒トリフを添えた自家製タリオリーニ |
黄色い細麺、卵リッチで抜群の風味 |
🍷 1998 ランゲ・ロッソ“ブリッコ・ロヴェラ”(ネッビオーロ・バルベラ・カベルネ) |
| メイン |
短角牛サーロインのタリアータ |
アーティチョークの白ワイン煮添え |
🍷 2003 ルセンテ フレスコバルディ&モンダヴィ(メルロー50%・サンジョヴェーゼ35%・カベルネ15%/蔵出し) |
| ドルチェ(ワゴン10種) |
マチェドニア/パンナコッタ/林檎とキャラメルのガトー/プチシュー/栗のプリン/サバラン/ティラミス/カシスのガトー/甘王のタルトほか |
サバランの洋酒風味が最高 |
🍷 2011 イ・キャピテーリ アンセルム(ヴェネト/ガルガーネ100%・甘口) |
| 食後 |
ナンノーニ(4年熟成・40度)/硬いビスコチオ・エスプレッソ |
文化度の高い食後酒 |
— |
ペアリングの要点
✦**生ハム × 2011 アルバーナ(軽い甘口白)**
- 真黄色だが甘さはほんのり。滑らかな生ハムとの相性はピッタリ
**生ウニのパイ × 2012 ベネフィーツィオ(シャルドネ)**
- バタークリーム・ウニとの相性のよさでシャルドネを選択。優れたマリアージュ
**短角牛 × 2003 ルセンテ**
- ブルネロ・ディ・モンタルチーノの風味と変わらぬ素晴らしさ。しっかりした牛に最高
内田氏のコメント
- イタリアにも優れた発泡酒(フェラーリ、1902年創業=資生堂と同年)あり、とソムリエ本多さんが解説。感度の良い人物
- 本多さんは料理人出身で料理説明も的確。先生はロオジェのシェフ・ソムリエ中本さん。表参道ジョエルの名支配人・高木孝泰さん(辻調出身)を想起
- イタリアの地形(中央の山脈)が地中海性気候と山岳気候にワインの性質を分割する話
- 伊にも仏のAOCのような農産物保護法ができ、トスカーナのワインから適用。本日のシャルドネはその第一号グループ
- シャンパンから6種の優れたワインを堪能。「質の高い夕餉は人類の最大の発明の一つ」「これを趣味にすることこそ人生を楽しむ秘訣」
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
フレッシュ感が素晴らしい |
🥂 ローラン・ペリエ・ブリュット・ミレジメ 2004(ハウスシャンパン) |
| 前菜 |
鴨のコンフィと豚足のテリーヌ |
定番の酸味の強いソースが好相性 |
— |
| ポタージュ |
蕪のポタージュ・ミルクのエスプーマ |
— |
— |
| メイン |
シャラン産仔鴨胸肉のポワレ・オレンジ風味ソース |
卒のない味だがポーションが小さく迫力に欠ける |
— |
| デザート |
イチゴのミルフイユ(ナポレオン・パイ) |
定番の柑橘類のテリーヌを副支配人・山崎さんの機転で名物に変更。昔よりアルコール度数を抑えている |
— |
内田氏のコメント
- アールヌーボーの迷宮のような内装(ロートレックの模写8枚、エミール・ガレのランプ、曲線の壁オブジェ)。昼は禁煙
- 50年前の総支配人ルネ・カバロさん、マネジャー秋山さんの思い出。お二人は健在、名ソムリエ小飼さんは逝去
- いつもの「二人横座りの席」(デクパージュを正面で見られる特別席)。フランス料理の艶っぽい要素
- ムニュ・クラシックは卒がないがポーションが小さく印象に残らない。本格クラシックを楽しむならアラカルトのデクパージュ(舌平目アルベール風、鴨、シーザーズサラダ等)でないと舌の肥えた客は満足しないかも
- アラカルトは「クラシック」カテゴリーに集約。子羊のパイ包みマリア・カラス風は、常連だったマリア・カラスのため歴代料理長が考案した由
- 山崎副支配人(エディションより、もうすぐ1年)が「厨房もフロアもクラシック好きの集まり、ご安心を」と力強い言葉。日本の財産ともいえる稀有な店を大事にしたい
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
ピノ・ムニエ主体。バランスが良く滑らか |
🥂 ガストン・シケ |
| アミューズ |
コールラビとキャベツ・柚子の生春巻き風 |
サス担当。さっぱりとかすかな風味(北欧風?) |
— |
| 前菜(3点) |
キャビアのヨーグルトメレンゲ/シャンピニオンのムースを鶏皮で挟んだもの/フォワグラのテリーヌをポップコーンで覆い塩クリーム |
生井担当。年輪模様の分厚い板で供 |
🥂 ガストン・シケ |
| メイン |
藁でいぶした会津産馬肉のフィレ |
生井担当。ヤマゴボウのクーリー・ビーツ添え・ジュニパー(ネズの実)風味。良質の鹿肉のよう |
🍷 2009 ボーヌ・プルミエ・クリュ(ダヴィッド・クロウ/ベリー・ブラザース) |
| デザート |
菊芋のチップ・アイスクリーム・キャラメルソース |
サス担当。フィンランド焙煎コーヒー風味。生のキクイモのスライス添え |
— |
| 〆 |
苺(トチオトメ)のコンフィ・飴コーティング |
パチパチ音のする砂糖の粉。エスプレッソ |
— |
ペアリングの要点
✦**イワナのたたき × 2013 ピクプール・ブラン**
- 牡蛎がソースのため通常より冷やすのを加減。白ワインがよく合った
**コンフィの卵・トリフ × 2012 マランジェ(シャルドネ)**
- ワインの樽香とトリフの香りを考慮し、よくマリアージュ
**馬肉 × 2009 ボーヌ・プルミエ・クリュ**
- ボーヌは酸っぱすぎる不安定さがなく安定感があり大好き。馬肉のソテーによく合った
内田氏のコメント
- サスシェフは2012年開店、2013年ヘルシンキ・ベスト・レストラン賞、2014年ミシュラン一つ星+世界ベスト50入りの出世頭。野菜に異常な愛着で自家菜園を持つ
- 料理の師匠を問うと「フィンランドの伝統料理・母の料理・機内食」。フランスの偉大な料理長の影響はないと。全く別の価値観
- 静岡のマス養殖場でイワナを見て使いたいと熱意。築地市場でも大興奮。昆布にも強い関心。日本の食文化と共通の思想を感じる
- サスの持ち味は「あくまで繊細で優しい料理」。ボキューズのような直球で濃い味とは相反する。「合わせるなら水のほうが」と思うほどの繊細さ
- メインも小さなフィレ二切れでポーションが小さく、お腹が一杯にならず不満。独創性の提案にお金を払うので大満足だが、初心者にはカツライスやポークソテーのほうが美味しいと感じるかも
- 北欧料理思想への関心が高まり、来週のマンダリン・オリエンタルの料理がさらに楽しみに
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 飲み物 |
— |
グラスシャンパン不可(瓶売りのみ)。外国産の軽めの缶ビールに |
缶ビール(2本) |
| 前菜 |
生ハム |
レシピを伝え専門店に作らせた、塩味の優しい生ハム。薄いものが二枚で量は少なめ |
— |
| 揚げ物 |
牡蛎フライ(一人2個) |
自家製タルタル、キャベツ千切り、半円ポテトサラダ添え。熱々だが牡蛎の香りが立ち昇りにくい印象 |
— |
| メイン |
米沢牛サーロインのステーキ(280g・3人で) |
名物。ミディアムレア、刺しの入った肉。最初はレモン、途中でニンニク醤油ソース。良い肉だが脂っこく、提供速度が速く感動が追いつかず |
— |
| 御飯 |
オムライス(3人前・卵4個) |
名物。チーズが隠し味。プルプルのオムレツにブラウンソース、途中でデミグラスソースも。美味しいが普通のオムライスの印象 |
— |
| 食後 |
コーヒー(サービス) |
生のブルーマウンテンを毎日使う分だけ焙煎。酸味・苦味のバランスと香りが素晴らしく、本当に美味 |
— |
内田氏のコメント
- 元気で声の大きい店主のペースに圧倒され、メニュー選択も提供速度も主導された。滞在は約45分(「数寄屋橋次郎と同じくらいの短時間」と3人で苦笑)
- 料理の出される速度が、受け入れるタイミングより勝っている感覚。途中で別ソースを足す等のサービスが自慢のようだが波長が合わない
- 違和感の正体は「高度に進化した現代のサービス」と「昭和30年代そのままのサービス」の差。NOMA等の美食談義に店主は無関心
- コーヒーだけは「自慢するだけあって本当に美味」と高評価
- 価格が総じて高め(良い肉でも米沢牛14,000円は高価か)。会計額の内訳に疑問(オムライスは2人前かと思ったが3人前計上等)。「もう二度と来ない」が、価格が1/3なら便利使いに通うかも
- E社長ご夫妻も姿勢・味・サービス・値段に疑問を感じた様子。歴史ある店への失礼を懸念しつつ、正直で率直な気持ちを記すと結ぶ
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
ハウスシャンパン ジャニソン・エ・フィス |
ピノ・ノワール100%・安定感のある美味しさ |
🥂 ジャニソン・エ・フィス |
| 前菜 |
名物・前菜プレート |
ヤリイカとツブ貝のマリネ、モッツアレーラとオリーブ、ブリのカルパッチョ、大山地鶏の脚のフライ、ブロッコリーの軽いソテー、ホタテのテリーヌ、蕪のクリームスープ、フォワグラのソテー、柑橘の切り身、トマト等。シェ・イノ流のしっかりした味付け、フォワグラのソテーは秀逸 |
🍷 2013 ピエール・クリーク ピノ・ブラン(白・アルザス自然派・王冠栓) |
| メイン |
ソース・キュリー(フレンチのカレーライス) |
スペシャリテ。豚バラ肉の白ワイン蒸しとピクルス添え。具なしのカレーソースだがブイヨンから調理、硬めの白飯がソースを吸う上品なスープカレー |
— |
| デザート |
キャラメルとオレンジの混合アイスクリーム |
チュイル添え・変わった味 |
— |
内田氏のコメント
- 店主の古賀義英さんは、シェ・イノ立ち上げ時に井上旭シェフの補佐を務めた一番弟子格。今のシェ・イノの古賀シェフの先輩にあたる(同姓だが親戚ではない)
- 店名“ファソン”は流儀の意で、“古賀流”を意味する
- メインのカレーは「フレンチ店で初めて食べる上品なスープカレー」。辛さも程よく味わい深い
- 店内は常連で満員。気軽にランチを楽しむ雰囲気で、皆この美味しいカレーライスを知ってチョイスしていた
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
シャンパン ラ・クロゼリー |
ピノムニエ100%・ノーシュガーの極辛口。泡が弱く意図的に気圧を下げたかと疑問 |
🥂 ラ・クロゼリー |
| 料理① |
長野の森香るボタンエビ |
〆たての大ぶりのエビの上に長野産の生きた蟻を散らす。蟻は酸味を感じさせる役割 |
— |
| 料理② |
柑橘とピパーツ(ひばぁち) |
文旦・ミカン・八朔・パンペイユを皮むきし円状に。底に胡麻油に溶かした羅臼昆布エキスのソース。ひばぁち=石垣島のワイルドペッパー |
— |
| 料理③ |
削られた鮟鱇の肝 |
極薄の乾燥バゲットの上に、きしめん状に削いだ鮟肝の燻製をリボン状に。指でつまむと触れた途端に溶ける |
— |
| 料理④ |
コウイカの蕎麦見立て |
簾の上に細切りイカ+イカスミ。冷やしたそば猪口にイカの内臓ソース(松の木エキスで生臭さを消す)、石垣島産バラの花びら散らし |
— |
| 料理⑤ |
雲丹とサルナシ |
薄いタルト生地にキウイのソース、生ウニをたっぷり盛る |
🍶 醍醐のしずく(千葉・寺田本家の濁り酒)/ウニと素晴らしいマリアージュ |
| 料理⑥ |
出来立て豆腐と天然の胡桃 |
そば猪口状の容器。大豆から手作りの冷たい出来立て豆腐、薄く削いだ柔らかな胡桃。ソースはパセリ・味噌・みりん・ユズの混合 |
🍷 2011 シャルドネ・クフ・シェン(白・サヴォワ/オーキーでない軽やかなシャルドネ) |
| 料理⑦ |
二日間60度で乾燥させたホタテ・ブナの実と昆布の香り |
冷凍ホタテをすり身→エスプーマ→圧縮冷却。口に入れると溶ける。利尻昆布使用 |
🍷 2011 ビアンコ・R・レ・コステ(オレンジワイン・イタリア) |
| 料理⑧ |
ほっこりかぼちゃ・ウワミズザクラの木のオイルと桜の花の塩漬け |
ソースは麹・バター・木のオイル。素晴らしいしっとり感 |
— |
| 料理⑨ |
ニンニクの花 |
60度で長時間煮詰めた真っ黒なニンニク100%の食材(蟻・山椒・ネズの実入り)。昆布のような食感で味わい深い |
🍶 花巴(奈良・美吉野醸造の山廃仕込み・軽やかで美味) |
| 料理⑩ |
さまざまな根菜類・生姜とともに |
クワイ・レンコン・ムカゴ・チョロギ等、生のピーナツソース。中央の濃い卵黄は牛肉の上で水分を吸わせ濃くした調理 |
🍶 花巴 |
| メイン |
野生の鴨・マツブサの実 |
秋田産の鴨を丸ごと焼き、胸肉に切り込み。ベリー系を変化させツツジの種のソースで酸味中和。後に頭から二つ割りにして焼き直し供す |
🍷 2011 ラシーネ(根)(赤・ロワール) |
| 追加 |
セップ茸の丸ごとチョコレートがけ |
メインに添えて。シナモンスティックの小枝添え |
— |
| 〆 |
イーストと椎茸の中で炊かれた蕪 |
柔らかな茹で蕪に目の前でパセリのコンソメスープをかける。懐石のような一品 |
— |
| デザート① |
白下糖で丸一日かけて煮込んだニンジン芋 |
砂糖が茶色になるまで煮込む。サルナシ(木の実)のソース、コリアンダー・エルダーフラワー入り |
🍷 2013 ル・ミラベル(貴腐・ロワール アンジュ/甘口) |
| デザート② |
米から作った真っ白なシートと酒粕のアイスクリーム |
酸い葉(スカンポ)のソースがけ。とてもおいしい |
— |
| 〆 |
コーヒー(エチオピア産・ノルウェーロースト) |
小菓子なし |
— |
ペアリングの要点
✦**雲丹とサルナシ × 醍醐のしずく(濁り酒)**
- ウニと日本酒は素晴らしいマリアージュ
- 本フェアではワイン7種のうち2種が日本酒という構成
**デザート × ル・ミラベル(貴腐ワイン)**
- 甘口だがべとべとせず、ニンジン芋のデザートと良いマリアージュ
- ワインリストはフランス産にこだわらず、料理に合うものを選ぶ方針
内田氏のコメント
- NOMAはサンペリグリノ誌で過去4年に3度世界ナンバーワン、いま世界で最も予約の取れないレストラン。本店スタッフ60名中40名が来日、約2000人が賞味、1万人がエントリーできなかった
- 本店はクリスマス営業を最後に2か月休業して来日。食器・家具はすべてこの特別営業のためオーダーメイドで、和のテイストを感じた
- 本店で出す料理は一つもなく、材料の99%が日本産。シェフが日本各地の産地を巡った凝りよう
- 12時開店時にシェフたちが円陣を組み「エイエイオー」と気合を入れていて驚いた
- 本店対岸に料理・食材の研究所があり、昆布の風味やナマコの養殖など様々な研究をしている
- レネさんは小柄で目立たない風貌だが、日本各地を旅して食材を吟味し料理を創造する熱意は並大抵でなく、ずば抜けた“オタク”と感じた
- 8万円は高価だが、めったにない機会で「すべて勉強代」と大満足。「世界一の料理店」は本当にインパクトのすごい店
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
ハウスシャンパン シャルトーニュ・タイユ |
ピノ50%・シャルドネ50%。香り穏やかな良いシャンパン |
🥂 シャルトーニュ・タイユ |
| アミューズ |
3種:イベリコハム&アンチョビのミニクロワッサン/フォワグラのテリーヌを挟んだキノコのクリスピーサンド/ロックフォール&胡桃のマカロン |
マカロンはロックフォールと胡桃のマリアージュが秀逸 |
— |
| 前菜 |
青森産ヤリイカのヴィネガー風味・トリフのクーリーとトマト添え |
生魚と黒トリフの組み合わせが意外に良く合った |
🍷 2009 コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ(赤・ダニエル・リオン/有機栽培) |
| 魚料理 |
三重県産 松尾鯖・トリフを散らした白ワインクリームソースとジャガイモのピューレ添え |
クリームソースの塩味がしっかりで香り高い鯖を引き立てる |
— |
| グラニテ |
樅ノ木のリキュールのグラニテ |
爽やか。ここで果実のソルベを持ってくるとコースが野暮になる |
— |
| メイン |
高知産の野生の鹿のフィレ・トリフソースとリンゴのソース、ジロール茸添え |
太いが柔らかくやや臭みのある素晴らしい肉。バンドールと素晴らしいマリアージュ |
🍷 2009 バンドール・クロ・ド・ノア(赤・アラン・パスカル/ムールベード) |
| デザート |
トリフ風味のスフレ・トリフのアイスクリーム添え |
熱々スフレの頂に穴を開けアイスを流し込み、溶けながら混ぜて食べる。完璧な味わい |
— |
| 〆 |
コーヒー・小菓子3種 |
ジャスミン風味のギモーヴ、ヤマイモと黄粉の団子、リヨン郷土菓子プラリネのサンジャン |
— |
ペアリングの要点
✦**トリフのタルト × 2009コート・ド・ニュイ(赤)**
- 白ではなく赤を選んで正解と感じる良いマリアージュ
- 支配人が「赤・赤でいく」と提案
**野生の鹿 × 2009バンドール・クロ・ド・ノア**
- 太陽光リッチな南の熟成感。やや臭みのある肉とぴったり
- 内田氏は以前からバンドールの風味が好み
内田氏のコメント
- 昔からの優れたフレンチのテイストを出す店として、ラ・ジュネス、エメ・ヴィベール、そしてこのロドラントをまず思い浮かべる
- 着席時に「満席で時間がかかる」と帰りの時間に配慮するサービスが優れている
- パンはライ麦と小麦半々の自家窯焼き。バターにマルドンの結晶塩とレモン風味を加えセンスが良い
- 水は発泡のバドワ、富士ミネラルなどを供す
- シェフの今帰仁さんはレカン(十時氏料理長時代)出身、南仏グラースで修行し、香りを大事にして“ロドラント(芳香)”と命名
- どの料理も飛んでおらず古典に根差した安心感があり、意外な組み合わせで美味。「いつ行っても味に裏切られない最も好きな貴重な店の一つ」。16,000円はリーズナブル
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 食前酒 |
ウェルカムシャンパン ロデレール・ブリュット・プルミエ |
このクラスがハウスシャンパンとは素晴らしい |
🥂 ロデレール・ブリュット・プルミエ |
| アミューズ |
3種:カボチャ風味のフィナンシェ/アンチョビ入りオリーブ/軽いカレー風味のカシューナッツ |
皆やさしい良い味 |
— |
| 前菜 |
パテ・アンクルート&ハイビスカスのジュでコーティングしたフォワグラの団子 |
パテは4層(上下がピスタチオ入りミンチ、中2層が鴨と鶏) |
— |
| 前菜 |
ワタリガニのタルト・メルバトースト3枚にクリームと生ウニの2層サンド |
海老のすり身ソースとコリアンダーソースがアクセント |
🍷 2013 サン・ビンチェンゾ(白・伊ベネチア・アンセルモ/カルカーネラ+シャルドネ) |
| 魚料理 |
高級魚ヒゲダラ・あさりのエキスと春菊のソース・ビーツで桜色のリゾット添え |
ヒゲダラは滑らかで美味。身だけは白、アサリ春菊ソース部とリゾットはロゼで、と2通りの合わせ方 |
🥂 ゴッセ ロゼシャンパン |
| メイン |
ポークのブランケット(子牛のクリーム煮のポーク版) |
円型にまとめたポークにソース・ブランケットのエスプーマ、目の前で濃厚なブランケットソースをかける。クリームソースが滅法美味 |
🥂 ゴッセ ロゼシャンパン |
| デザート |
オレンジづくし(3段) |
上からオレンジのソルベ、濃い味の固めのムース、淡い味の柔らかなムース |
🍷 2013 ペリグリーノ社 甘口(伊パンテッレリーア島・遅摘み陰干し) |
| 〆 |
コーヒー・小菓子3種 |
レモンのマカロン、イチゴのジュレ、チョコブラウニー |
— |
ペアリングの要点
✦**ヒゲダラ × ベネチアの白/ゴッセ ロゼシャンパン**
- 魚の身だけはサン・ビンチェンゾ(白)、アサリ春菊ソースと桜色リゾットはゴッセのロゼ、と1皿に2種を合わせる提案
- チーフソムリエ瀧田昌孝さん(イタリアワイン全国大会2位)の素晴らしい提案
**ポークのブランケット × ゴッセ ロゼシャンパン**
- やや酸味のあるクリームソースにロゼがぴったりマリアージュ
内田氏のコメント
- クラウンはミシュラン一つ星。ホテル内レストランで星付きはほかにコンラッドのコラージュ、帝国ホテルのラ・セゾンのみで、ホテルレストランには厳しすぎる評価と感じる
- 客はビジネス会食風が多いが、70歳超の老婦人二人組がグラスシャンパン片手にアラカルトを上品に注文する様子が印象的
- パン3種(ミルクパン、チャパタ、エスカルゴ)は技術提携先の二つ星ラ・ピラミッド(仏ヴィエンヌ)と同仕様。バターに岩塩と削ったレモンの皮
- ベネチアの白の隠し味のような塩の風味が甲殻類を一層引き立てる
- シェフソムリエの佐藤隆正さん(帝国ホテル出身)はマリアージュの楽しさを分かりやすく伝える
- 完璧な料理、ワインのマリアージュ、優れたサービスに大満足
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
リッツ・カールトンのプライベートラベル・シャンパン |
— |
🥂 プライベートラベル・シャンパン |
| アミューズ |
4種:鶉の卵黄とカボチャのムース(チーズ風味の食パン蓋)/ココナツミルクとカリフラワーのムース(カレー風味タピオカ・パートフィロ筒)/ピマン・デスプレットのジャム入りピザ生地・生ハム添え/黒い炭のビスケットにフォワグラのサンド |
宮崎シェフらしい可愛らしい形 |
— |
| 前菜 |
39度でスモークした厚切りスモークサーモン・ゴマ乗せ・山葵ソース |
スペシャリテ。細切りきゅうりとのマリアージュも良く安定した美味しさ |
— |
| メイン |
ドンブ産の鶉のパイ包み焼き・黒トリフのスライス添え |
外からパイ生地・キャベツ一層・鶉肉、中身に豚足のミンチと刻みトリフ。ソースは鶉の骨と内臓を煮詰めたもの |
— |
| アヴァンデセール |
クレームダンジュ・ピスタチオのオイルかけ・ラズベリーソース |
シフォンケーキのシートを敷いたアンジュ郷土菓子。フレッシュな酸味 |
— |
| デザート |
柚子のケーキを乗せたショコラのスポンジ・ヘーゼルナッツのチュイル・同アイスクリーム添え |
溶け出すような滑らかなヘーゼルナッツのアイスが秀逸 |
— |
| 〆 |
エスプレッソ・小菓子3種 |
ピスタチオのフィナンシェ、生ラズベリーのビスキュイ、クリームキャラメルとホワイトチョコ |
— |
内田氏のコメント
- 宮崎シェフは仏二つ星ル・ヴィオロン(クリスチャン・コンスタン)と二つ星ロラン(アラン・ピグノ)に師事、帰国後ヌーベル・エールのシェフとして7年間日本版ミシュラン一つ星を守った経歴
- バターはフランス・ボルディエの有塩バターが北海道の無塩バターより個性が強く美味
- 宮崎さんは柚子など風味の利かせ方が本当に上手
- どの料理も古典的でシェフが作ると美味しさに安定感がある
- アジュールは満席、手前の巨大なバイキングスタイルのレストランもほぼ満員。季節が変わってまた訪問することをシェフと約束
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 1 |
ボタンエビに蟻を貼り付けた料理 |
生きた蟻の箱にスタッフが手を入れ、腕を這う蟻を一匹ずつエビに貼付。何度も噛まれ腕が腫れた。スカンジナビアでは酸味のある蟻はノーマルな食材。長野の昆虫食文化を知っていた |
— |
| 2 |
柑橘とひばぁち |
スカンジナビアに柑橘はなく、刺身に見立てて果汁を中に閉じ込める発想。利尻昆布を白胡麻油に漬けてソースに。ひばぁち=石垣島のワイルドペッパー(果実時に収穫し酢漬け保存) |
— |
| 3 |
削られたアンコウの肝 |
スカンジナビア式に保存向けに作りスライサーで削る。昆布塩の出汁を使用。来日して最も興味を引いたのは昆布で、さらに研究したい |
— |
| 4 |
イカの蕎麦見立てと薔薇 |
日本の蕎麦の食べ方にインスパイア。ざると蕎麦猪口の2つの容器を合わせて一料理に完成させる楽しさ。石垣島の薔薇は香りが強く採用 |
— |
| 5 |
しじみとサルナシのタルト |
一皿にしじみ35〜45個。羅臼昆布とそのオイル使用。サルナシ=ワイルドキウイ・パセリ・ライムのソース |
— |
| 6 |
出来立て豆腐と天然の胡桃 |
大豆を選び一から制作。67度で1時間10分蒸らすとクリーミーでシルキーと結論。白味噌ソースは黄えんどう豆の自家製味噌 |
— |
| 7 |
二日間乾燥させたホタテ・ブナの実と昆布の香り |
乾燥ホタテにバター・白胡麻油・蜜蝋を入れ冷凍しクリスピーに。ブナの実と利尻昆布オイルはロースト |
— |
| 8 |
ほっこりカボチャの料理 |
精進料理にインスパイア |
— |
| 9 |
卵の黄身と様々な根菜類、しょうがと共に |
味噌・みりん・米酢・醤油・羅臼昆布・クロスグリの樹皮オイル漬け等を使用。発酵は日本人と似た文化 |
— |
内田氏のコメント
- レネさんは生井シェフ(レフェルヴェソンス)の協力で、南は沖縄から北は北海道まで数ヶ月かけて日本の食材を探訪した
- 日本では有力な農家・漁師と信頼関係を築かないと良い食材が入らない難しさがあるとの感想
- デンマークと日本は発酵食品が盛んな点が似ているが、技法は必ずしも同じではない
- スウェーデンでは色々な松の皮をオイル漬けにして香料に使う習慣があり、「デンマーク人にとっての松はイタリア人にとってのバジル」
- 日本ワインへの質問に対し「有名ワイン偏重ではなく世界中から料理に合うワインを選ぶ。日本フェアでもワイン7種中2種が日本酒。有名ワインへの先入観はない」と回答
- スタッフ60名にソムリエは2人のみ。料理に合わせるワインをシェフと決め、現場へ指示するのが主たる仕事。飲めない人向けに料理ごとに変える特製ジュースのコースにも注力
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
ハウスシャンパン |
— |
🥂 ハウスシャンパン |
| アミューズ |
スプーンに乗ったスモークサーモンのタルタル・パルメザン入り細チュイル |
— |
— |
| アミューズ |
チーズ風味のグジェール(トリフのムース入り)/ズワイガニと鮑の海の幸のフラン |
クーカーニョのロゴ入りチューブから黒トリフのクリームを絞り出し、カニ・鮑と混ぜて食べる趣向 |
— |
| 魚料理 |
的鯛と白板昆布のヴァプール・黒トリフをまとわせて・バターナッツカボチャのクーリー |
ホタテのムースを塗りルーローした的鯛と昆布の相性良し |
🍷 2008 シャトー・アルマンス(赤・サンテミリオン・メルロー主体) |
| メイン |
ニュージーランド産牛フィレ肉のロティ、コロナータ村の薄いラルドとジャガイモのピューレ・黒トリフのスライス添え |
背油が牛フィレの上で溶ける。ロマネスコの歯ごたえも心地よい |
🍷 2008 シャトー・アルマンス |
| デザート |
ネーブルオレンジのグラニテとスパークリングワインのジュレ |
苦味のないオレンジのグラニテの下にシャンパン風味のジュレ |
— |
| デザート |
ショコラ“カイラブ”のスフレ・黒トリフ入りミルクのアイスクリーム添え |
スフレの中央に穴を開けアイスを流し込む。刻みトリフ入りでリッチな香り、初めての感激 |
— |
| 〆 |
エスプレッソ・小菓子4種 |
ピスタチオのマカロン、柚子風味のギモーヴ、赤い果実のジュース、トリフ入りトリフチョコレート |
— |
ペアリングの要点
✦**的鯛・牛フィレ × 2008シャトー・アルマンス(赤)**
- ソムリエのリコメンドはサンテミリオンのメルロー主体。バランス良く滑らか
- 魚にも肉にも良くマリアージュ
内田氏のコメント
- 超多忙の福田総料理長が地下の大宴会場からわざわざ挨拶に来られ感激。いつも変わらぬ誠実さは見習うべきと肝に銘じる
- ミシュランがホテルのフレンチに厳しいのは、メニューを万人向けにすることや食材調達をホテル全体で考える制約にあると聞くが、そんなことはないと思う
- ミシュランには調達などに関心を持たず純粋に味わいだけで評価してほしい。かつて一つ星だったクーカーニョは十分に星付きの資格があると考える
- 「クーカーニョはいつも完璧なレストラン」
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| アミューズ |
フリチュール(軽いフライ) |
アラン・シャペルゆかり・手づかみで食べる。ワカサギ、アナゴ、白エビ、シラウオ、パセリ |
🥂 ロータリ・エクストラ・ブリュット・アルペ・レジス(伊・発泡酒) |
| 前菜 |
サーモンのハーブマリネ(日高シェフ) |
軽くスモークしたサーモンに透明なハーブのジュレ、ほんのり甘い白いクリームソース |
🍷 2012 プイイ・フュメ・マドモアゼル・ド・テ(シャトー・ド・トレーシー/白) |
| 前菜 |
ホワイトアスパラガスとフォワグラのポワレ(小久江シェフ) |
グリーンアスパラのピューレ、芽カブ添え。リッチなフォワグラの脂を中和 |
🍷 2012 ミュスカ・ド・アルザス・レ・ゼレマン(白・酸味が強くすっきり) |
| 魚料理 |
明石鯛のアクアパッツア風 |
一匹丸ごと供しピアノ前で切り分け。薄いコンソメにナージュのように鯛の切り身、バジルの強い香り |
🍷 2011 ピッツオ・デイ・コルヴィ・シャルドネ(伊・色濃くリッチ) |
| パスタ |
オマールとウニの海苔クリームパスタ |
海苔の風味の強い濃厚なクリーム系 |
🍷 2011 ピッツオ・デイ・コルヴィ・シャルドネ(同上) |
| メイン |
子羊の背肉のピスタチオ風味ロースト(小久江シェフ) |
ズッキーニで巻いたカッテージチーズ添え(酸味) |
🍷 2011 シャトー・フェラン・セギュール(赤/CS50%+メルロー・CF) |
| デザート |
イチゴのスープ・黒コショウとミントの香り |
— |
🥂 ジョゼ・ミッシェル・ブリュット・ロゼ nv |
| デザート |
ラ・ベル・ラシェット |
コーヒーのスポンジケーキにフロマージュブランとメレンゲ(分解したティラミス風)、蕗の薹のアイスクリーム添え |
— |
| 〆 |
エスプレッソ・小菓子3種 |
ギモーヴ、ミルクチョコレート、ビスコチオ |
— |
ペアリングの要点
✦**明石鯛のアクアパッツア風/オマールとウニの海苔クリームパスタ × 2011 ピッツオ・デイ・コルヴィ・シャルドネ**
- さわやかな水の料理(鯛)にも、濃厚なクリーム系(パスタ)にも同じシャルドネを合わせた
- 濃厚な料理に対しては酸味とクリームの対比で別の力を発揮
- 内田氏評:「料理によって、別な力を発揮するワインがあるのには驚き」
**フォワグラのポワレ × 2012 ミュスカ・ド・アルザス**
- 酸味の強いすっきりしたワインが口中のフォワグラの油を流す心地よいマリアージュ
内田氏のコメント
- 日高シェフは日本のイタリアンのトップシェフ。若き日に神戸ポートピアホテルのアラン・シャペルで2年間、小久江シェフと共に調理した縁でこの企画が実現
- ワインはシェフの饗宴と同じくフランスとイタリアの混合構成
- 音楽の生演奏も全8曲、フランスとイタリアの曲の組み合わせ(サティ「ジュ・トゥ・ヴ」に始まり、愛の讃歌、チャルダッシュ、ネッラ・ファンタジア、「誰も寝てはならぬ」、オー・ソレ・ミオ、フィナーレは全員で「オー・シャンゼリゼ」)
- 「ラ・ジュネスは一つの独自性の形を作り上げた、素晴らしいレストラン」と評価
- このような催しに賛同する常連客が多く付いていることを心強く感じた
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
シャンパン |
直輸入のネゴシアン物、ここだけ |
🥂 ミッシェル・フォルジュ・ブラン・ド・ブラン |
| アミューズ |
フルーツ・トマト |
イチゴ並みの糖度 |
🥂 ミッシェル・フォルジュ(同上) |
| ポタージュ |
新玉ねぎのピュア・ヴルーテ |
水を一切加えない、自然の甘味の滑らかなポタージュ |
🍷 2013 リースリング(ほんのり甘い・ミネラル感) |
| 前菜 |
五色ダイコンのマルチコレロとボタンエビ・自家製カラスミ添え |
薄切り5色ダイコンでボタンエビをくるむ。塩味控えめで柔らかな自家製カラスミ |
🍷 2011 ポン・デザール(シャトー・マルゴーのオーナー作SB/白) |
| 野菜料理 |
サヤアカネ(ジャガイモ)のパピヨット(紙包み焼き) |
破ると芋の香りが立ち昇る |
🍷 2008 アルボワ(ジュラ/サビニャン・ヴァンジョーヌ的シェリー風味) |
| 前菜 |
ヤリイカのチジミほうれん草のファルシ・真鯛のエキスの濃いブイヤベース・ソース・白インゲン添え |
大ぶりヤリイカ胴にホウレンソウを詰める。足は別にコンフィ |
🌸 2012 ラ・クロワ・デュ・プリウール(プロヴァンス・ロゼ/グルナッシュ) |
| 魚料理 |
サワラのスナッケ・菜の花のピューレとブイヨン |
目の前で熱々ブイヨンを注ぎ、菜の花ピューレが溶け緑が広がる。スナッケ=丁寧に軽く火を通す |
🍷 2009 ピュリニー・モンラッシェ(作り手エチエンヌ/白) |
| メイン |
和歌山産野生のイノシシのヴァリエーション・ソース・ポワヴラード・クリーミーなポレンタと泥ニンジンの蒸し煮添え |
捕獲ネット確保で散弾の心配なし。肩ロースは柔らかく癖少なめ、バラ肉は脂が乗り野生の風味 |
🍷 2012 マデイラン(赤) |
| 〆(ご飯) |
根三つ葉のリーゾ |
ブイヨンで炊いた味わいの強いご飯 |
🍶 日本酒「久平次」(名古屋/パリのブリストルのリストにも掲載) |
| デザート |
柑橘のジュレのカンパリ風味・セロリのアイスクリーム・セロリ添え |
ミカン・オレンジ・日向夏・キンカン。カンパリが柑橘をスカッとさせる |
🍷 1989 ゲヴェルツトラミネール(ヒューゲル/甘口) |
| 〆 |
ハーブティー・カヌレ・ド・ボルドー |
ブレンドハーブ茶(レモングラス・レモンバーム・ミント・ベルベーヌ)。カヌレは蜂須賀シェフのスペシャリテ |
— |
ペアリングの要点
✦**サヤアカネのパピヨット × 2008 アルボワ**
- 単独だと「なにこれ?」という風変わりなシェリー的味わいだが、ジャガイモと合わせると良く合う
- 内田氏評:「このあたりがマリアージュの不思議なところ。高野さんは良く味わいを押えている」
**完全バイザグラスへの感動**
- 通常スープにワインは合わせないが、ポタージュにまでマリアージュのワインが供された
- 一皿ごとに初めて出会うワインが続き、「本気で一品ごとのマリアージュを考えてくれている」と感謝
内田氏のコメント
- 京都の結婚式場が親会社で、和風テイストをふんだんに織り込んだフレンチ。全10品6千円は大変リーズナブル
- 過去2回は内田氏一人だったが今回は満席の盛況。人気が浸透してきた様子
- カヌレの薀蓄(濁ったワインの清澄に卵白を使い、余った卵黄でボルドーの郷土菓子が生まれた)を披露し、こうした薀蓄が大好きと記す
- 2週間に一度メニューが変わる、1年24節の季節感のあるお店。真夏のメニューを楽しみにしたいと締める
- 蜂須賀シェフ・高野支配人とは親しい間柄で、心よりの感謝を伝えて店を後にした
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
シャンパン |
黒ブドウ70%のコクのあるシャンパン |
🥂 ペユ・シモネ・レゼルヴ・ブリュット・グラン・クリュ |
| アミューズ |
ウニの殻入り生ウニ・ウイキョウのババロワ・ウニのムース |
3層を混ぜると滑らかな舌触りと穏やかな味わい |
— |
| 前菜 |
ラングスティーヌのアンディーヴ巻き・キャビア乗せ |
イチゴのヴィネグレットが酸味のアクセント。ベビーリーフ、食べられる花添え |
🍷 2011 プイイ・フュメ(ラドセット/SB100%) |
| 古典料理 |
ホワイトアスパラガス・カリフラワーのピューレ・ソース |
入荷したばかりで急きょ供す今年初。エシャロットのみじん切り、そら豆、カレー風味のオイル |
🍷 2011 プイイ・フュメ(同上) |
| 古典料理 |
ポーチドエッグと黒トリフ |
クルトン、ジャガイモのピューレ、オニオンコンフィ。半熟卵が黄色い卵かけに |
🍷 2011 サン・ジョセフ(コート・デュ・ローヌ/ルーサンヌ100%・熟成感とボリューム) |
| 魚料理 |
オマールの濃厚ソース |
アメリケーヌより濃い、殻とミソを合わせたソース |
— |
| メイン |
鳩の丸ごと・鳩のジュソース |
胸肉を内臓と油脂のミンチで覆う(野生臭・抜群)、足はソテーして手づかみ。胸肉は低温40分 |
🍷 2011 ボーカステル・ファミーユ・ペラン(コート・デュ・ローヌ・クードレル/グルナッシュ30・ムールベードル30・シラー20・サンソー20) |
| デザート |
果物のコンポート |
今ではやらないクラシックなデザート |
— |
| デザート |
デザートワゴンより3点 |
イル・フロッタント、パリ・ブレスト、タルト・タタン(全9種より選択)。ミルクのアイスクリーム供 |
— |
| 〆 |
— |
目の前でラム酒を注ぐサービス |
— |
ペアリングの要点
✦**ポーチドエッグと黒トリフ × 2011 サン・ジョセフ(ルーサンヌ100%)**
- 卵とシャルドネのミネラル感は合わないが、ルーサンヌは熟成感とボリュームがあり酸味まろやかでコクのある料理にベストマリアージュ
- 同席のYさん「半熟卵は人類のソースの原点のようですね」に共感
**鳩 × 2011 ボーカステル・ファミーユ・ペラン**
- ミディアムボディの非常にバランスの良い赤で鳩の肉にぴったり。「知名度がややないのは気の毒なくらい」
内田氏のコメント
- ロオジェのボリーさんゆかりの店。名物デザートワゴン群は「日本でも最高峰の質」「本物と思って間違いない」と絶賛
- 鳩・ポーチドエッグ・果物のコンポートなど、今では見られない手間のかかる古典料理が並ぶ番外編のようなメニュー
- 大塚浩介料理長(36歳・イタリアンのファロ出身、ボリーさんに見初められ3年前から)が挨拶。「良い師匠に就くと自分が鍛えられていい」
- 夜6人ほどなら「ボリーさんのスペシャリテ尽くし」が可能とのことで、古典料理番外編として幹事のMさんに相談しようとYさんと協議
- 世阿弥の「守・破・離」を引き、古典を味わわず現代料理ばかりではフレンチを本当にわかったことにならないと持論を展開(絵画の印象派・野獣派への進化を例に)
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
シャンパン+スキャッチャ(トウモロコシ粉の極薄煎餅「サレ」) |
— |
🥂 ミッシェル・フォルジュ・ブラン・ド・ブラン |
| アミューズ |
フォワグラとメレンゲ・リンゴのピクルス・白ワインヴィネガー風味 |
— |
🥂 ミッシェル・フォルジュ(同上) |
| ポタージュ |
グリーンピースのヴルーテ |
大粒の黒コショウがスーッとした風味 |
🍷 2013 リースリング(マーク・クレイデュワイス/ほのかな甘み) |
| 野菜料理 |
グリーンアスパラガスとオリーブ・「土」(乾燥パン粉)・ホタルイカとデイルのクリーム |
エチュベのアスパラ。山の幸と海の幸をつなぐ香草デイル |
🍷 2012 ムスカデ・シュール・リー(ロワール・地産地消の定番) |
| 野菜料理 |
筍のロティ・ルブロション添え |
小ぶりの筍を真二つにロティ。アーティチョーク風に層を食べる |
🍷 甲州(日本ワイン・樽の濃い黄色) |
| 魚料理 |
和歌山の真鯛のグリエ・九条ネギ入りジュ・ド・コキヤージュ |
鯛はスナッケ。貝のジュのスープは良い出汁 |
🍷 2008 アルボワ(グリル香とシェリー風味が合う) |
| メイン |
千葉県九十九里産天然真鴨のパイ包み焼きソースサルミ |
野生のカモ。真っ黒い血入りサルミソース。パイは6回折って2日熟成 |
🍷 2011 シャトーヌフ・デュ・パプ(ドメーヌ・ド・バヌレ/デカンタ・フルボディ) |
| 〆(ご飯) |
白魚のリーゾ |
オリーブとブイヨンで生米を炊く。軽いフリットの白魚のサクサク感 |
🍶 2014 久平次(日本酒) |
| フロマージュ |
新潟県産チーズ |
北海道の熊笹の風味。質が高く美味 |
🍷 2011 ジヴリー・シャンベルタン(フィリップ・レクレロ/レ・クロ) |
| デザート |
イチゴのジュビリー・マスカルポーネのソルベ添え |
温かい苺と冷たいアイスの対比。目の前でフランベ |
🍷 1988 シャトー・リューセック(貴腐ワイン) |
| 〆 |
ハーブティー |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**グリーンピースのヴルーテ × 2013 リースリング**
- リースリングのほのかな甘みと青臭いグリーンピースの相性の良さが要点
**真鴨のパイ包み × 2011 シャトーヌフ・デュ・パプ**
- フルボディとサルミソースのマリアージュは「どちらが勝るでなく、熱戦の末の引き分けの味わい」
**真鯛のグリエ × 2008 アルボワ**
- グリル香とシェリー風味が合うことを知る高野支配人の、シェリーを彷彿させる白の使い方が巧み
内田氏のコメント
- 先週もご接待で同じメニュー覚悟だったが、全く違う特別メニューを用意してもらい大感謝
- 筍には日本ワイン、白魚のリーゾには日本酒など、料理ごとに国・地方を選ぶ高野支配人の完全バイザグラスを堪能
- 蜂須賀シェフに「真夏の食材は?」と質問。「真夏は旬の野菜たちがいるので大丈夫。むしろ6月・9月のほうが食材的に難しい」との回答
- 「蜂須賀ワールド、高野ワールドはこれからさらに人気が高まること間違いない」と評価
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
シャンパン+おつまみ3点 |
パプリカのマカロン、栗のチュイル(リコッタ入り)、クラシックな小粒のジャンボン・ペルシー |
🥂 ジャック・ラセーニュ・ブラン・ド・ブラン |
| アミューズ |
卵のロワイヤル・トリフのエッセンスの香り・トランペット茸・クルトン添え |
全体がベージュ色の泡に包まれる古典的な料理 |
— |
| 前菜 |
毛ガニのサラダ菜包み・アボカドのムースリーヌとシトロンコンフィ・クルスタッセのジュレを詰めたパンスフレ・ソース・コラリーヌ |
一口サイズのサラダ菜に毛ガニのボール4つ。シトロンの強い酸味、コラリーヌ(ミソ)の風味 |
🍷 2010 プイイ・フュッセ・ドメーヌ・フェレ(シャルドネ・南で黄色味・酸まろやか) |
| メイン |
ホロホロ鳥のロティ・ワイルドライスのリゾット・カブと絹さやのジュリエンヌ・黒トリフ添え・エシャロットのフォンダン(フォワグラ入り)・ホロホロ鳥のジュソース |
カルナロリ米入りで歯ごたえ固め。白身の中までジュが染みる(ボリー流) |
🍷 2010 プイイ・フュッセ(同上・昼ゆえ控えめに) |
| プレデセール |
フロマージュブラン・レモンピューレ・さくらのジュレ |
— |
— |
| デザート |
イチゴ尽くし |
イチゴを円形に並べ中央にジュース。イチゴのアイス、イチゴミルクのアイス添え |
— |
| 小菓子 |
5種 |
キンカンのマカロン、プチシュークリーム、フルートのミニタルト、チョコのスポンジ、マンゴーのジュレ |
— |
| ワゴン菓子 |
生キャラメル4種・ヌガー・粒チョコ6種・胡桃ギモーヴ・柑橘コンフィ・ライチのジュレ |
小菓子のワゴンより選択 |
— |
| 〆 |
エスプレッソ |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**毛ガニのサラダ菜包み × 2010 プイイ・フュッセ・ドメーヌ・フェレ**
- シャルドネでも南なので黄色味を帯び、酸もまろやかで甲殻類とベストといってよいマリアージュ
内田氏のコメント
- 同席の3名ともに伊勢丹のジャック・ボリーびいきで、自然に大塚料理長の話に。「お客様やスタッフの意見を素直に取り入れる方」「こういう性格の人は伸びる」と3人一致
- 食べ進めるうち、新生ロオジェの最先端フレンチではなく、すべてボリーさんを彷彿させるクラシックなスタイルと気づく
- ホロホロ鳥の白身の中までジュが染みている点を「ボリーさんの料理の特徴」と指摘し、「きっとボリーさんの指導が入っている」と確信
- 満席の盛況でほとんどが女性。「たまには古典回帰もあるのかな」と思いつつ大満足で店を後にした
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| アミューズ |
フェヴ(そら豆)のグリエ |
焦げ目の付いたそら豆3粒に薄切りチーズ、大きなさや入り |
🥂 ミッシェル・フォルジュ・ブラン・ド・ブラン |
| ポタージュ |
グリーン・アスパラガスのヴルーテ |
香り高く滑らか、二番目に必ず来る評判のスープ |
🍷 2013 ミュスカデ(ロワール・青臭さの定番) |
| 前菜 |
桜肉のカルパッチョとサクラエビ・ニンニクのペースト添え葉ワサビ風味 |
柔らかな馬肉。葉ワサビとワサビ風味のクリームの辛味 |
🍷 2013 リースリング(スパイシーな風味) |
| 野菜料理 |
春香ウドのエチュヴェとそのベニエ |
鶏のエキスのソース |
🍷 ル・パイエン(ジュラ・サヴォワ/ヴィノブル・ギヨーム・サバニャン・シェリー風味) |
| 魚料理 |
オキガシラ(カサゴ様)のオーヴン焼き・ソース・ヴィエルジュ・香菜風味・焼きトレヴィズ添え |
目の前でデクパージュ。ソース・ヴィエルジュは強い酸味の香草入り |
🍷 2008 ピュリニー・モンラッシェ・ガレンヌ(バランス良くエレガント) |
| メイン |
仔牛ハラミ肉のロティ・さくらソース |
桜の葉から甘い香りのサクラ餡を肉汁に溶かす。赤身ハラミは柔らか |
🍷 2007 ニュイ・サン・ジョルジュ・1er・レ・ブーセロ(ロベール・シェヴロン/酸味少なめ) |
| 〆(ヌイユ) |
フルーツ・トマトの冷やしカッペリーニ |
そば猪口に入ったトマトの透明ジュに極細麺を浸して食べる |
🌸 ロゼ・ド・エム(エリック・タイユ/ロゼ・シャンパン) |
| デザート |
ブリオッシュ・ペルデュ・イチゴのエクラゼ・クロカンとそのジュ |
蜜のかかったブリオッシュとイチゴのソルベ |
🍷 2006 ゲヴェルツトラミネール・グラン・クリュ ヴァンダンジュ・タルディヴ(ヴァインバック/甘口) |
| 〆 |
桜のマカロン・ハーブティー |
桜の葉を敷き桜の花びら形のマカロン |
— |
ペアリングの要点
✦**仔牛ハラミ肉のロティ・さくらソース × 2007 ニュイ・サン・ジョルジュ 1er**
- 渋み・酸味の強いものを好まない内田氏の好みを知り、四足でも定番ボルドーでなくブルゴーニュで合わせる配慮。「ソワニエ冥利に尽きる」
**フルーツ・トマトの冷やしカッペリーニ × ロゼ・ド・エム(ロゼ・シャンパン)**
- 高野氏「ソムリエ泣かせの料理で困ります」とぼやきつつ、トマトの色と似たロゼ・シャンパンを選択。トマトとロゼの酸味がぴったり
内田氏のコメント
- 土曜昼で5組もの結婚式場内覧カップルが館内見学。「想像していたよりも良いところ」と好評で人気の式場になると予想
- 桜の季節にちなみ、桜肉・さくらソース・桜のマカロンなど桜尽くしの構成
- 蜂須賀シェフの「遊び心がありすぎましたか?」(さくらソース)に対し、初めて食べる味で絶賛したいほどの春の料理と評価
- フルーツ・トマトの冷やしカッペリーニを「蜂須賀スペシャリテとしてアラカルト登録してほしいほど」と高評価
- 「これぞザ・マリアージュ」。ムニュ・デギュスタシオンにバイザグラスで合わせる究極の楽しさにボー・デパールへ大感謝
- 蜂須賀シェフ:「市場で旬の食材を仕入れてからコースを組み立てる。楽しいしそんなに大変ではない」とのこと
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
エリキビナ・ナチュラリー・カヴァ(スペインのロゼ) |
桜満開のベランダで。シャンパン並みの質、ブドウはピノ・ノワール |
🌸 エリキビナ・ナチュラリー・カヴァ |
| アミューズ |
ストーンポテト |
砂利石の上に、白い石に見まがう小麦粉で硬く覆った茹でジャガイモ |
— |
| リゾット |
マテ貝・ウド・海藻のリゾット |
マテ貝はフォンで柔らかく、青海苔の風味ふんだん |
🍷 2010 ガルガ・ブランカ(スペイン・テラアルタ/自然派・ほのかな自然な甘み) |
| 魚料理 |
才巻きエビと菜の花のグラタン |
室温まで冷えた濃いアメリケーヌソース(膜がかかる)、コクがあり美味 |
🍷 2010 ガルガ・ブランカ(同上) |
| メイン |
低温調理したホロホロ鳥・パースニップ・葉タマネギ |
柔らかく塩加減も良い。パースニップ=白ニンジン |
🍷 2010 ガルガ・ブランカ(同上・リッチなスペイン白) |
| デザート |
ゴボウ入りのガトー・ショコラとショウガのアイスクリーム |
太いゴボウが下に沈む。ショウガはお菓子としてギリギリの量 |
— |
| 小菓子 |
4点 |
ソーダ入りラズベリークッキー、オリーブオイル風味のグミ、オレンジピールのチョコ(パチパチ砂糖入り)、京ニンジンのマカロン |
— |
ペアリングの要点
✦**白ワインで通す構成**
- くどい味が少ないというソムリエールの言葉を信じ、白ワインでメインまで通した
- 2010 ガルガ・ブランカ(自然派・ほのかな自然な甘み)がリゾット・エビ・ホロホロ鳥まで対応
内田氏のコメント
- オーナーシェフ橋本宏一さんは大阪出身の宮沢賢治好き。日本橋サンパウ出身でスペイン料理が原点
- 桜満開の庭のベランダでスペインのロゼ・カヴァを楽しむ。「桜にロゼはやはり合う」
- 開店と同時刻に川島なお美さん・鎧塚さん夫妻が来店し隣席に。プライベートを尊重し挨拶はしないが、「パースニップって何かしら?」の声に外野から「白ニンジン!」と答えた
- 15名満席をシェフと3日前に入ったアシスタントの2人で調理。前任アシスタントが無断で辞めたことに苦言
- コース10皿6800円はリーズナブルと評価。ただしメニューは年4回チェンジで「お客の立場としては少なすぎないか」と疑問
- 「この店も、良いお店」と評価。帰りは道が分からずタクシーで表参道へ
- 2015年3月10日(前半):エズラ・ボーゲルの安倍首相戦後70年談話への提言を引いた政治・外交に関する随想(飲食記録ではない)。
- 2015年3月23日:浅草ROXのチェーン系イタリアンでの会計取り違え(隣客の伝票にサイン)をきっかけに、サービスの基本と返金対応のあるべき姿を論じた苦言随想(具体的な料理記述なし)。
- 2015年3月30日:川治温泉の二次会やベトナム・ホテルマジェスティックでのワインの注ぎ方の出来事を回想し、無知ゆえの失敗への寛容さとサービス哲学を説いた随想(個別の料理・コース記述なし)。
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
スプマンテ |
カンテイルメデレ・シャンパンに劣らない質感 |
🥂 スプマンテ |
| アミューズ |
すり流し |
リンゴ・カブ・豆乳・塩麹・ジャバラ(邪を払う柑橘)入りジュース |
— |
| アミューズ |
フィナンシェ |
赤米・胡麻・リンゴの擦り流し入り |
— |
| 前菜 |
白い食材7品(紅白の赤皿) |
自家製あったかはんぺん/湯葉の塩麹づけ/エノキの白和え/サキイカと大根のナムル/タクアン入りポテトサラダ/カブレーゼ(蕪+クリームチーズ+バジル)/ガリフラワー(生姜風味カリフラワー) |
🍶 そのやま(福井・山廃純米大吟醸) |
| 珍味 |
茶大豆の煮豆 |
出雲名産・地産地消 |
🍶 出雲だより |
| メイン |
粟麩を島根和牛で巻いた味噌味ハヤシライス風 |
16穀米ライス添え・味噌のコク |
— |
| 〆 |
おしゅまいです |
豆腐のシュウマイ/海苔で絵を描いた握り飯/豆乳入り煎り卵 |
— |
| サービス |
ワカサギのエスカベッシュ |
島根産・銀皿に銀色・丸ごと・酸味ほどよい |
🍶 出雲だより |
| デザート |
イチゴイチエン |
苺のジュで赤い円・苺に小豆数粒(イチゴ大福の逆版) |
— |
ペアリングの要点
✦**島根産ワカサギのエスカベッシュ × 出雲だより**
- 「素晴らしいマリアージュ」と評価
- 地産地消(出雲どうし)が功を奏する
**日本酒の楽しみ方**
- 「そのやま」は透明、「福」は濃い黄色でツンとした風味だがスワリングでまろやかに
- 日本酒もワインと同じくグラスと所作で味が変わる
内田氏のコメント
- 有名人の真希絵さん本人が常駐すること自体がサービスになると感じた
- 赤皿に白い食材7品=紅白で国旗を表現、空白半分は「人生にゆとりを」の意。「人生は料理だ」の思想
- 料理ごとのネーミング(ダジャレ)が抜群で、料理・会話・ネーミングと楽しい一夜
- 健康食材だけのコースで、よく飲んでも翌日胃がもたれない
- この内容でコース6,900円はリーズナブル
- タレントから料理説明を直接聞ける特色で人気が出そう
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
シャンパン |
エチエンヌ・ルフェーヴル(シャルドネ80%・濃い色・しっかりした酸味) |
🥂 エチエンヌ・ルフェーヴル |
| 付け出し |
棒状サブレ2本+おちょこ |
パプリカ&チーズ風味/青さ海苔の2味、おちょこにエルダーフラワーとクリーム |
— |
| アミューズ |
名物アミューズ5種 |
ベシャメルのプチコロッケ/ミニ・フレンチトースト(蕗味噌・木の芽)/パテ・ド・カンパーニュのタルト/チュイルに鴨のリエット |
— |
| 名物 |
牡蛎とウニ |
厚岸産牡蛎+蝦夷バフンウニ、シャンパン・レモン・塩のミネラルウォーターのジュレ、牡蛎のアイスクリーム乗せ(生牡蛎より数段美味) |
🍷 2003 サヴニエール(白/ニコラ・ジョリー・シュナンブラン100%) |
| 前菜 |
フォワグラのテリーヌ |
揚げたパン・ド・カンパーニュで巻き、赤ピーマンのムースを敷く |
— |
| 前菜 |
新玉ねぎのバリエーション |
濃いポタージュにオーブン焼き玉ねぎ半身、ヨーグルトクリーム・刻みトリュフ・トリュフオイル |
— |
| 魚料理 |
ひめじのロースト |
皮カリカリ・身しっとり、ジャガイモのフライ添え、ホタルイカのソース(ヴィネガー風味) |
— |
| メイン |
桜鴨 |
マリネした桜の葉で鴨胸肉を覆い調理、ニンジン尽くし(ピューレ・コリアンダー風味・マイクロキャロット・葉のフライ) |
🍷 2003 サヴニエール(室温で鴨に合わせ) |
| デザート |
せとか+バニラアイス+ゼリー |
バニラ3倍/せとかの酸味に竹炭の塩味 |
— |
| スペシャリテ |
雷おこし風味のブランマンジェ/人形焼形マドレーヌ |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**桜鴨 × 2003 サヴニエール**
- 最初は冷やして牡蛎ウニに、メインの頃に室温化させ桜風味の鴨にぴったりマリアージュ
- ニコラ・ジョリーの白をグラスで飲めたことに感激
内田氏のコメント
- 荒井シェフのスペシャリテ「牡蛎のアイスクリーム」は初体験で生牡蛎より数段美味、シェフは「凍らせてミキサーにかけただけ」と謙遜
- この店のフォワグラの美味しさは定評あり
- 旬の新玉ねぎ・新じゃがの軽やかな風味に感心
- いつも美味しいが、今日は格別美味しい料理に出会えた感覚
- 大満足で帰途
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| つけ麺 |
白スープのつけ麺 |
社長おすすめの白スープ(黒・赤からチョイス)、魚介出汁で南仏ブイヤベース/古典的魚スープに似た濃くリッチな味 |
— |
| トッピング |
チャーシュー半分(1枚)+味玉 |
チャーシューは大きく豪快なため半分に、美味しい卵を追加 |
— |
| 麺・具 |
太麺/メンマ・ネギ |
海苔・もやしを入れずシンプル |
— |
内田氏のコメント
- 開店直後でないと並ぶ人気店。外国人ラーメン好きをレポートするTBS取材が入っていた
- 矢都木社長自ら品目を解説、休日の立ち会いに敬意
- 順不同への気遣い(「つけ麺はもうすぐ上がります」)など接客教育がさすが
- 食べ終える頃には後ろに11人が並ぶ盛況、完食して席を譲り帰途
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
シャンパン2種 |
2007 アグラパール「ミネラル」ブラン・ド・ブラン(アヴィズ)/2007 ラルマンデイエ・ベルニエ ヴィーユ・ヴィーニュ・ド・クラマン ブラン・ド・ブラン、ともにグラン・クリュ辛口 |
🥂 アグラパール/ラルマンデイエ・ベルニエ |
| アミューズ |
トピナンブール(菊芋)のヴルーテ |
竹炭の黒い粉振り |
— |
| 前菜 |
桜景色 |
マリネした桜肉・キャビア・生ウニ・ケイパーベリー・松の実 |
🍷 2007 コンドリュー・ラ・ロワイエ(白/ジャン・ミシェル・ジェラン・ヴィオニエ) |
| メイン |
春爛漫 |
牛フィレ肉・ピサンリ(タンポポの若葉)・信州産キノコ |
🍷 2007 コート・ロティ・ラ・ムーリン(ギガル)/コート・ロティ・ラ・バルバリン(ガングロフ)の飲み比べ(シラー・ヴィオニエ) |
| デザート |
ブラッドオレンジ(タロッコ種)+メース(ナツメグ)のアイス |
けしのみ風味、酸味の迫力 |
🥂 アンリ・ジロー フュ・ド・シェーヌ(樽・黄金色/〆シャンパン) |
ペアリングの要点
✦**桜景色 × 2007 コンドリュー**
- マリネした桜肉とコンドリューの酸味が調和して良いマリアージュ
- ただし主役級(キャビア・ウニ)が一皿に乗り意図が分かりにくい面も
**春爛漫(牛フィレ) × コート・ロティ2種**
- 春藤支配人いわく「ボルドー・ブルゴーニュは飲み飽きられている」ため高級なコート・ロティ(一本5〜6万円)を選択
- 飲みやすく落ち着いて余韻の長い高級感
**〆のシャンパン(シメシャン)**
- アンリ・ジロー フュ・ド・シェーヌで締め。食後にすっきりしたい内田氏好み
内田氏のコメント
- フレンチには赤身の牛肉が美味と持論。「口の中で牛肉が溶ける必要があるのか」という米評論家に同意、和牛はすき焼き・しゃぶしゃぶで真価
- ブルターニュ産オマール(カナダ産より3割高)の身はプリプリで美味
- コート・ロティ=「焼けた丘」の意。飲み比べが豪華
- 10時半のお開き、大満足で帰途
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
ハウスシャンパン |
ルイ・ロデレール ブリュット・プルミエ |
🥂 ルイ・ロデレール |
| アミューズ |
クリーム系4種 |
真鯛のタルタル+リ・ド・ヴァンのエミュルジョン/フロマージュブランのボンボン(ニンジンピューレ)/ハドックのクレーム+ベトラーブ・ジャマイカペッパーのチュイル/ココ豆のピュルプ・エピス風味(チョリソ散らし) |
— |
| 前菜 |
ラングスティーヌのタルト |
グリーンアスパラのクレミュー、ヴェルヴェーヌとシトロンのジュレ |
🍷 2011 ピュリニー・モンラッシェ・プルミエ・クリュ・ガレンヌ(白) |
| メイン |
ピジョン胸肉のロースト+桃肉のコンフィ |
外カリカリ中しっとり、ニンジンのスパゲティ風(注射器で押し出し)、レグリス(甘草)風味のジュ |
🍷 2010 シャンボール・ミュジニー(少量) |
| チーズ |
チーズ3種 |
アボンダンス(ヴィエンヌ近郊・牛セミハード)+グリオッティのジャム/ブルー・ド・シェーヴル(オーベルニュ)+リンゴ・レモン・生姜のコンポート/ペライユ・デ・カバス(ピレネー・羊)+チョリソチップ |
— |
| デザート |
ミントとショコラのカリソン |
カカオのソルベ、GET31(ミントリキュール31度)のグラニテ |
— |
| 小菓子 |
小菓子3種 |
パッションフルーツのチョコがけ+ノワゼット/ブラッドオレンジのジュレ・クランブル・マスカルポーネ/アールグレイと柑橘のヴェール |
— |
| 小菓子 |
ミニ菓子3種 |
ピスタチオとクリームのウエハースサンド/グリオットチェリーとカシスのタルト/7層オペラ(ダロワイヨ仕様) |
— |
ペアリングの要点
✦**甲殻類 × シャルドネ**
- 甲殻類の成分がシャルドネの旨みをより引き出す
- ホタテを炭グリルする際は樽香あるシャルドネがより合う(樽も内側を炎であぶるため同じ要素)
内田氏のコメント
- アミューズ4種がすべてクリーム系なのは何か意味があるのかと考えた
- 鳩の火入れ(外カリカリ・中しっとり)が最高の美味しさ
- GET31のグラニテはシャルトリューズのような爽やかさで、ショコラと交互に食べると口中が新鮮に
- 「サービスのプロは知識をひけらかすのでなく、お客様にいかに喜んでもらうかが目的」という意見に納得
- フランス二つ星の実力は素晴らしいと再確認
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
シャンパン |
エチエンヌ・ルフェーヴル(グラン・クリュ畑・ピノ・ノワール60%・コクあり) |
🥂 エチエンヌ・ルフェーヴル |
| アミューズ |
グリーンピース(そっくりさん) |
抹茶のマカロン仕立て、豆まで精巧、ほんのり甘い |
🥂 エチエンヌ・ルフェーヴル |
| アミューズ |
新牛蒡+粉末サクラエビ |
香ばしい |
— |
| 前菜 |
パテ・ド・カンパーニュ |
大きめサイズ・肉の締まり・胡椒・粒マスタード、プチトマト・ピクルス添え |
🥂 2007 ドラモット ブラン・ド・ブラン |
| 前菜(同席) |
ホタテとアーティチョークのテリーヌ |
初めての風味で美味 |
— |
| スープ |
パルメザンチーズのクリームスープ |
カットしたホワイトアスパラ多数、玉ねぎフライと砕いた乾燥コンビーフ添え |
— |
| メイン |
ウサギとフォワグラのテリーヌ(冷製) |
ハンガリー産・白身ウサギ肉とまだらのフォワグラ・淡い味 |
— |
| メイン(同席) |
鴨と白インゲンの暖かいテリーヌ |
カッスーレをテリーヌにしたイメージ・傑作 |
— |
| デザート |
紅玉のテリーヌ |
リンゴの赤色素と黄身のモザイク、シナモンのアイス添え |
— |
| デザート(同席) |
ブドウのソルベとピスタチオのアイス |
良い風味 |
— |
| 小菓子 |
小菓子+ハーブティー |
マンゴーとアプリコットのボール/コーヒーとバナナのマカロン、ルイボス+ヴェルヴェーヌのハーブティー |
— |
ペアリングの要点
✦**テリーヌ × ドラモット ブラン・ド・ブラン**
- 今日はシャンパンで通したく、ブラン・ド・ブランらしいさわやかさが好みにぴったり、二人で一本空けた
- テリーヌはパンを出すのが遅れてはならない(パテの塩気でパンが欲しくなる)
内田氏のコメント
- パテ・ド・カンパーニュは「ザ」が付くほどの出来。サイズの大きさ・ボリュームが印象を左右するという店の姿勢に同感
- フランス料理に入った頃、パテとパンから始めるのが定番でその懐かしさを感じる
- 味わいが薄からず濃からず深く、芸術の造形のような料理群で大満足
- 久しぶりの来店、実に素晴らしい店
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
ハウスシャンパン |
ジャマール(1934年創業・ムニエ50%/シャルドネ40%/ピノ・ノワール10%・ミネラル感) |
🥂 ジャマール |
| アミューズ |
ソラマメのパイ包み3種 |
クリームチーズ+ソラマメ/トマト+ソラマメ/カレー風味、ソラマメの鞘入り |
— |
| 前菜 |
グリーンアスパラとホタテ・フレッシュトマト・ホタルイカのフリット添え |
— |
🍷 2011 サンセール(白/セバスチアン・リフォー・オレンジがかった色)/🌸 ル・キャノン・プリムール(微発泡濁り酒ロゼ・ホタルイカ用) |
| スープ |
新タマネギのポタージュ・燻香の鴨添え |
マダガスカル産ワイルドペッパー |
🍷 2011 コート・デュ・ジュラ シャルドネ・サヴァニャン(白/ドメーヌ・ラベ・シェリー的風味) |
| メイン |
子羊のロースト・焦がしタマネギとルビーオニオン |
皮付き玉ねぎを炭色に焦がし中は真っ白ジューシー、マスタード入りジュ |
🍷 2011 コート・ド・ルシオン ヴィーユ・ヴィーニュ(赤/ドメーヌ・ゴウビー・シラー) |
| デザート |
ジャスミンティーのブランマンジェ・バナナとライムのアイス |
透明なアメに塩漬け桜花びら(桜餅風味) |
🍷 マクヴァン・デュ・ジュラ(甘口) |
| 小菓子 |
小菓子5種 |
ココナツとホワイトチョコのボール/フランボワズのマカロン/抹茶ロールケーキ/ドライフルーツのパンケーキ/ミニショートケーキ |
— |
ペアリングの要点
✦**ホタルイカのフリット × ル・キャノン・プリムール(ロゼ)**
- コクのある素材(ホタルイカのミソ)は白ではなくロゼが合う
- 一皿に2種のバイザグラスは初めてで贅沢
**大岡支配人の哲学**
- 「料理の酸味とワインの酸味など王道のマリアージュは面白くない。料理を美味しくかつ楽しくさせるマリアージュを考える」に同感
内田氏のコメント
- セバスチアン・リフォーのサンセールはオレンジがかった珍しい色だが美味、造り方によるものか不思議なワイン
- 癖のあるサヴァニャンが鴨の燻製にピッタリ存在感を発揮
- 料理の質・完全バイザグラスとも魅力的で定期的に訪問したい店
- 料理とバイザグラスのサービスがさらに洗練されてきていると感じる
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ワイン |
島根産デラウエア種の白ワイン |
リーデルのグラスで提供 |
🍷 デラウエア白(島根産) |
内田氏のコメント
- すべて人生がテーマの料理群を楽しんだ。13日ぶりの再訪で全料理を変えて出され恐縮
- 優れたダジャレのネーミングは脳の活性化になる。意表を突く料理は真希絵さんの独壇場
- 日本酒も良い酒はリーデルでいただくとより美味しくなると教わる
- 6時開店から何組も来場、スタッフ4名は大忙し。魅力的な良い店でまた訪れたい
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
ハウスシャンパン |
アヤラ(ブドウ混合) |
🥂 アヤラ |
| お通し |
ホワイトアスパラガスのムース |
旬の香りが立ち昇る |
— |
| 前菜 |
トマトの3段活用 |
サラダ仕立て/トマトのソルベ/透明なトマトのジュレ、フルーツトマト |
— |
| 魚料理 |
メリメロ(ごちゃまぜ) |
インゲン・ソラマメ・グリーンアスパラ・葉野菜、半割ラングスティーヌ・大ハマグリ・小イカ・鳥の手羽先、ハマグリ出汁 |
🍷 ラドセット |
| メイン |
セルダニョー(子羊の鞍下肉) |
玉ねぎ・ボンバージャン(ジャガイモ細切りフライ)・ラタトゥイユ(正しくはブリュノワーズ)添え |
🍷 2009 コート・カスティヨン ボーセジュール・ベコー(赤/ジョーナン・バラ・メルロー) |
| アヴァンデセール |
スープ・ド・フレイズ(イチゴ)・洋ナシのソルベ添え |
酸味のイチゴと甘い洋ナシのソルベ |
— |
| デザート |
フォンダンショコラ・ピスタチオのアイス添え |
20年前のジョエルのスペシャリテ・ねっとりしたチョコケーキ |
— |
ペアリングの要点
✦**子羊(セルダニョー) × コート・カスティヨン**
- 羊肉には赤ワインがよく合う。3人で一本空けた
**メリメロ/ホワイトアスパラ × ラドセット(ロワール白)**
- 地産地消でロワール産アスパラにロワールの白を合わせる
内田氏のコメント
- ジョエル氏の愛情表現(高木氏の後頭部をたたく)、20年前ジョエルの早期発見で高木氏が大病を免れたエピソード
- ジョエル氏は料理用語にこだわり「皿に添えるのはラタトゥイユでなくブリュノワーズ」とウエイトレスに指導
- ボキューズ/ロブション/アラン・シャペル/トロワグロ等との交友・スズキのパイ包みの権利話など豊富なエピソード
- ジョエル氏のレストラン・ジョエルの料理を6月初めに再現する会の開催がOKに(フォワグラのポワレ、エクレヴィスのグラタン、小ぶりなスズキのパイ包み等が候補)
- 鳥海シェフは4月25日で15周年、茅ヶ崎駅3分の自社物件へ移転予定。クラシックテイストで満席も納得の絶賛
- 食後にジョエル氏は一本4,000円の葉巻と一杯3,000円の2005ベルタ(44度)を楽しむ
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
スパークリング |
NV ナポレオン・ブリュット(すっきり) |
🥂 ナポレオン・ブリュット |
| アミューズ |
鶏腿肉とマイタケのクリーム煮 |
短いスプーン乗せ・料金込み |
— |
| 前菜 |
ニンジンのムースと生ウニのジュレ掛け |
銀座マノワール・ダステイン(五十嵐シェフ)のスペシャリテ、やや薄味 |
— |
| 前菜 |
パテ・ド・カンパーニュ |
レタス敷き・ソース数か所、サイコロ型切り身(箸用)、ねっとりした味、米粉パン(150円)添え |
— |
| メイン |
スズキのポワレ・赤ワインソース |
エリンギ・キャベツ・ポロネギ・トマト・ブロッコリーの下に四角く切ったスズキ、箸で食べる |
— |
| デザート |
ブランマンジェ |
チョコムース・バニラアイス・せとか乗せ、滑らか |
— |
内田氏のコメント
- 箸で食べるフレンチで箸置きはハーフコルク。バイザグラスのボトルに「ワインを映像で表したら」と写真を貼る楽しい試み
- 「三社祭りはお休み」の表記が浅草らしい
- オープン直後で知名度がなく、帰りまで客は内田氏一人だけ
- オーナーシェフは将来メニューなしで客の顔色を見て即興で作る店にしたいとの抱負、本を贈呈
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
シャンパン |
2002 ドラモット(開店年2002記念・全店からかき集めた13年熟成ブラン・ド・ブラン・辛口で心地よい苦み) |
🥂 2002 ドラモット |
| アミューズ |
アミューズ3種 |
豚足のコロッケ/キョウハツナ風味の炭入りスポンジケーキ/アスパラ風味のチュロス |
— |
| 前菜 |
ボタンエビのマリネと蕪のラヴィオリ仕立て |
北海道羽幌産・山椒香る甘夏みかんのソルベ添え |
— |
| 前菜 |
イワシのミキュイ(薄いパン生地纏い) |
千葉県銚子産・アメリカンチェリーとアボカドのワカモレ |
— |
| スープ |
イタリア産グリーンピースのカプチーノスープ |
フォワグラのフォンダン(ピンク色・濃厚)、シャンピニオンと生ハムのタルティーヌ |
— |
| 魚料理 |
天然真鯛の蒸し焼き |
石川県七尾湾産・5日間熟成120度で蒸し焼き、ひよこ豆とそら豆のコンカッセ、塩漬け真鱈、ノルマンディ産ムール貝のベニエ、トマトのヴェルジュソース |
🍷 2006 ムルソー・ヴィーユ・ヴィーニュ・レ・ヴィレイユ(ドメーヌ・ジャン・リッカート・樽香あり) |
| メイン |
A5飛騨牛のロティ |
岐阜県産・長崎県産グリーンアスパラのパネ・ニンジンとオレンジのピューレ・フレッシュモリーユ茸のアラクレーム・ベアルネーズソース |
🍷 2006 コート・デ・ヴィヴァレ・ラ・シラール(アラン・ギャリテイ/グルナッシュ・ノワール、カリニャン・シルキー) |
| デザート |
とちおとめのロザス |
栃木産・リュバーブのコンポート・イチゴのソルベ |
— |
| デザート |
ヴァローナショコラのクレームブリュレ |
クレームシトロン・フランボワーズ・沖縄県産黒砂糖のアイス(やさしい味) |
🍷 1998 モーリー(甘口・プラム/メントール/ビターチョコ) |
| 〆 |
小菓子+エスプレッソ |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**三ツ星の再現**
- スタッフに技術がなく来日した三ツ星の味を再現できないフェアが多い中、今日はプウルセルのレシピを完璧に再現
内田氏のコメント
- 2002年の丸ビル開業時から数年通った思い出。長谷川幸太郎シェフが厨房を見せ、内田氏の過去メニューの分厚いファイルを示し「一度もかぶらない」配慮に感謝した逸話
- ホタテのトリュフのヴィネグレット、フォワグラのフォンダンなど一品一品の味わいが素晴らしい出来
- 三ツ星の古典的ベアルネーズソースの実力、ニンジンとオレンジ混合ピューレの爽やかさに感心
- モリーユ(編み笠茸)は春と秋に旬が二回
- プウルセルさんと同テーブルで和気あいあいに写真撮影、大満足で帰途
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
スキャッチャ(トウモロコシの薄い煎餅) |
"平べったくする"の意・ハウスシャンパンに好相性 |
🥂 ミッシェル・フォルジュ ブラン・ド・ブラン |
| アミューズ |
紀ノ川産稚鮎のベニエ・蓼ソース |
長さ5cmの稚鮎を苦みのある内臓ごとフライ、和の蓼ソース |
🍷 冷の日本酒 久平次2014(兵庫産山田錦・精米歩合35%、ほんのり甘口) |
| ポタージュ |
フキのヴルーテ |
フキとフキノトウのスープ、和の風味でやや苦み |
🍷 ムスカデ(白・酸味でフキの苦味を消す) |
| 冷前菜 |
コキヤージュと白インゲンのサラダ仕立て |
ボタンエビ・ヒイカ・ミル貝・マダコ・アサリ、枝付きプチトマト、網目状の小麦粉チュイル、レモン風味ジュレ |
🍷 アルザス・ヒューゲル 2013 リースリング(白) |
| 野菜料理 |
ミジョテ・ド・レギューム(蜂須賀料理長スペシャリテ) |
10種ほどの野菜を別々に最適な茹で時間・塩加減で、樹齢100年のオリーブオイルとバルサミコのソース |
🍷 ジュラ・アルボワ(バンジョーヌに近い・シェリーヴィネガー風味) |
| 温前菜 |
ガレット・ド・ピエ・ド・コション・滑らかなポレンタ添え・ジュ・ド・ヴォー・ソース |
豚足・鴨の身・フォワグラ、カリカリ感、ライスペーパーの米の風味、香草ディル |
🍷 2010 シャンボール・ミュジニー・プルミエ・クリュ(赤) |
| 魚料理 |
イサキの姿焼き・ブイヤベース風ソース・雲仙新じゃがいものサフラン煮添え |
目の前で注ぐサフラン入り・ペルノー酒風味のブイヤベースソース |
🍷 ロゼ クロワ・ド・フリウール |
| メイン |
大和鹿ロース肉のロティ・ソース・ポワヴラード |
仕入れ後に厨房で熟成し柔らか、粒コショウソース、アスパラ・ソバージュ、クレソン添え |
🍷 カオール ジャン・リュック・バルデス 2009 クロ・トリガディナ(赤・マルベック100%) |
| チーズ |
北海道ニセコのブルーチーズ |
日本産チーズ、まろやかで一級の味わい、乾燥イチジク添え |
— |
| 〆① |
ヌイユのデクリネゾン①:パイ包み(味噌ラーメン麺) |
乾麺に水を注ぎパイで蓋をしオーヴンで焼成、内部の水分で麺が茹で上がる仕組み |
🍺 良く冷やしたビール |
| 〆② |
ヌイユのデクリネゾン②:そば麺のグラタン(ドリア) |
細かくしたそば麺、蜂須賀流グラタンの風味 |
🍺 良く冷やしたビール |
| 〆③ |
ヌイユのデクリネゾン③:長崎ちゃんぽん麺のカルボナーラ風 |
ちゃんぽん麺をカルボナーラに |
🍺 良く冷やしたビール |
| 〆④ |
ヌイユのデクリネゾン④:うどん麺のリーゾ |
うどん麺を細かくして米に混ぜたリゾット、店の評判料理 |
🍺 良く冷やしたビール |
| プレデザート |
茂木ビワのコンポートとその葉のジュレ |
香り高いビワの葉の風味をジュレに閉じ込め、甘いコンポートと |
— |
| デザート |
アメリカンチェリーのクラフティとそのグラニテ |
出来たて熱々を一人ずつのサイズで、チェリーピンクのグラニテ |
🍷 アルザス グランクリュ ヴァインバック ゲヴェルツトラミネール 2006 ヴァンダンジュ・タルディヴ(甘口) |
| 〆 |
ハーブティーとカヌレ(蜂須賀シェフのスペシャリテ) |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**稚鮎のベニエ × 冷の日本酒 久平次**
- 和のテイストの蓼ソースに、名古屋の日本酒・久平次(フランスの星付き店にもリスト)を合わせる
- ほんのり甘い酒が稚鮎の苦味にぴったりのマリアージュ
**フキのヴルーテ × ムスカデ**
- ムスカデの酸味がマジックのようにフキの苦味を消す
- マリアージュの不思議さを実感
**カップ麺アレンジ4種 × 良く冷やしたビール**
- 4種類の異なる味わいにどう合わせるかという難問への高野支配人の答え
- ぴったりのマリアージュで「感性はすごい」と評価
内田氏のコメント
- 蜂須賀料理長の和のテイストある季節のムニュ・デギュスタシオンと、高野支配人のきめ細かいバイザグラスを堪能した一夜
- アミューズの久平次の合わせは「もう高野ワールドそのもの」と評価
- 野菜料理ミジョテ・ド・レギュームは「いくらでも食べたくなる」素晴らしい美味しさ
- 鹿肉に合わせたクレソンの苦味のみずみずしさに「肉と合わせるクレソンがこんなに美味しいものか」と感心
- 日本産チーズ(ニセコのブルーチーズ)が一級の味わいで、良い日本チーズが増えたと喜ぶ
- 締めの甘口まですべてのバイザグラスを心から堪能、一同大満足で感謝してお店を後にした
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| テラスにて |
ラビオリのフライ |
軽く塩味、お堀を望む屋外テラスで待つ間に |
🥂 アルマ・ベラヴィスタ(スパークリング) |
| 乾杯 |
ストレーゲ(パスタ生地の素揚げ)/フェンネル入りグリッシーニ |
香り高いグリッシーニ(内田氏の大好物) |
🥂 カ・デル・ボスコ アンナマリア・クレマン(個性的な香り) |
| アミューズ |
3種盛り(スイートコーンのスープ・ニンジンのエスプーマ/季節の野菜・パースニップのピューレ添え/リンゴの桂剥きにハーブの新芽詰め) |
野菜は山菜・マイクロトマト・ミニコーン・行者ニンニク・トウモロコシの新芽・黄ニンジン・ビーツ等、一つ一つ風味付けが異なる。桂剥きリンゴは薄いのに酸味が香りフレッシュ感が感動 |
— |
| パン |
小さなパン・ド・カンパーニュ |
ハインツ・ベックのリボンで結束、皮が分厚く手ごたえある食感 |
— |
| 前菜 |
カンパチの柚子とレモングラスのマリネ・ワカモレ・胡麻のマカロン |
巻いたカンパチにアボカド、出汁の利いた胡麻マカロンと共に「えもいわれぬ美味しさ」 |
🍷 フォラドーリ 2011 フォンタナサンタ(白・ノジオーラ100%、極辛口) |
| 前菜(スペシャリテ) |
水の庭園 |
タピオカを水面に見立て(色付けはリキュールで50分)、ハーブ=水草、アサリ+伊産キャビア=岩、マンゴー&パパイヤ=きらめく水面。3層構造でアカザエビのカルパッチョ、ズッキーニの滑らかなクレーム |
🍷 信州小諸産 ソラリス 2013 シャルドネ(白・樽仕込み・ミネラル感) |
| パスタ(スペシャリテ) |
ファゴッテッリ・ハインツ・ベック |
極薄ラビオリ(茹で1分未満)に溶け出すカルボナーラ味のソース、グアンチャーレ入りの"逆カルボナーラ"、卓上で野性の粒胡椒を挽く |
— |
| 野菜 |
ホワイトアスパラガスとイチゴ・菊芋のピューレ・バルサミコ添え |
菊芋の皮のフライ(蝉の抜け殻のよう)、アスパラは食パンと共に茹でて風味付け、イチゴとの相性が素晴らしい |
🍷 ラ・ロッカ 2012 ソアヴェ・クラシコ(白・ガルガーネガ、飲み口スッキリ) |
| メイン |
仔牛のフィレ・醤油風味・春菊とマスタードのクリーム |
低温調理で醤油風味をしみ込ませ、すきっとした味わい。ピリ辛の春菊、ヴィネガー入りベアルネーズ風ソース |
🍷 トスカーナ コマンダンテ 2007 バジール(赤・サンジョベーゼ60%/メルロー40%、ほのかな醤油風味) |
| デザート |
ラズベリー1・1 |
ラズベリーで11種の異なる味わいを一皿に。ラズベリーのアイスクリーム、エスプーマを冷やし固めたエアインチョコ風キューブ等、酸味は程よく抑制 |
— |
| 〆 |
深蒸し煎茶/小菓子(シークワーサーのマカロン・リボンに結んだマシュマロ・ショウガ風味のパート・ド・フリュイ・デュルセーのチョコサブレ等) |
グリーンが美しい深蒸し煎茶、初めての味わいの小菓子 |
— |
ペアリングの要点
✦**カンパチのマリネ × 2011 フォンタナサンタ(極辛口)**
- 料理に旨みがあふれているので、愛想もないような極辛口の白がぴったり合う
- 「これぞマリアージュの醍醐味」とソムリエ柴田氏を評価
**水の庭園 × 2013 ソラリス シャルドネ**
- 極辛口と対照的にミネラル感あふれる白
- アサリ・エビ・キャビアとシャルドネの相性は抜群、日本にも遜色ないシャルドネがあると喜ぶ
**仔牛の醤油風味 × 2007 バジール**
- 赤ワインの香りにほのかな醤油風味があり、醤油をしみ込ませた仔牛とマリアージュする
内田氏のコメント
- ベックシェフは大の親日家で和食への造詣が深く、カツオブシ・昆布を隠し味に、とろみに葛を使うが違和感は全くない優れた活用
- 過去5千回以上食べ歩いてあまり驚かない内田氏が「水の庭園」のマニアックな技に感動、3000あるというレシピを片端から食べたくなったと評す
- 3人とも10年前より食べる量が落ちているため、岩崎メートルドテルに相談し全10皿を6皿コースに調整、価格も軽くしてもらった
- 6皿すべてに手の込んだ美味しい料理が出て感動、バイザグラスも素晴らしく大満足
- 来年イタリア小旅行が実現すれば「ローマ直行便で最初の夜はハインツ・ベックで決まり」と盛り上がるほどインパクトの強いディナー
- 何度来ても変わらない感動を提供するのは並大抵の努力ではできないと、お店の皆さんに感謝
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| おつまみ |
極薄バゲットの乾燥おつまみ |
バター・チーズ味、グリッシーニ代わり |
🍷 ムスカデ(白・グラス1,280円) |
| パン |
シャンピニオン(丸いパン) |
皮がカリッ。マキシムの影響を思わせる(パンは仕入れ品) |
— |
| アミューズ |
ラタトゥイユ(ガレット仕立て) |
くどくないさわやかな味 |
— |
| オードブル① |
アスパラ・ソバージュの軽い炒め |
— |
— |
| オードブル② |
イシガレイの刺身 |
自家製マヨネーズと白醤油のソース・紫蘇風味、わさび入り |
— |
| オードブル③ |
カリフラワーのムースのかかったコンソメジュレ・新鮮なウニ添え |
ロブションのスペシャリテそっくり、より淡く繊細 |
— |
| オードブル④ |
メイタガレイのから揚げ・ヴィネガーソース |
— |
— |
| オードブル⑤ |
マキエビのソースアメリケーヌ・ライス添え |
大皿。新鮮な有頭海老2匹、優しいソースを御飯に絡めて |
— |
| スープ |
パリソワーズ(冷製) |
コンソメジュレとジャガイモのヴィシソワーズ。内田氏には塩が少なめ |
— |
| メイン |
A5ランク佐賀牛のステーキ(ミディアムレア) |
調理前に証明書と肉を提示。クレソン添え、別皿にインゲン・サラダ・御飯、辛子醤油で |
— |
| デザート① |
グレープフルーツのゼリー |
風味は素晴らしい |
— |
| デザート② |
タピオカとメロン・刻んだババロア・軽いラム酒のソース |
昔ながらの良い味 |
— |
| 〆 |
コーヒー・チョコレート菓子 |
コーヒーが内田氏好みの美味しさ |
— |
内田氏のコメント
- 100年以上続く老舗中の老舗。レーズンウイッチで有名だが食事は今回が初めて
- グラスシャンパンの取り扱いはなく、ハーフボトル(ローラン・ペリエ/モエ・エ・シャンドン6,480円)。客のほとんどは水で、フレンチではなく高級洋食店との位置づけ
- 客層は内田氏より年上ばかりで、オムライス(2,700円・ケチャップ別皿)やハンバーグを優雅に食する。昭和にタイムスリップしたような店内
- 小皿料理は本当に小皿で、種類の多さが昔のモダンボーイ・モダンガール(日本人)の好みに合っていたと分析
- 本格フレンチの侵入時に、日本人の味覚に合わせ淡い味で別の進化を遂げた洋食の実力を評価
- 「現代フレンチとは違う行き方だが、この洋食の魅力のファンも絶えない」。来られて良かった
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
Oさんからのプレゼント |
🥂 アルマンド・ブリニャック(定価約38,000円の超レア品、瓶は手作り金色) |
| アミューズ |
グリーンアスパラガス |
ジョエル特製マヨネーズソースが抜群 |
🥂 ラルマンディエ・ベルニエ・ロンギチュード・エクストラ・ブリュット・プルミエ・クリュ・マグナム |
| 前菜 |
フォワグラのポワレ・サラダ仕立て |
フォワグラに合う甘いジョエルスタイルのドレッシング |
🍷 2004 ポティネット・アンポウ・ムルソー(白/熟成感ある甘さ) |
| 魚料理 |
スズキのパイ包み焼き・ソース ショロン |
一人前ずつパイ包み。ホタテのムース入り、ショロン(赤ワインビネガー・エストラゴン・シブレット・バジル等+卵黄)の鋭い酸味 |
🍷 2007 ルフレーヴ ピュリニー・モンラッシェ・マグナム(白) |
| メイン |
ビュルゴー産の鴨のジョエル風 |
バターと赤ワインの重厚な赤ワインソース、フォワグラの油を加える、柔らかな火入れ |
🍷 1990 フルーロ・ラローズ・サンテネイ・クロ・デュ・パス・タン(赤/25年熟成も若々しい) |
| フリアンディーズ |
フリアンディーズ |
アシスタント赤池氏(パティシエ)作 |
🍷 ドワイヤール ラタフィア・ド・シャンパーニュ NV(梅酒のような甘さ) |
ペアリングの要点
✦**スズキのパイ包み焼き × 2007 ルフレーヴ ピュリニー・モンラッシェ・マグナム**
- ソースの鋭い酸味があるからこそ、バターリッチなパイ包みを食べ飽きない
- 単なるバターソースでは途中で飽きるとし、計算された三ツ星料理として絶賛
- マリアージュは最高、12名全員が感動
**フォワグラ × 2004 ムルソー**
- 熟成感のあるほんのり甘いムルソーがフォワグラと好相性
内田氏のコメント
- 巨匠ジョエル氏が個人の会を引き受けたのは稀有なことと感謝
- スズキのパイ包み焼きはボキューズ/ジョエルの本家スペシャリテ。5年ぶりに本物の味を食べられ幸せを実感
- 小西氏の「他店でもできる」という発言に対し、本家のスペシャリテを尊重した会話を心がけたいと述懐
- 鴨ソースづくりではフォワグラの油や鴨の切れ端を計算ずくで使う様子を観察。残った鴨そぼろも胡椒が効き美味
- ジョエル氏がメニューにサインし「もう一度やってもいい」と承諾。次回は秋を想定しオマールのグラタン/三歳の雌鹿のステーキ、赤池氏にクラフティ/ガトーショコラ・ジョエルスタイルを希望
- ワインは予算管理(金さん)のもと豪華なセレクトで、すべて大満足でお開き
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| アミューズ |
水茄子のシトロンコンフィ風味 茗荷添え |
和とフレンチの融合 |
ハウスシャンパン |
| スープ |
ピュアホワイトのヴルーテ |
生食できる北海道産とうもろこし、鶏のフォンで滑らか |
— |
| 前菜 |
紀ノ川より稚鮎のサラダ仕立て・蓼のラヴィゴット |
白ワインヴィネガーのラヴィゴットを刻みサラダに。鮎の苦味とスイカのマリアージュが最高 |
🍷 2013 ヒューゲル リースリング(白) |
| 名物 |
ミジョテ・ド・レギューム |
シェフのスペシャリテ。100年古木のオリーブオイルと赤ワインヴィネガー、12種の野菜を別々の火入れ・塩加減で |
🍷 2000 シャブリ・グラン・レニャン(白/樽香なしの自然派、まろやか) |
| 前菜 |
エスカルゴとグルヌイユ(蛙)のラヴィオリ・イタリアンパセリソース |
シェフ修行先の仏二つ星のスペシャリテ。刻んだエスカルゴと柔らかな蛙の腿肉 |
🍷 2000 シャブリ・グラン・レニャン(白) |
| 魚料理 |
三重県産イサキのロティ・ブイヤベース風・雲仙新ジャガイモのサフラン煮添え |
一匹ロティし目の前でデクパージュ、生のトウミョウ。うろこ・内臓まで使うソース |
— |
| 肉料理 |
イタリア産仔ウサギの腿肉のロティ・ズッキーニのグラチネ添え |
ローズマリー・エシャロット風味、パートフィロで包み揚げた豚足添え |
🍷 2003 モレ・サン・ドニ・プルミエ・クリュ・クロ・デ・ゼルム(赤/今が飲み頃) |
| 〆 |
シロギスのリーゾ |
100年前モロッコのレシピ再現。バター・チーズなし、フォンとオリーブで炊飯、キスのフライ添え(高級天丼風) |
— |
| デザート |
アメリカンチェリーのクラフティとチェリーのグラニテ |
生地の甘みも十分 |
— |
| 〆 |
ハーブティー・カヌレ |
皮目のカリカリ感が素晴らしい |
— |
ペアリングの要点
✦**2003 モレ・サン・ドニ × 仔ウサギのロティ**
- 今が飲み頃で抵抗なく口に入る、文句のつけようのないバランス
- ワインが「今飲んで欲しい」と訴えるような的確な飲み頃
内田氏のコメント
- 二十四節気(2週間)ごとにメニューを全取替えする蜂須賀料理長の試みを高く評価
- 料理長は季節を春夏秋冬+梅雨の5つに分けたいと考えている
- 鮎×スイカのマリアージュは初体験で最高
- シェフの引き出しの多さ(仏二つ星仕込みのラヴィオリ等)に敬意
- 旬を細かく味わう楽しさは食べ手にとって格別の喜び。また来たくなる
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
ハウスシャンパン |
🥂 パスカル・ポンソン |
| アミューズ |
水茄子の軽いヴィネグレット・トウモロコシの冷たいスープ・きゅうりのジェラート添え |
梅雨にふさわしい涼しげな一品 |
— |
| 前菜(ワゴン14種より3種) |
翡翠卵のポーチドエッグ(黄身比率60%)・ラタトゥイユと自家製牛肉ベーコン添え/グリーンアスパラガスのソテー ガーリック風味/自家製ロースハム |
牛肉から作るベーコンはジュネスだけの珍味 |
🍷 2013 ジョスメイヤー(白/ゲヴュルツ・ピノブラン・ピノグリ・シルヴァーナ各25%)/ 🍷 2010 シャトー・フュッセ(白) |
| 特別 |
冷たいトマトのスープ(シャペルの夏のスペシャリテ) |
芦原・江川農園産の身の締まったトマト。レトルト化計画進行中 |
— |
| メイン |
子羊のブラックオリーブ風味 |
見事な火入れ、付け合せ野菜10種ほど |
🍷 2010 グース・リッジ(米ワシントン州/マルベック主体・赤、ベスト100ワイナリー選出) |
| チーズ |
チーズ11種より5種 |
ボーフォール・エテ、カブランス(青カビ)、ブルー・ド・ベルニュ、山羊2種、マロワール・ソヴィエ、サンピエール等 |
— |
| デザート |
新パティシエのデザート盛り合わせ |
キウイのコンポート、チーズ風味ブランマンジェ、カシスとホワイトチョコのガトー、濃厚チョコレートケーキ、柑橘のソルベ |
— |
| 〆 |
エスプレッソ・小菓子30種 |
極限まで柔らかなゼリー3種、紫蘇風味メレンゲ、アーモンドのチョコまぶし等 |
— |
ペアリングの要点
✦**多彩な前菜 × ジョスメイヤー(4品種ブレンド)**
- ブレンドゆえの複雑な風味が、多彩な前菜によく合う
- 前菜の多彩さに対応し、白をもう一種(シャトー・フュッセ)追加
内田氏のコメント
- 豪華で手の込んだ、選べる前菜(ワゴン2台に14種)はラ・ジュネスならでは
- 自家製の牛肉ベーコンは珍しく、ジュネスだけの提供
- 第一部のピアノ、第二部の歌と演奏ともに本格的で大満足
- 料理・チーズ・菓子・ワイン・演奏・歌すべて高品質を維持、店の皆さんに敬意
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
グラスシャンパン |
🥂 ドメーヌ・フルーリー(ピノ・ノワール100%) |
| アミューズ |
コーンクリーム入りグジェール |
皮はパリパリだが中のクリームで湿り、食感が損なわれていた |
— |
| 前菜① |
オマールのビスク 冷製 |
全面泡立てた軽い仕上がり |
— |
| 前菜② |
キャラメルを纏った鴨のフォワグラ |
人肌の暖かさ。ビーツの桂剥きは見事だがフォワグラが小さい |
— |
| メイン |
鯛のシャンパン蒸し |
伝統的な風味で美味。ニラ入りニョッキは合わず不要と感じた |
— |
| デザート |
ビワのムースとライチのブランマンジェ・ライムのエスプーマ |
滑らかで美味。砕いたビスケットのジャリジャリ感は不要と感じた |
— |
内田氏のコメント
- 店名は19世紀の画伯名に由来。オーナーシェフ善塔一幸氏のパリの師匠(郊外一つ星イヴ・シャルル)の店名にちなむ
- 明るく清潔な16席。ポーション小ぶりだが手頃でほぼ満席、客は地元の中高年女性中心
- 隣席の初心者客がワインに口をつけず会話に夢中なのを見て、自身がフレンチに分け入った頃の楽しさを回想
- 総体的に味は良く良店だが、シャンパン蒸しやムースに余計な添え物は不要という個人的違和感も
- 次回は看板のパリ一つ星仕込みのオマールのスペシャリテを食べに来ると約束
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
北イタリアの辛口、ハデルブルグをグラスで |
🥂 ハデルブルグ(スプマンテ) |
| アミューズ |
ピアディーナで18ヶ月熟成生ハムとヤングコーンを巻き、アボカドとバジリコのピューレ・レモンのマルメラータ添え |
— |
— |
| 前菜 |
カンパチのマリネ・青唐辛子と青柚子・エシャロットとニンニクのピューレ・昆布の旨みとカラスミ・ロメインレタス添え |
ピューレ2種とカンパチ・カラスミが渾然一体 |
🍷 リヴィエラ・リグレ・ディ・ポンテ(ピガート100%・白/生臭さを出さない) |
| スペシャリテ |
カボチャとフォワグラ・ドライイチジク添え |
フォワグラのテリーヌにカボチャのピューレ、ローズマリーのエスプーマ。プーリア州の地産地消 |
🍷 2010 ジョイア・デル・コール(ファタローネ/プリミティーヴォ・赤、ほんのり甘い) |
| スペシャリテ |
秋田白神山地の旬野菜と卵黄を使った極細麺タヤリン・フキノトウのフリット・30ヶ月熟成パルメジャーノ |
卵黄リッチな黄色い細麺、フキノトウの苦味とのマリアージュが最高 |
🍷 2012 アルターディエ(ギルラン/ソーヴィニヨン「フローラ」白/白の苦味増幅体験) |
| パスタ |
全粒粉のパスタ ビーゴリ・ホロホロ鳥とズッキーニのラグー |
縮れたラーメン状の太さ、シコシコの噛み応え |
🍷 キャンティ・コーリ・セネジ(サンドル・ギア/ミディアムボディ・赤) |
| メイン |
熟成仔羊の炭火ロースト・ストラコット・バジリコのペースト・ジャガイモのエスプーマ・アーティチョークのロースト添え |
豪州産を北海道でドライエージング、低温の炭火焼き。肩肉の蒸し焼きも柔らかい |
🍷 1997 ヴィナマッジオ キャンティ(サンジョベーゼ・赤/ブラインド、ブルネロと誤認) |
| プレデザート |
セロリのグラニテ |
チョコでイタリア語のハッピーバースデイのプレート |
— |
| メインデザート |
白桃のコンポート・そのジュとグラニテ・ライムのソルベとアーモンドスライス添え |
甘くソツのない美味しさ |
— |
| 〆 |
エスプレッソ |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**卵黄のタヤリン × ソーヴィニヨン「フローラ」(2012 アルターディエ)**
- リッチな料理に白が負けず、素晴らしい組み合わせ
- 白ワインを口に含むと、先に食べたフキノトウの苦味が口内で増幅する珍しい経験
- シェフはフキノトウとの相性を重視し、フキノトウのある時だけのメニューにしている
内田氏のコメント
- オーナーシェフ岩坪滋氏は1978年生まれの若手。アクアパッツァで学び、藤本智マネジャー・ソムリエと開店
- 質の高いハウス・スパークリングが最初に用意され、店の姿勢に安心感
- 藤本氏のサービス(スワリングで風味をなじませてから注ぐ)に感心
- 一皿一皿が完璧で手抜きがなく、シェフの力量と感性の確かさを実感。特にパスタ(卵黄のタヤリン、全粒粉のビーゴリ)は忘れられない味
- 別のスペシャリテ(チョコレート5つの表現のデザート)は次回に。季節で変わるメニューゆえ別の季節に再訪したい
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
クレマン・ド・ロワール(グラス650円・リーズナブル) |
🥂 クレマン・ド・ロワール |
| 前菜 |
パテ・ド・カンパーニュ |
定番。800円、ピクルス付きで味わい良い |
🍷 2012 レオン・バウアー リースリング(アルザス・白/120cc 650円) |
| 前菜 |
フォワグラのテリーヌ・イチジクのジャム添え |
900円、本格的なテリーヌ |
— |
| スープ |
トウモロコシの冷製スープ |
細かな粒の食感を残す |
— |
| メイン |
コッコヴァン(時季外れの珍しい一品) |
黒々色づいた鳥の腿肉2つ、濃厚な赤ワインソース、たっぷりのマッシュポテト(冷凍臭なし、舌にザラつく普通のマッシュ) |
🍷 勝沼マスカット・ベリーA(グラス500円・赤) |
| デザート |
バナナのタルト |
大ぶりなカット、500円 |
— |
内田氏のコメント
- ガンゲットは19世紀半ばパリ路地裏の安ワイン「ガング」を楽しむ庶民の酒場形式
- 中央テーブルで役者の一団(伊藤英明・伊勢谷友介・18代勘三郎の話)が大騒ぎ。自身の生き方(質の高い食事を求める)との違いを述懐
- ワインリスト最高峰のシャンパン・ピエール・キャロ グラン・クリュ ブラン・ド・ブランが8,200円とリーズナブル
- たっぷりの赤ワインソースに純白のマッシュポテトを絡める楽しさは格別。最近のフレンチでは失われた要素
- この内容で6,500円は妥当。自宅近くで急な客に便利と電話番号を登録
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
小久江料理長より誕生祝いに振る舞われる |
🥂 モーリス・ヴェッセル(グランクリュ・コクのある豊かな味) |
| アミューズ |
トウモロコシのヴルーテ・透明なトマトのジュレをかけて |
初夏らしい涼やかな一品 |
— |
| 前菜(ワゴン14種より3種) |
サンダニエールの生ハム/色々な夏野菜のココットの蒸し焼き/フォワグラのポワレ |
ココット蒸しは野菜の水分だけで蒸す。フォワグラは丸ごと見せてからポワレ、ジュをパンで |
— |
| 特別 |
コンソメジュレ・ハモ・ウニ・キャビア添え |
シェフよりプレゼント |
— |
| メイン |
鴨の黒胡椒風味 |
肉厚カット、柔らかさに合わせた厚切り |
🍷 2007 ショーレイ・レ・ボーヌ(グラス・赤/酸味が抑えられた好みの風味) |
| デザート |
イチジク尽くしのデザート |
甘いコンフィ、完熟の生イチジク等 |
— |
| 〆 |
エスプレッソ・小菓子30種 |
ナッツのクランチチョコ、ジン風味チョコ、フィナンシェ、青リンゴゼリー、クリミの砂糖まぶし等。誕生日プレート |
— |
ペアリングの要点
✦**鴨の黒胡椒風味 × 2007 ショーレイ・レ・ボーヌ**
- ボーヌは酸味が抑えられ内田氏が最も好むブルゴーニュの一つ
- 好みを熟知したさりげない提供で、ソワニエ(常連)冥利に尽きるサービス
内田氏のコメント
- 小久江料理長がフルートグラス片手に誕生祝いのシャンパンを振る舞ってくれ感激
- 質の高い料理とサービスが浸透し、今日は8組でほぼ満席。満席でもワゴン2台が縦横に行き交うゆったりした客席を贅沢と評価
- 誕生日プレートとろうそく、記念写真に童心が増幅したと述懐
- 生演奏が3部構成に増え、「私のお父さん」「スタンド・アローン」の歌唱も見事
- 本格フレンチと本格生演奏が毎夜繰り広げられる唯一無二の独自性を評価
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
— |
ビール |
| お通し |
リンゴの冷たいスープ/ごま風味のフィナンシェ |
リンゴは邪気を払う謂れ |
冷酒「そのやま」(ワイングラスで・ほんのり甘い) |
| 一皿目 |
「お・め・で・と・う」(一皿盛り) |
お=オクラの白和え、め=メンタイコのコンキリエ、で=デミグラス風味の厚揚げ、と=トマト入り自家製はんぺん(ハート型)、う=梅風味の和え物 |
冷酒「出雲だより」(さっぱり系) |
| — |
白いトウモロコシと豆乳のプリン |
ハート形の容器 |
— |
| スープ |
ユイビトン(豚バラ肉)入りショウガ風味の暖かいスープ |
キャベツたっぷり、ごま風味 |
— |
| — |
切り干し大根ともやしのパスタ風 |
カロリー的に優しい |
🍷 レックス・ゴライアス シャルドネ(カリフォルニア・白/ムルソー的なリッチさ) |
| — |
多幸やき(たこ焼き)・鯛の姿風 |
豊富な鰹節とマヨネーズ |
(客は富山の特別熟成冷酒、芋焼酎「鬼嫁」「うまいものはうまい」をストレートで) |
| — |
島根和牛のすきやき・3種類の麩 |
平べったい麩がすき焼きの甘いたれを吸う |
— |
| 御飯 |
3種類の卵かけご飯 |
生卵・タラコ・イクラ入りの海苔かけご飯。〆にあんかけシュウマイ(楊枝の旗に「おしゅうまい」) |
— |
| デザート |
祝(シュク)リーム |
蝋燭付きシュークリーム。レモン塩麹風味の蛙のフィナンシェ添え(再訪の願い) |
— |
内田氏のコメント
- 真希絵さんの料理が見える一階カウンターに着席。二階も含め満席
- 誕生日の特別メニューを組んでもらい恐縮。ネーミングの楽しさと美味しさが真希絵さんの持ち味
- 冷房でひんやりした室内に暖かなスープが出る心遣い(ユイビトンのスープは素晴らしい味わい)
- 「3種類」「めでたい」をモチーフにした遊び心の続く構成
- 健康的かつ美味で、客も酒・雰囲気すべてに満足。蔭山ゆり店長と名刺交換し再訪を約束
- 帰宅後、孫の幼稚園の友達と母親約40名に用意したワイン(RINDO他6本)が行き届いたと安心
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| アペリティフ |
アミューズ6種(グジェール/野菜のパヴェ/生ハムとメロンのマリネ ポルト酒風味/大山鶏のテリーヌ バジル風味のタルタル添え/北海道花畑牧場のモッツァレラ アンチョビーソース/軽く燻製したサーモンのキューブ 柑橘ドレッシング) |
いずれも個性的、最初から驚かせる |
質の高いクレマン |
| 乾杯 |
— |
元駐仏大使・小倉氏の乾杯 |
🥂 ジャック・ド・フランス・ブリュット・トラディショナル(中堅レコルタン) |
| 前菜① |
フランス産牛肉ノルマン種フィレの冷製・フロマージュブラン/ミモレット/カマンベール3種チーズを巻いて・インカの目覚めとともに |
川越シェフ担当、ソフトな味わい。仏産食材にこだわる |
— |
| 前菜② |
ロブスター・ホタテ貝・小エビのリゾット・コーン風味のロブスターのアメリケーヌソース |
沼尻氏の修業先のレシピ。甲殻類×シャルドネの相性に感動 |
🍷 2012 ブルゴーニュ・シャルドネ・レゼルヴ ピエール・アンドレ(白/丸みある酸) |
| 魚料理 |
的鯛のソテー・梅のソースと梅パウダー・フランス産ジロール茸とカリフラワーのピューレ添え |
川越シェフ担当。梅パウダーの強い酸味も白と違和感なくマリアージュ |
🍷 2012 ピエール・アンドレ(白・継続) |
| メイン |
フランス産牛肉ノルマン種サーロインのロースト・頬肉のコンフィ・賀茂ナスとトリフのソース |
川越シェフのサーロイン(柔らかい仏産肉)+沼尻シェフの頬肉コンフィ(炭の粉をまぶした黒い球。ロアジスの「びっくりトリフ」の炭粉版) |
🍷 2011 シャトー・タイヤック・コート・ド・ブール(赤/別名「ルビー」、飲みやすい) |
| チーズ |
チーズ5種(山羊のトゥレーヌ/ブリー・ド・モー/ポン・レヴェック/コンテ/フルム・ダンベール) |
9マスの真ん中に蜂蜜、周りにチーズと杏のコンフィ・枝付き干しブドウ・胡桃の砂糖まぶし |
— |
| デザート |
桃のスープ・ミント風味・桃のスライス添え・アッサムティーのグラニテ |
美味だが、桃とアッサムは別々に味わう方が良いと感じた |
— |
| 〆 |
エスプレッソ |
— |
— |
内田氏のコメント
- 2年間監査役を務めた縁で、特別会員の黄色い帯のメダルを装着して参加
- 川越達也料理長(42歳)はリオン・ドール、ジョエル・ロブション出身で28歳独立の才人
- 小倉元大使の「日本風サラダ」の蘊蓄(デュマ『椿姫』の一節とキュルノンスキーの否定的評)が楽しい
- 生演奏(亜麻色の髪の乙女、デイドリーム・ビリーバー等)に、亡き長男と次男が幼少期にこの曲を好んだ記憶がよみがえり感慨深い
- 200人規模の宴会でこの品質の料理を出す大変さに敬意
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
— |
🥂 パスカル・ドケ オリゾン・ブラン・ド・ブラン |
| アミューズ① |
タマネギの丸いタルト |
中は熱々の玉ねぎのキッシュ。手で食べる(シャペルの「フリチュール」と同じ思想) |
— |
| アミューズ② |
ミョウガの軽いフライ・ホタテのムース詰め |
木の枝になっているように供 |
🍷 2013 ヴルデール(豪ハンターヴァレー/ポルトガル土着品種・白) |
| アミューズ③ |
北海道産バフンウニ・コンソメジュレとオクラ・フロマージュブラン敷き |
ジュレに海水似の塩味(漁師の食べ方の再現) |
— |
| パン |
ボルディエのバター(有塩) |
丸ごと提供し切り分け。しっかりした塩味の迫力 |
— |
| アミューズ④ |
オマール海老のフラン・カレー風味のパウダー |
奇をてらわないオーセンティックな姿勢 |
— |
| 野菜料理 |
グリーンアスパラガス(インゲン・ソラマメ・ズッキーニ・ニンジン・ハーブ) |
北海道ではまだ旬。生き生きとした野菜のバターソース、下の生ハムの塩味 |
— |
| — |
ホタテのソテー・リンゴスティック・胡麻・フロマージュブランにオリーブオイル・胡桃・ディル添え |
3年物の大きなホタテ、断面にグアンチャーレのラード。ホタテ×リンゴ×フロマージュブランの相性に驚き |
🍷 2008 アンリ・クレア ブルゴーニュ ヴィエイユ・ヴィーニュ(赤) |
| 魚料理 |
トキシラズの60度低温調理・山葵クリーム・ジャガイモ(ノーザンルビー、シャトークイーン)のチップス添え |
フィッシュ・アンド・チップスに見立て。低温調理の滑らかさとワサビクリームが絶妙 |
🍷 2008 アンリ・クレア ブルゴーニュ(赤・継続) |
| 箸休め |
レモンティーのグラニテ |
須永キャプテンがポワール・ウイリアムを注ぎ、味わいが大きく変化 |
ポワール・ウイリアム |
| メイン |
豚肉肩ロースのキャラメリゼとそのジュ・安納芋添え |
キャラメリゼの甘さ、焼き芋状の安納芋。スペシャリテのポテトのグラタン「ドフィノワ」(軽いニンニク・ミルク風味)添え |
🍷 2008 アンリ・クレア ブルゴーニュ(赤・継続) |
| デザート① |
イチゴ、熱い冷たい |
イチゴのアイスに目の前で甘く煮たイチゴと砂糖汁 |
— |
| デザート② |
日本酒によるババ |
日本酒の香りだけで風味づけした軽やかなババ。バニラ風味のホイップ添え |
— |
| 〆 |
エスプレッソ・小菓子 |
グランマニエ風味のギモーヴ、巻貝形のココナツ風味メレンゲ |
— |
ペアリングの要点
✦**2008 アンリ・クレア ブルゴーニュ ヴィエイユ・ヴィーニュ**
- ホタテにも、トキシラズにも、豚のキャラメリゼにも合った万能の赤
内田氏のコメント
- 開業12年目、7億円をかけ改装。丸の内のマンハッタン的夜景が素晴らしい
- 手に取って食べさせるアミューズに、亡きアラン・シャペルの思想を重ねて評価
- レストラン・アドヴァイザーは札幌ミシュラン三ツ星モリエールの中道博氏。北海道食材が豊富。浅野料理長(40歳)の忠実な再現ぶりを評価
- 日本ワイン「甲州」をドイツ・ラインガウで育成するプロジェクトの話題を素晴らしいと評価
- 今日は正攻法の料理ばかりで質が高く大満足。昼はアミューズ・チーズ・デザート食べ放題+メインで5,000円と人気。次回は昼に来ると約束
- 6月16日 メモ:東山魁夷の言葉「古い家のない街は、思い出のない人生と一緒」を「古典料理を知らない人は、思い出のない美食趣味と一緒」と置き換えたいとの所感。アルザスのマンステール(標高・飼料で風味が変わる繊細なチーズ)、プロヴァンスの語源(ローマ帝国の属州プロヴィンキア)、BS放送で見た「フレッシュストロベリー・ホワイトチョコのグラタン」など。
- 6月25日 読書感想:ジェームス・ジョイス『ユリシーズ』(ダイジェスト版)を読んだ感想。終始退屈と感じ、「料理は文学より素直に価値が伝わる」という結論に至る。
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| スープ |
エビのビスク |
ニンジン・きゅうり・玉ねぎ入りのクリーム、ビスクにしてはまろやか |
— |
| 主菜 |
舌平目のフィレ・グージョンづくり/仔牛のカツレツ・ソースデミグラスクリーム(一皿盛り) |
グージョン=淡水魚の意で実は別の魚の軽いフライ、やさしいタルタル添え。仔牛カツレツはそつのない美味しさ、余ったソースにヌイユ(麺)を絡める。洋食時はご飯でいただく |
— |
| デザート |
果物入りプリン/抹茶アイスクリーム/フルーツ4種 |
瀬戸物の容器、プリンのスプーンの背に紋章が浮き彫り |
— |
| 〆 |
コーヒー |
豆と淹れ方を替えたようで以前ほど美味しくなかった |
— |
内田氏のコメント
- ドラマ「天皇の料理番」の主人公・徳蔵が上京して初めて入った店が精養軒(当時の本店は築地、関東大震災で焼失)という逸話を紹介
- 徳蔵がパリのホテルリッツでエスコフィエに学び、26歳で大正天皇の晩餐会を担ったプレッシャーに思いを馳せる
- リッツはパリとロンドンのみ「ザ・リッツ」と呼ばれ、リッツ・カールトンとは格が違うと解説
- 客のほとんどが年上の方で「天皇の料理番コース」を選んでおり、テレビの効果に驚く
- 上野公園内のグリル・フクシマの正統的な「天皇の料理番メニュー」(メロン・ポルト酒風味/舌平目のグージョネット/ザリガニのポタージュ/真鯛の洋酒蒸し/和牛シャトーブリアン/本日のデザート/デミタス、13,000円)も紹介。やや高いとの感想
- 今回のコースは厳密な再現でなく当時流行ったメニューの構成(マーケティングの勝利)。伝統と安定した美味しさで大好きな店と締める
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
スパークリング(マグナム) |
スッキリした中にコク、薄っぺらさが微塵もない。スペシャリテのフェンネル入りグリッシーニとストレーゲ(パスタ生地の薄焼き)添え |
🥂 カデル・ボスコ・キュヴェ・プレステージ(マグナム) |
| アミューズ |
ニンニク・しょうが風味のガスパチョ/12種類の野菜の和え物/リンゴの桂剥きに包んだフレッシュハーブ オレンジソース・クランブル添え |
いずれも穏やかでスターターに最適 |
— |
| 前菜 |
カンパチのタルタル・トマトのムース・タジャスカオリーブ(スペシャリテ) |
ドライアイスに水を注ぎ霧の中で供す。白いトマトのエッセンスのムースを塗って食べる |
🍷 メロイ・ブラン・ディ・ブリ(フリウリ白・フリエクラーノ、トマトの酸味と好相性) |
| パスタ |
トルテッリーニ・カプレーゼ |
フリーズドライの水牛モッツァレラ、中にバジル、トマトソースで3つの風味を合わせる。ローマ本店の最新作 |
— |
| 魚料理 |
真鱈・カタクチイワシのヴィネグレット・甘唐辛子風味・黒オリーブのチップス添え |
隠し味に醤油とみりん、夏の鱈は産卵がなく身がプリンプリン |
🍷 ヴォルバーグ・ピノ・ビアンコ |
| メイン |
仔牛のフィレ・3種の胡椒風味・ナスのピューレとウイキョウ・凝縮した仔牛のブロード |
葛でとろみ、63度の低温調理で柔らか、山椒の香るオリエンタルな風味 |
🍷 グラナート 2010(北イタリア赤・テロルデゴ) |
| デザート |
イル・チョコラート |
チョコと米を練りこんだ軽やかな塩せんべい、下にチョコのアイス、苦味のないマイルドな構成 |
— |
| 〆 |
エスプレッソ(シングル)と小菓子5種(ギモーヴ/ショウガのゼリー/チョコのマカロン/ハート形ミルクチョコ/チョコの載ったクッキー) |
— |
— |
内田氏のコメント
- イタリアのスパークリングでも素晴らしい品質と感じ、マグナムによる品質の優位性にも言及
- 満席に驚き、人気が出てきたかと観察。一方一階のカジュアルなイタリアンは一組のみで、昼食専用かと推測
- 得意先も満足した様子で安堵して帰途に
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 食前酒 |
武田シェフ漬けの3年物梅酒 + スパークリング |
紫蘇の風味、堅めのしっかりしたスパークリング |
🥂 奥出雲ワイン スパークリング・シャルドネ |
| アミューズ① |
鮎尽くし |
稚鮎にウルカを塗ったアユチョビ風味/ウズラ卵に鮎の魚醤を注射しトマトパウダー。手でつまむスタイル |
— |
| アミューズ② |
トウモロコシ2品 |
四万十川の川海苔入りのトウモロコシのフラン/もちもちの蒸しパンに細切りトリフ。香り重視 |
— |
| アミューズ③ |
アワビとそのジュレの玉露風味 |
まず玉露を味わわせ、アワビのジュ・肝・玉露の葉を混ぜた香ばしい新しい味わい |
🍷 勝沼醸造 ボシュケ(甲州100%・ほんのりピンク・鋭い酸味) |
| 肉料理① |
小野寺さんの夏鹿・加茂茄子・蕎麦味噌 |
石巻の夏鹿、歯ごたえのあるフィレ、田楽味噌、セップのソテー、ニンニク風のパンチ |
🍷 ツガネ・ボー・ペイサージュ 2013 ラ・モンターニュ(山梨・メルロー100%だがピノ的な色味、年500本のみ・梅の残り香) |
| 肉料理② |
尾崎牛・鰻・ワサビ |
尾崎牛を51度の低温調理し直火で焦げ目、鰻のベニエにベビーコーン、チキンの出汁を15Lから1Lに煮詰めたソース |
🍷 ヨイチ・ナボリ・パストゥグラン・タカヒロ・ソガ 2013(赤・ピノ60%+ツバイ40%・きれいな酸) |
| デザート① |
水のジュレ・みりん |
蓮の葉の上に味醂のグラニテと水のジュレ。玉泉白瀧純米本味醂十年秘蔵を使用、黒砂糖のような味わい |
🍶 玉泉白瀧 純米本味醂 十年秘蔵 |
| デザート② |
白鳳桃・ミョウガ |
白桃をミョウガの風味でコンポート、磯辺せんべい状のシートを砕いて |
🍷 北海道ワイン ケルナーの雪摘み 2010(遅摘み・強い酸味の甘口) |
| 〆 |
コーヒーと小菓子4種(ローリエのマカロン/フロランタン/ブルーベリーのタルト/キャラメルとショウガ風味のチョコガナッシュ) |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**活きボタンエビ × 新潟アルバリーニョ 2014**
- 海岸産アルバリーニョの海風を思わせる風味は甲殻類に好相性
- 一方ホタテなど貝類や赤身魚には臭みを増幅させるため合わせない、という微妙さが楽しい
**ハモ × 発泡日本酒(青森プロトタイプ)**
- 日本ワインで揃えるコースのどこかに日本酒を入れたく、かつ酸味を引き出す研究中のこの実験酒を飲んでほしかった、という成澤氏の意図に納得
**日本ワインのラインナップ全体**
- カベルネ・ソーヴィニヨンが一本もなかった選択に共感(日本のカベルネはランシュ・バージュ等の域に及ばないとの持論)
内田氏のコメント
- 支配人兼ソムリエは旧ロドラントの成澤さん。今帰仁シェフへの尊敬を共有
- アミューズの「手でつまむ」提案を、文明の道具を介さない自然な行為として共感
- アワビと玉露の料理など、クリエイティブな料理に高い価値を感じる
- 「ハモ・スイカ・夏野菜」のような素材羅列のメニュー表記(ロブション発祥)は、記録派の自分には不親切で嫌いと率直に記す
- ツガネ・ボー・ペイサージュ(年500本、届出本数調整用に捨石の「ノーネーム」を作るほどのこだわり)に気骨ある生産者の存在を知る
- 日本ワインの質の高さとメーカーの努力を現実に知り嬉しく思う。質の高い一夜に大満足
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 食前酒 |
サングリア+アミューズ5点(生ハムとチーズのカプレーゼ/グジェール コンソメジュレ添え/ガスパチョ/一口ローストビーフ/ポークのプチコロッケ) |
銀盆から好きなおつまみを選ぶスタイル |
— |
| 乾杯 |
シャンパン |
バランスの良い安定した美味しさ、何度もお代わり |
🥂 エドシック・モノポール・ブルー・トップ |
| アミューズ |
稚アユの軽いフライ/稚アユのコンフィチュール |
フライは苦みを楽しむ、コンフィチュールは裏ごししてエスプーマに |
— |
| 前菜 |
魚介類と柔らかなジュレ・夏のハーブに包まれて |
鹿児島産天然真鯛の昆布じめ、赤貝、マス、北海道ボタンエビ、ズッキーニのマリネ、オクラ・ヤマイモ、フレンチキャビア等。下にドライアイスで霧 |
🍷 シャトー・ド・サンセール 2012(ソーヴィニヨン・ブランの清涼感、35度の暑い日に) |
| パン |
バターリッチのブリオッシュ/シャンピニオン |
ブリオッシュは中にチーズと細かいハム、次に超クラシックなシャンピニオン |
— |
| スープ |
ワタリガニのビスク・ロワイヤル添え・南仏風 |
濃厚なビスク、軽やかな蟹のフラン、大きなホウボウの切り身 |
— |
| メイン |
家禽類のトルト・そのコンソメと共に |
鴨と鳩をコニャックで一日マリネしパイ包み、琥珀色の濃厚なコンソメ |
🍷 シャトー・クラリス 2012(サンテミリオン・メルロー90%+カベルネ・フラン10%) |
| チーズ |
テット・ド・モアン/ハーブ入りクリームチーズ |
花弁状に削ったチーズに大根の紫の色素、クリームチーズは葉付き小蕪に塗る |
— |
| デザート① |
滑らかなカサーシャのジュレ・フレッシュなパイナップルのソルベ |
ル・ブリストルのシェフパティシエ ローラン・ジャナン氏作 |
— |
| デザート② |
イタリア・ピエモンテ産ヘーゼルナッツの軽いムース・フレッシュなフランボワーズのソルベ添え |
制作工程を大画面中継 |
— |
| 〆 |
コーヒー(オレンジリキュール入りエスプレッソ)と小菓子(塩キャラメルのマカロン/オランジェット/パッションフルーツのギモーヴ) |
唐川マネジャー実演 |
— |
内田氏のコメント
- コロッケの中身を尋ねて5人目でやっと回答が来たサービスにややがっかり(自分の仕事の範囲は完璧であるべき)
- 福田料理長との14年来の縁、厨房中央のテーブルでの「シェフズテーブル」(福田氏在席・大宴会なし・6〜8人の3条件)の思い出を回想
- ローラン・ジャナン氏(2011年パティシエ・オブ・ザ・イヤー、2013年農事功労章)を紹介
- 中尾アルミ(調理器具供給元)が本社の一フロアに日本のフレンチ歴史博物館を秋オープン予定と紹介、待ち遠しいと記す
- 福田料理長が座席表を見ずに中尾氏の席を即答したことに、上の人は何でも把握していると感心
- 佐藤和哉さんの篠笛演奏(荒城の月、「ごちそうさん」主題歌)にも触れ、一年一度の素晴らしい質の食事会と評価
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
シャンパン(当店のみ直輸入) |
ソフトな風味。スキャッチャ(薄いせんべい)と好相性 |
🥂 ミッシェル・フォルジュ |
| アミューズ |
沖縄産島ラッキョウのベニエ |
— |
🍷 ミッシェル・リンチ・ソーヴィニヨン・ブラン 2013(ランシュ・バージュのセカンド) |
| スープ |
きゅうりのジュレ(冷製) |
夏に最も合うスープ、上のきゅうりのソルベが季節感 |
— |
| 魚料理 |
紀州産イサキのスナッケ・ジュ・ド・コキヤージュと式部草 |
軽い調理、式部草の色素を海藻ゼリーで包みイクラ状に、アサリの出汁スープに |
🍷 シャサーニュ・モンラッシェ 2010(濃いスープに負けない厚みの白) |
| メイン |
和歌山県パンタード(ホロホロ鳥)のロティ |
仔羊から急遽変更、滑らかな胸肉・腿肉、新鮮さの証の心臓・肝臓(フォワグラ的)まで、バターリッチのジャガイモのピューレ添え |
🍷 ジヴリ・シャンベルタン・プルミエ・クリュ 2006 |
| 米料理 |
柳川リーゾ |
どじょうとゴボウのリゾット、エスコフィエのレシピをデュカスが再現したもの |
🍶 久平次 |
| チーズ |
カリバ(日本のセミハード) |
フランスのセミハードと遜色なし |
— |
| プレデザート |
皮付きアンズのミント風味 |
みずみずしい |
— |
| デザート |
チェリー・ジュビリー(目の前でサービス) |
フライパンでグラニュー糖を溶かしチェリーソース・バター・ブランデーをフランベ、一人12個、ピスタチオのアイス |
🍷 ピノ・グリ・ヴァンダンジュ・タルディヴ 2005(アルザス・グラン・クリュ・遅摘み) |
| 〆 |
ハーブティーとカヌレ |
— |
— |
内田氏のコメント
- パンタードの心臓(コリコリ)・肝臓(フォワグラとは違う気品)まで味わえて幸せ、初めての体験
- 「柳川リーゾ」はエスコフィエのレシピをデュカスが再現し蜂須賀シェフが完璧に調理したと評価
- カリバなど日本各地に良質なチーズ生産者が育っていると感じる
- チェリー・ジュビリーの手の込んだ卓上サービスに触れ、効率重視で近年こうしたサービスが減った寂しさを語る
- すべて初めての料理で素晴らしい構成、一つ一つが印象に残る質の高い料理と感動
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| スープ |
ヴィシソワーズ |
ザラザラ感、うまみも奥行きもないジャガイモだけの味、ネギの彩りもなく美味しくなかった |
— |
| メイン |
群馬産せせらぎポークのプチサレ(塩風味)・カレーソース |
分厚いソテーだが肉はパサパサで薄味、カレーソースは中途半端 |
— |
| デザート |
ピンクグレープフルーツをほぐしたもの/そのジュレ |
— |
— |
| 〆 |
コーヒー |
注文時に「今か食後か」とストレートに聞かれ驚く |
— |
内田氏のコメント
- 古い木造の門構え・前庭・板の間のダイニングという雰囲気は良いと評価(料理は名前を出せないほど良くなかった)
- カレーソースは研究不足で、新橋カリカレーのカツカレーの方が数段美味しいと辛口評価
- 激戦区でない地方では素人丸出しのサービスや凡庸な料理でも満席になる現状を憂う
- 普段の質の高い店との落差に驚き、都内の頑張る店が気の毒に思える
- 前日のラ・ジュネスの良さと対比(ジュネスは何度も訪問済みのためメモはパス)。質の高さの例として、ロブションのピノ・ムニエの会で出たシャンパン三ツ星7社(エグリ・ウーリエ/アグラパール/ジャック・セロス/クリュッグ/ボランジェ/ポール・ロジェ/ジャクソン)の話題を挙げ、こうした会話の有無が店の質と述べる
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
シャンパン(1,050円とリーズナブル) |
— |
🥂 ダンジャン・フェイ |
| スープ |
冷たいダイコンのスープ |
あまり辛くないがダイコンの風味、刻んだ玉ねぎのフライがアクセント |
— |
| 前菜 |
パテ・ド・カンパーニュ |
ボリュームがあり堂々とした深み、ジョエルを彷彿とさせる |
— |
| メイン |
ハッシュ・ド・ビーフ |
ハヤシライスより柔らかく味はしっかり、自家製パン工房の6種のパンと交互に。野菜サラダ・ニンジンソースが半端なく大きい |
— |
| デザート |
ヌガー・グラッセ |
— |
— |
| 〆 |
コーヒー |
(シャンパン込みで約3,000円) |
— |
内田氏のコメント
- 2日前の鎌倉の店と同じくらいの金額で内容は大違い、東京の水準の高さを実感し大満足
- シェフ佐藤竜也さんはジョエルの店JJの最後の料理長で、クラシック料理が得意。スズキのパイ包み(ボキューズのスペシャリテ、2,800円)は事前予約で一度は食べるべきと推奨
- 帰りに街頭のイタリアンジェラート(バニラ)を炎天下で楽しんだ
- 7・8月は約束が多く、今後は少し体を休ませねばと記す
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| おつまみ |
マグロのキューブ オレンジエキス/トマト入りの薄いシートのピザ |
センスの良い美味しいおつまみ |
— |
| 乾杯 |
ハウスシャンパン |
安定した美味しさ |
🥂 エドシック・モノポール・ブルー・トップ |
| アミューズ |
ハマグリのオーヴン焼き・エスカルゴバターソース・トマトのピューレ添えとオリーブ・アンチョビー |
永妻料理長の磯焼きのイメージを洗練 |
— |
| 前菜 |
蟹のシャルロット仕立て フヌイユとサフランのエチュベ・コライユのアクセント |
蟹の足を円形に並べジュレで固め、灰色の蟹味噌クリームにキャビア |
— |
| パン |
5種(バゲット生地の丸パン/ミルクパン/トマト風味/ハーブ入り/海藻入り) |
三沢シェフ作 |
— |
| スープ |
アイゴブリード(スープ・ド・ポワソンの代わりに料理長提案) |
バジルとニンニク風味を加えたハマグリのだしだけのクリヤースープ、耐熱フィルム包みで香りが立つ |
— |
| メイン |
仔牛フィレ肉のキャラメリゼ・小茄子とクールジェットのファルシ・エピス薫るソース・サマートリフ添え |
キャラメリゼ=ジュ・ド・ヴォーで表面が鏡のようにツヤツヤの状態、スターアニスの香る風味 |
— |
| デザート① |
滑らかなカシャーサ(トウガンのスピリッツ)のジュレ・フレッシュなパイナップルのソルベ |
ローラン・ジャナン氏作 |
— |
| デザート② |
コロンビア産コーヒー豆のグラスとムース・温かいショコラソース・ピーカンナッツのキャラメリゼ添え |
途中から濃厚な温ショコラソースで複雑味が増す |
— |
| 〆 |
コーヒーと小菓子(キャラメル風味のマカロン/生チョコ/パッションフルーツのギモーヴ) |
— |
— |
内田氏のコメント
- スープを定番のスープ・ド・ポワソンから「アイゴブリード」に変更提案してくれた料理長に大感謝、ピュアな出汁の美味しさを絶賛
- 蟹のシャルロットの前菜を「本当に美味しい」と高評価
- 「クーカーニョは今日も完璧なレストランでした」と締める
内田氏のコメント
- 目玉はドラクロワの大作「ライオン狩り」の実物。迫力ある素晴らしい絵で期待を裏切らなかった
- ボルドーはガロンヌ河の三日月形の河岸から「月の港」と呼ばれ、ナポレオン3世のパリ大改造の100年前に都会の威容を誇っていたと知る。ボルドー出身の3M(モンテーニュ・モンテスキュー・モーリヤック)の実物の書き物に感激
- 25,000年前の角を持つヴィーナス、紀元前1000年の短剣、1世紀のローマ文字の石版、ボルドーワインを入れた素焼きのアンフォラなど実物に感動
- 1855年パリ万博の格付け直後にフィロキセラが襲った史実から、格付け当時はマルベック主体で、その後カベルネ・ソーヴィニヨンに植え替えられたのではという疑問を提示
- タストヴァン、陶器のワインクーラー、詰め替え用ボトルなど200点超の展示に満足。流通路の変化で寂れる都市が多い中、ボルドーが海上輸送と銘醸ワインで順調に発展した歴史がよくわかったと記す
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
グラスシャンパン |
軽やかで美味しい。奥様が団扇を持ってきてくれる |
🥂 サン・フランソワーズ |
| アミューズ |
クレーム・ド・クラブ(ズワイガニのクリーム煮) |
熱いアミューズ、カニの匂いプンプンのクラシカルな料理 |
— |
| スープ |
スープ・ド・マイース(トウモロコシ) |
温製、甘い品種でなく普通のトウモロコシを粗く裏ごし、皮の食感あり |
— |
| 前菜 |
牛頬・鴨・クルマエビの盛り合わせ |
クルマエビはしっかり火入れで暖かく塩強め、鴨はシャラン産3切れ、冷製牛頬肉は柔らか |
— |
| メイン |
アマダイのポワレ |
鱗を立ててパリパリに、ほんのり甘いソース、トロトロの茄子・ニンジン・ズッキーニ・インゲン、コーンにひき肉、ジャガイモのドフィノワが格別 |
— |
| デザート |
ブランマンジェとペーシュ |
卵白の風味が強く非常に甘いブランマンジェ、桃は甘み控えめでバランス、濃厚なカスタードソース |
— |
| 〆 |
コーヒー(エスプレッソはなし)と小菓子3種(カシスのマカロン/バニラ風味のギモーヴ/太いオレンジの砂糖漬け) |
不器用な手作り感だが美味しい |
— |
内田氏のコメント
- 老夫婦二人経営。石丸勝麿シェフはこの道何十年の大ベテランで、流行の甘いコーンに見向きもせず昔ながらの味を守ると見立てる
- リーズナブルで味わいも良い、クラシックさで安定した店と評価
- ランチが最後まで自分一人だったのが気がかり
- 「お客様は入っても入らなくてもいい、気ままにやりたい」というメッセージが二人の顔に書いてあるようだと感じ、個性的な良い店と締める
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 食前 |
— |
モンターニュ・ド・ランスのレコルタン |
🥂 ベルナール・ブレモン(ピノ・ノワール50%/シャルドネ50%) |
| アミューズ |
トウモロコシ、ゴールドラッシュのフラン・生ウニ添え |
常温(暖かくない)でシャンパンに好相性 |
🥂 ベルナール・ブレモン |
| 前菜 |
鱧のカダイフ巻き・アボカドソース |
鱧を極細麺カダイフで巻いて軽く揚げる、ヴィネガーの酸味が利いたアボカドソース、有田焼の黒いモダンな皿 |
— |
| スープ |
ガスパチョ |
トマトベース、きゅうり・アサツキ・紫蘇・甘いツブ貝の切り身、夏の冷製スープ |
— |
| メイン |
子羊のキャフェ・ド・パリ風・ラタトゥイユ添え |
タイム・セルフィユ・セージ・エストラゴン・バジル・オゼイユ・ローズマリー・グリーンオリーブ・ニンニク・アンチョビー・ケッパー等のペーストを皮に塗りロースト、スプリング・ラム(春生まれ仔羊)が旬、ガーリックピューレを添えて |
🍷 サンテステフ 2008 グレ(カベルネ80%/メルロー20%)赤 |
| デザート |
ワゴンデザート5種(クリームキャラメル/ガトー・オペラ/イチジクと生クリームのタルト/白桃とそのペーストのガトー/バニラのロールケーキ) |
店のスペシャリテのプリンほか全種少量ずつ、ロールケーキのバニラクリームが秀逸 |
— |
ペアリングの要点
✦**子羊のキャフェ・ド・パリ風 × サンテステフ 2008 グレ**
- ボルドー・ポイヤックは羊の名産地、すぐ隣の畑のワインは相性が良い
- 料理と産地を結び付けながら過ごす時間が楽しい
内田氏のコメント
- 尾崎氏の笑顔を見るとほっとする。出会いはマキシムで、目の前でのシーザーズサラダ調整、ソール・アルベールの骨抜き、小鴨のデクパージュ、クレープ・シュゼットなど見事な技術が懐かしい思い出
- キャフェ・ド・パリ風は1990年の名古屋マキシム開店時の人気メニュー。事情を知る尾崎氏の発案ではないかと推測
- 久しぶりに食べた子羊は味わい深く美味。若い頃に食べた記憶がよみがえった
- ワゴンデザートは5つとも名前の特徴をよく表す素晴らしい味わい
- 鱧も鮎もフランスにないためメニューはローマ字表記。日本の魚を意識した器使い
- 気づくと店内は満席。マキシムの懐かしい話をして店を後にした
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
役員紹介・新会長挨拶等のセレモニー後に乾杯 |
🥂 G.H.マム・コルドン・ルージュ |
| 前菜 |
オセトラキャビア・鱈の燻製風味のジャガイモのムースリーヌ・フィンガーライム |
ほのかな酸味 |
— |
| 前菜 |
鮎のエスカベッシュとスイカのアンサンブル |
バルサミコヴィネガー風味 |
— |
| 前菜 |
タラバガニとカラフル野菜のピンチョス |
— |
— |
| 前菜 |
マグロのピンチョス |
ブロッコリーのナムルと海苔の風味 |
— |
| 前菜 |
3種のフルーツ風味のガスパチョ(ショットグラス) |
マンゴー/フランボワーズ/きゅうりとグリーンパプリカ |
— |
| 前菜 |
パルマ産生ハム・ラタトゥイユとポーチドエッグ |
バルサミコ酢のヴィネグレット |
— |
| 前菜 |
ブルー・ド・ヴェルニュ(ブルーチーズ)のマカロン |
— |
— |
| チーズ |
完熟フロマージュとフォリー・フロマージュ 10種類 |
— |
— |
| 主菜 |
カナダ産オマール海老のアロス・カルドソ |
細かく切った野菜の浮いたピリ辛コンソメ |
— |
| 主菜 |
薩摩若軍鶏・サラデ社のフォワグラのポワレ・フヌイユ添え |
胡椒風味のイドロメル(濃厚コンソメスープ) |
— |
| 主菜 |
オーストラリア産小羊のジゴ・コーヒー風味の塩殻包み焼き |
— |
— |
| 主菜 |
プロシェットのプランチャ・国産牛フィレのトリフ風味・鴨胸肉のデュカ・スパイス風味 |
— |
— |
| 主菜 |
鮑と銘柄豚のしゃぶしゃぶ |
— |
— |
| デザート |
白桃のコンポートとジュレ・エストラゴン風味のグラニテ添え |
— |
— |
| デザート |
ダークチェリーで覆われたババロア |
— |
— |
| デザート |
フルーツ風味のカスタード |
— |
— |
| デザート |
特製ミルクチョコレート・ホワイトチョコレート |
液体窒素のボンベがサービス側に何本も置かれ、料理が化学的に |
— |
内田氏のコメント
- 会場中央にX型にモダンに盛り付けられた料理群はセンスの良さを感じた
- 総体的に味付けは良かった
- 客を立たせたまま30分以上のセレモニーは長すぎる。途中で乾杯し、シャンパンを飲みながら自然に続けるスマートな進行があったのではと提言
- スペイン料理の小皿ピンチョスが豊富で、立食パーティ料理にちょうど良いサイズ。今後パーティ料理でピンチョスが勢いを伸ばす予感
- 正会員数が10年で倍以上の1,107名に伸び、美食の一大勢力として有益な活動が期待できる
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 食前 |
— |
ブラン・ド・ブラン、プルミエ・クリュ |
🥂 ベルネベルネ |
| 前菜 |
自然・太陽・空・土・ハーブ |
オレンジ風味のガスパチョ(太陽の色)を覆う青森・大西ハーブ農園の30種ハーブ、料理専用の器 |
— |
| メイン |
新潟村上牛のランプ(腿肉)のポワレ |
炭の香りの焦げ目、5時間半フライパンのみで火入れと休めを繰り返す、ラディッシュのわさび和え添え、熟成なし |
— |
| デザート |
プリン |
一個324円の「神果卵」を全卵使用、黄身と白身の黄金比を崩さない、卵・砂糖・牛乳のみ生クリーム不使用、絹のように滑らか |
— |
| デザート |
シュークリーム |
全卵とミルク、生クリーム抜きの軽やかさ |
— |
| デザート |
チョコレートケーキ |
イタリア・ドモリ社の良質チョコ、生クリーム不使用で水だけでつなぐ、チョコ本来の味 |
— |
| デザート |
巨峰のタルト |
フレッシュなカスタードを詰め、二つ切りの巨峰をたっぷり、フランスの全粒粉を石臼挽き |
— |
| 〆 |
暖かいコーヒー |
砂糖もミルクも付けずワイングラスで供する名物 |
— |
内田氏のコメント
- 来栖氏は営業中は必ずサービスとして店に立つ。立派な心掛け
- 料理哲学は軸がぶれず微塵も揺らがない。「最高級の素材を極端にシンプルに料理することこそ素材を活かす」という信念が頼もしい
- フォワグラの仕入れ(生を冷やし包帯でくるむ)と真空パック・冷凍の劣化に関する解説に納得。トリフを丸ごと一個摩り下ろす贅沢にやや驚き、一皿でコース料金分かと心配
- 昔ながらのドゥプラ(2皿構成)を好む点で内田氏と一致
- プリンの卵の黄金比、神果卵の話に共感。秋の白トリフ時に目玉焼きを勧められた
- 「料理哲学の集大成の実験場」「営利目的とは思えない特異なレストラン」。美食家に一度体験を勧めたい
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 食前 |
— |
シャンパン |
🥂 シャルトーニュ・タイユ |
| アミューズ |
プチトマトの形の牛肉薄切り・フランボワーズ風味・ヘーゼルナッツ添え |
指でつまむアミューズ、二人が2種ずつ担当 |
— |
| アミューズ |
ハーブ・サリエット・アンチョビー・パルメザン・オニオンの薄いタルト |
— |
— |
| アミューズ |
イクラ・きゅうりのボール・スモークしたクリーム・イカスミのパスタ生地 |
— |
— |
| アミューズ |
薄いビーツのチュイル+滑らかなビーツのムース |
— |
— |
| 前菜 |
ウフとマイス・クミンシード(ダヴィッド) |
卵殻に黄身、上にトウモロコシのクリームとクミン風味のシロップ |
— |
| 前菜 |
トリュイット(鱒)・味噌のコンフィ・スリーズ・アマンド(ダヴィッド) |
オゼイユ添え、トロワグロのソーモン・オゼイユへの敬意、上品な味噌のコンフィ |
🍷 2011 ピュリニーモンラッシェ・レザンセニエール VV 白 |
| 魚 |
テュルボ(仏産平目)・クルジェット・シトロネルの香り(ダヴィッド) |
ほとんど生の白い平目、ズッキーニの緑との対比、木の芽(kinome)添え |
— |
| メイン |
シャラン産鴨のフュメ・出汁の香る野菜のマリネ(ギヨーム) |
軽いスモークの分厚い鴨肉、柔らかいささ身も一緒に |
🍷 2010 フォジュール・レゼルヴ 赤 |
| デザート |
フレーズ・シュクレ・リュバーブとトンカのテクスチュア(ダヴィッド) |
— |
— |
| デザート |
鮮やかな緑・米・きゅうりと果実の酸味(ギヨーム) |
トロワグロ得意の求肥にくるむ、きゅうりをデザートに活用 |
— |
| 〆 |
小菓子4種(ラズベリー入りメレンゲボール/テキーラ風味トウモロコシのマカロン/フィナンシェ/土から掘るトリフチョコ) |
コーヒーと共に |
— |
ペアリングの要点
✦**ボタンエビのラフレシー × 2011 ピュリニーモンラッシェ**
- 酸味のあるトマト水とボタンエビの組み合わせが素晴らしいマリアージュ
- そこにピュリニーを含むと、さらに素晴らしいマリアージュになり感動
内田氏のコメント
- お昼早くから満席。新井シェフ、武田シェフ、今帰仁シェフ夫妻ら知人が集い壮観
- ダヴィッドはベルナール・ロワゾーに基礎を学び、アルページュで野菜を極め、2014年開店の自店で1年で一つ星獲得の偉才
- アミューズは道具を使わずリラックスしてつまんでほしいという思い
- 木の芽はフランスのマルシェでも「キノメ」の名で売られているとのこと
- 質の高い、見たこともない現代フレンチに大満足
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| グラス |
— |
950円とリーズナブル |
🥂 ガティノワ・アイ・トラディショナル・ブリュット |
| つまみ |
パルマのプロシュート24か月 |
500円 |
— |
| つまみ |
チーズのカナッペ(ゴルゴンゾーラ/エポワス/カマンベール/サントモール) |
750円 |
— |
| つまみ |
パテ・ド・カンパーニュ |
2cm厚、700円 |
— |
| メイン |
長野産リンゴ牛のステーキ 200g・野菜添え |
— |
— |
| 〆 |
トマトとモッツァレラチーズの冷製パスタ |
— |
🥂 ジャクソン・キュヴェ738(一本6,980円、ピュアでフレッシュ・癖なし) |
内田氏のコメント
- 「4代続く酒屋で場所代コストが不要な分だけ安い」と御曹司。2階・3階満席の人気店
- シャンパンが魅力的価格(クリュッグ15,800円、アンリ・ジロー・アルゴンヌ2004が28,000円、ドン・ペリニヨン2004が14,800円、ボランジェ・グラン・ダネ11,800円など)
- 一人9千円。料理の質も高くコストパフォーマンスが素晴らしく、ぜひ再訪したい
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 看板 |
チーズワゴン(約20種) |
一つのワゴンに見たこともないチーズが20種近く |
— |
| 看板 |
デザートワゴン3台(ガトー類/ウフ・ア・ラ・ネージュ・コンポート類/アイス・シャーベット約8種) |
ボキューズ本店は4台。自席が囲まれ子供のように驚嘆 |
— |
| ジビエ |
リエーブル・ロワイヤル(野兎の王様風) |
茶色い毛の野兎3kgを赤ワインに約1週間漬け込み当日オーブンで焼き上げ、耳が垂れトランプのキングのよう、内臓も腹に戻し焼く、1匹で8〜10人前、濃厚そのものでジビエの頂点 |
🍷 シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド(年代物、腐葉土の香り)赤 |
ペアリングの要点
✦**リエーブル・ロワイヤル × ピション・コンテス・ド・ラランド(年代物)**
- めったにない組み合わせだが、ぴったり合って素晴らしかった
- 独特の腐葉土の香りがした
**ロマネ・コンティ × ヴォーヌ・ロマネ(5周年フェアでの比較)**
- ロマネ・コンティを飲んだ後、あれほど美味しかったヴォーヌ・ロマネが気の抜けた味に
- ロマネ・コンティの迫力を見せつけられ、優れたワインへの畏敬の念を持つようになった
内田氏のコメント
- 料理は表参道のジョエルの方が美味しく、スズキのパイ包みも同様。だが豊富なチーズとデザートはどのレストランよりも魅力的で、その独自性をお客様に体験してもらいたく案内した
- 同時期、神戸ポートピアのアラン・シャペルもチーズ・デザートワゴンが充実。料理も大満足で、大阪出張時はポートピアに泊まったほど
- ボキューズと提携し年1度フェア開催。個室がオランダ国王一行で満室だった逸話
- 野兎に残る散弾の弾が歯に当たると店は「おめでとうございます」と拍手で返す
- マキシムも50年で閉店、ル・マエストロも10年で閉店。最後の日に本革表紙のワインリストを記念に頂戴し大事に保管している
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
ランソン傘下、酸味少なくソフト |
🥂 アンリ・ド・ヴェルレーヌ(ピノ・ノワール/ピノ・ムニエ主体、シャルドネ少々) |
| アミューズ |
枝豆のムース・コンソメゼリーとウニ・新生姜風味のエスプーマ |
細長いショットグラス、下から層に |
— |
| アミューズ |
栃木産ヤシオマスのムースとそのイクラ |
地元食材を大事に |
— |
| アミューズ |
ビーツのマカロン・伊達鶏のムースを挟んで |
伊達鶏は音羽氏発案、ブレス地方の育成法を取り入れた銘柄鶏 |
— |
| 前菜 |
栃木県産夏野菜と和歌山県産天然釣り鱧・梅風味のガスパチョ |
皿の端に苦みのあるオオバソース |
🍷 2012 リースリング(ビオデナミ、ペトロール香少なめ)白 |
| スープ |
ゴールドラッシュの冷たいスープとマイクロトマトのソルベ |
夏のスペシャリテ、子息(料理長)のレシピ、トマトの酸味の白いソルベ |
— |
| 魚 |
天然釣りアマダイの松かさ焼きと地元ベジファーム岡崎のきゅうりのソース |
コンソメスープにナージュ、膨らんだ鱗の歯ごたえ、香り高いきゅうりソース、那須産クリームチーズを皿端に |
— |
| メイン |
栃木県産牛のロースト・季節の野菜添え |
刺し少なくホルスタイン血統の赤身肉、ジャガイモのピューレにオリーブオイル風味 |
🍷 2012 コート・デュ・ローヌ(グルナッシュ/シラー、アレノ×シャプティエ)赤 |
| チーズ |
栃木産チーズ(茶臼岳=山羊・炭まぶしピラミッド型/こごめ=ウォッシュ) |
那須高原今牧場、仏産に遜色なし、栃木産野草の蜂蜜を添えて |
— |
| デザート |
シャルトリューズのリキュールのグラニテ・レモンジュレ添え |
高貴な風味 |
— |
| デザート |
真岡産パッションフルーツのデクリネゾン |
苦みと甘みの濃いキャラメルアイスが主役級 |
— |
| 〆 |
小菓子5種(オリーブ風味の実のマカロン/シャペルのスペシャリテのアーモンド砂糖まぶし/青リンゴのパート・ド・フリュイ/生ショコラ風味のギモーヴ/蜂蜜風味のフィナンシェ) |
エスプレッソと共に |
— |
内田氏のコメント
- ハウスワインのバイザグラスでもシャンパン・白・赤すべて目の前で抜栓してくれる
- メインの赤身肉について「刺しの多い高級肉はステーキに向かず、一口で脂が嫌になる」という音羽氏の答えに深く共感。フレンチには赤身肉が最高に合うとの持論
- 栃木産チーズ・蜂蜜が世界水準に達している事実に反省し、生産者に敬意
- 帰路、音羽氏自ら車を出し市内の新館・ビストロを案内。父への弟子入り、1970年渡独、リヨン・アラン・シャペルへの日本人初の弟子入り、年2〜3回の欧州食べ歩き(最近のお気に入りはサン・セバスチャン)、1985年に一つ星時代のピエール・ガニエールを初招聘した逸話など貴重な話
- 奈良創造国際大学調理学部の講師就任、ひらまつのオーベルジュ部門(300億円目標)、白金台に12月開店予定の新店など情報満載
- 「北関東随一のフレンチ・レストラン」。美味しさだけでなく情報満載で帰途についた
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 食前 |
— |
ローラン・ペリエ最高峰、フレッシュ感のなかに心地よいコク |
🥂 ローラン・ペリエ・グラン・シエクル |
| アミューズ |
枝豆のヴィシソワーズのムース・ミントオイルのパウダー添え(小さな壺) |
— |
— |
| アミューズ |
パートフィロの筒に黄色いカボチャのムース |
— |
— |
| アミューズ |
パプリカのジャム入り小さな四角いピッツァ |
溶かした24か月熟成コンテをかけて |
— |
| アミューズ |
フォワグラと鰻の小さなテリーヌを炭のビスケットでサンド |
— |
— |
| 前菜 |
宮崎シェフスタイルのガスパチョ |
皿中央の窪みに透明ガスパチョのジュレ、淵にトマトのマリネ・パプリカ・きゅうりを巻いた真鯛のカルパッチョ、混ぜるとガスパチョの風味 |
🍷 2013 アルザス アルベールマン ピノ・ブラン(オーガニック)白 |
| 魚 |
山口の契約漁師からのカサゴのロースト・刻みパプリカを添えた茄子のマリネと焼き茄子のピューレ |
オクサリス(強い酸味の小葉)、シェリー・ヴィネガー・焦がしバター・肉のエキスのソース、ぷりぷりの身とパリパリの皮目 |
🍷 2012 アレックス・ガンバル フィサン(シャルドネ、辛口)白 |
| メイン |
オーストラリア産仔羊の軽いスモーク・ラヴェンダーオイル風味・骨付きバラ肉のスペアリブ風味添え |
ジャガイモとピューレ、仔羊の骨のエキスにラヴェンダー風味のソース |
🍷 2005 ラ・シレーヌ・ド・ジスクール(シャトー・ジスクールのセカンド、カベルネ主体)赤・ペアリング3種コース6千円 |
| プレデザート |
クレーム・ダンジュ・レモンオイル風味 |
大福状の丸いフレッシュチーズに煮たオレンジの皮、中にアプリコットジュースの膜状ボール |
— |
| デザート |
ババ・アプリコット風味・アプリコットのジャム・ホワイトチョコとアーモンドのアイス添え |
マリエンホーフのアプリコットリキュールで風味付け、渋皮を取ったアーモンドのアイス |
— |
| 〆 |
小菓子3種(チョコガナッシュ/マンゴー・ピューレのプチタルト/抹茶のフィナンシェ) |
アジュール特製ブレンドコーヒーと共に |
— |
ペアリングの要点
✦**鴨のフォワグラのロースト × 2013 ピノ・ブラン**
- ピノ・ブランのほのかな甘さがフォワグラにぴったり
- 最初にこのワインが出された謎が解けた
内田氏のコメント
- ハウスシャンパンに大好きなローラン・ペリエ・グラン・シエクルが出て、はじめから大満足
- バターはフランス産の塩味の濃いものと北海道の透明感ある無塩の2種、パンは全粒粉とカンパーニュ。意志強く食欲を抑えた
- 宮崎シェフスタイルのガスパチョは見た目も印象深く、シェフの独創力に敬意
- 「本当に個性的な素晴らしい料理が続く」。10月1・2日に12名限定のリーデルワイングラスと料理の夕べフェアがあると聞き再訪を決意
- フランス料理に代表される独創性と質の追求は「終わりのない旅」のよう
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 食前 |
— |
酸味も鋭くない穏やかな風味、よく冷えている |
🥂 パスカル・ポンソン |
| アミューズ |
トウモロコシのヴルーテ・ほのかなカレー風味・焦がしトウモロコシ添え |
朝顔形のグラス |
— |
| 前菜 |
江川さんのトマトのガスパチョ・平目のマリネ添え |
軽やかなトマトの酸味と新鮮な平目 |
🍷 2013 プイイ・フュメ・シャトー・ド・トラシー 白 |
| 魚 |
オマールのグリル |
ムッシュ小久江特製のピーマンとピリ辛のエスプレットバター風味、皿からはみ出す大きな半身 |
— |
| メイン |
子羊のブラックオリーブとパン粉の付け焼き |
骨付き子羊にきめ細かいパン粉を揚げ焼き、極薄のカツのよう、ジロール・椎茸・ズッキーニにラタトゥイユ(お客様は鴨のロースト・黒胡椒風味) |
🍷 2007 ショーレイ・レ・ボーヌ 赤(酸味穏やか) |
| デザート |
ワゴンより6種(コーヒーのアイス/サンタンドレ・チーズケーキ/3層チョコ風味の柔らかいケーキ/クレープ・塩キャラメルソース/赤ワインのジュレ/シャペルのスペシャリテの果物のシロップ煮) |
デザートはワゴンから食べ放題 |
— |
| 〆 |
小菓子(ナッツ入りチョコレート/ミントのギモーヴ) |
コーヒーと共に |
— |
ペアリングの要点
✦**トマトのガスパチョ・平目のマリネ × 2013 プイイ・フュメ・シャトー・ド・トラシー**
- 軽やかなトマトの酸味、新鮮な平目、冷やしたプイイ・フュメの組み合わせが素晴らしいマリアージュ
内田氏のコメント
- ジュネスの料理はさすがに安定感があり美味
- 昼間でピアノ生演奏のみと残念に思っていたら、特別にプチコンサートを開いてくれた。常連が昼に来ていてソプラノの高津・上田さんが居合わせ急きょ歌ってくれたと推測し大感謝
- 透明なソプラノで「涙そうそう」、パーカッションのプロが入り「ユーアーマイサンシャイン」が印象的。柔軟で機転の利いた独自のサービスに敬意
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| メイン |
ハンバーグのセット |
軽いサラダ・カップスープ・御飯付き、たっぷりのデミグラスソースをマッシュポテトに絡めて |
— |
内田氏のコメント
- 完璧に美味しいハンバーグ。洋食屋なのにシャンパンも揃え、小川軒以上と思う
- 味わいの良いデミグラスソースが豊富で、マッシュポテトを絡めても余裕があり、食材の量のバランスも良い
- 何を食べても一流の味わいで、はずれがない安心感がある
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
ピノ・ノワール75%/シャルドネ25%、酸味がとがらずスッと入る |
🥂 ロワイエ |
| アミューズ |
ホタテやカブ入りの泡(細長い串の先) |
ラシェット時代のスペシャリテ的、水とゼラチンで固めた泡、レモンの香り |
— |
| アミューズ |
エアバゲット |
富士山の火山岩を皿に見立て、空洞のプチバゲットに生ハム、グリッシーニのイメージ |
— |
| アミューズ |
ピュアホワイトのトウモロコシのアイスクリーム・サマートリフのスライス添え |
粒コーンの食感 |
— |
| アミューズ |
エダマメのチュロス |
細長い円筒シュー生地にエダマメのピューレ |
— |
| アミューズ |
3層のカクテルグラス(下からパプリカのムース・オマールのジュレ・マンゴーのエスプーマ) |
オマールのジュレが見事 |
🍷 2013 ミラベル ヴィオニエ(ハウスワイン、ほのかにメロンの香り)白 |
| 魚 |
大岩魚・遠火でミキュイ・黒米のリゾット・アワビのヴァプール・アワビの肝ソース・アサリのエスプーマ |
縦8cmの大岩魚、見た目より優しい味わい |
— |
| メイン |
大ぶりの鳩のソテー(丸ごと) |
サクラチップの煙の演出、胸肉・腿肉・肝臓・腎臓・心臓・縦割りの頭部(脳味噌)まで丸ごと、血入りの赤ワインソース、上級フレンチの客にのみ供する |
🍷 ヴィオニエ 白で通す(濃厚な肉を爽やかに洗う) |
| デザート |
桃の切り身とジュレ・桃のソルベ・紫蘇の実とシソの葉添え |
— |
— |
| デザート |
ボンボンショコラ・生茶のアイスクリーム添え |
中からオレンジジャム、抹茶の香ばしいアイス(ホウレンソウの色エキスで緑を強調) |
— |
| 〆 |
紅茶風味のプチシュークリーム |
エスプレッソと共に |
— |
ペアリングの要点
✦**丸ごとの鳩のソテー(血のソース) × ヴィオニエ(白)**
- 鳩に赤ワインという定番をあえて外し、白のヴィオニエで通した
- 白ワインが鳩の濃厚な肉の風味を口の中で爽やかに洗い、素晴らしいマリアージュ
内田氏のコメント
- 店名スプートニクはロシア語で「同行者・旅の道連れ」。料理という創造的な旅をシェフと客が共にする意味
- 鱧の骨のコンソメで全体が優れたフレンチの一品になっている点はさすが。「和との融合がはやるが醗酵系出汁は使わず一線を画す」という明快な信念
- 丸ごとの鳩は「グロテスクでも大丈夫な上級フレンチの客だけにお出しする」というサービス姿勢に感心。8月にジビエを食べるのも初体験
- 生茶のアイスはお代わりしたいほど美味。創作料理のアイデアは無限
- シェフの創作意欲の詰まった見事な13皿に堪能。昨今の日本の食文化の水準の高さに感心
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 食前 |
— |
国内ではこの店だけ、1,100円とリーズナブル |
🥂 オートレフォワ |
| 前菜 |
きゅうりのブランマンジェと三崎沖のアジのカルパッチョ・鎌倉野菜・和出汁のジュレ添え |
中央のきゅうりのブランマンジェが薄味すぎて迫力不足 |
— |
| スープ |
新ジャガイモとポワロネギの温かいスープ |
新ジャガイモの風味は良い |
— |
| 魚 |
三崎沖のスズキのポワレ・ムール貝のブイヨン・抹茶とバジル風味・旬の野菜添え |
ブールブール(スペルト小麦のパスタ)をトマト味で、ブイヨンもソースも味がわからないほど薄い |
🥂 グラススパークリング650円(シャンパンより軽い) |
| メイン |
オーストラリア産シャロレー仔牛フィレ肉のロティ・松の実風味・オレンジとクミンの香るマデラソース |
フィレ肉は柔らかく美味だがマデラソースが薄すぎる、和牛変更(+2千円)も可だがこの肉で正解 |
— |
| デザート |
ワゴンより6種(レアチーズケーキ/ガトー・オペラ/マンゴー風味のブランマンジェ/モンブラン/ココナツのアイス/抹茶のシフォンケーキ) |
下町の昔ながらのパン屋レベル、客層に好まれる味 |
— |
内田氏のコメント
- 建物はジョサイア・コンドルの弟子の設計、大正5年完成。近衛文麿ら歴代首相の夏の別荘に使われた由緒ある洋館。1500坪の庭園、ウッドデッキ・池・裏山の芝生広場と可能性を秘める
- 一日二交代の繁盛ぶり(ほぼ満席40名ほど、ほとんど中高年の鎌倉夫人)
- 料理は全体に味付けが薄く、印象が残らず物足りない。だが「初老の女性向けにはこの薄味がベスト」「定番の構成を守る方が客が安心する」と解釈
- 飲み物もビールが最多、白・赤・ジュースが目立ち、スパークリングは内田氏だけ。都心とのレベル差が広がっていると感じた
- 「建物らしい特別な古典的コースがもう一つあれば」とメートルの荒井氏に希望を伝えた。場所が最高のご馳走になるため人気は続くと予想
- 歴史的建造物を入手した不動産会社には建物に見合う事業を大事に育ててほしい(赤坂プリンス旧館・西洋館を成功例として挙げる)
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| アペリティフ |
スパークリング |
イタリア産ヴァッリ・フーリュイ。コクがあり薄っぺらくない、600円とリーズナブル |
🥂 ヴァッリ・フーリュイ(伊スパークリング) |
| 前菜 |
鶏レバーのパテ |
表面は灰色がかったくすんだ色、中身はレバーらしい美しいピンク色で美味。定番料理にシェフの経歴・思想・実力が出る |
— |
| スープ |
温かいキノコのスープ |
数種類のキノコがポタージュに沈む。丁寧な作りで味わい良い |
— |
| メイン |
ローストポーク |
マッシュポテトの上に薄切りを山の背のように。柔らかくクセなし。付け合わせにニンニクのピューレ、リンゴの擦りおろし、エリンギ茸、ナスのソテー |
— |
| デザート |
ガトーショコラ・バニラアイスクリーム添え |
ショコラもアイスもまあまあ美味 |
— |
| 〆 |
コーヒー |
サービス担当のマダム(奥様らしい)がドリップで一杯ずつ淹れる。香り高い |
— |
内田氏のコメント
- 松崎さんの薦めが気になって、開店したばかりの王子駅すぐそばの店を訪問
- 4軒手前に二階のフレンチ、裏手に外人シェフのホワイト・フォックスがあるフレンチ激戦区。シェフは王子出身で初めから王子で開くと決めていた
- 鶏レバーのパテのような定番料理にシェフの実力が表れると評価
- メインのローストポークは付け合わせのニンニクのピューレとのマリアージュが好み、ボリュームも良好
- メニューが幅広く、ワインもリーズナブルに揃う。18席の小さな店だが「フレンチ」と胸を張れる良い店
- 口コミで人気が出てくるのではないかと期待
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
ハウスシャンパン |
ミッシェル・フォルジュ・ブラン・ド・ブラン |
🥂 ミッシェル・フォルジュ ブラン・ド・ブラン |
| アミューズ |
パニス |
ヒヨコマメ粉をスティック状に揚げ、バジル・コリアンダー入りサワークリームに付ける |
— |
| 前菜① |
ズッキーニのヴルーテ・ブラータ添え |
ヴルーテ=ビロードのような滑らかさ。ブラータはモッツァレラに似たチーズ |
🍷 2013 ヒューゲル リースリング(白) |
| 前菜② |
マグロのタルタル・サラダニソワーズ仕立て |
ニース風。タルタルと上の野菜ニソワーズのボリューム多く大満足 |
🍷 2013 ラ・クロワ・ド・プリウール(プロヴァンス・ロゼ/極淡いピンク) |
| 野菜料理 |
ミジョテ・ド・レギューム |
蜂須賀料理長のスペシャリテ。茹で方の違う野菜にバルサミコが利く |
🍷 2012 アルボワ(ジュラ/シェリーっぽい風味、料理とベストマリアージュ) |
| 前菜メイン格 |
地鶏のカネロニとセップのフォンダン |
太いカネロニに柔らかく調理した地鶏を詰め粉チーズ。下に味付けした刻みセップ。味濃く、メインになり得る |
🍷 2002 ヴォーヌ・ロマネ(赤/13年熟成で自己主張) |
| 魚料理 |
サワラのグリエ・青海苔のブイヨン |
色鮮やかな細かい青海苔が多数浮く磯の香り。身の柔らかいサワラ |
🍷 2006 シャサーニュ・モンラッシェ(白) |
| メイン |
ランド産ピジョノー(仔鳩)のロティ・アンチョヴィ風味のジュ・ダバ・フォワとハツのソース |
高野さんが目の前でデクパージュ。ランドはボルドーに近い地方 |
🍷 2003 シャトー・シマール(サンテミリオン/メルロー主体・猛暑年の完熟ブドウ) |
| 〆 |
仔ウサギとエスカルゴのジャンバラヤ |
定番のブイヨンで炊いたご飯。ジャンバラヤ(米南部の米料理)のルーツはパエリア |
冷酒「渓」(ノンフィルター日本酒) |
| デザート |
フルーツと花とスパイスのフルーツポンチ・ハイビスカスのアンフュージョン |
梨のシャーベット、バラなどの花びらを散らした色彩豊かなデザート |
🍷 2005 ピノ・グリ(アルザス・グランクリュ/遅摘み・甘口) |
| 小菓子 |
カヌレ |
蜂須賀シェフのスペシャリテ。ハーブティーとともに |
— |
ペアリングの要点
✦**ミジョテ・ド・レギューム × 2012 アルボワ**
- 単体ではシェリーっぽくけして美味とは言えないワインだが、この料理にはベストのマリアージュをする
- ワイン教室でアルボワの特徴を覚えても、料理と合わせなければ使い方は分からない。料理と合わせると倍楽しくなる
**地鶏のカネロニ × 2002 ヴォーヌ・ロマネ**
- 高野さん曰く「13年経過し、ワイン自身が自己主張している」。その味わいを聞いてあげると本当に美味しいと感じた
**サワラのグリエ × 2006 シャサーニュ・モンラッシェ**
- 前のメイン格に赤(ヴォーヌ・ロマネ)が出てしまったが、青海苔の強い磯の香りと柔らかなサワラに白を合わせ、先の赤を忘れて楽しめた
内田氏のコメント
- お客様をご案内しての訪問。9皿に対し高野支配人へ完璧なバイザグラスを依頼
- 2003シャトー・シマールは、高野さんがフランス滞在中に40度に達し早々と収穫を終えた異常気象の年のワイン。完熟ブドウらしく若々しく、あと10年は熟成が進む美味しさ
- ジャンバラヤのスパイス風味に負けない冷酒「渓」、御飯には日本酒が素直に合う
- 9種類の美味しい料理と9種類の個性豊かなワインのマリアージュが素晴らしかった
- お客様もバイザグラスのマリアージュを楽しまれていると感じた
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
ハウスシャンパン |
アンリオ・ブリュット・マーヴェラン |
🥂 アンリオ・ブリュット・マーヴェラン |
| アミューズ |
ワカサギとカニ味噌のパートフィロ巻き揚げ |
年輪の木のプレートに白い小石を添え、細長く巻いて軽く揚げ手でつまむ。真四角なデニッシュのパン、海藻入りバター |
— |
| 前菜 |
蟹味噌の滑らかな豆腐仕立て・ズワイガニの身と松茸に葛の餡かけ・松の実とワケギ添え |
木のスプーンで掬う(店に正式な料理名はなく内田氏命名) |
🍷 2012 フランソワ・ミクルスキ ブルゴーニュ・シャルドネ(白/ムルソー様のねっとり感、酸味抑えめ) |
| 前菜② |
ツブ貝のスライス・昆布の和出汁のジュレ・生ウニ添え |
大きなツブ貝をそのまま器に、盛り塩で支える。ジュンサイ入り昆布出汁ジュレに生ウニ。和とフレンチの境界 |
— |
| 魚料理 |
徳島産マナガツオのポワレ・ギンナン・松茸添え・松茸のクリームソース |
この秋初の香り高い松茸に感動 |
— |
| メイン |
茨城産鳩の赤ワインソース |
三日前から米酢と水あめの混合液を塗っては乾かす手法で深い甘さ。北京ダック風ともサンドランス風とも違う。付け合わせは鳩の内臓と日本古来の味噌のムースをカイランで包む |
🍷 2011 ドメーヌ・ラルー シャサーニュ・モンラッシェ(赤/エレガント、フルボディより好み) |
| デザート |
ブドウ尽くし |
中央にブドウの球体。シャインマスカット(フロマージュ・ブランのムース掛け)と長野産黒ブドウを交互に、中央に巨峰のソルベ、上に梅のゼリー |
— |
| 小菓子 |
ショコラとマスカルポーネの小菓子 |
縦長ショットグラスに何層か、ソフトな甘さ。コーヒーとともに |
— |
ペアリングの要点
✦**茨城産鳩の赤ワインソース × 2011 ドメーヌ・ラルー シャサーニュ・モンラッシェ**
- インパクトのある鳩料理だが、ボルドーのフルボディよりエレガントな味わいの赤を内田氏は好む
内田氏のコメント
- 先日のオマージュでのコラボフェアで会った成澤支配人、リベルテの「藤あや子さん」に再会し暖かく迎えられた
- アミューズやデザートを武田シェフ自ら持参、恐縮するもてなし
- 武田シェフは新食材・和食材の探求に熱心で、休み時間まで惜しんで全国の食材卸を呼び研究
- スッポンのスープから、秋山徳蔵厨司長の宮中晩餐会「スッポンの清羹」を想起(宮中晩餐会のメイン肉は宗教的禁忌のない御料牧場の羊と決まっているとの余談)
- 会計後、武田さんが個別注文のシャンパン・白・赤をデギュスタシオンのセット料金に組み替えて安くしてくれた誠実な姿勢に感動
- 関東で東京を除けば質の確かなフレンチは宇都宮のオトワ・レストランだけと考えている。11月に有力シェフを招くコラボフェアの予定
- 昭和30年代後半は都内全店をカバーできたが、今や都内フレンチは1,600店超。質は現在が最高で価格は当時の半分〜3分の1。才能あるシェフの大量輩出で質が上がる一方、競争で価格が下がる厳しい現象を憂う
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
シャンパン |
1860年アイ村創業、アヤラ・ブリュット・ナチュール 2005。素晴らしい風味 |
🥂 アヤラ・ブリュット・ナチュール 2005 |
| アミューズ |
軽いシャルキュトリーとオリーブ、ピクルス |
塩気がシャンパンの美味しさを増幅 |
🥂 アヤラ 2005 |
| 前菜 |
シマアジのカルパッチョ仕立て・マリネ野菜を添えて・バルサミコドレッシング |
シャルトリューズ・リキュール、オレンジ・グレープフルーツ・レモンの風味。中央のカリカリベーコン、茄子の柔らか煮、酸味の強いミニトマト、パルミジャーノ |
🥂 アンドレ・ベルジェール(エペルネ/味わい深いシャンパン) |
| 追加 |
セップのパイ包焼き・鶏ガラからの濃厚なソース |
メニューにない急きょ追加の一品。セップ・熱々のパイ・ソースの相乗効果で完璧 |
— |
| 魚料理 |
ラルド・コロンナータを纏ったブルターニュ産オマールエビとハマグリのエチュヴェ・ズッキーニ・生姜・マンゴーのジュ |
下にスーパーフードのキノワ。グリーンと完熟2種のマンゴー。希少なラルドの特別な美味しさ |
🍷 シャトー・シモーネ(プロヴァンス・ロゼ/セニエ法、苦味なく軽やか) |
| 赤① |
2011 ジヴリー・シャンベルタン |
高名な作り手、安定した美味しさ |
🍷 2011 ジヴリー・シャンベルタン(赤) |
| 赤②(ブラインド) |
クロ・ルジャール |
ブラインドテスト。カベルネフラン100%、ピノ・ノワールともカベルネソーヴィニヨンとも違う味わい |
🍷 クロ・ルジャール(赤/カベルネフラン100%) |
| メイン |
牛肉のパイ包焼き・フォワグラ風味・赤ワインソースとコンソメを添えて |
薄皮のパイ生地。柔らかなフォワグラと香りのよいトリフでロッシーニ風。緑のタルト(パセリソース色/中はタマネギピューレ・椎茸・エリンギ)。別添の濃厚コンソメ |
🍷 ジヴリー・シャンベルタン/クロ・ルジャール |
| チーズ |
ミモレット・フルムダンベール・12か月熟成カマンベール |
イチジクの甘いムース添え、残した2種の赤とともに |
— |
| デザート |
山形産白桃のジブレ・ベルベーヌのシロップ・アーモンドのフレッシュ添え |
液体窒素(マイナス190度)で目の前で桃を凍らせる演出 |
🍷 ランブルスコ(赤・微発泡の珍しい甘口) |
| 〆 |
福田シェフオリジナルのハーブティー・小菓子4つ |
満腹のため小菓子はエシレバターとともに持ち帰り |
— |
ペアリングの要点
✦**メイン(牛肉のパイ包焼き) × 2種の赤(ジヴリー・シャンベルタン/クロ・ルジャール)**
- 2種の赤のどちらが合うか・好みかは感性の問題(官能テスト)で皆まちまちに。ワインの面白さであり、この遊び心が大好き
**デザート(白桃のジブレ) × ランブルスコ(微発泡甘口赤)**
- 松崎さんが用意した珍しい甘口で、デザートに良く合った
内田氏のコメント
- 渋谷セルリアンタワー地下二階の大厨房に9人の丸テーブルを設えた、福田総料理長の会を久しぶりに開催。10名以上の調理人が迎えてくれた
- エプロンを纏い、クーカーニョ支配人の鳥居さん、宴会場マネジャーの唐川さん、シェフソムリエの山田さんらセルリアンのオールスターが総出でサービスする異例の一夜
- パン担当の三沢さんが焼き立てのバゲットを持参、パチパチ音を「天使の拍手」と説明
- 福田シェフは素材を無駄にしない精神から濃厚なコンソメが必ず別添され、唐川マネジャーはクレープ・シュゼットを踊りながら大会場を練り歩く技術の持ち主
- 渡辺さんご夫妻の結婚13周年記念に、出来たての温かい飴細工のピンクのバラが添えられ一同拍手(ご夫妻は留守番の娘さんたちへ持ち帰り)
- 「楽しむ」という原点中の原点が100%満開の一夜。春夏秋冬、年4回開催したいとの声。福田総料理長はじめスタッフへ心からの感謝
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
シャンパン |
シャルトーニュ・タイユ。青リンゴの香り、すっきり。ブドウは赤白50%ずつ |
🥂 シャルトーニュ・タイユ |
| アミューズ |
セップ茸のケーク・サレ・フォーブルトン仕立て/鶏白レバーの小さなテリーヌ |
後者は炭の真っ黒いチュイルでサンド。二品とも滅法うまい |
— |
| オードブル① |
燻製したカツオのたたき・玉ネギソース・デラウエアぶどうと白バルサミコ添え |
ブドウとカツオのたたきのマリアージュは初めて |
— |
| オードブル② |
海の幸のマリネ・魚介のジュレ・根セロリのエスプーマ・ラッカセイのスライス添え |
大福もちのように白く丸い柔らかなもちを割ると赤海老・ホタテ・カブ・ウニ。ホタテエキスのジュレ、薄味の根セロリムースでバランス。ユズ皮の粉 |
🍷 2013 フランソワ・カリヨン サントーバン・プルミエ・クリュ(濃い目の白) |
| 魚料理 |
ハタをライス・ペーパーで巻いてカリカリにフリット・トマト・パプリカ・かぼちゃのソース・アイオリソース添え |
蓮の葉のようなナスタチューム。ライス・ペーパーでベトナム料理を想起 |
— |
| メイン |
夏鹿(腿肉) |
繁殖し過ぎた鹿をレストランで引き受ける。柔らかく臭みなし。鹿のジュ入り赤ワインソースとブルーチーズソースの2種。アワビ茸・マイタケ・シメジ・ミニバイニングのキノコ尽くし |
🍷 2013 フランソワ・カリヨン サントーバン・プルミエ・クリュ(濃い目の白で通す) |
| デザート① |
韃靼そば茶のブランマンジェ・ゲランドの塩のアイスクリーム・早摘みのオリーブオイル |
蕎麦の香り。塩のアイスクリームの美味しさに驚き |
— |
| デザート② |
梨尽くし |
下にナシとキャラメルのソース・キルシュ風味のナシのババロア・ナシのコンポート・ナシのスライス・トンカ豆のアイスクリーム(ミント様のスーとする味) |
— |
| 小菓子 |
フィナンシェ |
カリカリ感・風味とも満点。コーヒーとともに |
— |
ペアリングの要点
✦**コース全体を濃い目の白で通す**
- 昼で軽めにしたく、最後の鹿肉まで赤ではなく濃い目の白(サントーバン・プルミエ・クリュ)で通した
**フォワグラのテリーヌ × カカオのゴーフル(合わない例)**
- ビールとフォワグラが合わないように、フォワグラは苦いものとの相性が難しい。むしろ磯部煎餅のような甘く軽い炭酸菓子でサンドしては、と感想。松本シェフのチャレンジ精神は讃えたい
内田氏のコメント
- オー・グードジュール・グループはシェフの入れ替わりが激しい(ヌーベル・エールの宮崎シェフがアジュール45へ、高橋さんがル・スプートニクを開店、麹町本店は閉店)。2か所訪問したからには松本シェフのラ・ペにもと思い来店
- 隣席のサービスで「ニンニク風味のマヨネーズです」と説明し、慣れていない方には「アイオリです」と言わない——人により説明を変える高級な技術と評価
- ベトナム工場(来年20周年、第二工場稼働・1,000名雇用)にまつわる回想を綴る(進出時の水牛の逸話、ホーチミン市副市長の評価、来日した係長クラスへ雷門の瓦煎餅を手渡したこと等)
- オー・グードジュール・グループはアニュの下野シェフ初め実力者を多数輩出したグループとして敬意。松本シェフに見送られ大満足で帰途
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
ハウスシャンパン |
ヴーヴ・オフレー。ムニエ主体、次にピノ・ノワール、シャルドネ若干。力強い |
🥂 ヴーヴ・オフレー |
| アミューズ |
串に刺した剥いた和栗に甘く風味づけしたクリームチーズ |
大きな器に栗の枯葉と栗を敷き、開いたイガの中に。山林で栗拾いをするイメージ |
— |
| 前菜 |
軽くいぶした戻り鰹 |
ガラスの球形の蓋を挙げると燻製の香りが立ち昇る。トマト・柘榴・ショウガパウダー・水牛モッツァレラ、取っ手に酒粕のチュイル。「鰹のたたきで日本酒を一献」のイメージ |
🍷 2002 アンリ・ブルジョワ サンセール(白/酸味落ち着く) |
| メイン |
ブドウの葉を纏った蝦夷鹿・秋の味覚 |
熱々のココットで供。ヤマイモ・サトイモ・ギンナン・栗・サツマイモのピューレ。赤身にクリスマス島製の祖塩。鹿肉と栗は大好きな晩秋のマリアージュ |
🍷 2007 サンテミリオン・グランクリュ・クラブ・デ・50(赤/シャトー・アンジェラスがベース) |
| デザート |
止まらない、ムース・オ・ショコラ |
カシスのアイスを置き、客が止めるまでショコラのムースを盛り続ける(わんこ蕎麦様)。軽やかで美味、内田氏は2杯でストップ |
— |
| 小菓子 |
ミニショートケーキ等の小菓子5点 |
アムールのスペシャリテ。コーヒーとともに |
— |
ペアリングの要点
✦**蝦夷鹿 × 2007 サンテミリオン・グランクリュ・クラブ・デ・50**
- 田崎真也氏提唱の「クラブ・デ・サンコン(50)」——銘醸ワインのファーストラベルとセカンドラベルを50%ずつ混ぜてボトリング。今日のものはシャトー・アンジェラスの樽1樽とそのセカンド1樽を混ぜ、計600本(50ケース=サンコン)を作る
- 高すぎるワインを味わいはキープしつつ価格を抑える狙い。アンジェラスがベースで美味。納入先も秘密という謎の多いワインで、推理小説好きには楽しい話題
内田氏のコメント
- 昔アニュにいた山下公博さんが6月から総支配人。後藤さん以外のスタッフが全取換えしたとのこと。後藤シェフの技術を学べるのにやめるのはもったいないと感想
- 後藤シェフの料理は各皿にストーリー性(「鰹のたたきで日本酒を一献」「スクランブルエッグ朝食の焼き直し」等)があり、料理が本当に美味しいから相乗効果が出ていると評価
- ワイン・デギュスタシオンを依頼。クラブ・デ・サンコンの謎めいた話題に大満足
- 日本のフレンチの質の高さを味わい、大満足で帰途
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
シャンパン |
エリック・タイユ ル・グラン・M。ピノ・ムニエ主体、コクのある味わい |
🥂 エリック・タイユ ル・グラン・M |
| アミューズ |
イベリコハムとアンチョビー入りミニクロワッサン/シラスのタルト・サマートリフ・サワークリーム添え |
手でつまんで美味しくいただく |
— |
| 前菜 |
トマトのジュレとストラッチャテーラ・カプレーゼの再構築 |
鮮やかな緑のバジリコソースにジュレとチーズが浮く。スプーンで掬うとカプレーゼの味 |
🍷 2012 ブラン・ドオジェ(ローヌ/ヴィオニエ+マルサンヌ) |
| 魚料理 |
マツタケを詰めた赤カマスのロースト・青柚子の香り |
今帰仁シェフ自ら目の前でブール・ブラン・ソースをたっぷり注ぐ。古典的なブール・ブランの美味しさは格別 |
— |
| グラニテ |
バスク産リキュール・マンザナ(青リンゴのリキュール)オゼイユ風味 |
魚と肉の間のお口直し。ショットグラスで爽やか |
— |
| メイン |
今帰仁アグー豚のローストと噴火湾の甘エビ・クリュスタッセと鶏ガラのソース |
今帰仁豚は高田さん一軒が250頭のみ育成する地元交配豚、脂身の甘さが格別。サントモール・チーズのグリル、富士五湖産ショウゲンジキノコ、ベコニアの葉、ゴーヤのソテー |
🍷 2011 ドメーヌ・オート・カンヌ ケランヌ(コート・デュ・ローヌ・ヴィラージュ/グルナッシュ) |
| デザート |
ガトー・サンマルクと洋ナシのモワル、二十世紀梨のラメル |
苦み直前のキャラメリゼ、間にアングレーズソース。洋ナシのモワル(膜入りジュース)の上に二十世紀梨の切り身 |
— |
| 小菓子 |
ジャスミン風味のギモーヴ/フランボワーズ入りフィナンシェ |
コーヒーとともに |
— |
ペアリングの要点
✦**お口直しのグラニテについて**
- 魚と肉の間のお口直しはリキュールのグラニテ(マンザナ、シャルトリューズ等)が最高。フルーツのシャーベットが出るとがっかり——「冷たければいい」は間違いで、果物の甘いソルベは口中が甘くなり次の肉の味を台無しにする
- グラニテの語源はグラニュー糖と同じ「ざらざらしている」の意
内田氏のコメント
- 7周年記念メニューを食べに訪問。最終日に間に合って良かった
- 今帰仁シェフの今日の料理は、いつもより味が淡くさわやかに感じられた
- 古典的なブール・ブラン・ソースなど基本のしっかりしたシェフの実力を評価
- 伝統あるガトー・サンマルクを記念コースの最後に持ってくるのも今帰仁シェフらしい
- 満席で、オーセンティックなフレンチのファンが増えてきていることに嬉しい気持ち。大満足で帰途
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
ハウスシャンパン ドラピエ |
ブドウ3種混合 |
🥂 ドラピエ |
| 前菜① |
ソーモンのエクレア |
外側の皮上はクランブル、中は軽い塩気のソーモンのムース。手でつまんで食べる |
🍷 カザール・ヴィール(白・しっかり目) |
| 前菜② |
タルト生地に入った自家製リコッタチーズ・薔薇の香り・キャビア添え |
高知・四万十川の美しい石の上に乗せて供 |
🍷 カザール・ヴィール |
| 前菜③ |
フォワグラのテリーヌのクレームブリュレ・洋ナシのクリーム添え |
バーナーで焦がした砂糖とフォワグラの相性抜群、洋ナシのほんのり甘いクリーム |
🍷 カザール・ヴィール |
| パン |
パン・ド・カンパーニュ |
北海道産キタノカオリ100%、外カリカリ中もっちり、自家製発酵バター |
— |
| 前菜④ |
ブーダン・ノワール |
ムース状に作った塊の表面を刻みパセリで覆い苔むした土を表現、添えの牛蒡は倒木に見立て |
🍷 カザール・ヴィール |
| 魚料理 |
長崎産ヒラスズキのポワレ・茄子のピューレ・タップナードソース |
神経〆・熟成、ニンニク風味の茄子、細身のシーアスパラガス添え |
🍷 カザール・ヴィール |
| メイン |
ビュルゴー産鴨胸肉・ヘーゼルナッツとマスタードのクネル添え・鴨のエキスソース |
クネルを塗って食べる、焼き栗添えで秋を強調 |
🍷 カザール・ヴィール |
| デザート |
スクナ南瓜のニョッキ・春菊のアイスクリーム添え |
瓢箪形のスクナ南瓜、ちょうど良い苦みの春菊アイス |
— |
| 小菓子 |
ほうじ茶のメレンゲ(ヘーゼルナッツ入り)・リンゴのパート・ド・フリュイ(シナモン風味)・トリフチョコレート |
トリフチョコは黒トリフの風味が強く驚きの味わい |
エスプレッソ |
内田氏のコメント
- 最初の小品を手でつまんで食べるスタートは、ナイフ・フォークより和みリラックスできると評価
- ハウスワインは白・赤とも軽め/しっかり目の両方を用意。今日はしっかり目の白で最後まで通した
- 山本シェフはパン・バターに至るまで自分の味を完璧に追求する料理人
- ブーダン・ノワールは一幅の絵画のような料理。苔・赤土・倒木を表現した造形
- 向かいの一人客の女性が料理を観察する様子を面白く描写
- 全く違う個性の質の高い料理の連続で本当に楽しめた
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
シャンパン ペルネ・ペルネ + お通し 新潟村上牛の自家製ビーフジャーキー |
このお店しか扱わないシャンパンとよく合う |
🥂 ペルネ・ペルネ |
| 前菜 |
レタスのテリーヌ |
丸ごとのレタスを切り分け、葉の間に味わいのあるソース、来店に合わせ逆算して作る出来立て |
🍷 2013 サンセール アンリ・ナテール(白) |
| パン |
食パンのトースト |
埼玉の風見鶏というパン工房 |
— |
| 創作 |
「収穫」サンマと大根の料理 |
陶器(土を表現)の中の大根を取ると、中にローストしたサンマ一匹。大根おろしとサンマの内臓を詰める |
🍷 2007 ムルソー レナルヴォー(白) |
| メイン前 |
「シンプル」フォワグラ入りリゾット・黒トリフのスライス |
フォワグラ・米・水・塩のみ、ブイヨン/チーズ不使用、巨大な黒トリフを大量にスライス |
🍷 2007 ムルソー レナルヴォー |
| メイン |
村上牛のステーキ(イチボ)・わさび添え |
自然解凍後、弱火で6時間焼成、外は炭火で真っ黒、断面は均一なピンク、調味料は一切添えず |
🍷 2007 サヴィニー・レ・ボーヌ シモン・ビーズ(赤) |
| デザート① |
ミルクのアイスクリーム |
店名「母乳」の原点、厳選ミルクと砂糖、軽やかで絶品 |
— |
| デザート② |
プリン |
四万十川流域の一個324円の地卵、砂糖とミルクのみ、卵黄やクリームは加えず |
— |
| 小菓子 |
レモンピールを加えたマカロン |
強いレモン風味 |
コーヒー(口のすぼまったワイングラスで) |
ペアリングの要点
✦**村上牛ステーキ × 2007 サヴィニー・レ・ボーヌ(シモン・ビーズ)**
- 年代を経た赤ワインは安定感があり美味しい
- 赤ワイングラスも来栖さん設計の特注品
- ゲスト夫人にはノンアルで「男美人」(紅茶に近い発酵茶)を合わせた
内田氏のコメント
- 来栖さんの信条は「本物・シンプル・ピュア」。酸味の帳尻合わせや安易な妥協を一切しない
- リゾットにブイヨンすら入れず、純粋にフォワグラの風味を味わわせる姿勢に心を打たれた
- 「薄味で足りなければ振って」という盛り塩は料理人の自信のなさの現れと手厳しい
- 運んできた時がベストの味なので「一口食べてからトイレへ」と頼むほどの徹底
- 日本の和牛には熟成は不要というのが来栖さんの意見
- 「料理の本質」「シンプルさ」「ピュアな味わい」を教えられた楽しい一夜。ニコラ・ジョリーになぞらえる
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
アラン・デュカスのラベルのハウスシャンパン |
造り手はランソン |
🥂 デュカス/ランソン |
| アミューズ |
厚岸産牡蠣・エシャロットとワカメ添え・網目模様のチュイルで巻いて |
軽く火入れ、薄いチュイルととろける牡蠣の食感対比、ウオッカベースのピンクのカクテル添え |
カクテル(ウオッカ少なめ+リンゴ・洋ナシ・ザクロ) |
| パン |
レモンのコンフィを練りこんだパン |
爽やかで香ばしい、有塩ボルディエのバター |
— |
| 前菜 |
セップとパールタピオカ・セップ茸のコンソメ・セップのスライスの蒸し焼き添え |
賽の目セップ、ココットの下にトスカーナ産コロナータ・ラール(ラード)を敷く贅沢な一品 |
🍷 2009 ピノグリ・ジュビリー・ヒューゲル |
| 魚料理 |
平目・オリーブ |
筒切りで骨の旨みを出す、下に敷いたパンに黒オリーブと旨みが染み、エンガワ・ゼラニウム・オゼイユ添え |
🍷 2013 ベレ・ル・クロ クロ・サン・ヴァンサン(ベルメンティーノ・白) |
| メイン |
ソローニュ産青首鴨(カナール・コルヴェール)・コリアンダー風味・プラム・シャインマスカット・タマネギと根セロリ添え |
胸肉の最上部、バローロヴィネガー入りの鴨のサルミ(血入り)ソース、散弾の粒が当たる野性味 |
🍷 2008 シャトーヌフ・パプ・レゼルヴ・ド・セレスタン アンリ・ボノー(グルナッシュ100%) |
| プレデザート |
2時間かけたフジリンゴのキャラメルロースト・グラニースミスのソルベ・シークアーサーのソース |
シェフの出身地ノルマンディーにちなむ |
— |
| デザート |
イチジクのロースト・ノルマンディーのサワークリーム添え |
イチジクの葉で包み焼き、別添でバニュルスのグラニテとアーモンドのアイスクリーム |
— |
| 小菓子 |
プチモンブラン・カシスのピューレ添え・バニラのマカロン・ピスタチオのビスキュイ・シャネルマークのダーク/ホワイトチョコのコイン |
バニラ風味のマカロンに注目 |
コーヒー |
ペアリングの要点
✦**平目・オリーブ × 2013 ベレ(ベルメンティーノ)**
- 料理のオリーブの油分にシャルドネだと負けるため、スッキリした風味のこのタイプを選択
- 「スッと入って行く」良い白ワイン
**青首鴨のサルミソース × 2008 シャトーヌフ・パプ(アンリ・ボノー)**
- ワイルドな鴨のサルミとコリアンダー風味に、ユーカリのような青さのあるグルナッシュ100%を合わせる
内田氏のコメント
- ル・ムーリスのダイニングはヴェルサイユ宮殿「平和の間」を模した荘厳で優雅な空間
- クリストフシェフは1977年ノルマンディー生まれ、2013年からル・ムーリスのエグゼクティブシェフ
- セップのスープとイチジクの量の膨大さに驚き。最初と最後を二皿ずつ同時に出す演出
- デュカスの料理思想はナチュラルな材料・自然を大事にし、医食同源の領域にまで
- 最近のシェフの来日は真剣に料理に取り組み本当に美味しい
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
シャンパン ドラピエ・カルト・ブランシェ |
— |
🥂 ドラピエ |
| アミューズ |
噴火湾のボタンエビ |
さっきまで活きていた、殻のミソをレモンで吸う |
🍷 2014 ブルゴーニュ・アリゴテ(白) |
| 前菜① |
パテ・ド・カンパーニュ |
大きなブロックを3等分、酢漬けの千切り野菜(ニンジン・カブ・オリーブ・カリフラワー・トマト・ピクルス)添え |
🍷 2014 ブルゴーニュ・アリゴテ |
| 前菜② |
カルダモン風味の天草の天然アナゴ |
築地で2トンから20匹程度の最高級を選別、皿を熱々にして香りを高める白焼き |
— |
| 前菜③ |
フォワグラとバターナッツ(栗カボチャ)のサラダ |
下にバターナッツのピューレ、賽の目のフォワグラのテリーヌ |
— |
| 魚料理 |
サワラ・クロムツ・鱈の白子・魚のスープのナージュ仕立て |
オマールや甘エビの殻中心の魚臭さのないスープ、ルイユ(ニンニクマヨネーズ)添え |
— |
| メイン |
雷鳥の一羽丸ごとロースト・ジュのソース |
外国産ジビエ、腹に分厚いフレッシュフォワグラ、下に色々なキノコのソテーを敷く、焼いただけで燻製の香り |
🍷 2012 クローズ・エルミタージュ ダールス・リボー(シラー主体・赤) |
| デザート |
モンブラン・栗のアイスクリーム添え |
3人別々(シャインマスカット/パリブレスト/モンブラン)、栗で秋を感じる |
— |
内田氏のコメント
- シェフはパリのアラン・パッサールで修行。低温調理を最初に確立したシェフと紹介
- 低温調理は50〜60度で長時間、最後に表面を香ばしく焼くのが必然の作業
- オープン仕立てなのに食べ慣れた若い女性客でほぼ満席、リラックスした雰囲気に日本のフレンチ顧客の進化を感じる
- 最近のシェフ仲間は仲が良く、互いの新店を顧客に勧め合う良い雰囲気
- 雷鳥の下にキノコソテーを敷くサービスが嬉しい、南部鉄器で丸ごと出す演出に迫力
- 菊地シェフは30代後半ながら実力・安定感あり。「世界一の美食の都市は東京」と確信
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
ハウスシャンパン ドラモット・プレステージ・ブラン・ド・ブラン |
タキシード正装のメートルが供 |
🥂 ドラモット・ブラン・ド・ブラン |
| お通し |
アンチョビー入りのマドレーヌとミニ・タルトフランベ |
タルトフランベはアルザス地方の郷土料理 |
— |
| アミューズ |
鶏のミンチ・レンコン・西洋ゴボウ入りミニクロケット |
トレヴィスの細切りが良い苦味 |
— |
| パン |
スペルト小麦のパンとライ麦パン |
バターに店の刻印 |
— |
| 前菜 |
ニューカレドニア産天使のエビのマリネ・アヴォカドとトマトのサラダ・甲殻類のクリュスタッセ・ア・ラ・クレーム |
爽やかなヴィネガー風味、ソースたっぷり |
🍷 2013 サンセール アルフォンス・モロ(シュルリー方式・樽香・白) |
| 魚料理 |
活きホタテ貝のポワレとカラスミのクルート・ホタテのジュと白ワインソースのナージュ仕立て・ライム風味 |
分厚いエリンギ茸のソテー、エスプーマ |
🍷 2013 サンセール アルフォンス・モロ |
| メイン |
牛バラ肉のセジール・ポルト酒風味・ロングマカロニとフレッシュ茗荷のアクセント |
アルザスのヴィネガー「メルフォール」、肉のジュを染み込ませたジャガイモ |
🍷 2005 サヴィニー・レ・ボーヌ ルイ・ジャド(赤) |
| プレデザート |
アーモンドのブランマンジェとリンゴの角切りのコンポート |
薄味の優しい味わい |
— |
| デザート |
マロンとショコラのテリーヌ・マスカルポーネのアイスクリーム |
ねっとりしたチョコのテリーヌ、甘煮の栗で秋を感じる、アイスはやや軽すぎ |
エスプレッソ・小菓子 |
ペアリングの要点
✦**天使のエビのマリネ × 2013 サンセール(アルフォンス・モロ)**
- ヴィネガー風味の料理と酸味の程よいサンセールの組み合わせは食欲をいや増す
- 料理もワインも「酸」という要素が食欲の原動力
**メイン牛バラ肉 × 2005 サヴィニー・レ・ボーヌ(ルイ・ジャド)**
- 普段より格上のワインがハウスワインで来るのはちゃんとしたお店の証
内田氏のコメント
- タキシード正装のサービスが王侯貴族のような非日常空間を作り、味わいの一つとなる
- アルザス地方ゆかりの郷土料理(タルトフランベ・メルフォール等)が独自性を感じさせ楽しい
- 以前はガチョウのフォワグラのテリーヌばかり傑出という印象だったが、今日は印象深い質の高い料理ばかり
- マスカルポーネのアイスは味が軽すぎてかすんでいた、と率直に指摘
- ジビエ料理の案内をもらい、この質の高さなら来てみたいと評価
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
ハウスシャンパン パスカル・ポンソン |
満席のお客様とともに乾杯 |
🥂 パスカル・ポンソン |
| アミューズ |
天使のエビ・モンゴウイカ・セロリの葉の軽いフライ |
小久江料理長のスペシャリテ、手でつまむ、アラン・シャペルを想起 |
— |
| 前菜 |
ドゥトンヌ(秋)サラダ・シャラン産鴨の胸肉・コンテチーズ・ブドウ・柿 |
スモークした鴨やチーズ入り、ポートピアのアラン・シャペルを回想 |
🍷 2014 ラ・クロワザード(シャルドネ・白) |
| 魚料理 |
金目鯛・真鱈・鱧・ハマグリのプティラグー |
白ワインの軽い煮込み、トマトの酸味が魚の味を引き立てる |
🍷 2014 ラ・クロワザード |
| メイン |
仔牛フィレ肉のポワレ・コルドン・ルージュ(赤い帯) |
仔牛フィレをフォワグラと一緒に生ハムで巻く、生ハムのやや強い塩味のパンチ力 |
🍷 2014 ラ・クロワザード(カベルネ・ソーヴィニヨンとシラー・赤) |
| デザート |
タルト・タタンにヴァニラのアイスクリーム |
しっかり作ったタタンとバニラアイスのベストマリアージュ |
— |
内田氏のコメント
- 歌手がショウ前の緊張する時間に各テーブルに7〜8分座り、写真にも応じるサービスに感謝
- 相席のフレンチ経験の少ないカップルに「四足はボルドー、二つ足はブルゴーニュ」などマナーを助言
- マイペースで食べ残す男性客に、周りのペースに気を配るのも基本的マナーと注意
- ステージは澄んだ高音とダンスが見事。アンコール一曲、出口で名物「破れ饅頭」を歌手自ら手渡し
- ショー目的の店は料理が二の次になりがちだが、小久江さんの優れた料理の連続で満足度が倍増
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
ウエルカムシャンパン エドモンド・シュルラン(RM) |
レインボー・ブリッジを望む窓際席で乾杯 |
🥂 エドモンド・シュルラン |
| シャンパン① |
ピエール・キャロ・プルミエ・クリュ ノンドサージュ |
アヴィズ村のリーダー格、青リンゴを髣髴させる爽やかさ |
🥂 ピエール・キャロ 1er Cru |
| アミューズ |
キノコのムース |
ホタテのすり身とキノコをつなぎクネル状に、中央にトランペット・ド・モール |
🥂 ピエール・キャロ |
| パン |
スタイル・ブレッド社のパン |
群馬県桐生市のレストラン専門メーカー |
— |
| 前菜 |
オマール海老と海老イモのテリーヌ・燻製のクリームとキャビア添え |
海老と海老をかけた洒落、甲殻類とシャルドネのマリアージュ |
🥂 シャンパン |
| 魚料理 |
ハタのポワレ・アンディーヴのソテー・オカヒジキの軽いフライ添え・ウニのソース |
ハタの火入れ良く、たっぷりのウニを溶かしたソース |
🥂 シャンパン |
| メイン |
シャラン産鴨胸肉のポワレ・鴨のジュのソース・セップ・白ニンジンと紫ニンジン・トウミョウ・バターナッツのピューレ添え |
ハンガリー産ハニートリフ(甘い味わい)をスライスしてかける |
🥂 クロ・ジャカン(ピエール・キャロ最高峰、年800本) |
| 小デザート |
柿とマスカルポーネ・ラム風味のジュレ |
ほとんど味のしないマスカルポーネの使い道 |
— |
| デザート |
タルトタタン・バニラアイスクリーム添え/モンブラン/びっくりチョコレート・ジャスミンのアイスクリーム添え |
3人で別々を分け合う、タタンは紅玉の酸味が見事 |
— |
| 小菓子 |
ガトー・ブルトンヌ/コーヒー風味のミニエクレア/塩ビスケット/チョコのタルト/7色のマカロン/カシスのゼリー/ハロウィン仕様のプチシュー/フロランタン |
フロランタンの美味しさは本物中の本物 |
コーヒー |
ペアリングの要点
✦**メイン鴨胸肉 × クロ・ジャカン(ピエール・キャロ最高峰)**
- 年間800本しか生産しない、ほぼブラン・ド・ブランにリザーブのピノ・ノワール少々(ゆえにヴィンテージなし)
- フルートでなく大き目のワイングラスに、温度を下げすぎず注ぐ
- 爽やかな中に存在感があり、全体の酸味のバランスが良い
内田氏のコメント
- 天井の高い全面ガラス越しにレインボー・ブリッジと屋形船が見える絶景レストラン
- 偶然にも8年前に当社60周年記念品に使ったピエール・キャロのシャンパンを古賀さんが用意
- ハンガリー産ハニートリフは初めての食材、甘さがよく分かる
- 空間・料理・ワインセラー・サービス・絶景どれをとってもバランスの取れた質の高い店
- お客が少ないのは単に知られていないだけ。料理長は若いのに才能あり、パティシエは美人
- 季節を変えてまた来てみたい
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
シャンパン テイエノ・ブリュット |
エドモンドと同じ1985年創業のメーカー、アカデミー賞公式実績、水はシャテルドン |
🥂 テイエノ・ブリュット |
| アミューズ |
ウニのトマト風味のジュレ・ビーツのクーリ風味/蒸し蝦夷鮑とタラバガニ/鯛と甘エビのマリネ・柚子とグリーンオリーブ風味 |
ショットグラスのウニはたっぷり量、鮑とタラバガニの甘い風味、プロたちが絶賛 |
🥂 テイエノ・ブリュット |
| 前菜 |
スコットランド産ヤマウズラとフォワグラのガトー造り・フォワグラ風味の和風スフレオムレツ・季節の野菜のマリネ添え |
当初はフランス産予定、162名分集まらずスコットランド産に切替、寿司屋のふわふわ卵焼きをフレンチ風に |
🍷 2014 アルザス キュヴェ・レオン・ベイエ(ほんのり甘口) |
| スープ |
セップのスープ・カプチーノ仕立て |
アラン・シャペルのスペシャリテ、40年前の手で泡立てる手法、ホシシイタケ3割で香り引き立つ |
— |
| 魚料理 |
フランス産活きオマール海老とホタテ貝のポワレ・リ・ド・ヴォーのクネル添え・オマール海老のクーリソース |
アメリケーヌソースの出来栄え見事、リ・ド・ヴォーのクネル添えは珍しい |
🍷 2013 サン・トーバン・アン・レミリー(白) |
| メイン |
キノコの詰め物をしたセル・ダニョー(鞍下肉)のロースト・トリフソース・アンディーヴとポム・スフレ添え |
中村シェフが洞爺湖サミットで供したメイン、トリフソースは追加可、ポム・スフレ(マキシム名物) |
🍷 2007 ジヴリー・シャンベルタン ドメーヌ J&M サイモン(赤) |
| チーズ |
ブリー・ド・モー/18ヶ月熟成コンテ/ロックフォール |
フェルミエ提供のAOC3種、あんぽ柿・干しブドウ添え |
— |
| デザート |
ショコラとノワゼットクリームのガトー・洋ナシの寒天ゼリー・シナモン風味フレッシュチーズのアイスクリーム・イチジクのキャラメリゼ添え |
フレッシュチーズの酸味はヨーグルト由来 |
🍷 1985 ヴィンテージ・ポート グール・ド・キャンベル(甘口・創業年) |
| 小菓子 |
カシス風味の酸味の強いチュイル・完熟のプラム |
酸味のある甘いチュイルは初めて |
— |
ペアリングの要点
✦**デザート × 1985 ヴィンテージ・ポート(グール・ド・キャンベル)**
- エドモンド創業年の1985年の甘口を探して用意
- 皆が酔って残しているので少しずつ注ぐべきと内田氏は提案
内田氏のコメント
- 着席後の解説・歴代料理長紹介・乾杯までに50分かかる進行に改善の余地ありと指摘
- 乾杯発声は86歳の磯村尚徳氏(元NHK欧州支局長、プロスペル・モンタニエ日本支部長)
- 中村シェフは古典料理に精通。今日は古典料理のオンパレードと想像しワクワク
- 帝国ホテル田中総料理長らプロと同席し、料理の出自やコツを語り合う
- ポム・スフレは半分が膨らまず失敗する面倒な料理、ジャガイモの繊維と品種が鍵
- 「何これ?」と思う質の低い料理は皆無、皆の努力の賜物。土産に中村シェフ著「魂の食対談」を頂戴
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
シャンパン ピエール・ミニヨン・マグナム(ドミニク・ブシェ・ラベル) |
ピノ・ムニエ50%・シャルドネ30%・ピノ・ノワール20%、セラーで乾杯 |
🥂 ピエール・ミニヨン |
| お通し |
サンマとトマトの乗った乾燥バゲット/ピエ・ド・コションのミニクロケット |
ピエ・ド・コションは店のスペシャリテ |
— |
| アミューズ |
和栗のヴルーテ・オリーブ風味 |
アミューズにしては量多く栗の風味プンプン |
— |
| オードブル |
フォワグラのポワレとブドウ・パイナップルのクリスタリーヌ・柚子の香り |
乾燥させたパイナップル |
🍷 2013 アルザス マルセル・ダイス(13種混植・白) |
| 前菜 |
フランス産セップ茸のラヴィオリ・トリフの香りのエミュルション |
目の前でトリフのソースをかける、水はオレッツア(伊・発泡水) |
🍷 2012 ブルゴーニュ・ブラン ドミニク・ラフォン |
| 魚料理 |
2014 ハタ「海と大地の出会い」お米のブイヨン |
ハタを食べて着想した伝説の料理、お米入りの濃厚フュメ・ド・ポワソンの赤ワインソース |
🍷 2012 カリニャン ドメーヌ・ド・リショーム(赤) |
| メイン |
シャラン産鴨のロティ・紅茶を利かせたジュ・オニオンのキャラメリゼ・ポム・ゴーフレット添え |
赤いインゲン「ココ」と小さな白インゲン(「ココの時代」にかける) |
🍷 2006 ニュイ・サン・ジョルジュ ベルトラン・アンボワーズ(赤) |
| デザート |
ルバーブのコンポート・ルバーブのジュレ・マスカルポーネのクリーム・イチゴとキイチゴ添え |
周囲にカメリアの花を手書きした手の込んだ装飾 |
— |
| 小菓子 |
小菓子5種 |
どれも美味しく食べた |
コーヒー |
| 〆 |
ピエール・ミニヨン(〆シャン) |
ドミニクさん夫妻が席に合流 |
🥂 ピエール・ミニヨン |
ペアリングの要点
✦**魚料理「海と大地の出会い」(ハタ)× 2012 カリニャン(ドメーヌ・ド・リショーム)**
- 魚料理に赤ワインソースは珍しいが、赤のパンチ力を引き立てた料理
- ハタの赤ワインソースに赤ワインを合わせる構成
内田氏のコメント
- 内田氏はアンリ・マチスの名を付けられた。マチス晩年の切り絵「青いヌード」に大感動した思い出を回想
- 個室に仕切れる内装で友人宅に招かれたような雰囲気、この試みは成功
- ハタの料理はドミニクが日本のハタから着想した伝説の料理で美味しかった
- 1920年代をテーマに掲げながら資料もパネルもなく、企画として中途半端・消化不良と厳しく批判
- 企画料金(一人5千円)は中身に見合うべきで、ぼったくりまがいの仕事をしてはならないと苦言
- 最初のシャンパンが美味しく何倍もお代わり。新しい試み・メンバー交流自体は楽しかった
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
— |
🥂 ダンジャン・フェイ(英国王室御用達・1,080円) |
| 前菜 |
パテ・ド・カンパーニュ |
屑肉のミンチでなく滑らかな良肉・鶏レバー入り。ジョエル氏「野菜が乗っていないのは非常識」と指摘 |
— |
| メイン |
ハンバーグ・フォワグラのテリーヌ乗せ |
丸々太ったハンバーグ。フォワグラが熱で溶けて肉にしみこむ |
— |
| デザート |
ミニ・クグロフ |
まあまあの味わい |
— |
| 〆 |
コーヒー |
ランチ価格1,800円 |
— |
内田氏のコメント
- 駅から1分の便利な立地。安くておいしいと知る常連客で店はみるみる満席に
- 予約すれば、ジョエル氏の味に最も近い一人前仕立ての「スズキのパイ包み」が味わえる
- ガラス張りの肉熟成庫があり、ばらした鹿肉や毛付きの野鴨が吊るされている。ジョエル氏曰く「鴨は毛の付いたまま熟成したほうが良い熟成ができる」
- 3階に20名程度の個室があり、旬のジビエ料理コースの提案を受けた(野鴨アラカルト半身4,800円、鹿のポワヴラード2,800円。夜の6,000円コースに加算してジビエを組める)
- フレンチビストロ・パン屋・ワイン商を兼ねる。ワインは「東京一安い」を目標とし、ヴォーヌロマネ6,300円、コンテス・ド・ラランド12,000円など掘り出し物。3階個室ではこの価格のままワインを選べる
- リヨンに帰郷したジョエル氏が、衰弱したボキューズ氏の近況を語る(電話越しに両手を挙げて喜びを示すのが精いっぱい)。今年初旬のボキューズ・ドールも欠席
- 1月頃にこの店でジビエコースを募りたいと内田氏は構想
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
3品種33%ずつ・主に2007年ブドウ使用。美味しく満足 |
🥂 タルラン・ブリュット・ナチュレ |
| アミューズ |
潮の香りに包まれた生ウニとフヌイユのバヴァロア仕立て |
ウニの殻容器に下からフヌイユのバヴァロア・生ウニ・ウニのクリーム。上に秋トリフのスライス1枚 |
🥂 タルラン・ブリュット・ナチュレ |
| 前菜 |
オマール海老と茄子のコンポート、サラダ仕立て・アプリコットのヴィネグレット・マイクロ野菜添え |
オマールとアプリコットが互いに引き立つ。パプリカ・オニオン・ズッキーニを炒め茄子に合わせコンポート、上にオマールのメダイヨン |
🍷 2011 シュロスブルグ・リースリング・グランクリュ(白) |
| 魚料理 |
キャビアを纏ったアマダイのヴァプール・香り豊かなフヌイユのクリーム |
アマダイにホタテのムースを厚く塗りキャビアを一面に。キャビアの黒・アマダイとホタテの白・フヌイユの黄が美しい。蒸す古典的調理法 |
🍷 2009 ペルナン・ヴェルジュレス(白・フィリップ・シャルロパン) |
| メイン |
ピエ・ド・コション(豚足)のファルシ・ココット焼き・セージの香り |
黒光りのココットに豚足二足。中にシャンピニオンのデュクセルと豚の耳、網油・フォンドヴォー。セージ・ブラックオリーブ・レモンコンフィ・オレンジピールで風味付け。4日前から仕込み |
🍷 2010 エリュイカム(コート・デュ・ローヌ・シラー100%/赤) |
| アヴァンデセール |
シャンパンのグラニテ・レモンピール添え |
レモンの香りが強く美味しい |
— |
| デザート |
デザートワゴン(一人3つまで) |
シブースト、パリブレスト、ガトー・オペラ、栗のムースのタルト、サバラン、バシュラン、タルトタタン、イル・フロッタント、イチジクのコンポート。内田氏は栗のムースのタルト・イル・フロッタント・タルトタタンを選択 |
— |
ペアリングの要点
✦**オマール × 2011シュロスブルグ・リースリング・グランクリュ**
- 牛腸支配人「オマールにアプリコットのソースなので、アプリコットとけんかするワインは避けた。まとわりつかないタイプが良いと考えこのリースリングに決めた」
- 「リースリングは安いイメージだがこれはグランクリュ。高いリースリングを使うのは難しい(同価格で代用できるワインが多いから)」
- 内田氏は当初「オマール=シャルドネ定番」「シャブリかな」と予想し外れる。プロらしい変化球を楽しむ
**キャビアのアマダイ × 2009ペルナン・ヴェルジュレス**
- 牛腸支配人「キャビアはミネラルが多く合わせるワインが難しい。キャビア×シャンパンの有名な組合せは、マリアージュというより高貴な食材と高貴な飲み物の“同格”の合わせ」
- 作り手フィリップ・シャルロパン氏はアンリ・ジャイエが教えた人物
**豚足 × 2010エリュイカム(シラー100%)**
- 皆が即座に「コート・デュ・ローヌのシラーでは」と当てて喝采
- 豚足にブルゴーニュではワインが弱くなる、と内田氏
内田氏のコメント
- パテ・アンクルートをリクエストしたが、シェフが試作してもボリー氏のOKが出ず、次回の課題に(先送りの楽しみ)
- 指し値の上でのフルコース・ワインお任せ。牛腸支配人・井脇副支配人のプロのチョイスを楽しむ
- 豚足料理はロオジェ時代のアラカルトに載っていた一品。砂糖と塩でマリネし臭みを取る手間、塩はギリギリまで強めに。「1個300円もしない豚足を芸術の領域に上り詰めさせる」シェフの仕事に敬意
- 完璧な伝統料理を8名で堪能。「現代のスタイリッシュな料理を否定しないが、たまには完成された伝統料理が食べたくなる」
- バシュランは前日に資生堂のイタリア料理ファロで食べたばかり。ファロのデザートは基本的にロオジェ由来と判明
- ロオジェは昼夜満席でも毎月500万円の赤字。大手資本が文化を安定的に発展させる意義に言及(メディチ家、ワコール塚本氏らの例)
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 食前酒 |
— |
泡盛の風味づけをした鮮やかな赤の美しい食前酒 |
— |
| 乾杯 |
— |
ムニエとピノだけの珍しいシャンパン・存在感あり |
🥂 クリストフ・ルフェーヴル・ブラン・ド・ノワール |
| アミューズ |
牡蠣のシャンパーニュ蒸し・恩納村名産のもずくのジュレと海ブドウを乗せて |
記念メニュー表紙が沖縄県地図で食材産地10か所を表示 |
— |
| 前菜 |
ヤンバルスパイスでマリネした東村カナンスローファーム・アグーのパテ・アンクルート |
沖縄特産の大きな葉に横たえて切り分け、こぼれたジュレは葉ごと。アフリカホウレンソウ、ドラゴンフルーツ添え。48名満席での手間の倍かかる料理 |
🥂 2006 ルイ・ロデレール・ブリュット・ナチュレ |
| スープ |
伊平島産伊勢海老のフラン・泡立てたヤンバルキノコのスープ・カプチーノ仕立て |
小久江シェフのスペシャリテ「キノコのスープのカプチーノ仕立て」を伊勢海老を加えフランにアレンジ |
— |
| 魚料理 |
月桃葉で蒸した伊平島産アーラミーパイ(ヤイトハタ)・アーサ(青さ海苔)ソース |
栽培キクラゲの質も良い。月桃は沖縄の笹の葉で特有の酸味の香り |
🍷 ラ・ベル・テラス(南フランス・シャルドネ/白・持ち込み) |
| メイン |
最高級伊江島産和牛フィレ肉のポワレ・久米島の久米仙古酒泡盛のソース・田芋・ユリ科の花・キーシンサイ(金針菜)・沖縄産野菜のラタトゥイユ添え |
島袋シェフのおじが作る秘蔵の泡盛を提供。泡盛ソースがフィレ肉に染み入る |
🍷 1996 ブシャール・ペール コルトン・グラン・クリュ(赤・20年熟成) |
| チーズ |
山羊のチーズ3種 |
中城村はごろも牧場のビンザブラン(離島の白)、フランス産ブルー・ド・ヴェルニュ、北の地方のマロワール。80歳の名物爺さんが山羊を育成 |
🍷 2012 クロ・デ・フェ(ルーション・甘口/蜂蜜より甘い) |
| グラニテ |
名護勝山シークワーサーのグラニテ |
鮮やかなブルーのリキュールをかけると化学反応で紫色に変化 |
— |
| デザート |
湯葉とジーマーミ(ピーナツ)豆腐のミルフィユに沖縄産紅芋のアイスクリーム・ココナツのアイスクリーム・摩り下ろしたリンゴ添え |
メレンゲの白いボールを割ると紅芋アイス。下に沖縄産米を牛乳で炊いたリーゾ |
— |
| 小菓子 |
多良間産黒糖のカヌレ・屋我地マースの塩ちんすこう・泡盛のボンボンショコラ |
— |
コーヒー |
内田氏のコメント
- 小久江シェフはアラン・シャペルに学んだフレンチ界のレジェンド(今年料理歴50年)。島袋シェフは1976年生まれ、オテル・ド・ミクニで7年修業し那覇でラトリエを開業した沖縄を代表するスター・シェフ
- 担当ソムリエの渡部拓朗さんは島根・亀嵩の出身で、松本清張「砂の器」のズーズー弁の地域の話で盛り上がる
- 全コースが沖縄の食材尽くしの構成で、打ち合わせの熱意が伝わる見事なディナー
- 20年経過のコルトン・グランクリュは「とがらず落ち着いた安心感」、ヴィンテージの奥深さを感じる
- ジュネス名物のホールスタッフによる生演奏(ビギン「島んちゅぬ宝」のピアノ演奏、「花」「島唄」が印象的)
- 4周年を祝し、本格フレンチに加え生演奏を楽しめる独自性のレストランとして発展を願う
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
カヴァ・380円とリーズナブル。軽めでほんのり甘い |
🥂 デイボン・レゼルヴ(カヴァ) |
| 前菜① |
田舎風テリーヌ |
部厚い切り方などビストロ料理としての抑えどころが良い。味も美味しい |
— |
| 前菜② |
フォワグラのテリーヌ |
980円。ボリュームと舌触りの滑らかさは満点だが味わいはやや淡い |
— |
| メイン |
ハラミのステーキ(100g) |
6切れ。肉質は悪く固く、添え野菜も焦げた油色で味は合格と言えず。他のメインにすればよかったと後悔 |
— |
内田氏のコメント
- 酒屋経営のため、ボトルワインは酒屋価格+500円で提供。フェラーリ・ブリュット5,300円〜ボランジェ9,000円、シャブリ・プルミエ・クリュ・フルノー4,100円など品揃え良好。ボジョレー・ヌーボーは1杯800円前後で8種ほど
- 店内はカウンター含め24席ほどで、女性客のグループでほぼ満員
- ビストロ料理(田舎風テリーヌ、フォワグラのテリーヌ、パスタ、肉の煮込み、ステーキ)に加え、ブルターニュのそば粉のガレットが充実。二世古のブルーチーズ「空」が一皿500円
- テリーヌ用のパンは有料(バゲット1/3サイズで200円)
- 深い味わいの料理は期待せず、軽い料理をつまみつつ主体のワインを数種類楽しむシチュエーションに絶好の店としてリストに追加
- 会計は3,413円。朝7時半から営業で「朝シャン」も可能
- 浅草の洋食屋ステーキ(モンブラン、ロイヤルホスト)の方が同価格帯でははるかに美味しいとの所感
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
— |
待合室で供される |
🥂 サン・メイラン |
| 乾杯 |
— |
パリのテロ事件後のため各テーブルで黙祷。生演奏はジョン・レノン「イマジン」 |
🥂 アンリオ・ブリュット・スーヴェラン |
| アミューズ |
キャビア(ドヴィドフ風) |
缶詰様の容器一面のキャビア、下半分はマッシュポテト。映画「バベットの晩餐会」のドヴィドフ風パンケーキを模し、缶を少し温めて供す。小タルトのフォワグラのムースも |
— |
| 前菜 |
フォワグラのテリーヌ・錦秋の彩 |
砂絵のような紅葉の葉の上に、フォワグラのテリーヌ・茹で栗・干し柿。干し柿とフォワグラが合う |
🍷 ルイ・ジャドー マコン・ヴィラージュ(白・ほんのり甘く秋のフォワグラにぴったり) |
| パン |
ビクというパン・白トリフ練り込みパン |
バターは有塩バターと軽い辛味の唐辛子入りバターの2種 |
— |
| 魚料理 |
のどぐろブランシャ焼き・さわやかな酸味と菊水の舞 |
形が崩れそうなほど繊細で柔らかい高級深海魚 |
— |
| スープ |
滋味豊かな琥珀のビーフ・ティー・マティーニ仕立て |
ホテル・ニュー・オータニのスペシャリテ。デミタスカップで供す。牛のエキスを丸ごと、オリーブの実一粒がアクセント |
— |
| メイン |
新潟の網捕り青首鴨胸肉・純米酒炙り仕上げ・半兵衛麩のキャラメリゼと青森県産紅の夢リンゴ |
青首鴨は野生らしくやや硬めでしっかり。清酒八海山のソースは味わいが淡い。麩のキャラメリゼ、トランペット・ド・モール、ロマネスコ、アーティチョーク、小蕪添え |
🍷 オー・メドック ラネッサン(カベルネ・フラン主体/赤) |
| デザート |
タルトショコラ・ヴァニラアイスクリーム添え |
コロンビア産最高級ショコラを6時半にタルト生地へ流し込み、バニラはタヒチ産で当朝アイスに、キャラメルソースは和三盆糖。胡桃のショコラキャラメルかけ添え |
— |
| 〆 |
プチフール各種 |
コーヒーと共に |
— |
内田氏のコメント
- 同テーブルは帝国ホテル田中健一郎料理長、東急セルリアン福田順彦料理長・野々部孝司総支配人、ウェスティン沼尻寿夫料理長、ニュー・オータニ鈴木薫パテシエ料理長、東京聖栄大学松本信二学長、大吉会事務長山崎和子氏ら錚々たる顔ぶれ
- 西口シェフは映画「バベットの晩餐会」に感銘して料理の道へ。キャビア+ドヴィドフ風で映画の一品を再現
- 田中総料理長が日本のサービスのレベルを問題視(落としたナプキンを即交換するフランス一流店との差)。内田氏もバター補充に気づいてほしいと愚痴りつつ、うるさいブラック顧客にはならぬよう自戒
- 田中総料理長より「マリアージュⅢ」を一気に読み、アラン・シャペルのキノコのカプチーノ仕立てを手で泡立てる記述が勉強になったと礼を言われ感激
- 松本学長(農学博士・缶詰の専門家)から、缶詰・レトルト・冷凍食品が戦時の兵士の士気鼓舞のために開発された経緯、殺菌法を確立したパスツールの話、缶切りが缶詰の9年後に発明された逸話
- 「バイキング」は昭和32年の帝国ホテルが社内公募で命名(海賊の食事シーンのイメージ)。本来はスウェーデン発祥の「スモーガスボード(スメルガスブード)」
- お開きはピアノとヴァイオリンでフランス国歌「ラ・マルセイエーズ」。86歳ミッシェル・シー会長とジョエル氏がテロ犠牲者を悼む言葉で閉会
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
ひらまつグループ仕様(ノンドサージュ・酸味調整等のリクエスト品)。おつまみはアンチョビ入りプチ・マドレーヌと生ハム入りミニ・タルト・フランベ |
🥂 NV ドラモット・ブラン・ド・ブラン・プレステージ・ヒラマツ |
| アミューズ |
雌雉のコンソメスープ・胸肉のクネルと腿肉のコンフィ・ブーダン・ノワール添え |
雉のコンソメはビーフコンソメと全く違う初体験の味。サブレに塗ったブーダン・ノワールは真っ黒だが優しい味 |
— |
| 前菜 |
冷製青首鴨のバロティーヌ・シャンピニオンとレンズマメのサラダ・熟したプラム添え |
渦巻き状に巻いた中心にリルのスペシャリテのフォワグラのテリーヌ。完熟プラムが好相性 |
🍷 1998 ヒューゲル ゲヴュルツトラミネール・トラディション・マグナム(白・熟成最高峰/ライチの香り) |
| 肉料理 |
蝦夷鹿のフイユテ・トリフとクリカボチャのピューレ・ソース・ポワヴラード |
パイ包みの鹿肉は独特の臭みでこれぞジビエ。ブルーチーズを中のミンチに |
🍷 ニュイ・サン・ジョルジュ・プルミエ・クリュ・レ・ポレ・サン・ジョルジュ(赤・やや酸味) |
| メイン |
いろいろな部位を使った猪の一皿・セップ茸風味のグラタン・ドフィノワ添え |
島根で狩猟した成獣の猪(サングリア)。ロース肉のロースト、腿肉のコンフィ、肩肉の赤ワイン煮込み、自家製ベーコン。4部位を堪能 |
🍷 コトー・デュ・ラングドック 2000(赤・シラー/濃厚な味付けに対応) |
| プレ・デセール |
柿の氷菓子 |
— |
— |
| デザート |
マロンとショコラのテリーヌ・マスカルポーネのアイスクリーム添え |
ショコラにマロンで秋のジビエシーズンを表現。マスカルポーネアイスはショコラを引き立てるため淡く |
— |
| 小菓子 |
オレンジ入り粒ショコラ・レモンとベルベーヌのホワイトショコラ・プラリネのダクワーズ・柑橘風味のパート・ド・フリュイ |
コーヒーと共に |
— |
ペアリングの要点
✦**冷製青首鴨のバロティーヌ × 1998ゲヴュルツトラミネール・マグナム**
- マグナムが熟成の最高峰に入り、澄んだ真っ黄色でライチの香り
- 青首・フォワグラ・ゲヴュルツトラミネールの三位が相俟って天国のような嬉しさ。完熟プラムがダメ押し
- 若いヴィンテージなら樽香の利いたシャルドネが合う、とのソムリエの説にも納得しつつ、熟成マグナムを堪能
**猪 × コトー・デュ・ラングドック2000**
- 鹿肉より濃厚な味付けのためシラーを合わせた
内田氏のコメント
- ドラモットはサロンの姉妹会社。ひらまつ仕様は単にラベルを冠したのでなく味わいを変えており、普通のドラモットと全く違う(年間1万本以上購入ゆえ実現)
- 鹿のソースはポワヴラードと変形のグランヴヌールが一般的で、寺田シェフは王道を外さずジビエの素材の心を熟知
- 猪は小猪のマルカッサンでなく成獣サングリア。4部位を皆でいただき「さぞ成仏してくれる」
- セップ茸入りのポテトグラタン・ドフィノワに、手抜き一切ない感謝の満足感
- ジビエの会のため魚はなく、代わりに鹿と猪の両方を味わえた
- 一夜で4種ものジビエは今までにないかも。一人2万円のリーズナブルさが申し訳ないほど。レストラン側が企画してほしい会と4名で盛り上がる
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
奥様にはノンアル食前酒(リンゴ・カモミール・かぶせ茶のエキスを発泡水割り)。本当にシャンパンの気分になる出来 |
🥂 エペルネ ウルトラディション・グラン・ブリュット |
| アミューズ① |
串に刺した白魚にひじきをまぶして軽く揚げた |
玉砂利の入った容器に。ひじきの淡い磯の香りがシャンパンにもソフトドリンクにも好相性 |
— |
| アミューズ② |
フォワグラのムースをライ麦の煎餅でサンドし、ホウズキの甘いソースで |
フォワグラの美味しさ納得、シェフの腕前がわかる |
— |
| 前菜 |
軽く炙った寒鯖・醗酵ビーツのソース・アマランサスとその新芽添え |
初めての組み合わせ。新しい個性の良い店 |
— |
| メイン |
蝦夷鹿のランプ肉のソテー・根セロリのピューレ・菊芋のチップ・ソース・ポワヴラード |
ヘーゼルナッツは脂っこくなりすぎぬよう白い粉末で。ランプ肉は割高だが柔らかく美味 |
🍷 2004 サン・ジュリアン ラローズ・ド・グリュオー(カベルネ60%・メルロー20%ほか/赤) |
| プレ・デセール |
マッシュルームのアイスクリーム・ニブ(カカオの基)・黒トリフのスライス添え |
マッシュルームアイスは甘くデザートにも。ニブは苦味あり |
— |
| デザート |
モンブラン・ミルクのジェラート添え |
マロンに炭の粉を入れ店名と同じグレー色。オキサリスの葉の強い酸味が利く。ミルクのジェラートはさらさらで美味 |
— |
| 〆 |
アロンジェ(エスプレッソに湯を加えたコーヒー) |
小菓子はなし |
— |
ペアリングの要点
✦**ポワロ・半熟卵 × 2013タベル ラングロアール(オレンジワイン)**
- 枝も皮も一緒に絞り熟成させて色を付けた“オレンジ・ワイン”。やや塩気を感じる、ヴァン・ジョーヌのオレンジ版のような風味
- 卵もポロネギも合わせにくい食材だが、違和感なく何も引っかからずよくマリアージュ
- 奥様にはハイビスカスとグリーンマテ茶をステビアで甘くしたピンクの“ワインもどき”。まるでワインと思える風味
**牡蠣のソテー × 2012ジュラ レ・マリニエール**
- 魚料理だが赤ワインとフォン・ド・ヴォーで肉料理の感覚のため赤を合わせる
- ジュラは岩塩が採れるためワインも塩味を感じる
内田氏のコメント
- シェフはピレネーの二つ星で2年、渋谷のシノワで料理長を務めた。11月で開店4周年
- 10月よりアラカルト約20種を廃し、考え抜いて8品5,000円のコース一本に。理由はグラスワインの品揃えが膨大になるのを避け、一皿ごとの完璧なワイン・ペアリングコース6種5,000円を用意するため
- アルコールに弱い客向けにノンアルコール・ドリンクのペアリングコースまで用意する親切さ
- ペアリング思想は、料理とワインを一つずつ対比させるだけでなく、前後の料理とワインが自然な流れになるよう(辛口・甘口でギッタンバッコンしないよう)配慮
- 店名と同じグレーで統一(壁はコンクリートむき出し、おしぼりもグレー)だが、色を合わせる意図はよくわからなかった
- 20席は若い客でにぎやか。こうした層がフレンチに魅了され末永いファンになれば大きな基礎人口になる、と期待
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
— |
ジャック・ラセーニュ「レ・ヴィーニュ・ド・モングー」極辛口 |
🥂 ジャック・ラセーニュ |
| アミューズ |
安納芋のヴルーテ |
生ハムのチップを散らして |
— |
| パン |
熱々のパン3種 |
バター・塩に加え“サンドウ”(ラード)を添える。シェフが学んだブリュッセル郊外の二つ星オー・ガストロノームの出し方 |
— |
| 前菜① |
フレンチスタイルの鰤大根 |
鰤は軽くスモーク、ダイコンは切り干し大根で甘い風味 |
— |
| 前菜② |
ジビエのテリーヌ・鹿 |
3センチの厚切り、鹿独特の風味 |
— |
| 前菜③ |
バジルソースに温泉卵と刻んだ秋トリュフ(ココット) |
本来は赤ワインソースだがメインと重なるためバジルに変更 |
— |
| 魚料理 |
ヒラスズキのベアルネーズソース |
トマトとセコガニ入り、ソース・ショロン様。オリーブオイルと刻みキャベツ添え |
— |
| メイン |
鴨の赤ワインソース |
鶏のコッコヴァンを鴨に。骨からほぐれる、ポテトピューレ(リヴォリ氏のスペシャリテ)添え |
— |
| デザート① |
柿のマリネ・アニスのアイスクリーム |
初めてのアニスのアイス |
— |
| デザート② |
チョコレートのテリーヌ・ピスタチオのアイスクリーム添え |
— |
— |
内田氏のコメント
- デレクトール秋葉康雄氏は20年以上前のアークヒルズ「ル・マエストロ」支配人。非協力的なフランス人スタッフを2年かけてまとめ上げた手腕の持ち主
- 古屋賢介オーナー・シェフ(1973年生まれ)は二度目の渡欧でブリュッセル郊外の二つ星オー・ガストロノームのミッシェル・リヴォリ氏に師事し、シェフに抜擢された
- リヴォリ氏の名言「ソースがないのはフレンチではない」「ソースは食べるものだから豊富に出す」に共感
- 忘れ去られたベアルネーズソースの復活に感謝。すべてが古典に根差した料理で大満足
- シェフにブリュッセルのオー・ガストロノームのスペシャリテ尽くしコースを依頼、快諾を得た
- 古屋シェフのフランス人の友人がカンテサンスで「低温調理ばかりで噛みごたえという醍醐味を失っている」と評したエピソードを紹介
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| オードブル① |
フォワグラのテリーヌ |
パワーがつくように選択 |
🍶 日本酒“まろら”(白) |
| オードブル② |
パテ・アン・クルート |
オードブルワゴンより |
— |
| オードブル③ |
ホタテとグリーンアスパラガスのマリネ |
オードブルワゴンより |
— |
| スペシャリテ |
活きオマールのサラダ(I氏注文) |
注文後に〆て生ミソをドレッシングに。鋏の中にスモークした鴨胸肉の薄切り。1970年代「アラン・シャペルの世界最高のオードブル」と賛美 |
— |
| 人気品 |
サザエのエスカルゴバター風味/サンダニエーレ24か月熟成生ハム |
ワゴンで安定人気 |
— |
| メイン(他客) |
鳩 |
田中健士料理長お薦め |
— |
| メイン(内田氏) |
金目鯛 |
やさしい味をリクエスト |
— |
ペアリングの要点
✦**フォワグラのテリーヌ × 日本酒“まろら”**
- “まろら”はマロラクティック発酵(乳酸菌でりんご酸を乳酸へ)させた水戸部酒造「山形正宗」の実験的日本酒(2015年6月作、14度)
- ほんのり甘くまろやかな風味が、フォワグラのテリーヌと良いマリアージュ
内田氏のコメント
- 風邪のため口の中がねぼけ、薄味に感じたが、料理・デザートは安定して美味
- オマールのサラダは小ぶりすぎて圧倒されないよう、3皿選択とは別格扱いにする小久江シェフの判断に共感
- オマールに鴨が同居する食材のマリアージュの成功例
- I氏が持ち込んだ“まろら”は「売り方を間違えなければ爆発的に人気が出るかも」。ただしがちがちの日本酒党には物足りないかもしれない
- スタッフによるクリスマスのコンサートでお開きに
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
— |
ブラン・ド・ノワール「マルゲ」、コクのあふれた印象的なシャンパン |
🥂 マルゲ ブラン・ド・ノワール |
| アミューズ(投影) |
蕗の薹 |
粒の中にキノコのピューレを注射、苦みと風味 |
— |
| 料理②(山のもの、海のもの) |
蟹のビスク |
サワガニとコウバコガニの殻でビスク、ワカサギ・下仁田ネギ・もち米入りの濃厚ビスク |
— |
| 料理③(コントラスト) |
フォワグラと栗 |
肉厚フォワグラのソテー、栗のスフレ容器に栗のポタージュ、栗パウダー |
— |
| パン |
酒粕入りの蒸しパン |
— |
— |
| 魚料理(ヘテロ) |
アマダイ |
ウロコ立て仕上げ、濃厚なアサリ出汁にナージュ、蕪のすり身を出汁で炊いて掛ける“かぶら蒸し”のフレンチ |
— |
| メイン(分かち合う) |
豚の背肉と腿肉の塊 |
ナッツ・マッシュルーム・山椒のタップナード様、ラディッキオのグラタン添え |
— |
| デザート①(艶めかしさ) |
黒糖のゴーフル |
干し柿と生クリーム、照りのあるアーモンド3粒 |
— |
| デザート②(旬) |
チョコレート |
チョコパウダーの土、ホウレンソウの苔、オキサリスの葉 |
— |
| 〆 |
ハーブティーとイチゴのパート・ド・フリュイ |
旧マキシム・ド・パリの小菓子 |
— |
内田氏のコメント
- 川手シェフは味の濃さをぎりぎりまで追求、寝ぼけた味がなく、ポーションの大きさとともに全皿が強く印象に残る
- アマダイの“かぶら蒸し”はフロリレージュのスペシャリテに加えるべき完璧な味わい
- 風邪上がりのためワインは控え、料理に集中
- オープンキッチンを囲む席。22名の客に対しスタッフ10名が余裕を持って整然と仕事をこなす様に感動
- 川手シェフ自身も中に入り料理をこなす姿に驚き
- どこの個性とも似ていない優れた料理を満載で大満足
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 食前 |
フランチャコルタのエスプーマ |
軽く単純な味わい、900円とリーズナブル |
🥂 フランチャコルタ |
| 前菜 |
イタリアンサラダにイタリアのオムレツ添え |
平凡だった |
— |
| スープ |
タマネギの温かいスープ |
味わいが良く、シェフの感性の良さが分かる |
— |
| メイン |
ナポリ風もち豚の白ワインラグーのパスタ |
白ワインで煮込んだほぐれた豚肉、パスタに程よい腰 |
— |
| デザート |
ベーク・ド・チーズケーキ(フランボワーズソース)と濃厚なパンナコッタ(蜂蜜かけ) |
二品盛り合わせ |
— |
| 〆 |
エスプレッソ |
一人2900円 |
— |
内田氏のコメント
- 目当てのスペシャリテ“トリュフ風味のデュクセルのソース・自家製キターラ麺・温卵添え”(2160円)は夜限定で、手間がかかるため昼は提供できないとのことで食べられず
- キターラ麺はギターに似た弦を張った板に麺生地を乗せ弦間で切る卵リッチの太麺がポイント
- いつか夜にこのスペシャリテを食べに来たいと希望
内田氏のコメント
- 改装工事で数か月休業し、新年1月6日より再開
- 再開記念イベント:ランチ15,000円/ディナー30,000円で、フルコースとともにサロン・クリュッグ・ムートンなど貴重なグラン・ヴァンをフリーフローで提供
- 50組限定。内田氏は新年早々訪問予定
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
— |
ペリエ・ジュエ・グラン・ブリュット、ほんのり良い風味の辛口 |
🥂 ペリエ・ジュエ グラン・ブリュット |
| 前菜① |
田舎風ヒグマのパテ |
鹿・猪とも違うジビエの香り、分厚いカット、大ぶりの野菜のピクルス(特に蕪)添え |
🍷 2012 ブルゴーニュ・シュブロ(赤) |
| 前菜② |
鶏の白レバーのムース |
人気の定番、温めたバゲットに塗って |
— |
| 前菜③ |
フロマージュ・ド・テット |
豚の頬肉・耳の軟骨・皮のゼラチンを巻いて高温オリーブ油で焼き、外カリカリ中トロトロ。酸味の強いラビゴットソース |
— |
| メイン |
牛ハラミのステーキ・オニオンヴィネガーソース |
溶けた炒めオニオンたっぷり、固くなく程よい噛みごたえ、マッシュポテト添え |
🍷 2012 ブルゴーニュ・シュブロ(赤・通し) |
| デザート |
紅玉のタルトタタン・バニラアイスクリーム添え |
紅玉の酸味がしっかり、味わいやや強めのバニラアイス |
— |
| 食後酒 |
8年物のカルヴァドス |
41度 |
— |
ペアリングの要点
✦**ヒグマのパテ × 2012 ブルゴーニュ・シュブロ**
- 軽やかな酸味がパテを引き立たせる
- 赤ワインはメインまで通しでいただいた
内田氏のコメント
- “ビストロ”を名乗るが料理はすべて高品質のフレンチで、好きな店の一つ
- ヒグマは初めて食べたが調理が抜群、ジビエ好きなら一度は食べるべき
- ラビゴットソースは10年ぶりの再会。須藤シェフのソースが素晴らしく涙が出そうになった
- 須藤シェフがマリアージュ提供のお礼に大著「ビストロメニュー・バイブル」をプレゼント、帰りの電車で読みふけった
- 牛ハラミは固くなく丁度良い噛みごたえ、オニオンの甘さが絶品
- 2016年2月26日(金)にペリエ・ジュエの会(5周年記念)を開催予定、1名で予約
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
— |
シャンパン「ドラモット」で乾杯 |
🥂 ドラモット |
| アミューズ① |
赤牛のミニ・コロッケ |
スダチを食べさせて育てた徳島名産の赤牛 |
— |
| アミューズ② |
フロマージュ・ド・テートのパテとピクルス |
豚の軟骨のカリカリ感をジョエル氏も称賛 |
— |
| アミューズ③ |
コチ・醤油になる前の大豆のソース |
豆の原型をとどめたソースで刺身を食べる |
— |
| 前菜 |
タコのイボと足のテリーヌ・タコの肝ソース |
新鮮なタコのカリカリ感 |
— |
| スープ |
鳴門蓮根のポタージュ |
味わいの濃い蓮根のスープ、ジョエル氏も称賛 |
🍷 ゲヴュルツトラミネール(白・グラス) |
| パン |
米粉入りのもっちりした自家製パン |
「味があると料理の妨げになる」との哲学で薄味 |
— |
| 魚料理① |
鳴門の鯛(ドラド)のポワレ・ブイヤベース風味のリゾット添え |
カマの部分をほぐしたクネル添え |
— |
| 魚料理② |
赤舌ヒラメの焦がしバターソース・鳴門蓮根添え |
懐かしの焦がしバターソース |
— |
| メイン |
徳島のスダチ赤牛のイチボ・赤ワインソース |
フランス産キノコ(ピエ・ブルー、ピエ・ド・ムートン、ブルロット)添え |
🍷 2009 ブルゴーニュ・ドメーヌ・ミッシェル・グロ(赤) |
| デザート |
モンブラン・バニラアイスクリーム添え |
徳島産ジャガイモ使用、砂糖無添加のさわやかな自然な甘み |
— |
| 〆 |
阿波番茶(ほうじ茶) |
醗酵期間二か月、日に3回裏返す手の込んだ特産茶 |
— |
ペアリングの要点
✦**赤牛のイチボ × 2009 ミッシェル・グロ**
- ジョエル氏は「ワインが合っていない。牛と言ったらボルドーでしょう」とご機嫌斜め
- 内田氏も牛の味わいにワインがやや負けていると感じた
- 2009 ミッシェル・グロ自体は今が飲み頃で雑味がなく飲みやすい
内田氏のコメント
- 店名「モンスター」は怪物ではなく「私の星」の意。13席のこじんまりした店を錦織氏・マダム・池尻陵介シェフの3人で切り盛り
- 池尻シェフはシェ・トモの市川知志氏に学び、ひらまつ本店・メゾン・ボキューズ代官山を経て就任
- カトラリーはフランスのオーフォルワー社製、150年前の形状を守る銀製
- ジョエル氏はメインのイチボを「ステーキにする部位ではない、ワンスライス30gしかなく今日一番良くない味」と手厳しく評価
- 表参道時代の名支配人・高木氏(京都の老舗フレンチへ)やマダムジョエルの思い出話に花が咲く
- 相席客に著書を進呈、「次世代がマリアージュの参考にできれば」との思いを語る。フレンチへの偏見が残ることを残念に思う
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
— |
— |
🥂 クリュッグ・グラン・キュヴェ(リッチで厚みと迫力、3回お代わり) |
| アミューズ① |
ヨーグルト風味のマカロン(メレンゲ) |
ナスタチウム(ワサビ風味の葉)添え |
— |
| アミューズ② |
コールラビのタルタル |
コールラビ(蕪とキャベツの掛け合わせ)・シナノユキマスのタルタル添え |
— |
| アミューズ③ |
暖かいブーダン・ドッグ |
ラ・シームのスペシャリテ。竹炭で覆い真っ黒、ホットドッグの食感 |
— |
| 魚料理① |
鯉のコンフィ |
ユリ根・鯉のチップ・穂紫蘇・酒粕とユリ根のエスプーマ。フレッシュで生臭みなし、身を乾いたチップに |
🍷 2013 レ・ロジェール(ロワール・ジャニエール、シュナンブラン、蜂蜜の風味)白 |
| 前菜 |
フォワグラ・安納芋のキャラメリゼ |
クルミと豆乳クリーム・柚子ジャム・三つ葉添え、乾燥湯葉の屋根。全体を崩して混ぜて |
🍷 2011 ムルソー(コントラフォン、ねっとり感とフレッシュ感)白 |
| 魚料理② |
ヒラマサ・レンコンのパンケーキ |
レンコンのチップ・トンブリ・ケッパー・春菊・パールオニオン・生姜・ニンニクケッパーとレモングラスのエスプーマ。ほぼ生 |
🍷 2011 アルボワ(ジュラ、シャルドネ)白 + 滋賀・七本槍(精米80%)日本酒の同時合わせ |
| メイン |
熊本赤牛の薄切りシンタマ |
里芋・カマンベール・コンソメ・黒大根・ラディッシュ・クスクス・バジルシード・カレーオイル。黒大根の薄切りで覆い、すき焼き状の薄切り肉に少し火入れ |
🍷 2012 モレ・サン・ドニ・1er・クロ・ド・ラ・ブシール(ルーミエ)赤。バジルシードのフレッシュなソースにブルゴーニュが合致 |
| デザート |
リュバーブ・ホウレンソウのメレンゲ |
メレンゲのチップ・パウダーレモン・オリーブオイルのアイスクリーム。野菜主役、ホウレンソウを主役にする高田シェフの感性 |
🥂 オードン・ダンピエール・キュヴェ・アンバサドール(ロゼ。仏政府が外交食事会用に定期購入で有名) |
| 〆 |
エスプレッソ・小菓子 |
ふきのとうのマカロン、イチゴ・フランボワズ入りトリフチョコ |
— |
ペアリングの要点
✦**フォワグラ・安納芋 × 2011 ムルソー(コントラフォン)**
- 柚子ジャムの柑橘の風味と三つ葉に合わせて供される
- ねっとり感の中のフレッシュ感が、柚子・三つ葉の個性的風味と良く合った
**ほぼ生のヒラマサ × アルボワ(白)+ 七本槍(日本酒)**
- 白ワインと日本酒を交互に飲んで合わせ、良いマリアージュ
- 七本槍は精米80%とほとんど磨いていない
**熊本赤牛 × 2012 モレ・サン・ドニ(赤)**
- バジルシードのフレッシュ感のあるソースゆえ、牛でもブルゴーニュで丁度合う
**デザート × ロゼ・シャンパン(アンバサドール)**
- 甘いデザートにロゼが良く合う
内田氏のコメント
- ウェルカムのクリュッグ・グラン・キュヴェを3回お代わり、15,000円のコースの半分は元を取った感覚
- 鯉の身を乾いたチップにする調理は初めてで珍しく、「今の料理技術ではほとんど何でもできる」と感心
- 水はイギリスの発泡水ヒルドンを選択(ペリエほどではないが強い発泡で満足)
- ヨーロッパでは果物と野菜の境界がなく、料理・デザートの使い分けが自由——ホウレンソウ主役のデザートに高田シェフの感性を絶賛
- オリーブオイルのアイスクリームはお代わりしたいほど美味
- 完全バイザグラスのワインの数々と高田シェフの個性的料理に大満足。吉岡さんのサービス精神に感謝
- 今年初めてのフレンチを大満足で終えた
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
— |
— |
🥂 ドメーヌ・ド・ロシェ クレマン・ド・ブルゴーニュ ブラン・ド・ブラン(さっぱり) |
| パン |
パン・ド・カンパーニュ |
北海道産小麦・名水・選択した酵母で毎朝焼き上げ、ほんのりとした酸味。黒く乾燥したオリーブオイル塩+オーストラリア産オリーブオイル添え |
— |
| アミューズ |
ツルクビカボチャとカワハギの肝の和え物 |
— |
— |
| 前菜 |
フォワグラのソテー |
人参とオレンジのピューレ添え、プリンプリンした食感 |
🍷 2010 デュマ・セノ(ボルドー、カベルネソーヴィニヨン/メルロー半々、渋み少なく軽やか)赤 |
| 魚料理 |
ブダイのソテー |
摩り下ろした桜島大根のブイヨン煮。和食の大根おろしのお椀のよう、柔らかな白身 |
🍷 2010 デュマ・セノ(軽めの赤と好相性) |
| メイン |
青森産鴨の胸肉のロースト |
鴨の出し汁のソース・ヘーゼルナッツ添え。味が濃すぎず柔らか |
🍷 2010 デュマ・セノ |
| デザート |
サツマイモのソテー |
キャラメルのアイスクリーム・メレンゲ添え・チョコレートソース。半身のサツマイモは甘く、キャラメルの苦味も良い |
— |
| 〆 |
エスプレッソ |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**ブダイのソテー × 2010 デュマ・セノ(軽めの赤)**
- 白っぽい色合いで白ワインに合いそうな料理だが、魚と肉を通して軽めの赤を高橋ソムリエに依頼
- 軽やかなボルドーが上品な和食風の一皿に良く合った
内田氏のコメント
- オーナーシェフは池田正信氏(ひらまつグループ中核、レゼルヴ・ド・ひらまつ→代官山メゾン・ボキューズを最後に独立、昨秋オープン)。ホールは奥様の香奈さん
- 玄関で名ソムリエの高橋達郎さん(友人の立ち上げ応援に来店)と1年ぶりの再会
- 池田氏の料理は「まっとうな正攻法のフレンチ」、質が高く、鎌倉ではエテと並んで人気が出ると予想
- 高橋さん・錦織さん(フレンチ・モンスター開業)など、ひらまつグループ有望人材の相次ぐ流出を懸念。オーベルジュ事業(奈良・賢島)進出に向けホテル経営マネジャー級の人材育成が急務と指摘
- 感じの良い店で、夏に海を見に来たついでにまた寄りたい
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| デザート |
ガレット・デ・ロワ |
1/4ポーション。バニラアイスクリームとフルーツ添え。最後のポーションで陶器のミニおみくじ入れ(フェーヴ)を掘り当てる、おみくじはてんびん座 |
— |
内田氏のコメント
- 1月といえばガレット・デ・ロワを食べなければ終われない、との思い入れ
- 昨年はラ・ジュネスで陶器人形を射止め金の王冠をかぶった。今年も幸運にフェーヴ(おみくじ入れ)を掘り当てる
- 親切な古賀支配人と岡本パティシエに囲まれ写真撮影
- 「1月限定でランチのデザートを全部ガレットにして遊び心を広めては」と提案したが、フランスの季節行事の理解が一般に浸透しておらず、歯に当たると怒られる懸念があると同意
- レインボーブリッジの見える絶景レストランで楽しいひとときを堪能
内田氏のコメント
- 日本酒業界はこの40年で売上3分の1に縮小(1973年980万石→2015年307万石)。旭酒造も売上3分の1まで減り、桜井氏が継いだ84年は年商9,700万円で滅亡の危機
- どん底から30年で数量16倍・売上40倍の40億円に回復
- 山口県周東町(錦帯橋から車で40分の過疎地)が本社
- 地ビール+レストラン業に進出するも大赤字、コンサルタントが従業員に組合を作らせ反攻、3か月で撤退し2億4千万円の赤字(道交法強化で来店客がビールを飲めなくなったのも一因)
- 農協から山田錦の種籾を分けてもらえず(現在2015年は10万俵購入できる身分に)
- 専属杜氏が広島の蔵へ移籍したのを機に「杜氏なしで自分で作る」と決意、全ライン純米大吟醸化
- 救世主は宅急便の普及(流通業者を通さず10〜20本単位で顧客へ直送)。コピー機・ワープロの低価格化もコストセーブに
- 四季醸造体制を確立、最良の状態で出荷・柔軟な製造体制を実現
- 磨きの平均値35%(米の65%を捨てる)。「磨きを補う技術よりも技術を補う米の磨き」の信念。小さなタンクを多数そろえて品質を安定
- 30名程度・フルコンピュータ化なら6名で可能なところ、あえて100名を雇用
- 東京・ニューヨーク・パリといったマーケットの中心を攻めて成功。世界の最上層5%の美食家の嗜好は似ている。パリのロブション(一人300ユーロ)にも置かれる
- 「獺祭」は正岡子規の俳号に由来。難ネーミングで成功したのではなく、流通革命と純米大吟醸への転換が本質
- 海外比率10%(1位アメリカ40%、2位香港、3位中国。中国は固定客化に懐疑的)
- 流通は客と思わない、末端の最終ユーザーこそ真の客。「結果こそすべて」「新しいツールを駆使して打って出るべき、ブランドはその後」
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
— |
🥂 クレマン・ド・ブルゴーニュ・シャルドネ(栽培家36名・36haの協同組合、発足13年目、さわやかな高級クレマン) |
| アミューズ |
牛蒡のフラン・トリフ風味 |
中が空洞の堀川牛蒡。牛蒡のフランの上をトリフのクーリーで覆い、キャビアそっくりのトンブリ |
🥂 シャルル・エドシック(ピノ・ノワール40%/ピノ・ムニエ20%/シャルドネ40%、瓶内熟成3年) |
| 前菜 |
海の幸のタルタル仕立て キャビア風味 |
マグロ・赤貝を刻みマリネしてセルクルで円形に、一面のキャビアと生ウニ。ソースはオレンジジュース・シャルトリューズ・レモン・白ワインソース |
🥂 シャルル・エドシック |
| パン |
焼きたてバゲット |
高名な三沢さんが焼きあがったばかりを金属籠で持参、パチパチという音 |
— |
| スープ |
チーズのスフレで焼き上げたオニオンスープ |
グリュイエルチーズで覆い、下にコンソメで炊いた凝縮オニオンスープ。玉ねぎは飴色まで炒める |
— |
| 魚料理 |
サワラの蒸し焼き イタリア・ファーロ麦のリゾット ペルージャ風 |
大型のサワラ、皮目に火・身は蒸し焼き。ファーロ麦は国立公園内栽培、米の20倍の繊維質。仏産オリーブ |
🍷 ロワール ソーヴィニヨン・ブラン(ラベルに楽譜)白 |
| メイン |
蝦夷鹿肉のロースト 赤ワインソース 日本のハーブ香るサヴァイヨン |
根室産3歳の雌、濃厚な赤ワインソース、柔らかく癖がない。春の七草+木の芽の緑のサヴァイヨン、玉ねぎとキノコのヴィエノワーズのタルト添え |
🍷 2011 サン・ジョセフ(ドメーヌ・ジャン・ルイ・シャーヴ、ローヌ北部、シラー100%)赤 |
| チーズ |
ブリー・ド・モー/フルム・ダンベール/24か月熟成コンテ |
干し柿添え。コンテはアミノ酸の結晶が浮き出てザラザラ |
— |
| デザート① |
キンカンのスフレ |
粉砂糖を振った膨れたスフレ、芸術品のよう |
— |
| デザート② |
フルーツと野菜 |
高知の文旦・温州ミカン・甘王をヨーグルトで和える。完熟柿のアイスクリーム |
— |
| 〆 |
カフェ・レジェンド |
山田ソムリエの実演。オレンジを剥き、温めたコーヒーをワイングラスに注ぎ生クリームを加える |
— |
| みやげ |
小菓子・エシレバターの残り分 |
お腹一杯のため持ち帰り |
— |
ペアリングの要点
✦**海の幸のタルタル(キャビア) × シャンパン**
- 魚卵とシャンパンは本質的に合いにくいマリアージュ
- ここは「格と格のマリアージュ」として、食材の王様キャビアとワインの王様シャンパンの組み合わせを楽しむ
内田氏のコメント
- 福田総料理長自ら調理、三沢さん(パン)・唐川部長(宴会場)・山田シェフソムリエ・アシスタント十数名・本間秘書らオールスターのサービスで「竜宮城のよう」と感謝
- シャルル・エドシックの親戚パイパー・エドシックは映画「カサブランカ」由来で別名ムービー・シャンパン。ただし内田氏が映画を確認したところ大写しはパイパーではなく別銘柄(後に吸収された銘柄では、と推測)
- スフレは膨らみ具合を常に見る厄介な料理で、あえて選んだ心意気に敬意
- 福田総料理長と中田英寿選手はペルージャの名誉市民
- 蝦夷鹿はヒントなしでは誰も鹿肉と気づかないほど癖がない、日時を逆算した最高の火入れに大感謝
- 年に数回の開催を願い、至福のひとときを堪能
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 茶 |
ほうじ茶 |
— |
— |
| 小鉢 |
切り干し大根・小魚のゴマメ |
— |
— |
| 主菜 |
鯛茶漬け |
鯛はみりんと醤油のゴマダレに漬け込み、濃いめの味付け。煎茶も濃く。あまりに美味でお茶漬けにせずそのまま食べる。ご飯の炊き方も素晴らしくお替り |
— |
| 副菜 |
出汁巻き卵・みそ汁・昆布の漬物 |
出汁巻きはほのかな甘さ、みそ汁は上品、昆布は柔らかに炊く |
— |
| デザート |
塩アイスクリーム |
黄粉を振り、1月らしく柔らかに煮た黒豆を添える |
— |
内田氏のコメント
- 180回電話してようやくつながった予約困難店、古民家のような外観、11時半〜12時半の枠でその後もう一回転
- 食材を吟味し最高の調理で供される集大成を座って食すだけの贅沢、「最高峰を食べないと普段食との落差はわからない」
- これだけの内容で千円とは信じられない値段
- 板前さんが包丁一つで大根から節分の豆まきの升を作る実演を目の前で楽しむ、明るく良い人間関係の店
- 特製の柚子胡椒をみやげに。夜のコースにも行きたいが予約の手間を懸念
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| アミューズ |
料理長からのプレゼント(3種) |
特にホウレンソウのポタージュが素晴らしい |
イタリアワイン(完全バイザグラス、優れたマリアージュ) |
| 前菜 |
マグロとビーツ・柚子のマリネ |
四角に並べた構成。美味なマグロに、匂いを抑えた北部シャルドネ風の白を合わせる |
北イタリアのシャルドネ風(香りを抑えた)白 |
| 魚介 |
エス・カンポ |
カリカリの衣のスカンピ(手長エビ)を5種の野菜パウダーと魚のスープで。スープは雑味なく最高峰の上品さ |
— |
| パスタ |
グラナパダーノのファゴッテッリ |
ハインツ・ベックのスペシャリテ。ラビオリ内にチーズ風味のソース、キャビアの塩味が決め手。プレッツェモーロのソース |
— |
| メイン |
真鱈とブロッコリーのラグー バッカラの粉雪 |
暖かい鱈のソテー+コンソメで炊いたブロッコリーのラグー。鱈を零下40度で粉々にした白いパウダーを添え、温冷を交互に |
— |
| デザート |
チョコパッション |
チョコレートとパッションフルーツ。パッションフルーツのアイスはまろやかな酸味で絶賛 |
— |
| 〆 |
小菓子5種 |
オリジナリティがあり美味 |
— |
ペアリングの要点
✦**マグロとビーツ・柚子のマリネ × 香りを抑えた白**
- 美味すぎるマグロに匂いの立ち昇るワインを合わせると料理と喧嘩する
- 風味を抑えた北イタリアのシャルドネ風を持ってきた柴田ソムリエの基本セオリー通りの仕事に感心
内田氏のコメント
- 久しぶりで話が尽きずメモをほとんど取れず、料理とイタリアワインのマリアージュは「優れていた」とのみ
- すべて新しいオリジナルメニューで、どれも素晴らしく、完全バイザグラスも完璧、「この世の天国のようなひととき」
- エス・カンポの魚のスープは雑味のない最高峰の味わい、プロの最高品質を食べに来ている満足感
- ファゴッテッリは前回はラビオリ内が逆カルボナーラだったことを回想、一つ一つの味わいが的確
- 真鱈の温冷(暖かい鱈と零下40度の粉雪)を交互に食べる趣向が楽しい
- 美食家の池田社長も大満足、日本のフレンチの質を代表する素晴らしいレストランと再評価
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
アヴィズのワリス・ユベール |
🥂 ブラン・ド・ノワール(赤ブドウ) |
| アミューズ |
カリフラワーのムース・タラバカニ・リンゴの千切り添え |
ムースはフレッシュで軽やか、カニとリンゴの相性も爽やか |
🥂 ブラン・ド・ノワール |
| 前菜 |
フランス産鴨のフォワグラのテリーヌ・ルバーブのジャムとブリオッシュ添え |
6種の豪華テリーヌ群からチョイス。いかにもおいしそうなピンク色、ねっとり感と高貴な味わい |
甘口リヴザルト(小グラス) |
| 魚料理① |
鱈の白子のムニエル・トピナンブール(キクイモ)添え・トリフのスライス・ソースペリグー |
丸ごとのトリフを目の前でスライス、強い香り。中はねっとり白子、表面はカリカリ |
🥂 ブラン・ド・ノワール |
| 魚料理② |
キンメ・カラシナと蕪添え・魚のエキスのソース |
魚のエキスのソースがバターソースより味わい深い |
🥂 ブラン・ド・ノワール |
| メイン |
網取りの青首鴨・サルミソース |
当日のために熟成。内臓・骨・フォワグラを炒めたソースは重たいのに臭くなく新鮮。鉄製ココットに腿肉と野菜の蒸し焼き、鴨のジュが浸透。出汁の付いた縮緬キャベツが秀逸 |
🍷 2004 ポマール(赤・グラス) |
| プレデザート |
柚子風味の杏仁豆腐 |
さわやかな一品 |
— |
| デザート |
ショコラの誘惑 |
温と冷が同居。温かなチョコソースで外側の薄板が溶け出す、頂上にジャスミンのアイス |
— |
| 小菓子 |
プチ・エクレア / 3種ナッツのチョコ / ヌガー / マドレーヌ / 粒チョコ ほか |
小菓子ワゴンから。どれも素晴らしく美味しい |
— |
| 〆 |
コーヒー |
大満足 |
— |
ペアリングの要点
✦**シャンパン(ブラン・ド・ノワール)でアミューズ〜魚料理まで通す**
- コクがあり実に美味しく、2人で1本を空けてしまった
- フォワグラのテリーヌには甘口リヴザルトを別途小グラスで合わせる
- サルミソースにはシャンパンが合わないため2004ポマールへ。重くなく料理とよくマリアージュ
内田氏のコメント
- 偶然隣のテーブルにワインの大家・山本博先生が若い女性とカップルで来店。1998年頃に贈った著書「教養としての料理・ワイン・レストラン」を覚えていてくれて嬉しかった
- 山本先生はこの店の前身「クラブ・ニュクス」の常連だった縁で利用しているとのこと
- 同行の2名も料理の素晴らしさ、リーズナブルさ、夜景、生ピアノの優雅さで店を気に入った
- 「東京はいろいろなシチュエーションの店が揃っている」と感心しながら帰途についた
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| お通し |
お通し |
— |
🥂 ブルーノ・パイヤール(オリエント急行公式ハウス・シャンパン/グラス) |
| 前菜 |
前菜3品 |
— |
— |
| 寿司 |
寿司8貫 |
質が高く、N氏も「上中下の上の寿司コース」と評価 |
— |
| 椀 |
ハマグリのお吸い物 |
— |
— |
| デザート |
岡本パテシエ特製ハート形ケーキ(バレンタイン特別デザート) |
下からピスタチオのケーキ、チョコのガナッシュ、柚子のコンフィチュール、小さなアイス2スクープ、頂上にハート形ホワイトチョコの花弁としずく一滴 |
— |
内田氏のコメント
- フレンチと寿司の両方が楽しめる稀有なレストラン。寿司メインのコース+デザートで3,500円はリーズナブル
- 話に夢中になり、フレンチではないこともあって写真もメモもすっかり忘れたが、優れた質の和食だと食べ進めて分かり撮っておきたかったと悔やんだ
- 前日のバレンタインに合わせ、休日の岡本パテシエが予約客のため特別デザートを用意。せめてこれだけはと写真に残した
- 帰り際に和食板長の須藤義則氏、篠原達生シェフまで挨拶に来られ感謝。古賀支配人はじめ皆のホスピタリティの高さを改めて実感
- 「行く店、行く店、素晴らしい店ばかりで回り切れなくなるのが悩みになりそう」
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
アミューズ7点 |
待合室で一つずつ供される質の高い品 |
🥂 ニコラ・フィアット |
| アペリティフ |
— |
透明な達磨瓶が特徴。着席後に全員へ |
🥂 ルイナール・ブラン・ド・ブラン |
| スープ |
ポタージュのコンデ風(ロスチャイルド家に響く親子のさえずり) |
鶉・赤インゲン・香味野菜のスープ。皿の外に赤ワイン漬けの鶉茹で卵とジャガイモで編んだ鳥の巣。4大ソースのソース・ヴルーテに相当。インゲン豆の風味が強すぎ鶉の風味は感じられずあまり美味しくなかった |
— |
| 魚料理 |
鱈のグリル・イタリア風シャンパンソース・愛の泉ヴォ・ロ・ヴァン |
イタリア風=ニンニクと香味野菜入りのソース。1829年シャトー・ロスチャイルドと食した記録から再現。付け合わせが多すぎ、もっとシンプルにしてほしかった |
🍷 サヴィニエール2011(ニコラ・ジョリー/シュナンブラン・白・皮ごと長時間漬込みで異様に黄色) |
| 口直し |
ラム酒のお口直し・アントナンのお気に入り |
ロシアのコース料理でカレームが感じ入った文献から。印象はあまりなかった |
— |
| 肉料理① |
牛フィレ肉・ペリグー風・ピエスモンテの栄華 |
刻みトリフ入りソース・ペリグーは4大分類のソース・エスパニョールに相当。1821年の記録から再現 |
🍷 エコ・デイ・ランシュ・バージュ・ポイヤック2010(ランシュ・バージュのセカンド・赤) |
| 肉料理② |
鴨の胸肉の薄切り・ピガラード風・英国ブライトンの厨房 |
ブライトンのロイヤル・パヴィリオン晩餐会の記録から。薄切り鴨の下に相性の良いオレンジの剥き身。メインゲスト近くでデクパージュの実演 |
🍷 ヴォーヌ・ロマネ2006(赤) |
| チーズ |
熟成ブリー |
文献で至高のマリアージュと絶賛されたエミリオ・ルストーのインディア・オロロソ(ドライでない甘いシェリー)と合わせる。200年前のカレームの組合せを再現 |
エミリオ・ルストー インディア・オロロソ(甘口シェリー) |
| デザート |
リンゴのメレンゲ包み・ハリネズミ見立て |
1817年ロイヤル・パヴィリオン晩餐会から。甘煮リンゴをメレンゲで包み目をつけ背にスライスアーモンドを刺す |
— |
| 〆 |
コーヒー / お土産にエクレア2種 |
エクレアはカレーム考案のお菓子にちなむ |
— |
ペアリングの要点
✦**最後の2皿はセオリー通りのマリアージュ**
- 四足(牛フィレ)はボルドー(ランシュ・バージュ)、二つ足(鴨)はブルゴーニュ(ヴォーヌ・ロマネ)
- 2種の赤はいずれも内田氏の大好きな銘柄で甲乙つけがたい互角の味わい
**チーズ × 甘口シェリー**
- 熟成ブリーに甘口のインディア・オロロソ。200年前のカレームの推奨を体験
内田氏のコメント
- ボールルームに19世紀様式の巨大な馬蹄形宴席、菓子の塔、ろうそく点火の実演で昔にタイムスリップした心地
- サービスは各地から集まったレストラン・サービス一級資格取得者ばかりで、古典好きの内田氏には甘美に響いた
- カレームの逸話を司会が解説:タレイラン家のお抱えコックとして、シャトー・オーブリオンと優れた料理で英国の交渉人を満足させ賠償交渉をフランス有利に導いた
- カレームの功績:500種あったソースをベシャメル/ヴルーテ/アルマンド/エスパニョールの4つに体系化、建築学を取り入れた巨大な菓子オブジェ、エクレア、プチ・フール、コック帽、生クリームの絞り袋、卓上の花飾り、ウエディングケーキ(ナポレオンとジョセフィーヌの結婚式)を考案。エスコフィエの著書はカレームを基礎とする
- 歴史的料理が美味しくないとき、もともとの味なのか現代の再現の器量不足なのか毎回迷うと所感
- 文献を調べ本格的に再現する熱意が伝わり心地よい緊張感が漂った。ほぼ全員が正装の中ラフな格好だったが両隣との会話が楽しく服装は忘れた。「たまにはこういう大料理長を回顧する催しがあると楽しい」
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 幕開き |
— |
赤ブドウ比率の多いレコルタン。すっきりした中にコク |
🥂 ベルジュール |
| アミューズ① |
ラディッシュと生カラスミ |
竹炭のタルトに乗せて |
— |
| アミューズ② |
青森産和牛とハースニップ |
松の木のオイルに代えモミの木のオイルで風味づけ |
— |
| アミューズ③ |
タマネギとベーコン |
小タマネギとベーコンの風味がよく出る |
— |
| アミューズ④ |
ボリッジとマッシュルーム・焦がしバター風味 |
ボリッジ=セモリナ粉を使った北欧の粥状のもの |
— |
| 前菜(オロ) |
鰤とホースラディッシュ |
ディル風味、鰤の刺身、西洋わさびのムース、ナスタチウム、牡蠣の香りのブーラーシェ、玉状のきゅうりとタピオカ。不思議なおいしさ |
🍷 ピノ・グリ2013(コート・サンジャック・皮ごと漬込みでロゼ色・白) |
| 料理(新井) |
アワビと白菜 |
2か月発酵させた白菜、レンコンのニョッキの上にアワビ。発酵白菜・アワビの肝・スッポンのコンソメを注ぐ。発酵料理にコンソメは初めて |
🍶 雄町・きもと・純吟・上喜元(40度のぬる燗/マロラクティック発酵) |
| 料理(オロ) |
ポロネギとロイロム(魚の卵) |
ロイロムは小さな鱈科の魚の貴重な卵。アラン・シャペルの「トリフオイルに漬けたポロネギ」を想起 |
🍷 サヴィニエール2009(シュナンブラン100%・白) |
| 料理(新井) |
干しナマコ・アカザエビ・シー・アスパラ添え |
戻した干しナマコにアカザエビを詰める。芽キャベツにマッシュルームとトリフのミンチ。ヤリ氏は初めてナマコを食材として見た |
🍶 花垣貴醸年譜(南部酒造・貴醸酒・18度。シェリーの飲み方で行ける) |
| 料理(新井) |
仔鳩とスミイカ |
鳩胸肉の下にゲソと腿肉のミートソース。真っ黒いソースはイカ墨・イカの肝・鳩レバー |
🍷 モンデユーズ2013(サヴォワ・赤。ピノ・ノワールに近く軽やか) |
| メイン(オロ) |
蝦夷鹿・菊芋・鹿のジュースとタイム風味のソース |
鹿が森にいるイメージ。鹿フィレに菊芋・菊芋ピューレ・発酵菊芋・パウダー。菊芋の糖分がポイント。ハーブ系ソースで鹿を食べたのは初めての美味しさ |
🍷 マスカット・ベリーA 2013(山形・タケダワイナリー・70年の古木・赤) |
| デザート(オロ) |
ヨーグルト・柑橘 |
柑橘の上にヨーグルトのアイスと刻みホワイトチョコ、メレンゲの白い煎餅で蓋。北欧の価値観は別物 |
— |
| デザート(新井) |
キャラメル・熟成南瓜 |
ライ麦のチュイルで囲い、米のミルク煮と熟成南瓜、キャラメルソース。錫製の自在に曲がる皿 |
— |
| 小菓子 |
マドレーヌ人形焼スタイル / 小桜カリント / プチカヌレ |
浅草らしいオマージュのスペシャリテ |
— |
ペアリングの要点
✦**発酵料理 × 日本酒のマリアージュ**
- 「アワビと白菜」にマロラクティック発酵の上喜元。料理と同じ温度(ぬる燗)で相性良好。直後にピノ・グリを飲むと味がしなくなるほどのマリアージュの良さ
- 朝倉ソムリエールの変化球の連続に感動。貴醸酒の選択は「ナックルボールクラス」。見つからなければアルボワ/ヴァン・ジョーヌを合わせる想定だった
**蝦夷鹿 × 日本ワイン**
- 鹿の定番(ポワヴラード/グランヴヌール+栗)に対し、菊芋とタイム・シソのハーブ系で新提案
- マスカット・ベリーA は重すぎず軽すぎず鹿に丁度よい。フィンランドのベリーと鹿の相性に通じる
内田氏のコメント
- 北欧の発酵を活かした料理が多く、既存フレンチと違う感性が楽しい。「北欧の料理の美味しさは素晴らしい」と実感
- ちょうど1年前の同日に三越前マンダリン・オリエンタルの「世界一のレストラン・ノマ」に行ったが美味しい料理はなかった。「ノマよりも今日のオロの料理の方がずっとおいしい」
- 朝倉ソムリエールが北欧と日本の饗宴として随所に日本酒・日本ワインで日本文化を紹介した点に感動
- 「素材だけ書いた料理名ではなく、素材・付け合わせ・ソース・調理法を詳しく述べたメニューであってほしい」と後世への記録の在り方を切望
- 新井シェフの実力はもとより、北欧の料理レベルの高さを味わった大満足の一夜。この素晴らしいマリアージュが記憶から消えるのはもったいなく、後輩に伝えたいと願う
- ワインの専門書から随筆まで幅広く書く、尊敬する弁護士・山本博先生から、著書「マリアージュ」を贈ったお礼のはがきが届いた
- ツキ・シュール・ラ・メールで久々に会った際に贈ったもの
- はがき文面:「立派なご本をいただいておきながら、お礼が遅れて申し訳ありません。私はご本をいただくと、すぐにお礼をしないで一応目を通させていただいた上で出すことにしています。今回の『マリアージュ』さらっと目を通してと思ったのですが、だが、なかなかそうはいかない本なので、ゆっくりと楽しませていただきます。 山本拝」
- ゆっくり読んでもらえそうな好意的な文面を頂戴し嬉しくなった
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
(シャンパン) |
門出のリキュールの良い香り・すっきりタイプ |
🥂 ペルトワ・モリゼ・ブラン・ド・ブラン |
| 前菜 |
野菜DE散歩 |
春野菜を生け花のように立てて盛付・春巻の皮の素揚げを受皿に見立てる・底にリコッタ風味の蕗味噌をディップ |
— |
| 料理② |
桜花寿司 |
ほんのり甘い酢飯を桜の花びら形に5つ盛付・具は桜肉(馬肉、脂肪少なくやわらか) |
🍷 ルイ・ジャド ボジョレー・ロゼ 2012(ロゼ) |
| 温菜 |
菜の花・大根蕎麦 |
大根を蕎麦状に細切り・菜の花と新鮮なじゃこ・自家製の塩を抑えたカラスミのスライス・古伊万里の器 |
🍶 純米吟醸 美丈夫(陶器のグラス) |
| 料理④ |
フォワグラの西京漬けと佐賀県産ホワイトアスパラガス |
プルンプルンのフォワグラを西京漬けに・繊細な味付けで塩味控えめ |
🍷 シャトー・メルシャン マスカット・ベリーA 2012(赤) |
| メイン |
兎・天豆餡 |
蒸しあげた兎肉がシルキーな口触り・雑穀米とそら豆のソース添え・江戸時代の伊万里焼の皿 |
🍷 ヴァンサン・ジラルダン ブルゴーニュ 2013(赤) |
| デザート |
草花プリン |
下にハーブ・上にバラの香りのプリン・バカラの年代物ガラス器 |
— |
| 食後 |
黒豆茶 |
英国ロイヤル・クラウン・ダービー100年前のカップ(内側まで細密画) |
— |
ペアリングの要点
✦**桜花寿司(桜肉)× ボジョレー・ロゼ 2012**
- 桜肉とロゼで「桜づくし」を演出し、本当に“桜”を満喫
**大根蕎麦 × 純米吟醸 美丈夫**
- ワインのセレクトは女将・伊藤伸子さん監修で卒のない品揃え
- 「今日のマリアージュも素晴らしい」と評価
内田氏のコメント
- シェフ岳野基道氏(1981年神奈川生まれ)は18歳でイタリアに渡り基礎を学び、パリ・ユネスコ公邸の大使付き料理人を経て2011年に開店
- 「岳野シェフは只ものではない」——オリジナリティあふれ、コンセプトが明確で何を訴えたいかがはっきりしている料理
- プロと家庭料理の差は「塩加減」と「焼きの火入れ」にあると実感
- 古伊万里・バカラ・ロイヤル・クラウン・ダービー等、器のコレクションが見事でシェフの感性の高さを感じる
- 食後は手巻き78回転SPレコードでクライスラーのヴァイオリンとピアフのシャンソンを鑑賞
- お得意先の接待に使いたいと思える美味しい店
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
スパークリング(520円) |
グラスシャンパンの設定がない点を残念視 |
🥂 スパークリング |
| 前菜 |
ブーダン・ソーセージと野菜のサラダ・マリア家仕立て |
黒田清輝がグレー・シュル・ロワン村のマリア・ビヨー家でブーダン・ノワール作りを手伝った逸話にちなむ・仏産の優しい味わい・粒マスタード・軽めのサラダオイル |
— |
| スープ |
海老のビスク |
オマールではないが海老の風味のクリーム・刻み野菜たっぷりの優しい味 |
— |
| パン |
フランスパン+バター |
AOP認定の無塩イズニー・バター(軽やかな味わい) |
— |
| メイン |
フィレミニヨン・ステーキと小羊の南仏風 |
ホワイトアスパラガス・レッドムーン(じゃがいも)のロースト添え・マデラソース・骨付き羊肉 |
— |
| デザート |
クレーム・ブリュレとメロンのシャーベット |
仏産ミラベル(西洋スモモ)のシロップ漬け添え・メロンシャーベットの出来を酷評 |
— |
| 食後 |
コーヒー |
ブレンドを変えた様子で以前ほど美味しくない |
— |
内田氏のコメント
- 精養軒の伝統からか、マデラソースなど主流のソースは本当に美味しい
- メロンのシャーベットは「出してほしくなかった」——黒田清輝がメロンを食べたとも思えず、駄菓子屋の味と同じものをレストランで出すべきでない
- コーヒーはブレンドを変えたようで以前ほど美味しくない
- 「生誕150年記念」と謳いながら関係するのは最初の一皿だけで、あとは特に意味がなく期待外れ
- こうした催しはメニューを詰め、薀蓄を添えるくらいの熱意を見せてほしかった。2,980円も高く感じた
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
(ヴィンテージ・シャンパン) |
寝かせたヴィンテージ・色は黄金色・口に飴のような風味 |
🥂 ミッシェル・ゴネ グランクリュ・ブラン・ド・ブラン 2001 |
| アミューズ |
グリーンピースのヴルーテ |
カリカリのベーコンチップ添え・クリームとともに・ポタージュ以上に濃厚 |
— |
| 前菜 |
ズワイガニとサーモン・ミ・キュイと各種野菜のテリーヌ仕立て |
フレーズ(イチゴ)のヴィネグレットソース・中央にカリフラワー等とカニ・サーモンのテリーヌ・周囲をズッキーニで縛る |
🍷 ジェラール・シュエラー リースリング・グラン・クリュ 2007(白) |
| スペシャリテ |
コンソメのジュレとセルリラヴのムスリーヌ |
ゼラチン無添加で天然のトロミ・黄金色透明ゼリーの下にセルリラヴのムース・ほのかなシェリー香 |
🍷 ドメーヌ・フィリップ・ヴァンデル レトワール サヴァニャン 2011(黄ワイン系・シェリー香) |
| 魚料理 |
クルトンを纏ったナメタカレイ・パセリとシトロンのコンフィのソース |
クルトンを纏わせフライパンで魚が直に当たらぬよう火入れ・3か月熟成シトロンの濃厚ソース・プチトマトのベニエ(中にズッキーニ)・キャベツ敷き |
🍷 ブルーノ・コラン シャサーニュ・モンラッシェ プルミエ・クリュ モルジュ 2008(白) |
| 口直し |
シャンパンのグラニテ |
カシスのソースをトッピング(キール・ロワイヤル風) |
— |
| メイン |
リエーブル(野兎)・ロワイヤル(王様風) |
古典・ジビエの王道・国内狩猟2羽のうち1羽・内臓等全エキスの真っ黒で濃厚なソース・深い味わい |
🍷 シャトー・ボーカステル シャトーヌフ・デュ・パプ 1994(赤、2時間前抜栓・デカンタ/13品種) |
| チーズ |
チーズ5種 |
ブリー・ド・モー、カンタル、ヴァランセ、ブルー・ド・オーヴェルニュ、テユレナンテ・葡萄入りパン・シチリア産レモン蜂蜜 |
🍷 ドメーヌ・チボー・リガー・ベラー ニュイ・サン・ジョルジュ ラ・シャルモッテ 2007(赤) |
| アヴァン・デセール |
レモンシャーベット・チョコレート、アールグレイの風味 |
こじんまりだが複雑な味わい |
— |
| デザート |
フロマージュ・ブランのスフレ |
ふっくら滑らか・他のチーズも混ぜて味が濃い・付きっ切りで仕上げる手間 |
🍷 ヴーヴレ ネクター 1996(甘口、酸味程よい) |
| 〆 |
コーヒー・小菓子 |
粒チョコの薄いコーティングに技術を感じる |
— |
ペアリングの要点
✦**コンソメのジュレ × サヴァニャン 2011(変化球)**
- 単独では美味しくない個性的なワインを挟むことで前後のワインまでピリッと緊張する
- コンソメとサヴァニャン双方の「ほのかなシェリー香」の共通点に焦点を当てた見事なバイザグラス
**リエーブル・ロワイヤル × シャトーヌフ・デュ・パプ 1994 ボーカステル**
- 20年以上経過し角が取れた深い味わい。渋くも苦くもなく、野兎の濃厚なソースに良いマリアージュ
- 過去に丸ごとの野兎をピション・コンテス・ド・ラランド(「腐葉土の風味」)と合わせ、臭みと臭みで消し合った苦い記憶と対比
内田氏のコメント
- 杉本ソムリエ退職後、10年来の友人・高野真司氏が支配人兼ソムリエとして復帰し、特別メニューを用意してくれた
- ヴィンテージ・シャンパンの作り手ゴネ氏は、ヴィンテージだけ自分の名を虫眼鏡でないと読めぬ小ささで記す「変人」ぶり
- リエーブル・ロワイヤルは仏では現在野兎調理が禁止され、国内狩猟2羽のうち1羽を用意してもらった珍品。「これぞジビエだ」と胸を張れる素晴らしい一品
- 「ロワイヤル(王様風)」の由来は、姿焼きで兎の耳が熱で両頬に垂れ、トランプの王様の髪型のようになるため(大まじめな話)
- 野兎をストレートに調理すると臭く、それをどう和らげるかがシェフの腕前。若月シェフの調理技術が抜きんでていた
- 「完璧なバイザグラスとスペシャリテ尽くしのコースで大歓迎」「この世の天国・平和に感謝」と大満足
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
(ロゼ・シャンパン) |
淡い桜色・極めて繊細・赤ブドウのタンニンを感じさせない乙女のようなやさしさ・最後までこれで通す |
🥂 ミシェル・マイヤール(ロゼ) |
| アミューズ |
フォワグラのマカロンと小さなテリーヌ |
マカロンの甘味がフォワグラのテリーヌに合う・鶏胸肉のテリーヌを生ハムで巻く |
🥂 ロゼ・シャンパン |
| 前菜 |
ロワール産ホワイトアスパラガスとアオリイカのソテーのサラダ風 |
トリュフオイルソース・ともに旬の食材で春の訪れ |
🥂 ロゼ・シャンパン |
| 魚料理 |
ヒラスズキのポワレ 春キャベツ添え |
春キャベツのソース・ヒラスズキは磯にいてスズキより背が高い魚 |
🥂 ロゼ・シャンパン |
| メイン |
オーストラリア産子羊背肉のソテー・レモン風味 |
皮と身の間に塩漬けレモンの皮を入れて調理・旬の筍のソテー・パートフィロの春巻に子羊煮込み・マッシュポテト添え |
🥂 ロゼ・シャンパン |
| プレデザート |
桜の香りの杏仁豆腐・アマレットの香り |
桜餅の葉から出るさわやかな桜の匂い・「お皿の中の花見」 |
🥂 ロゼ・シャンパン |
| デザート |
イチゴのマリネ・フロマージュ・ブランのムース・ピスタチオのクランブル |
山崎ウイスキー風味のバニラアイス・エルダーフラワーの香り・小瓶の山崎を振りかける趣向 |
🥂 ロゼ・シャンパン |
| 〆 |
エスプレッソ・小菓子ワゴン25種 |
パイの実似・超ミニのガレット・ブルトンヌ・桜風味ロールケーキ・レモンタルト等 |
— |
| 食後酒 |
ブルー・プラム・リキュール(マリエンホーフ) |
アルコール18度・赤の色素だけ除去した自然の鮮やかなブルー・「リキュールの宝石」 |
— |
ペアリングの要点
✦**コース全体 × ロゼ・シャンパン ミシェル・マイヤール**
- 隅田川・上野の桜が満開という時季に合わせ、最後までロゼ・シャンパン1本で通す
- 淡い桜色のロゼで季節感を演出
**デザート × サントリー山崎**
- ウイスキーと苺は良いマリアージュをする——岡本パティシエの発想の深さ
内田氏のコメント
- レインボーブリッジを望む竹芝の好立地で、夜桜見物の屋形船が提灯を灯して行き交う季節感を堪能
- 篠原料理長は「奇をてらわないが美味しいものを良く知っている人」。子羊×塩漬けレモンは初体験のさわやかさ
- フランスでは春に子羊と春野菜の煮込み「ナバラン」を家庭で食べる——「春と言ったら子羊」
- 桜の杏仁豆腐は「今週のためにあるデザート」、山崎風味のイチゴデザートは「まるで初めての発想」と感動
- 小菓子25種の色どりの多彩さは「ここがベストの一つ」
- お店サービスのブルー・プラム・リキュールは初体験で、食後酒に出せば話題が持ちきりになるインパクト
- トスカーナ旅行(8日間)の打ち合わせも概ね完了し、史上最高に贅沢な旅になると期待
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
シャンパン |
青リンゴを彷彿させるさわやかな風味、疲れた心を洗う |
🥂 シャルトーニュ・タイユ |
| アミューズ |
ツブ貝のマリネ |
春らしい一品、シャンパンと良いマリアージュ |
🥂 シャルトーニュ・タイユ |
| オードブル① |
菊芋とフォワグラのクレームブリュレ風 |
13種のオードブルワゴン二台から選択 |
— |
| オードブル② |
ジャンボンベルシを層にしたテリーヌ・キンカンのコンポート添え |
— |
— |
| オードブル③ |
翡翠卵とそら豆のオムレツ・トマトソース添え |
— |
— |
| オードブル④ |
ロワール産ホワイトアスパラガスのオランデーズ・ソース |
定番 |
— |
| スープ |
すっぽんのクリヤースープ |
シャペルらしく細切りニンジン・ズッキーニが浮く、上品なコンソメ |
— |
| メイン |
フランス産仔牛のソテー・モリーユと野菜添え |
分厚く柔らかな仔牛肉、モリーユ(編笠茸)を押すとクリームソースが出る |
🍷 2010 シャトー・ブスカッセ(マディラン・赤、タナ/カベルネ・ソーヴィニヨン/カベルネ・フラン) |
| チーズ |
ローブ・ド・プロヴァンス/シメイ・ド・レイ/ブリヤ・サヴァラン/ロックフォール |
山羊チーズ、ビール(シメイ)で洗ったベルギー産など4種 |
— |
| チーズ(サービス) |
デリス・ド・ブルゴーニュ |
柔らかさはブリヤ・サヴァラン並み、塩味が程よい真っ白なチーズ |
— |
| デザート |
旬の柑橘をつかったシブーストとミルクのソルベ |
柑橘風味のシブーストが爽やか、ミルクのソルベも好評 |
— |
| 小菓子 |
ベルガモット風味のギモーヴ/クランチチョコレート/オレンジピールチョコ/チェリーのゼリー |
20種類以上のワゴンより |
— |
ペアリングの要点
✦**仔牛のソテー × 2010 シャトー・ブスカッセ(マディラン)**
- 仔牛なのでフルボディでもない赤を店のお薦めグラスで合わせた
- ブドウはタナ、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フランで、料理に良く合った
内田氏のコメント
- 豪華な13種類ものオードブルワゴン二台に囲まれる体験は他に知らないと評価
- イタリアのアッピアのオードブル群も優れるが、料理の複雑さはフランス料理が上と感じる
- ロックフォールをチーズの最後に味わえる幸せを今日も実感。デパ地下で4200円の値段を見て「美食の競合相手は今は孫」と述懐
- ジュネスは生演奏のステージも魅力。エリック・サティの「ジュ・トゥ・ヴ」が和む、今日は本格的なジャズも数曲あり驚き
- ジュネスは「独自性」を、オードブルワゴン・アラン・シャペルの料理・生演奏と3つ持つのだから、もっと力強くPRし集客に力を入れるべきと提言
- 小久江料理長は母の葬儀で帰省中。黒田オーナーより「内田さんからの弔電を読み上げた」と報告を受けた
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| お通し |
タケノコとアオリイカの木の芽和え |
変わることのない昔からの定番のマリアージュ |
— |
| お造り① |
貝の寄せ見 |
赤貝・とり貝・蕨・木の芽山椒、出す直前にショウガ風味の酢をかける |
🥂 奥野田ワイナリー フリザンテ(自社畑デラウエア100%・濁りスパークリング) |
| お造り② |
桜鯛 |
紫蘇の花を叩いて身をほぐし醤油へ、わさびは身に乗せて、添えの大根・ミョウガも新鮮 |
四万十ノ純米大吟醸おりびき(文本酒造・酒米「夢の吟」・精米45%・非加熱・無加水) |
| 吸い物 |
岩手産生ウニときぬさやの澄まし椀(沢煮椀) |
お吸い物の時はフレンチのスープ同様お酒なしでよい |
— |
| 八寸 |
新もずく/鯵の棒寿司/甘く煮た小タコ/ホタルイカ/花ワサビ/そら豆の自家製豆腐かけ/ミニ茶碗蒸し(タケノコのヒメカワと桑名の蛤)/湯葉・椎茸・ユリ根の東寺蒸/能登の赤ナマコ/赤貝のヒモと田セリ/琵琶湖の稚鮎の甘露煮/姫サザエ/たらこの煮物 |
スペシャリテ。13種類を盛る壮観な一皿、五味・五色・五法を体現 |
🍷 ラ・フロレット・ハナミズキブラン 2015 奥野田ワイナリー(甲州・マセラシオン長め、オレンジがかった色調)/惣花 純米吟醸 日本盛(宮内庁御用達・精米55%) |
| 揚げ物 |
茨城のレンコン/岐阜のタラノメ/徳島のコシアブラ/徳島産椎茸 |
揚げたて、天つゆが濃くて美味で余さず完食、塩も添え |
— |
| 焼き物 |
サワラの焼き物 |
柚子をたっぷり絞って。焼き上げる直前に塩を振る昔の技法 |
— |
| 御飯 |
鯛めし |
蜆の塩辛さの少ない赤だし添え |
— |
| 甘味 |
自家製桜餅とお茶 |
春らしい一品 |
— |
ペアリングの要点
✦**食前酒:奥野田ワイナリー フリザンテ**
- 甲府盆地・開業27年目のワイナリー、自社管理畑100%のデラウエア
- 濁りスパークリングでシードルのよう、さっぱりして美味
**八寸 × ハナミズキブラン/惣花**
- 八寸には2種を順に提供。甲州のオレンジワインと宮内庁御用達の純米吟醸を合わせる
- 惣花はグラスで時間が経つと甘さを感じ、盛り上がるような酒
内田氏のコメント
- 店主・橋本幹造さんの解説「日本料理はあまり進化していない、引き算の料理。今日は根幹の料理を出す」に共感
- 「しめり箸」(水で濡らした箸)は清める意味と、乾いた箸が素材の匂いを移すのを避ける意味があると学ぶ
- 八寸は本来前菜だが、一凛では順番を後ろにずらしハイライトに据えている点に着目
- 確立された基本料理(タケノコ・アオリイカ・木の芽の定番和え等)を確かめられたことに感激
- 二階の窓から春の陽光と新緑、美味しい料理と酒で「えも言われぬ幸せな気分」
- 「真夏にはどんな料理を?」の問いに、暑い時こそ熱い料理が合うとの答え。この夏の再訪を期待
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ランチ |
埼玉吉田豚の肩ロースのステーキ |
千円のサラダ付きランチ。柔らかく良質な肉 |
🥂 パゴ・デ・タルシス(ヴァレンシア産グラス・カヴァ、マカベオ80%/シャルドネ20%) |
ペアリングの要点
✦**グラス・カヴァ パゴ・デ・タルシス**
- スペイン最優秀カヴァに選ばれたことがあるというので注文
- 極辛口で愛想なしの風味、炭酸ガス注入と記載があり感心せず。「800円ではこんなもの」
内田氏のコメント
- 来客と上野アトレ公園口に面したオープンテラスのスペイン・バルへ
- 吉田豚の肩ロースステーキは柔らかく良質と評価
- カヴァは極辛口で炭酸ガス注入も残念だったが、価格相応と受け止め
- 最近のランチはどこに入っても「なにこれは」というひどい店に遭遇しない。価格に対する料理の水準の高さ・安定感は世界でも日本が素晴らしい部類と所感
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 開始 |
(詳細レポートなし・体調不良のため) |
シャンパーニュから料理・ワインともに素晴らしい内容 |
🥂 シャンパーニュ・シャルトーニュ・タイユ |
| メイン |
岩手短角牛のロースト |
塩漬けキノコとモリーユのソース・インカの目覚めのピューレ・ホワイトアスパラガス・マッシュルーム添え |
🍷 赤3種(下記) |
ペアリングの要点
✦**岩手短角牛のロースト × 赤ワイン3種**
- メイン提供と同時に3種類の赤ワインがサーヴされた
- 若杉氏提供:ニュイ・サン・ジョルジュ・プルミエ・クリュ2011/ヴォーヌ・ロマネ・プルミエ・クリュ2012
- そして本会の主役:ロマネ・コンティ1986(番号「4371」)
- 素晴らしいニュイ・サン・ジョルジュとヴォーヌ・ロマネを味わってからロマネ・コンティを味見する流れ
- ロマネ・コンティ後にヴォーヌ・ロマネに戻ると「水っぽく」感じるほどの差。比較してこそロマネ・コンティの確かさが分かる
内田氏のコメント
- あまりに高価になったロマネ・コンティの扱いに悩み、友人10名で飲みたいとの声を受けて実現した会
- 購入後一度も移動せずセラーに眠らせていたため本領を発揮、ブショネの心配が杞憂に終わり安堵
- イタリアから帰国後ひどい風邪と発熱で体調不良。風邪をうつさぬよう提供のみのつもりで11人目の端席に着席
- 皆の好意で提供者ながらロマネ・コンティを注いでもらえた。香り高く酸味あり、口中一杯に長く残るフィネスが圧巻
- 広埼マネジャーのプロ評価「素晴らしいですね」に安心。飲みごろと思いきやまだ若い感じもあり驚き
- 空のグラスの内側にこびりつくフィネスの香りがいつまでも衰えず、すごいお酒と実感
- 会費の好意で編集中の自費出版「マリアージュⅣ」の費用が賄えることになり、深く感謝
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 清酒 |
清酒シリーズ |
息子が用意した結構凝った清酒 |
— |
| 白ワイン |
ブラン・ド・ランシュバージュ 1998 |
色が濃い黄色みを帯び、熟成白特有のシェリー香が素晴らしく絶賛された(目玉) |
🍷 白 |
| 〆 |
ローラン・ペリエ・グラン・シエクル |
フレッシュで雑味のない質の高いフレッシュさに大満足 |
🥂 シャンパン |
内田氏のコメント
- 三社祭最終日、午後1時に前任町会から本社神輿を家の前で引き継ぎ。鬨の声とともに担ぎ上げる勢いが圧巻
- 町会の御輿とは比べ物にならない人気で、これぞ三社祭と実感
- シャンパン4本・ワイン4本を、夜遅くなってから好きな人たちだけに振る舞った
- ブラン・ド・ランシュバージュ1998を「今年開けてよかった」と評価
- 息子は早朝4時起きで一宮の宮出し(浅草寺)へ。お先棒を制御する役を担う
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 開始 |
「アラン・シャペルの庭で」フリチュール |
稚鮎・川津海老・セロリの葉・パセリなどの軽いフライ。手でつまんで食べる |
🥂 カヴァ ラロスカ(スペイン) |
| 前菜① |
アラン・パッサール風テリーヌ(善塔シェフ) |
アボカド・オレンジ・マッシュルーム・サーモンの淡いテリーヌ、透明なライムのシートで覆う |
🍷 白 ゲヴュルツトラミネール2014 |
| 前菜② |
「フィリップ・ジュスとの思い出」(小久江シェフ) |
フォワグラにラパン(飼い兎)のジュレ、ポークにもジュレ、ショウガ・刻みトマト・きゅうり添え。ジュレ作りに5時間 |
— |
| スープ |
クレソンのポタージュ・雉のアクセント(善塔シェフ) |
「ラ・ロシェル、シャルル家の別荘で」。雉のコンフィと生クリームのエスプーマ。沈んだ雉の切り身はやや塩辛い |
— |
| 魚料理① |
築地から届いた平目のポワレ(小久江シェフ) |
「シェ・ドウニの記憶」。スープ・ド・ポワソンのソースが素晴らしい |
🍷 白 サヴィニー・レ・ボーヌ・レ・モンシュヌヴォワ2011 |
| 魚料理② |
淡路産足赤海老の有機湯葉包み蒸し(小久江シェフ) |
「ジュネスの輝き」。宮島さんの有機湯葉、海老の頭の濃厚なソースアメリケーヌ。山羊チーズ・トマト・コリアンダーのラヴィオリ、編笠茸・アスパラソバージュ添え |
🍷 赤 クローズ・エルミタージュ・ルージュ・セ・ル・プランタン2014(シラー100%) |
| メイン |
120日長期熟成近江牛とサマートリフのトーチュール(燭台風)(メゾン・クルテイーヌのスペシャリテ) |
モワル=骨髄。デノワイエ取り寄せの熟成肉。燭台のようにせり上がるデザイン |
🍷 赤 ドメーヌ・レオン・バラル・フォジェール2012(カリニャン50%・グルナッシュ30%・サンソー20%) |
| チーズ |
チーズ5種 |
エポワス、セルシュールシェール、フルムダンベール、コンテ、シブレット入りフロマージュブラン |
— |
| デザート① |
フルーツトマトのソルベ八角風味 |
愛知県半田産。トマトのソルベが甘く美味 |
— |
| デザート② |
サクランボのクラフティ |
プリン生地にサクランボを埋めて焼くクラシック菓子。ノイリー酒風味のメロンのソルベ添え・ヨーグルトソース |
— |
| 〆 |
コーヒーと小菓子5種 |
22時半、生演奏3曲 |
— |
ペアリングの要点
✦**平目のポワレ × サヴィニー・レ・ボーヌ・レ・モンシュヌヴォワ2011(白)**
- 内田氏の好きな風味で、マリアージュも完璧と評価
**足赤海老の湯葉包み蒸し × クローズ・エルミタージュ・ルージュ(赤・シラー100%)**
- 濃厚なソースアメリケーヌがパンチ力を持つため、魚料理ながらあえて赤を合わせた
**メイン近江牛 × ドメーヌ・レオン・バラル・フォジェール2012(赤)**
- 先の赤がミディアムボディなのに対し、フルボディに近いミディアムで味わいがはっきり
内田氏のコメント
- 小久江シェフは名店アラン・シャペルを最後まで守った、今年料理人50周年のレジェンド
- 善塔シェフ(40歳)はフランスで8年修業、一つ星メゾン・クルテイーヌのイヴ・シャルル氏に認められ店名を冠する許可を得た人望あるシェフ
- 「フィリップ・ジュスとの思い出」はシャペル全盛期をほうふつとさせるたぐいまれな一品。フィリップ・ジュス氏とシャペルの店が閉店に至った経緯への思いも記す
- 二人のシェフの料理を交互に食べ、「ナチュラルさのある素晴らしい料理」と感じた
- 昼にイタリアンのフルコースを食べたため満腹で、おいしいメイン肉を残してしまい年を感じた
- 「独自性のある自分の型を持つレストランは強い」とラ・ジュネスを評価、3名でお店を後にした
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 食前 |
フィレッテ(発泡水) |
古代ローマからあるといわれる発泡水。かなり強めの泡 |
— |
| スパークリング |
ブリュット・レゼルヴァ・コッポ2008 メトド・クラシコ |
シャルドネ100%、超辛口 |
🥂 |
| アミューズ |
トウモロコシの温かいスープ/色とりどりの乾燥野菜/ビーツ・ブラッドオレンジソース・生アーモンドの雫(3種) |
普遍的食材なのに別格の美味しさ。パセリのエスプーマ、クリンキー(生食カボチャ)も良 |
— |
| 前菜① |
マグロのマリネ・春野菜のマリネ添え |
卵黄そっくりの黄色いパウダーは乾燥黄色トマトを砕いたもの |
🍷 白 ラロッカ2014(グレープフルーツのような切れ味) |
| 前菜② |
トッテリーニのカプレーゼ |
丸いラヴィオリにバジリコの葉、最高峰ブッファラ(水牛)モッツァレラのパウダー、目の前で温かいトマトソースをかける。温かいカプレーゼ |
🍷 白 モンテリオーロ2010(シャルドネ100%・新樽熟成・リッチ) |
| メイン(魚) |
釧路で活〆された鱈・醤油とイワシのソース・ブラックオリーブのシート添え |
鱈の身はプリプリ。刻みイワシの生臭さを醤油で打ち消す |
🍷 赤 フレイザ2006 モンダッチョーネ(ヴィエイユ・ヴィーニュ、生産量少・希少) |
| デザート |
綿あめとレモンのアイスクリーム |
あじさい色のソースを綿あめに注ぐとはらはら崩れる、淡い紫が美しい。レモンのアイスは感動的 |
— |
ペアリングの要点
✦**マグロのマリネ × ラロッカ2014(白)**
- まさにグレープフルーツそのものといえる切れ味のある白。さわやかで内田氏の大好きな風味
**鱈・醤油とイワシのソース × フレイザ2006(赤)**
- 魚料理だが強いソースのため赤を合わせた。ミディアムボディで飲みやすく美味
内田氏のコメント
- ローマ本店の予約を一日間違え食べ損ねた1か月後、東京店でのハインツ・ベック氏来日フェアの案内が届き、E夫妻を誘ってリベンジ
- 普遍的な食材(トウモロコシのスープ、トマトソース)でも「最高峰の味わい」で他との違いが歴然。だからまた確かめに来たくなる
- カプレーゼと最後に分かる遊び心、前回のラヴィオリ「カルボナーラ」味など、センスある驚きを高評価
- 「なぜミシュランの星の対象になっていないのか不思議」と評価。ワイン込み12,000円はリーズナブル
- ハインツ・ベック氏が通訳を伴い挨拶に来訪。ドイツ人だがイタリア語で話し、医者か哲学者のような物静かさ。11年間三ツ星オーナーの風格
- E夫妻ともども大満足、別席の小森谷さんとも「美味しかった!」と挨拶して帰途に
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェイティング |
おつまみ4種(フォワグラ、カニときゅうり 他) |
カニときゅうりが抜群の美味しさ |
🥂 ニコラ・フィアット |
| 乾杯 |
— |
一同立ち上がって乾杯。バランス良く美味 |
🥂 ニコラ・フィアット・ブリュット・グラン・レゼルヴ NV |
| アミューズ |
ウニとキビナゴ・キャヴィア・海老の濃厚なジュレとともに |
オマールのジュレの濃厚な美味しさが格別 |
🥂 シャンパン |
| パン |
巨大なキノコ形のブリオッシュ |
刻んだセップ(茸)を練りこんだ豪華なブリオッシュ・香り良い |
— |
| 前菜 |
アーティチョークのロースト(軽くつぶしたアンチョビとニンニクのチップ、葉の部分) |
えごまオイルとトリフ風味の卵パウダーで。160名に巨大なアーティチョーク一人ひとつ・かさは大きいが軽やか |
🍷 2013 プイイ・フュッセ・ラ・ヴェルシェーヌ(白) |
| 魚料理 |
舌平目に日本のハーブ薫るきめ細かなムース・ポートワイン風味づけしたモリーユ添え |
舌平目にパン粉を振りカツ状。モリーユ茸のポートワイン漬けの味わいが印象的 |
🍷 2013 プイイ・フュッセ(白) |
| メイン |
仔牛肉のオルロフ風・ヌーベル・ヴァージョン |
ソース・スービーズとモルネーソースのそろい踏み。モルネーソースをやや軽め・軽快に現代風解釈。添えのパンケーキの中身はフランボワズで鮮やかな酸味 |
🍷 2012 ボーヌ・デュ・シャトー・プルミエ・クリュ(赤) |
| スープ |
仔牛のコンソメ |
仔牛から出汁を取った別添えの小容器。思いがけない“おまけ” |
— |
| チーズ |
11か月熟成のコンテ・フルムダンヴェール、赤ワインのクーリー添え |
やや柔らかくなったコンテ。赤ワインのクーリーが素晴らしい味わい |
— |
| デザート |
甘酸っぱい黒チェリー風味、ヴァニラの冷たいグラッセとチョコレート・グラン・クリュ・マンジジャリ |
ブラックチェリーのジュースの下にチョコとヴァニラ。枝も葉もチョコ製。水飴でくるんだ大きなブラックチェリー添え |
— |
| 〆 |
小菓子・コーヒー |
流れ解散 |
— |
ペアリングの要点
✦**アーティチョーク/舌平目 × 2013 プイイ・フュッセ**
- とがったところのないまろやかな美味しさ
- 舌平目のモリーユ添えにも良く合う
**仔牛肉のオルロフ風 × 2012 ボーヌ(赤・ブルゴーニュ)**
- 山田シェフソムリエ評:「仔牛肉も軽やか・繊細、モルネーソースも軽い仕上げなのでブルゴーニュで行ける」
- 世界遺産にシャンパーニュとブルゴーニュが選ばれたため、この二つを使いたかった
- 内田氏評:とても良いマリアージュ
内田氏のコメント
- 受付が直前の席変更を断るなど、ちょっと硬直的すぎると感じた
- 創立15周年の東急セルリアンの長寿を願い、長寿の創立者ニコラ・フィアット氏のシャンパンを選んだ趣向
- 最近は全体量のバランスを始めから気にするようになっており、軽やかな前菜にほっとした
- 広田ソムリエール(普段はクーカーニョ勤務)がてきぱきと質問に答え感心
- 福田総料理長の人柄ゆえか、シェフとサービスの良いチームワークを感じた
- 今年のキュルノンスキーの美食の会も一貫した素晴らしい質で満足。7月12日の恒例フェアにも出席予定
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| アミューズ |
トウモロコシのヴルーテ |
ゴールドラッシュという品種のトウモロコシ |
🥂 パスカル・ポンソン |
| オードブル |
オードブルワゴンより(古典的な鴨のテリーヌ、ビーフの煮凝り、生イカ・ウニ入り甲殻類のジュレ、味の濃いプチトマトのソテー、トマトの冷たいポタージュ) |
15種類あるワゴンから選択。トマトの冷たいポタージュは夏のスペシャリテ |
— |
| メイン |
北海道焼尻島の仔羊のソテー |
フィレ、ハツなどいろいろな部位の調理が一皿に。シャペルの料理らしい |
🍷 サヴィニー・レ・ボーヌ(白・グラス) |
| チーズ |
チーズ4種 |
オレンジ風味を練りこんだカマンベールタイプが美味。黒田オーナーの方針で豊富に揃う |
🍷 サヴィニー・レ・ボーヌ(白) |
| デザート |
レモンのクラフティ・カレー風味・バジルのソルベ添え |
パティシエがジャカルタ在住経験ありカレー風味の発想。新鮮で美味 |
— |
| 〆 |
小菓子4つ |
お腹一杯でも最後に |
— |
ペアリングの要点
✦**仔羊・チーズ × サヴィニー・レ・ボーヌ(白)**
- 仔羊もチーズもこの白で通した。とても美味しい
- 誕生日サービスで軽やかなシャンパン パスカル・ポンソンがプレゼントされ、一同3名大喜び
内田氏のコメント
- 何度もレポートしている店のため詳細は写真参照とのこと
- この店に来ると新しいチーズが紹介されて楽しい。「チーズは豊富にそろえなさい」という黒田オーナーの方針を実現した素晴らしいサービス
- カレー風味のデザートはパティシエのジャカルタ滞在経験から生まれた発想で新鮮
- 恒例の素晴らしい音楽は7曲。好きな「スタンド・アローン」を持ち歌の高津さんが熱唱
- 今夜も大満足で店を後にした
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ワンドリンク |
スパークリング |
古賀支配人が中身をブルーノ・パイヤール(シャンパーニュ)にアップして提供 |
🥂 ブルーノ・パイヤール |
| アミューズ |
カリフラワーのショットグラス仕立て |
裏ごしした滑らかなカリフラワーにエビ風味のゼリー、カニ、キャビア。夏らしい一品 |
— |
| 前菜 |
サーモンマリネとアスパラガス、ハーブの利いたフロマージュ・ブランのテリーヌ |
テリーヌ専門店レザンファンギャテの品質。柔らかなフロマージュ・ブランをきちんとテリーヌに仕立て、お客様も絶賛 |
🍷 ヴァランセ・ブラン・ル・クロ・ドローム(白・ハウス/シャルドネと推測) |
| メイン |
牛フィレ肉のロースト・マデラ酒ソース |
古典的なソース。付け合わせの球形5種野菜のうちジャガイモのトリフ風味が印象的 |
🍷 ヴァランセ・ブラン(白) |
| デザート |
ラヴェンダーの香るショコラとフランボワズのガトー、ヌガー・モンテリマールのアイスクリーム添え |
モンテリマールは地名・ナッツ・蜂蜜入り砂糖菓子のアイス。質の高いデザート |
— |
| パン |
天然酵母の大きなパン |
レストラン向け専門業者から人気の天然酵母パンを選定。美味しく3個もお代わり |
— |
ペアリングの要点
✦**牛フィレ肉 × ヴァランセ・ブラン(白)**
- 濃厚なシチューではないので牛に白を合わせるのも、全体が重くならず内田氏の好み
- 前菜のテリーヌが美味しく白ワインがほしくなると見越して選択
内田氏のコメント
- ワンドリンクにスパークリングを頼んだところ、古賀支配人がブルーノ・パイヤールにアップして提供してくれたことに感謝
- 洋食店ではフランス料理店と異なり食前酒にシャンパーニュを注文する人がまだ少ないと感じる
- 藤井由美オーナーは不二家のペコちゃん人形のモデルになった方。久しぶりの再会
- 開会後、背後の分厚いカーテンが開くとレインボー・ブリッジの絶景が現れ歓声。なかなかの演出
- バンドのベースギター奏者が初めてテリーヌを食べ「四角形を作ってこれだよといえばいい」という青戸さんの紹介エピソードでホール爆笑
- 青戸さんはプロ4年弱とは思えぬ風格と美声。元パイロット(20年)の人生経験がにじむ。フラはハワイの伝説の師に10年師事した先生が披露
- ステージ最後は古賀支配人の誕生日でハッピーバースデイ。客のほぼ全員が拍手するほど慕われていると感じた
- 美味しい食事と一味違ったハワイアンをたっぷり味わい大満足
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
ハウスシャンパン |
ロブション氏指定の ヴーヴ・クリコ ブリュット マグナム。開けたて持参、まろやかでふくよか |
🥂 ヴーヴ・クリコ ブリュット マグナム |
| アミューズ |
ガスパチョ(夏の冷たいスープ) |
チェリー入り。クルトン4つをピンセットで配置(ロブションのスタイル)。程よい酸味・重厚なトロミ |
— |
| 前菜 |
パテ・アンクルート |
フォワグラ・鴨肉・牛タンなど多彩な肉、イチジク入り。ジュレの風味、付け合わせ野菜のグレッグ(ギリシャ風)、フォワグラのムースのボール添え |
— |
| メイン |
仔牛のブランケット |
クラシック定番(家庭のホワイトシチュー)。脂身も含め柔らか、シブレットの緑を散らす |
— |
| デザート |
ショコラ・センセーション |
滑らかなグアナジャクリーム(厚み1センチ)と練乳のグラス。練乳アイスはさわやかな風味 |
— |
内田氏のコメント
- ワイン会以外でぶらっと寄るのは久しぶり。アミューズ・前菜・主菜・デザートの4,200円コースで充分な量
- アミューズは他客のリエットと異なり、特別にガスパチョをサーヴいただいた。クルトンの揚げ具合も完璧
- パテ・アンクルートはロブションスタイルで初めて。一口ごとに何もつけないバゲットを食べ、口をニュートラルにしてパテ本来の味を確かめた
- 仔牛のブランケットもロブションスタイルの古典料理は初めて。「ロブションがホワイトシチューを作るとこうなるのか」と感動
- 直前予約で入口近くの席と言われたが、一番奥の落ち着いた席に変更してくれていた
- 開店23年目で「今が一番質が高いのでは」と敬意。偉大な店の普遍的メニューを好んで食べるのは、どんな味付けが良いと考えているかを知りたいから
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 待合 |
シャルキュトリー・ブルーチーズ・オリーブ |
開場待ちの軽食 |
🥂 クルエ・ブリュット・セレクション NV |
| セレモニー |
シャンパン・サーヴェラージュ |
鳥居支配人ら6名が剣でシャンパンを開ける演出、全員同タイミングで開栓 |
🥂 乾杯シャンパン |
| アミューズ |
魚介類と柔らかいジュレ |
クリュスタッセ(甲殻類)の濃厚ジュレ、下にウイキョウとリンゴの白いムース。赤貝・キビナゴ・キャヴィア |
— |
| パン |
セップのブリオッシュ |
セップの形・刻んだセップ練り込み。香りムンムン |
— |
| 前菜 |
舌平目のスチームクッキング・ヴェルヴェーヌの香り |
初夏の香草に包む。3枚におろし細切り、ヴェルヴェーヌを巻きヴァプール。ホウレンソウ+オリーブオイルのソース、ビーツの赤ゼリー、イカ・アワビ・ホタテ、ナスタチウムにレモンジュレ、極薄チュイル |
🍷 サンセール シャトー・デュ・ノゼイ 2012(白) |
| スープ |
あかやま海老のビスクと燕の巣 |
殻つきのままミキサーにかけた濃厚ビスク、プルンプルンの燕の巣 |
— |
| 魚料理 |
太刀魚のシンフォニー・かぼちゃのピューレ |
クネル厚塗り、シーアスパラ(湯がいて塩抜き)、ハナコ、食べられるバラの花。ピューレにオリーブ油 |
🍷 サンセール 2012(白) |
| メイン |
熊本産牛フィレ肉のグリル |
有機栽培の胡麻で包み香ばしく焼く。灰色でねっとりした胡麻ソース+正統的な赤ワインソース、熊本産茄子添え |
🍷 コート・ド・ボーヌ 2011(赤) |
| デザート① |
グレープフルーツとカンパリのソルベ |
柔らかいハイビスカスのジュレとともに。シロップのように柔らかい |
— |
| デザート② |
コーヒーとコニャック |
コニャックのパルフェ、炒ったヘーゼルナッツ、ブルーマウンテン・コーヒー風味の軽いクリーム、極薄キャラメルシート5枚。コニャック香のクリームコーヒー添え |
— |
| 小菓子 |
生キャラメル(数種から選択) |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**太刀魚/舌平目 × サンセール 2012(白)**
- 料理を食べてサンセールを一口含むと、ワインが単独より美味しく感じられた
- 同席の荒木氏・広瀬氏と「オリーブオイルの味わいがワインを増幅させている」「シーアスパラのミネラル感が引き立てている」と推論
- 内田氏命名「ハイパーマリアージュ」——100回に3〜4回現れる、ワインがさらに美味しくなる現象。生涯のテーマとして克明に記録したい
- 鳥居支配人は白をシャルドネにするか最後まで迷ったが、サンセールで正解と一同同意
**熊本産牛フィレ × コート・ド・ボーヌ 2011(赤)**
- シェフソムリエ山田氏:「肉質がソフトで赤ワインソースも洗練されているのでブルゴーニュがぴったり」
- 牛には正統的な赤ワインソースが良い
内田氏のコメント
- 客360名にスタッフ150名体制。皆ポケットに「あんちょこ」を忍ばせ質問に明確に答える。「わかりません」と言わない努力が素晴らしい
- メイン時に津軽三味線ユニット「我人(おらんど)」の生演奏。レット・イット・ビー、パイプライン(テケテケのグリッサウンド)、津軽じょんがら節の早弾きに感銘
- デザートはホテル・ブリストルの世界チャンピオン、ローラン・ジャナン氏が大画面で説明。コーヒー+コニャックは仏の歴史の再構築
- 宴会マネジャー唐川氏のオレンジの皮むき実演も見事
- 360名でも2時間半で流れ解散する統率力に敬意
- 鳥居支配人は銀座東急の新人時代から、福田総料理長はロイヤルパークでの賞味会で初対面(互いに料理の低レベルに憤慨し意気投合)という長い縁。地下の「シェフズルーム」に15年間100回近く世話になった
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
ハウスシャンパン |
ルイ・ニケージ(シャルドネ40%・ピノ・ノワール30%・ピノ・ムニエ30%)。新しいボトルを目の前で開栓 |
🥂 ルイ・ニケージ |
| スープ |
冷たいメロンのスープ |
赤玉の完熟メロン、レモン搾り汁・胡椒。メロンを生ハムで巻いたブロック2つ。甘いスープと塩気の生ハムの相性抜群(メロンと生ハムの進化形) |
— |
| 前菜 |
甘エビ・生ウニのハーモニー |
トウモロコシのペーストを敷き、透明なトマトのジュレをかける。夏のスペシャリテ格。心地よい酸味 |
🍷 2013 モン・プチ・ピトン(ラングドック/マカブ・白) |
| メイン |
岩中豚の自家製ソーセージのシュークルート |
滑らかで辛くない洋からし、鋭い酸味の酢キャベツ。ジェニファーベリー(ネズの実=ジンの原料)入り |
🍷 2013 モン・プチ・ピトン(白) |
| デザート |
白桃のコンポートとカンパリ風味のかき氷 |
バニラアイスクリーム添え。薄めずカンパリ味がしっかり |
— |
ペアリングの要点
✦**甘エビ・生ウニ × 2013 モン・プチ・ピトン(白)**
- ソムリエの説明:「須藤さんの料理は重厚さを感じさせるので、ブラン・ド・ブランより深みのあるシャンパンの方が違和感が少ない」(シャンパン選定の弁)
- 夏らしい冷たく爽やかな料理と、爽やかさを増幅させる白ワインの組み合わせは夏でしか味わえない特別なマリアージュ
**白ワイン × 正反対の酸味2皿**
- やさしい酸味のトマトジュレの前菜と、鋭い酸味のシュークルートの両方に合わせて好マリアージュ
- 特にシュークルートと合わせると、キャベツの強い酸味のせいかワインがより軽やかに感じられた
内田氏のコメント
- 中世の思想(肉は体を温める/果物は体を冷やす、食べ合わせると相殺されニュートラルになる)を思い出した
- 甘エビ・生ウニのジュレかけは、かつての三ツ星レ・クレイエールのスペシャリテ「軽やかに調理した魚介のジュレかけ」に勝るとも劣らない
- 須藤さんの料理は「直球ストレート」で味のバランスが素晴らしく安心感がある。正月に食べた「ヒグマのテリーヌ」も最高だった
- 70歳になっても趣味の前では純粋な気持ちを忘れない「永遠の少年」でありたい
- 本物志向の店に客が集中するのは当然。帰りにはほぼ満席に
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
シャンパン |
ボランジェ・スペシャル・キュヴェ。黒ブドウ主体でバランス良好、数回お代わり |
🥂 ボランジェ・スペシャル・キュヴェ |
| アミューズ① |
モルタデッラサンド・ピスタチオ風味(松本シェフ) |
— |
— |
| アミューズ② |
アオリイカとチョリソをケークサレに乗せて(飯塚シェフ) |
— |
— |
| アミューズ③ |
ポワローのパートフィロ包み・トリュフ風味(岡本シェフ) |
— |
— |
| アミューズ④ |
活き黒アワビの柔らか煮(川端シェフ) |
3時間火入れ・2日熟成、冷製肝のソース。小泉元首相が「肝のソースが生臭くない」と感動した一品。食前にシャンパンで口を洗うと味に集中できた |
🥂 ボランジェ |
| 前菜① |
フランス産リュバーブとフォワグラのガトー仕立て(松本シェフ) |
夏の菜園サラダとともに。フォワグラのテリーヌ。産地ストラスブールが近く相性良好 |
🍷 アルザス ピノ・ブラン(白) |
| 前菜② |
オマールブルトンをヴァニラ風味で(飯塚シェフ) |
ハーブの香、マンゴー添え。ブルターニュ産オマール(キロ8千円)。オマール×ヴァニラは数世紀前の文献にあるマリアージュ |
🍷 ヴーヴレ・セック 2011 ヴァンサン・カレーム(ロワール/シュナンブラン・白) |
| 魚料理 |
真鯛のパイ包み焼き・シャンパーニュとエシャロットのソース(川端シェフ) |
ソースにシャンパンを数本使用。当初シャブリを検討したがシャンパンに合わせると決定 |
🥂 ドゥーツ・ブリュット・クラシック |
| メイン |
北海道産キジバトのロースト・赤ワインソース(岡本シェフ) |
北海道生まれの岡本シェフが使いたかった食材 |
🍷 余市登りパストゥグレイン 2012 ドメーヌ・タカヒコ・ソガ(ピノ・ノワール60%・ツバイゲルト40%・赤) |
| デザート |
新潟産白桃のマリネ(飯塚シェフ) |
桃のジュレとクリーム、赤紫蘇のソルベ添え。桃は浸透圧で味付け、赤紫蘇は塩もみしてソルベに |
— |
| 〆 |
小菓子・コーヒー |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**オマールブルトン × ヴーヴレ・セック 2011**
- オマールのヴァニラ風味というマリアージュは数世紀前から文献にある。桃・マンゴー・ヴァニラの風味のヴーヴレとの相性も素晴らしい
**真鯛のパイ包み × ドゥーツ・ブリュット・クラシック**
- ソースにシャンパンを数本使用、シャンパンを合わせて大満足。川端シェフは試行錯誤の末シャブリでなくシャンパンに決定
**北海道産キジバト × 余市登りパストゥグレイン 2012**
- 岡本シェフのこだわりで赤ワインも北海道産。よくマリアージュし、日本の赤ワインへの否定的な考えを改めたいと実感
内田氏のコメント
- 4シェフは皆トロワグロ等での修業歴を持つ実力派。組織はフランス料理の発展・継承を目的に2年前発足、本部は本郷のルヴェソンベール東京
- 昔の「クラブ・デ・トラント(33)」のパスポート企画(30店スタンプでカップル・ディナー招待)の思い出を回想。自身は4度達成しサービス中止に至った
- 応援団としてレカン・宇佐美シニアソムリエ、乃木坂フー・将シェフソムリエ、会長レカン高良シェフ、副会長ナベノイズム渡辺シェフらオールスターが参加
- ソーモン・オゼイユはテフロンのフライパン開発で生まれた料理(油・バターなしで表裏1秒ずつ)など、料理道具の進化が新料理を生む話を岡本シェフと共有
- 現代の先端シェフたちの仲の良さは素晴らしく、性格も仲も良いシェフによるイベントは必ず成功すると確信
- 同テーブルは中尾アルミ社長夫人、マンジュトゥー社長・堀田大氏、東京会館調理部部長・大野光氏。東京会館の名料理長・田中徳三郎とソール・ボンファムの薀蓄も
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
シャンパン |
アヤラ・ブリュット・ナチュレでのどを潤す |
🥂 アヤラ・ブリュット・ナチュレ |
| 付け出し |
桃原豆腐 |
桃とスモモを長芋のすり身で固め、ジュンサイ入りのジュレをかける。さわやか |
水出しのお茶のコース |
| お造り |
ヒラマサの刺身・新ショウガの薄葛掛け |
— |
大葉の水だし煎茶 |
| 揚げ物 |
千葉産トウモロコシと大分産ジャコのかき揚げ天ぷら |
塩を振り良い香り |
玉露の水出し茶(すがすがしい苦みと塩味が好相性) |
| 椀① |
鱧の澄まし椀とごはん一文字 |
目の前で骨切りした鱧 |
徳島県産の醗酵番茶 |
| 焼き物 |
和歌山産若鮎の塩焼きとイチジクの白和え |
鮎にカボスを数滴 |
醗酵番茶 |
| メイン |
近江牛とツルムラサキのお椀 |
御飯は北海道「七つ星」、やや硬め。香の物(梅干しも酸っぱすぎず加減良し) |
— |
| 〆 |
鯛味噌の茶漬け |
厚切りの鯛を利久味噌漬けに、ホロっとほぐれる |
— |
| デザート |
白餡入りの山椒風味のきんとん/白餡入りのわらび粉ゼリー包み |
10種から選択(おまけで2個に)。抹茶椀とともに |
抹茶 |
ペアリングの要点
✦**日本茶のマリアージュ**
- 「茶寮」なのでお茶を大事にし、水出しのお茶(煎茶・玉露・醗酵番茶)をバイザグラスで料理に合わせるコース
- 玉露のすがすがしい苦みと、ほんのり塩味のかき揚げのマリアージュが特に好印象。日本茶で料理とマリアージュさせるのは内田氏も初めてで楽しい体験
- 夜のコースはシャンパン→白→赤の間に冷たいお茶を数種挟む構成
内田氏のコメント
- オーナーは世界的デザイナー・緒方慎一郎氏。敷地250坪の平屋一軒家で、建屋・食器・グラス・箸・木製スプーンまで自分の価値観で統一。夜は完全紹介制の迎賓館的存在で客の半分近くが外国人
- 担当はアピシウス・タテルヨシノにいた杉本博則氏(2005年『専門料理』6月号のインタビュー記事を持参)。コンシェルジュは5か国語を話すクロード・芹沢氏
- 幅1m・長さ6mの青森ヒバの巨木テーブルで、客のそばで鱧の骨切りを実演(シャリシャリの音も美味しさのうち)。内装の撮影は不可
- 平成9年オープンながら古民家を思わせるしつらえ。簾・障子・かまど・湿り箸など計算された設え
- 上品な客は「新鮮ね!」などと叫ばず穏やかに楽しむ。一流店で「新鮮」は当たり前でわざわざ言わなくてよい
- 紹介で行く店がすべて素晴らしく、日本のレベルのすごさを改めて感じた
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| アミューズ |
トマトときゅうりの冷たいポタージュ |
ザラザラ感を残しどろりと、オリーブオイルの風味 |
🥂 シャンパン |
| 前菜 |
夏野菜のマリネ・オリーブオイルのムースリーヌ |
オリーブソルトの味わい、すべて味のある野菜 |
🍷 2013 サンセール(有機・ソーヴィニヨン・ブラン/白) |
| 魚料理 |
アコウダイと茄子のヴァリエーション |
茄子をチュイル・賽の目・ソテーと複数調理。レモン汁で煮詰めた茄子がさわやか |
🍷 2013 サンセール |
| メイン |
根菜とプルピエ・牛頬肉のブレゼ |
ニンジン・ダイコン等の有機根菜、赤紫蘇ヴィネガー、ビーツ。プルピエ(すべりヒユ)は酸味と粘り |
🍷 2013 サンセール |
| デザート |
イチジクのコンポート・ラヴェンダーのジュレ |
イチジクは柔らかく、下にアーモンド風味の焼き菓子 |
— |
| 〆 |
エスプレッソ(シングル) |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**野菜中心コース × 2013 有機サンセール(ソーヴィニヨン・ブラン)**
- シャンパンを飲み終え、野菜中心のコースに好きなソーヴィニヨン・ブランを合わせた
- やや冷たい冷え方が好み通り。「真夏に冷えた白は最高に感動」
内田氏のコメント
- ひらまつ出身・池田シェフの店。子供のころ夏を過ごした極楽寺界隈の散歩とセットの恒例の鎌倉コース
- 「畑のコース」は野菜の力強さを再構築し豊かな畑に焦点を当てた構成。野菜はすべて静岡産有機野菜
- 茄子一つにも食感の違う複数の調理法があることに感心
- プルピエ(すべりヒユ)は日本ではまだ珍しい野菜で、酸味と粘り気が面白い
- 毎年夏に一度の鎌倉散歩コースを、大きなリフレッシュ感とともに今年も終えた
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| メイン |
すき焼きランチ |
オーストラリア産牛120g、味噌汁に卵2個、なぜかカレーも付いて1080円 |
— |
内田氏のコメント
- 前回はしゃぶしゃぶ、今回はすき焼き。しゃぶしゃぶも同価格で満足の味わい
- ドリンク飲み放題・6種類アイスクリーム食べ放題を付けても数百円高くなるだけの驚異的な安さ
- 経営の合理化でここまで安く提供できるものかと感心
- 「日本は質も価格も安全も、本当に努力している」と改めて思った
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| アミューズ |
スワン形のグジェール(スクランブルエッグ入り)/炙りマグロを乗せたスプーンのラタトゥイユ |
空き腹に楽しいおつまみ2種 |
🥂 ペリエ・ジュエ・グラン・ブリュット |
| パン |
グリーンピースを練りこんだ自家製パン |
オーナー渡辺氏は横浜でパン屋も営む |
— |
| 前菜 |
モロヘイヤのポタージュ・フォワグラのパウダー・5度で火を入れた赤海老 |
フォワグラのパウダーが口中で溶けとろみに。海老は生のようなプリプリ感。スープの量がもう少しほしかった |
🍷 2014 コルプス(スロバキア/リースリング+ロータフェルトリナー混合・白) |
| 魚料理 |
サワラのポワレ・ウニ・アボカド・青海苔とホウレンソウのフラン添え・ビーツのソース |
火の入ったウニ、フランの青海苔の風味がさわやか |
🍷 2014 コルプス |
| メイン |
仔牛のロースト・キノコのデュクセル入りポテトピューレ・横浜野菜添え |
黒く炭になった塩をナイフで塗って |
🍷 2014 コルプス |
| デザート |
フルートグラスのオレンジとマンゴーのコンポート |
4層:コンポート/スイカとクランベリーのグラニテ/赤紫蘇のジュレ/ダージリンのムース。パンプリン添え |
— |
| デザート② |
ブラッドオレンジジュースに綿あめ・砂糖をまぶしたカシューナッツ添え |
綿あめが「パリの街頭的」 |
— |
ペアリングの要点
✦**コース × 2014 コルプス(スロバキアの白)**
- 夏は断然冷えた白ワインが好みで所望。リースリングとロータフェルトリナー混合の黄色味がかった濃厚な白
- 魚料理ともメインの仔牛とも「白ワインは負けないで良いマリアージュ」
内田氏のコメント
- たまプラーザに8年ぶりに降り立ち、街の進化に驚いた
- 13〜14年前の初訪問時、フルートグラスのキノコのスープが途中から熱→冷へ変わった演出に驚き、以来年一回通っている
- 世界には様々な味わいのワインがあり、機会ごとに新しい銘柄をソムリエに教わり少しずつ知識を増やすのが趣味のベストと考える(「気軽なアマチュアが向いている」)
- 開店当初の女性スタッフがパリに永住、日本人星付きシェフの店で重要なアシスタントとして働いている。渡辺氏は9月の夏休みに渡仏し最新フレンチを確かめるとのこと
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| アミューズ① |
ウニとニンジンのムースのタルト・エルダーフラワーのピクルス添え |
質は高いが小さすぎると感じた |
🥂 ジャン・テルマン(黒ブドウ比率多) |
| アミューズ② |
カルダモン風味のトウモロコシのスープ |
割れた卵そっくりの容器に |
🥂 ジャン・テルマン |
| アミューズ③ |
蒸したジャガイモ・ロイロム(鱒の卵)添え・スモークしたクリーム |
— |
🥂 ジャン・テルマン |
| 前菜 |
アップル・ヴィネガーでマリネしたビーツを纏ったサーモン・サワークリームと香草(ディル)ソース |
グースベリー添え。サーモンとディルの優れたマリアージュ、夏らしい爽やか |
🍷 2013 エルステ・ノイエ(伊・ソーヴィニヨン・ブラン/白) |
| パン |
パン・ド・カンパーニュ |
エスキス仕様、やや酸味強。ヨーグルト入り/ソテーオニオン入りの2種バター |
— |
| スペシャリテ |
マッシュルームと半熟卵 |
ソテー+生スライス+塩分3%のマッシュルームソース。原点はデンマーク料理 |
🍷 2013 エルステ・ノイエ |
| メイン |
オーストラリア産仔羊背肉のロースト・茄子のクリーム添え・ソースチョリソー |
大きなブロック。チョリソソースは辛みなくパプリカ風味 |
🍷 2013 エルステ・ノイエ |
| デザート① |
ラヴェンダー・チェリー |
白い円盤の下に紫のラヴェンダームースと大粒の佐藤錦 |
— |
| デザート② |
エイブルスキーパー |
デンマーク地方菓子。中がフワフワの甘いカスタード味のフォカッチャ風 |
— |
| 〆 |
エスプレッソ・小菓子(栗の蜂蜜風味フィナンシェ) |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**コース × 2013 エルステ・ノイエ(ソーヴィニヨン・ブラン)**
- 前菜からメインまで通したく所望。濃い黄色で「丸ごとグレープフルーツそのもの」の爽やかさ
- 仔羊に赤ワインだと料理が重くなるが、果実味たっぷりの冷たい白だと爽やかさを増幅。夏はこちらが食も進み好み
内田氏のコメント
- アミューズは一品一品出す割にどれも小さすぎ、迫力が感じられないと指摘
- スペシャリテ「マッシュルームと半熟卵」はその名に値する美味しさ。ポーチドエッグの持ち味を100%発揮
- 北欧系フレンチの話題からノーマのレネシェフへ。来日時に出した日本食材アレンジ(豆腐・味噌・醤油)に「日本の水準に達していなかった」と率直にがっかり
- 隣席女性二人の会話マナーに苦言(上席でも相手に合わせたペース配分が食事の基本)
- 「今、日本のレストランは史上最高の質」と感じ、初訪問店のレポートを書き残すことに意義を感じる
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 前菜 |
ヒヨコマメの冷たいスープ |
— |
— |
| メイン |
岩手県産清流若鶏の腿とレバーのバロティーヌ・セロリとヴィネグレットソース・サラダ添え |
クラシックメニュー |
— |
| パン |
干しブドウ入り・ミルクパン・胡桃入り |
一階で焼きたてを巡回配布 |
— |
| デザート |
キャラメル風味のかき氷 |
一階のカジュアルなイタリアン&カフェにて |
— |
内田氏のコメント
- ジョエルさんの愛弟子・佐藤竜也シェフの店。ボキューズ→ジョエル・ブリュアン直伝の古典料理(スズキのパイ包み、オマールのグラタン等)が事前予約で味わえる
- リーズナブルで美味しく、すぐ満員になる人気店。ジビエ料理も素晴らしい
- 帰りに佐藤シェフへ著書「マリアージュⅣ」を渡した
- 食後はサントリー美術館のエミール・ガレ展へ。この1週間で4つの展示会(ギリシャ展、ポンピドゥーセンター所蔵展、大妖怪展、ガレ展)を巡り、いずれも内容は素晴らしいがお土産コーナーの商品に魅力がなく買わず帰った点を惜しんだ
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| アミューズ |
ブロッコリーのピューレ・ジュンサイ添え・ボタン海老と赤海老の頭のジュレをかけて |
夏らしく爽やか、海老のジュレの香りが素晴らしい |
🥂 ポメリー |
| 前菜 |
サーモンのミキュイ・白ワインソース・マッシュポテト添え・ナシとビーツのソース |
クラシカル |
🍷 ラングドックのソーヴィニヨン(白) |
| 魚料理 |
北海道産鯛のポワレ・煮詰めたベルモットソース・キャベツ・トマト・タイム |
シェ・イノで食べた懐かしい味、トロワグロ系の魚料理 |
🍷 ラングドックのソーヴィニヨン |
| メイン |
北海道のホエー豚のソテー・ブイヨンとヴィネガー、エシャロットのソース |
ヒレをソテー、脂身はカリカリに炒めて添え(特に美味) |
— |
| プレデザート |
ミルクコーヒーのジュレ |
チコリの根を炒めて淹れたコーヒーもどき |
— |
| デザート |
ワゴンより5種(パイナップルのコンポート八角風味、モンブラン、プリン、ディプロマート、美瑛産牛乳のアイス) |
固く仕上げた本格プリンが美味。クラシカルなワゴンデザートに感謝 |
— |
内田氏のコメント
- 入口で坂井宏氏(ル・マエストロ以来20年以上の付き合いのサービス超ベテラン)が迎えてくれた
- サービスマン不足の話題。東京五輪を目指すホテルラッシュでサービス人材がホテルに取られ、一方で若手料理人が短期で続出し過当競争の時代に
- ワゴンデザートの形式に「本当にワクワクする」。ケーキに囲まれると誰もが子供に帰る
- 井上旭シェフは日本のフレンチ界に一大山脈を築いた偉大な存在(「今は酒とゴルフ過多のようですが」)
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| アミューズ |
ガスパチョ |
正統的な味わい |
🥂 ドゥーツ・ブリュット・クラシック |
| 前菜① |
自家製スモークサーモン・季節野菜のマリネ添え |
シェフ自ら4日かけスモーク。塩味軽く絶妙。蕪・蓮根・タマネギのマリネも非凡 |
🥂 ドゥーツ |
| 前菜② |
ジャンボン・ペルシェ/パテ・ド・カンパーニュ(半分ずつ) |
ディジョンの二つ星ジャン・ピエール・ビューのスペシャリテ。再現力が半端でない |
🍷 ラシーヌ(コート・ド・プロヴァンス/ロゼ・セニエ法・サンソー50%/グルナッシュ30%/シラー20%) |
| 魚料理 |
和歌山県紀ノ川の鮎のポワレ・エルプ・ド・プロヴァンス・バター添え |
タイム・ローズマリー風味。内臓・頭尾を除いた開きで提供。茄子のペースト(貧乏人のキャヴィア)添え |
🍷 ラシーヌ(ロゼ) |
| メイン |
ハンガリー産鴨のロースト・赤ワインマスタードソース |
フィレは分厚いが柔らか |
🍷 ラシーヌ(ロゼ) |
| デザート |
桃のコンポート・バニラアイスクリーム添え |
小ぶりながら美味 |
— |
| デザート② |
ヌガーグラッセ・マンゴーのソルベ・フランボワズソース |
アーモンドとブドウ入り |
— |
| 〆 |
エスプレッソ・小さなメレンゲ |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**コース × ラシーヌ(プロヴァンスのロゼ)**
- プロヴァンス料理系に合わせた淡いピンクのロゼ。繊細で苦みのない好みの味わい
- 「夏は暑いのでワインは一段軽やかなほうが料理に合う」と実践。赤ワインの重たいソースの鴨もロゼで良いマリアージュ
内田氏のコメント
- 川端清生シェフ(1962年生)はマルク・ヴェーラ、ジャン・ピエール・ビュー、ロアジス、ジョルジュ・ブラン等で修業。ミラコスタ料理長等を経て2014年開業
- 「両方半分ずつ」の願いに即「もちろんです」と応える姿勢に、客の願いを大事にする店と感心
- パテ2種はジャン・ピエール・ビュー(別名パテの王様)のスペシャリテで、本家の味そのもの
- 「皆、基本を押さえてさらに一味美味しい。さすがカワバタシェフ」
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| アミューズ① |
クレーム・ド・フォワグラ・黄金のパッションフルーツソース |
お猪口に。真岡産「黄金」種パッションの甘酸っぱさと合わせて |
🥂 アンリ・ド・ヴェルレーヌ(ランソン傘下・黒ブドウ比率高) |
| アミューズ② |
グリーンピースのクロケット |
益子焼に枝豆の鞘を敷いて。豆の味わい良好 |
— |
| パン |
パン・ド・セーグル・パン・オレ・パン・ド・カンパーニュ |
自店焼成、宇都宮駅前でも販売 |
— |
| 前菜① |
畑市場の緑茄子と根室産梅雨イワシのルーロー・大葉のアイスクリーム添え |
餌のプランクトン豊富で身が豊か。ヨーグルトソースを流れに見立て、食用ホオズキ散らし |
— |
| 前菜② |
那須烏山産小松菜のフラン・モンサンミシェルのムール貝・モロヘイヤのナージュ |
フヌイユ(ウイキョウ)の花。ムール貝の塩味がアクセント。冷たく爽やか |
🍷 2013 ブルゴーニュ・アリゴテ(ドメーヌ・ラモネ/白) |
| 前菜③ |
鰻とフォワグラのポワレ・小山産赤米とキクラゲのリゾット・軽いエスプレッソの香り |
ポートワインを煮詰めエスプレッソで苦みを加え鰻と好相性。日光湯葉のフリット。赤米はお赤飯の色 |
🍷 2013 アリゴテ |
| 魚料理 |
アマダイの鱗を立てたポワレ・花ズッキーニに日光産山女魚をファルス・ソースブイヤベース・ルイユ添え |
700g程度の小ぶりが鱗向き。茂木産柚子胡椒入りソース、サフランのエスプーマ |
— |
| メイン |
栃木産牛ロース肉のロティ・季節の野菜添え・ポレンタのムース |
小タマネギが噛むと甘いジュース(漬け込みなし自然の水分)、フェアリーテール種の茄子はトロトロ |
— |
| デザート① |
スイカのスープ・ゴーヤのグラニテ添え |
甘いスイカを苦味で。横から見るとスイカの切り身の色 |
— |
| デザート② |
エキゾチックフルーツのデクリネゾン・キャラメル・ココナツのアイスクリーム |
マンゴーとパッションをソース・ムース・フレッシュ・アイスで。苦味あるキャラメル |
— |
| 〆 |
エスプレッソ(シングル)・小菓子5種 |
蜂蜜風味マカロン、メレンゲにチョコミント、レモンケーキ+グレープフルーツ、シャペルのスペシャリテのアーモンド砂糖まぶし、アンズのジュレ |
— |
ペアリングの要点
✦**コース × 2013 ブルゴーニュ・アリゴテ(ドメーヌ・ラモネ)**
- ドメーヌ・ラモネはアラン・シャペルが絶賛した作り手。「昔からの関係性が今でもつながっている」嬉しさ
- 濃厚な鰻とフォワグラの料理にも「変な味わいにならず」マリアージュ。ソムリエのロゼ提案を断りアリゴテで通した
内田氏のコメント
- 年に一度の遠出。上野から鈍行1時間40分、車中で長編小説を読むのも楽しみ
- オーナー音羽和紀氏は内田氏と同い年、アラン・シャペルの日本人一番弟子。当日はマルタ出張中(ルレ・シャトー日本初大会の打合せ、出張40日間)。コースは長男・元シェフのオリジナル
- 過去の元シェフの独創的アミューズ(鮎を生チョコ状に固めキュウリと合わせた一品)を回想。「こういう独創的料理に出会いたいから高級レストランに行く」
- 小菓子のアーモンド砂糖まぶしはシャペルゆかり。ミヨネー宿泊時に枕元に大量に置かれたサービスが今も忘れられない(油がにじむため作り置きできず都度製造)
- 10年通うが「これは何が狙い?」とぼやけた料理に出会ったことがなく、素晴らしい質を維持
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
2008 ブリュット・ミレジム・セルジュ・マチュー |
ピノ・ノワール100%、自社ブドウ100%。「死ぬまでに飲みたい30のシャンパン」 |
🥂 |
| お口はじめ |
鮎のパテ・きゅうり添え・スイカのソース |
内臓も骨もミキサーに。鮎×きゅうりの定番、スイカの甘いソースが好相性 |
🥂 セルジュ・マチュー |
| パン |
自家製パン(酸味・もちもち) |
クラシックスタイルの木型で成形したバター。内田氏は4個お代わり |
— |
| 前菜 |
夏野菜のナージュ・黒トリフ風味 |
アーティチョークのエキスのソース、刻みトリフがアクセント |
🥂 キュヴェ No.8 インフィニット・エイト(8℃以下でリボンが赤変、2009ベース・ドサージュ8g) |
| メイン |
スペイン産プーレ・ジョーヌ(黄色い鶏)・エクレヴィス(ザリガニ)とキノコ添え・鶏のジュのシュプレームソース |
トウモロコシ飼育の黄色い身。立派なザリガニ |
🥂 アンドレ・クルエ 2008 ミレジム・ブリュット/フィリポナ 2008 ブラン・ド・ノワール |
| デザート |
プラムのタルト仕立て・ヨーグルトソルベ添え・黒オリーブソース |
プラムは白ワインでコンポート、カスタードと蜂蜜風味。フイユタージュも美味 |
🥂 2005 シュプリム・レゼルヴ・セック・フィリポナ(ドサージュ30g・甘口) |
| 〆 |
エスプレッソ(シングル)・小菓子5種 |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**岩牡蠣 × ベレッシュのブラン・ド・ブラン**
- 甲殻類・貝とシャルドネは定番中の定番。貝殻の石灰質とシャルドネのミネラル感の相性を想像して楽しむ
- このブラン・ド・ブランは「サロンとの比較を挑みたくなる」稀有な味わい。「市場にあれば何本でも買いたい」
**シャンパンの蘊蓄**
- アンドレ・クルエはナポレオン軍カラーのブルーのラベル。ボランジェとのラベル論争のエピソード。スウェーデン国王のお気に入り
- フィリポナはロドラントのハウスシャンパン。単独畑所有からのシャンパンづくりはフィリポナとクリュッグの二社のみ
内田氏のコメント
- 2008年8月4日開店にちなみ2008年(10年に一度の偉大な年)のシャンパンが多数登場
- 奥様(ロブション育ちのソムリエール)がタブレットで畑の写真等を見せながらこまめに解説する努力に頭が下がる
- 「単純明快が何より好き」。ソムリエの専門的説明よりアマチュアの素朴な思考を楽しむ
- シェフは1年前からどのシャンパンを選ぶか悩み抜いたとのこと。6種とも選び抜かれた素晴らしいシャンパン
- ワイン会・周年行事に一人で出席し会場で知人と出会う形式が、細かいことの嫌いな自分には一番気軽
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 突き出し |
タルトフランベ・黒オリーブ入りの甘くないマドレーヌ |
アルザス郷土料理 |
🥂 ドラモット・ブラン・ド・ブラン |
| アミューズ |
タラモサラダ・黒ビールのムース・枝豆添え・チーズ風味のグリッシーニ |
ビール好きのアルザスを意識 |
🥂 ドラモット |
| 前菜 |
鴨のフォワグラのテリーヌとトウモロコシのガレット・ミルフィーユ仕立て・イチジクのコンフィ添え |
本店はガチョウのフォワグラの本家。味のポイントがぶれず素晴らしい |
— |
| 魚料理 |
太刀魚のムニエル・野菜のエスカベーシュ風・コリアンダーの香り |
千切りニンジン・インゲンをエスカベーシュ風味に。バターリッチ |
— |
| メイン |
甲州鶏とオマール海老のルーロー・夏野菜のラザニア添え・甲殻類とトマトのエミュルション(泡) |
パリのタイユヴァン「オマールのソーシソン」を想起 |
— |
| デザート |
ワゴンより7種(クグロフ、ババ、プラリネのプチシュー、ライチと桃のケーキ、赤ワインのジュレ、胡桃風味パウンド、カヌレ) |
デザートワゴンは7〜8月限定サービス |
— |
| 〆 |
エスプレッソ(シングル) |
— |
— |
内田氏のコメント
- 8月26日の一夜限り「アルザス料理の夕べ」(10名参加)の下見も兼ねた訪問。著書「マリアージュⅣ」を預けに来た
- 元ジョージアン・クラブの豪華な空間。「ホーンテッドマンションの大広間に似ている」「日本の財産として大事にしてほしい」
- ガチョウのフォワグラのテリーヌは本店からレシピ秘密のため完成品を毎週空輸。「美食家はいつか一度は食べるべき」
- ドラモットはひらまつグループ全体のハウスシャンパンで、ひらまつはドラモット最大の得意先
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 前菜 |
トウモロコシの冷たいスープ・オマールのジュレ添え |
ヴルーテのようにドロッと、ムッシュ好みのカレー風味のオイル数滴、マイクロ野菜 |
🥂 ミッシェル・アルノー(黒ブドウ100%) |
| パン |
バゲット・ブドウパン・大きなグジェール |
グジェールは厨房で焼成、フワフワ |
— |
| メイン |
オマールエビの温かいテリーヌ「メドレー」・ソース・コラリーヌ(海老のミソのソース) |
ボリーのスペシャリテ、月1回しか出ない。マッシュポテト添え。大きさをケチらず |
— |
| デザート |
ワゴンより4種(シャンパンのムースと桃のコンポートのケーキ、ガトー・オペラ、イル・フロッタント、ミルクのアイス) |
ガトー・オペラは原点通り7層。イル・フロッタントはリヨンの郷土料理が原点 |
— |
| 〆 |
小菓子(ギモーヴ、アーモンドの砂糖まぶし) |
— |
— |
内田氏のコメント
- 糖尿病の定期健診で数値がやや改善し、安心して帰りに立ち寄った
- ジャック・ボリー氏はラ・ベル・エポック、ロオジェを日本代表の店に育てた実力者。「日本におけるフレンチの人間国宝のような大事な存在」
- 店内の記念写真にボキューズ、ジャン・トロワグロ、アラン・シャペルらが写る記念碑的な一枚
- スペシャリテのオマールの温かいテリーヌに「偶然とはいえ本当に来てよかった」。9月8日帰国後、古典料理の打合せを予定
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| スパークリング |
クレマン・ダルザス・ドップ・オ・ムーラー |
ピノ・ノワール100%、クレマンとは思えない厚み |
🥂 |
| スペシャリテ |
パテ・アンクルート |
毎日焼成、2cm近い厚み。豚肉メインに鶏胸・レバー・ピスタチオ入り、ジュレも良好 |
— |
| スペシャリテ |
ブーダン・ノワール |
3日かけ製造、ガラス容器入り。豚の頭・耳・皮・血。煮リンゴとマッシュポテトと王道のマリアージュ |
🍷 アルザスのピノ・ノワール・フレデリック・モシェル/ゲヴュルツトラミネール |
| メイン |
スペッツェル・ジロール茸風味 |
目の前で作る短い生パスタ(すいとんの食感)、チーズ入り |
— |
| デザート |
ブリオッシュ・オウ・ビエール(ビール)・ビールのアイスクリーム添え |
アルザス三ツ星ビューライーゼル(アントニー・ウエスターマン)のスペシャリテ |
— |
| 〆 |
エスプレッソ+マール・ダルザス(40度)・角砂糖で調和 |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**ブーダン・ノワール × ゲヴュルツトラミネール**
- 黒いブーダンに赤(フレデリック・モシェル)だけでなく、ライチ香のほんのり甘いゲヴュルツが素晴らしいマリアージュ
- 「ブーダンまで味わいがはっきり」。マリアージュのウィン・ウィン。「合わせてみなくては分からない」のがワインの醍醐味
内田氏のコメント
- ひらまつ・オトワでサービスした高田憲氏が移った新店。オーナー大垣直己氏はオトワ系で宇都宮独立後、奥様の故郷・横浜に第二店を開店
- 「ヴェール」はヴェール・ラ・リュミエール(光に向かって)の「向かって」で「理想に向かって」の意
- スペシャリテのヴェッコフ(鶏一羽が入る4人前)は今回断念
- 最初の一杯(スパークリング)の質の高さが店の質を物語る、と重視
- 「お店の最も大切なことはクオリティの高さ」。開店したばかりだがクオリティは満足。集客の技術が今後の課題と成功を祈る
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| アミューズ |
スナック3品(トルテリーニのオリーブ揚げ/蒸しパンにバターとアンチョビ/「野菜の涙」=屑野菜の野菜スープ) |
各料理に必ず小カップのスープが付く構成 |
🥂 2006 カデルボスコ(スプマンテ・1杯5500円) |
| カルパッチョ |
瓜科のカルパッチョと砂の上の貝 |
瓜・ズッキーニ・バターナッツ・スイカを生で。別皿に海砂を敷き北寄貝と亀の手(鳥取砂丘のイメージ) |
— |
| ピアディーナ |
ウニとピアディーナ・じゃがいものローストのスープ |
露店の煎餅にウニと食用花、プランクトンのソース |
— |
| 魚拓 |
アジの魚拓・松の実のミルク添え |
アジにホタテのムースを詰め真っ黒に。野菜を炭状に |
— |
| パン |
サクランボ酵母のパン・グリッシーニ・全粒粉・ライ麦 |
ひまわり・松の実を練りこむ |
— |
| リゾット |
根セロリをコメに見立てたリゾット・ビーフコンソメ添え |
野菜をリゾット代わりにするアイデア |
— |
| パスタ |
アサリのパスタ・緑オリーブと緑トマトのスープ添え |
パスタを茹でてすりつぶしクリームっぽく。シチリアのグラッパをスプレー |
— |
| メイン |
焼き畑農業・焼きトウモロコシのスープ |
鳥取県産万葉牛、ワサビ風味のポレンタ、ポロネギのフライ、燻した藁。ポレンタは牛の味を寝ぼけさせると指摘 |
— |
| デザート① |
茄子の中の茄子 |
茄子形の容器に茄子のパンナコッタ・刻み茄子・茄子のソルベ |
— |
| デザート② |
セメントと土・イチゴとトマトのスープ |
土そっくりのクッキー、炭の野菜メレンゲ、海老芋のアイス、マスカルポーネ、スライストリフ |
— |
内田氏のコメント
- 徳吉洋二シェフ(38歳・鳥取出身、渡伊12年目)。厨房はイタリア人11名+計50名、客67名より多い応援体制
- 全品にデミカップのスープが付くコースは初めて。「素晴らしい企画」「堂々とした星付き職人」
- ホテルの飲み物の高さ(スプマンテ1杯5500円)、水の提供を断られた点、サービス人が多すぎてオーダーが重複した点に苦言(初日で連携不足)
- 「魚の神経締めはイタリア人にはできず、イタリアでは魚は2日で傷む。まだ魚の扱いは日本に及ばない」というシェフの言葉を記録
- 実際の徳吉シェフは穏やかな紳士で、おごらない良い性格と感じツーショットを依頼
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| アミューズ |
イベリコ豚の生ハム |
定評ある美味しさ |
🥂 ヴァルディ・ヴィエソ・ブリュット(チリ・シャルドネ+ピノ・ノワール、480円) |
| 前菜 |
久松農園の野菜のサラダ |
土浦の有機栽培、10種の野菜を生・浅漬け・ピクルス・茹でで |
— |
| スペシャリテ |
冷たいニンジンのスープ |
生ニンジンの軽やかさ、爽やか |
— |
| メイン |
短角牛のカルビのステーキ150g・ポテトフライとゴーヤ添え |
赤トウガラシソース・わさび・粗塩。北海道マチルダ種のポテトが繊細 |
🍷 ザ・スプリングス・ソーヴィニヨン・ブラン(NZ・白、580円) |
| 握り |
宮崎牛の握り2貫 |
濃口醤油でとろける生肉、本当に美味 |
— |
| チーズ |
大地のほっぺ(北海道のナチュラルチーズ) |
製造はニッタ(食品ベルトのトップ企業、日本初のチーズ・練乳の元祖) |
— |
| デザート |
愛媛みりんのパウンドケーキ・アイスクリーム添え・ビートのソース |
みりんを米のリキュールと捉えたケーキ。ほうじ茶(温)とともに |
— |
ペアリングの要点
✦**ステーキ × ソーヴィニヨン・ブラン**
- 夏は「マリアージュもへったくれもなく」肉でもソーヴィニヨン・ブランを取る癖がある
- 肉とのマリアージュ評価は難しいが、ポテトとの相性は良く双方の味わいが引き立った
内田氏のコメント
- 東急セルリアンの福田総料理長チームの高橋光彦氏の店。福田氏がかつての部下の店を訪ねるボスぶりに人柄を感じる
- カルビは良い肉だが、個人的には韓国焼肉やしゃぶしゃぶの方がより美味しく、年齢的に牛ステーキは3切れ程度で満足
- チーズ製造元ニッタの来歴(食品ベルトの膠用の木を育てた跡地で牧場・チーズ・練乳に挑戦、日本初)を興味深く聞いた
- 高橋氏は9月20日のミシェル・ロスタンと福田料理長のフェアに出席予定
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| お通し |
湯葉豆腐 |
軽いがねっとりした餅のような食感 |
🥂 グラン・ブリュット・ウルトラディション |
| 八寸 |
マツタケのおひたし・新ギンナン・茹で卵の軽いフライ・こはだ寿司・アワビの柔らか煮・茹でミニサツマイモ |
こはだは1時間前に漬け、淡い酸味 |
🥂 |
| 揚物 |
新サンマの中骨のフライ |
濃い味付け、骨ごとバリッと |
— |
| 椀 |
ノドグロとマツタケのお澄まし・菊の花びら |
輪島塗の漆器。器に指紋がつかぬよう霧吹き |
🍶 沢姫(栃木・純米大吟醸・冷) |
| お造り |
本アラのおつくり |
関西ではクエ。シンプルながら素晴らしい |
🍶 沢姫 |
| 焼物 |
太刀魚の塩焼き |
出汁と塩のシンプルさが活きる |
— |
| 椀 |
蕪のお椀 |
出汁で炊いた熱々の蕪のみ、極薄味。満腹の時点で出す計算 |
— |
| 〆 |
松茸と卵の雑炊 |
香の物(昆布の出汁煮・きゅうりの浅漬け)と交互に |
— |
| デザート |
手回しのかき氷(20世紀梨・大粒ピオーネ・甘くしたほうじ茶のシロップ) |
近所の氷屋の透明な氷で。上品なさっぱり味 |
— |
内田氏のコメント
- 小林雄二オーナー(吉兆出身)と数年ぶりの再会。今年3月に六本木から四谷三丁目に移転したばかりで、移転年はミシュランが厳しいと懸念
- 「出汁と塩しか使わない、料理は極力シンプル」の信念。アラの白子の極薄の昆布出汁、蕪のお椀の薄味に和食の神髄を感じた
- 器への強いこだわり(千鳥の器は18歳で買い夏の終わりだけ使用、輪島塗のお膳)。「和食には味だけでなく器という大敵が存在する」
- 一切宣伝せず常連の予約のみで新店のすべりだしを大事にする姿勢
- 久しぶりに本格和食を堪能し、招待者Hさんに大感謝
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| アミューズ |
5品(バターナッツのジュース、トウモロコシのフワフワのビスキィ、バイヨンヌ産生ハム・ラタトゥイユ、錦糸カボチャのサラダ、パテ・ド・カンパーニュ) |
武末氏担当。伝統料理が必ず入る |
🥂 ブルデール・ギャロワ(ブラン・ド・ノワール) |
| — |
2品目シャンパン |
— |
🥂 ティエリー・ブルモー(ブラン・ド・ブラン) |
| スープ |
イタリア産乾燥トリフと冬瓜のコンソメスープ |
ベースは輪島産七面鳥 |
— |
| 魚料理 |
スズキのチョリソー風味・枝豆のピストー |
ワイルドライスのリゾットを敷いて |
🥂 ルネ・コレット(レゼルヴ・ブリュット)/イヴ・ルファン(女性の作り手・完全有機) |
| メイン |
国産牛のテンダーロイン・ジャンボ椎茸を乗せて・真珠のようなジュ添え |
柔らかな熟成肉、トリフオイルが真珠のように点在。シャルトリューズ(野菜で肉を覆う修道院由来)の手法 |
🍷 ロベール・グロフィエ 2012 ジヴレ・シャンベルタン(赤) |
| チーズ |
フランス産熟成チーズ3種(バスク産含む、ロックフォール) |
ラヴェンダーの蜂蜜添え |
🍷 ジヴレ・シャンベルタン |
| デザート |
幸水(梨)とフロマージュ・ブランのムース・スパークリング・ロゼのソースと巨峰のソルベ |
飴細工のリング、ペクチンの透明シート。牧野主任のオリジナル |
🥂 ブルデール・ギャロワのロゼ(ピノ・ムニエ100%・アッサンブラージュ法) |
| 〆 |
ハーブティー(プチフールは持ち帰り) |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**メイン・チーズ × 2012 ジヴレ・シャンベルタン(ロベール・グロフィエ)**
- 若いので事前抜栓。角張ったところがなくソフトな肉と相性抜群
- チーズのロックフォール(人類最古のチーズ)との相性も文句なし
内田氏のコメント
- 普段は入れないバックヤードを案内され、厨房で福田総料理長と8名で記念撮影。記念写真が手書きメニューに組み入れられる
- 5種類のシャンパンが続々登場し「完全に酔いが回って」帰宅後も足が真っ赤と率直に記す
- 「肉を野菜で覆い隠すスタイルをシャルトリューズという」由来を福田シェフ自ら解説
- マスターソムリエ昇格の山田氏、マネジャー唐川氏、福田総料理長自らの指揮など「オールスター」のフレンドリーなサービスに恐縮
- 至福の2時間半。次回も松崎沙織氏が募集(まだ紹介していない方々中心の会の提案)
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| アペリティフ |
クレマン・ダルザスで割った桃/キイチゴのリキュール(ジャン・ポール・メッテ) |
待合室&着席後に。爽やか |
🥂 |
| アミューズ |
スムール(クスクス)を纏ったサーモンのフリット |
本店レシピ(本来はイル川の鯉)。極小クスクスで表面なめらか、千切りニンジンと好相性 |
— |
| 前菜 |
色々な部位の豚肉のテリーヌ「プレスコフ(テート・ド・フロマージュ)」タルタル風味のソース |
肩ロース・豚足・タン・耳の煮凝り。ゼラチン無添加で固まるアルザス郷土料理 |
🍷 ワインバッハ 2010 リースリング・シュロスブルグ・キュヴェ・サン・カトリーヌ(白) |
| 魚料理 |
シュークルート・ポワソン・ソース・ヴァンブラン |
ソーセージの代わりにウナギ・スズキ・赤海老。シルバネールのワインのソース。酸味は優しめ(やや優しすぎか) |
🍷 ワインバッハ・リースリング |
| メイン |
岩手産ホロホロ鳥胸肉のストラスブール風・ポルト酒ソース |
キエフ風カツレツに似た衣、胸肉の間に薄くフォワグラ(ストラスブール=フォワグラの産地) |
🍷 フランソワ・カリヨン 2010 サントーバン・プルミエ・クリュ・レ・ピータンジェレ(ピノ・ノワール/赤) |
| デザート① |
ミラベル(西洋スモモ)のアイスクリームとコンポート |
— |
🍷 トリンバッハ 2007 ゲヴュルツトラミネール・ヴァンダンジュ・タルディヴ(遅摘み・甘口) |
| デザート② |
フランス産桃とピスタチオの甘いタルト・モミの木のリキュールのアイスクリーム添え |
リルのスペシャリテの別バージョン。モミの木のリキュール(30度・森の香り) |
— |
| 〆 |
エスプレッソ(シングル)・小菓子(干しブドウ入りクグロフを目の前で切り分け) |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**コース前半 × ワインバッハ 2010 リースリング**
- 名門ワインバッハは完熟を目指し収穫時期が遅め。華やかで厚みと清涼感のある味わい
- メイン(ホロホロ鳥カツレツ)にはサントーバンのピノ・ノワールが良いマリアージュ
内田氏のコメント
- 本店所在地にちなんだアルザス料理フェア。9名の大人数でも同じ趣味の仲間との一夜は話題も弾み楽しかった
- 「何々風」(ストラスブール風=フォワグラ等)には必ず理由があり、それを解明したく食べ歩きを始めた、という来歴を回想
- シュークルートはル・クロコディル(アルザス三ツ星)や故・船橋俊夫シェフの再現が忘れられず、今日の味はやや優しすぎと感じた
- 同席のお菓子研究家・今田美奈子先生から元ジョージアン・クラブの内装(マリー・アントワネット期のイギリス様式)の解説や、湯河原の別荘(ジョサイア・コンドル設計)等の話を聞いた
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| アミューズ① |
ラパンのジュレ・ラパンの胸肉添え・フォワグラのソーシソン |
シャペルを想起させる美味しさ |
🥂 パイパー・エドシック・エッセンシャル・キュヴェ・ブリュット |
| アミューズ② |
山鳥のパイ包み |
山鳥らしいジビエの風味 |
🥂 |
| 前菜① |
猪・キジバト・鴨のハーモニーのジビエのテリーヌ |
新鮮で軽やか、全く臭みなし。常識破りに白でなく赤を合わせる |
🍷 M・シャプティエ・ジゴンダス・ルージュ 2011(赤) |
| 前菜② |
気高き王者の調べ・ヒグマの腿肉の赤ワイン煮 |
ジビエ臭なくボリューム感のある美味しい肉 |
🍷 ジゴンダス 2011 |
| スープ |
味わい豊かなピジョン(鳩)にゴボウの八幡巻を合わせて |
貴重なジビエがかったコンソメ。ゴボウと鳩が好相性 |
🍷 F・E・トリンバック・リースリング・レゼルヴ 2012(白) |
| 魚料理 |
築地よりのアイナメのポワレ・高麗雉のクネルとオマール海老を添えて・ジロール茸のソース |
オマールとジロールの濃厚な味わいに支配される |
🍷 トリンバック・リースリング 2012 |
| メイン |
躍動の旋律・2歳のオスの蝦夷鹿背肉のロースト・アレコ・レーノ特製の麦味噌風味のソース・ボルドレーズ |
弟子屈産野生鹿。ナイフでスッと切れる柔らかさ、栗・巨大イチジクのコンポート添え |
🍷 M・シャプティエ・シャトーヌフ・パプ・ルージュ・ラ・ベルナルディン 2011(麦味噌用)/JPムエックス・シャトー・ド・サル 2012(ボルドレーズ用) |
| チーズ |
ロックフォールとコンテ・完熟プラムにフロマージュ・ブラン |
フランス二大チーズ。「王道を行く」 |
🍷 赤ワイン |
| デザート |
巨峰のコンポートにキャトル・スパイス風味のアイスクリーム |
巨峰・デラウェア・シャインマスカットの3種。スパイス4種でエキゾチック |
🍷 ブラウン・ブラザース・レイト・ハーヴェステッド・オレンジ・マスカット&フローラ 2012(甘口) |
| 〆 |
エスプレッソ(シングル)・小菓子3種 |
コーヒー風味生チョコ、ヘーゼルナッツ・オレンジ風味のクッキー、マンゴーとココナツの2色ゼリー |
— |
ペアリングの要点
✦**蝦夷鹿 × 2種の赤の飲み比べ**
- 麦味噌にはシャトーヌフ・デュ・パプ、ソース・ボルドレーズにはシャトー・ド・サルと、2種を用意する「良心的すぎる」サービス
- シャトーヌフは優しく、ボルドーは一瞬甘味を感じる飲みやすさで甲乙つけがたい
**ジビエ × 赤**
- 臭みのない新鮮なジビエにのっけから赤を合わせる常識破りの提案を「大歓迎」
内田氏のコメント
- 鹿・熊の繁殖過多で間引きが必要となり、政府がジビエ料理を奨励。下村ハンターシェフは肉を傷めぬよう空気銃で頭部を狙う、素材を大切にする名シェフ
- 年齢が最も上のため乾杯役を務め「5千回フレンチを食べてもレジェンドでなく古いだけのシーラカンス」と挨拶
- 多彩なジビエを一夜で味わったのは初めてと感激。素材に冷凍物が一切ない超豪華なフェア
- フォワグラのソーシソンを「オードブルのワゴンに加えて」と提案。40年前のベカスのシチューの思い出を語りもう一度味わいたいと依頼
- ピアノソロから歌3曲(オー・ソレ・ミオ等)で中締め、選曲も良かった
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
クリュッグ・グラン・キュヴェ・ブリュット |
「あまりに良いシャンパンはマリアージュ外、それだけで楽しむべき」 |
🥂 |
| アミューズ① |
赤と黄のパプリカのメレンゲ・チョリソーソース/イチジクのコンポートを生ハムで巻いて |
味わいが濃くはっきり。新シェフ小清水寛美氏の感性に拍手 |
🥂 クリュッグ |
| アミューズ② |
キャビアを乗せたパンケーキ・鶏とクリームのシュプレームソース |
古典そのもの。セップを練りこんだバターも素晴らしい |
— |
| 前菜 |
野菜と海の幸のテリーヌ |
ズッキーニで巻き、黒アワビ・ムール貝・帆立・茄子・ニンジン・蕪・オクラをプレス |
🍷 2014 サントーバン・プルミエ・クリュ・ラ・シャテニエール(シャルドネ/白) |
| 魚料理 |
オマールのロースト・殻からのソースを泡立てて |
オマールとキノコの薄切りのみのシンプルな料理 |
🍷 セバスチャン・リフォール 2006 サンセール(皮を放置し赤みがかった白) |
| メイン |
黒毛和牛のデクリネゾン |
ロース芯をロースト、取った部分をグリエ。黒ニンニクソース、ジロール茸のみ添え |
🍷 1995 ポムロール(シャトー・ル・パンの醸造責任者ヤニック発掘・メルロー主体) |
| デザート |
黒イチジクのコンポート・ネパール産山椒のアイスクリーム・香草タイムのパウダー・アーモンドの焼き菓子 |
混ぜて食べる提案 |
🍷 10年物マデラワイン |
| 〆 |
エスプレッソ・小菓子3種(フォンダン・ショコラ、アプリコットのマカロン、チーズの柔らかなタルト) |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**メイン × 1995 ポムロール(ヤニック発掘の幻のワイン)**
- シャトー・ル・パンの醸造責任者が埋もれたワインを発掘・ブレンドして世に出した珍しいワイン。メルロー主体で雑味なく飲みやすい
- クリュッグやマデラ、ポムロールなど珍しいワインの知識を吸収できて感謝
内田氏のコメント
- 吉岡支配人(旧サンス・エ・サブールのソムリエ)の店の7周年記念。シェフは小清水寛美氏
- 小清水シェフの特徴=古典に忠実なしっかりした味付け+余計な素材を入れないシンプルなプレゼン。「このシンプルさは自信がないとできない」「このスタイル大好き」
- クリュッグの質維持の秘密(試飲会で評価の高いブレンドを参考にする)を記録
- 「料理長は古典の素養がすごい」と見て、このお店で古典料理を松崎氏経由で依頼(店はOK)
- 孫の夏休みの8月も終わり。9月からは孫中心で外食が減るが、血糖値が良くなる方を重視と気持ちを切り替え
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 食前 |
シャンパン |
名柄は確認できず |
🥂 シャンパン |
| アミューズ① |
鹿の血を泡立てたメレンゲのマカロン・ブーダン・ノワール入り |
鹿の血からメレンゲを作る。鹿の毛皮の上にマカロンを乗せて供 |
— |
| アミューズ② |
猪の自家製ベーコン・ジロール茸を添えた小さなタルト |
分厚い本を模した容器の中から登場 |
— |
| パン |
バゲット |
リモージュ陶器のパン皿(白い石のような皿)。夜は別のパン |
— |
| 前菜 |
ヒグマ・猪・蝦夷鹿のパテアンクルート |
すべて赤身肉でジビエの手ごたえ。作って1週間寝かせてからパイ包みに仕上げる |
— |
| 魚料理 |
アジと桃のマリネ・バターミルクとバジルのソース |
バターミルク(バター製造時に出るもの)とアジが良いマリアージュ |
— |
| メイン |
青首バルバリー鴨の胸肉とささ身・ハンガリー産フォワグラ添え・赤ワインソース |
添え野菜は静岡・長谷川野菜の無農薬野菜。藤次朗の刀鍛冶ナイフ(渦巻文様)で供 |
🍷 赤 |
| デザート |
フレッシュ洋ナシのローリエ(月桂樹)風味・胡桃のメレンゲ添え |
岡本女史の新作。アルマニヤックで風味づけ、ローリエのクレーム・ブリュレ。隠し味に京都産白味噌のバニラクリーム |
— |
| 小菓子 |
フィナンシェ(ヒグマの油使用) |
木の切り株の上に乗せて供。「クマンシェ」。ヒグマの油はナッツの香り。食後数秒で喉の奥に違う香り |
— |
内田氏のコメント
- シェフは開店前6か月間、各地を回って皿や容器を選定したほどのこだわり。
- アミューズの容器演出(毛皮の上のマカロン、本型のタルト容器)に意表を突かれ驚いた。
- 10月6日に3名で予約しており、メインに雷鳥(赤身でやや苦味、身にほんのりヒノキの香り)を熟成して出してもらう予定で楽しみ。
- デザートは手間を惜しまず多くの食材と技を詰め込んだ岡本さんの独壇場。
- 初訪問のレストランで新しい個性を提案され大満足。日本のフレンチは相当高いレベルに達していると感じ嬉しい。
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 食前 |
記念シャンパン(テーマ:—) |
トロワグロのラベル、生産者はデュヴァル・ルロワのプルミエ・クリュ。シェフ・ソムリエ小笠原氏が注ぐ |
🥂 シャンパン |
| アミューズ |
プチ・トマトをキャラメリゼしたトマト・シノワーズ/シャルポン/セップとヘーゼルナッツのタルトレット(テーマ:寛容さ) |
トマト・シノワーズはスペシャリテ。シャルポンはイカ墨入りの黒いパン粉に栗クリーム。3種とも力作で味が濃い |
— |
| (水) |
コルシカ発泡水 オレッツア |
リオネル・ベカ氏(現エスキス、当店前シェフ)の出身地にちなみ選択 |
— |
| 前菜 |
豆腐のヴェール・ムール貝とジロール茸(テーマ:耳を傾けること) |
滑らかな豆腐シートを優しくかけた真っ白い前菜。塩味の良い小粒ムール貝とジロール茸 |
🍷 白 甲州鳥居平畑 |
| 魚料理 |
マナガツオ、オニオンのカーニバル(テーマ:出会い) |
かつおだしにクリームを加えたソースを目の前で注ぐ。完璧な味わい |
— |
| メイン |
子羊のブリュレとエピス・ジュ・ド・アニョー・ソース(テーマ:尊敬) |
仔羊の皮にローズマリー・クミン・アンチョビ入りペーストを塗ってブリュレ。オレンジの風味が隠し味 |
🍷 赤 フォジェール・トラディション2013(シラー/グルナッシュ/カリニャン/ムールヴェードル/サンソー) |
| デザート |
ミラノキャンディー(テーマ:子供のころ) |
日本の求肥を使ったスペシャリテ。中にサフランのクリーム、お米・お米のクリーム |
— |
ペアリングの要点
✦**豆腐のヴェール × 甲州鳥居平畑(白)**
- 小笠原氏おすすめ。甲州のすっきりした酸味が豆腐のヴェールの料理をより引き立てた。
内田氏のコメント
- 当店開店前は、ミシェルの父ピエール・トロワグロが毎年ハイアット(旧センチュリー・ハイアット)最上階のシュノンソーに来てフェアを開催していた思い出を回顧。
- 50年前、銀座ソニービルのマキシム・ド・パリ初代料理長としてピエールが来日し、本格的フレンチを日本に根付かせた功績を述懐。
- 仔羊の料理はテーブル4名が同時に「美味しい!」と叫んだほど。三ツ星を続けるトロワグロの実力に改めて敬意。
- このフェアは17日まで開催、時間のある人にぜひ勧めたい。
- 各料理のテーマ言葉と記念小冊子のミシェルの言葉(信頼・尊敬・耳を傾けること・寛容、分かち合いへの願望)を紹介。彼も58歳になった。
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 食前 |
シャンパン キュヴェ・レオルンテ |
待合室でアミューズ3種とともに |
🥂 シャンパン |
| アミューズ |
山羊のチーズ・フォンダン仕立て(アボカド敷き・フレッシュトマトスライス添え)/鶏レバーのプリン・カレー風味/ホタテ貝と真鯛のタルタル・EXバージンオイル風味 |
日本で出すより大ぶりで迫力。鶏レバーのプリンのカレー風味が上品 |
— |
| 前菜 |
毛ガニの入ったグリーンアスパラのシャルトリューズ・キャビア添え・甲殻類のソース |
シャルトリューズ型に囲ったアスパラを崩すと毛ガニのほぐし身。甲殻類ソースも柔らかくソフトな美味しさ |
🍷 白 2013 オーセイ・デュレス(シャルドネ) |
| スープ |
エチュヴェしたオマール海老とポテイロン(かぼちゃ)・マーシュのサラダとバルサミコ |
カボチャとオマールのマリアージュが初めてで美味 |
— |
| 魚料理 |
カワカマスのクネル(はんぺん)スフレ仕立て・ジョー・ロスタン(父)のスペシャリテ |
水でクネルを茹でるのは4世代前からのレシピ。オマールソースで熱々が身上。身がねっとり |
— |
| メイン① |
茹でてローストした乳飲み仔牛の脛肉・数多くのスパイスの薫るジュ・洋ナシとホウレンソウのピューレと季節の野菜 |
脛肉を塊で提示(シャレ・ド・ヴォー)。骨髄入りの骨も大きい。柔らかな食感 |
🍷 赤 2010 シャトー・ド・プレサック(サンテミリオン・グランクリュ/メルロー70%・CS15%・CF15%) |
| メイン② |
小鳩胸肉のロティとグリーンピース・フランセーズ・カリッと焼き上げた鳩の腿肉のサラダ添え |
小鳩の火入れが素晴らしい。削いだ小肉をカリカリに焼いてサラダにするクラシックスタイル |
🍷 赤 2013 ヴォーヌ・ロマネ |
| デザート |
焼きたてのほろ苦いチョコレート・滑らかなピスタチオのクリームソース・チョコレートのソルベ・カカオ風味のチュイル添え |
スプーンで割ると中からチョコが溶け出す。チョコのアイスは実はシャルトリューズ風味で意表を突かれる |
— |
| 小菓子 |
パッションフルーツのタルト/スペシャリテの赤ワインのゼリー/チョコレートボンボン |
赤ワインのゼリーは口の中で破裂し高貴な味。客席からどよめき |
— |
ペアリングの要点
✦**2種の肉料理 × 赤ワイン2種**
- 仔牛(四足)にボルドー(シャトー・ド・プレサック)、小鳩(二つ足)にブルゴーニュ(ヴォーヌ・ロマネ)。
- 「四足はボルドー、二つ足はブルゴーニュ」の昔からの言い伝えがぴったり合った。
内田氏のコメント
- ロスタン氏は1948年生まれ、父も二つ星・祖父は三ツ星という5代続くシェフ家系(同一家系で星7つは他にいない)。常にポケットにスプーンを入れソースの味を確かめるのがトップシェフの役目との信条。
- 東急ホテルズとは1990年から顧問契約。銀座東急閉鎖以来15年ぶりの来日で味わえる幸運。料理は21・22日にクーカーニョでも提供。
- 福田総料理長の言葉「今日は新作披露ではなく伝統の味を評価いただく夕べ」。高度な伝統料理という分野の大切さを実感。
- 鳩はキリスト教文化圏で最も高貴な肉(神に次ぐ位置)であり、モナコのレニエ3世とグレース・ケリーの結婚式メインも鳩だったエピソードを紹介。
- 本物の味の「大山脈の一つ」を教わった。福田総料理長を筆頭とする東急セルリアンのチームワークによる完璧な再現を称賛し大満足。
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
パイパー・エドシック ブルートップ |
一人で乾杯 |
🥂 シャンパン |
| (試飲) |
テタンジェ(巨大ボトル) |
ブショネだが古酒の味わいで美味。内田氏が「断った上で客に飲んでもらっては」と助言 |
🥂 シャンパン |
| おつまみ |
後藤シェフの力作アミューズ 約15点 |
他店のオープン記念は数点が多い中、15点もの美味しい力作を提供 |
— |
内田氏のコメント
- 二階のメインダイニングは個室8名を含め約20席と小ぶりだが、絨毯敷の床がふわふわと優雅で心地よい。
- 後藤シェフの料理と店構えから二つ星も狙えると評価。オーナーに「後藤シェフを手放してはいけない」と強くお願いした。
- 帰りがけに秘密の隠し部屋を案内された。本棚が動くとカウンター4席の部屋があり、隣のキッチンから料理を出す構想。豪華なサービスと感じぜひ利用したい。
- 10月半ばに伺う予定。今日来て本当に良かった。
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
ドン・ペリニヨン2006 |
店からのプレゼント。5人で乾杯 |
🥂 シャンパン |
| アミューズ |
パルメザンチーズのスープ・カボチャのニョッキ入り(マッシモ) |
小ぶりのカボチャをそのまま容器に。乾燥・生のメレンゲ、セージ入り煎餅添え。優しい味わい |
— |
| 前菜 |
レンズマメ・オールモスト・ベター・ザン・ベルーガ(キャビアより美味しいレンズマメ)(マッシモ) |
缶詰のキャビアに見立てた真っ黒いレンズマメ。底に刻んだきゅうり。ほどよい酸味でキャビアのよう |
🍷 白 2014 マリサ・クオモ(アマルフィ/リッポリ・ファニーレ・ジネストラ) |
| パスタ |
ディタリーニ・フェリチェッティ・パプリカ・アンチョビ(ルッカ) |
水を使わずパプリカの水分でパスタを炊く。真っ赤なソースがねっとり絡む |
— |
| 魚料理 |
舌平目地中海風(マッシモ) |
魚のゼラチン質を乳化させたシートを巻き付け(虹色に光る)。下にオリーブ・ケッパー・トマト。バター不使用 |
— |
| メイン |
鳩・マッシュルームサラダ(ルッカ) |
鉄鍋で胸肉をやや赤みを残して焼く。蓋を取ると香ばしい煙。柔らかいタマネギと卵茸(ソテー+生)を和える |
— |
| デザート① |
イエロー・イズ・ビューティフル(マッシモ) |
金箔の小鉢にトウモロコシの粒のような黄色いデザート。ミモザケーキのイメージ。レモン風味。中はスパイス風味のパインとムース、柚子アイス |
— |
| デザート② |
ティラミス(ルッカ) |
赤い鼻眼鏡の置物にビスケットとチョコの二重眼鏡、極薄陶器カップのクリームを合わせて完成。シュールでおどけた一品 |
— |
| 小菓子 |
トランプ模様のウエハース/チェスのポーン型ホワイトチョコ/トランプのクラブ・ハート型の極薄クッキー |
アイデアの見事さに脱帽 |
— |
ペアリングの要点
✦**北海道の牡蠣 × マリサ・クオモ(白)**
- 白ワインが変に生臭くならず、良いマリアージュをした。
内田氏のコメント
- マッシモの店は2015年世界2位、2016年7月にノマを破って世界一に選ばれた注目店。3日間のフェアはキャンセル待ち100名。今年初めに予約できて幸運。
- マッシモの感性は「鋭い」ではなく「優しい」。意表を突く味、今までにない味わい、強烈でないやさしい酸味(多岐にわたる)を特徴とする偉大なシェフと評価。
- 「ジュは一切使っていない」とどの女性スタッフも即答する姿勢を称賛。もはやイタリアンというくくりを超えていると感じる。
- 最後までどの個性とも似ていない素晴らしい創作料理を堪能。毎回新しい驚きがあり、この世界の奥行きに畏敬の念。
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
プロワイエ・ジャックマール・マリー・ワイス・ブリュットNV |
風格がありながら軽やか。サービス価格500円とリーズナブル |
🥂 シャンパン |
| 前菜① |
タマネギのキッシュ |
6時間かけてトロトロにしたタマネギの風味が見事 |
— |
| 前菜② |
田舎風テリーヌ |
力強い味わい |
🥂 アルノー・ド・シュルラン・ブリュットロゼNV |
| 前菜③ |
細く切ったハム入りの芽キャベツの茹でたスープ |
毎回頼んでしまう一品 |
— |
| (2杯目) |
ティエリー・トリオレ・レゼルヴ・ブリュット・ブラン・ド・ブランNV |
ブラン・ド・ブランの特徴そのもの |
🥂 シャンパン |
| メイン |
4種のチーズのリゾット |
ブルーチーズ・ブリー・ド・モー・パルミジャーノ・コンテ。強いブルーチーズの風味が勝って美味 |
🥂 ブルーノ・パイヤール・エクストラ・ブリュット・プルミエ・クリュNV |
ペアリングの要点
✦**田舎風テリーヌ × アルノー・ド・シュルラン ブリュットロゼNV**
- 赤ワインを彷彿させるロゼと、力強い田舎風テリーヌがとても良いマリアージュ。
**4種チーズのリゾット × ブルーノ・パイヤール プルミエ・クリュNV**
- 骨格のしっかりした風格あるシャンパンとリゾットが良いマリアージュ。
内田氏のコメント
- シャンパーニュは4種を、おすすめ順に4杯(適量)で終了。ドン・ペリニヨン(グラス3,200円)は次回の楽しみに。
- 料理は表裏一体の同じ厨房のビストロ・トレゾール。シャンパンの店だが料理も素晴らしい。
- 山本一人氏との会話を紹介。「本当にすごい料理やワインはそれだけで完結し、マリアージュは必要ない。たまにすごい赤ワインを飲んで美味しい鴨料理が食べたいと思ったら、それが真のマリアージュ」「マリアージュは人と合わせる」「正しい・正しくないでなく、楽しいか楽しくないかが最も重要」という名言に深く共感。
- これだけ飲んで食べて8千円はリーズナブル。肩の凝らない良い店でまた火曜日に来たい。ひとみさんの天性のサービス精神に敬意。
- 帰りに六本木で純エジプト料理「ネフェルテティ」を見つけ、近いうちに行きたいと好奇心が湧いた。
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
ハウスシャンパン ドゥーツ |
店に座っての最初の一杯 |
🥂 シャンパン |
| アミューズ |
南仏風秋茄子のキャビア見立て |
茄子の粒々の食感がキャビアそっくり。別名「貧乏人のキャビア」 |
— |
| 前菜 |
山梨県富士吉田産 甲斐サーモンのタルタル・酢橘の香り |
塩味やや強めで絶妙 |
🍷 白 2012 リースリング 特級フィングスベルグ(ルシアン・アルブレヒト) |
| 魚料理 |
活きオマール海老のグリル・サフランソース |
エシャロット入り、皿が非常に熱い。プリプリ。味噌の位置に野菜入りリゾット |
🍷 白 2013 サントーバン |
| メイン |
ハンガリー産鴨の蜂蜜ロースト・赤ワインソース(牛頬肉の赤ワイン煮・プラムソースとの選択) |
あまり食べていない方を選び鴨を選択 |
🍷 赤 2011 フィサン |
| デザート① |
リンゴのコンポート・バニラアイスクリーム添え |
— |
— |
| デザート② |
ヨーグルトのムース・アプリコットのシャーベット添え・成田の自家農園産プルーベリーソース |
採りたてブルーベリーのフレッシュ感あふれる美味しさ |
— |
| 小菓子 |
メレンゲ |
エスプレッソ(シングル)とともに |
— |
ペアリングの要点
✦**甲斐サーモンのタルタル × 2012 リースリング 特級フィングスベルグ**
- 白い花のイメージで酸味がしっかりした、しなやかで奥深いリースリングと素晴らしいマリアージュ。
**オマール海老 × 2013 サントーバン**
- ソムリエ資格を持つシェフの選定。安定感のある良いマリアージュ。
内田氏のコメント
- 銀座みつ和時代に初対面、今年クラブ・アトラスの会で再会して御茶ノ水のこの店に招かれ、一品一品の質の高さに感動して再訪。
- 鮎のタプナードはシェフが味見してアンチョビを除く判断。さすがで、その分ソフトになり内田氏にはこのほうが美味しい。
- 川端シェフの個性は「あまり変にいじくらない直球ストレート」。燻製一つにも自家製の最良の状態にこだわる真摯な姿勢に敬意。
- 何を食べても美味しく、直球勝負の哲学が反映されているのを感じ頭が下がった。今日来て良かったとほろ酔いで帰途に。
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
2014 ミシェル・フルデイナ RM |
最初のシャンパンで乾杯 |
🥂 シャンパン |
| アミューズ |
3種類の梨(秋月・豊水・南水)とアボカド・酢橘のガスパチョ |
ポワール・ウイリアムスとオー・ド・ヴィ・ポワール風味、レモンとヴァニラの氷をアクセントに。浅草老舗とのコラボスナック、アントナン風グリーンオリーブのマリネ添え。手の込んだアミューズ |
🥂 2014 ミシェル・フルデイナ RM |
| — |
エマニュエル・サン RM(2本目) |
— |
🥂 シャンパン |
| 前菜 |
蕎麦がき(両国・ほそ川のそば粉をベシャメル技法で炊き上げ) |
奥井海生堂蔵囲い2年物昆布のジュレ、アキテーヌ・キャビア(ボルドー養殖)、ウオッカクリーム、おろしたてワサビ。ソフトな蕎麦ガキに塩味のキャビアが好相性 |
🥂 ラルマンデイア・ブリュット(3本目) |
| 魚① |
ニュージーランド産オーラ・キング・サーモンのマリネ・オイルコンフィ |
シュークルートのクーリーと様々に変化させたキャベツ、ジェニエーブル(ジン=ネズの実)のオイル、ヴァン・ジョーヌ・鮮魚醬のエッセンス、オゼイユ添え。シュークルート風味の芽キャベツが良い |
🥂 アリストン・シャン・アントーネ(4本目) |
| フォワグラ |
フォワグラのポワレとオーガニック16穀米のリゾット |
特殊な調理法のフォワグラ |
🥂 ラクロワ(5本目)/モンマルテ(6本目) |
| 魚② |
天然紅葉鯛のしっとり加熱・旬のキノコのブイヨン仕立て |
マイタケ・白シメジ・ミニ椎茸・松茸・ユリ根。濃いコンソメにナージュ。本日白眉の一品、コンソメ自体すこぶる美味 |
🥂 ロワイエ(7本目)/エルベ・ボーフォール(8本目) |
| メイン |
国産牛フィレ肉のVCC調理・備長炭グリエ |
バターナッツ南瓜の素揚げ、栗南瓜の入山せんべいクランブル |
🥂 2004 クロード・ランセロ(9本目)/2004 ミシェル・フルデイナ・ブラン・ド・ノワール(10本目) |
| デザート① |
イチジクのコンポート(スパイス・赤ワイン)と白胡麻のクリーム |
マルドンソルトでアクセント。白胡麻クリームはイチジクに違和感ありと評 |
🥂 ミシェル・フルデイナ・ロゼ(11本目) |
| デザート② |
モワールショコラとスペキュロスのグラス・フランボワズソース |
スペキュロス=スパイスのクッキー。このアイスは抜群に美味 |
🥂 マーチン・ブラン・ド・ノワール(12本目) |
| 〆 |
コーヒー(日本堤バッハコーヒー)と小菓子3種 |
地元・駒形をイメージ。胡麻のヌガー、ゴマのマカロン、サツマイモのペーストとキャラメルのチュイル(大学芋イメージ) |
— |
ペアリングの要点
✦**デザート(イチジクのコンポート)× ミシェル・フルデイナ・ロゼ**
- イチジクのコンポートの赤と色合いが似ており、よく合う
- 「ここにロゼを持って来る理由がわかった」
**シャンパン全般**
- 「シャンパンという格の味わいは薄っぺらくないので、どんな料理とも合う」
内田氏のコメント
- 美食家仲間12名で、あるルートから直輸入した日本未発売のシャンパン12本を鑑賞する会
- 渡辺シェフの好きなオレンジと黒の色合いの食器が配置され、室内から見える隅田川・高速道路外壁のオレンジとも調和。一から計画した素晴らしさを感じる
- 料理は「さりげなく和のテイストを入れた質の高い料理」で大満足
- 前代未聞の12種・本邦初公開のシャンパン群は、いずれもシャンパンの格を維持した優れたもの
- シャンパンのフルートグラスがテーブルに林立したのは初めてで壮観
- 酔いが回り、いつもより簡潔な描写になったが、素晴らしい記念すべき一夜。歩いて10分、千鳥足で帰宅
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
ピエール・パイヤール(ブジーのグラン・クリュ) |
ピノ・ノワール60%/シャルドネ40%、42か月熟成。厚みとコク |
🥂 シャンパン |
| アミューズ① |
鹿の血のマカロン(スペシャリテ) |
鹿の血が卵白と似てメレンゲ状に。挟むのはブーダン、軽やかな味わい。鹿の背の毛皮の上に乗せて供す |
— |
| アミューズ② |
ヒグマの脛肉と胡桃のケーク・サレ |
クリームチーズと蜂蜜を合わせ重くない。胡桃科の巨大な殻の器で供す |
— |
| 前菜 |
鯖のマリネ・イチジク添え |
イチジクのヴィネガーソース。一流店の鯖は別物で美味 |
🍷 2015 フランジー(サヴォワ/ルーセット・白)酸味すっきり |
| スープ |
鹿のコンソメ・鹿の脛肉と野生のキノコ添え |
濃く重厚なコンソメ。キノコは山梨・笛吹川産(ヒラタケ・タマゴダケ・ウラベニホテイシメジ・アミタケ・コウタケ等)。鹿が餌とする日本産キノコを合わせるのがベストマリアージュ |
(友人は長野・真澄をグラスで) |
| パイ① |
アナグマ(ムジナ)のパテ・アンクルート |
室田シェフの安定した技法で臭みなし。皮をむいた肉塊・頭蓋骨・前足を披露。添えのブドウと食用ホウズキの果実味がパテを引き立てる |
🍷 2009 ジゴンダス(グルナッシュ80%/シラー20%・赤)主張しすぎない赤 |
| パイ② |
スズキのパイ包み焼き・トリフ風味・キンジソウ添え |
バターソース。客のワインに合わせ濃淡を調整可 |
🍷 2009 ジゴンダス |
| メイン |
仔豚のソテー・ベルモットソース |
肉は柔らかく皮目はパリパリ香ばしい |
— |
| デザート |
岡本氏の「秋の和栗」をイメージした一品・ウイスキーのアイスクリーム添え |
栗饅頭風ケーキを割るとコウタケのフォンダンショコラ見立てが流れる。山崎サントリーにちなむウイスキーのアイス、酸味の強い山ブドウのソース(マロンとカシスの新解釈)。本日初提供 |
— |
| 〆 |
本格アイスコーヒー(ロストロ豆)と小菓子「クマンシェ」 |
淹れてすぐ冷やす香ばしいアイスコーヒー。熊の油をバター代わりに使ったフィナンシェ |
— |
ペアリングの要点
✦**鯖のマリネ × 2015 フランジー(白)**
- 青魚に白ワインは合わせづらいが、酸味すっきりのルーセットで生魚の匂いが広がらずマリアージュ成立
**アナグマのパテ × 2009 ジゴンダス(赤)**
- 白では負ける。フルボディの強い赤ほどでなく、主張しすぎない赤が丁度良い
**(参考)リエーブル・ロワイヤルのワイン**
- 野生臭に対し、森の腐葉土の風味を感じさせる赤が好相性
- 最も印象的だったのはシャトー・ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドの年代物
内田氏のコメント
- 友人2名はジビエに造詣が深くないため、価値ある雷鳥は別の機会にし、今日は通常コース
- 室田シェフは猟銃を持ち、野生動物・野生植物への薀蓄に詳しい。採取したキノコを籠一杯に見せてくれた
- アナグマは初めて食べたが、日本の山村では冬場アナグマ・タヌキ鍋を普通に食べていたという
- 店では1月にリエーブル(野兎)・ロワイヤルを提供予定。古典でも有名な歴史的料理で、美食家なら一度は食べるべきと薦める
- フレンチ(強い料理に強いワイン)と和(繊細さの追求)の料理思想は真反対だが、どちらも奥行きが深い
- 日本産カベルネで「美味しい」と思えるものにまだ出会えておらず、フランスへの対抗の将来性を疑問視
- 「通常のコースなのに縦横にジビエの影が見え隠れするすごい個性のレストラン」。真正面から料理を組み立てる姿勢に感動。次は雷鳥と岡本氏の新デザートコースを味わいたい
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
テタンジェ(ハウスシャンパン・マグナム) |
マグナムボトルで美味しさ格別 |
🥂 シャンパン |
| お通し |
プチ・グリッシーニ3種(黒ゴマ・オレンジ・玄米)/菊芋とオニオンキャラメリゼ |
グリッシーニはプリッツの細さ。菊芋は賽の目切り |
— |
| アミューズ |
ヒラメのタルタル |
塩とオリーブでマリネ、砕いた胡桃と合わせて固める。椎茸の乾燥チップ、浸透圧マリネの小松菜。ナッツ香でシャンパンとマリアージュ |
🥂 テタンジェ |
| パン |
ティエリー・マルクスのブリオッシュ |
パイ生地から作る大評判のパン。生地がスケスケでバター風味 |
— |
| 前菜 |
フォワグラと鰻 |
ソテーしたフォワグラの下に燻製鰻、鰻骨出汁のソース、細切りリンゴとクリーム。全部混ぜて食べる |
— |
| スペシャリテ |
もやしリゾット(米なし) |
太めのもやしとセップのスープ、セップのエスプーマ。本店は牡蠣入りだが日本では不使用 |
— |
| 魚 |
金目鯛とカリフラワー |
状態が良く手のぬくもりで脂が出るため油不使用・自身の脂で調理。レモンクリーム添え。溶かしバター/焼き色付き/生など多彩なカリフラワー |
🍷 2015 クイントデチーノ(イタリア/フィアーノ・アヴェリーノ・白) |
| メイン |
仔牛と黒オリーブ |
黒オリーブのソース、直前にフォン・ド・ヴォーをかける |
— |
| デザート |
お重(有田焼の球体容器・3段) |
上段=ハーブ・イランイランのアイス、アボカド、グレープフルーツ、パンナコッタ/中段=求肥栗ペースト入り、洋ナシ、ショウガのコンフィチュール、キャラメル&洋ナシソース/下段=ブドウのスープ、シャインマスカット、ライムのシャーベット・ローズマリー風味 |
— |
| 〆 |
コーヒー(ベランダ席で) |
銀座・和光を見下ろす絶景 |
— |
ペアリングの要点
✦**ヒラメのタルタル × テタンジェ**
- シャンパンのほのかなナッツのフレーバーに、タルタルのナッツ香を合わせる(松本ソムリエ)
**フォワグラ × リンゴ**
- フォワグラに相性の良いソーテルヌ甘口にもリンゴ酸があり、フォワグラとリンゴは元来相性が良い(松本ソムリエ)
内田氏のコメント
- ティエリー・マルクスはパリのマンダリン・オリエンタル総料理長の二つ星シェフ。液状のキッシュや窒素調理のメレンゲなど非古典的な作風
- サービス陣が厚い:支配人は田村敏郎氏(マキシム23年・ひらまつ10年)、松本ソムリエ、資生堂ファロからの優れた人材も移動
- 料理の質と洗練が半端でなく、本店の味をきっちり再現。本店の味を再現できている店として、トロワグロ、ハインツ・ベック、本店ティエリー・マルクスを挙げる
- 日本総料理長・小泉敦子女史(本店で9年補佐)に敬意
- クリストフルのカトラリー(卵状オブジェの器、6客+ケースで20万円)を披露
- 一品一品が高みまで洗練され、完璧に星付きの高級フレンチ創作料理。美食家は一度は行くべき。ビストロ側のコースは3,800円・6,800円で、単品で再訪したい
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
ドラモット・ブリュット(ひらまつ名入り) |
シャルドネ55%/ピノ・ノワール35%/ピノ・ムニエ15% |
🥂 シャンパン |
| アミューズ |
3点盛り |
ダイコンのピクルス・からすみ添え/鶏白レバーのムース・リンゴのコンポート/サルシフィー(西洋牛蒡)のポタージュ。いずれも質が高い |
— |
| パン |
スタイル・ブレッド社のバゲット・ホイップバター |
群馬・桐生のレストラン専門パン会社 |
— |
| 前菜 |
白トリフのリゾット(コース前菜から差し替え) |
当初は香り高いポルチーニ茸の焼きリゾットの予定。味は安定だが白トリフは峠を越した味わいと評 |
— |
| メイン |
西京味噌とギネスビールでマリネした佐賀県産みつせ鶏のロースト |
京都産おかぼ南瓜のピュレ、ヘーゼルナッツ、万願寺とうがらしと豆苗添え。みつせ鶏のルーツはブレスの鶏、豊かな肉質 |
— |
| デザート① |
小さなブランマンジェ・マルドンの塩・韃靼蕎麦のフライ添え |
オリーブオイル風味 |
— |
| デザート② |
新潟県産コシヒカリのリ・オレ |
赤ワインのグラニテ、巨峰、赤紫蘇の香り |
— |
| 〆 |
コーヒーと小菓子 |
— |
— |
内田氏のコメント
- 親しい上原陽一氏がサンス・エ・サブールから当店支配人に配属されたのを聞き訪問
- ボタニカはひらまつのアイコニックと同系列。料理長・藤田博和氏は根っからのフレンチ(サンス・エ・サブールのスーシェフ、オーベルジュ・ド・リル経験)。来年母店との10年契約満了で再構築の可能性
- 60席以上の大箱。案内システムに難があり、オープン直後の2組目・3組目に席替えを願われる様子を見て「サービス業はお客様の気持ちを第一に」と苦言
- 3千円のコースに対し白トリフのリゾット差し替えで会計が8千円に。価格を告げずに5千円アップは「安くします」の常識を外れた「だまし討ち」と感じ、上原支配人への信頼度が落ちたと記す
- 料理は洗練されていたが、席の問題と差し替えの価格で後味の悪い昼食となった
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
野苺のキール・アンペリアル風 |
2014 クレマン・ド・ブルゴーニュで割ったフレーズ・デュ・ボワ(野苺) |
🥂 クレマン |
| お通し |
パルメザン風味の細身グリッシーニ/ラパン(飼い兎)のリエット・オリーブオイル |
リエットにグリッシーニをディップ |
— |
| アミューズ |
三河湾産赤座海老の備長炭焼き・フルーツトマト・プロヴァンス風野菜タイム風味 |
赤座海老と西洋手長海老は別品種。大きな海老、身はプリプリ |
🍷 2006 シャトー・カルボーニュ・ブラン(ソーヴィニヨンブラン熟成・白) |
| 前菜 |
鴨胸肉の燻製と島原産黒鮑、根セロリとリンゴのクリーム・キャビア添え |
鴨の燻製とリンゴの交互が爽やか。鮑は大根と茹で柔らかく風味濃い。塩気のキャビア |
🍷 2006 シャトー・カルボーニュ・ブラン |
| 中皿 |
フランス産鴨のフォワグラとセップ茸のラヴィオリ、ソース・ペリグー |
オーストラリア産極太グリーンアスパラ・オランデーズソース添え。濃い目のペリグーソースが絶品 |
— |
| 魚 |
長崎五島産ノドグロのグリエ・シャンパン風味のポロネギ・ソースベアルネーズ |
海老芋と秋トリフ添え。下にシャンパン風味の冷やしポロネギ、温冷の対比。ベアルネーズは酸味強調 |
🍷 2006 クロ・ド・ラ・キューレ(サンテミリオン・グラン・クリュ/メルロー主体・カベルネフラン少々・赤) |
| メイン |
フランス・ランド産小鳩のロースト・洋ナシのタタン添え |
シンプルなジュソース、白トリフのリゾット添え。表面カリカリ・中しっとりの完璧なロースト |
🍷 2006 クロ・ド・ラ・キューレ |
| デザート |
丹波栗のモンブラン・ナッツのクロカン・ソースショコラ |
茹で栗の味を活かした淡泊な仕上げ、甘さ控えめのクリーム |
— |
| 〆 |
コーヒーと小菓子「ガレット・ブルトンヌとレモン風味のギモーヴ」 |
ガレット・ブルトンヌは伝統的郷土菓子、出来立てバターリッチ |
— |
ペアリングの要点
✦**古典ソースのオンパレード**
- オランデーズソースやベアルネーズソースなど古典料理が続き、古典好きの内田氏には「盆と正月が一緒に来たような嬉しさ」
内田氏のコメント
- ひらまつの新事業・ホテルアンドリゾート事業の熱海オーベルジュ。山の中腹の広大な敷地、和風で玄関までのアプローチが美しい
- 衰退する熱海の温泉旅館の中で真逆を行く高級オーベルジュ。熱海市長も熱烈に支持
- 陣内新社長が出迎え、平松オーナーもシェフのいでたちで挨拶。オールスターで新事業を指揮
- 内田氏は5株の株主で2割引。ひらまつは売上100億強・経常利益20億で好業績、新事業で売上300億を目指す。平松オーナーを「優れた料理人かつ優れた経営者の二枚看板」と尊敬
- ウェルカムにアラン・ミリアのジュース、マカロンと静岡産100%みかんジュース。ダイニングはベルナールの金色見せ皿、ホアン・ミロのリトグラフ5枚
- 高級食材を毎皿散りばめた贅沢なコース。古典フレンチの定番のオンパレードで大満足
- 子供の宿泊代無料・食事も子供料金。12月に仙石原に北イタリアイメージのオーベルジュ開店予定で、孫を連れて再訪したい
- 株主優待を使っても一人5万円はかかる高価さの受容を気がかりとしつつ、その価値ある料理旅館として大成功を願う
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ジュース |
オレンジ/グレープフルーツの生ジュース |
マネジャーがボトルを両手で持参、選択制。後でもう一方も提供 |
— |
| ヨーグルト |
自家製ヨーグルト・ミント風味 |
— |
— |
| サラダ |
シャルキュトリー・サラダ・フルム・ダンベールのヴィネグレット |
がっつりとした一品 |
— |
| 卵料理 |
フランス風目玉焼き・トリフの香るペリグーソース・フォワグラ・ブリオッシュ添え |
— |
— |
| スープ |
イタリアのミートボール(ポルペッティ)入り野菜スープ |
— |
— |
| パン |
パン&デニッシュ各種・アラン・ミリアのコンフィチュール3点 |
パンとジャムは帰りに包んで持ち帰り |
— |
| フルーツ |
旬のフルーツ「柿」 |
— |
— |
| 〆 |
コーヒー |
— |
— |
内田氏のコメント
- 眼前の海に薄明かりからピンクの朝焼け。旅行ならではの光景に感動。朝風呂で全身リラックス、湯船周りの石床には床暖房の配慮
- 「バイキング方式ではないが各テーブルの上がバイキング状態になる」スタイルの豪華な朝食。食べきれない分のパンとジャムは持ち帰りのうれしいサービス
- フレンチ大好き人間として50年フレンチを楽しんできたが、本格的なフレンチの料理旅館が生まれる時代まで進化したことに感慨
- 料金は高めだが、フランスのリゾート地の星付きオーベルジュ(例:レ・ボーのウストー・ド・ボーマニエールは一泊2食で軽く10万円超)はもっと高価で、一定の顧客需要があると見る
- 観光立国・外国人誘致が進めば高級料理旅館の需要は高まると予測。前人未到の事業を推進するひらまつグループに敬意を込めてエールを送り、大成功を願う
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| アペリティフ |
— |
喉をすっきりさせるため |
🥂 リシャール・シュルラン(シャンパン) |
| アミューズ |
安納黄金芋のミニ焼き芋 |
— |
— |
| パン |
豚のリエット・自家製天然酵母のパン |
リエットは甘口で美味、パンが進む |
— |
| 前菜 |
ムッシュ・デコレのフレッシュ・フォワグラのテリーヌ・自家製ブリオッシュ添え |
恩師ジャック・デコレのレシピ。2,800円ランチに+800円。リンゴとバナナを刻んだサフラン風味コンポート、赤ワインを煮詰めたシロップ、コショウ・塩を添え |
— |
| スープ |
バターナッツ南瓜の温かいポタージュ |
上にミルクのエスプーマ、下にヨーグルトのショウガ風味。酸味のあるオキサリスがアクセント |
— |
| メイン |
茨城産茜鶏のロースト・温泉卵と焦がしバターソース |
皮目カリカリ中ふっくら。腿肉のコンフィ、蕪丸ごと、皮むかないサトイモ、ピエブルー(大きなキノコ)添え。焦がしバター風味のトロトロ温泉卵 |
— |
| デザート |
紅玉リンゴのオーヴン焼き・クレームブリュレ仕立て・タイムのソルベ添え |
飴をかけて焼いた酸味のある紅玉、芯の部分にクレームブリュレ。タイムのソルベでリフレッシュ |
— |
内田氏のコメント
- 前菜のフォワグラのテリーヌの質の高さに驚嘆。「マキシム・ド・パリのフォワグラのテリーヌ(高級スタンダード)に勝るとも劣らない」と感動
- フォワグラの主役と、ブリオッシュ・コンポート・シロップなど脇役とのバランスが最高
- アド街ックのお誘いも、忙しくなりすぎても困ると断ったほど宣伝をしない価値観の持ち主
- 12時半には20席がほぼ満席。男性は内田氏一人で、あとは地元常連の婦人方
- シェフは恥ずかしがり屋で、帰り際の挨拶のみ、名刺はもらえなかった
- 「フォワグラは忘れられないので、季節を変えてまた来てみたい」
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
ハウスシャンパン。乾杯後に別途も所望 |
🥂 パスカル・ポンソン(ハウスシャンパン)/ 🥂 ボワゼル・ブリュト・レゼルヴ(やや重厚) |
| アミューズ |
ロシア料理バラライカの“ザクースカ”風9品プレート |
蒸し鮑、チーズ入りグジェール、スモークサーモン、カマスのカルパッチョ、カニのガトー、鴨のパテ、スモークした鴨、明石蛸のマリネ(ミニトマトとジロール添え)、ニンジンのムース |
— |
| 前菜① |
伊勢海老のサラダ・ソランジュ・アーチチョークとほぐした茹で卵添え |
当時パリ最高級店シェ・ドニのレシピ。アラン・シャペルの海老の味噌のソースとサラダに似る |
— |
| 前菜② |
ホタテ・ハマグリ・牡蠣のラグー |
貝を柔らかいままハマグリのラグーソースで |
— |
| 前菜③ |
フォワグラと大根のコンフィ |
アラン・シャペルが語り草にした一品。煮込んだ大根の苦みとフォワグラの緊張感 |
— |
| スープ |
キノコのクリームスープ・カプチーノ仕立て |
シャペルのスープの最高傑作。1970年当時はエスプーマ機がなく直前に手で泡立てた。トランペット・ド・モール、ピエ・ド・ムートン、シャントレルの3種のキノコ |
— |
| 魚料理 |
アマダイのポワレ・柚子の香る魚沼産新米のリゾットに乗せて・サフラン風味のブイヤベースソース |
— |
🍷 2015 クローズ・エルミタージュ(アラン・グライヨ/白・ルーサンヌ&マルサンヌ・良く冷やして) |
| メイン |
長時間熟成させた仙台牛フィレ肉のポワレとロース肉のグリル・秋野菜とともに・ソース・オランデイーズ |
アスパラにオランデーズソースを合わせる |
🍷 シャトー・ポタンサック 2004(赤・推奨。発熱のため飲めず) |
| デザート① |
フロマージュ・ブランのアイスクリーム・栗の蜂蜜をかけて |
爽やかで口中さっぱり |
— |
| デザート② |
紅玉リンゴのタルト・ジャスミンティのクレームブリュレ・フレンチトースト味のペルジタ―の3点盛り |
ペルジターは古いパンを再利用した昔風の菓子(「失われた」の意) |
— |
| 小菓子 |
チョコレートのタルト・マカロン |
エスプレッソに添えて。マカロンはオレンジジュースとフランボワズ味(前料理長外園氏がチュニジアから送付) |
— |
内田氏のコメント
- 小久江料理長とは20年以上の付き合い。黒田オーナーと双方を知る唯一の客として乾杯の栄誉を得た
- 関西出張時はアラン・シャペルが群を抜いて質が高く、わざわざ神戸まで夕食に通った思い出
- キノコのカプチーノ仕立てに小久江料理長自ら「これ以上の味わいのスープにまだ出会ったことがない」、内田氏も共感
- シャペルは発想がふんだんで「厨房のレオナルド・ダ・ヴィンチ」と称された
- 当日は発熱があり、メインの仙台牛を最後まで食べられず、推奨の赤ワインも飲めなかったのを「一生の不覚」と悔やむ
- 生演奏と歌のステージ、各テーブルでの写真サービスなど、アットホームな店と評価
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
ピノ・ノワール100%。ブリュット・ナチュールながら豊満なスタイル。一同「これは素晴らしい!」 |
🥂 ナタリー・ファルメ・ブリュット・ナチュール(シャンパン) |
| アミューズ① |
カラシナ・イカ墨入り塩サブレー・ゴルゴンゾーラを挟んだマカロン |
割れた見せ皿の上に3種。ブラックペパー使い |
— |
| アミューズ② |
飛騨高山産・宿儺南瓜のポタージュ・トマトのジュレとともに |
超特大なきゅうり形の南瓜。ストローで吸うと甘味と酸味が合体 |
— |
| 前菜 |
秋刀魚・茄子・ミョウガ |
サンマのエスカベッシュを内臓のソースで。ピンクのミョウガのグラニテがアクセント |
— |
| スープ |
スッポンのコンソメスープ・アオリイカ・青柚子 |
野菜出汁とともに仕上げ。イカ墨ラヴィオリ、賽の目トウガン、青柚子のピール |
— |
| 魚料理 |
対馬より直送の天然真鯛・バジル・ブイヤベースソース |
真鯛のポワレ。濃厚で本格的なブイヤベースソース、ニンニク風味のアイユ。淡い空色のバジルパウダー、刷毛塗りのハーブソース |
— |
| メイン |
蝦夷鹿のフィレ・リンゴ・キノコ |
柔らかい鹿肉。リンゴのピューレ、柿、ジロール始め7〜8種のキノコ。ソースはピーナツオイルのソース(軽やか) |
🍷 2005 メルキュレ・プルミエ・クリュ(ブルゴーニュ赤) |
| プレデザート |
メレンゲ・ライム・パイナップル・生姜 |
フルートグラスに。メレンゲの薄味アイスの下に酸味と甘みのパイナップルとショウガ |
— |
| デザート |
栗・ホワイトチョコレート・ヘーゼルナッツ |
シュー生地に丸い茹で栗とホワイトチョコのクリーム、表面に砕いたヘーゼルナッツ。栗のアイスクリーム、固形ヘーゼルナッツオイルの白い粉 |
— |
| 小菓子 |
緑茶のチュイル・マドレーヌ |
エスプレッソに添えて。マドレーヌはベトナム特産・伽羅の木の枯れ枝に楊枝で刺して供 |
— |
ペアリングの要点
✦**蝦夷鹿 × 2005 メルキュレ・プルミエ・クリュ**
- ソースが鹿定番のポワヴラード/グランヴヌールでなく、軽やかなピーナツオイルのソースのため、軽めのブルゴーニュを推奨
- 鹿のこの料理とよくマリアージュ
内田氏のコメント
- 馴染みの伊藤シェフではなく、若い山口卓也シェフが任され全てを仕切る。才能ある若手をまた一人知った
- ジビエの付け合わせは「新鮮な野菜よりも絶対に森の中を感じさせるキノコであるべき」との持論
- 真鯛のブイヤベースソースから「本気で作っていることがよくわかる、本当に良い店」と評価
- 伽羅の木は水に沈む本物で、お香20万円分ほどが含まれていると見立てた(ベトナム工場視察によるお香の知識)
- 富山在住のI氏ら旧交の三人で、来年もこの店で会食しようと約束
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
ハウスシャンパン。辛口で存在感あり |
🥂 ペリエ・ジュエ・グラン・ブリュット |
| 冷前菜 |
フレッシュキャビアとほうじ茶のチャイ |
店のスペシャリテ。縦長グラスに薄塩のお粥、ほうじ茶のクリーム、薄塩のフレッシュキャビア |
— |
| パン |
米粉のもちもち丸パン |
オリーブオイルで |
— |
| 温前菜 |
牛蒡のフランをいろいろなキノコのラグーソースで |
牛蒡の苦みを除き軽やか。ハナビラタケやマッシュルームふんだん。「今日一」 |
— |
| 魚料理 |
能登産スズキのポワレ・蕪ソースと蕪の葉ソースの2色で・蕪添え |
やや甘味のある蕪のソテーが美味。質は高いが量が少なめ |
🍷 トカイ産フルミント(ハンガリー・辛口白・酸味あり) |
| メイン |
ニュージーランド産子羊のロースト・ゴルゴンゾーラのニョッキ添え |
子羊は二口で完食。チーズ風味ニョッキは見事 |
— |
| 〆 |
茨城産米利根の恵みの焼きリゾット・鴨のコンソメで |
焼きおにぎりを鴨のコンソメで茶漬けに。コンソメは高品質だが、おにぎりの量がコンビニの半分ほどで迫力不足 |
— |
| プレデザート |
リンゴのゼリー・フロマージュブランのアイスクリーム添え・蜂蜜を一滴 |
美味だが蜂蜜の一滴の所在は不明 |
— |
| デザート |
栗とチョコレート・ミルフィユ仕立て・ラズベリーソース |
栗羊羹に似た濃厚チョコは美味。粉砂糖だけのミルフィユは味がなく食べる気がしなかった |
— |
内田氏のコメント
- 全体に質は高いが量が少ない。「都内一少ないお店かも知れない」「量も質の一部と思うくらい大切」と苦言
- 支配人の「お腹がいっぱいになりましたか?」に「今の私には健康的でちょうどいい。質は高いが小ぶり過ぎないか」と回答
- ランチ2,800円から、グラスワイン800円からとリーズナブルで、ほぼ満席。最低価格の魅力を重視
- 帰りに自著『マリアージュ』II・III・IVを贈呈したが、最初は売り込みと間違われ受け取りを断られた
- 旧店「ラス」はリーズナブルだが手抜きと感じる皿や薄味があり、あまり評価していなかった
- 来年2月で丸3年。頑張ってほしいとエール
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
瓶熟成の長いタイプ。泡が強く「天使のざわめき」ほどの音 |
🥂 パニエ・ブリュット・セレクション(シャンパン) |
| メイン |
ジビエバーガー(鹿・熊・猪の熟成肉) |
紀州の炭を練りこんだ真っ黒い特製バンズ、自家製イノシシのベーコン、塩トマトのスライス、鹿に合うポワヴラードソース、コンテチーズ、選りすぐりのピクルス |
— |
| デザート① |
次郎柿のマリネ・ハーブの香り |
次郎柿をシャルトリューズリキュールでマリネ、完熟柿のピューレとプラリネクリーム、ハーブのジュレ |
🥂 同シャンパンと好相性 |
| デザート② |
イチジクのジュワジュワ |
完熟黒イチジク、石垣島産ロングペパーのアイスクリーム、14.5度の古酒のような小笠原みりんがけ(室田シェフ推奨) |
🍷 ソーテルヌ(推奨) |
| デザート③ |
フォワグラ・ビターショコラ・秋トリフ |
トリフ風味メレンゲ、和栗のクリーム、秋トリフとバニラのアイスクリーム、中にフォワグラ |
🍷 2012 ドメーヌ・ド・カーム(メルロー主体ボルドー・前日抜栓・推奨。内田氏はシャンパンで通す) |
ペアリングの要点
✦**デザート × シャンパン(パニエ)**
- デザートが甘い分シャンパンの酸味が強調され、よりしっかりした味わいになり違和感なし
- フォワグラは元来甘いワインに合うため、甘いデザートとも相性が良い
内田氏のコメント
- 鹿・熊・猪の熟成肉だけのハンバーガーは「生まれて初めて」。強い者同士の稀有なバーガーで、重厚さの中に肉の新鮮さによる軽やかさも感じ味が深い
- トマトは水っぽさを避けるため濃い味の「塩トマト」を使用するなど、完成まで様々な工夫
- 新作スイーツ3種いずれも繊細で質が高く美味
- 近くの田代氏の店「ラ・ブランシュ」のメニューも確認、しばらく来ていないので再訪したいと感じた
- 次回のフェアは3月開催予定。日展鑑賞とあわせ充実した半日
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
スパークリング。シャンパンには及ばないが美味 |
🥂 カデルボスコ(スパークリング) |
| 前菜① |
サラダ |
軽いドレッシング |
— |
| 前菜② |
チーズ3種の盛り合わせ |
グラナパダーノ、ゴルゴンゾーラ、ロビオラ。ユーカリの蜂蜜添え |
🍷 ピエトレ・デル・ソーレ(サンジョベーゼ・赤・濃厚で渋くなく、チーズと好相性) |
| メイン |
Tボーンステーキ(1キロ・8,000円) |
アメリカ牛。包丁を入れて提供、手前がフィレ、向こうの多い方がロース。二人でシェア |
🍷 ピエトレ・デル・ソーレ(同上) |
内田氏のコメント
- フィレもロースも期待通りの美味しさ。「イタリアンのこのスタイルで味わえて大満足」
- フィレンツェのキアニーナ牛はねっとりして顎が疲れるほどの噛み応えだったが、今日の肉も素晴らしい
- 量が多く、二人で頑張っても残すことに。刺しが入りすぎない方が脂っこくなくステーキに向く、との持論
- 各テーブルが大きなステーキだらけで、客が豪快なステーキを望んで来ていることがよくわかる
- 満席で忙しくシェフと名刺交換はできなかったが、イタリアのステーキ店でシェフを任された腕前と納得
- リーズナブルなので、豪快なステーキを食べたい接待に使おうと検討
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
シャルドネ40%、ピノ・ノワール30%、ピノ・ムニエ30% |
🥂 ルイ・ニケーズ(シャンパン) |
| 前菜① |
牛蒡のポタージュ |
運ぶ時から牛蒡の良い香り。作り方が理にかなう |
— |
| 前菜② |
蝦夷鹿とフォワグラのテリーヌ |
厚みのある大ぶりサイズ。中央のフォワグラもたっぷり。マスタード、リンゴのピューレ、野菜のピクルス添え |
🍷 2010 シャトー・ボーカッセ(マディラン・ターナー主体+カベルネ各種・赤・がっつり系に好相性) |
| メイン(魚) |
ハタのヴァプール・シェリーヴィネガーソース・トリフ添え |
たっぷりのソースがフレンチの原点の姿 |
🍷 2014 モレイ・コフィネ ブルゴーニュ・シャルドネ(白・やさしい味わい) |
| メイン(肉) |
大山鶏のパネ・マスタードソース・トリフ風味のマッシュポテト添え |
クラシックで丁寧な造り。パン粉が表面に揃って綺麗 |
— |
| デザート |
タルトタタン・バニラアイスクリーム添え |
酸っぱい紅玉使用(1ホールに10個)。厚切り・表面の焦げ具合も意図通り。酸味が印象深い |
— |
ペアリングの要点
✦**ハタのシェリーヴィネガーソース × 2014 モレイ・コフィネ**
- 魚のソースに合わせ、酸が強すぎない「慈悲深いような」やさしい味わいの白を選択
内田氏のコメント
- たっぷりのソースの姿に「これがフレンチの原点」と感動。今はめったに見られず、この姿を守るコテディアンは貴重
- 「最近見かけなくなったフランス料理の王道の料理ばかりで感動」「どこも文句の付けようがない。完璧」
- ボリュームも素晴らしく、二人でこれだけ食べ飲んで1万円ややオーバーは「リーズナブルすぎる」
- テリーヌのフォワグラの大きさなど、おろそかにしない須藤シェフの人柄に敬意
- 季節ごとに訪れるべき名店と強く推奨
内田氏のコメント
- 主人公は7年連続ワイン評価本を出す傲慢な35歳のワイン評論家シャルリ・マレシャル。モデルはパリの著名評論家ミシェル・ベタンヌと思われる
- 冒頭のテイスティング描写(「収穫が遅い。濃すぎる。品のないワイン」など)から、ワインに精通した脚本家の作と感心
- ブルゴーニュのコルトンの畑をフランス革命以来代々所有する家の物語。木樽を使わずアンフォラ型タンク、ブドウを足で踏む古代手法でのワイン造り
- 収穫時の描写が秀逸。ブドウの種を噛んでリコリスの味がしたら収穫時、という緊張感
- 親子の確執、隣家との敵対、双方の子供同士の恋愛など「ほとんどシェイクスピアの作品のよう」
- ワイン映画の秀作として「サイドウェイ」(2004)、「プロヴァンスの贈り物」(2006)、問題作「モンドヴィーノ」(2004) を挙げ、本作にも敬意を表する
- 監督の言葉「ブルゴーニュのブドウ畑には、語るべき美しい物語がある」に感銘。ブドウ畑の景観も見事
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| お茶 |
マリーゴールドのお茶 |
良い香り(ジャスミンとは異なる) |
— |
| 乾杯 |
— |
辛口だが後味がほんのり甘い |
🥂 モングー 2008 エリック・テリー(シャンパン) |
| 前菜 |
季節の前菜盛り合わせ(5種) |
①小エビの塩漬け(ネギ・ブロッコリー・四川トリフの香り)②辣油風味の牛脛肉(インゲン)③ゴールドピータン(半年寝かせ・こんにゃく)④湯葉のジャスミンの香りのスモーク(ホタテ・マコモタケ)⑤クラゲの甘酢漬けの生春巻き |
紹興酒(途中から・甕出し) |
| スープ |
13種類のキノコのスープ |
黒トリフ、モリーユ、アガリクス、松茸、鶏ささ身の団子など。鶏出汁を一切使わずキノコのみから丸二日かけて出汁を取る絶品 |
— |
| 点心 |
スルメイカの餃子 |
戻したスルメイカが柔らかい。山クラゲの漬物をソースに散らしアクセント。真っ白でお餅のようにねっとり |
— |
| 〆 |
担々麺(汁なし・元祖) |
趙楊氏が9月に四川から持ち帰ったフレッシュな山椒の香り。胡麻ペースト不使用が原点の味 |
紹興酒(合わせると甘くまろやか) |
| 追加 |
本場のマーボ豆腐・白飯 |
陳マーボ豆腐より高貴な味わい |
— |
| デザート |
愛玉ゼリー |
台湾屋台のものより洗練。甘さが強い |
— |
ペアリングの要点
✦**担々麺 × 紹興酒**
- 辛い麺を食べて紹興酒を口に含むと、より甘くまろやかに感じて美味
- 一方、水を含むと辛さが増し相性が良くないことがわかった
内田氏のコメント
- 前菜5品で料理長の実力が相当素晴らしいとわかる。初めて食べるゴールドピータンは透き通った色合いで透明さを感じる柔らかな味わい
- 13種類のキノコのスープは「美食家が一度は味わうべき一品のリストを作れば殿堂入り確実」
- 趙楊氏は日本人女性と恋に落ち永住のために店を持った経歴。鄧小平の好んだコースも作れる
- 上品な味付けの中華料理の数々で「中華料理の印象がずいぶん変わった」「簡単に語るのは失礼」と痛感
- 食材により3万・4万円、最高で一人10万円のコースも柔軟に組める。Y氏はマーボ豆腐6種の垂直的なコースも体験
- 一同感動し、来年春に「四川料理のルーツで構成する古典料理の会」を依頼しようという話に
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
ひらまつグループ名入りハウスシャンパン。今回は主要3種混合のやや まろやかなタイプ |
🥂 ドラモット(ハウスシャンパン) |
| アミューズ |
真鴨とプラムのムースリーヌ |
カクテルグラスに真鴨のリエットを鶏出汁のフォンブランのジュレで覆い、プラムをアクセントに |
— |
| 前菜 |
猪のテリーヌ「プレスコフ」・オーベルジュ・ド・リル風 |
アルザス郷土料理プレスコフを猪で。肉質の良い部位が多く柔らかめ。定番のグリビッシュソース(茹で卵・ワインヴィネガー・オリーブオイル・ケッパー・ハーブ) |
🍷 2011 トリンバック リースリング(アルザス・郷土同士のマリアージュ) |
| 魚料理 |
雷鳥のロティ・じゃがいものガレット・ミルフィユ仕立て・マデラソース |
国内捕獲禁止のため海外産・珍品。千切りジャガイモのガレットに挟む。ポルトを煮詰めたマデラソース |
🍷 2003 ジヴレイ・シャンベルタン(フェヴレイ・これで在庫終了の貴重品・暑い年の力強さ) |
| グラニテ |
ボジョレー・ヌヴォーのグラニテ |
語源どおり粗いカキ氷。底に刻んだフルーツ |
— |
| メイン |
蝦夷鹿背肉のポワレ・洋ナシのコンポートとブベスペッツレ・ソース・グランヴヌール |
太いマカロニ状の麺「ブベ(大きい)スペッツェレ」。グランヴヌールはネズの実やベリー入りのジューシーなクリヤーソース。洋ナシのコンポートを塗って |
🍷 2011 サン・ジョセフ(ジャン・ルイ・シェーヴ/シラー・濃厚・栽培面積少なく得難い) |
| デザート |
栗のムース・カシスのソースをアクセントに・ラム酒を効かせた栗のアイスクリーム添え |
ラム酒入りの栗のアイスクリーム |
🍷 10年物のモーリー(コート・ドール南部・グルナッシュ・甘口・チョコを思わせる甘さ) |
| 小菓子 |
イチゴのマカロン・フロランタン・トリフチョコ |
フロランタンはオレンジ風味のナッツ菓子。エスプレッソに添えて |
— |
ペアリングの要点
✦**猪のプレスコフ × 2011 トリンバック リースリング**
- 郷土料理には郷土のワイン。シャブリだと辛口が勝つが、リースリングの華やかさ・やさしさがプレスコフとグリビッシュソースにぴったり
**雷鳥 × 2003 ジヴレイ・シャンベルタン と 鹿 × 2011 サン・ジョセフ**
- フェヴレイを鹿に合わせると酸味が強調された味わいに変化。雷鳥の方がワインの自然な美味しさを引き出し、鹿にはサン・ジョセフがマリアージュすると確認
内田氏のコメント
- 真鴨・猪・雷鳥・鹿の4種のジビエを一夜で一気に味わえて幸せ
- 雷鳥とジヴレイ・シャンベルタン2003が本日のハイライト。在庫が尽きる貴重なワインを惜しげもなく出す心意気に大感謝
- 「かたちあるもの久しからず」、貴重なワインの感動をしっかり記憶すべきと真面目に思った
- ひらまつグループはドラモットの年間消費量が大きく、サロンのスペシャル・キュヴェも優先獲得できる
- 来年1月25日にフランス料理と金沢・福光屋の日本酒のマリアージュの会を予定(牛ロースのロティ・マデラソースに最高級「瑞秀」を合わせる)
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
(シャンパン) |
とても辛口で力強い風味 |
🥂 キャティア・ブリュット |
| アミューズ |
カワハギのマリネとウニのタルト |
ショットグラス入り。カワハギのマリネは生魚を扱う日本のシェフの水準の高さ、ウニのタルトは鶏肉が混ざるようなソフトな味 |
— |
| 前菜 |
オマール海老のショーフロワ・フヌイユのムースリーヌ・柑橘風味のヴィネグレット |
四角く盛られた斬新なデザイン。オマールはプリプリ、フヌイユのムースは滑らかで優しい味 |
🍷 2014 プイイ・フュッセ・オーシャイユ(ドメーヌ・トルイエ/マコネ・白) |
| スープ |
エドモンド特製ダブルコンソメスープ |
ビーフコンソメ。鶏のクネル、底に牛筋・オックステールの切り身。伝統あるスペシャリテ |
— |
| 魚料理 |
ヒラスズキのポワレ・ソースジェヌヴォワーズ(ジェノヴァ風) |
魚の骨の出汁に赤ワインを加えたソース |
— |
| メイン |
アイスランド産仔羊鞍下肉のロースト・ノワゼット(ハシバミ)のクルート巻き |
良い肉で美味。100人分が同じ大きさ・形に揃う |
🍷 2012 ジゴンダス・ラ・バステド・サンヴァンサン(コート・デュ・ローヌ・赤/グルナッシュ75%+ムールヴェドール・シラー) |
| チーズ |
コンテ/フルムダンベール/サントモール |
AOCチーズ3種。サントモールにシャンパーニュ地方の蜂蜜、フルムダンベールにプルーンのジュレ、コンテに胡桃とナッツ |
— |
| デザート① |
ハーブの香りを付けた暖かいスフレ |
緑茶のような色。バジル・イタリアンパセリ・エストラゴン・パクチーの4種ハーブ。香り高い新機軸 |
— |
| デザート② |
ショコラのキャラメルと洋ナシのコンポート・マンダリンのシャーベット添え |
ガトーは3層(下からガトーブルトンヌ、アングレーズ、キャラメル)、カモミールソース |
— |
| 小菓子 |
イチゴのタルト/パッションフルーツのゼリー/栗の飴かけ |
栗の飴かけが抜群 |
コーヒー |
内田氏のコメント
- 念入りに良く工夫されたコースで、今日も満足。エドモンドの伝統あるコンソメは相当手間がかかっており感謝
- 名誉会長ジョエル・ブリュアン氏は「料理の天才」。お店を持っていない今、有志12人で特別に料理を依頼した思い出話(フォワグラのソテーの油を赤ワインソースに混ぜ込んだコクのある鴨の赤ワインソース)を披露
- スフレについては格別の思い。タイムライフ社「世界の料理」シリーズで仏料理(古典でない方)の表紙がスフレ・グランマルニエであるほど、仏料理でのスフレの位置づけは高い
- 隣席のシェフ山岸氏(白金台「ザ・ハウス白金」)が嗅ぎ分けでスフレのハーブを的確に指摘。山岸氏の店のシャンパン会(デュヴァル・ルロワ、1月13日、税サ込16,000円)に1名エントリー
- 初対面の方々とも美食を切り口にすぐ打ち解ける。70歳になり、この趣味でなかったらと思うと、良い趣味は人生を豊かにすると実感
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
(シャンパン) |
コクがありとても美味。シェフ自ら選定 |
🥂 モーリス・ヴェッセル |
| アミューズ |
若鶏のフラン |
デミカップ |
— |
| 前菜① |
カニのサラダ・ガトー仕立て・アーティチョークのピューレ |
ワゴンから選択。ほぐした蟹の鋏の肉は新鮮で甘ささえ感じる |
— |
| 前菜② |
自家製ロースハム |
塩気を抑えたフレッシュな手作り |
— |
| 前菜③ |
仙台牛のテールの煮凝り |
仙台牛のゼラチン質が豊富で良い煮凝りに(シェフ解説) |
— |
| スープ |
ワタリガニのコンソメスープ |
アラン・シャペルのスペシャリテ。濃い色で澄む。蟹肉の肉団子、細切りネギ添え |
— |
| メイン |
鹿肉の赤ワインソース |
魚か肉のチョイスでジビエを選択。セップ・シャントレル・リンゴ・栗との相性抜群 |
🍷 2004 シャトー・ポンテサック(ボルドー・メドック・赤) |
| チーズ |
デリス・ド・ブルゴーニュ/エスペレット/ロックフォール |
3種。エスペレットは唐辛子風味を練りこんだ羊のチーズ。ロックフォールの鋭い塩気が病み付き |
(ポンテサックと) |
| デザート |
チョコレートケーキ・カルダモンのシロップ・ショウガ風味のアイスクリーム添え |
食べる直前に自身でシロップをかける。生姜アイスは上品 |
— |
| 小菓子 |
紅茶風味のクッキー/青リンゴ・ライチ風味のギモーヴ/ボール・ド・エピス/チョコをまぶしたアーモンド/洋ナシのゼリー/麦茶風味・ショウガ風味のフィナンシェ |
多数 |
エスプレッソ |
ペアリングの要点
✦**ロックフォール × 2004 ポンテサック**
- ロックフォールの強い塩気の作用で、相対的にポンテサックが軽やかになる
- チーズの塩分がワインを軽く美味しくさせる——これが良い相性の正体
内田氏のコメント
- 小久江シェフは料理歴50周年。12月2日に神戸ポートピアホテルで一連の記念イベントが全て完了
- ラ・ジュネスがゴー・エ・ミヨのベスト300レストランに選出(12月15日発売)。顧客満足度を評価に反映するゴー・エ・ミヨの方が、保守的なミシュランより正しい評価が得られると期待
- 「フランス料理は昔から牛料理のバリエーションが少ない。日本人ほど牛を信仰していないからかも」という小久江シェフの話に共感
- 上品な生演奏を聴け、リーズナブルでアットホームなサービス。ゴー・エ・ミヨの選定眼を尊敬
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
(シャンパン) |
黒いラベル |
🥂 デュヴァル・ルロワ・ブリュット |
| 前菜 |
ビーツとスモークサーモン・温かいヴルーテ・黄色いビーツのジュレとイクラ添え |
賽の目ビーツ+細切りスモークサーモン、真っ赤なビーツの温かいヴルーテ。ピンクペッパーがアクセント、濃厚なヴルーテ |
— |
| スペシャリテ |
クーリシャス(ブロッコリーのクーリー・小田原産グリーンライス・小エビとソテーしたブロッコリー) |
「クーリー+デリシャス」の造語。グリーンライスは小田原のみで生産の貴重な雑穀米(蕎麦・麦・赤米を加える)。まったりした味 |
— |
| 魚料理 |
北海道の真フグの天ぷら・根セロリのクーリーと細切り根セロリ・タマネギ・粒マスタードソース |
油が軽くサクサク。粒マスタードソースは控えめで優しい味 |
— |
| メイン |
豚のフィレ肉・豚のジュと縮緬キャベツの2色のソース |
下にスモークした縮緬キャベツ。添え物のヴァリエーション豊か |
— |
| チーズ |
国産チーズ9種(提供せず) |
広島・長野・滋賀・北海道産。トロトロ、ブルー、ハードタイプなど見事な品揃え |
— |
| デザート |
ローズマリーのジュレ+ピンクグレープフルーツのエスプーマ/オレンジのビターケーキ・オレンジジャム/スダチのシャーベット・クリームチーズのクーリー/金柑のグラタン |
4種、いずれも個性があり美味 |
— |
内田氏のコメント
- 「アンドエクレ=良いところどり」。仏でも日本でも良い食材・調理法をすぐ取り入れるという店名の意味を実感
- 日本固有の食材を積極活用しコースを組み立てる姿勢が立派。クーリシャス料理の繁盛を願う
- ランチ3,900/4,900円、夜4,900〜7,800円とリーズナブルで、日常使いの範疇。価格設定の上手な店
- 有名シェフが店に在席し忙しく指揮、初対面の客にも流暢な日本語で皿を説明する姿勢に感激
- 会計はシャンパン込みで6,400円(税・サービス料なし)と良心的。全体に味わいが優しすぎる物足りなさはあったが、人気店なのが分かった
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
(ハウスシャンパン) |
クリスマスバージョンの金色ボトル |
🥂 モエ(マグナム) |
| 前菜(スープ) |
カリフラワーの冷たいポタージュ・オマールのジュレ添え |
オマールのジュレは少量ながら強い海老の香りと濃厚さ。グレープシードオイル |
— |
| パン |
バゲット/フルーツ入りバゲット/名物グジェール |
カップケーキ大のチーズ風味グジェール |
— |
| メイン |
牛頬肉の赤ワイン煮込み・プチタマネギ添え |
赤ワインソースはカオール100%、エシャロットを加えた古典的なソース。柔らかく、煮込み過ぎないのがポイント。別容器でコリアンダーを利かせたニンジンのピューレ |
— |
| デザート |
栗のガトー/タルトタタン/イル・フロッタント(ワゴンから3種・追加料金) |
タルトタタンは酸味あるリンゴで分厚い。イル・フロッタントは浮島の意でリヨンの郷土菓子。ミルクのアイスクリーム添え |
— |
| 小菓子 |
レモン風味のギモーヴ/アーモンドの砂糖まぶし |
— |
コーヒー |
ペアリングの要点
✦**牛頬肉の赤ワイン煮込み × ニンジンのピューレ**
- 頬肉の煮込みとコリアンダー風味のピューレを交互に食べると、濃厚な肉をピューレのスッとした味わいで消し去る感じ
- 古典的な定番の組み合わせ
内田氏のコメント
- これぞボリーさんの料理という料理を味わえて幸せ。ボリー氏の料理思想・価値観に120%賛同
- デザートワゴンのラインナップ(タルトタタン、ガトーオペラ、サバラン、パリブレスト等10種)が素晴らしく一品ずつ撮影
- ガトーオペラはダロワイヨが100年前に発明した7層の傑作、パリブレストはアーモンドバタークリームの濃厚さが魅力(生クリームが上位ではなく別の個性)
- 70歳でも名デザート群のワゴンを前にすると少年のように心が躍る
- 帰りがけに「ボリー風パテアンクルートのゴーサインが出たら連絡します」との嬉しい約束。「レストランへ行く喜び」100%の昼下がり
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
(グラスシャンパン) |
オジェ村グラン・クリュ |
🥂 シャシーラ・ブラン・ド・ブラン |
| アミューズ |
セルフィユとスミイカ・バターソース |
セルフィユの根元を藁で縛り燻製。下に平たいジャガイモ。見た目も美しい優しい味 |
— |
| 前菜① |
毛ガニと蕪・フロマージュブラン・オシェトラキャビア添え |
ほぐした毛ガニと蕪の葉をジュレで包む。スライス小蕪を丸めて刺す。星付きにかなう料理 |
— |
| 前菜② |
帆立貝の軽いソテー・3層のソース |
下から黒トリュフのジュ、ユリ根のピューレ、ホタテ風味のエスプーマ。炙った黒トリュフの香り |
— |
| 前菜③ |
鱈の白子のバターソテー・ヘーゼルナッツのクランブル |
ヒラタケ・シメジ入り。白子は美味だがナッツのクランブルは風味が弱く湿った感じ |
— |
| 前菜④ |
海老芋と海老 |
海老芋をドフィノワにしチーズ・クリームを加え焼く。半生の車海老、殻と内臓の濃厚ソース |
— |
| スープ |
スープ・ド・ポワソン |
スペシャリテ。常に7種の魚から作りビスクも混ぜ濃厚に。クミン、強いオレンジ風味で生臭さなし |
— |
| メイン |
金目鯛のオーヴン焼き・柑橘ソース・ムカゴ添え |
焼き具合は完璧。ソースはダイダイ・鶏のジュ・野菜のジュからやや軽め |
— |
| デザート① |
タルトタタンのイメージの一品 |
下にリンゴとシナモンのコンフィチュール、上にバニラアイス、砕いたパイ生地。全体に薄味 |
— |
| デザート② |
リオレ |
米を牛乳で炊きピスタチオのゼリーで餃子状に包む。日本酒風味のパウダー、純白で美しい |
— |
| 小菓子 |
シャコ貝形の器に真珠そっくりのホワイトチョコ |
中はパイナップル味。海をイメージした締めに最適 |
コーヒー |
内田氏のコメント
- 店名を「深海」と名付けるほどで、コースに肉料理は一切なくメインも魚
- シェフの腕は確かで、毛ガニ・帆立の前菜は正真正銘の星付きにかなう料理
- 鱈の白子のナッツのクランブルは「なくてもよかった」、金目鯛のムカゴも「味のないダイダイのペーストに替えては」と率直に提案
- 9品食べ進め、ほっとするような優しい味わいの店。また別の個性の質の高い料理群を味わった
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
アミューズ:ブーダン・ブラン・インゲン豆添え |
クローブ入りのフレッシュな自家製ソーセージ |
🥂 1990 サロン(古酒のような風味・26年熟成、堂々とした風格) |
| 前菜 |
トマトのコンフィ・オマールの切り身を詰めて・キャヴィアクリーム |
トマトにプリプリのオマールがぎっしり。キャヴィアの塩味が良い |
🥂 1990 アルフレッド・グラシアン(3種混合・樽熟成、古酒の香り) |
| 魚料理 |
ヒラメのポワレ・アカスジ大根添え・ショウガ風味の白ワインソース |
ショウガ風味が利く |
🍷 2014 ボットゲイル(アルザス・白/リースリングほかブレンド) |
| メイン |
猪の頬肉の赤ワイン煮込み・リンゴのピューレとホウレンソウ・黒トリフ入りマッシュポテト添え |
イノシシの頬肉は柔らかく完璧な仕上がり、濃厚な赤ワインソース |
🍷 1972 ルロワ・ボーヌ・プルミエ・クリュ(ブラインドで提供、若々しく角のない優しい味) |
| デザート |
ビターチョコレートのムース・イチゴと沖縄のパッションフルーツのコンフィチュール・バニラアイス添え |
— |
🍷 トロッケンベーレンアウスレーゼ(甘口) |
| 〆 |
— |
— |
エスプレッソ(シングル) |
ペアリングの要点
✦**猪の頬肉の赤ワイン煮込み × 1972 ボーヌ・プルミエ・クリュ**
- 繊細なボーヌが濃厚な赤ワインソースに消えないか心配したが、優雅な味わいは全く変わらず良いマリアージュ
- 荒々しくない優しいワインでも力強いジビエ料理に負けないことに一同感動
**ビターチョコレートのムース × トロッケンベーレンアウスレーゼ**
- チョコの苦さとパッションフルーツの酸味に甘口ワインが良く対比
内田氏のコメント
- 加賀田シェフは「料理の鉄人」で陳健一鉄人とのホタテ対決に勝利した凄腕。娘の育成のため昼間営業だけの時期もあった困難な道のりを尊敬
- ワイン収集家・菊池氏の厚意で1990サロン、1990アルフレッド・グラシアン、1972ルロワ・ボーヌと稀少なワインが続き大感謝
- 菊池氏が内田氏の著書「教養としての料理・ワイン・レストラン」(1998年)を所持しており「あの内田さんですか?」と言われ感激
- ブラインドの赤ワインは1972年とは思えぬ若々しさで、銘柄当ての難しさを実感
- 8歳の愛娘あおいちゃんが偶然来店し撮影。来年も銘醸ワインの会をと全員一致。今日のフィネス(余韻)は格別
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
(シャンパン) |
— |
🥂 ピエール・モンキュイ・ブラン・ド・ブラン |
| アミューズ① |
鹿の血のマカロン |
鹿の毛皮を皿代わりに。鉄分の味なくコクのある小品 |
— |
| アミューズ② |
熊と胡桃のケークサレ・クリームチーズ風味 |
アーモンドパウダー入りで風味豊か |
— |
| アミューズ③ |
雉鳩のムース |
焦がしバターと小麦粉の生地に雉の内臓のムース。野生風だが小さすぎる |
— |
| スープ |
雉のコンソメ |
ロシア風にパイ生地で蓋。割れ目から香りが立ち昇る。雉の身とギンナン。気品ある軽やかな味 |
🍷 鳥取産マデラタイプ酒精強化ワイン(18度) |
| 鳥料理 |
ヒヨドリのソテー・イタリアンパセリのクリーム添え |
ミカンヒヨドリ。ミカンとチコリの苦味添え。頭蓋骨や脚の骨まで噛み砕けるよう調理 |
🍷 2015 ドメーヌ・ド・オムス・ヴィオニエ(ラングドック/ミネルヴォワ・白) |
| 古典料理 |
ソール・ボンファム |
大正11年、田中徳三郎が貴族の大結婚式で出し好評を博した高名な古典料理。ボンファム=貴婦人の意 |
🍷 2001 サントーバン・プルミエ・クリュ(当初予定の1980ムルソーがへたっており変更) |
| メイン |
ベカス(ヤマシギ)のロティ・サルミソース |
6人前。内臓のペーストを塗ったトースト添え。火入れ完璧で柔らかく、本物の熟成肉 |
🍷 2005 コート・ロティ(シラー100%・ブラインドで提供) |
| デザート① |
カボスとミントのバシュラン |
サクサクのメレンゲのカップにホワイトチョコのクリーム。ベカスの余韻を爽やかにニュートラルに |
— |
| デザート② |
タルトタタン・トリフとバニラのアイスクリーム添え |
紅玉を3時間焼き1/3の体積に。和栗添え |
— |
| 小菓子 |
クマンシェ |
ヒグマの油を使ったフィナンシェ、ナッツの香ばしい風味 |
エスプレッソ(シングル) |
ペアリングの要点
✦**ヒヨドリ × 2015 ヴィオニエ**
- ヒヨドリとヴィオニエのマリアージュは素晴らしかった
**ベカス × 2005 コート・ロティ**
- 血を溶かしたサルミソースとシラー100%の相性は素晴らしい
内田氏のコメント
- 雉(フェザン)は熟成させて料理するもので、「熟成」を「フェザンタージュ」と呼ぶ語源にもなった。脛のこぶで年齢を判別
- ベカスの火入れが完璧で柔らかく、今まで食べたベカスは冷凍ものだったのではと感じるほど。丁寧に管理された本物の熟成肉に大感謝
- 当初予定の1980ムルソーが飲み頃を過ぎへたっており、一同で味わいを確認(色がオレンジがかったへたった味)
- 室田シェフはジビエを本当によくわかっており技術も最高峰。独自性による存在感のある良い店
- 1〜2月にリエーブル(野兎)が入れば3〜4月にリエーブル・ロワイヤルをとの約束で、新たな楽しみを得てお開き
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
(ハウスシャンパン・スーティラン) |
濃い色合い、古酒のような風味 |
🥂 スーティラン |
| おしのぎ |
白飯・牡蠣のポン酢漬け・胡麻豆腐入り白味噌椀 |
会席の作法。厚岸の牡蠣を濃いポン酢に |
🍶 亀泉(土佐の生原酒・ほんのり発泡) |
| 魚料理 |
アマダイの松かさ仕立て・梅風味トマトスープ |
立ち上がった皮がポン煎餅のようにサクサク |
🍷 2009 アリオン(テンプラニーニョ100%・ヴェルヴェットのような味) |
| メイン |
佐賀牛のわさび醤油/牛タンの赤ワイン煮込み/ホロホロ鳥の炭火焼き・柚子風味のたれ |
3品盛り合わせ。出汁で煮た野菜群(サイドディッシュ)も添える |
(アリオンと) |
| チーズ |
22か月熟成コンテ/同ミモレット/サルデーニャの牛乳ハードチーズ/フルムダンヴェール/モンドール(パス) |
季節限定モンドールなど |
— |
| デザート |
クレームダンジュ・バニラアイスクリーム・イチゴ添え |
バニラアイスはシャーベット状でとても美味 |
— |
| 小菓子 |
バニラ味・レモン味・蕎麦の実の味の金平糖(京都から) |
— |
蓬茶・水出しほうじ茶 |
ペアリングの要点
✦**メイン(佐賀牛ほか) × 2009 アリオン**
- 梅の風味にも合うため合わせた、まったりとした濃い味わい
内田氏のコメント
- 全10品のうちエルブリらしさを感じさせるのは3品だが、いずれも独創的で美味
- 現代フレンチを期待してきたが箸もある創作和食で意外。「嬉しい勘違い」
- 山田シェフの師匠は多くフェラン・アドリアもその一人。最も影響を受けたのは目白・旬香亭の斉藤源四郎シェフ(現在静岡で指導)
- 「醤油ヌーベ」「凍らせたフォワグラのキノア」など、よく考えられた初めての味わい
- 客の様子をおかみさんから聞き、酒の強さ等に応じて量・辛さを調節する細やかさ
- 簡素なメニューの書き方からは想像できない量で満腹。すべて味わいが良く感性高い料理で大満足
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
(ハウスシャンパン・ピオロ) |
— |
🥂 ピオロ |
| アミューズ |
ボンボン・フォワグラ/ホウレンソウのピック/暖かい柿のスープ |
フランボワズにフォワグラのテリーヌを詰める。生ベーコンでホウレンソウを巻く |
— |
| 前菜① |
オマールのフラン・アメリケーヌソース |
本格的なオマールの切り身入りフランに濃厚なアメリケーヌソース |
🍷 2009 ギー・ボカール・ブルゴーニュ・シャルドネ(白/甲殻類との基本通りのマリアージュ) |
| 前菜② |
北海道産生ウニとニンジンのムース・コンソメゼリーよせ |
スペシャリテ。ルーツは四谷・北島亭の北島素幸シェフが元祖 |
— |
| 前菜③ |
スペイン産鴨のフォワグラのポワレ・イチゴの赤ワイン煮添え |
スペシャリテ。やや甘口の赤ワインソース、イチゴのコンポート。とろけかけたイチゴの甘さとフォワグラの相性が抜群 |
— |
| 魚料理 |
常磐産ヒラスズキのポワレ・タイム風味・キノコのソテー添え |
タイム風味のさわやかなソースと良く合う |
🍷 2013 シェーヴ・セレクション・サン・ジョセフ(シラー100%・赤、魚にも合わせた) |
| メイン |
蝦夷鹿のロースト・ポワヴラードソース |
王道のソース。普段のフィレ肉でなくロースに近い柔らかな部分で、こんな柔らかな鹿肉は初めて |
(サン・ジョセフと) |
| デザート |
オレンジ風味のクレープフランベ・自家製バニラアイスクリーム添え |
オレンジ風味が立ち昇る |
— |
| 小菓子 |
カヌレ/アーモンドの砂糖まぶし/砂糖を振ったイチゴ |
— |
エスプレッソ |
ペアリングの要点
✦**魚料理・メイン × 2013 サン・ジョセフ(シラー100%)**
- 早めの抜栓で渋くないため、魚(ヒラスズキ)にも合わせて美味しくいただいた
- 魚に赤でも、組み合わせ次第で相性の許容範囲は結構幅がある
- 鹿肉は肉質からシラーやメルローが良く合う気がする
内田氏のコメント
- のっけからオマールのフラン等の本格フレンチで、5,800円ではリーズナブルすぎると感じる
- 生ウニとニンジンのムースのルーツは北島亭の北島素幸シェフ(赤松シェフも五十嵐シェフも北島亭で修業)。北島亭は美食家が一度は行くべき店
- 蝦夷鹿はロースに近い柔らかな部分で、こんな柔らかな鹿肉は初めて
- 都心を少し離れると本格的なのにリーズナブルな店に遭遇でき嬉しい。50年前は逆でフレンチは日本料理の倍高かった
- 宣伝もせず黙々と良心的な本格フレンチを出し続ける店が大好き。リーズナブルな店がフレンチの土台を支える
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 食前酒 |
ペルノー酒(40度) |
グラスシャンパンがなく初体験。黄緑色でシャルトリューズに似たさわやかな香り |
— |
| アミューズ |
ホタテの小柱のガーリック風味と蕪/種ありグリーンオリーブ/サラミソーセージ |
店の雰囲気に合った素朴さ |
— |
| 前菜① |
自家製スモークサーモン・細切りセロリラヴ・トレヴィスとケパーベリー添え・ビーツソース |
厚切りでやや硬めだがずっしりして美味 |
🍷 キュヴェ・ド・ブリーユ(ラングドック・シャルドネ/ハウスワイン・白) |
| 前菜② |
フォワグラのソテー・トマト、アスパラを敷いて・ポワヴラードソースと牛蒡のピューレ・黒トリフ添え |
ソテーしたフォワグラと酸味の強いポワレしたトマトの相性が意外に良い |
— |
| スープ |
ビーフコンソメ |
デミカップで錫製の徳利入り。良質で3杯お替りできる量で大満足 |
— |
| 魚料理 |
鯛とホタテのポワレ・パイケース入りカニの身・アメリケーヌソースとシブレットソースの2色ソース |
昔ながらの平和な味わい。パイケースが本格的でサクサク |
(白ワインと) |
| メイン |
和牛の柔らか煮・赤ワインソース |
— |
🍷 2015 レ・フォンタネル(ラングドック・ペイドック/カベルネ・ソーヴィニヨン主体・赤) |
| デザート |
ガトー・クミ・生クリーム添えカラメルソース |
カヌレの生地で作り黄味が多くねっとり。奥様(クミ)の名を付けた新作 |
— |
| 〆 |
— |
— |
コーヒー |
ペアリングの要点
✦**白赤のハウスワイン**
- リーズナブルなワインでも本当に良いマリアージュ
- 娘さんが父と二人でワイン商の試飲会を回り、好みで選んだ自家セレクション
内田氏のコメント
- グラスシャンパンもスパークリングもなく、初体験のペルノー酒を食前酒に。シャルトリューズに似た香りで、これでグラニテを作ったら美味だろうと思った
- 良質のビーフコンソメをデミカップで3杯お替りできる量に、これ一つでも良心的な良い店と実感
- 超絶技巧はなさそうだが手抜きも一切ない実直なシェフを尊敬
- これだけ食べて飲んで6,950円はリーズナブルすぎる。良心的で素朴な店が顧客のフレンチの趣味を下支え
- 毎日満席ならグラスシャンパンがあってよいと提案。持ち込みは1本2,000円で次回はシャンパン持参を約束
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
(シャンパン) |
ピンポン玉大のチーズリッチの熱々グジェール添え |
🥂 ヴーヴ・オリヴィエ・カルテ・ドール |
| アミューズ |
蕪のブランマンジェ・甘エビ添え・グレープフルーツ風味 |
蕪の香りが立ち昇る。アミューズ一つでシェフのセンスが分かる |
🍷 フロール・ド・シャルドネ(スペイン・白/トロピカルフルーツ・洋ナシ・レモンピールの香り、酸が綺麗) |
| アラカルト |
ブイヤベースのテリーヌ |
堂々としたボリューム。中心の魚はアンコウで凝縮感が圧倒的。下仁田ネギのトロミ、インカの目覚め。ルイユのソース、グリュイエル入り。星付きの料理 |
(フロール・ド・シャルドネと) |
| 前菜 |
パテ・アンクルート・ハーブのサラダ・紫キャベツのマリネ・柿添え |
大ぶりのテリーヌの中心に鶏・フォワグラのテリーヌ・鴨の3本 |
— |
| メイン |
フランス産仔鴨のロースト蜂蜜とスパイス風味・キノコのフリカッセとリンゴのソテー添え・鴨のジュソース |
皮目に蜂蜜を塗り粒胡椒をまぶした厚切りの鴨肉は柔らかく美味 |
— |
| デザート |
タルトタタン・バニラアイスクリーム添え |
やや小ぶりだが紅玉の酸味が良く出る。バニラアイスはやや優しい味 |
— |
| 小菓子 |
抹茶のギモーヴ/オレンジピール/棒状のチョコレート |
— |
コーヒー |
内田氏のコメント
- 浅岡シェフはタテルヨシノの料理長(閉鎖2年前まで)。内田氏は3度ほど浅岡料理長の料理を食べていると思う
- アラカルトの「ブイヤベースのテリーヌ」は中心がアンコウで凝縮感が圧倒的、堂々とした星付きの料理。追加して正解
- お店で力を入れているスペイン産ワイン群から白を1杯で通した
- 地元の常連客に「歴史や地方を切り口にした料理とワインのマリアージュの会を開催しては」と提案。一夜に6種類飲むワイン会でないと立体的な体系が頭に描けないとの持論
- 著書「マリアージュ」を4巻までプレゼント。次の時代に「当時の日本のフレンチもワインも優れていた」と思われるレポートを残したい
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
(グラスシャンパン) |
ピノ・ノワール70% |
🥂 リシャール・シュルラン・カルト・ノワール |
| アミューズ |
レンズマメのマリネ風サラダ・塩漬けハム・ウズラの卵のピクルス |
小さいおさじに盛る |
— |
| 前菜 |
自家製ソーセージ・シュークルート添え |
フレッシュ感のある自家製。キャベツの酸味もほどほど。味付けなしのポテト添え |
🍷 2015 メイユ・フォンネ・レゼルヴ(アルザス・リースリング・白/すっきりした中にほんのり甘さ) |
| スープ |
根セロリのポタージュ |
小さなポタージュを間に挟む |
— |
| メイン |
仔羊のグリエ |
塩をまぶしただけで火の入れ方一つ。堂々としたサイズ。ニンジン・春菊・ポテトのグラタンドフィノワ風の3色添え。ほっぺたが落ちるほど美味 |
— |
| デザート |
ガレット・デ・ロワ・バニラアイスクリーム添え |
フェーヴは入っておらず外れ。シェフがフランス料理大好きと分かる選択 |
— |
| 〆 |
— |
パンは小さな店なのに自家製 |
コーヒー |
内田氏のコメント
- アコーディオンの刻むタンゴが流れる店内。「小さな喫茶店」「真珠採り」などの名曲を口ずさみ、哀愁の気分に浸る
- 塩を振っただけの仔羊のグリエが絶品で「脂っこい和牛のステーキより格段に美味しい」とシェフと価値観が一致。もう一皿出ても食べられたほど
- 日本人が崇拝する刺しの多い牛肉や大トロは健康に反する。脂っこいステーキの接待では倍食べさせられてつらかったとの本音
- パンも自家製でシェフがフレンチ大好き人間だと実感
- 普段使いの気軽なフレンチこそ日常で大事にすべき対象。「山高ければ谷深し」を知り、高級店と気軽な店の両極のバランスを大事にするのが奥深い趣味
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| スパークリング |
— |
スペイン産カヴァ。マカベオ・チャレロ・パトリャーダ。アルコール臭やや、軽い感じ。450円 |
🥂 ロジャー・ダイノワ・カヴァ・ブリュット |
| パン・バター |
自家製ソフトパン/ライ麦パン |
蜂蜜とバニラを練り込んだ無塩バターを添えて。パンもバターも柔らかく美味 |
— |
| 前菜 |
自家製コーンポークと生ハムのサラダ |
— |
— |
| スープ |
ボルシチ |
キャベツ・ニンジンのほか肉のブロック入り。熱いのでカップの耳にハンカチを結ぶ工夫 |
— |
| メイン |
ビーフストロガノフ |
案外少量で、付け合わせは普通の白飯(バターライスを期待したが残念)。味わいに特に感動なし |
— |
| デザート |
キャラメル風味のプリン・マンゴーのシャーベットと果物添え |
— |
— |
| 〆 |
ロシア紅茶 |
砂糖替わりにイチゴジャム。2杯入れて混ぜると酸味のある甘さが濃くなり美味 |
— |
内田氏のコメント
- 家から歩いて10分の近所にありながら今まで知らなかった老舗
- 隣の婦人客の話し声がうるさいのに気づいたマダムが、自ら席を遠くに変えてくれた気配りに感謝
- 入口の棚にマトリョーシュカ人形、その後ろの壁に八方除けのお札、と浅草らしさが同居
- 昔気質の常連(老夫婦)が支える、昭和のレストランのような雰囲気。年配客はスパークリングをまず取らない
- カードは不可、現金で4660円。現金で通せる点が下町情緒・良い客が支える店と感じた
- 「どうしても食べたいメニューはなかった」というのが率直な所感
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| メイン |
ロースカツ(120グラム)コース |
2070円。脂分があるので、添えのドーム状大根おろしに醤油をかけカツと交互に食べるとさっぱり |
— |
| 副菜 |
キャベツ(別盛り・お替り自由) |
ドレッシングは柚子と胡麻の2種。最初は柚子でさっぱり、お替りは胡麻で2回楽しむ |
— |
| 香の物 |
4種類の香の物 |
味わいが良い |
— |
| 汁物 |
豚汁 |
美味しい |
— |
| 茶 |
緑茶 → ほうじ茶 |
着席時は緑茶、食後はほうじ茶。この順が良い |
— |
内田氏のコメント
- ヒューマントラスト有楽町で映画「アイヒマンを追え」を観た後の昼食
- デパートのレストランなのに、従業員が高級料亭の人たちのように気配りがすごい
- キャベツのお替りを2回楽しんでも、さらに「お代わりは?」と声をかけてくる
- 隣席でカツを出すのが遅れた際、「冷めてしまうので」とご飯を差し替える対応に感心
- いつ来ても従業員がよく訓練されており、自分の店の使命を全うする行動が全員できるのが理想と痛感
- 今日も大満足で店を後にした
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| デザート |
ザッハトルテ(生クリーム付き) |
スポンジの間のアンズジャムがチョコレートの美味しさをさらに引き立てる |
— |
内田氏のコメント
- 帰宅後、BS放送の北フランス特集を視聴(世界遺産アミアン大聖堂、ジュール・ベルヌ居宅、エトルタの海岸=「奇巌城」のモデル、モーリス・ルブラン邸、カレーのロダン「カレーの市民」像など)
- ジュール・ベルヌ、モーリス・ルブラン、コナン・ドイル、H・G・ウェルズの4作家に読書の楽しみを堪能した少年時代を懐かしく回想
- 孫にこのような優良な図書をいつ紹介しようかと楽しみにしている
- 最近はBS放送に良い番組が多く、よく見る
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| シャンパン |
— |
ハウスシャンパン上位クラス。熟成が進み古酒の趣の濃い色合い。ドライフルーツ・ナッツ・蜂蜜・トーストの香り。2500円でリーズナブル |
🥂 2003 ゾエミ・ド・スーザ・ブリュット・デジラブル・ミレジム・グラン・クリュ・ブラン・ド・ブラン |
| パン・バター |
自家製パン3種(6種から選択)/自家製バター |
カルピス純良バターにバニラを練り込み、目の前で大ブロックから豪快にカット。アラン・シャペルの精神を想起 |
— |
| アミューズ |
ショットグラスに入ったサーモンのムースとコンソメジュレ |
良い味わい |
— |
| 前菜① |
ニューカレドニア産天使の海老のタルタル・柚子の香るトマトのクリスタルジュレ・温泉卵を添えて |
生海老にトマトの酸味あるジュースが合う。温泉卵も違和感なく溶け込み美味 |
— |
| 前菜② |
森のキノコのヴルーテ・ズワイガニとホタテのフラン・アーモンドミルクのカプチーノ |
キノコはセップ・マッシュルーム・椎茸。濃いヴルーテ、フランは磯の香りが心地よい |
— |
| 魚料理 |
天然真鯛とホタテガイのムースのオーヴン焼き・蕪とマッシュルームのエチュベ・クリスタッセのムースリーヌ |
— |
— |
| メイン |
鴨のパイ包み焼き・バンデビスのジュ |
鴨の味が濃いめなので、フレッシュなサラダを添え交互に味わうのを勧められる。大きなキノコはダイオウダケ、ハーブ香付け |
— |
| デザート |
デザート11種から8種を選択 |
サンマルク、ベリーのタルト、さくらんぼのクラフティ、イチゴショートケーキ、タルトタタン、バローナのチョコレート"グアナラ"、栗とカカオのガトー、パリブレスト、オレンジの白ワインコンポート、44年続くカスタードプリン・トキ料理長スタイル、ヨーグルトのムース。たっぷりの生クリームとナッツ添え |
— |
| 小菓子 |
アーモンドのドラジェ・生キャラメル・ギモーヴ(ミント風味) |
コーヒーと共に。ブルーに染まったギモーヴの強烈なミント風味が特に印象的 |
— |
内田氏のコメント
- 友人Yさんに勧められ20年ぶり以上に再訪。1995年ドラマ「王様のレストラン」の外観に採用された店
- 8年前にシェフが交代。ヨーロッパで学んだとのことで、バターの出し方からアラン・シャペルの哲学を学んだ人物かと想像
- すべてクラシックスタイルで料理の質が高く、料理長の実力とサービスの確かさがある良い店
- デザートをわざわざテーブルに並べて見せるサービス、オレンジコンポートの薄皮まで剥くサービスなど、よく気がつく立派なサービス
- バローナのチョコレートは「お替りしたいほど」の美味しさ、ギモーヴは「売っていたら即買いたい」ほど印象に残った
- 唯一の不満は「水」。普段飲まない客にも有料の水しか出さず無理強いする姿勢を、間違ったサービス・売上至上主義と強く批判(ニューオータニのヴェラビスタ以来2度目)
- 予約時に肉声でなく自動音声で番号を押させる方式も良くないと指摘
- 「また来たくなる店」――ここが平凡な店との違い
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| スパークリング |
— |
スパークリングはグラスカヴァ810円の一種類のみ(洋食店はワインの品揃えが寂しいのが欠点) |
🥂 グラスカヴァ |
| 前菜 |
ミニサラダ |
— |
— |
| スープ |
クリームコーンスープ |
— |
— |
| メイン |
せせらぎ豚ロースのパルメザンチーズパン粉焼き トマトソース |
パン粉にパルメザンが混ざりほのかにチーズ風味。改装前の名物"ポークカツチーズ焼き"の派生と感じ懐かしむ |
— |
内田氏のコメント
- 有楽町で「エゴン・シーレ」展を観た後の昼食。シーレは1918年に28歳で他界した、ややグロテスクだが確かな才能の画家
- カツレツやハンバーグの分野は精養軒はさすがに美味しい
- 約10年前の8階改装前にあった"チーズ焼き"(豚肉2枚の間にハムととろけるチーズをふんだんに挟んで揚げ、切るとチーズが流れ出す)を強烈な美味として回想
- 若いウエイターに当時のシェフが今もいるか尋ねたところ「今もずっと昔のシェフ」との返答
- 「ポークカツチーズ焼き」を昔のレシピ通り作ってほしいと依頼し、「体制が整えば電話する」という嬉しい返事をもらった
- その返事を聞いて喜んで帰途についた。再会が待ち遠しい
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
— |
🥂 アレクサンドル・ペネ・エクストラ・ブリュット(持込・ほのかな甘み) |
| 前菜 |
前菜5種 |
クラゲの甘酢かけ生春巻き・湯葉のスモーク添え/鳥の皮・ミカンの皮と山椒風味・茎レタス添え/ゴールドピータン・四川こんにゃく・支那竹・干し筍添え/鴨のスモーク・出汁で炊いた筍添え/小エビの塩漬け・ズッキーニ添え。ゴールドピータンが抜群 |
— |
| スープ |
朝鮮人参とスッポンの薬膳スープ |
スッポンだけで高貴な味わい、ゼラチン質の身・朝鮮人参 |
— |
| 追加 |
スクランブルエッグ・リンゴ風味 |
卵料理のレパートリー600種類から急遽追加。さいころ大の酸味あるリンゴ入り |
— |
| 〆 |
五目焼きそば |
餡かけの味わいが洗練されている |
— |
| 〆 |
チャーハン(カニチャーハン) |
タラバガニの味わいが強い |
— |
| 〆 |
麻婆豆腐 |
トーチ味噌入り四川の定番。今日唯一辛かった |
— |
| デザート |
愛玉ゼリー黄粉風味 |
愛玉は台湾で人気のゼリー、黄粉風味が合う |
— |
| 茶 |
韃靼そば茶 |
風味が違う最後のお茶 |
— |
内田氏のコメント
- 趙楊は「日本一の中華料理のお店」と謳われるのも間違いではないと評価
- 過去には「13種類のキノコのスープ」「鳥豆腐のスープ」など完璧に三ツ星の格と思える料理を堪能
- ミシュランがこうした優良店に反応しないことに偏りを感じる。マダム曰くミシュランは来店したが「タバコ禁止していない」ことで掲載断念したとのことで、編集方針を疑問視
- コースは毎日変えており、同じ客に同じ料理を出さないという姿勢
- 「素晴らしい質の中華料理を堪能した。料理の世界はなんと奥深いものか」と大満足
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
— |
🥂 シャルトーニュ・タイユ(ハウスシャンパン) |
| アミューズ |
グリーンのシフォンケーキ/サモサ |
アブラナ科の葉のシフォンにゆべし(ゆず皮+味噌)の切り身/春巻きのように揚げたサモサにサトイモのピューレとひき肉。手でつまむアラン・シャペル風 |
— |
| 前菜 |
三輪そうめん・下北春マナ・イカ・トマトのエスプーマ |
三輪そうめんは冷製パスタ風、春マナで和える。イカは香り良い |
— |
| パン |
パン・ド・カンパーニュ/ナッツ入りバタール |
宇都宮オトワ・レストランのパン工房から配送 |
— |
| スープ |
菊芋のポタージュ・クルトンとローストナッツ添え |
中にじゃがいものニョッキ、上にベーコン風味のエスプーマ |
— |
| 魚料理 |
鰆・あかね八味噌(白味噌)風味・蕪のスライスと白いんげんのピューレ添え |
ノイリープラット入りワインからのベルモットのソース、黒い古代米のチップ添え |
— |
| メイン |
丹波黒鶏のロースト・椎茸・宇陀金ゴボウ・鶏のジュソース |
芹の葉と茎のフライ添え。宇陀金ゴボウは雲母が付きキラキラ光る。香ばしく美味 |
— |
| デザート |
金柑・ミカン |
柚子のメレンゲ、ホワイトチョコのアイス、ミルクソース、金柑のコンポートの酸味。パテシエが各テーブルへ |
— |
| 小菓子 |
ひしおのマカロン/抹茶のサブレ甘煮あずき添え/ヤマトキクナのマドレーヌ |
焙煎かりがね茶「春眠」とともに。古都奈良を意識 |
— |
内田氏のコメント
- 音羽創シェフはアラン・シャペル(旧三ツ星ミヨネー)の日本人初の弟子、宇都宮オトワ・レストラン音羽和紀シェフの次男
- 奈良県の魅力を伝える館「ときのもり」二階にあり、天井が高く開放的な空間が魅力
- コース全体が清らかで優しい感性、ギトギトと対極のさわやかさを外さない風味
- 奈良を思わせる食材を散りばめつつフランス料理になっている独自性は高く評価されるべき
- 創シェフのオリジナル料理すべてに満足、大満足で店を後にした
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
— |
🥂 フィリポナ(ハウスシャンパン・黒ブドウ主体) |
| アミューズ |
ミニクロワッサン/パートフィロの揚げ物/マカロン |
アンチョビーとチョリソ入り/ブーダン・ノワール入り/ブルーチーズと胡桃。手でつまむ |
— |
| 前菜 |
フォワグラのテリーヌ・スライスした黒トリフ・パセリソース |
ジュランソンの甘口クロ・ネルのジュレ添え。古典的マリアージュ |
— |
| 前菜 |
函館産ホタテのカルパッチョ・黒トリフ・サワークリーム添え |
ロマネスコ添え。サワークリームとホタテが合う |
— |
| スープ |
トピナンブール(菊芋)のヴルーテ・アカザエビ・黒トリフ |
ジュ・ド・ヴィヤンドを加えた濃い味わい |
— |
| 魚料理 |
関鯛とホタテのムースと黒トリフを網油で包んでヴァプール・ブールブランソース |
蒸し焼きで柔らかな肉質、濃い目クラシックなブールブランソース |
— |
| グラニテ |
マンザラのグラニテ・オゼイユ添え |
バスク地方の酸味あるリキュール。青リンゴ風味 |
— |
| メイン |
ペルドローのグリル・シュプレームソース |
半身で迫力、皮と身の間に黒トリフのスライス。ポワロ・ユリ根・紫ニンジン添え |
— |
| デザート |
洋ナシと黒トリフのコンポート |
塩気がありアミューズでも通用 |
— |
| デザート |
トリフのミルフィユ |
マスカルポーネにアングレーズソース、球状2段、黒トリフのスライス敷き詰め |
— |
| 小菓子 |
ミニフィナンシェ(フランボワズ入り)/ジャスミンのギモーヴ |
コーヒーとともに |
— |
内田氏のコメント
- 今帰仁シェフの料理はオーセンティックなフレンチの持ち味で、フランス・グラースのジャック・シボワで学んだ影響か、安定感がある
- ブールブランソースのような「ソースたっぷりの料理」が今でもフランス料理の原点の味と感じる
- コース全料理に黒トリフが入る今年初の黒トリフ三昧で16,000円はリーズナブルすぎると評価
- 「皆さん、行くべし」と推奨。いつ来ても満足して帰れるお店
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 前菜 |
新玉ねぎのチーズ焼き |
シンプルで美味しい |
— |
| メイン |
ポークソテー |
この店のスペシャリテ。塩を振ったポークのバターソテーに醤油風味のあっさりソース、ご飯が進む |
— |
| デザート |
プリン |
濃厚なキャラメルソースたっぷり、卵だけで作る柔らかいプリン |
— |
内田氏のコメント
- 当日予定のラ・ジュネスのベッシー包みは会食主役が風邪で寝込み延期となり、久々にグリルグランドへ
- ポークソテーのあっさりソースが一番美味しいと評価(クリームを入れるとストロガノフになり味が寝ぼける)
- ご主人は堺正章の「チューボーですよ」に何度も出演した「浅草の巨匠」。特製オムライスのトロトロ卵は芸術のよう
- 帰路、ひさご通り・すき焼き老舗「米久」・タイ料理の名店「ダーラー」などの浅草の街並みを楽しんだ
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
— |
🥂 ジョセフ・ペリエ(ハウスシャンパン) |
| 料理① |
フランボワズヴィネガーでマリネした牡丹エビ・アマランサスとカシスのムース添え |
鏡のお皿に赤い色が映える |
— |
| 料理② |
白子のフリット・ラルドを挟んで、マッシュルームとウニ添え・マッシュルームのスープ |
石をくりぬいた器を熱々にし目の前で注ぐ。ウニは生で掬って |
— |
| 料理③ |
スミイカ |
凍らせて細くスライス、アンディーヴ・人参・オレンジのムースのソース、金柑コンポート・タンポポの葉。独創性が高い |
🍞 杏入りシフォンケーキ風パン |
| 料理④ |
フォワグラ |
ガラス容器にフォワグラ・鴨腿肉・砂肝コンフィ・菊芋・バニラ風味マスカルポーネ、トリフ/ブラックココアパウダー(土を模す) |
🍞 赤ワイン風味のクルトン・ドライフルーツ・レンズ豆(小石のイメージ) |
| 魚料理 |
鰆・タラノメのフリット・木の芽のソース |
キノコ・ピロコネギ・チジミホウレンソウ添えの緑鮮やかな一品 |
🍞 木の芽を練りこんだ緑色のパン |
| メイン |
佐賀牛ロースのロースト・ビーツソースと牛のビネガー蜂蜜ソース・野ばらのペースト・ベゴニア |
ベゴニアは酸味補完。ポテトのパルマンティエ・豚の血とトリフのジュソース添え |
🍞 トラディショナルなパン |
| デザート |
ラムのジュレととても酸っぱいリンゴのアイスクリーム・自家製コーラの泡 |
コーラの泡は白から茶色に変色するエスプーマ。リンゴが橋渡し役 |
— |
| デザート |
レモンのタルトの再構築 |
レモンカード・ピール・ジュレ・サブレ・パウダー・アイス・クリームチーズを混ぜるとタルトの味に |
— |
ペアリングの要点
✦**パン・ペアリング**
- 料理ごとにパンを替える新しいアイデア
- 杏入りシフォン風→赤ワインクルトン→木の芽の緑パン→トラディショナルへと展開
- 木の芽のパンは木の芽のツンとした香りがよく出て素晴らしいアイデア
内田氏のコメント
- 大土橋真也料理長(33歳)はジョージアン・クラブ、ジョエル・ロブションで修業。ゴー・ミヨ日本版から期待の若手シェフ賞を授与
- 店名は「クラフト=技、タ・ル=物語」の造語。料理技術でコースに物語性を持たせる
- 一皿ごとの素材の数の多さが料理への並々ならぬ愛情を物語る、アイデアも秀逸
- 「世の中はアイデア次第で価値観が大きく変わる」と再構築デザートに感動
- 季節ごとの料理を味わいたく、次回はワインのペアリングも頼みたいと意欲。大満足
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
— |
🥂 アールノーブル(ハウスシャンパン) |
| アミューズ |
メヒカリのベニエ |
小魚を頭からサクサク、内臓の苦味が心地よい |
— |
| 前菜 |
豚のアバのサラダ・キノコのドレッシング |
豚の内臓・耳・豚足・ケークサレなど各部位を一皿に盛る典型的古典料理。レバーはねっとり、耳はゼリー寄せ |
🍷 2015 ソーヴィニヨンブラン(白) |
| パン |
自家製パン・リエット添え |
バターでなくリエットをたっぷり塗る |
— |
| メイン |
バスク風鶏の煮込み |
トマト使用のやや辛い煮込み、赤と緑のピーマン添え、皿一杯のソース |
🍷 2014 ベルジュラック(赤・メルロー100%) |
| デザート |
コーヒー風味のスフレ・キャラメルビスキュイ入り・生クリーム添え |
甘み強く美味、生クリームでスフレの甘味が柔らかく |
— |
ペアリングの要点
✦**豚のアバのサラダ × 2015 ソーヴィニヨンブラン**
- 「え?合うの?」と思ったが、迫力ある豚の各部位の肉料理に爽やかな白がよく合う
- キノコのソースの触媒力か
**バスク風鶏の煮込み × 2014 ベルジュラック(赤)**
- バスク地方に近いメルロー100%、ソースのピリ辛の反動でほんのり甘く感じる良いマリアージュ
内田氏のコメント
- シェフはフランスでアンフィクレスで長く修業、ロブションの弟子が手配した店を多く廻った
- 店名「まっとうな道」はフレンチの原点回帰を訴えていると想像。コテコテの古典好き
- ソースの少ない今の時代に、皿一杯のソースをソーススプーンでいただける伝統的料理は久しぶりで嬉しい
- 自宅と正反対の方角で全く知らなかった店をミシュランのおかげで新発見できたと感謝
- 孫を見るのが最も大事な役目のため、昼間を利用して新店を楽しんでいる(健康にも良い)
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
フグのヒレ酒(炎のセレモニー) |
日本酒とシャンパンの混合、広口グラスにフグのヒレを浮かべ室内を暗くして |
🥂 シャンパングラスで供 |
| シャンパン |
— |
アンリジロー「エスプリ」新スタンダード・キュヴェ。ピノ・ノワール80%/シャルドネ20%、樽・楕円形小樽熟成。桃や洋ナシの香り |
🥂 アンリジロー「エスプリ」 |
| 先付け |
江戸前黒鮑の柔らか煮・旨出汁ジュレ/下関産トラフグのお粥・柚子風味 |
鮑の蓋を開けると下にフグ出汁のお粥。文句なく美味 |
— |
| 前菜 |
立春の天ぷら盛り |
フキノトウ・ウドノメ・三つ葉の茎・能登の白エビのかき揚げ、日本産レモン・竹炭の塩・スモークの塩。金柑のコンポート添え |
🍶 2015 根知谷産五百万石 |
| 前菜 |
下関産トラフグの煮凝り/山葵の花とキノコのあえ物/フグの魚卵と千切り牛蒡 |
煮凝りはフグ本来のゼラチンだけで固める高貴な味わい。魚卵は塩漬けで毒を取る |
— |
| 前菜 |
萩産グジの春茸とトラフグの白子のトリフソース |
グジは皮目を揚げて松かさに、香茸は乾燥・戻しでトリフ並みの香り |
— |
| お椀 |
下関産トラフグの炙り白子・白味噌椀 |
西京味噌にクリームでシャンパンに対抗、昆布出汁のみ(かつおは生臭くなる)。白子は炙りすぎ注意 |
— |
| お造り |
下関産トラフグのお造り |
塩昆布と佃煮昆布添え。身が柔らかく普通の3倍の厚み |
— |
| 追加 |
ヤマウドと京ニンジンのきんぴら/海老芋とレタスの茎の西京漬け |
ラチュレ延命寺美也さんのサービスで追加 |
— |
| 〆 |
氷見産寒ブリのハラミ・聖護院蕪・木の芽あん |
4人ともご飯が入らなくなるほどの満足感 |
— |
| デザート |
トラフグの皮と完熟南高梅のジャムのゼリー寄せ |
皮の生臭さを消す努力。最後はほうじ茶 |
— |
ペアリングの要点
✦**日本料理 × シャンパンの試み**
- フグのヒレ酒をシャンパングラスで供する新感覚
- 白味噌椀は西京味噌にクリームを入れシャンパンに対抗できる味わいにし、かつお出汁を避け昆布出汁のみ
- のれそれのシャンパーニュポン酢など、シャンパンに合わせる店の探求から新しい味わいが生まれる
**日本酒の評価**
- 2015根知谷産五百万石:甘み・うまみのふくよかさ。ゲストの通には「優しさが前に出すぎ、ガツンとしたパンチがない」
- 小布施ワイナリー ヌメロ・シス:香り・コクとも大満足、ゲストの通も「これは美味しい」と絶賛
内田氏のコメント
- 必ず下見をする主義だが、美食の友人たちの評価を信頼し初訪問で接待に臨んだ
- 広瀬友子料理長が一品ごとに自ら解説、食べたことのない料理のオンパレードで感性の素晴らしさを堪能
- フグの新発想コース(柔らかい身は3倍厚のお造りに)など、自然の摂理と料理の奥深さを実感
- ゲストも大満足で「今度接待に使ってみる」とまで言われ、会食は大成功
- 広瀬料理長、サービス陣、助言した延命寺さんに大感謝
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
— |
🥂 2008 ドゥミエール |
| お通し |
チキンのロワイヤル・白菜の泡 |
デミカップで供、ジョエル氏も感心 |
— |
| アミューズ |
フリチュール |
アラン・シャペルのスペシャリテ。ワカサギ・明石蛸・サクラエビ・シラウオ・パセリ・セロリの葉のフライ、レモン添え。手でつまむ |
— |
| 前菜 |
オードブルワゴン(ジョエル氏) |
サザエのブルギニヨン/ホタテのカルパッチョ/ホワイトアスパラガスのオランデーズソースの3品 |
— |
| 前菜 |
オマールのサラダ、アラン・シャペル風(味生氏) |
海老を丸ごと使う昔の大ポーション。海老味噌のソース・コラリーヌ |
— |
| 前菜 |
カニ肉のガトー/ルクルス/ブフ・アラモード(内田氏) |
ルクルスは牛タンとフォワグラの多層テリーヌ、ブフ・アラモードはオックステールのテリーヌ |
🍷 2012 ブルゴーニュ(白) |
| メイン |
若鶏のベッシー包み |
本物のベッシー(豚の膀胱)で丸ごとの若鶏を包む。名古屋コーチン、身と皮の間に黒トリフ、鶏レバーのそぼろ(トリフ風味)添え。蒸し時間1時間10分 |
🍷 2012 ブルゴーニュ(白・赤) |
| チーズ |
チーズワゴン4種 |
ブリヤサバラン、ロックフォール、ほか初めてのチーズ(牛乳から) |
— |
| デザート |
ジュレ/ブランマンジェ/チーズケーキ/ガトー・マルジョレーヌ |
セロリのジュレ・レモングラスのソルベ添え、イチゴのブランマンジェ。子菓子群からチョイス |
— |
ペアリングの要点
✦**若鶏のベッシー包み × 2012 ブルゴーニュ(白・赤同時)**
- フォワグラを溶かしたソースなので白でも赤でも合う
- 変に分け入らないオーソドックスな白と赤を同時に注いでもらう趣向
内田氏のコメント
- 味生完氏(46歳・独身)はフレンチの古典を愛する方で、初対面ながら波長が合う
- アラン・シャペルのフリチュールは、手でつまんで緊張をほぐす信念から生まれた料理。神戸ポートピアのシャペルの思い出を回想
- 小久江料理長が調理し、親友ジョエル氏が食べるという「世紀の顔合わせ」が実現し感慨無量
- ジョエル氏「ボキューズのスタイルでは鶏料理にインゲンは使わない」、味生氏「昔の定番を崩すなら原点のポイントを理解して崩さないこと」など、古典フレンチの含蓄ある会話
- ベッシー包みは予約時にメインをベッシーにと申し出る必要あり(下ごしらえに数日)
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
— |
🥂 ブーケドール |
| パーティ料理 |
魚料理 |
健康に優しく穏やかで美味 |
🍷 白ワイン |
| パーティ料理 |
ローストビーフ・赤ワインソース |
— |
🍷 赤ワイン |
| デザート |
デザート7〜8種 |
多数を堪能 |
— |
内田氏のコメント
- 銀座4丁目タワー5階、ゲストハウス・ザ・リュクス銀座内のレストラン(アノ=指輪、レーヴ=夢)
- 山岸一茂シェフは日本のフュージョン料理の先駆者、昨年の日本アカデミー賞宴会場の料理を担当した高名なシェフ
- 4・3・3配分は燃焼効率がよく、ある程度食べても太らないとされ、ブラッド・ピットやクリントン元大統領らも実践とのこと
- 立食パーティ料理はいずれも健康に優しく美味で大満足
- オープン後改めて食事に行く予定だが、当面は下の孫を預かる役目を最優先し、夜の会食は4月以降にする方針
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 弁当 |
茶壷三段弁当(1,680円) |
経営母体が変わってから一段と美味しくなった |
— |
内田氏のコメント
- 上野・国立博物館の春日大社展を観覧した帰りの昼食。国宝の掛け軸や刀剣を鑑賞
- 精養軒は税込3,800円の簡便コースが新設されていたが、何度も食べているメニューで先日も来たため隣の韻松亭に入店
- お料理はまあまあ満足して店を後にした
- 食後、上野駅構内の「みはし」でクリームあんみつをいただく。餡子・蜜・ソフトクリームが吟味され、クリームあんみつとしてはこの店がベスト
- 博物館の半券提示で杏2つをトッピングしてもらえ、思いがけずお得な気分
- 上野公園は何度来てもホッとする懐かしい空間
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
シャンパン |
のどを潤す。美味しい |
🥂 デュヴァル・ルロワ |
| アミューズ① |
アンチョビーの乗ったピサラデイエールと黒オリーブのマカロン |
何気ないが南仏のイメージ |
— |
| アミューズ② |
菊芋のヴルーテ・トリフと卵のサバイヨン・菊芋のチップス添え |
細長いショットグラス入り。良い黒トリフで香りがすごい |
— |
| 前菜 |
カリフラワーのクリームとオマールエビのジュレ・北海道産のウニ添え |
香り高いオマールのジュレが皿に張り付くほど多量。味わいも濃く贅沢 |
🍷 2013 カシー(白・南仏) |
| 魚料理 |
特製ブイヤベース・じゃがいも添え・アイオリソース添え |
高級魚クエ使用で骨をよける面倒がない |
— |
| メイン |
鴨と山鳩のパイ包み焼き |
メニュー外の特別料理。複数の肉・固柔の食感の違い |
🍷 2012 シャトー・ヌフ・パプ(赤) |
| デザート |
ミモザ |
チュイルの帽子・オレンジのソルベ・メレンゲ。南仏の明るいイメージ |
— |
| 〆 |
レモンケーキとレモンのサブレ(小菓子) |
南仏のレモン祭りにちなむ |
エスプレッソ・シングル |
ペアリングの要点
✦**フォワグラのスープ・牛蒡 × 2012 ネッビオーロ(赤)**
- 牛蒡の土臭さに赤ワインを合わせたのが素晴らしいマリアージュ
- ニースは歴史的にイタリア領になったこともあり、イタリアワインも当たり前にサーヴされる
**鴨と山鳩のパイ包み焼き × 2012 シャトー・ヌフ・パプ**
- 複数の肉と固い・柔らかいの食感差という複雑さに対応するワインとして推奨
内田氏のコメント
- 恵比寿ラヴィネにいた久保さんが支配人に就任した縁で来店。オープンは9年前
- 東郷神社に隣接する樹木の生い茂る絶好のロケーション。シャガールの絵皿が見事
- 店のワインストックの軸は南フランス。ボルドー・ブルゴーニュの品揃えもある
- 松島シェフは今年40歳、フランス在住14年。毎月末にメニュー決めの打ち合わせに必ず来る。現シェフはエメ・ヴィベール出身
- 濃い目の味付けで料理のコンセプトが明確、本当に美味しい
- 3年前に来た時はあまり印象に残らなかったが、今回は別物のような印象深い料理の数々で大満足、店を見直した
- ニースの歴史にまつわる料理とワインのマリアージュの会を依頼したところ、既にシリーズ開催中。次回からの参加を希望
- 3月は孫関連のスケジュールが詰まり、夜の店探訪が難しいため昼に出かける外食パターンに
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 握り① |
小肌・ヒラメの昆布〆・真鯛・ほっき貝・赤貝・ブリ(6貫) |
江戸前らしく仕事を施した握り |
— |
| 握り② |
海老・キス・アナゴの白焼き・煮イカ・マグロのづけ・卵焼き(6貫) |
漬け・甘いたれなど |
— |
| 巻物 |
かんぴょうの海苔巻・鉄火巻 |
7,500円コースの〆 |
— |
内田氏のコメント
- 創業は慶応年(1866)、150年の歴史。店名は3代目竹三郎の俳句「みどりこき やなぎ寿く ことしから」の頭文字を漢字で当て字にしたもの
- 今年73歳の5代目・内田正さんが一人で握る。カウンター7席・椅子席10席の清潔感あふれるこじんまりした店
- 漬け・昆布〆・酢〆・甘いたれなど仕事を施した握りが多く、すべて満足の美味しさ
- ガリは少し水につけてあり辛くなく新鮮。カウンターの常連に囲まれ淡々と仕事をする主人を見ながらゆったり食べ進める、老舗の貫禄
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
シャンパン |
ピノ・ノワール70%・シャルドネ30%。酸味が優しく果実味のある良いシャンパン |
🥂 ベルゼル ジャン・テルマン |
| アミューズ |
クールジェット(ズッキーニ)のヴルーテ・メープルシロップのクリーム添え |
皮目の固いところだけを使う |
— |
| 前菜 |
ロワール産ホワイトアスパラガスのテイエード・赤ワイン風味のヴィネグレット |
マリネして刻んだエシャロット。赤ワインヴィネグレットと卵白の泡立てソース |
🍷 2013 シャトー・タルボ 白「カイユブラン」 |
| メイン |
クリーミーな仔牛のブランケット・季節の野菜添え |
仔牛は肩肉。小タマネギ・ニンジン・グリンピース・マッシュルーム |
🍷 2013 シャトー・タルボ 白「カイユブラン」 |
| デザート |
イル・フロッタント(浮島)・赤桃のタルト・イチゴのコンポート(追加) |
ミルクのアイス添え。イチゴは水を使わずコンポートに |
— |
| 〆 |
柚子風味のギモーヴ・砂糖をまぶしたアーモンド(小菓子) |
— |
エスプレッソ |
ペアリングの要点
✦**ホワイトアスパラ+仔牛のブランケット × 2013 シャトー・タルボ「カイユブラン」(白)**
- ブドウはソーヴィニヨンブランとセミヨンの混合
- 初めのひと口は酸味が強いが、次第に口に馴染み、ホワイトアスパラとエシャロットの酸味とよくマリアージュ
- 仔牛のクリーミーなブランケットにもぴったり
内田氏のコメント
- 病院の栄養相談で「糖尿病が安定、外食を昼にシフトした成果」と褒められ、祝杯を兼ねて来店
- 牛腸(ごちょう)支配人いわく、料理はすべてロオジェ時代のレシピそのまま。完璧なので手を加えると美味しくなくなる
- ボリー氏は故郷に帰る可能性があるが、現在もチェックに来るだけで料理は作らず、ライセンスがある限り同じ品質を提供できる
- フレンチ黄金期の高品質な完成された料理が、日常使いの価格上限で食べられるのは幸せ。若い人に通ってフレンチの基本を学んでほしい
- 隣席の接待客が飲み物代をケチり、名物のグジェールにも手を付けず、女性たちが最後まで水だけだった光景を残念に感じる。接待は酒も含め頭の中で検証しておくべき
- 仔牛のブランケットを食べるのは初めて。クリーミーで満足感ある高級な家庭料理
- 幸運にもボリー氏が来店しており、久しぶりにツーショットを撮影、最高の気分で帰宅
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| アミューズ |
そば粉のタルト・フランベ・ケンサキイカ・蕪・蕪のピューレ |
熱々のタルト |
🥂 2008 ミッシェル・ゴネ・グラン・クリュ・ブラン・ド・ブラン |
| 前菜 |
トマトと赤貝・シェリーヴィネガー風味 |
赤貝のヒモをソテーしてぶつ切りに散らす。赤い料理にロゼ |
🥂 シャルトーニュ・タイユ・ロゼ(シャルドネ60%/ピノ40%) |
| 肉① |
奈良県産榛原牛・キノコのスープとともに |
シャンピニオン・水・塩だけのスープ。牛蒡・ニンジン・ダイコン、シャンピニオンのフリット |
🥂 2003 ヴィルジル・ポルテイエ・グラン・クリュ(ピノ100%・熟成感) |
| 魚料理 |
大分豊後水道産のハタ・ビターオレンジのソース |
身はほとんど生でぷりぷり、皮目はカリッと。菜の花・キヌサヤ添え、春を感じる |
🥂 2003 ヴィルジル・ポルテイエ |
| メイン |
ブレス産の鳩のデクリネゾン・芽キャベツ添え |
胸肉ソテー・ささ身スモーク・ハツ串焼き・レバーソテー・腿肉コンフィ |
🍷 2010 オリヴィエ・オーリオ コトー・シャンプノワ(赤・ピノ100%) |
| デザート |
テイラミス |
マスカルポーネの温スープ・エスプレッソ風味タルト・チョコのアイス |
— |
| 〆 |
グリーン・レーズンを練りこんだ温かいスコーン(小菓子) |
— |
エスプレッソ・シングル |
ペアリングの要点
✦**キノコのスープ × 2003 ヴィルジル・ポルテイエ(ピノ100%)**
- キノコのスープには相当ヴィンテージが経過したシャンパンでないと合わない
- 2003年産は古酒の趣も感じられ、色もシャルドネ古酒とは違うイエロー・ゴールド
**鳩 × 2010 コトー・シャンプノワ(シャンパーニュ地方の赤)**
- シャンパーニュで通すと見せかけ最後にステイルワインが出る楽しい驚き
- 普通の赤ワイングラスと細長い卵型グラスで飲み比べ。卵型は味が拡散せず締まって感じる。口径の広狭で味わいが変わることを体験
内田氏のコメント
- 昨年2月オープンの新店。今年32歳のシェフはカンテサンス出身で火入れが抜群。11席のこじんまりした店
- シェフはシャンパーニュの二つ星レ・クレイエールで学んだシャンパン好きで、バイザグラスでシャンパンを供するコースを勧める(3杯3,600円、1杯増ごとに1,200円)
- 安藤ソムリエいわく、サロンは若いヴィンテージでは差を感じず、30年ほど経つと本来の実力を感じるため若いものは仕入れない
- 今年度のミシュラン新顔の星付き店をすべて回ったが、いずれも星に値する。ミシュランの選球眼に敬意を表しつつ、同程度の良い店がもっと多くあると言いたい
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
シャンパン |
青リンゴをほうふつさせるさわやかさ |
🥂 ピエール・ジモネ・ブラン・ド・ブラン |
| プティサレ |
オックステールの煮込みとリンゴのムースの乗った小さなパイ・クリームチーズ入り白ワインのケーキ |
食前酒に合わせて |
— |
| アミューズ |
緑ダイコンとピンクダイコンのピクルス・ズワイガニ・レモンピール風味・アグリウムソース |
ダイコンは岩塩で2時間蒸してからピクルスに。アグリウムソースはミカンとオレンジ |
— |
| 前菜 |
キノコの旨みをまとった半熟卵と旬の野菜・キノコのブイヨンを注いで |
半熟卵にセップのパウダーを纏わせ(ラッケ)、割るとドロッと黄身 |
🥂 エチエンヌ・ルフェーヴル・ブラン・ド・ノワール(重厚) |
| 魚料理 |
ブルターニュ産オマールエビとフォン・ブランで炊いたシャンパーニュ産レンズ豆 |
クルトンまで味わい深い。オマールの切り口はほとんど生 |
— |
| メイン |
シャンパーニュ地方の赤ワインソースを纏った小鳩のファルシー |
中にフォワグラ・キノコ。根セロリのピューレでゼブラ模様。ソース・ヴァン・ルージュにシャンパンも入る |
🥂 2006 テタンジェ・コント・ド・シャンパーニュ・ブラン・ド・ブラン |
| デザート |
プラリネのパルフェ・ナッツの香るショコラのクレーム |
バローナのチョコレート。パテシエは石田かおるさん(元レ・クレイエール) |
カトラリーがゴールドに替わる |
| 〆 |
マドレーヌとフィナンシェの相の子・フランボワズ味(小菓子) |
— |
エスプレッソ・シングル |
ペアリングの要点
✦**キノコの半熟卵 × エチエンヌ・ルフェーヴル・ブラン・ド・ノワール**
- キノコの料理には重厚なシャンパンかヴィンテージシャンパンが合う
- ブラン・ド・ノワールの重厚さととても良いマリアージュ
**小鳩のファルシー × 2006 テタンジェ・コント・ド・シャンパーニュ**
- さわやかさの中に凝縮感がすごい。戻り香が良い
- フィリップ氏の料理本では、この鳩の料理に合うシャンパンとしてクリュッグが挙げられている
内田氏のコメント
- 先週オープンのひらまつグループ新店。シャンパーニュ地方の二つ星レ・クレイエールの料理長フィリップ・ミル(今年43歳)の店
- 常時100種類超のシャンパーニュを、3種類4,500円からとリーズナブルに味わえる。毎月1回有力シャンパンメーカーを招くワイン会を企画(4月ジョセフ・ペリエ夫妻、7月アンリオ)
- ひらまつ取締役・長谷川幸太郎さんが出迎え。サンス・エ・サブール時代から10年以上の付き合い。「平松が厳しいから人材が育つ」というエピソード
- 4階で満開の桜を見下ろす眺めの良い席含め90席。個室5つ、36名収容の大個室でのワイン会は迫力がありそう
- パンはMOF職人フレデリック・ラオスのものを半焼でフランスから空輸、有塩発酵バターはパンプリー製
- オーベルジュ・ド・リル支配人だった山口さんが専属ソムリエに。リルやこの店と比べ、メゾン・ボキューズの料理レベルに課題を感じると率直に指摘
- 毎月月替わりで1種類、特別なシャンパンがグラスで提供される(今日のテタンジェは1杯4,000円、ボトル4万円弱)
- 料理に合ったシャンパンを提案する料理本の翻訳を望む。シャンパンの会には毎回出てみたいと感じた
- 先週のオルグイユのシェフもレ・クレイエール出身でシャンパン中心。今のシャンパンの勢いはすごいものがあると実感
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 食前酒 |
梅原酒×シャンパーニュのブレンド |
日本酒・月ヶ瀬の梅原酒にシャンパーニュをブレンド。梅の香りのあるシャンパーニュ |
🥂 食前酒 |
| 先付 |
ごちそう素麺 |
塩水で洗った生ウニ・キャビア・イクラ・からすみ添え。化学処理をしていないウニ |
🥂 2008 パイパー・エドシック(シャルドネ50%/ピノ・ノワール50%) |
| 前菜① |
下北半島のメバルと春野菜蕪蒸し |
金柑を乗せて。コゴミ・ワラビ・菜の花・セリ・三つ葉などの春の七草、摩り下ろした蕪 |
— |
| 前菜② |
桜色の池に泳ぐニジマスの子 |
小梅で色付けした桜色のジュレ、ニジマスの内臓の苦み、カタクリの花のつぼみ |
— |
| 前菜③ |
物集女産白子筍の丸焼き |
朝採れの筍を2時間茹でてえぐみを除く。竹炭塩・自家製桜塩・木の芽味噌・八丁味噌の四種で味わう |
— |
| 椀 |
蝦夷アワビの潮汁 |
アワビの潮汁仕立て、オランダ産レッド・キャロット、昆布だしを濃い目に |
🥂 2008 パイパー・エドシック |
| お造り① |
壱岐産活〆黄ハタ昆布巻き 柚子ソース |
熟成させた身がモチモチ、柚子のジャム、ウインター・パースレー添え |
🥂 アルフレッド・グラシアン(シャルドネ50%/ピノ・ノワール・ピノ・ムニエ) |
| お造り② |
那智勝浦産天然本マグロの醤油麹の漬け/三重産活〆カンパチの燻製 |
シャンパーニュ醤油(1対2)、本マグロは何もつけず、淡い生海苔添え |
🥂 アルフレッド・グラシアン |
| 焼き物① |
銚子産鰆の味噌幽庵焼き |
4日間幽庵味噌に漬け込み、肉厚。原木マイタケ・栃木産ミニトマト・北海道産アスパラ・カリフローレ添え |
🥂 ボーモン・デ・クレイエール(ピノ・ムニエ主体) |
| 焼き物② |
函館産ホタテ・トリフ餡 |
軽く炙った小ぶりのホタテをトリフ風味のジュレが覆う、香り高い黒トリフ |
🥂 ボーモン・デ・クレイエール |
| サービス |
新玉ねぎの松前酢 |
お猪口入り。火を入れてすぐ止めてえぐみを消す、酸味で舌を引き締める |
— |
| 強肴 |
水郷の赤鶏・タプナード味噌添え |
放し飼いの若鶏、皮パリパリ。タプナード(アンチョビ・ケッパー・オリーブ)+八丁味噌、シークワーサー、新ジャガ、フキノトウ味噌、ほおずき |
— |
| デザート |
ロゼシャンパンのジュレで覆った果物 |
文旦・琵琶・イチゴ。アルコール分を残した辛口の大人の味わい |
🥂 ロゼシャンパン(ジュレ) |
| 〆 |
緑茶(外国スタイル) |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**蝦夷アワビの潮汁 × パイパー・エドシック**
- 普通はシャンパンに椀は合わせないが、エドシックに合わせて昆布だしを濃い目に仕上げた
- 塩っぽい潮汁とミネラル感のあるシャンパーニュは合うはず——初めての体験
- 広瀬料理長の言葉「お椀も、ソースのように」に感心
**本マグロの漬け/生海苔 × アルフレッド・グラシアン**
- 柑橘とシャンパーニュが合うという通り、柚子ジャムが良いマリアージュ
- 淡い味わいの生海苔がシャンパーニュと好相性(ミネラルつながり)
**水郷の赤鶏 × シャンパーニュ**
- 酸味を強調しすぎるとシャンパーニュの酸味がぼけるため、度合いの調節が難しい
内田氏のコメント
- 当社の仕入れ先の大手をお招きして訪問。開店一周年の、創作和食にシャンパーニュを本格的に合わせる稀有な店
- 「桜色の池に泳ぐニジマスの子」は見た目の美しさ・美味しさ・意表を突くアイデアの三拍子揃った星付きの料理。広瀬友子料理長の才能の豊かさを感じた
- よく料理とワインの相性を研究していると感心
- 店は24節季ごとにメニューが変わるため、食べられないメニューが残念なほど魅力的
- 一同大満足で店を後にした
- 退店後、20日オープンのギンザSIX13階「ロム・デュ・タン」(アニュの姉妹店)のレセプションへ向かうも、タッチの差で閉店時間だった
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
アンリオ 2006 ミレジム |
泡は程よく、硬さなく、ふくよかな香りでなめらかな喉越し |
🥂 アンリオ 2006 |
| アミューズ① |
最中に入った生からすみ |
裏ごしで粒々感なし、濃いヴルーテ食感、塩辛さ程よい。最中は京都の有名和菓子屋の品 |
— |
| アミューズ② |
渦巻状のパイ生地・新玉ねぎのジャム ブルーチーズ風味 |
トロトロの甘い新玉ねぎにブルーチーズの塩味がアクセント |
— |
| アミューズ③ |
富山のホタルイカの串・バジルソース |
炙りで小さな吸盤の足が炭化、焦げた風味が香ばしい |
— |
| アミューズ④ |
グリーンアスパラとベーコンの小さなキッシュ |
熱々 |
— |
| 前菜① |
北海道産雄武沖毛ガニ・キャビア添え 柚子風味のジュレ |
朝取れ、ほぐし身が多く迫力。やや酸味の強いジュレ、キャビアの塩味程よい |
🍷 シュルンベルガー 2013 リースリング(白) |
| 前菜② |
蝦夷鮑、宝韻寿レモン添え 鮑の肝のソース |
柔らかく火入れ、トマトのコンフィの酸味、新鮮な肝ソース |
🍶 寺田本家「五人娘」無濾過純米酒 |
| 前菜③ |
オマール・ブルー・モリーユと新鮮なえんどう豆添え |
オマールの殻からとったエスプーマ、えんどう豆のクーリーも添え。鮮やかな緑 |
🍷 2014 ドメーヌ・プリューレロ・ル・クロ・ド・ブラン(シャルドネ・ノンフィルター/白) |
| 魚料理 |
千葉県産太刀魚・噴火湾ウニ・愛知の春フキノトウ |
昆布だしの濃いフキノトウソース、ウニ主体の味噌入りオランデーズ風ソース |
🍷 シャトー・ディケム 2014 イグレック(辛口・セミヨン/白) |
| メイン |
仙台黒毛和牛(さがり)・京都産春筍・パースニップ添え 牛のジュソース |
須賀シェフ直々に焼き加減確認。パースニップはピューレときしめん状フライ、京都長岡産筍をたっぷりバターでソテー |
🍷 1989 シャトー・デュクリュ・ボーカイユ(ボルドー/赤) |
| 〆(追加) |
ミニカレー |
ラッキョウ付き、かなりスパイシー |
— |
| デザート① |
愛媛の柑橘・ココナツのアイスクリーム添え |
八朔・ブラッドオレンジなど数種の柑橘、モヒート風(ラム・ミント・粗糖)のジュレ |
— |
| デザート② |
奈良阪野農園いちご「古都華」の杏仁豆腐 |
淡いシロップにスライスイチゴ、繊細でほのかな甘さ |
🍶 桝田酒造 貴醸酒「満寿泉」(2種) |
| 甘味 |
木箱の立派なイチゴ/マドレーヌ/卵の殻入りコーヒー風味のプリン |
スペシャリテのプリン、焼き立てマドレーヌは一人5つほど、フィナンシェも土産に |
— |
| 〆 |
柑橘の皮入りハーブティー |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**ソムリエのマリアージュ方針**
- 有名無名でなく、試して美味しい・料理に合わせたくなる酒を公平に選ぶ
- ワイン・日本酒という壁を設けない
**メイン(仙台黒毛和牛) × 1989 デュクリュ・ボーカイユ**
- 皆満足そうにマリアージュ。スーパー・セカンドクラスのボルドーの美味しさ
内田氏のコメント
- 自分では予約が取りにくい店。開店2年で数か月待ちの盛況。総カロリー抑制のため最初のシャンパンのみに留めた
- 須賀シェフの料理は過度な装飾や奇をてらったところがなく、王道を行くまっとうな美味しい料理ばかり。質が高いだけでなく量も計算されていると感じた
- 各料理にバターを多用——フェルナン・ポワンの「バター・バター・バター」を想起し共感
- デュクリュ・ボーカイユ(「美しい小石の畑」)の磨いた小石の土産の思い出を回想
- これでもかと出る甘味のサービスを堪能。予約の面倒が嫌なので自分の意志では再訪しないつもりだが、素晴らしい店であることは間違いない
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
シャルトーニュ・タイユ |
シャルドネ50%/ピノ・ノワール50%、加糖ほぼなしできりっと |
🥂 シャルトーニュ・タイユ |
| アミューズ |
シカの血を挟んだマカロン |
当店のスペシャリテ。味付けは重くなく、以前よりやや大振りで迫力増 |
🥂 シャルトーニュ・タイユ |
| 前菜① |
八幡平のニジマス・ハーブ風味のバターミルクソース |
38度20分加熱、ほぼ生で二層に分厚く、たっぷりの量。名水100選の環境で育成 |
🍷 2015 サンセール(ソーヴィニヨン・ブラン/白) |
| 前菜② |
自家製イノシシのベーコン・様々な野草添え |
適切な塩加減。ゼンマイ・コゴミ・フキ・ウド・タンポポ・山甘草・セリ・野生のバラの葉・アケビの花・カキドオシ・分葱の新芽・野蒜など、室田シェフが狩りで採取 |
🍷 アルザス エデルツヴィッカー(テーブルワイン/白、ピノ・ノワール40%・ゲヴュルツトラミネール30%ほか) |
| メイン |
青森産のリエーブル・ロワイヤル |
到着後2週間熟成(フェザンタージュ)。内臓と血入りの濃厚なソース、別皿の野菜と交互に。これまでで最も完璧に美味しいリエーブル |
🍷 2004 ドメーヌ・グベール ジゴンダス(ローヌ南/グルナッシュ・シラー・サンソー/赤) |
| デザート |
フランス産ルバーブのコンポートとソルベ・ココナツメレンゲ添え |
延命寺シェフ作。到着したばかりの旬素材、たくさんの素材で手の込んだ一品 |
— |
| 食後酒 |
ニッカウヰスキー「竹鶴」17年 |
55度、南極越冬隊向けの超レア物 |
— |
| 〆 |
コーヒーと小菓子「フェザンシェ」 |
通常はヒグマの油の「クマンシェ」だが、本日は雉の油を使った焼き菓子 |
— |
ペアリングの要点
✦**リエーブル・ロワイヤル × 2004 ジゴンダス**
- 料理はボルドーワインに漬けた力強い味わいだが、ジゴンダスは負けず好相性
- 10年以上熟成で飲みやすく、力強さはミディアムとフルの中間
- ラベルを隠して供され、一同当てられなかった(ボルドー型でなくブルゴーニュ型の瓶、色は濃いガーネット)
内田氏のコメント
- 室田シェフからの誘いで、ジビエ料理の達人のリエーブル・ロワイヤル(野兎の王様風)を初めて味わうため訪問
- 1986年オープンのサントリー×ポール・ボキューズ提携「ル・マエストロ」でリエーブル・ロワイヤルやスズキのパイ包みを初体験した思い出を回想。採算度外視で10年維持したサントリーの食文化への姿勢に敬意
- ロワイヤル(王様風)の由来——オーヴンの熱で兎の耳が垂れ、トランプの王様の毛のような形になることを解説
- 室田シェフの熟成(フェザンタージュ)の技術は優れ、素材を最も美味しい状態で食べさせてくれると尊敬
- 帰りに、ポール・ボキューズのフェアで初めて食べたベカスのシチューの思い出を話し、「ベカスのシチューを食べてみたい」と依頼。室田シェフは「考えてみます」と応じた
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
ジャン・ラルマン グランクリュ |
ピノ・ノワール80%/シャルドネ20%、重厚さを感じる、冷え具合よし |
🥂 ジャン・ラルマン |
| アミューズ |
ホワイトアスパラガスのクリームスープ・オマールのジュレ添え |
オマールのジュレの香りが強烈、オリーブオイルがアクセント |
— |
| メイン |
トラウト・ソーモン(ニジマス)のポワレ・トマトのコンフィ添え クレソンソース |
焼き小玉ねぎ・キノコ・ニョッキ添え、皿の淵にタプナードソース |
— |
| デザート |
ガトーオペラとアールグレイのケーキ |
デザートワゴンより、バニラアイスクリーム添え。1970年代からの代表的な星付きのデザート群 |
— |
| 〆 |
柚子風味のギモーヴ・砂糖をまぶしたアーモンド・コーヒー |
— |
— |
内田氏のコメント
- ボリー氏の料理がかつてのロオジェのレシピ通りのクオリティでリーズナブルにいただけることに感謝
- ボリー氏は70歳を機に娘・孫の待つフランスに戻るが、このサロンは今まで通り続けるそうで安心
- 1970年代からの代表的な星付きレストランのデザート群は、現代でも色あせず本物を食べる機会が減っただけに貴重。美食家には全デザート制覇を勧める
- 時間がなかったため早々に店を後にした
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 発泡酒 |
クレマン・ド・リムー キュヴェ・アリアンス・ブリュット・ロゼ |
シャルドネ主体・シュナンブラン・モーザック、ピノ・ノワール4%できれいな淡い桜色。辛口ですっきり |
🥂 クレマン・ド・リムー(ロゼ) |
| デザート①(新芽) |
香草のサラダ |
「輝き」という柑橘を剥いたジュレ添え、可愛らしい香草のサラダ。エルダーフラワー香のヴィネガーソース、しゃきしゃきの歯ざわり |
— |
| デザート②(卵) |
リ・オ・レ・TKG・バルサミコ添え |
牛乳で炊いた米のデザートに温度卵(宮城・竹取ファーム)、卵かけご飯(TKG)に見立て。ココナツ・バニラのメレンゲ、煎茶風味のポン菓子、バルサミコが醤油役 |
— |
| デザート③(果実) |
スフェール(球体)・ショウガのラム風味のアイスクリーム添え |
卵の殻色のテニスボール大の球体を割るとイチゴのムースに包まれたラズベリージャム、チョコのクランブルを土に見立て |
— |
内田氏のコメント
- 延命寺シェフのデザート新作3品の賞味会。総カロリー節減のため発泡酒一杯のみに留めた
- 3品で「新芽」→「卵(生命の源)」→「果実が熟す」とつながり、「命がはぐくまれていく春」「春の進化」を表現したストーリー仕立て
- 延命寺シェフの特徴である、小さなグラスの中の世界にたくさんの食材が詰まった作りを堪能
- 11時半に行くとすぐ満席になり驚いた
- 室田シェフとジビエ中心の古典料理の会(30〜40年前のヌーベルキュイジーヌ全盛期の代表料理のジビエ版)を相談。魚のジビエ風として室田シェフから「トルチュ(ウミガメ)の料理」の提案があり、この夏ころに実現しそうで楽しみが増えた
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
シャンパン |
— |
🥂 ニコラ・フィアット |
| オードブル① |
ブランダードと小淵沢農家の彩野菜 |
紫ニンジン・黄色ニンジン・黒大根・サラダケールを縦二つ切り、カクテルグラスのブランダードから広がるように。塩味程よくさっぱり |
— |
| オードブル② |
オランダ産ホワイトアスパラガス・ミモザソース |
ミモザソース=ゆで卵を刻んだヴィネグレット風味。古典的組み合わせ、酸味とアスパラの相性良 |
🍷 ニュージーランドのリースリング(白) |
| オードブル③ |
メカジキハラモのスモーク・ワサビソース 自家製ピクルス添え |
ワサビソースをマヨネーズの紐状に。フキ・ダイコン・ゴボウ・ニンジン・アスパラの自家製ピクルスを敷く |
— |
| オードブル④ |
12種類の野菜・キノコのスープ |
カップで供。野菜が多くおなかにやさしい(撮影忘れ) |
— |
| オードブル⑤ |
小淵沢の鹿肉のテリーヌ |
野生の鹿だが臭みなくソフト、甘いジュレ添え、軽やか |
— |
| メイン |
ヤマメのムニエル |
小ぶりな見た目より身が厚い。オーソドックスなムニエル、頭も尻尾も皮ごと食べられる。ポーション大きめ |
— |
| 〆 |
一口サイズのハヤシライス |
ソフトな味わい。ヨシカミほどデミソースは濃くない |
— |
| デザート |
ピスタチオのアイスクリームと小麦不使用のチョコレートのタルト・生クリーム添え |
生クリーム添えなど小川軒スタイルそっくり |
— |
ペアリングの要点
✦**着席後のシャンパン**
- 内田氏:「他のワインはパスしても、着席後すぐのシャンパンは外せない」「軽すぎるクレマンでも物足りない」
- ニュージーランドのリースリングはアルザス産より気候が温かいせいか酸味がまろやか
内田氏のコメント
- ゴールデンウィークで孫がお嫁さんの実家へ。一人の夕食として友人Jさんの勧めで来店
- 三業地の立地。元は芸者の髪結いの店で、トイレがゆったり広い
- 連休中で浅草はお昼来店が多く、最後まで内田氏一人だった
- ワイン2杯プラスで会計8千円。内容にしてリーズナブルで、普段使いに良い店
- また機会を見て来ようと思う
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
シャンパン |
酸味程よく、のど越し良い。泡のはじける「天使のささやき」 |
🥂 ニコラ・フィアット・ブリュット・レセルヴ |
| アミューズ |
グリーンピースのヴルーテ・コンソメジュレ・甲イカとチョリソーの旨み添え |
緑色が鮮やか。入江シェフの色彩感覚が素晴らしい |
— |
| 前菜 |
ホタテ貝のルージュサラダ・シェーブルクリームと自家製燻製ドレッシング |
ホタテは湯にさっとくぐらせたポワレ。燻製ドレッシングを纏ったウズマキダイコンなど赤い野菜。サントモールに牛乳を加えたムース |
— |
| 魚料理 |
メバルのポワレ・春キャベツのブレゼ・瀬戸内レモンバターソース |
皮目カリカリ、ひよこ豆粉末とレモン皮粉末を振る。春キャベツ・ネギはさっと火入れ |
🍷 マコンのジャン・リケール 2015 ヴィレ・クレッセ(白/シャルドネ) |
| メイン |
山形豚のロースト・リンゴの細切りとセルバチコ(ロケット草)添え・ロックフォールソース |
ブイヨンとロックフォールの2色ソース。リンゴの甘さ・セルバチコの苦さ・ロックフォールのピリッと感が相まう |
🍷 同上(しっかり目の白) |
| デザート① |
ヨーグルトムースと八朔・レモングラス香るジュレ |
酸味の強いヨーグルトをゼラチンで、ハーブのジュレは寒天。黄色の菊の花を散らす。手の込んだ一品 |
— |
| デザート② |
チョコレートの薄いシートを被ったカシスのジャム入りダコワース |
味だけでなく色合いの良さ。入江シェフの料理の特徴 |
— |
| 〆 |
エスプレッソ |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**メイン(山形豚)まで見据えた白選び**
- メインの豚まで通すため、しっかり目の白(ヴィレ・クレッセ)を選択。期待通りの味わい
内田氏のコメント
- 各皿が洗練された味わいで、さすが入江シェフと感心
- テーブルの花活けが30年前のル・マエストロでボキューズ来日時のお土産の小鉢。坂井さんが内田氏の発見を見越してしつらえてくれた
- 食後、坂井ひろしオーナーと1980年代後半アークヒルズのル・マエストロの思い出話に花が咲く
- 当時の仲間(大貝・永井・秋葉支配人・市川知治・永野・酒井・大石・大野各氏)がそれぞれ出世しており嬉しくなった。皆勉強家で、訪問するとフランス語の勉強をしていた
- 当時のヌーベル・キュイジーヌを若手に紹介したく始めた古典料理の会も順調で何より。歴史の流れを書き留めておきたいという思い
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
ハウスシャンパン |
3名で乾杯。以降は発泡のサン・ペリグリノで通す |
🥂 トロワグロ・プルミエ・クリュ・ブリュット |
| お通し |
スナップ豌豆リコッタチーズ風味(ブラックオリーブのパウダー)/ダイコンを海苔で縁取り柑橘ゼリー/イタリア産お米のポン菓子風アラレ・カレー風味 |
3点盛り |
— |
| アミューズ |
フレッシュチーズを自家製豆腐でくるんだプッツラータ仕立て・アサツキ添え |
薄くて破れそうな豆腐でどうくるんだか謎。しめじ・ピーナツ・ハーブのソース。クオリティ高い |
— |
| 前菜 |
グリーンアスパラガス・ソバの実とオゼイユ(スカンポ)の千切り添え・タマリンドソース |
旬で太さ程よく薫り高い。タマリンドソースは梅干しに似た酸味、程よいマリアージュ |
— |
| 魚① |
ホウボウのルージュ・レモンバターソース・アーチチョーク添え |
スペシャリテ(ポストカードにも採用)。パプリカのシートを魚の形に切り裏返し密着。レモン汁を等間隔に。針のように細い焼きのり。作成技術がただ者でない |
— |
| 魚② |
ラングスティーヌと野菜の出汁・キヌサヤの千切り添え・ピメントバター |
塩水につけた生海苔を散らし海の感じを表現。野菜ソースはアスパラガスのブイヨン。ピメントソースのピリ辛がアクセント |
— |
| メイン |
天城シャモのシュプレームソース・SIMSIM |
スチームで蒸し、ゴマ・ショウガ・ニンニク・日本酒・みりんのソース。ゴマしゃぶに似た味わい。日本食材の活用が板についている |
— |
| デザート① |
セルからシュクル(塩から砂糖へ) |
ポストイット状に縦長に切った5色のシート。ルバーブ・ピスタチオ・ココナツ・パッションフルーツ・イチゴ味のアイス。チーズとクリームも |
— |
| 小菓子 |
フィナンシェ・ガリ添え/栗のクリームのタルト 青リンゴのジュレ入り/ヘーゼルナッツと野イチゴをミルクチョコでくるんだもの |
3点。いずれも独創的 |
— |
| デザート② |
インサラータ(サラダ) |
米のパウダーの極薄せんべいをキャベツに、薄い野菜のシャーベットをグリーンに見立てる。中からグリンピースのパンナコッタ・バジルのアイス・キウイのシャーベット・ワサビ風味ヨーグルトクリーム。三ツ星と絶賛 |
— |
ペアリングの要点
✦**ワインは控えめに**
- 昼のためワインは控え、ウェルカムのハウスシャンパン以降は発泡のサン・ペリグリノで通した
内田氏のコメント
- 本店がロアンヌ駅前広場から郊外の町ウーシュ(駅前から7キロ)へ移転完了、その記念の会
- 「インサラータ」を内田氏が勝手に三ツ星基準とする「見て驚き、食べておいしく、独創性が高い」料理と絶賛
- かつて来日したノーマ(自家製味噌・豆腐の料理が多かった)と比べ、トロワグロの日本食材活用は自然に美味しいレベルまで高まっていると評価
- 食後、打ち合わせを終えたセザールが挨拶に。2年前のはにかみ屋から自信満々の表情に変わり、進んで握手を求めてきた
- 総括:「超洗練された素晴らしい料理群」。来られて本当に良かった
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
シャンパン |
ピノ・ノワール100%の重厚な味わい。冷やし具合も満足 |
🥂 フレデリック・サヴァール・プルミエ・クリュ |
| アミューズ |
エクレア |
サーモン・トンカ豆・燻製クリームをミニエクレアに挟む。目の前でナイフを引いて完成させる演出 |
— |
| パン |
自家製ブリオッシュ+豆乳と塩を加えたホイップ気味のバター |
— |
— |
| 前菜 |
カツオの炙り、生ハムのジュレ・長野の大島農園の野菜ヴィネグレット風味 |
生ハムのジュレはアニュのスペシャリテ。今は昆布出汁の旨みも。器はドーム兄弟の歴史的アンティーク |
🍷 オーストラリアのカベルネ・フラン100%「ヤウマ」(赤) |
| 魚料理 |
7キロの鳥取産ヒラメを熟成・ウドのソース、ウドのエスプーマ、ウドのチップとほうれん草添え |
ソースのベースは鶏出し汁とフォンドヴォー。肉厚で弾力ある白身 |
🍷 ヴェネチアのオレンジワイン風(種を発酵中除かず渋み・色合いあり) |
| メイン |
スペイン産子豚のロースト・グリーンピース添え・モリーユ添えミント風味のソース |
出し汁に玉ネギ・ベーコン、シェリー酒とミント風味。目の前で側面を切り落とし二つにカット |
🍷 ジヴリー・シャンベルタン(赤) |
| デザート |
6種ガトー+3種アイスから選択 |
プリン/ピスタチオのオペラ/イチゴのババロア/小麦不使用の濃厚テリーヌ・ド・ショコラ/シトロンにメレンゲ/チーズのスフレ。アイスはバニラとキャラメル |
— |
| 小菓子 |
アールグレイのマカロン/オレンジ風味の生キャラメル/フランボワズ風味のチョコレートボール |
3種 |
— |
| 〆 |
コーヒー(空気の層がある錫製カップ) |
熱くても手で持てる |
— |
ペアリングの要点
✦**キャビア・桜エビ × 秋田「春霞」**
- 魚の卵類に合うワインは難しいとされる。定番のキャビア×シャンパンは「格で合わせている」感があるが、日本酒のほうがよりマリアージュしていると感じた
**バイ・ザ・グラスの提案**
- 新井哲哉支配人の提案で、白赤一杯ずつの金額で料理ごとに少しずつのバイ・ザ・グラス。いろいろな味わいが楽しめて大満足
**子豚 × ジヴリー・シャンベルタン**
- 「四つ足はボルドー、二つ足はブルゴーニュ」のセオリーに反するが、赤ワインソースでもないこの料理にはブルゴーニュがぴったり
内田氏のコメント
- カウンター6席が特等席。クリストフルのジャルダン・エデン(ゴールドのカトラリーは日本初上陸)が美しい
- シェフの背の飾り棚にルネ・ラリックやドーム兄弟などアール・ヌーヴォーの巨匠のアンティークが並び、実際にコースで使用。魯山人の器を使う料亭と同じくありがたく、もったいない
- 開店当初で満席。この料理とサービスのクオリティなら多くの客がリピーターになるだろう
- 日本の高級料理店の実力の高さを今日も感じた
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
シャンパン |
軽やかさの極致。4杯おかわり。最高峰グラン・シェークルが大好き |
🥂 ローラン・ペリエ |
| 前菜① |
信州サーモンのコンフィ 桜葉の香りとほうじ茶のムース・キャビア乗せ |
長野産ワインに合わせ象徴的な一品 |
🍷 はすみファーム シャルドネ 2016(白/日本ワイン) |
| 前菜② |
ズワイ蟹と毛蟹のサラダを詰めた金目鯛のルーロー(ロール巻)・焼き雲丹乗せ・柚子風味のエキュムと香草ソース |
カルパッチョの中に蟹の身がぎっしり。シャルドネと柚子・雲丹の相性良 |
🍷 同上 |
| 前菜③ |
ロワール産ホワイトアスパラガスのロースト・ラングスティーヌとリー・ド・ヴォーのポワレ・モリーユ茸のクレームソース |
(撮影忘れ)美味しかった |
🍷 同上 |
| 魚料理 |
的鯛のポワレ・チョリソソーセージのヴィエノワーズ(シート状)・日向夏のサヴァイヨンソースときゅうりのパスタ見立て添え |
サヴァイヨンソースとチョリソでマスタード風味になる発見 |
🍷 長野産白 |
| メイン |
小鴨のロースト 完熟赤胡椒風味とパイに包んだ腿肉のミトネ(煮込んでほぐす)・ルアネーズソース |
53度でゆっくり火入れ、鴨臭さを残し柔らか。180名を満足させる調理 |
🍷 井筒ワイン NACメルロー樽塾 2014(長野/ブルゴーニュ風の色合い) |
| チーズ |
フランス産熟成チーズ3種(ブリー・ド・モー、コンテ、シェーブル) |
リンゴ・セロリ・クレソンのサラダ添え |
🍷 信州まし野ワイナリー・カベルネ・フラン(ステンレスタンク100%) |
| デザート |
スイスのオーパスホワイトチョコレート35%のパルフェ・アーモンドのチュイル添え・京都和泉町産の抹茶アイス・マスカルポーネとフロマージュブランのソルベ |
皿にキュルノンスキーの横顔のポートレートが精巧に描かれていて驚く |
— |
| 小菓子 |
3種 |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**長野産ワインで通す**
- 本日のスティルワイン3種は長野産。信州サーモンの料理が象徴的
- はすみファームのシャルドネはシャブリほどの石灰質風味はないが飲みやすい。日本ワインのクオリティの高さに驚く
**小鴨 × 井筒メルロー**
- 長野のメルローは色が濃すぎずブルゴーニュ風のワインカラー、雑味なく飲みやすい。小鴨とのマリアージュ最高
**チーズ × 信州まし野カベルネ・フラン**
- 久しぶりにチーズとワインのマリアージュができて満足
内田氏のコメント
- 場所はグランドプリンスホテル新高輪。総勢180名の集客力
- ローラン・ペリエのアンバサダー、フィリップ氏が挨拶
- 大人数にもかかわらず素晴らしいクオリティで、スタッフに敬意を表す
- 信州まし野は愛知県との県境の地域。日本各地の優れた作り手の努力に敬意
- シェフたち専門家ばかりのテーブルに紛れ込み、有名シェフへの挨拶も多くでき充実した夕べだった
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
生ビール(小)で乾杯 |
— |
🍺 生ビール |
| お通し |
ソラマメ/キスの幽庵焼/カレイの寿司のちまき |
ソラマメは砂糖・塩・しょうゆで軽め味付け。見た目小ぶりだが手間がかかる |
— |
| 小鉢 |
ヨモギ豆腐 |
ツンとしたみょうがの風味。白子の次にちょうどよい |
— |
| 天ぷら |
小柱とコシアブラ(草)の天ぷら |
サイコロ状の小柱。やや苦みのコシアブラと交互に。軽い塩味 |
🍶 大吟醸・天禄拝領(冷/控えめな風味) |
| 刺身 |
鯛の刺身2種類 |
一つは醤油(小紫蘇の花を添え)、もう一つは味をつけた蟹のウチコを塗ってそのまま |
— |
| 椀 |
スッポンのお澄ましにスッポンの切り身入り卵豆腐 |
本日のハイライト。スッポン固有の上品な味わい。大ぶりの椀で高価なスープをけちらない |
— |
| 焼き物 |
稚鮎 |
7センチ未満が5匹。濃い目の蓼酢 |
— |
| 炊き合わせ |
子芋、鯛子、フキ |
鰹節の出汁がプンプン匂う |
— |
| メイン |
鯛のアラの煮込み |
ぶつ切りの鯛に日本酒を半升ほど豪快に入れ、10分ほどで料理に。大雑把に見える作りで驚き |
— |
| ご飯① |
木の芽ご飯 |
標高1500mの木の芽(今週でおしまい)。さわやかで柔らかな香り。白飯に散らし練って盛る |
— |
| ご飯② |
鮭のハラミご飯 |
炙った鮭のほぐしをたっぷり。塩気程よく、カリカリの皮目も美味 |
— |
| 漬物 |
5種類の漬物 |
見た目は代り映えしないが5種とも美味、味付けに吟味 |
— |
| デザート |
くず切り |
目の前で硬め・柔らかめ2種を作り食感の違いを楽しむ。うどん丼サイズで量が多く黒蜜も大ぶり |
— |
| 〆 |
番茶/緑茶(苦みが多く考えられた味わい) |
飲みたいころに出てくる |
— |
内田氏のコメント
- 12時過ぎ入店でカウンター9席は満席。他の客が20〜40代と若く驚く。今年の予約はすでに終了とのこと
- 西さんの講義:「季節の素材をどう調理するかが料理人の大事なこと。見たこともない素材で驚かせるのは好かない」。筍の刺身も、藁をかぶせ蒸し焼きにして表皮を取った昔ながらの方法が断然うまいと説く
- 狭い厨房に9名、カウンター客も9人で相当な手間。お年の西さんが陣頭指揮
- 圧巻の15品で食べ終えると3時。会計4万円だが「高い安いではなく一度は食べに来るべき店」
- ミシュランに入ると常連に迷惑がかかるのもわかる。次に機会があれば、分かち合いの精神でまだ行っていない人に譲るつもり
- 常連の井坂さんに大感謝。写真を撮りがたい雰囲気だったのが残念
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
内田氏持参 |
🥂 2008 プルミエ・クリュ(シャンパン) |
| 前菜 |
カリフラワーのムース・トマトのジュレとほぐした蟹の身 |
蟹はフレッシュ、ムースは滑らか、手の込んだ本格的な一品 |
— |
| 魚料理 |
すよ風ブイヤベース |
大ぶりなハマグリ・ムール貝・白身魚・イカのリング、サフラン入り魚のスープ。2日前から仕込み |
— |
| メイン |
ハーブ風味のラムと夏野菜のグリル |
ハーブとパン粉を纏った緑色のラム肉の塊。200度20分の火入れ。ベビーコーン・キヌサヤ・黄色いズッキーニ添え |
🍷 ジョエル・ロブション銘柄 コート・デュ・ローヌ(赤・ミディアムボディ) |
| チーズ |
マンステール・スティルトン・カマンベール・ヤギのチーズ |
4種ともトロッとなりかけた食べ頃。カマンベールは北海道産で溶け出している |
🍷 コート・デュ・ローヌ(赤) |
ペアリングの要点
✦**ラム × コート・デュ・ローヌ(赤)**
- 軽やかなタイプかと思いきやミディアムボディのしっかりしたタイプで、仔羊にぴったり
- ジョエルさんから火入れに「100点満点」の評価
内田氏のコメント
- 簡単なシャルキュトリーとパンの午後を想像していたところ、本格的な料理が次々出て驚いた
- すよさんはアマチュアの域を超えた出来栄えで、企業コンサルタント業との二兎を追う才能に脱帽
- ジョエルさんがラム肉を鮮やかに切り分け、「プロヴァンス風はつぶしたにんにくを肉に刷り込む」などワンポイントレッスン
- ブイヤベースは「最後にサフランを指でつまんで具の上に散らすといい」とジョエルさんが助言
- カマンベールが北海道産と聞き、日本のモノづくりの技術の進歩に感心
- 才能ある友人に恵まれた幸せを実感。6月21日のロブションのワイン会は満員で、8月の会へずれ込みそう
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
持ち込み |
🥂 シャルル・エドシック 2005(コクのあるシャンパン) |
| 前菜 |
枝豆・砂肝の焼き鳥・肝串・ジュンサイ・鳥わさ |
5品の前菜、すべて美味 |
— |
| 揚げ物 |
鶏のから揚げ ネギ油添え |
大皿盛り、骨を口で分けながら。味は一流 |
🍶 九平治(名古屋の名酒・日本酒) |
| 鴨① |
鴨の胸肉(炭火・鉄板焼き) |
横に切り分け、火の温度300度。大根おろしと醤油の器へ。冷凍戻しの野生鴨だが強い味わい |
🍶 九平治 → 🍷 2005 サヴィニー・レ・ボーヌ 1er レ・ヴェルジュレス(赤) |
| 鴨② |
ささみの肉 |
また違った風味 |
🍷 2013 フリーマン(カリフォルニア・ピノ・ノワール100%・14度フルボディ) |
| 焼き物 |
小ぶりなシイタケ・筒切りのねぎ |
鴨の油をつけながら焼く/半焼 |
🍷 2013 フリーマン |
| 鴨③ |
脂ののった腿肉(蒸し焼き→燻し) |
違った美味しさで感銘 |
— |
| 〆 |
鶏の鳥飯・鴨のお澄まし |
日本海苔の香ばしさが良い |
— |
| デザート |
メロン・サクランボ |
フルーツで締め |
— |
| お土産 |
紀文堂の人形焼き |
浅草らしいお土産付き |
— |
ペアリングの要点
✦**鴨 × 九平治/赤ワイン**
- 店主曰く「鴨は食べやすいが強い味わいなので、お酒が軽くなる」
- 言葉どおり、九平治・サヴィニー・レ・ボーヌともに鴨に負けてとても軽やかに変身
- フルボディのフリーマンですら軽く感じるほど鴨の潜在力が強い
- 店主推奨:シャトー・デュクリュ・ボーカイユ、シャトーヌフ・デュ・パプ、アマローネなど
内田氏のコメント
- 一見お断り・写真不可・現金のみ・小ぶりなグラスなど事前のハードルが多く、サービスの一流性に疑問を抱きつつ訪問
- シャンパングラスは昔風の口の開いたタイプで「現代の流行と隔世の感」。人気の永続する店ほど流行に鈍感になりがちと考察
- 「お酒が負けるマリアージュはめったにない」——鴨の味わいの強さをいやというほど実感
- 野生の鴨は薬が入っていないため力強い。江戸時代から侍に供してきた百年続く店で常連に支えられている
- 深谷隆司元大臣ほか有名人がお忍びで来店。シャトー・ジスクールのオーナーが持ち込んだ逸話も
- 費用はワイン・日本酒込みで約3万円。「一度は行くべき」と評価し、希望者を募って再訪する意向
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
ハウスシャンパン、ブドウは3分の1ずつの均等割合 |
🥂 ポール・ロジェ(厚みの中にフレッシュ感) |
| アミューズ |
イワシを乗せたそば粉のクレープ |
イワシの上にヨーグルト・山椒の実。一口で。バランス良し |
🍷 2015 フェンダン(スイス白・シャスラ・軽やか) |
| 前菜 |
ホッキ貝のサラダ・トマトのジュレ・豆乳 |
蓮の花のプレゼン。透明なトマトのジュレにホッキ貝のブロック、ナス・ジュンサイ。湯通しがポイント |
🍷 2015 フェンダン |
| 魚料理 |
鮎のデギュスタシオン |
鮎2-3匹。身をパテに/白身をタルタル、皮目は軽く揚げ、頭と尾を背骨でつなげ揚げ。肝はズッキーニのソースに(臭みなし) |
— |
| メイン |
松坂豚 |
油の美味しい銘柄豚。ぐるぐる巻きのジャガイモシート、山椒風味・パクチー新芽・ナスタチウム添え |
— |
| デザート |
チョコレート・アールグレイソース |
小麦粉不使用のフォンダンショコラ風。添えはフォワグラのアイスクリーム |
— |
ペアリングの要点
✦**淡い味わいの白(フェンダン)× ジュレ/鮎**
- 井口さんが内田氏の好みを知り、良い意味で若干水っぽい軽やかな白を選択
- 酸味あるトマトのジュレの前菜とも良いマリアージュ
内田氏のコメント
- 酸味のあるトマトのジュレを主役にした前菜は、レ・クレイエールのジェラール・ボワイエのスペシャリテ以来印象に残る
- 鮎のデギュスタシオンは「従来の鮎料理から数歩抜け出した発想」で星付きに値すると感動
- フォワグラのアイスクリームは5000回フレンチを食べて初めての経験。甘味と全く違和感なし
- 斎藤シェフはクオリティ・独創性ともに高く、誰にも似ていない個性の持ち主
- この冬、秋田の野兎を丸ごとリエーブル・ロワイヤルで提供。血だけを冷凍保存し本質を引き出すこだわり。「準備ができたら声をかけて」とお願い
- 優れたシェフを発見するたび、もう店を回り切れないかもという嬉しい悩みも生まれた
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 食前酒 |
— |
大分県の高級酒、アルコール20度をシャンパーニュ割り |
梅酒爛漫のシャンパーニュ割り |
| 先付 |
知床産バフンウニ・瀬戸内コラトゥーラの泡添え |
コラトゥーラは山口県産の魚醤、酒かす入りで魚臭くない。ウニの美味しさ倍増 |
🥂 テタンジェ |
| 前菜① |
銚子産黒アワビ柔らか煮 柚子風味 |
柑橘系の味わいがシャンパーニュと好相性 |
🥂 テタンジェ |
| 前菜② |
淡路産鱚(キス)と河豚白子 白味噌カニ出し汁餡 |
ドラゴンフルーツの天ぷら添え。白味噌とシャンパンが好相性。ほっぺたの落ちる美味しさ |
🥂 テタンジェ |
| 前菜③ |
噴火湾産毛蟹・車エビ・キャビア・カラスミ・黄身酢 |
キャビアの塩味と黄身酢で深い味わい。昆布出汁で味付け(カツオ出汁はシャンパンで魚臭くなるため) |
🥂 テタンジェ |
| 椀 |
鱧 冬瓜 ジュンサイ 鱧出汁澄まし仕立て |
定番の梅肉の代わりにプラムのジャム。鰹節不使用・昆布出汁 |
🥂 フランシス・ブラール(ピノ・ムニエ主体) |
| お造り① |
三重県産活〆コチ 昆布締め メロンを巻いて |
刺身とメロンの初の組み合わせ。鯒は夏の王様 |
🥂 フランシス・ブラール |
| お造り② |
淡路産活〆鱧・青梅ソース・シャンパーニュポン酢 |
シャンパーニュポン酢が好相性。生岩ノリも美味 |
🥂 フランシス・ブラール |
| お造り③ |
天草産天然本マグロの利休漬け |
利休=胡麻風味。ゴマの香りとシャンパーニュが合う |
🥂 2002 ジョセフ・ペリエ(シャルドネ50%/ピノ・ノワール41%/ムニエ9%) |
| 揚げ物 |
鱧カツレツ・鮑の肝のクリームを射込んで |
薄い鱧二枚で肝クリームを挟み蒸して揚げ。花オクラ・ナスタチウム・桜エビのロマネスコ・ヤマモモ添え |
🥂 2002 ジョセフ・ペリエ |
| 追加 |
出汁で炊いた鱧の子 |
献立にないサービス。たらこより小粒な白い卵を出汁で |
🥂 2006 ポール・ロジェ |
| メイン |
鹿児島野崎産黒毛和牛ランプステーキ |
ドラゴンフルーツ・ほうずき・ズミの実・ミョウガ甘酢・フルーツトマト味噌・山科/万願寺唐辛子添え |
🥂 2006 ポール・ロジェ(熟成し、サー・ウィンストン・チャーチルを彷彿) |
| ご飯 |
サーモンハラスと夏野菜の釜炊き込みご飯 |
枝豆・味来コーン・新ショウガ・キュウリ浅漬け。広瀬料理長自らおにぎりに |
— |
| 汁 |
マグロの骨のコラーゲン入りみそ汁 |
粘っこい昆布入りでとろみ |
— |
| デザート |
フルーツのシャンパンジュレがけ |
泡を残しアルコール分の残るジュレ。シャインマスカット・マンゴー・サクランボ |
— |
| 〆 |
緑茶 |
オーストリアのホテル仕様(ザッハトルテ提供)の逆輸入。ピンクペッパー・グアヴァ風味 |
— |
ペアリングの要点
✦**和食 × シャンパーニュ(テタンジェ/フランシス・ブラール/ジョセフ・ペリエ/ポール・ロジェ)**
- シャンパーニュと合わせるためカツオ出汁ではなく昆布出汁で味付け(カツオは魚臭くなるため)
- 椀は梅肉をプラムのジャムに、マグロは胡麻風味(利休漬け)にするなど、シャンパンに寄せた料理設計
- 広瀬友子料理長が1年2か月かけて和食×シャンパーニュの合わせ方を模索したノウハウ
- 今日はテタンジェ・ジョセフ・ペリエ・ポール・ロジェ等ビッグネーム揃いで大満足
内田氏のコメント
- 和食にシャンパーニュを合わせる稀有な店。広瀬料理長の料理は美味しくないものが一つもなく、再構築の見事さに毎品舌鼓
- ジョセフ・ペリエはチャールズ皇太子の結婚式、2012年ノーベル賞食事会のシャンパンに選ばれた名門
- 道中、ソニービル取り壊しの塀を見てショック。マキシム・ド・パリも消えると残念
- 春夏秋冬味わいたいと思っていたが、わずか1年2か月で翌6月末(明日)に閉店すると知り残念
- 大きな商社の傘下になるとのことで、広瀬さんの技量が今後も生かされるか心配
- 広瀬さんが落ち着いたら連絡をとお願い。美食家の社長夫妻ともども大満足で店を後にした
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 食前 |
— |
食道を冷やすために最初に供 |
🥂 シャルトーニュ・タイユ |
| 前菜 |
ヴィシソワーズ |
ジャック・ボリー・スタイル。スプーンに力が要るほど濃いクリーム(味わい自体は薄味)、思い切り濃い味のオマールのジュレの塊、カレー風味の黄色いオイル数滴がアクセント。ロオジェ時代のレシピ |
— |
| パン |
グジェール |
焼き上げたばかりの大きなもの。両親指で割ると湯気とともにチーズの風味が拡散 |
— |
| メイン |
スズキのグリル・ヴェルジュソース |
ヴェルジュ=ワインになりかけの酸味あるぶどうジュースのソース。皮目カリッ、ふっくらした身。オレンジ風味のウイキョウのコンフィ(透明になるほど煮込みトロトロ)添え、タプナードソースをめぐらせて |
— |
| デザート |
パリ=ブレスト/赤桃のガトー/ミルクのアイスクリーム |
盛り合わせ |
— |
| 〆 |
柚子風味のギモーヴ/砂糖をまぶしたアーモンド |
エスプレッソと小菓子 |
— |
内田氏のコメント
- 混雑が嫌いなので昼早め(10時半開店)に訪問。ボリーさんはフランスに帰ったが、何となく行きたくなった
- ヴィシソワーズについて「ボリーさんの味のスタイル、私はすべてに共感します。ロオジェ時代そのままのレシピ」と評価
- 二皿コースで3,900円は良心的。最近はこのくらいの量が適量で大満足
- ボリーさんの経歴を回顧:ホテル・オークラ「ラ・ベル・エポック」で10年料理長→帰仏して独立も2年で閉店→再来日し無職→偶然の縁で資生堂パーラーに就職するも3日で辞めたいと願い出るほど落差。結局資生堂に32年
- 実力者ボリーをオークラ時代に自由にやらせた小野正吉シェフの慧眼を尊敬。「本当に優れた方というのは、嫉妬などしません」
- 伊勢丹のこの小さな店のロオジェのレシピが貴重な存在に。「70年代80年代の料理に魅力的な料理が多かった」
- 孫のお守りを最優先とし、恒例以外の急なお誘いはほとんど断っている旨を記す
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
ピノ・ムニエ60%/シャルドネ20%/ピノ・ノワール20%。ピノ・ムニエの良産地由来の独特な風味 |
🥂 ヴァル・ド・ラ・マレス マトラン・ブリュット・トラデイショナル |
| アミューズ |
暖かいブリオッシュ・バスク風 |
ほんのりとした唐辛子風味 |
🥂 マトラン・ブリュット |
| 前菜 |
鮑とキャビア・キノアのサラダ・レモンソース |
楕円形のサーデイン缶のような容器。蒸し鮑の切り身とたっぷりのキャビア |
— |
| 前菜 |
蟹のサラダ・ラデイッシュ仕立て |
丁寧にほぐしガレット状に丸盛り。蟹の風味とラデイッシュのフレッシュさの対比 |
🍷 ラドワ・ボワ・ド・グレション シルヴァン・ロワシェ 2013(白・シャルドネ/コルトン・シャルルマーニュ隣接畑・入手困難) |
| 魚 |
スズキのクネル・スープ・ド・ポワソン・ツバメの巣添え |
アイオリソースが金属チューブで添えられ、好きなだけ絞る趣向。クネルはしっかり目、スープは優雅 |
🍷 ラドワ 2013(白) |
| メイン |
軟らかく煮た牛ほほ肉のブレゼ・玉ねぎのチャツネと蕪・サマートリフの香り |
スライスした蕪とサマートリフ乗せ、玉ねぎのチャツネたっぷり |
🍷 シャトー・ラセーグ サンテミリオン 2006(赤・カベルネフラン主体+メルロー/ミディアムボディの滑らかさ) |
| デザート |
柔らかなマンゴーのジュレ・オリエンタル風のソルベ |
ソルベはパッションフルーツほか南国フルーツの香り |
— |
| デザート |
甘酸っぱいブラックベリー風味の冷たいグラッセ/チョコレート・グラン・クリュ・マンジャリのハーモニー |
チョコのディスクが割れ、下からミルクチョコ色のクリームが溢れる高貴な味わい |
— |
| 小菓子 |
キャラメル風味のマカロン/チョコレートのキューブ/柑橘系風味のギモーヴ |
マカロンの美味しさ抜群 |
— |
| 〆 |
エスプレッソ/焼き立てマドレーヌ(おみやげ) |
出口で小箱を頂戴 |
— |
内田氏のコメント
- 開宴前、福田総料理長の発声でジャナン氏に15秒間の黙とう。脳内出血で49歳、若すぎる死を悼む
- 自身は71歳、やりたいことはやりつくしたといい死生観を吐露。心残りは「孫二人ともっと遊びたかった、美食の基本を教えたかった」
- 白ワインはコルトン・シャルルマーニュ隣接畑で日本では入手困難な銘柄。ソムリエの鳥居宴会場マネジャーが集めるのに苦労したと。「シャブリのような単純さではなくふくよかさ」と評価
- 鳥居マネジャーを銀座東急時代の新入りボーイの頃から知っており、昇進ぶりに拍手を送りたいと回顧
- スープのアイオリソースを半分持ち帰ろうとポケットに入れたが、酔って忘れ下げられてしまい「残念でなりません」
- 福田料理長の牛ほほ肉は「いつも安定した美味しさ」。手厳しいK教授も満足げ
- セルリアンのエグゼクティヴ・ペストリー・シェフ牧野氏が、ジャナン氏から毎年手厳しい評価を受けた逸話を披露。「飾らない姿勢に共感」。最後の小菓子”キャラメル風味のマカロン”は「ジャナンさんに捧げる魂がこもっているかのよう」
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 食前 |
— |
グラスに氷を入れて飲む夏のシャンパン。やや甘いドゥミ・セックの造り、真夏の飲み方としていけた |
🥂 モエ・エ・シャンドン・アイス・インペリアル(氷入り) |
| アミューズ |
トウモロコシのヴルーテスープ/赤貝と雲丹とキャビア(シソの葉とともに)/鮎のテリーヌ |
3種類 |
🥂 氷シャンパン |
| 前菜 |
ワゴン前菜(19種から選択) |
内田氏:翡翠卵のポーチドエッグとラタトウイユ/新潟津南ポークのテリーヌ/鱧とグリーンガスパチョ。O氏:自家製ハム/90度で6時間温めた鮎/白ミル貝のカルパッチョ。鮎は皮カリカリ、身は柔らかい |
🍷 白4種半量コース:ブルゴーニュ・アリゴテ 2012/リースリング 2012/サンセール 2013/シャトー・フユッセ 2014 |
| 魚 |
高級魚ノドグロのポワレ |
肉質はとろけるように滑らか。ナス・ズッキーニ・チーズ・トマトのミルフィユ添え、真っ黒い皿 |
— |
| メイン |
ブルターニュ産子牛のヒレのロースト・ジュソース |
解禁になったフランス産子牛。軽やかな中に独特の風味。ジロール茸とサマートリフ添え |
🍷 赤4種テイスティングコース:ムーラン・ナヴァン 2014/クローズ・エルミタージュ 2015/シャトー・ポタンサック 2007/ポマール 2014 |
| チーズ |
チーズワゴン(12種から選択) |
内田氏:ヤギのハードタイプ ケソマホレロ(スペイン)/エポワス/ロックフォール。初めてのヤギのハードタイプが美味 |
— |
| デザート |
フレンチレストランのかき氷 |
大きめグラスのかき氷にシロップ、下から各種シャーベットとフルーツの小間切りが続々。桃のコンポートとレモンケーキ添え |
— |
| 〆 |
小菓子ワゴンから4種/エスプレッソ |
生演奏「トウナイト」を堪能 |
— |
内田氏のコメント
- 氷シャンパンについて小久江シェフ「昔はワインに氷を入れようものならカンカンに叱られた。時代も変わりましたね」
- スペシャリテのワゴン前菜19種を絶賛。「フレンチという手の込んだ料理になっている。手の込んだ料理に敬意を表する」(イタリアンの簡単なワゴン前菜との対比)
- 前菜の選択に合わせ白ワインを半量4種、メインに合わせ赤4種をテイスティングする方式を「大満足」と評価
- フレンチ風かき氷を「素晴らしいアイデア。真冬でも食べたくなるかも」
- 久々の訪問で氷シャンパン・かき氷など新メニュー、生演奏の選曲の変化に驚き「お店もどんどん進化している」。ゴー・ミヨの高評価も当然と
- ラ・ジュネス×恵比寿ラ・ヴィネのコラボディナー(8月25日・16,000円)の案内に触れ、リーズナブルすぎると評(自身は先約で欠席)
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
— |
🥂 ジャン・ペルネ 2008 ブラン・ド・ブラン グラン・クリュ |
| お通し |
自家製ソーセージ |
銀の楊枝でいただく。各人にエシレのバター |
🥂 ジャン・ペルネ 2008 |
| (酒) |
— |
ブドウ3種混合で色合いやや濃く味わいどっしり、1本目との対比 |
🥂 オートロー 2008 グラン・クリュ |
| アミューズ |
ホタテ貝のブルギニヨン風 |
小さな熱々フライパンで。エスカルゴ用ソース・ブルギニヨンで調理、下にほぐしたタラ。トマトのディップが酸味のアクセント |
— |
| 前菜 |
舌平目のスチームクッキング・ヴェルヴェーヌの香り・初夏の候層に包まれて |
香草ヴェルヴェーヌを舌平目で渦巻に。イカリング中にマグロのタルタル、丸トマトで覆う。エゴマのマヨネーズの花模様、ポン酢のジュレ、焼きチーズのシート |
🥂 クリスチャン・セネズ 1996(古酒気味。紹興酒・梅酒・シェリー香の評) |
| スープ |
黄色ズッキーニの冷製スープとバジリコ風味のトマトスープのマリアージュ |
中央に花に詰め物をしたズッキーニ、左が黄・右が赤の中華の陰陽のような色合い |
— |
| (白) |
— |
2種同時供。シャルドネ/ヴィオニエ。ギガルは独特の美しい黄金色のねっとりとした液体 |
🍷 プイイ・フュッセ 2009 / ギガル コンドリュー 2008(白) |
| 魚 |
ブルターニュ産オマールのバラ飾り・ブランダード添え |
白い楕円陶器の蓋を取るとオマールの身が殻とともにアメリケーヌソースに。チューブのアイオリソースを押し出して。プレゼンの迫力に一同感動 |
— |
| メイン |
フランス産乳飲み仔牛のクリーム煮・カレー風味 |
古典的ブランケット・ド・ヴォーのアレンジ。カレー風味の中に3種類のレモンのコンフィとバニラ風味。解禁になった仔牛のミルキーな味わい |
🍷 ケンゾーエステート 2013 リンド(カリフォルニア・赤) / シャト・コス・デストーネル 1987(ボルドー・サンテステフ/カベルネ60%・メルロー40%) |
| チーズ |
フランス産熟成フロマージュ(ハードタイプ5種) |
ボーフォール/アボンダンス/ミモレット/コンテ/カンタル。大きなブロックのままワゴンで。マンゴーとショウガのジャムがアクセント |
— |
| デザート |
白桃のムースとそのゼリー寄せ・アールグレイのソルベ |
牧野シェフ・パテシエ直々の説明。アールグレイのタンニンが桃を引き立てる。赤いものはハイビスカスのサバラン |
— |
| 〆 |
コーヒー・紅茶/小菓子(おみやげ) |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**舌平目(前菜)× クリスチャン・セネズ 1996**
- 前2本のシャンパンがグラスに残るうちに比較したく、古酒気味のこの1本を抜栓
- スッチー(CA)ら参加者から紹興酒・梅酒・シェリー香など多彩な味わいの表現が飛び出す
- 内田氏評:「きれいに古酒独特の味わいになっていて、本当においしい」
**メイン仔牛 × コス・デストーネル 1987**
- 20年セラーで寝かせた1本。山田シェフ・ソムリエが1時間前にデカンタ
- 「もう飲みごろと思っていたが、まだ若いと感じ嬉しくなった」。家の在庫はもっと寝かせる判断に
内田氏のコメント
- 福田総料理長自ら調理し、鳥居・唐川(宴会マネジャー)、山田(クーカーニョのシェフ・ソムリエ)、三沢(パンのシェフ)、牧野(シェフ・パテシエ)らセルリアンの指導者層が貸切でサービス。「オールスターを独占状態にしてよいのか」と嬉しい悩み
- パンの長老格・三沢氏(日経夕刊に特集が載るほどの有名人)が焼き立てバゲットを竹籠で。表面のぱちぱちという音に一同感動。「クオリティのレベルを超越した最高峰のサービス」
- ワイン7本は1か月前から持ち込み山田氏に預けて状態を安定させた。白ワインの状態を最も心配したが2本とも良好
- 7月11日の16周年フェアで持ち帰り損ねたチューブ入りアイオリソースを、レポートでぼやいたのを唐川氏が見て今回特別に用意してくれ大感謝。今回はしっかり持ち帰った
- オマール料理を「プレゼンの迫力とともに食べて美味しく素晴らしい料理」。福田料理長自らの説明を「稀有なことで格別」
- ライオールのナイフの装飾(ミツバチ)をセミと見間違える話、セミがスペイン語でシガー(葉巻の語源)という蘊蓄を披露
- ロッカー上に積まれた中国的な箱は16周年で使ったツバメの巣、一箱40万円と知り驚く
- 「今日も東急セルリアンの調理部門のオールスターによる特別な空間の特別料理を堪能」「この世の天国を味わいました」と結ぶ
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
サッポロ・ラガービール「赤星」 |
安心感のある味 |
— |
| アミューズ |
蟹のサラダと花ズッキーニのベニエ |
— |
🥂 伊勢の白酒 古式2段仕込み(発泡日本酒・澱混じり白濁・12度) |
| 前菜 |
北海道産イワシの酢〆・ハーブのエマルジョンソース |
酸味とハーブで夏らしい一品 |
🍷 東出雲 丈径(無濾過・冷) |
| 魚料理 |
ソーモン・オゼイユ |
オゼイユ(スカンポ)入手で特別調理・クリームソース |
🍷 出雲市 ヤマサン正宗 山廃仕込み(純米生原酒・御燗) |
| メイン |
岩中豚のロースト・大吟醸と白味噌のシャルキュトリーソース |
和食を意識した白味噌ベースのソース |
🍷 昇竜蓬莱(強い辛口・冷) |
ペアリングの要点
✦**ソーモン・オゼイユ × ヤマサン正宗(御燗)**
- クリームソースに負けないクリーミーな熱燗で、ねっとりまろやかに包み込む
- クリームソースまで包み込むような味わいは初めての経験
**岩中豚のロースト × 昇竜蓬莱(冷・辛口)**
- ねっとりした豚の脂身を辛口の日本酒で口中をきりっと洗い、ニュートラルに戻す
内田氏のコメント
- フランス料理と日本酒のマリアージュが味わえる稀有な店。料理5品・日本酒5種すべてに満足
- 簗場さんの薦めるマリアージュが的確すぎて驚きが起こる
- 発泡日本酒「伊勢の白酒」は存在感のある美味しさで、のっけから期待が高まった
- 簗場さんのフランス・スペインでの日本酒推進の話: 空調のないフランスでは熱燗が受けず、暑く空調完備のスペインでは「冷えた部屋で燗酒」が面白いと受け入れられた
- ご案内したお得意先はオフィスから歩いて来られる近さで、ご機嫌で帰られた。秋にも再訪予定
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| アミューズ |
パテ・ド・カンパーニュ |
紙に包まれたミニハンバーガー仕立て・温かい |
— |
| 料理① |
あか牛 |
グラス容器に下からマッシュしたキタアカリ、ブフブルギニヨン、マイクロ・クレソン |
(想定)軽めのブルゴーニュ赤 |
| 料理② |
鰹 |
千葉県産・ミキュイ、焼き茄子のスモークソース、原木シイタケ・ミニトマト・花山椒、ニンニクのエスプーマ |
— |
| 魚料理 |
ホタテ・ちりめんキャベツとジロール茸 |
ソテー+軽めのオマールブルーの殻のソース・クラシックスタイル |
(想定)プイイ・フユッセ または コンドリュー |
| メイン |
ランド産の鳩・サルミソース・トランペット茸・ビーツのピューレ添え |
胸肉・脚・ささみ・半割の頭のソテー(脳みそまで)、高村光一氏作のナイフで |
— |
| デザート |
マンゴー |
さいの目で凍らせシャリシャリ、ピューレ・バニラアイス・ココナツのクランブル |
— |
| 〆 |
エスプレッソ(シングル)・小菓子(パイナップルのミニマカロン、抹茶風味フィナンシェ) |
— |
— |
ペアリングの要点
✦**あか牛 × ブルゴーニュの軽めの赤**
- 大石さんの即答。「酸味もあるので軽めの赤」で納得
**ホタテ × プイイ・フユッセ または コンドリュー**
- 小林さんの回答。クラシックな魚料理に寄り添うワイン像
内田氏のコメント
- シェフ高木和也氏は32歳の俊才。オレキス、レフェルヴェソンス、ラ・フィネスを経て開業
- 「Carie」はcamarade(仲間)・rien(絆)・ecrin(宝箱)からの造語。生産者・料理人・客の三者のストーリーを軸にする
- フォンからソースを作ることを当たり前とし、素材が良いものはシンプルに、テクニックを駆使した凝った料理も作る両極端の思想に惹かれて訪問
- 支配人は「アムール」出身の大石誠さん(シェフの旧友)。あか牛を内田氏の好みと知って組み入れてくれた
- 鳩は頭の脳みそまで吸える状態の良さ、福井・高村光一氏の波紋付きテーブルナイフの切れ味が衝撃的
- 高木シェフの「内田さんのような食べ手がいる限り、我々料理人は報われます」との言葉に感激
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
シャンパン リシャール・シュルラン |
ブドウ3種均等・辛口ですっきり |
🥂 リシャール・シュルラン |
| アミューズ |
メロンのボール・白きくらげとウイキョウ |
甘いメロンと淡い白きくらげのさわやかな一品 |
— |
| 前菜① |
厚岸の牡蠣・厚岸の海水とシャンパンのジュレかけ・牡蠣のクリーム |
殻からはがしさっと湯がく、青柚子風味の濃いめの塩味ジュレ |
— |
| 前菜② |
スペルト小麦と魚介のサラダ |
ヒシコイワシのオイルサーディン、子持ちヤリイカ、蛸、モン・サン・ミシェル産ムール貝、小エビをほぼ生で |
— |
| メイン |
オーストラリア産仔羊骨付き背肉のグリル・茄子のムサカ風添え・仔羊のジュソース |
柔らかく味わい深い背肉。飼料が肉質に影響との考察 |
— |
| デザート |
ココナツのブランマンジェ・ライチのソルベとスイカ |
ブランマンジェは濃厚、ライチソルベも濃密 |
— |
| 〆 |
エスプレッソ(シングル)・小菓子(焼きたてマドレーヌ) |
鉄板の型のまま供す・バターリッチ |
— |
内田氏のコメント
- 新しい一軒家へ移転し9月でまる2年。ゆったりとほっとする空間で、12時には地元客で満席
- シェフ鳥海さんはジョエル・ブリュアンの店の元シェフ。ボリュームが多く味わいは濃いめでそのエッセンスを継承
- 仔羊背肉から、餌の配合が肉質を左右する話(モン・サン・ミシェルのプレ・サレ=海水のミネラルを含む牧草で育つ羊)を展開。メール・プーラール宿泊時にも実食
- 南青山時代の名支配人・高木孝泰さんは脳梗塞がほぼ完治し、京都で両親と同居しフレンチで勤務中
- 表参道のジョエルの思い出を懐かしみながら帰途に
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 前菜 |
ゴボウサラダ |
ランチの一品 |
— |
| メイン |
いろいろな茸のパスタ |
茹で加減・麺の味わい・キノコの味付けすべて美味 |
— |
| デザート |
パンナコッタ |
コーヒーおかわり自由 |
— |
内田氏のコメント
- 総料理長・矢口喜章シェフは東急セルリアン出身。腕はさすがと評価
- 亀沢のYKKビル1階の新しい店。味の良さで評判らしく、あっという間に地元客でほぼ満員
- 近年は入る店すべてが美味しく驚きがある。一昔前は当たりはずれがあったが、顧客の舌が肥え満足のレベルが上がったと感じる
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| アミューズ |
生ハムとロースハム |
— |
🥂 プロセッコ(薄っぺらくなく美味) |
| 前菜 |
10種盛り合わせ |
ヤマメのショウガ風味、目鯛のガーキンソース・ツルムラサキ、スルメイカ、ホッキ貝、バークシャー豚とリコッタの団子、同・桜チップスモーク、赤黄ピーマンのマリネ、発芽大豆のサラダ、ズッキーニのトマトソース |
— |
| パスタ① |
ワタリガニのパスタ |
蟹が通常の倍ほど、ほぐした身がプンプン香る |
🍷 2014 カ・デル・マグロ(白・8種ブレンド:ガルガーネ、トレビアーノ、シャルドネ、リースリング他) |
| パスタ② |
夏鹿肉のラグー |
1センチ角の鹿肉ゴロゴロ・濃厚ソース |
🍷 アルト・アデリージョ・サン・マグダレーナ(赤・ライトボディ) |
| ピッツァ |
ヤリイカとダビデオクラのピッツァ |
チーズ豊富でとろみ。ダビデオクラは六角形の大きなオクラ |
— |
| メイン |
和牛腿肉のタリアータ・スクランブルエッグソース サマートリフ添え |
新潟・素王卵をスクランブル直前で止めたソース、サマートリフのスライス |
— |
| デザート |
9種類のデザート |
クルミのタルト、ガトーショコラ、オレンジのパウンド、イチゴのシフォンとグラノーラ、ヤギチーズのクラフティ、ショコラ・ブラウニー、抹茶のスフレ、米のプリン(山ブドウのジャム)、ティラミス |
— |
| 試食 |
リンチョーリ・アル・リモーネ |
レモン風味が初めからついたショートパスタ |
— |
| 〆 |
YKK販売のコーヒー |
まろやかで酸味・苦みも程よい |
— |
ペアリングの要点
✦**2014 カ・デル・マグロ(白・8種ブレンド)**
- 厚みのある存在感のある白。「こういったワインがあったのか」と勉強に
**アルト・アデリージョ・サン・マグダレーナ(赤・ライトボディ)**
- 全く初めての銘柄で「なんて美味しいのだろう」
内田氏のコメント
- YKK(ファスナー大手)はコーヒー豆の輸入販売も行い、ボンフィーノを展開。隣の別棟で焙煎も
- 矢口シェフの実力を改めて素晴らしいと評価。すべて満足のいく美味しさ
- 7階の予約制イタリアン「アル・セッテイモ・チェロ」も見学。スカイツリーが正面に見える眺望で、客を案内したいと思った
- 友人から東急セルリアンのローランジャナンのケーキをもらい、孫のおやつに持ち帰り
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
シャンパン アヤラ ナンバー8 ロゼ |
桜色・しっかりした味わい。2008ベース、8年熟成、シャルドネ51%/ピノ・ノワール49% |
🥂 アヤラ ナンバー8 ロゼ |
| アミューズ |
パテ・ド・カンパーニュとチーズたっぷりのグジェール |
— |
— |
| 前菜 |
魚介のカクテルグラス・ジュレとともに |
ソラマメのムース、スミイカ・生ウニ・トリ貝入りの冷たいトマトスープにコンソメジュレ |
🍷 2013 サヴィニー・レ・ボーヌ(白) |
| パン |
自家製パン・海藻入り有塩バター |
はちみつ・マスカルポーネ練り込み。ラール・エ・ラ・マニエール由来のバター |
— |
| 魚料理 |
オマールのラヴィオリ・甲殻類ソース 万願寺唐辛子添え |
濃く迫力あるアメリケーヌ、ラヴィオリの上にオマール、ドラゴンフルーツの芽の素揚げ |
— |
| メイン |
鳩とフォワグラのキャベツ包み・鳩の内臓のソース |
スペシャリテ。胸肉とフォワグラをキャベツで包み、内臓系の渋みのあるソース |
🍷 ベリーブラザース(ボルドー・ミディアムボディ赤) |
| デザート |
桃とバニラアイスクリームのムース・ミルクのアイスクリーム・アカスグリのエスプーマ |
鋭い酸味でない穏やかな味わい |
— |
| 〆 |
アイスコーヒー・小菓子(小玉スイカとプルーンの焼き菓子) |
洗練された味わい。スイカはメロンのように甘い |
— |
ペアリングの要点
✦**2013 サヴィニー・レ・ボーヌ(白)**
- ピュリニー・モンラッシェやコンドリューと迷いつつ、酸味が程よく抑えられたボーヌを好みで選択。鱧・からすみとの相性も良好
**ブルゴーニュ赤 vs ボルドー赤(飲み比べ)**
- オックステールにも鳩の内臓ソースにも双方が良く合った。「どっちが勝つということでもない」
内田氏のコメント
- シェフ杉浦さんは2年前にラール・エ・ラ・マニエールを退職し、実家のレストランを継承。歴代ラールのシェフでも評価が高かった
- アヤラはオートクチュール・シャンパンのスタイルを確立
- 杉浦さんは20年前、蔵前のビストロ・モンペリエ(荒山さん)の補佐時代に内田氏と会っており、「教養としての料理・ワイン・レストラン」の本を贈っていた縁
- シェフとして最も学んだのはオストラルの頃で、古典的で重厚な料理が得意
- 父は近くの別棟で寺の法事向け仕出し弁当を手配中。日暮里駅から徒歩3分の好立地で季節を変えて再訪したい
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
ハウスシャンパン テタンジェ |
食前のグラスシャンパンは外食の必需品。手ごたえあり |
🥂 テタンジェ |
| スープ |
栗カボチャの冷製スープ |
カボチャ本来の鮮やかな黄色(食紅不使用)、錦糸ウリ、ブリオッシュのクルトン、プロシュート、オリーブオイル |
— |
| パン |
パン・バター |
小麦もパンもフランス製で冷凍空輸。バターは塗りやすく溶かす配慮 |
— |
| 前菜 |
リヨン風サラダ・バルサミコ風味 |
温かいベーコンと鶏の白レバー、ポーチドエッグ、プチトマト、ブリオッシュ。ジョエルで食べた本物の味の再現 |
— |
| メイン |
松坂豚バラ肉のキャラメリゼ・焼きポレンタと皮つきヤングコーン |
5センチ角・半分以上が脂身。カリカリのキャラメリゼとねっとり脂身を一緒に |
— |
| デザート |
ブリオッシュのフレンチトースト |
ティエリー・マルクスのスペシャリテ。ソース・アングレーズ、濃厚バニラアイス、メープルシロップ |
— |
ペアリングの要点
✦**リヨン風サラダ × 本物の味わい**
- 神楽坂や他店のリヨン風サラダには感心しなかったが、本店ジョエルで食べた原点の味がよみがえり感動。「本物を食べていないと差がわからない」
内田氏のコメント
- 高級ガストロノミーではなくビストロ・マルクスのエリアを選択。テラス20席含め70席の大型店
- 支配人は六本木ヒルズ「ル・マエストロ」時代からの知己・大石光厳さん
- スープとサラダの2品でクオリティの高さがわかった。本店の完璧なコピーができていると評価
- ビストロのランチは3900/5300/6800円、夜は5300/6800円。今日は5300円。酒を飲んでも1万円前後の日常使いの店が流行るべきと考える
- 71歳になってもフランス料理にはメニュー選びで少年のような好奇心が沸く。50年よく食べてきた
- タレイランがシャトー・オーブリヨンでカレームに晩餐を作らせ賠償交渉を有利に運んだ逸話を引き、「楽しい気分で過ごすことが人生の目的の一つ」と述懐
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
チーズ風味の揚げ物のおつまみ |
40階受付ホールにて |
🥂 ゴッセ・グランド・レゼルヴ(赤ラベル) |
| パン |
マツタケの香り豊かなブリオッシュ |
小さな鉄鍋入り・パンの三沢シェフの力作。良いマツタケで香りが強い |
— |
| アミューズ |
宮城県産紫雲丹とハースニップ(白ニンジン)のムース・キャビアとともに |
殻入りの紫雲丹のフレッシュさ、極上。なめらかなハースニップ、濃い味のコンソメジュレ |
🍷 カドス・ドゥーカ・デイ・サラパルータ 2015(白/シチリア・ブドウはグリッロ) |
| 前菜 |
北海道産毛蟹とリンゴの入ったシャルトリューズ・根セロリのピューレ |
赤と白のコントラストが美しい。円形は時計のイメージ。毛蟹とリンゴのマリアージュが秀逸 |
— |
| スープ |
コンソメ・ドゥーブルとフォワグラのロワイヤルの二層仕立て |
ダブルコンソメと、下に沈むフォワグラのロワイヤルの穏やかな味わい |
— |
| 魚料理 |
徳島産赤ムツとマツタケのヴァプール・九条ネギと酢橘(スダチ)を添えて |
セロファンの巾着包み、開封時にマツタケの香りが立つ。ソースは赤ムツの骨のジュ+少量オリーブオイル。スダチをスポイトで途中から注ぐと味が一変 |
— |
| メイン |
京都産55日間飼育の七谷鴨のロティ・ソースオーサン |
パリ二つ星ミシェル・ロスタンのスペシャリテ。「サン」=血、窒息鴨ならではの血入りソース。鳥居氏が皆の前でデクパージュ。野菜とポテトのグラタン(ドフィノワ)添え |
🍷 カレラ・ジョシュ・ジェンセン・セレクション・ピノ・ノワール 2015(赤/約1時間前に抜栓) |
| デザート |
高貴なショコラ「ニアンボ」と薄いデュイル・金箔を纏ったソルベ |
パリ・ブリストルの故ローラン・ジャナン氏のスペシャリテ、牧野シェフ・パテシエが再現・解説。10年前登場の最高傑作。台座を崩すと溶けたチョコレートが流れ出す |
— |
| 〆 |
エスプレッソ(シングル)と小菓子 |
— |
— |
| 記念菓子 |
60センチのバースデーロールケーキ |
還暦記念、福田氏が消灯後に切り分け53名全員にサービス。中の白い部分は生クリームでなく豆乳 |
— |
| お土産 |
三沢氏の無塩パン・瓶詰めの食べるオリーブ・食べるポモドーロ |
出口で福田氏より一人一人へ手渡し |
— |
ペアリングの要点
✦**紫雲丹のムース × カドス・ドゥーカ・デイ・サラパルータ 2015(グリッロ)**
- シャルドネの風味を感じさせつつ、よりまろやかなタイプ
- 甲殻類にシャルドネというのは基本。良いマリアージュで美味しい
**七谷鴨のロティ × カレラ・ピノ・ノワール 2015**
- 約1時間前に抜栓。鴨肉が素晴らしい状態であることがよくわかる
- 赤ワインとのマリアージュも楽しい
内田氏のコメント
- 福田料理長の還暦を祝う会。一回り内田氏が年上。53名満席の盛況で、レストランと常連客が一体となった素晴らしい一夜
- 福田氏は「今日は同僚たちが作るので、現場が混乱してはいけないので私は作りません」と自らは調理せず
- 本日の素材はすべて超一級品。かつての福田氏のスペシャリテを後継スタッフが競作で再現したコースと感じた
- 魚料理のスダチを途中で注ぐと「料理がまったく違った味わい」になることに驚き
- メインの七谷鴨は、従来の鉄分風味の血入りソースとは別物のフレッシュさで感動。鳥居氏のデクパージュも見事
- デザートは故ローラン・ジャナン氏の最高傑作を牧野氏が淡々と解説・再現。供された姿にも感動する一段高い作品
- ミシェル・ロスタン氏は前年(東急セルリアン15周年記念ディナー)に久々来日。内田氏は銀座東急時代、年2回の来日時に毎回通った思い出を回想
- 福田氏との出会いは10年以上前、箱崎のホテルのフェアで隣席となり、料理の低レベルを共に嘆いたことがきっかけ。以後交流が始まり、息子の結婚式も東急の大宴会場で挙行
- 一流のシェフ・パテシエが心から福田氏を祝う光景に感動し、「セルリアンが特別なチームであること」を確信
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
小さなタルトフランベ/ミニシューに入った豚のリエット |
最初のつまみ |
🥂 ドラモット・ブラン・ド・ブラン(ひらまつラベル) |
| アミューズ |
マッシュルームのフォンダンとインゲン豆のサラダ、クルミ添え |
キノコで秋を感じさせる |
— |
| 前菜 |
ラングステイーヌのクロックムッシュ・スタイル、ブロッコリーのクーリー、ソース・ポルト |
薄いパンを丸めた中に手長エビのすり身、切ると海老の香りが拡散 |
— |
| 魚料理 |
タラのヴァプール・軽いイカ墨のソースと国産米のリゾット |
柔らかなタラ、イカリングを泡の下に隠す、ほんのり甘いイカ墨ソース、薄墨色のシックな一皿 |
— |
| メイン |
仔牛すね肉のブレゼ・シトロンコンフィのジュ、サラダ菜とパンチェッタのポピエット |
すね肉を丁寧にほぐしソースを含ませセルクルで丸く固める、シトロンの皮の風味がアクセント |
— |
| デザート |
メレンゲとベリーのモンブラン・コニャック風味のヴァニラアイスクリーム添え |
秋の栗の料理、コニャックのアイスが意外な美味しさ |
— |
| 〆 |
エスプレッソと小菓子(キイチゴのマカロン/トリフのチョコレート) |
満腹度合いもちょうどよい |
— |
内田氏のコメント
- 昼は「ヴオージュ」「アルザス」、夜は「リル」「エーベルラン」とコース名にこだわり、良いネーミングと評価
- 手長エビ(ラングステイーヌ)の風味がとりわけ好み
- シェフソムリエ石原豪氏が、三ツ星50年の記念出版物と50周年記念メニューを見せてくれた(有名なグルヌイユ料理、ペーシュ・エーベルランも掲載)
- 円高(80円台)時代にアルザス本店に宿泊。宿泊・ディナー込みでも1万円強とリーズナブルだった思い出を回想
- スペシャリテのガチョウのフォワグラ(テリーヌのイメージが変わる逸品)は六本木店でも味わえると推奨
- 本店宿泊時の朝食(10数種のハム・ソーセージ、卵料理、アルザス風パン、ジャム・蜂蜜、プリン)を「この世の天国」と回想
- 先代ポール・エーベルラン氏、叔父ジャン・ポール・エーベルラン氏の逝去に触れ、一人娘マークシェフの跡継ぎ問題を気がかりと記す
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| ウェルカム |
ピクニック仕立てのアミューズ3種(スペイン産チーズ乗せホウレンソウのビスケット/ウナギ入りミニュー/白ワイン入り赤いボンボン) |
籐のランチボックスで供、花壇にドライアイスの雲(本店同様のサービス) |
🍷 ゴルカ(スペイン産白・ウエルカム) |
| アミューズ |
トリフ卵 |
生卵の黄身上部にトリフのクーリーを注射器で注入 |
🥂 バック(スペイン産発泡酒・軽快) |
| アミューズ |
雲丹 |
ウニ殻形の器にねっとりした雲丹、上は雲丹風味の泡、赤いスープ(ウニ汁+トマトジュース+ブランデー) |
— |
| 温前菜 |
バスク風の茸 |
巨大なエリンギを素麺状に細切りし和の出汁で味付け、卵黄+生ハムのてんぷら添え、ピンセットで食す |
🍷 チャコレ(スペイン産白・樽熟成、黄色みが強い) |
| メイン |
鳩の胸肉・鳩の内臓の春巻き・鳩の濃厚なコンソメ |
3点を一口ずつ回して味わう、胸肉は柔らかく内臓は新鮮、小グラスのコンソメ |
— |
| デザート |
チョコレートのアイスクリームとスポンジケーキ、リコリス(甘草)添え |
味は良いがボリュームはやや小さめ |
— |
| 〆 |
コーヒーと小菓子(ヨーグルト風味ホワイトチョコのボール/赤ワイン入りボンボンショコラ/フランボワズのマカロン ミントクリーム入り/マンゴーゼリー カレー風味) |
引き出し付きの箱で供、土に見立てた甘くないブラックチョコのフレーク |
— |
内田氏のコメント
- 雑誌「花子」の巻頭を飾り、二階のレストランはあっという間に満員
- シェフは1977年バスク生まれ、最年少でミシュラン三ツ星獲得、2012年より5年連続三ツ星。世界50レストラン16位、欧州トップ100レストラン2位
- 料理はフォン(出汁)を見事に使いこなし、味・テクスチュア・美しさを兼備。持続可能な調和=究極のエコを命題に掲げる
- 本店はバスク・ビルバオ郊外(グッゲンハイム美術館の街)。日本店は44席で結婚式場併設、コンセプトは「日本の食材」「バスク・ビストロ」「エンターテインメント」の3つ
- マンゴーゼリーのカレー風味に驚き、土に見立てたブラックチョコの演出にも感心
- 想像するスペイン料理ともバスク料理とも異なる、クオリティの高い独創的な料理が続くと高評価。日本の食文化の高さに嬉しくなったと締める
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 乾杯 |
— |
— |
貴醸ゴールド(酒蔵ビール・大阪高槻 寿酒造の日本酒入り地ビール)/サッポロ赤星(クラシックスタイル・苦み強め) |
| アミューズ |
ハーブ豚のリエット |
リエットに酒粕風味を効かせた独自の工夫 |
— |
| 前菜 |
岩手県産の鰆(さわら)の酢〆 ハーブのエマルジョンソース |
鰆は秋の方が脂が乗る、海水をイメージしたバジルのハーブソース |
— |
| スープ |
マツタケ、黒トリフ、ポルチーニ、シイタケのスープ |
茸の香りが立ち上る、文句なしの美味しさ |
🍶 昇龍蓬莱 生翫純吟(神奈川・愛甲郡)熱燗48度→お猪口で45度。酸味とドライ風味がスープと対比 |
| 魚料理 |
舌平目のブレゼ・ソースアルベール(マキシムのスペシャリテ) |
微粒パン粉でカリカリ、ベルモット酒入りの風味豊かなソースを再現。前回はトロワグロの「ソーモン・オゼイユ」 |
🍶 旦(たん)山廃純米無濾過生原酒(山梨・加水なし・平成26年産で熟成)熱燗46度。クリーミーなソースに負けない強さ |
| メイン |
蝦夷鹿のロースト・ソース・グランヴヌール |
鹿フィレは柔らかく適度な歯ごたえ、ソースに酒粕を溶かす独自性 |
🍶 悦凱陣(よろこびがいじん)KU16(香川・丸尾商店×香川大学、さぬきよいまい100%、19度)熱燗55度。一口で強烈、グランヴヌールに負けない |
| デザート |
ルバーブのクランブル・イン・マス |
ルバーブの赤が鮮やか、たっぷりの生クリームと合わせる |
🍶 貴醸酒 成龍(愛媛・西条 成龍酒造・2002年醸造)お猪口で。古酒の趣、甘口ワインのような味わい |
| 〆 |
和草茶(ハーブティー) |
カボス・柚子・マルベリー・ドクダミ・クマザサのブレンド、鉄瓶で供 |
— |
ペアリングの要点
✦**茸のスープ × 昇龍蓬莱(熱燗45度)**
- 日本酒の酸味とドライ風味が、濃厚でまろやかなキノコのスープと対比され、両方が引き立つ
**悦凱陣 KU16(熱燗55度)の話題**
- あまりに強い味わいで「果たして寿司に合うか」を皆で議論
- 結論:マグロ赤身もイカも負ける、濃い味の煮ハマグリの握りでもこの酒は合わないだろう
- フレンチのソムリエ仲間でも評判の高い人気の日本酒
内田氏のコメント
- 店名に sake と付くが本格フレンチ。世界で人気急上昇の日本酒をマリアージュさせるスタイルで、来日外国人を満足させられる優れた店
- 完璧に英語対応できる数少ない店。オーナー簗場友何里さんは海外向け日本酒アンバサダー的役職で、知識豊富な日本酒ソムリエ
- 店内には内田氏も見たことのない銘柄の日本酒ばかりが揃い、いずれもフレンチと合い実力がある
- 「クラシックな料理があったら嬉しい」と伝えていたところ、マキシムの舌平目ブレゼ・ソースアルベールを供してくれた心遣いに大喜び
- 熱燗で日本酒3種(昇龍蓬莱・旦・悦凱陣)をいただき大満足。各酒が濃いフレンチのソースに負けない強さを持つと評価
- 別の日本酒好きの客も近々案内予定。奥深い日本酒の世界を楽しめる店と締める
コースの流れ
| # | 料理 | 素材・特記 | ペアリング |
| 前菜 |
前菜 |
(内容未記載) |
— |
| スープ |
スープ |
(内容未記載) |
— |
| メイン |
スズキのパイ包み |
20世紀フレンチの代表的な三ツ星料理、ボキューズの古典料理 |
— |
| デザート |
ウフ・ア・ラ・ネージュ(淡雪卵) |
リヨンの郷土料理 |
— |
内田氏のコメント
- ジョエル氏の行きつけの店アシェットにて、ジョエル氏の指導で開催が決定したイベントの告知
- 料理・ワイン・税サービス料込で特別価格13000円。まだ3〜4席空きあり
- まだスズキのパイ包みを食べていない方にぜひ勧めたいとの案内